JPH0593639A - 流量・流速計測装置 - Google Patents

流量・流速計測装置

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JPH0593639A
JPH0593639A JP3280781A JP28078191A JPH0593639A JP H0593639 A JPH0593639 A JP H0593639A JP 3280781 A JP3280781 A JP 3280781A JP 28078191 A JP28078191 A JP 28078191A JP H0593639 A JPH0593639 A JP H0593639A
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JP
Japan
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temperature
heater
upstream
flow rate
downstream
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Application number
JP3280781A
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English (en)
Inventor
Akira Utsuki
晃 宇津木
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な回路構成で、外気温度に対する補正を
可能にし、正確な流体速度または流量を検出する。 【構成】 流体の流れ方向vに沿って上流側から上流側
温度検出部11,ヒータ部9,下流側温度検出部12の
順にセンサ本体2の流速検出面2Aに配設し、ヒータ部
11に並列に基板部2Bの裏側に温度補正部10を設け
る。そして、前記温度補正部10とヒータ部9とをサー
ミスタにより構成し、各温度検出部11,12をポジス
タにより構成する。また、上流側温度検出部11,ヒー
タ部9,下流側温度検出部12の直列回路には定電流電
源13から所定電流Iを供給し、各増幅回路15,1
6,17により各温度検出部11,12の温度差を出力
電圧V0 として検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの吸入空気
量,排気ガス量等を計測するのに好適に用いられる流量
計に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両のエンジンの吸入空気量を
計測する流量計として、白金線を用いた熱線式流量計等
が知られている。
【0003】しかし、この種の熱線式流量計は、熱線に
白金線を使用しているから、高価になると共に、白金線
を張ったセンサリングまたは巻つけたボビン等を流路内
に配設しなけらばならないから、小径流路の場合には圧
損が大きくなるという問題がある。
【0004】この問題を解決するために、本発明者は先
に特願平2-227615号として、流路内に流体の流れ方向に
沿って配設される基板と、該基板の表面中央部に配設さ
れ、基板の温度を中央部から上流および下流側に行くに
従って低くなる温度分布に加熱するヒータ部と、該ヒー
タ部の上流および下流に位置して基板の表面にそれぞれ
設けられ、ヒータ部からの伝導熱により加熱されると共
に、流路内を流れる流体の流速に応じ変化する上流およ
び下流の温度を検知する温度感知部と、該各温度感知部
の差出力を取り出す回路手段とを備えた流量計を提案し
た(以下、先行技術という)。
【0005】流路内を流体が流れると、その流速に応じ
て基板の温度分布が上流から下流へシフトする。これに
より各温度感知部に対して上流側の温度が下がり、下流
側の温度が上がる。これらの温度をそれぞれ検知するこ
とにより得られる温度感知部の差出力は回路手段として
構成されたブリッジ回路により取り出され、流体の流
速,即ち流量に換算される。従って、小型で圧損の小さ
い流量計を提供し得ると共に、各温度感知部にSiC繊
維のような負の温度特性のサーミスタを用いれば、高温
流体の流量計測も可能になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した先
行技術では、温度補正を考慮しておらず、このため、外
気温度の変化に伴って、ヒータ部の温度および各温度感
知部の感度が変化し、正確な流量または流速を測定する
ことができないという未解決な問題がある。
【0007】また、温度補正抵抗をブリッジ回路に用い
る場合には、温度の変化の毎にブリッジ回路の平衡を取
らなければならず、その補正用回路の回路構成が複雑に
なるという問題がある。
【0008】本発明は上述した先行技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は簡単な回路構成で温度補正を行
ない、外気温度の変化に拘らず流量・流速の正確な測定
ができる流量・流速測定装置を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために第1の発明が採用する流量・流速測定装置は、流
路内に流体の流れに沿って配設される基板と、該基板の
表面中央部に配設され、該基板上の温度分布を中央部か
ら上流および下流に行くに従って低くなるように加熱す
る正または負の温度特性を有する素子からなるヒータ部
と、前記流路外に位置して、該ヒータ部に並列に接続さ
れ、前記ヒータ部の抵抗値よりも大きい抵抗値で、かつ
該ヒータ部と同じ温度特性を有する素子からなる温度補
正部と、前記ヒータ部の上流,下流側に位置して該ヒー
タ部から所定間隔を離間して前記基板の表面にそれぞれ
配設され、前記ヒータ部の抵抗値に対して極めて小さい
抵抗値で、かつ該ヒータ部と異なる温度特性を有する素
子からなる上流側温度検出部,下流側温度検出部と、該
下流側温度検出部,ヒータ部および上流側温度検出部か
らなる直列回路に所定電流を供給する定電流供給手段
と、前記各温度検出部からの検出信号により流量・流速
を検出する流量・流速検出手段とから構成したことにあ
る。
【0010】また、第2の発明が採用する流量・流速測
定装置は、流路内に流体の流れに沿って配設される基板
と、該基板の表面中央部に配設され、該基板上の温度分
布を中央部から上流および下流に行くに従って低くなる
ように加熱する正または負の温度特性を有する素子から
なるヒータ部と、該ヒータ部の上流,下流側に位置して
該ヒータ部から所定間隔を離間して前記基板の表面にそ
れぞれ配設され、前記ヒータ部の抵抗値に対して極めて
小さい抵抗値で、かつ該ヒータ部と同じ温度特性を有す
る素子からなる上流側温度検出部,下流側温度検出部
と、該下流側温度検出部,ヒータ部および上流側温度検
出部からなる直列回路に所定電流を供給する定電流供給
手段と、前記各温度検出部からの検出信号により流量・
流速を検出する流量・流速検出手段とから構成したこと
にある。
【0011】
【作用】上記構成による第1の発明では、ヒータ部と温
度補正部との外気温度による抵抗値の変化率を同一にす
ることができるから、該ヒータ部および温度補正部に供
給される電流の比率は変わることがなく、外気温度の変
化に拘らずヒータ部の温度と温度補償部の温度差を常に
一定に保つことができる。。
【0012】また、第2の発明では、ヒータ部と各温度
検出部との外気温度による抵抗値の変化率を同一にする
ことができ、該ヒータ部による基板上の温度分布の変化
に対して各温度検出部の検出感度を対応させることがで
きる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図12に
基づき説明する。
【0014】図1ないし図8は本発明の第1の実施例を
示す。
【0015】図中、1は本実施例による流速計測装置の
検出部を示し、該検出部1は後述するセンサ本体2と、
該センサ本体2に設けられたヒータ部9と、該ヒータ部
9の裏側に設けられた温度補正部10と、前記ヒータ部
9を挟んで上流,下流側に所定間隔を離間し、前記セン
サ本体2に設けられた上流側温度検出部11,下流側温
度検出部12とから大略構成されている。
【0016】2は基板としてのセンサ本体を示し、該セ
ンサ本体2はセラミック材料等により形成され、該セン
サ本体2は流体(例えば空気)の流路形成壁3(一部の
み図示)と同一平面の流速検出面2Aとなる基板部2B
と、該板部2Bから外側に向けて形成された小径の角筒
部2Cと、該角筒部2Cの外周面の軸方向中間に位置し
て外側に向けてそれぞれ突設され、前記流路形成壁3に
係止される係止爪部2D,2Dとから構成されている。
【0017】4は前記センサ本体2の流速検出面2A上
に形成されたプリントパターンを示し、該プリントパタ
ーン4はそれぞれセンサ本体2の短尺方向に平行に伸長
して空気の流れ方向vに対して上流,下流側に位置する
I字状の上流側パターン4A,下流側パターン4Bと、
該パターン4A,4B間に位置して、図1中の上側に開
口するように形成されたコ字状の中間パターン4C,4
Dとからなり、各パターン4A,4B,4C,4Dの一
側(図1中、下側)には、該各パターン4A,4B,4
C,4Dと接続され、基板部2Bに挿嵌される後述の端
子ピン5,6,7が設けられている。
【0018】5,5は前記各上流側パターン4Aの一側
および左側に位置する中間パターン4Cの一側に接続さ
れ、基板部2Bに挿嵌された端子ピン、6,6は前記各
下流側パターン4Bの一側および右側に位置する中間パ
ターン4Dの一側に接続され、基板部2Bに挿嵌された
端子ピン、7,7,…は前記各中間パターン4C,4D
の一側の各頂点に接続され、基板部2Bに挿嵌された端
子ピンをそれぞれ示す。また、8,8は前記各端子ピン
7との間に位置して、基板部2Bの裏側に短尺方向に伸
長するように形成された温度補正用パターンを示す。
【0019】9は前記各中間パターン4C間の他側(図
1中、上側)に蒸着等の手段により薄膜状に形成された
ヒータ部を示し、該ヒータ部9は負の温度特性(例え
ば、遷移金属酸化物等)を有すると共に、抵抗値RH と
なるサーミスタによって構成されている。
【0020】10は前記ヒータ部9の裏側に位置し、前
記各温度補正用パターン8間の他側に蒸着等の手段によ
り薄膜状に形成された温度補正部を示し、該温度補正部
10は負の温度特性を有する前記ヒータ部9と同じ材料
により抵抗値Rr (>RH )となるサーミスタから構成
されている。
【0021】11,12は前記各上流側パターン4A,
下流側パターン4B間の他側に蒸着等の手段により薄膜
状に形成された上流側温度検出部,下流側温度検出部を
示し、該検出部11,12は正の温度特性(例えば、チ
タン酸バリウム系やシリコン系等)を有すると共に、抵
抗値R0 (≪RH )となるポジスタにより構成されてい
る。
【0022】そして、上流側温度検出部11,ヒータ部
9および下流側温度検出部12が空気の流れ方向vに対
して一直線状に並ぶように配設され、パターン4を介し
て最上流側端子ピン5,最下流側端子ピン6間で直列に
接続されている。
【0023】次に、図4に基づいて流速計測装置の検出
回路の構成について説明する。
【0024】図4中、13は前記上流側温度検出部1
1,ヒータ部9および下流側温度検出部12からなる直
列回路に所定電流Iを供給する定電流供給手段としての
定電流電源を示し、該定電流電源13は最下流側の端子
ピン6に接続されると共に、最上流側の端子ピン5を介
してアース14に接続されている。
【0025】15,16,17は流速検出手段としての
増幅回路を示し、該増幅回路15の各入力端子には各端
子ピン5等を介して上流側温度検出部11が接続され、
増幅回路16の各入力端子には各端子ピン6等を介して
下流側温度検出部12が接続され、増幅回路17の各入
力端子には増幅回路15,16の出力端子が接続されて
いる。そして、該増幅回路17の出力端子は出力部18
に接続され、該出力部18とアース14との間には出力
電圧V0 が出力される。
【0026】本実施例による流速計測装置は上述の如き
構成を有するもので、次にその検出動作を図5および図
8に基づいて説明する。
【0027】ここで、検出部1に影響を及ぼす外気温度
tの変化について考えると、ヒータ部9に流れる電流I
H は、
【0028】
【数1】 ただし、 α :各抵抗値により設定される電流の比率
となり、ヒータ部9における電力WH は、
【0029】
【数2】WH =RH ・IH 2 =RH ・(α・I)2 となって、ヒータ部9はこの電力WH に対応した温度T
H となる。
【0030】また、温度補正部10に流れる電流Ir
は、
【0031】
【数3】 となり、温度補正部10における電力Wr は、
【0032】
【数4】 Wr =Rr ・Ir 2 =Rr ・{(1−α)・I}2 となって、温度補償部10はこの電力Wr に対応した周
囲温度Tf となる。
【0033】ここで、外気温度tが変化した場合には、
ヒータ部9と温度補正部10とは同じ負の温度特性を有
するサーミスタにより構成されているから、ヒータ部9
の抵抗値RH および温度補正部10の抵抗値Rr の抵抗
変化率は同一になり、電流の比率αは外気温度tに拘ら
ず常に一定となる。そして、図5に示す如く、ヒータ部
9のヒータ温度TH と温度補正部10の周囲温度Tf と
の差は常に一定の温度差ΔTとなる。
【0034】次に、ヒータ部9のセンサ本体2上の温度
分布について、図6および図7に基づいて説明する。
【0035】図6中で、19は空気の速度vが零のとき
のヒータ部9の温度分布を示し、該温度分布19はヒー
タ温度TH が最高温度となり、上流側,下流側に広がる
ような分布になり、各検出部11,12においては同一
の温度T0 の温度を検出するようになる。
【0036】また、空気が矢示v方向に流れるときに
は、図7に示すようにヒータ部9の温度分布は19から
20へと移動し、上流側温度検出部11においては温度
T1 が検出され、下流側温度検出部12においては温度
T2 (<T1 )が検出されるようになる。一方、温度分
布の移動は空気の速度vに対応して下流側へ移動するよ
うになっている。そして、この温度差ΔT(=T2 −T
1 )とヒータ温度TH と周囲温度Tf の関係は、
【0037】
【数5】 の式が成り立つ。
【0038】さらに、前記数式5を変形することによっ
て、
【0039】
【数6】 が得られ、空気の速度vは各検出部11,12の温度差
から算出することができる。
【0040】従って、本実施例の検出回路においては、
空気の速度vによる上流側温度検出部11でのT0 から
T1 への温度の減少を、抵抗値の変化として検出し、下
流側温度検出部12でのT0 からT2 への温度の上昇
を、抵抗値の変化として検出し、この各抵抗値の変化を
各増幅回路15,16で増幅し、出力電圧V1 ,V2 と
し、この出力電圧V1 ,V2 の差を増幅回路17で増幅
し、出力部18から出力電圧V0 を出力する。
【0041】そして、図8に示すように空気の速度vに
対応した出力電圧V0を出力特性を得ることができる。
【0042】かくして、本実施例では、外気温度tが変
化した場合でもヒータ部9および温度補正部10の抵抗
値の変化を同一比率で変化させることができるから、外
気温度tが変化した場合でも、ヒータ部9の温度TH と
温度補正部10の周囲温度Tf との温度差ΔTを常に一
定にすることができる。これによって、簡単な回路構成
で温度補正を可能にし、正確な流速を検出することがで
きる。
【0043】さらに、検出部1を上述のように構成する
ことにより、従来技術のように流路内に突出させるよう
に配設することがないから、圧力損失を低減することが
でき、小径流路にも用いることが可能である。また、検
出回路では、従来技術のようなブリッジ回路や温度補償
用の時別な電気回路を構成する必要がないから、簡単の
回路構成で、低コストの流速計測装置とすることができ
る。
【0044】また、ヒータ部9,温度補正部10および
温度検出部11,12をサーミスタにより構成したか
ら、応答性のよい流速計測装置を形成することができ
る。
【0045】なお、前記第1の実施例では、ヒータ部9
および温度補正部10を負の温度特性を有するサーミス
タにより構成し、上流側温度検出部11および下流側温
度検出部12を正の温度特性を有するポジスタにより構
成したが、本発明はこれに限らず、ヒータ部および温度
補償部を正の温度特性を有するポジスタにより構成し、
上流側温度検出部および下流側温度検出部を負の温度特
性を有するサーミスタにより構成するようにしてもよ
い。さらに、各温度検出部,ヒータ部および温度補正部
をSiC繊維により構成するようにしてもよい。
【0046】次に、図9ないし図12は本発明の第2の
実施例を示す。本実施例の特徴はヒータ部および各温度
検出部をそれぞれ同一の温度特性を有する温度検出素子
(SiC繊維)により構成したことにある。なお、前述
した第1の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付
し、その説明を省略するものとする。
【0047】図中、21は本実施例による流速計測装置
の検出部を示し、該検出部21は前述した検出部1とほ
ぼ同様に構成され、後述するセンサ本体22と、該セン
サ本体22に設けられたヒータ部27と、該ヒータ部2
7を挟んで上流,下流側に所定間隔を離間し、前記セン
サ本体22に設けられた上流側温度検出部28,下流側
温度検出部29とから大略構成されている。
【0048】22は基板としてのセンサ本体を示し、該
センサ本体22はセラミック材料等により形成され、該
センサ本体22は空気の流路形成壁3と同一平面の流速
検出面22Aとなる基板部22Bと、該板部22Bから
外側に向けて形成された小径の角筒部22Cと、該角筒
部22Cの外周面の軸方向中間に位置して外側に向けて
それぞれ突設され、前記流路形成壁3に係止される係止
爪部22D,22Dとから構成されている。
【0049】23は前記センサ本体22の流速検出面2
2A側に形成されたプリントパターンを示し、該プリン
トパターン23は図9に示すように空気の流れ方向vに
対して段違いに図9の下側と上側に伸長して設けられた
下側パターン23A,上側パターン23Bとからなり、
各パターン23A,23Bの各端部には後述する端子ピ
ン24,25,26が設けられている。
【0050】24,24は空気の流れ方向vに対して直
角に位置し、一方が前記下側パターン23Aの上流側の
端部に接続され、基板部22Bに挿嵌された端子ピン、
25,25は空気の流れ方向vに対して直角に位置し、
一方が前記上側パターン23Bの下流側の端部に接続さ
れ、基板部22Bに挿嵌された端子ピン、26,26は
前記パターン23A,23Bの下流側端部,上流側端部
にそれぞれ接続され、基板部22Bに挿嵌された端子ピ
ンをそれぞれ示す。
【0051】27は前記各端子ピン26間に接続され、
前記流速検出面22A上に貼着されたヒータ部を示し、
該ヒータ部27は負の温度特性を有するSiC繊維によ
って構成され、各端子ピン26間で複数回折り返すよう
にして設けることで、抵抗値RH を有する。
【0052】28,29は前記各端子ピン24,25間
にそれぞれ接続され、前記流速検出面22A上に貼着さ
れた上流側温度検出部,下流側温度検出部を示し、該各
温度検出部28,29は負の温度特性を有するSiC繊
維により構成され、各端子ピン24,25間に一直線状
にそれぞれ接続することで、抵抗値R0(≪RH )を有
する。
【0053】そして、上流側温度検出部28,ヒータ部
27および下流側温度検出部29が空気の流れ方向vに
対して流速検出面22A上で一直線状に並ぶように配設
され、パターン23を介して端子ピン24,25間で直
列に接続されている。
【0054】このように構成される検出部21は図12
に示すように、前述した第1の実施例と同様の検出回路
に接続されている。
【0055】そして、増幅回路15の各入力端子には各
端子ピン24等を介して上流側温度検出部28が接続さ
れ、増幅回路16の各入力端子には各端子ピン25等を
介して下流側温度検出部29が接続され、増幅回路17
の各入力端子には増幅回路15,16の出力端子が接続
されている。そして、該増幅回路17の出力端子は出力
部18に接続され、該出力部18とアース14との間に
は出力電圧V0 が出力される。
【0056】本実施例による流速計測装置は上述の如き
構成を有するもので、その検出動作については、前述し
た第1の実施例とほぼ同様である。
【0057】ここで、外気温度が変化した場合を考える
と、ヒータ部27および温度検出部28,29を同じ温
度特性を有するサーミスタにより構成しているから、該
温度検出部28,29で検出される電圧は、それぞれの
抵抗値R0 の変化によって設定される。そして、温度検
出部28,29の抵抗値R0 は外気温度の変化に対して
は同じ変化量となるから、例え外気温度が変化しても、
温度検出部28,29の抵抗値の差は変わることがな
く、前記数式6の関係が成り立ち、常に外気温度に関係
のない抵抗値の差を増幅回路17から出力電圧V0 とし
て出力することができる。
【0058】従って、本実施例においても、外気温度の
変化に拘らず温度検出部28,29の温度差を高精度に
検出することができ、正確な空気の速度vを測定するこ
とができる。
【0059】なお、前記第2の実施例では、ヒータ部2
7および温度検出部28,29をSiC繊維により負の
温度特性を有するサーミスタとして構成したが、本発明
はこれに限らず、正の温度特性を有するポジスタで構成
するようにしてもよい。
【0060】さらに、前記各実施例では、空気の速度v
を測定する流速計測装置について述べたが、数式6にお
ける定数Aまたはaを流路の断面積を考慮した設定にす
ることにより、流量計測装置として構成することもでき
る。
【0061】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明による第1の
発明によれば、流体の流れに沿って上流側から上流側温
度検出部,ヒータ部,下流側温度検出部の順に基板に配
設し、ヒータ部に並列に接続し、基板の裏側に温度補正
部を設けて、該温度補正部とヒータ部とを同じ温度特性
を有し、各温度検出部を前記ヒータ部とは異なる温度特
性を有する温度検出素子により構成し、また第2の発明
では、流体の流れに沿って上流側から上流側温度検出
部,ヒータ部,下流側温度検出部の順に基板に配設し、
各温度検出部およびヒータ部を同じ温度特性を有する温
度検出素子により構成したから、外気温度の変化に拘ら
ず各温度検出部の温度差を正確に検出することができ、
正確な流体の流量・速度を測定することができる。
【0062】さらに、外気温度に対する温度補償回路を
特別に設けることがないから、低コストの流量・流速計
測装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による流速計測装置の検
出部を示す表面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】検出部の裏面図である。
【図4】第1の実施例による流速計測装置の検出回路の
構成図である。
【図5】外気温度とヒータ温度との関係を示す特性線図
である。
【図6】速度零のときの検出部上の温度分布を示す説明
図である。
【図7】速度vのときの検出部上の温度分布を示す説明
図である。
【図8】速度と出力電圧の関係を示す特性線図である。
【図9】本発明の第2の実施例による流速計測装置の検
出部を示す表面図である。
【図10】図9中の矢示X−X方向断面図である。
【図11】検出部の裏面図である。
【図12】第2の実施例による流速計測装置の検出回路
の構成図である。
【符号の説明】
1,21 検出部 2,22 センサ本体(基板) 3 流路形成壁(流路) 9,27 ヒータ部 11,28 上流側温度検出部 12,29 下流側温度検出部 13 定電流電源(定電流供給手段) 15,16,17 増幅回路(流量・流速検出手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流路内に流体の流れに沿って配設される
    基板と、該基板の表面中央部に配設され、該基板上の温
    度分布を中央部から上流および下流に行くに従って低く
    なるように加熱する正または負の温度特性を有する素子
    からなるヒータ部と、前記流路外に位置して該ヒータ部
    に並列に接続され、前記ヒータ部の抵抗値よりも大きい
    抵抗値で、かつ該ヒータ部と同じ温度特性を有する素子
    からなる温度補正部と、前記ヒータ部の上流,下流側に
    位置して該ヒータ部から所定間隔を離間して前記基板の
    表面にそれぞれ配設され、前記ヒータ部の抵抗値に対し
    て極めて小さい抵抗値で、かつ該ヒータ部と異なる温度
    特性を有する素子からなる上流側温度検出部,下流側温
    度検出部と、該下流側温度検出部,ヒータ部および上流
    側温度検出部からなる直列回路に所定電流を供給する定
    電流供給手段と、前記各温度検出部からの検出信号によ
    り流量・流速を検出する流量・流速検出手段とから構成
    してなる流量・流速計測装置。
  2. 【請求項2】 流路内に流体の流れに沿って配設される
    基板と、該基板の表面中央部に配設され、該基板上の温
    度分布を中央部から上流および下流に行くに従って低く
    なるように加熱する正または負の温度特性を有する素子
    からなるヒータ部と、該ヒータ部の上流,下流側に位置
    して該ヒータ部から所定間隔を離間して前記基板の表面
    にそれぞれ配設され、前記ヒータ部の抵抗値に対して極
    めて小さい抵抗値で、かつ該ヒータ部と同じ温度特性を
    有する素子からなる上流側温度検出部,下流側温度検出
    部と、該下流側温度検出部,ヒータ部および上流側温度
    検出部からなる直列回路に所定電流を供給する定電流供
    給手段と、前記各温度検出部からの検出信号により流量
    ・流速を検出する流量・流速検出手段とから構成してな
    る流量・流速計測装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004020958A1 (ja) * 2002-08-29 2004-03-11 Yamatake Corporation 熱式流量計
US7043826B2 (en) 2003-06-05 2006-05-16 Newfrey Llc Apparatus for correcting setting of self-piercing rivets, for removing self-piercing rivets, and for setting solid rivets
KR102208088B1 (ko) * 2020-07-16 2021-01-27 시스트로닉스 주식회사 기류 측정 장치

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US7043826B2 (en) 2003-06-05 2006-05-16 Newfrey Llc Apparatus for correcting setting of self-piercing rivets, for removing self-piercing rivets, and for setting solid rivets
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