JPH059442Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH059442Y2
JPH059442Y2 JP1986101687U JP10168786U JPH059442Y2 JP H059442 Y2 JPH059442 Y2 JP H059442Y2 JP 1986101687 U JP1986101687 U JP 1986101687U JP 10168786 U JP10168786 U JP 10168786U JP H059442 Y2 JPH059442 Y2 JP H059442Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
journal
cam
camshaft
cap
base part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1986101687U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS639402U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1986101687U priority Critical patent/JPH059442Y2/ja
Publication of JPS639402U publication Critical patent/JPS639402U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH059442Y2 publication Critical patent/JPH059442Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、内燃機関の動弁装置の改良に関す
る。
(従来の技術) 従来の内燃機関の動弁装置としては、例えば第
3図,第4図に示すようなものがある(昭和60年
3月1日株式会社三栄書房発行「モータフアン」
P171参照)。
これは、いわゆる4バルブエンジンに適用する
もので、各気筒毎に分岐形成された第1及び第2
吸気通路1a,1bには第1及び第2吸気弁2
a,2が介装され、第1及び第2吸気弁2a,2
bにそれぞれ対向させて、第1及び第2排気弁3
a,3bが第1及び第2排気通路4a,4bに介
装されている。
各吸・排気弁2a,2b,3a,3bは、バル
ブスプリング5a,5bにより閉弁付勢されてい
る。
第1及び第2吸気弁2a,2bの上方には、カ
ムブラケツト12により回転自由に支持される吸
気弁用カムシヤフト6aが設けられ、また第1及
び第2排気弁3a,3bの上方には、同じく排気
弁用カムシヤフト6bが設けられている。
これら吸・排気弁用カムシヤフト6a,6bに
はそれぞれ吸・排気弁用カム7a,7bが設けら
れている。
また、吸・排気弁2a,2b,3a,3bの両
側シリンダヘツド8には、油圧式リフタ9a,9
bがそれぞれ設けられ、これら油圧式リフタ9
a,9bは、スイングアーム10a,10bの揺
動支点部の高さ位置を調整可能に支持している。
各スイングアーム10a,10bは略同一形状
に形成され、例えば吸気弁用のスイングアーム1
0aは第3図に示すように揺動支点部から第1及
び第2吸気弁2a,2bに向かつて延びる一対の
腕部を有する略V字型形状に形成されている。そ
してこれらスイングアーム10a,10bには、
前記吸・排気弁用カム7a,7bにそれぞれ当接
するカムフオロワ11が設けられている。
前記スイングアーム10a,10bのの腕部先
端は第1及び第2吸・排気弁2a,2b,3a,
3bの弁軸端面に当接され、カムリフトを伝達す
るようになつている。
なお、図中18はピストン、19は吸気管、2
0は排気管、21は点火プラグ、22はスプリン
グリテイーナ、23はヘツドカバー、24a,2
4bは各油圧式リフタ9a,9bへの油圧供給通
路である。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、このような従来の内燃機関の動
弁装置にあつては、各スイングアーム10a,1
0bは第1及び第2吸・排気弁2a,2b,3
a,3bの上方に配置されているため、吸・排気
弁用カムシヤフト6a,6bを回転自由に支持す
るカムブラケツト12は、気筒間の狭い場所に設
けられている。
この狭い場所にはシリンダヘツド8をシリンダ
ブロツク13に緊締するヘツドボルト(図示せ
ず)も設けられているので、カムシヤフト6a,
6bの軸方向に十分な幅を取ることも難しい。
このように吸・排気弁用カム7a,7bが各カ
ムブラケツト12の中間位置に位置し、カムブラ
ケツト12も他部品との干渉を避けるのと軽量、
コンパクトの面から必要最小限のジヤーナル幅と
なつていたため、カムブラケツト12と吸・排気
弁用カム7a,7bとの距離、換言するとカムブ
ラケツト間のカムシヤフト6a,6bの支持スパ
ンが長くなり、カムシヤフト6a,6bのたわみ
が大きく、この結果、正規のカムリフト特性から
のずれを生じたり、異音や振動等の発生原因とな
り、またサージ回転も低下して規定の高速運転が
不能となることもあつた。
本考案はこのような問題を解決することを目的
とする。
(問題点を解決するための手段) そこで、本考案はシリンダヘツドの上部に吸気
弁もしくは排気弁を開閉駆動するカムシヤフトを
配設し、このカムシヤフトを各気筒間に位置する
カムブラケツトのみを介して回転自由に支持した
内燃機関の動弁装置において、前記カムシヤフト
のジヤーナル部を支持するカムブラケツトを、シ
リンダヘツドと一体で形成した基台部と、これに
対して形成したキヤツプ部とに分割構成し、前記
キヤツプ部のカム軸方向ジヤーナル幅を基台部よ
りも幅広に形成し、このキヤツプ部のカムジヤー
ナル面には、基台部に対向しかつ該基台部と略同
一のジヤーナル幅を有するセンタージヤーナル
と、キヤツプ部の端部に位置する端部ジヤーナル
と、これらセンタージヤーナルと端部ジヤーナル
との間に位置する半円周溝とをそれぞれ形成する
と共に隣接するキヤツプ部同士を相互に連結して
一体化した。
(作用) このようにすると、カムブラケツト間に支持さ
れるカムシヤフトの実効支持スパンは、キヤツプ
部の端部ジヤーナルの端面から隣接する他のキヤ
ツプ部の端部ジヤーナルの端面までの距離となる
のでカムシヤフトのたわみはそれだけ小さなもの
となる。カムブラケツトが他部品との干渉を生じ
るのは主としてカムシヤフト下面の基台部である
が、カムリフト時の反力を受けない基台部側のジ
ヤーナル幅は小さくてもよいので、キヤツプ部の
ジヤーナル幅の拡大によつてヘツドボルト等の配
置関係の干渉問題を生じることはない。
また、キヤツプ部のカムジヤーナル面には基台
部に対向するセンタージヤーナルとキヤツプ端部
側に位置する端部ジヤーナルとの間に半円周溝を
設けてあるので、カムジヤーナル面とカムシヤフ
トとの接触面積はカムジヤーナル面の軸方向への
拡大にかかわらず必要最小限に抑えられ、従つて
フリクシヨンが増大することもない。
一方、隣接する複数のキヤツプ部は相互に連結
一体化しているので、上述のように端部ジヤーナ
ルにてカムシヤフトからの荷重を受けるキヤツプ
部に半円周溝を形成しても十分に高い支持剛性が
得られる。
(実施例) 以下この考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図,第2図は本考案の実施例で、この実施
例では説明の便宜上、吸気弁側のみをあらわす。
吸気弁用カムシヤフト25はカムブラケツト1
2に支持されるが、このカムブラケツト12はシ
リンダヘツドと一体成形された基台部28とこれ
に対応して形成されたキヤツプ部26とで構成さ
れ、これらはカムシヤフトセンターライン上で上
下に分割されると共に、ベアリングボルト27で
締結されている。
キヤツプ部26は、カムシヤフト25のジヤー
ナル部25aを支持するカムジヤーナル面26a
のカム軸方向の幅H2が、シリンダヘツド側の基
台部28のジヤーナル面幅H1よりも大きく、か
つカム軸方向に各キヤツプ部26は面板部26b
により互いに連結されて、一体のカムベアリング
キヤツプとして形成されている。
また、カムジヤーナル面26aには基台部28
を中心として互いに対称的な位置に2個の半円周
溝29aが形成され、この半円周溝29aを挟ん
で、基台部28に対向し該基台部28と略同一の
ジヤーナル幅H1を有するセンタージヤーナル2
6cと、キヤツプ部26の端部に位置する端部の
ジヤーナル26dとが形成される。これにより、
カムジヤーナル面26aの潤滑油膜をセンタージ
ヤーナル26cで確実に保持するとともに、端部
ジヤーナル26dは荷重支持のみを負担するよう
にしている。
なお、前記カムシヤフト25のカムジヤーナル
25aのカム軸方向幅は、キヤツプ部26のカム
ジヤーナル面26aのジヤーナル幅と同等となつ
ていて、カム25bに干渉しない範囲で可及的に
接近させる。
そして、カムシヤフト25のカム25bには吸
気弁用スイングアーム10aのカムフオロワ11
が当接している。
次に作用を説明する。
カムシヤフト25の回転と共にカム25bが回
転すると、これに当接するカムフオロワ11を介
して、スイングアーム10aがバルブスプリング
5aを押し、バルブを開閉する。
このとき2本のバルブスプリング5aの荷重
は、スイングアーム10aのカムフオロワ11を
介してカム25bに伝達され、これがカムトヤフ
ト25をたわませる。
ここで、カムシヤフト25の最大たわみ(i)を計
算すると i=wl3/48EI ……(1) (両端支持ばりで荷重wがはりの中央に集中し
た時の例。l=はり支持と荷重wまでの長さ、E
=縦弾性係数、I=断面二次モーメント) の式で表される。したがつて、これに基づいて i=w・(L13/48EI となる。(ただしL1=カム中心とキヤツプ部端面
までの長さ) なお、従来カムブラケツト使用時のたわみは i=w・(L23/48EI で表される。
このようにたわみ(i)は、カム25bの中心とカ
ムジヤーナル面26aの端面までの距離の3乗に
比例して大きくなつている。
したがつて本考案では従来に比べ、(L2−L13
に比例してカムシヤフト25のたわみが小さくな
り、このため実剛性が高く、サージ回転も向上
し、正規の高速運転が可能となる。
ところで、キヤツプ部26のカムジヤーナル面
26aのカム軸方向の幅H2は大きくなつたが、
センタージヤーナル26cを挾んで両側に2つの
半円周溝29aを設けたので、カムシヤフト25
との実質的な接触面積はそれほど大きくならず、
フリクシヨンの増大が防止できる。
また、この場合、センタージヤーナル26cは
基台部28のジヤーナル幅H1に対応して形成さ
れるので、回転面の油膜は確実に保持され、焼付
きを起こしたりする心配はない。
さらに、キヤツプ部26は面板部26bを介し
て各気筒のものがカム軸方向に連結されて一体化
しているため、ベアリングボルト27による締結
位置が基台部28の部分だけであつても、該締結
部からこれと離隔した端部ジヤーナル26dの部
分に至るまで十分な剛性が得られ、従つてカムシ
ヤフト25の支持剛性を十分に確保することがで
きる。
(考案の効果) 以上説明したようにこの考案によれば、カムシ
ヤフトを回転自由に支持するカムブラケツトを、
シリンダヘツド側の基台部と、これに対応して形
成したキヤツプ部とに分割すると共に、キヤツプ
部のカム軸方向のジヤーナル幅を基台部のジヤー
ナル幅よりも拡大してカムに接近させるようにし
たため、カムシヤフトの実効支持スパンを他の部
材との干渉を避けつつ短縮することができ、この
結果カムシヤフトのたわみが小さくなり、実剛性
が高くなつて高速回転化が図れ、また従来と同じ
たわみ値で比較すると、カムシヤフトの小径化に
よる軽量化も図れるという効果がある。
また、本考案ではキヤツプ部のカムジヤーナル
面に半円周溝を形成してこれを挟むように基台部
に対向するセンタージヤーナルとキヤツプ端部側
に位置する端部ジヤーナルとを形成することによ
り、基台部のジヤーナル部とセンタージヤーナル
との間に潤滑油膜を確保しつつカムシヤフトとの
接触面積を最小限に抑えるようにしたので、潤滑
不良に原因する焼付き等の不具合を起こすことな
くフリクシヨンの低減を図ることができる。
さらに、本考案では隣接するキヤツプ部同士を
相互に連結して一体化したので、キヤツプ部のジ
ヤーナル面に半円周溝を形成した構成にあつても
基台部における締結部分から端部ジヤーナルまで
の曲げ剛性を十分に確保することができ、従つて
フリクシヨンの低減とカムシヤフトの支持剛性の
向上という効果を最大限に発揮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の断面図、第2図はそ
の平面図、第3図は従来の動弁装置の断面図、第
4図はその平面図である。 12……カムブラケツト、25……カムシヤフ
ト、25a……カムジヤーナル、25b……カ
ム、26……キヤツプ部、26a……カムジヤー
ナル面、26c……センタージヤーナル、27…
…キヤツプボルト、28……基台部、29a……
半円周溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダヘツドの上部に吸気弁もしくは排気弁
    を開閉駆動するカムシヤフトを配設し、このカム
    シヤフトを各気筒間に位置するカムブラケツトの
    みを介して回転自由に支持した内燃機関の動弁装
    置において、前記カムシヤフトのジヤーナル部を
    支持するカムブラケツトを、シリンダヘツドと一
    体で形成した基台部と、これに対応して形成した
    キヤツプ部とに分割構成し、前記キヤツプ部のカ
    ム軸方向ジヤーナル幅を基台部よりも幅広に形成
    し、このキヤツプ部のカムジヤーナル面には、基
    台部に対向しかつ該基台部と略同一のジヤーナル
    幅を有するセンタージヤーナルと、キヤツプ部の
    端部に位置する端部ジヤーナルと、これらセンタ
    ージヤーナルと端部ジヤーナルとの間に位置する
    半円周溝とをそれぞれ形成すると共に隣接するキ
    ヤツプ部同士を相互に連結して一体化したことを
    特徴とする内燃機関の動弁装置。
JP1986101687U 1986-07-02 1986-07-02 Expired - Lifetime JPH059442Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986101687U JPH059442Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986101687U JPH059442Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS639402U JPS639402U (ja) 1988-01-22
JPH059442Y2 true JPH059442Y2 (ja) 1993-03-09

Family

ID=30972644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986101687U Expired - Lifetime JPH059442Y2 (ja) 1986-07-02 1986-07-02

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH059442Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6149004B2 (ja) * 1982-03-31 1986-10-27 Kawatetsu Galvanizing

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5981716U (ja) * 1982-11-24 1984-06-02 本田技研工業株式会社 内燃機関におけるカムシヤフト軸受部の潤滑構造
JPH0450404Y2 (ja) * 1984-09-04 1992-11-27

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6149004B2 (ja) * 1982-03-31 1986-10-27 Kawatetsu Galvanizing

Also Published As

Publication number Publication date
JPS639402U (ja) 1988-01-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6796281B2 (en) Internal combustion engine with valve train
JP2595719B2 (ja) Ohc型動弁機構装置
US5297506A (en) Valve operating system for an internal combustion engine
US4653441A (en) Engine rocker arm assembly
JP4343021B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JPH059442Y2 (ja)
US6712031B2 (en) Support device for rocker arm
JP4342372B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
US6615781B2 (en) Overhead camshaft type valve train for internal combustion engine
US5033422A (en) Valve drive apparatus for double overhead camshaft engine
JPH0240241Y2 (ja)
EP1344930B1 (en) Internal combustion engine with fuel injection valve
US4915067A (en) Valve operating system of internal combustion engine
JP2584601B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JP3714465B2 (ja) 内燃機関の一体型カムホルダ
JP3714463B2 (ja) 動弁装置を備える内燃機関
US9790821B2 (en) Helical torsion valve spring assembly
JP3295128B2 (ja) エンジンの動弁装置
JPH0441203Y2 (ja)
JP2584600B2 (ja) 内燃機関の動弁装置
JPS6053605A (ja) ダブルオ−バ−ヘッドカム式内燃機関のロツカア−ム構造
JPS6325292Y2 (ja)
JPH0247244Y2 (ja)
JPS61160508A (ja) 4弁式エンジン
JPH0452407Y2 (ja)