JPH0594067A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH0594067A
JPH0594067A JP4062285A JP6228592A JPH0594067A JP H0594067 A JPH0594067 A JP H0594067A JP 4062285 A JP4062285 A JP 4062285A JP 6228592 A JP6228592 A JP 6228592A JP H0594067 A JPH0594067 A JP H0594067A
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flap
envelope
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electrophotographic apparatus
opening mechanism
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Toshihiro Sugiyama
敏弘 杉山
Itaru Matsuda
格 松田
Hiromi Ogiyama
宏美 荻山
Toshio Kaneko
利雄 金子
Shigeru Watanabe
滋 渡邊
Kenji Karashima
賢司 辛島
Atsushi Shinozaki
淳 篠崎
Shizuo Kawamura
静男 河村
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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
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  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封筒を給紙した際にそこにできやすいシワの
発生をできるだけ少なくして、転写抜けや画像のズレを
防止する。 【構成】 フラップfaが閉じられた状態にある封筒Pf
のフラップfaを開くフラップ開放機構20を排紙トレイ
よりも搬送上流側に設け、フラップが閉じられて紙が重
なり合うことによってシワが発生しやすい状態で給紙さ
れた封筒Pf を、そのフラップfaを開いた状態で排紙ト
レイ上に排出することによりシワの発生を防止する。そ
のフラップ開放機構20は、定着装置21の搬送下流側
や画像転写部の搬送上流側に設けたり、さらに給紙部に
設ければ効果的であり、画像転写部の搬送上流側と下流
側にそれぞれ設けて選択的に作動させれば、フラップに
画像がかかる印字の場合でも閉じた状態で印字後にフラ
ップを開くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真方式によっ
て封筒等に画像を形成可能なレーザプリンタ,デジタル
複写機等の電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に洋封筒の場合には、図19に示
すように封筒Pfのフラップfaが仮想線で示すように閉
じられた状態で梱包(販売)されている。
【0003】そのため、この封筒をフラップが閉じられ
た状態のまま給紙して、そこに宛名等の画像を転写させ
てそれをフラップが閉じられた状態のまま排紙トレイ上
に排出した場合には、後でその封筒の中に手紙等を入れ
る際にフラップを開けなければならないので、大量の枚
数の封筒に宛名等の画像形成処理をした時にはその後作
業が大変であった。
【0004】また、このようにフラップを閉じたままの
封筒を、例えば図19の矢示K方向に給紙してその表書
きの部分の所定の位置に宛名等を印字しようとすると、
フラップfaが閉じられた部分は紙の重ね合わせ部分が多
くなるため、その部分でフラップfaが紙間の小さな摩擦
係数によってスリップを生じてシワが発生し、それによ
って空気層ができやすかった。このような状態で画像の
転写が行われた場合には、転写抜けや画像のズレが発生
しやすい。
【0005】そのため、従来はこのような不都合を防止
しようとして、例えば特開平1−139443号公報に
記載されているように、給紙方向の先端側を折り筋側と
して上面シートと下面シートとを開閉可能にした通紙用
キャリアを形成し、封筒に画像を形成する場合にはその
両シート間に封筒を挿入して、その画像を形成しようと
する側の紙面を上シートに形成した窓部(複写空間とな
る)から露出させ、その周囲の他の封筒部分は上面シー
トと下面シートとによって挾持するようにして、シワの
発生を防止するようにしたものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな開閉式の通紙用キャリアを使用して封筒を給紙する
場合には、給紙の度に上面シートを開閉して下面シート
との間に封筒を挿入してそれを挾持させなければならな
かったので、封筒枚数が多い場合には大変な手間であ
り、その作業が面倒であった。
【0007】そこで、予め封筒をすべてフラップを開い
ておき、その状態で連続給紙させることも考えられる
が、この場合に封筒を図19の矢示M方向に給紙する場
合には、その給紙方向に直交する紙幅方向の一方の側縁
となる封筒底部fbがサイドフエンス45によってその位
置が規制され、他方の側縁はフラップfaの端縁がサイド
フエンス46により規制されるようになるため、封筒の
本来の中心線Lc がトレイの中心線Ltcからずれてしま
い、このままでは宛名等の画像が封筒に印字したい正規
の位置に対してズレてしまうということがあった。
【0008】さらに、このようにフラップfaを開いた状
態で封筒を排紙トレイ上に排出させるようにした場合に
は、その排紙トレイ上に封筒が排出された際に、フラッ
プが下側になって封筒全体の重量を支えるようになった
場合には、折角開いた状態になっているフラップが再び
閉じてしまうようになることがあるので、そのようにな
った時には後で手紙等を入れる際にそれを開かなければ
ならないのでそれだけ手間がかかり、また封筒がトレイ
上で乱れたスタック状態になりやすいということもあっ
た。
【0009】また、洋封筒の裏面側に住所等を印字する
場合には、その印字する画像がフラップにかからない時
は問題ないが、それがフラップにかかる時にはフラップ
を開いた状態で印字すると、後でフラップを閉じたとき
にその印字部分の一部がフラップによって隠れてしまう
ため、このような場合にはフラップを閉じた状態で印字
をして、その後でフラップを開く必要がある。
【0010】さらに、封筒への住所等の印字は、ダイレ
クトメールの場合のように一度の通紙で表面側にだけに
印字することが多い。そこで、このような印字を図20
に示すような構成の電子写真装置、すなわち封筒Pfを
感光体6の上側に搬送してその封筒Pfの下面側に画像
を転写するように画像転写部である転写チャージャ8と
搬送経路10が構成されていて、その搬送経路10の下
側に封筒のフラップfaを開くための機構14が設けられ
ている装置で行おうとすると、この場合には封筒Pfを
図示のようにフラップfaが上面側になるようにセットし
て搬送するため、フラップfaを開くことができない。
【0011】したがって、このような装置で封筒の表面
側に印字をする際には、フラップfaが閉じられた状態の
まま行うようになるため、前述したようにフラップが閉
じられた部分は紙の重ね合わせ部分が多くなることによ
ってシワが発生しやすく、それによって転写抜けや画像
のズレが発生して鮮明な画像が得られにくいということ
があった。
【0012】また、図20の場合と逆に、封筒を感光体
の下側に搬送してその封筒の上面側に画像を転写するよ
うに画像転写部及び搬送経路が構成されていて、その搬
送経路の上側にフラップを開くための機構が設けられて
いる装置で封筒の表面側に一度の通紙で印字する場合も
同様に、鮮明な画像が得られにくいということがあっ
た。
【0013】この発明は上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、封筒に印字する際にできやすいシワの発生
をできるだけ少なくすることを目的とする。また、その
シワの影響によって発生する転写抜けを防止したり、画
像の位置が所定の位置に対してズレたりしないようにす
ることも目的とする。
【0014】さらに、画像が形成されてフラップが開か
れた状態で排出される封筒に対しては、そのフラップが
排紙トレイ上で閉じないようにすることも目的とする。
さらにまた、封筒の裏面側に印字した際に、フラップを
閉じても印字した画像がフラップによって隠れて欠落し
たりしないようにすることも目的とする。また、封筒の
表面側に一回の通紙だけで印字する場合でも鮮明な画像
が得られるようにすることも目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、上述したような電子写真装置において、
フラップが閉じられた状態にある封筒のフラップを開く
フラップ開放機構を排紙トレイよりも搬送上流側に設け
たものである。そして、そのフラップ開放機構は、定着
装置の搬送下流側や画像転写部の搬送上流側、さらには
封筒を給紙する給紙部に設けるようにすると効果的であ
る。
【0016】また、封筒を給紙時にセットする手差しト
レイを給紙方向に直交する紙幅方向に互いに接近・離間
可能な一対のトレイで形成し、そのトレイの一方にそこ
にセットされる封筒のフラップと反対側の側縁の位置を
規制するサイドフェンスを設け、他方のトレイの上面に
フラップを閉じた封筒の中心線に対してそのサイドフェ
ンスと対称な位置に封筒のフラップ折り曲げ線を位置合
わせするための目印を設けて、電子写真装置を構成する
とよい。
【0017】さらに、上記各電子写真装置における排紙
トレイを、そのトレイに排出された封筒のフラップがそ
のフラップと反対側の封筒底部より高い位置になるよう
に傾斜させて配置すると効果的である。また、上記フラ
ップ開放機構を画像転写部の搬送上流側と下流側にそれ
ぞれ配設する共に、その搬送上流側と下流側のフラップ
開放機構のいずれか一方を選択的に作動させるフラップ
開放機構選択手段を設けると、効果的である。
【0018】さらに、封筒を感光体の上側に搬送してそ
の封筒の下面側に画像を転写するように画像転写部及び
搬送経路を構成し、その搬送経路の上側にフラップ開放
機構を設けたり、封筒を感光体の下側に搬送してその封
筒の上面側に画像を転写するように画像転写部及び搬送
経路を構成し、その搬送経路の下側にフラップ開放機構
を設けて電子写真装置を構成するとよい。
【0019】
【作用】このように構成した電子写真装置によれば、フ
ラップが閉じられた状態で封筒を給紙すると、その封筒
は排紙トレイよりも搬送上流側に設けられているフラッ
プ開放機構によってフラップが開かれた状態になって排
紙トレイ上に排出される。したがって、封筒は紙が重な
り合ってズレ易い部分が無くなった状態で排出されるた
め、シワの発生が抑えられ、その封筒はフラップが開か
れた状態で排紙トレイ上に排出されるので、後で封筒内
に手紙等を入れる際に便利である。
【0020】そして、そのフラップ開放機構を定着装置
の搬送下流側に設ければ、画像が紙面に定着された後で
フラップが開かれるようになるので封筒の搬送が容易に
なり、画像転写部の搬送上流側に設ければフラップは転
写前に開かれるため転写ヌケが無くなって、スムーズに
搬送されるようになるため画像のズレも無くなる。ま
た、そのフラップ開放機構を給紙部に設けるようにすれ
ば、給紙段階でフラップを開いてしまうので、よりシワ
の発生を防止できる。
【0021】さらに、手差しトレイを接近・離間可能な
一対のトレイで形成し、そのトレイの一方にサイドフェ
ンスを、他方のトレイの上面にフラップ折り曲げ線を位
置合わせするための目印を設ければ、封筒のフラップと
反対側の側縁をそのサイドフェンスに当接させた状態で
フラップ折り曲げ線の位置を他方のトレイ上面の目印に
合わせてセットすれば、フラップを開いた状態で給紙し
ても画像を正規の位置にズレることなく転写させること
ができる。
【0022】そして、排紙トレイの位置を、そのトレイ
に排出された封筒のフラップがそのフラップと反対側の
封筒底部より高い位置になるように傾斜させて配置すれ
ば、画像が形成された後でフラップが開かれた状態で排
紙トレイ上に排出される封筒は、そのフラップ側に封筒
全体の重量が加わることがないので、フラップが閉じて
しまうようなことがなくなる。
【0023】また、フラップ開放機構を画像転写部の搬
送上流側と下流側にそれぞれ配設する共にフラップ開放
機構選択手段を設ければ、封筒の裏面に印字しようとす
る画像がフラップにかかる時には、フラップ開放機構選
択手段によって画像転写部の搬送下流側に位置するフラ
ップ開放機構のみを作動させて画像転写後にフラップを
開かせることができるので、フラップを閉じたままで封
筒の裏面に画像を印字することにより、その画像の一部
がフラップで隠れて欠落するのを防止できる。
【0024】さらに、封筒を感光体の上側に搬送してそ
の封筒の下面側に画像を転写するように構成し、その搬
送経路の上側で画像転写部の搬送上流側にフラップ開放
機構を設けたり、封筒を感光体の下側に搬送してその封
筒の上面側に画像を転写するように構成し、その搬送経
路の下側で画像転写部の搬送上流側にフラップ開放機構
を設けるようにすれば、フラップ開放機構によって画像
を転写する前にフラップを開くことができるので、フラ
ップが開かれてシワが発生しにくい状態で封筒の表面側
に一回の通紙だけで鮮明な画像を印字することができ
る。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例である電子
写真装置の要部を示す概略図、図2は同じくその電子写
真装置としての複写機を示す全体構成図である。
【0026】この電子写真装置としての複写機は、図2
に示すようにフラップfaを有する封筒Pfに画像を形成
して排紙トレイ16上に排出することが可能であり、複
写機本体1の上部にコンタクトガラス2を配設し、その
上にセツトされた原稿Dを走査光学系3の露光ランプ4
によって照射して、その画像面からの反射光を表面が帯
電チヤージヤ5によって帯電されて図2の矢示A方向に
回転移動するドラム状の感光体6上に結像させて静電潜
像を形成する。
【0027】その複写機本体1の略中央に配設されてい
る感光体6の周囲には、感光体6上の静電潜像をトナー
によって現像する現像ユニツト7と、その現像ユニツト
7によって現像されたトナー像を封筒Pf等の封筒に転
写する転写チヤージヤ8と、イレーサランプ9と、分離
チヤージヤ11と、クリーニングユニツト12等をそれ
ぞれ配設している。感光体6は、表面に感光体層を形成
するものであり、それがイレーサランプ9及び帯電チヤ
ージヤ5を通過することによりその表面が均一に帯電さ
れ、走査光学系3から画像露光を受けてその表面に静電
潜像が形成される。
【0028】一方、画像が転写される封筒(通常の転写
紙等の転写材であってもよい)Pfは、給紙部17の給
紙ローラ18によって図2で左方へ給紙され、それが対
のレジストローラ13によってタイミング調整されて搬
送され、転写チヤージヤ8が設けられている画像転写部
でそこに画像が転写されて、その後それが分離チヤージ
ヤ11によって感光体6から分離され、ベルトを使用し
た搬送装置19によって定着装置21に搬送される。
【0029】そこで画像が定着された封筒Pfは、その
まま対の排紙ローラ22によって排紙トレイ16上に排
出される。また、この複写機には、フラップfaが閉じら
れた状態(図3に仮想線で明示)にある封筒Pfのフラ
ップfaを開くフラップ開放機構20を、排紙トレイ16
よりも搬送上流側で定着装置21の搬送下流側に設けて
いる。
【0030】そのフラップ開放機構20は、図1に示す
ように開放レバー23とソレノイド24とスプリング2
5とストッパ26等によって構成される機構であり、開
放レバー23はその略中央部がピンによって揺動可能に
支持されて、一端に鋭角状の爪部23aを形成してい
る。
【0031】その開放レバー23の他端にはスプリング
25を取り付けて、その付勢力によってレバー全体が常
に矢示B方向に揺動付勢されて、その揺動量がレバーの
一部がストッパ26に当接することによって規制される
ようにすると共に、そのスプリング25の取付位置に近
接して長孔23bを形成し、そこにソレノイド24の可
動軸に固定したピンを移動可能に嵌入させている。
【0032】したがって、開放レバー23は、ソレノイ
ド24がオフ状態のときにはスプリング25の付勢力に
よって図1の矢示B方向に揺動付勢されて爪部23a側
がストッパ26に当接する図4に実線で示す退避位置に
あり、オン状態になるとそのスプリング25の付勢力に
抗して矢示Bと反対方向に揺動されて、搬送路15上を
搬送される封筒Pf上に爪部23aが接する仮想線で示
す位置になる。
【0033】なお、図1に示す定着装置21の直後に
は、排紙ローラ22へ向かう封筒等の封筒を検知するた
めのセンサ28(例えば反射型フォトセンサ)を設けて
いる。また、この複写機では排紙トレイ16を、図5に
示すようにそこに排出された封筒Pfのフラップfaがそ
のフラップfaと反対側の封筒底部fbより高い位置になる
ように傾斜させて配置している。
【0034】この複写機は、図3に仮想線で示すように
フラップfaが閉じられた状態で梱包されている封筒Pf
に住所等の画像を形成する場合には、その封筒を必要に
応じて図2に示す給紙カセット27内に収納する。な
お、この装置では、封筒Pfの給紙方向が図3の矢示C
方向になるようにセットする。
【0035】そして、図示しないスタートボタンを押し
てコピーを開始させると、その封筒Pfはフラップが閉
じられた状態で前述したように図2で左方へ給紙され、
その紙面の所定の位置に画像が形成されて定着装置21
を出る。
【0036】すると、図1に示すように、その封筒Pf
の先端をセンサ28が検知して、その所定時間後にソレ
ノイド24が作動(オン)する。そのため、フラップ開
放機構20の開放レバー23が矢示Bと反対方向に揺動
して、爪部23aが封筒Pfのフラップfa以外の裏面シ
ートPba(図3)上に接触し、封筒Pfはその状態のま
ま同図で左方へ搬送され続けるため、爪部23aが図4
に仮想線で示すようにフラップfaの下側に入り込んで、
そのフラップfaが矢示E方向に開かれるようになる。
【0037】そして、その爪部23aの先端が封筒Pf
のフラップ折り曲げ線Lbe(図3も参照)に達する少し
前のタイミングでソレノイド24がオフになる。したが
って、開放レバー23が図4に実線で示す位置に戻り、
フラップfaが略開放された状態になる。
【0038】この状態で、封筒Pfが図4で左方へ搬送
されてフラップfaが排紙ローラ22のニップ間に挾持さ
れて図5に示すように排出されると、そのローラ間を通
過することによってフラップfaは図3に実線で示すよう
に完全にフラット状態にまで開放され、その状態で図5
に示すように排紙トレイ16上に封筒底部fb側から排出
される。
【0039】なお、各図において図示を省略している
が、例えば図1においてもう1個のフラップ開放機構2
0を搬送路15を隔てた対象な位置(封筒の下側となる)
に設けるようにすれば、封筒Pfの姿勢をフラップfaを
下側にした状態で給紙させた場合でも、そのフラップfa
を開らくことができる。
【0040】このように、この実施例では、封筒に画像
を定着した後でフラップ開放機構20によってフラップ
を開くので、封筒の搬送が容易であり、万一開放レバー
23が封筒上の画像に接することがあったとしても、そ
の画像は既に定着されているので画像ズレ等が発生しな
い。
【0041】そして、封筒はフラップが開かれた状態で
排紙トレイ16上に排紙されるので、その後で封筒内に
手紙等を入れる際にフラップを開ける必要がないため、
大量の郵便物等を差し出したりする際には非常に手間が
省ける。また、封筒が排紙ローラ22を通過する際には
フラップが開かれた状態になっているので、そこを通過
する際には紙が重なり合ってズレ易い部分がなくなった
状態になって排出されるようになるため、ローラ通過時
に発生しやすいシワの発生を防止できる。
【0042】さらに、排紙トレイ16とそのトレイ上に
封筒を排出する排紙ローラ22の位置を、排紙トレイ1
6に排出される封筒Pfのフラップfaが、そのフラップ
と反対側の封筒底部fbより高い位置になるようにトレイ
を傾斜させてそれぞれの位置関係を設定しているので、
画像が形成された後でフラップfaが開かれた状態で排紙
トレイ16上に排出される封筒Pfは、図5に示したよ
うにフラップfa側に封筒全体の重量が加わることがない
ので、折角開いたフラップfaが閉じてしまうようなこと
がない。
【0043】なお、図5に示すように排紙方向の後端側
にフラップfaが位置するように排出される場合には、フ
ェイスアップ排紙(画像面が上向き),フェイスダウン
排紙の如何に係らずフラップfaが閉じることはない。ま
た、図6に示すような姿勢で排紙トレイ16を配設して
いる場合には、封筒Pfをフラップfaが排紙方向の先端
側となり、封筒底部fbが後端側になるように給紙する。
このようにすれば、フェイスアップ,フェイスダウンの
如何に係らず、封筒底部fbは排紙トレイ16上において
常にフラップfaより下側になる。
【0044】図7及び図8は、排紙ローラ22の軸線に
対して排紙トレイ16のトレイ面を傾斜させるようにし
た実施例を示すものであり、この場合には封筒Pfを図
3の矢示F方向に給紙する。このようにしても、図5,
図6,の実施例と同様に封筒底部fbを排紙トレイ16上
においてフラップfaより下側に位置させることができる
ので、フラップfaが閉じてしまうようなことがなくな
る。
【0045】図9は、フラップ開放機構を画像転写部の
搬送上流側に設けるようにした実施例の要部のみを示す
概略図であり、図1及び図2に対応する部分には同一の
符号を付してある。この電子写真装置としての複写機
は、図2の実施例に対しフラップ開放機構20の配設位
置を、画像転写部となる転写チヤージヤ8の搬送上流側
のレジストローラ13の直前に設けるようにした点のみ
が異なる。
【0046】この実施例では、図1の実施例と同様にフ
ラップ開放機構20を所定のタイミングで作動させて開
放レバー23を、図9に仮想線で示す位置に揺動させ
(ソレノイド24をオン)、搬送路15を搬送される封
筒Pfのフラップfaを開放させる。この実施例によれ
ば、封筒Pfのフラップfaを開いてから転写チヤージヤ
8により画像の転写を行なうので、転写前に封筒に発生
するシワを更に低減することができるため転写ヌケを防
止できる。
【0047】図10は、フラップ開放機構を給紙部に設
けるようにした実施例の要部のみを示す概略図であり、
図1及び図2に対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施例では、フラップ開放機構20を給紙部1
7の給紙ローラ18の搬送上流側に設けている。そし
て、各封筒Pfを給紙ローラ18によって給紙する際
に、その少し前のタイミングでフラップ開放機構20の
ソレノイド24をオンにして開放レバー23の爪部23
aを封筒上面に接触させ、前述の各実施例と同様の動作
によってフラップfaを開放させる。
【0048】この実施例によれば、封筒Pfは最初から
フラップfaが開かれた状態で給紙されるので、その封筒
Pfは搬送路15上に設けられている全てのローラ間を
フラップfaが開かれた状態で搬送されるため、シワが殆
んど発生しない。また、この実施例では、フラップ開放
機構20を複写機本体1に設けることなしに、給紙部1
7の給紙カセット27に設けることができるので、従来
使用していた通常の複写機であっても適用することがで
きる。
【0049】さらに、給紙を始める初期の段階でフラッ
プを開いてしまうため、図3の矢示C方向(この実施例
では処理スピードの点でこのような給紙方向にしてい
る)の封筒長さが増すため、フラップを閉じたままでは
各搬送系のローラ間の距離が給紙方向の封筒長さよりも
短く設定されていて給紙することができなかった小サイ
ズの封筒でも、このようにフラップを開いた状態で給紙
できる分だけ封筒の長さが長くなるためそれを給紙する
ことができるようになり、給紙できる封筒の種類が増え
る。
【0050】図11及び図12はフラップを開いた状態
でセットした封筒に画像の位置をずらすことなく転写で
きるようにした電子写真装置としての複写機の実施例を
示す全体構成図、及びその複写機に設けた手差しトレイ
と封筒を示す平面図であり、図1及び図2に対応する部
分には同一の符号を付してある。この複写機は、図11
に示すように、給紙カセット27からの給紙経路を分岐
させて手差し給紙路31を形成し、その手差し給紙路3
1の入り口部分に封筒Pfを給紙時にセットする手差し
トレイ32(封筒フィーダ)を配設している。
【0051】そして、その手差しトレイ32を、図12
に示すように互いに接近・離間可能な一対のトレイ3
3,34で形成し、その一方のトレイ33にそこにセッ
トされる封筒Pfのフラップfaと反対側の側縁となる封
筒底部fbの位置を規制するサイドフェンス35を設け、
他方のトレイ34の上面にフラップfaを閉じた封筒の中
心線Lc に対してサイドフェンス35と対称な位置に封
筒Pfのフラップ折り曲げ線Lbeを位置合わせするため
の目印36を設けている。
【0052】その一対のトレイ33と34は、互いに対
向する位置にそれぞれ形成したラック部33a,34a
が、その中間に設けたピニオン37にそれぞれかみ合っ
て、その一方を矢示H方向に移動させると、その移動量
と同量だけ他方のトレイが移動するようになっている。
また、トレイ34上に設けた目印36は、図12に示し
たように例えば三角印の位置決めマークであってもよい
し、トレイ自体に線を彫り込んだものであってもよい
し、その目印を設ける位置を境にして同図で右側のトレ
イ部分を色分けしたりしてもよい。
【0053】この複写機は、フラップfaを有する封筒P
fに住所等の画像を形成する場合には、ユーザ自身が封
筒Pfのフラップfaを開く(最初からそれが開いている
場合にはそのまま)。次に、封筒Pfを図12に示す向
き(表書きの場合には表裏を反転させる)にして、封筒
底部faをサイドフェンス35に押し当て、フラップ折り
曲げ線Lbeが目印36の位置になるようにトレイ34を
矢示H方向に移動させて調整し、そのセットが完了する
と図示しないコピースタートボタンを押して手差し給紙
を開始する。
【0054】こうすることによって、封筒Pfはフラッ
プfaが開かれた状態で図11の手差し給紙路31を搬送
されていき、前述の各実施例と同様に画像転写部で画像
が転写される。この実施例によれば、フラップfaを開い
てセットしても封筒の中心線Lc をずらすことなくそれ
を手差しトレイ32上にセットすることができるので、
宛名等の画像が封筒Pfの所定の位置に対してズレるよ
うなことがなくなり、搬送経路上に設けられている各ロ
ーラがフラップ部分で滑るようなこともないので、シワ
の発生や画像のズレを防止できる。
【0055】図13は、図12の実施例に対し開いたフ
ラップを押さえるフラップ押え部材を追加した実施例を
示し、図12に対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施例では、トレイ34の外側にフラップ押え
部材41を矢示G方向に開閉可能に枢着し、図12の実
施例の場合と同様にトレイ33,34上に封筒Pfをセ
ットした後で、そのフラップ押え部材41を開いた状態
のフラップfa上にセットすることにより、フラップfaが
跳ね上がらないようにする。
【0056】そのフラップ押え部材41は、自重によっ
てフラップfaを押えるようにしてもよいし、弱いバネを
取り付けて回動付勢させるようにしてもよい。なお、こ
の実施例では、封筒Pfの後端を規制するバックフェン
ス42も矢示J方向に移動可能に設けている。
【0057】図14はフラップ開放機構を画像転写部の
搬送上流側と下流側にそれぞれ設けてそれを選択的に作
動させるようにした電子写真装置の実施例を示し、図9
と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0058】この実施例では、画像転写部である転写チ
ャージャ8の搬送上流側(図で右方側)に図9のフラッ
プ開放機構20と同様なフラップ開放機構20A(簡略
化して図示している)を、下流側にフラップ開放機構2
0Bをそれぞれ配設する共に、定着装置21の搬送下流
側に設けた両面搬送路51上のスイッチバック路52に
同様なフラップ開放機構20Cを配設し、搬送上流側と
下流側のフラップ開放機構20A,20Bのいずれか一
方を選択的に作動させると共に、フラップ開放機構20
Cを必要に応じて作動させることができるようにしてい
る。
【0059】すなわち、上記のように搬送経路上の各位
置にフラップ開放機構20A,20B,20Cをそれぞ
れ配設すると共に、給紙部17にスキャナ53を設け、
そのスキャナ53によって給紙部17に裏面側を上向き
にしてセットした封筒Pfのフラップfaの大きさ,封筒
サイズ,封筒の向き(フラップが給紙先端側か後端側
か)等を認識できるようにしている。
【0060】そして、そのスキャナ53からの封筒情報
が、図15に示すようにフラップ開放機構選択手段とし
て機能するマイクロコンピュータ60に入力され、その
マイクロコンピュータ60には複写機のコントローラ6
1から封筒の裏面に印字する画像情報も入力される。
【0061】そのマイクロコンピュータ60は、入力し
た封筒情報と画像情報とを比較することより、印字しよ
うとする画像がフラップにかかるか否かを判断し、さら
に封筒の向き及び指示された印字画像が裏面印字だけか
両面印字かも判断し、それらの条件の組合せによって下
記する封筒の裏面に印字する場合の「パターン1−1」
〜「パターン1−4」及び「パターン2−1」〜「パタ
ーン2−4」の8つのパターンの全てについて、それぞ
れ対応させて予め設定してあるフラップ開放機構20A
〜20Cの作動内容により、それらを選択的に作動させ
る。
【0062】「パターン1−1」…封筒の給紙後端側に
フラップ(図14に実線図示位置)、裏面印字のみで裏
面画像がフラップにかかる。 「パターン1−2」…封筒の給紙後端側にフラップ、裏
面印字のみで裏面画像がフラップにかからない。 「パターン1−3」…封筒の給紙後端側にフラップ、両
面印字で裏面の画像がフラップにかかる。 「パターン1−4」…封筒の給紙後端側にフラップ、両
面印字で裏面の画像がフラップにかからない。 「パターン2−1」…封筒の給紙先端側にフラップ(図
14に仮想線で図示の位置)、裏面印字のみで裏面画像
がフラップにかかる。 「パターン2−2」…封筒の給紙先端側にフラップ、裏
面印字のみで裏面画像がフラップにかからない。 「パターン2−3」…封筒の給紙先端側にフラップ、両
面印字で裏面の画像がフラップにかかる。 「パターン2−4」…封筒の給紙先端側にフラップ、両
面印字で裏面の画像がフラップにかからない。
【0063】そのマイクロコンピュータ60が行うフラ
ップ開放機構の選択は、図16に示すフローチャートに
したがって行われる。すなわち、このフローチャートが
スタートすると、ステップ1で封筒Pfが図14に実線
で示すような姿勢にセットされてフラップfaの位置が給
紙後端側になっているか否かを判断し、そうなっていな
ければ(NOの判断)前述した「パターン2−1」〜
「パターン2−4」のいずれかのパターンであるためス
テップ2へ進むが、そうであれば「パターン1−1」〜
「パターン1−4」のいずれかのパターンであるためス
テップ3へ進む。
【0064】そのステップ3では、印字が封筒の裏面の
み行う指示が出されているか否かを判断し、表面も行う
両面印字の場合(NOの判断)にはステップ4へ進む
が、裏面のみのときはステップ5へ進んで、印字しよう
としている画像がフラップにかかる位置か否かを判断す
る。そこで、YESの判断をした場合には、ステップ6
で転写部の搬送下流側に位置するフラップ開放機構20
Bのみを、給紙された封筒のフラップを開くタイミング
で所定時間だけ作動させ、その後メインルーチンにリタ
ーンして再び所定のタイミングでステップ1からの判断
及び処理を繰り返す。
【0065】したがって、このようにステップ1→3→
5→6と進んだ場合には、前述した「パターン1−1」
の場合であって印字しようとしている画像がフラップに
かかる場合であるが、このようにフラップを閉じた状態
で封筒に画像を転写した後でフラップを開くので、フラ
ップを閉じた状態でも封筒の裏面に印字した画像がフラ
ップによって隠れない。
【0066】また、封筒Pfが図14に仮想線で示すよ
うにセットされてフラップfaの位置が給紙先端側になっ
ていてステップ1→2に進んだ場合には、そこで印字が
封筒の裏面のみ行う指示が出されているか否かを判断
し、そうであればフラップ開放機構20A〜20Cのい
ずれも作動させずにメインルーチンへリターンする。
【0067】なお、このステップ1→2に進む前述した
「パターン2−1」〜「パターン2−4」の場合には、
フラップ開放機構20A又は20Bによってフラップを
開放することができないので(開放機構の爪の向きが逆
であるため)、封筒の裏面に印字しようとする画像がフ
ラップにかかるか否かを判断する必要がない。
【0068】また、ステップ2の判断で封筒に両面印字
を行う指示が出されている場合(NOの判断)には、ス
テップ7へ進んでフラップ開放機構20Cのみをフラッ
プを開く所定時間作動させることにより、封筒の裏面に
画像を転写して両面搬送路51からスイッチバック路5
2に送り込まれた封筒のフラップを開く。そうすること
によって、その封筒はフラップが開かれた状態で表裏が
反転されて再び画像転写部に送り込まれ、そこで表面側
に画像が形成されて排出される。
【0069】一方、ステップ1→3→5と進んで裏面に
印字する画像がフラップにかからない場合には、ステッ
プ8へ進んでフラップ開放機構20Aのみをフラップを
開く所定時間作動させ、その後メインルーチンへリター
ンする。したがって、この場合にはフラップを開いた状
態で画像を転写するので、画像を転写する部分が紙の重
なりが少なくなるのでしわの発生を防止できる。
【0070】また、ステップ1→3→4と進んだ場合に
は、そこで裏面に印字する画像がフラップにかかるか否
かを判断し、かかる場合には前述のステップ6へ、かか
らない場合にはステップ8へ進む。なお、ステップ8
で、フラップ開放機構20Bのみを封筒が通過する所定
時間作動させるようにしても、封筒の裏面に印字した画
像がフラップによって隠れて欠落したりすることはな
い。
【0071】ところで、上記のように封筒裏面の画像が
フラップによって一部隠れてしまうことがないように両
面印字をする際に、封筒の表面側から印字をするように
した場合には、最初に封筒に発生し易いしわを考慮して
フラップを開いた状態で画像を転写する必要がある。
【0072】ところが、次の裏面に画像を転写する際に
は、その画像の一部欠落を配慮して今度はフラップを閉
じた状態にして転写を行なう必要があるため、このよう
に封筒を表面側から印字する場合には、フラップを開く
動作と閉じる動作を繰り返さなければ転写抜け等のない
美しい画像は得られにくいため、それだけ機構が複雑に
なる。しかしながら、この実施例によれば、上述したよ
うに両面印字をする際に封筒を裏面側から先に印字する
ようにしているので、一回のフラップ開放動作だけで美
しい画像を封筒の両面に印字することができる。
【0073】なお、この実施例では、作動させるフラッ
プ開放機構の選択が自動的に行われるようにした場合の
例について説明したが、図14のスキャナ53を設けず
に、印字をする面が裏面だけか両面か、さらにその裏面
に印字する画像がフラップにかかるか否かをオペレータ
自身が判断することによって選択するスイッチを設け、
裏面に印字する画像がフラップにかかる場合には、その
スイッチをマニュアル操作で選択的に押すことによって
フラップ開放機構20Bのみを作動させるようにして
も、画像がフラップで隠れるのを防止できる。
【0074】図17は上搬送の電子写真装置の搬送経路
の上側にフラップ開放機構を設けるようにした実施例を
示し、図14と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施例による電子写真装置は、封筒Pfを感光
体6の上側に搬送してその封筒Pfの下面側に画像を転
写するように画像転写部である転写チャージャ8及び搬
送経路10を構成し、その搬送経路10の上側にフラッ
プ開放機構20を設けている。
【0075】このようにすれば、フラップ開放機構20
によって画像を転写する前に図示のように裏面を上側に
向けてセットした封筒Pfのフラップfaを開くことがで
きるので、フラップfaが開かれてシワが発生しにくい状
態で封筒Pfの表面側に一回の通紙だけで鮮明な画像を
印字することができる。したがって、この実施例によれ
ば、ダイレクトメールのように封筒の表面だけに住所等
を印字する場合に、一回の通紙で鮮明な画像を印字する
ことができる。
【0076】なお、両面にプリントする場合には、フラ
ップ開放機構が搬送経路の上側あるいは下側のどちらに
あっても、プリントする順番を考えれば、フラップを開
いた状態(しわが発生しにくく美しい印字ができる)で
表面を印字することができる。
【0077】図18は下搬送の電子写真装置の搬送経路
の下側にフラップ開放機構を設けるようにした実施例を
示し、図17と対応する部分には同一の符号を付してあ
る。この実施例による電子写真装置は、封筒Pfを感光
体6の下側に搬送してその封筒の上面側に画像を転写す
るように画像転写部である転写チャージャ8及び搬送経
路10を構成し、その搬送経路10の下側にフラップ開
放機構20を設け、封筒Pfをフラップfa側を下側に向
けてセットするようにしている。
【0078】このようにすれば、図17の実施例と同様
に封筒Pfのフラップfaを、画像を転写する前にフラッ
プ開放機構20によって開くことができるので、封筒P
fの表面側に一回の通紙だけで鮮明な画像を印字するこ
とができる。なお、上記各実施例において、フラップ開
放機構により封筒のフラップを開く時には封筒の位置が
ずれないように、それがローラ等によって所定の位置に
抑えられる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、次に記載する効果を奏する。請求項1の電子写真装
置においては、封筒はフラップ開放機構によってフラッ
プが開かれた状態で排紙トレイ上に排出されるため、フ
ラップが閉じられた状態ではその紙面が重なり合った部
分にローラ等が接した時にズレ易いが、そのようなこと
が無くなるためシワの発生が抑えられ、排出後の封筒は
フラップが開かれた状態になっているため、その中に手
紙等を入れる際にフラップを開ける手間が省けて、それ
だけ後処理に手間がかからなくなる。
【0080】請求項2の電子写真装置においては、請求
項1の効果に加えて、画像が紙面に定着された後でフラ
ップが開かれるようになるので封筒の搬送が容易にな
り、画像のズレも発生しにくくなる。
【0081】請求項3の電子写真装置においては、封筒
のフラップを開いてから画像の転写を行なうので、請求
項1の効果に加えてシワの発生が少なくなり、転写ヌケ
や画像のズレが殆んど無くなる。
【0082】請求項4の電子写真装置においては、封筒
のフラップを開いてから給紙するので、請求項3の効果
に加えてさらにシワの発生,転写ヌケ,画像のズレを低
減することができ、給紙部がカセット式等により電子写
真装置の装置本体内に対して着脱が自在である場合に
は、フラップ開放機構を装置本体内に設けることなしに
着脱できる給紙部に取り付けることができるので、従来
使用していた電子写真装置にも適用できる。
【0083】また、フラップを開くことによって封筒の
給紙方向の長さが長くなるので、その方向に封筒をセッ
トするようにした場合には、そのフラップ分だけ封筒の
全長が長くなるため、これまで給紙することができなか
った小サイズの封筒も給紙することができるようにな
り、給紙できる封筒の種類が増える。
【0084】請求項5の電子写真装置においては、手差
しトレイ上にフラップを開いた封筒を封筒の中心位置を
ズラすことなく位置決めして給紙することができるの
で、シワの発生を防止して転写ヌケや画像のズレを殆ん
ど無くすことができて、その上封筒に対して画像が誤っ
た位置にズレてしまうのを防止することができる。
【0085】請求項6の電子写真装置においては、フラ
ップを開いた状態で封筒を排紙トレイ上に排出しても、
排紙完了時に封筒のフラップは封筒底部よりも高い位置
になるので、開いた状態で排出されたフラップが閉じて
しまったり、それが排紙トレイ上で不揃いな状態でスタ
ックされるようなことがなくなる。
【0086】請求項7の電子写真装置においては、封筒
の裏面に印字しようとする画像がフラップにかかる時に
は、自動もしくはマニュアル操作によるフラップ開放機
構選択手段によって画像転写部の搬送下流側に位置する
フラップ開放機構のみを作動させて画像転写後にフラッ
プを開かせることができるので、フラップを閉じたまま
で封筒の裏面に画像を印字することにより、その画像の
一部がフラップで隠れて欠落するのを防止できる。
【0087】請求項8及び請求項9の電子写真装置にお
いては、フラップ開放機構によって画像を転写する前に
フラップを開くことができるので、フラップが開かれて
シワが発生しにくい状態で封筒の表面側に一回の通紙だ
けで鮮明な画像を印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である電子写真装置の要部
を示す概略図である。
【図2】同じくその電子写真装置としての複写機を示す
全体構成図である。
【図3】同じくその複写機に使用可能な封筒を示す平面
図である。
【図4】同じくその封筒のフラップを開くフラップ開放
機構を拡大して示す概略図である。
【図5】図2の複写機における排紙トレイの取付姿勢を
示す説明図である。
【図6】同じくその排紙トレイが異る取付姿勢で取付け
られている電子写真装置の排出部付近を示した図5と同
様な説明図である。
【図7】排紙トレイが排紙ローラの軸線に対してトレイ
面を傾斜させて取付けられている電子写真装置の排紙部
付近を一部を断面にして示した側面図である。
【図8】同じくその斜視図である。
【図9】フラップ開放機構を画像転写部の搬送上流側に
設けるようにした実施例の要部を示す概略図である。
【図10】フラップ開放機構を給紙部に設けるようにし
た実施例の要部を示す概略図である。
【図11】フラップを開いた状態でセットした封筒に画
像の位置をずらすことなく転写できるようにした電子写
真装置としての複写機の実施例を示す全体構成図であ
る。
【図12】同じくその複写機に設けた手差しトレイと封
筒を示す平面図である。
【図13】開いたフラップを押えるフラップ押え部材を
追加した手差しトレイを示す平面図である。
【図14】フラップ開放機構を画像転写部の搬送上流側
と下流側に設けてそれを選択的に作動させるようにした
実施例を示す概略構成図である。
【図15】図14のフラップ開放機構を選択的に作動さ
せるマイクロコンピュータ60とその関連構成を示すブ
ロック図である。
【図16】図15のマイクロコンピュータ60が実行す
る判断及び処理を示すフロー図である。
【図17】上搬送の電子写真装置の搬送経路の上側にフ
ラップ開放機構を設けるようにした実施例の主要な部分
のみを示す構成図である。
【図18】下搬送の電子写真装置の搬送経路の下側にフ
ラップ開放機構を設けるようにした実施例の主要な部分
のみを示す構成図である。
【図19】封筒の底部と開いた状態のフラップの両側縁
を一対のサイドフェンスで規制するようにした場合に封
筒の中心線とトレイの中心線とがズレる様子を説明する
ための説明図である。
【図20】搬送経路の下側にフラップを開くための機構
が設けられている装置の場合に上向きにセットされたフ
ラップが開けない様子を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 複写機本体 8 転写チャージ
ャ(画像転写部) 10 搬送経路 15 搬送路 16 排紙トレイ 17 給紙部 20,20A,20B,20C フラップ開放機構 21 定着装置 22 排紙ローラ 32 手差しトレイ 33,34 トレ
イ 35 サイドフェンス 36 目印 60 マイクロコンピュータ(フラップ開放機構選択手
段) Pf 封筒 Lbe フラップ折
り曲げ線 fa フラップ fb 封筒底部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 利雄 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 渡邊 滋 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 辛島 賢司 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 篠崎 淳 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 河村 静男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラップを有する封筒に画像を形成して
    排紙トレイ上に排出可能な電子写真装置において、 前記フラップが閉じられた状態にある封筒のフラップを
    開くフラップ開放機構を前記排紙トレイよりも搬送上流
    側に設けたことを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子写真装置において、
    前記フラップ開放機構が定着装置の搬送下流側に設けら
    れていることを特徴とする電子写真装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子写真装置において、
    前記フラップ開放機構が画像転写部の搬送上流側に設け
    られていることを特徴とする電子写真装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子写真装置において、
    前記フラップ開放機構が、封筒を給紙する給紙部に設け
    られていることを特徴とする電子写真装置。
  5. 【請求項5】 フラップを有する封筒に画像を形成して
    排紙トレイ上に排出可能な電子写真装置において、 前記封筒を給紙時にセットする手差しトレイを給紙方向
    に直交する紙幅方向に互いに接近・離間可能な一対のト
    レイで形成し、該トレイの一方にそこにセットされる封
    筒の前記フラップと反対側の側縁の位置を規制するサイ
    ドフェンスを設け、他方のトレイの上面に前記フラップ
    を閉じた封筒の中心線に対して前記サイドフェンスと対
    称な位置に前記封筒のフラップ折り曲げ線を位置合わせ
    するための目印を設けたことを特徴とする電子写真装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    電子写真装置において、前記排紙トレイを該トレイに排
    出された封筒のフラップがそのフラップと反対側の封筒
    底部より高い位置になるように傾斜させて配置したこと
    を特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電子写真装置において、
    前記フラップ開放機構を画像転写部の搬送上流側と下流
    側にそれぞれ配設する共に、該搬送上流側と下流側のフ
    ラップ開放機構のいずれか一方を選択的に作動させるフ
    ラップ開放機構選択手段を設けたことを特徴とする電子
    写真装置。
  8. 【請求項8】 請求項3又は4記載の電子写真装置にお
    いて、封筒を感光体の上側に搬送して該封筒の下面側に
    画像を転写するように画像転写部及び搬送経路を構成
    し、該搬送経路の上側にフラップ開放機構を設けたこと
    を特徴とする電子写真装置。
  9. 【請求項9】 請求項3又は4記載の電子写真装置にお
    いて、封筒を感光体の下側に搬送して該封筒の上面側に
    画像を転写するように画像転写部及び搬送経路を構成
    し、該搬送経路の下側にフラップ開放機構を設けたこと
    を特徴とする電子写真装置。
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