JPH0592241U - 移送装置 - Google Patents

移送装置

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JPH0592241U
JPH0592241U JP4067992U JP4067992U JPH0592241U JP H0592241 U JPH0592241 U JP H0592241U JP 4067992 U JP4067992 U JP 4067992U JP 4067992 U JP4067992 U JP 4067992U JP H0592241 U JPH0592241 U JP H0592241U
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panel
lifter
uppermost
transfer device
stopper
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JP4067992U
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Inventor
康 岡田
昭好 筒井
Original Assignee
株式会社イナックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上下のパネルが相互に密着等している場合で
あっても段積みパネルを確実に一枚ずつ移送する移送装
置を提供する。 【構成】 上面に段積みパネル群が載置され昇降自在と
なされたリフターと、上記パネル群の最上段のパネルの
一側面を押圧し該パネルをスライドさせるスライド手段
と、このスライド手段によるスライド方向に形成され上
記最上段のパネルの下のパネルの他側面に当接するスト
ッパとを備えてなる。 【効果】 スライド手段により最上段のパネルはスライ
ドされる一方、その下のパネルはストッパによりスライ
ドが規制されるので、上記最上段のパネルのみが確実に
移送される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、リフターに段積みされたパネル群から最上段のパネルのみを該リフ ターから他所へ移送させる移送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、リフターに段積みされたパネル群は、図14に示す移送装置100 により他所へ移送又は移載されている。この移送装置100は、昇降自在となさ れたリフター101と、このリフター101上方の前進位置Aから移送箇所B上 方の後退位置Cまで進退するスライダー102と、このスライダー102の下方 に昇降自在に設けられ、最上段のパネルD1 を吸着する吸着具103とから概略 構成されている。
【0003】 そして、上記リフター101の上部には、本装置100により移送されるパネ ル群Dが段積みされた状態で載置されるテーブル101aが設けられている。な お、このリフター101は、上記パネル群Dの最上段のパネルD1 が一枚吸着さ れる毎に該パネルD1 の厚さに相当する寸法ずつ上記テーブル101aが上昇し 、常に最上段のパネルD1 所定の高さ位置となるようにされている。また、上記 スライダー102は、該スライダー102の上方に設けられた駆動装置104に より駆動されるとともに、左右一対の支持板105,106に両端が水平に支持 されてなる案内レール107に案内されながら、上述したように、上記リフター 101上方の前進位置Aから移送箇所B上方の後退位置Cまでの間を往復動する ようになされている。なお、このスライダー102には、該スライダー102の 移動方向と直交する方向にエアーシリンダ110が配設され、このエアーシリン ダ110のシリンダロッド110aの先端には、吸引箱111が固定されている 。そして、この吸引箱111上面の左右両側には、ガイド軸111a,111b が起立した状態で配設され、これらのガイド軸111a,111bは、上記スラ イダー102に設けられた挿通孔を通ってさらに上方に突出されている。また、 この吸引箱111の下面には、該吸引箱111の内部と連通してなるスポンジパ ッド又は吸盤等からなる前記吸着具103が複数個取り付けられている。なお、 上記吸引箱111の上部には、吸引ファン112が配設されてなる一方、上記吸 引箱111内部には図示しない切替え弁が配設され、この切替え弁の操作を介し て、上記吸引具103の吸引状態又はこの解除がされるようになされている。
【0004】 そして、上述した構成に係る従来の移送装置100によれば、先ず、前記スラ イダー102は、リフター101の上方である前進位置Aに前進し、その後に、 前記エアーシリンダ110の作動により吸引箱111は、図中一転鎖線で示す降 下位置まで降下させられ、該吸引箱111に取り付けられた吸着具103が、リ フター101のテーブル101a上に段積みされたパネル群Dの最上段のパネル D1 の上面に当接し、これと同時に、図示しない切替え弁の切替えにより該吸着 具103が吸着状態とされ、上記パネルD1 を吸着する。そして、このパネルD 1 の吸着がなされると、上記エアーシリンダ110の作動により、吸引箱111 は再び前記前進位置Aまで上昇させられる。次いで、上記吸引箱111は、駆動 装置104により案内レール107に案内されながら、移送箇所B上方の後退位 置Cまで後退させられる。そして、さらに、前記エアーシリンダ110の作動に より吸引箱111は、移送位置Bまで降下させられると同時に、図示しない切替 え弁の切替えにより、今まで吸着具103により吸着されていた状態からこれが 解除され、上記移送箇所に移送される。本装置100は、こうした一連の動作を 繰り返すことにより、前記リフター101上に段積みされたパネル群Dの全てを 、最上段のパネルD1 から順次一枚ずつ移送するようにされている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、前記リフター101のテーブル101a上に載置されたパネル D1 の表面が、化粧パネルのように平滑な場合、上下のパネルD1 ,D2 が密着 していることが多く、前記従来の移送装置100では、吸着具103により最上 段のパネルD1 を吸着し上昇させた時、該パネルD1 とともにその下のパネルD 2 も一緒に上昇させられ、移載箇所上方の後退位置Bまでに到る途中で該最上段 の下のパネルD2 が落下し破損してしまう危険性が極めて高い。また、各パネル D1 ,D2 ,D3 を製造する工程では、図15に示すように、各パネルD1 ,D 2 ,D3 等を構成する上面板d1 ,上面及び下面にそれぞれ接着剤が塗布された 枠板d2 ,下面板d3 の順序で前記テーブル101a上に多数層積載し、これら を上方及び下方から同時にプレスする方法が採用されているが、上記枠板d2 に 塗布された接着剤が、例えば図14に示す最上段のパネルD1 とその下のパネル D2 との間に付着し上下のパネルD1 ,D2 同士が相互に接着され、その結果二 枚のパネルD1 ,D2 が同時に移送されてしまう可能性がある。
【0006】 また、上記従来の移送装置100では、上述のようにエアーによりパネルD を吸着するよう構成されているものであるために、吸着具103により吸着され るパネルD1 等の部位に図示しない貫通孔が形成されている場合は、吸着するこ とができない。
【0007】 そこで、本考案は、上述した従来の移送装置が有する課題を解決するために、 相互に密着状態又は部分的に接着された状態にあるパネルや或いは該パネルに貫 通孔が形成されている場合であっても、1枚ずつ確実に移送することができる移 送装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために提案されたものであって、上面に段積み パネル群が載置され昇降自在となされたリフターと、上記パネル群の最上段のパ ネルの一側面を押圧し該パネルをスライドさせるスライド手段と、このスライド 手段によるスライド方向に形成され上記最上段のパネルの下のパネルの他側面に 当接するストッパとを備え、上記スライド手段とストッパとにより段積みされた パネルを1枚ずつ移送してなることを特徴とするものである。なお、前記スライ ド手段は、上記リフターの一側側に設けられ上記パネル群の段積み方向と直交す る方向に進退自在となされた押し出し装置からなるものや、或いは、上記リフタ ーの上方に形成された移送ベルトと、この移送ベルトの外周面に形成された1又 は2以上の係合部材とからなるものにより構成されてなるものでも良い。
【0009】
【作用】
本考案に係る移送装置によれば、リフター上に段積みされたパネル群の最上段 に載置されたパネルは、押し出し装置又は移送ベルトの外周面に形成された係合 部材等のスライド手段により、一側面が押圧されスライドさせられる一方、この 最上段のパネルの下のパネルは、該パネルの他側面においてストッパに当接する ので、上記最上段のパネルとその下のパネルとが密着している場合又は接着剤に より部分的に接着されている場合であっても、確実に該最上段のパネルのみがリ フター上から上記スライド手段の押圧方向に移送され、該最上段のパネルととも にその下のパネルも同時に移送されることがない。
【0010】 また、本考案に係る移送装置は、吸着具によりパネルを吸着するものではない ことから、移送するパネルに貫通孔が形成されている場合であっても、その貫通 孔に影響されることなく確実に移送することができる。
【0011】
【実施例】
以下、本考案に係る移載装置の各実施例について図面を参照しながら詳細に説 明する。
【0012】 先ず、本考案の第1の実施例に係る移送装置1について説明する。この移送装 置1は、図1に示すように、上面にパネル群Dが段積みされているリフター2と 、このリフター2の一側側に配設されてなり本考案を構成する押し出し装置とし てのエアーシリンダ3と、上記リフター2の他側側に設置されてなるローラーコ ンベヤー4と、さらにこのローラーコンベヤー4の他側側に設置されてなるベル トコンベヤー5と、から構成されている。
【0013】 そして、上記リフター2の上部には、複数のパネルが段積みされた状態で載置 されるテーブル2aが設けられている。なお、このリフター2は、上記パネル群 Dの最上段のパネルD1 が一枚吸着される毎に該パネルD1 の厚さに相当する寸 法ずつ上記テーブル2aが上昇し、常に最上段のパネルD1 所定の高さ位置とな るようにされている。また、このリフター2の上昇のタイミングは、以下に説明 するエアーシリンダ3のシリンダロッド3aが、最上段のパネルD1 方向に進出 した後に元の位置まで後退した時点で作動するようにされている。
【0014】 また、上記エアーシリンダ3は、上記リフター2のテーブル2a上に段積みさ れたパネル群Dの一側側に固定されてなるものであって、図2に示すように、進 退自在となされたシリンダロッド3aの先端には、該シリンダロッド3aの進出 により、上記リフター2のテーブル2a上に段積みされた最上のパネルD1 の一 側面に当接する当接板6が固定されている。この当接板6は、正面が長方形に成 形された当接板本体7と、この当接板本体7を背面側において支持する支持板8 と、この支持板8と上記シリンダロッド3aとを互いに固定する固定具9とから 構成されている。そして、上記当接板本体7は、上記最上段のパネルD1 の一側 面に当接する当接面部7aと、この当接部7aの裏面に形成され該当接部7aの 長さより短く且つ同じ高さとなされた固定部7bと、上記当接部7aとこの固定 部7bとを接続してなる接続部7cとから構成され、上記固定部7bの裏面両側 には、後述するネジが螺合されるネジ孔7d,7eが、上記当接部7aの高さ方 向に複数個設けられている。また、上記支持板8には、上記当接板6を構成する 固定板部7bが挿通される挿通穴8aが形成され、背面には上記ネジ孔7d,7 eに螺合するネジ10,11が挿通される挿通孔8b,8cと、次に述べる固定 具9をこの支持板8に固定するための図示しないネジが螺合する複数のネジ穴8 dとが穿設されている。また、上記固定具9は、前記シリンダロッド3aと上記 支持板8とを互いに固定するためのものであり、該シリンダロッド3aの先端が 挿通される管部9aと、この管部9aと一体成形されてなり該管部9aの一端を 閉塞するとともに外径が該管部9aの外径よりも太径となされた円盤状の台座部 9bとから構成されている。なお、上記管部9aには上記シリンダロッド3aと この固定具9とを固定するための図示しないネジが螺合されるネジ孔9cが、ま た上記台座部9bにはこの固定具9と上記支持板8とを固定するための図示しな いネジが螺合されるネジ孔9dがそれぞれ穿設されている。
【0015】 このように、本実施例に係る移送装置1を構成するシリンダロッド3aの先端 には、上述した構成からなる当接板6が設けられているので、上記当接板本体7 の支持板8に対する固定位置を簡単に変更することができ、これによって、前記 リフター2の上昇停止位置に多少の誤差がある場合でも、この誤差を修正するこ とができ、さらに、簡単に着脱操作を行うことができるので、例えば厚さが異な るパネルを移送する際のように他の当接板本体と容易に交換することができる。
【0016】 次に、前記ローラーコンベヤー4について説明する。このローラーコンベヤー 4は、図1に示すように、前記リフター2の他側側に設置されてなるものであり 、上記エアーシリンダ3の駆動により当接板本体7の正面に押し出されたリフタ ー2上の最上段のパネルD1 を、図1中左方向に移送するものである。そして、 このローラーコンベヤー4は、複数の脚部4a,4bと、これらの脚部4a,4 bの上端を端部において接続してなるフレーム4cと、このフレーム4cに回転 自在に配設されてなる複数のローラ4dとから構成されている。
【0017】 そして、このローラーコンベヤー4の一側面には、図3に示すように、本考案 を構成するストッパ12が二つの取り付け金具13,14を介して取り付けられ ている。このストッパ12は、移送する上記パネルの幅と略同じ幅の板体からな り、背面の両端のやや下方にはそれぞれボルト15,16が埋設されている。一 方、このストッパ12を固定する上記固定金具13,14は、金属板をコ字状に 折曲してなるものであって、上記ローラーコンベヤー4の一側面にネジ17,1 8により固定される一方の固定板部19,20と、この一方の固定板部19,2 0の上端からL字状に折曲されてなる水平板部21,22と、この水平板部21 ,22の一端からL字状に下方に折曲されてなるとともに、上記ストッパ12の 背面と接合される他方の固定板部23,24とから構成されている。そして、上 記一方の固定板部19,20には上記ネジ17,18が螺合するネジ孔19a, 20aが穿設されている。なお、上記ローラーコンベヤー4の一側面にも、この ネジ孔19a,20aの位置に対応した位置に図示しないネジ孔が穿設されてい る。一方、上記他方の固定板部23,24には、該固定板部23,24の長手方 向に、前記ストッパ12に埋設されたボルト15,16が挿通する長穴23a, 24aが形成されている。そして、上記ストッパ12に埋設された前記ボルト1 5,16は、この長穴23a,24aに挿通されナット25,26により螺合さ れる。
【0018】 したがって、上記ローラーコンベヤー4に固定されたストッパ12は、上記長 穴23a,24aの長さ方向に固定位置を適宜変更することができ、これによっ て、移送するパネルの厚さが異なる場合であっても、その厚さに対応した位置に 設定することができる。
【0019】 また、前記ベルトコンベヤー5は、図1に示すように、上記ローラーコンベヤ ー4によるパネルの移送方向を略90度変更させるものであり、複数の脚部5a ,5bと搬送ベルト5cと、この搬送ベルト5cが巻回されているプーリ5dと 、このプーリ5dを支持する一方及び他方のフレーム5e,5f等から構成され ている。なお、上記一方のフレーム5eの上面には、前述したシリンダロッド3 aによる押し出し力により、パネルが上記ローラーコンベヤー4上を通過し、こ のベルトコンベヤー5からさらに第1図中左側に脱落することが無いよう脱落防 止用ストッパ31が固定されている。
【0020】 以下、上述した移送装置1により、リフター2のテーブル2a上に段積みされ たパネル群Dの最上段のパネルD1 がスライドされる順序について説明する。な お、上記テーブル2a上の最上段のパネルD1 (第1のパネルD1 )の高さは、 リフター2の調節及び/又は当接板6を構成する当接板本体7の取付位置の調節 により、該第1のパネルD1 の高さが図1に示す所定位置となるよう設定してお く必要があり、また、前記ストッパ12は、上記長穴23a,24aを介して高 さが少なくとも第1のパネルD1 の下のパネルD2 (第2のパネルD2 )の上面 の高さ位置よりやや下方となるように設定しておく必要がある。
【0021】 そして、図1に示す状態から、前記エアーシリンダ3を駆動させる。これによ って、シリンダロッド3aが第1図中左方向へ進出すると、上記当接板本体7の 正面下端側が、上記第1のパネルD1 の一側面に当接するとともに、該シリンダ ロッド3aの押し出し力により、その押し出し方向(図1中左方向)にスライド させられる。この時、上記ストッパ12の正面は、上記第2のパネルD2 の他側 面に当接され、したがって該第1のパネルD1 と一緒にスライドしない。すなわ ち、上記第1のパネルD1 と第2のパネルD2 とが密着していたり或いは接着剤 により部分的に接着されている場合であっても、図4に示すように、上記ストッ パ12により強制的に分離させられるので、確実に第1のパネルD1 のみが、ロ ーラーコンベヤー4上にスライドさせられる。なお、このローラーコンベヤー4 上に移送された第1のパネルD1 は、上記シリンダロッド3aの押し出し力によ り、さらに前記ベルトコンベヤー5上に移送され、略90度方向を変えて他所に 移送される。また、上記シリンダロッド3aの進出が終了すると、再び該シリン ダロッド3aは、後退して図1に示す元の位置に復帰し、この後退が終了すると 、前記リフター2はパネルの高さに対応した長さ分上昇する。そして、こうした 一連の動作により、テーブル2a上の段積みされた複数のパネルD1 ,D2 ,D 3 は、確実に一枚ずつ移送されて行くことになる。
【0022】 このように、本実施例に係る移送装置1によれば、第1のパネルD1 と第2の パネルD2 とが互いに密着している場合や接着されているような場合であっても それらを強制的に分離させられてスライドするので各パネルD1 ,D2 が同時に 移送される危険性は無い。また、パネルに複数の貫通孔が形成されている場合で あっても、エアーにより吸着する構成では無いことから、移送不能となったり或 いは移送途中において脱落する等によりパネルが破損する等の危険性も有効に解 消することができる。
【0023】 さらに、上記実施例では、パネルD1 の一側面に当接する当接板6は、当接板 本体7の固定位置を着脱できるとともにその固定位置の変更をも行うことができ るので、パネルの厚さやローラーコンベヤー4との位置関係から、リフター2の 高さ調節を高精度に要求される場合であっても、この要求に十分対応させること ができる。また、同じようにストッパ12の固定位置も長穴23a,24aによ り調節できるので、パネルの厚さやリフター2の高さ等に対応して適切な位置と することができる。
【0024】 次に、本考案の第2の実施例に係る移送装置40について詳細に説明する。な お、この移送装置40は、図5に示すように、上記第1の実施例に係る移送装置 1を構成するエアーシリンダ3に替えて移送ベルト41の外周面に本考案を構成 する係合部材としての二つの係合片42,43を固定してなる所に特徴を有する ものである。そして、この移送ベルト41は、リフター2の一側側上方に設けら れるとともに図中時計回り方向に回転する駆動プーリ44からベルトコンベヤー 5の他側側上方に設けられ従動プーリ45に亘って走行するようになされ、該ベ ルト41の幅は、移送するパネルの幅と略同じ幅とされている。また、上記係合 片42(43)は、図6に示すように、上記移送ベルト41の幅と同じ長さとな され、該移送ベルト41に接着されている。なお、この係合片42,43の高さ は、少なくともパネルの一側面に確実に係合する幅となされている。
【0025】 上述のように構成されたこの第2の実施例に係る移送装置40による場合であ っても、前記第1の実施例に係る移送装置1による場合と同じく、図7に示すよ うに、前記駆動プーリ44から従動プーリ45方向に亘って走行する係合片42 (43)の他側面がリフター2のテーブル2a上に段積みされた最上段のパネル D1 の一側面に係合するとともに、このパネルD1 の下のパネルD2 は、ストッ パ12により移送が規制されるので、図8に示すように、該最上段のパネルD1 のみが確実に移送される。なお、本実施例に係る移送装置40では、このように 移送ベルト41に接着された係合片42,43によりパネルD1 を移送する構成 を採用しているので、リフター2の高さ調整に多少の誤差が生じた結果、これら の係合片42,43の下端が上記パネルD2 に一部係合してしまう場合であって も、図9に示すように、上記移送ベルト41が撓むこととなり、上記誤差による 悪影響を有効に解消することができる。
【0026】 なお、上記第2の実施例では一つの移送ベルト41及びこの移送ベルト41に 二つの係合片42,43を接着した物を図示して説明したが、本考案は必ずしも こうした構成に限定されることなく、例えば、それぞれ同じ速度で走行する移送 ベルトを複数配設し、これらの移送ベルトの各々にそれぞれ同時にパネルの一側 面に係合する係合片を接着したものであっても良い。
【0027】 また、上記第2の実施例では、本考案を構成する係合部材として、係合片42 ,43が移送ベルト41の外周面に接着したものを示して説明したが、この係合 部材は、図10に示す二つの係合用ドグ50又は図11に示す係合用ドグ60の ように、パネルの厚さに応じて適宜交換し得るものであっても良い。すなわち、 図10に示す係合用ドグ50は、図12に示すように、移送ベルト51の外周面 にネジ52により固定されるベース53と、このベース53に対して図示しない ネジにより固定されるドグ本体54とから構成されている。上記ベース53は、 金属材料により方形状をなした箱状に成形されてなるものであり、底板53aに は上記ネジ52が螺合する透孔53bが穿設され、さらに該底板53aの上面に はこの透孔53bに連通した透孔53cを中央に有するネジ用ブロック53dが 形成されている。また、このベース53の側壁53eには、以下に述べるドグ本 体54とこのベース53とを互いに固定するための図示しない螺子が螺合する透 孔53f,53fが穿設されている。一方、上記ドグ本体54は、上記ベース5 3の略全体を上方から覆い被せることができる大きさからなる箱状に成形されて なる蓋部54aと、この蓋部54aと一体成形されてなり、上面が該蓋部54a の上面から下方に傾斜した傾斜面を有するテール部54bとから構成され、上記 ドグ本体54の側壁54cには上記ベース53の側壁53eに穿設された透孔5 3f,53fに対応した位置に同じく図示しない螺子が螺合する透孔54d,5 4dが穿設されている。
【0028】 一方、上記図11に示す係合用ドグ60は、図13に示すように、移送ベルト 61にネジ62により固定されるベース63と、このベース63に着脱可能に嵌 め込まれてなるドグ本体64とから構成されている。上記ベース63は、プラス チック材料により成形されてなるものであり、後述するドグ本体64に形成され 嵌合部が嵌合される嵌合空間63aが形成されている。一方、上記ドグ本体64 は、前記図12に示す係合用ドグ50を構成するドグ本体54と外形形状が同じ 形状とされてなるが、内側にはTの文字を逆さにした形状の嵌合部64aが形成 されている。すなわち、この係合用ドグ60は、上記ベース63に形成された嵌 合空間63a内にドグ本体64に形成された嵌合部64aが嵌め込まれることに より図11に示すように一体となるよう構成され、図中矢印X又はY方向にスラ イドさせることにより着脱可能となされている。
【0029】 上述した各係止用ドグ50,60を移送ベルト51,61に取り付けることに より、該係止用ドグ50,60によりパネルをスライドさせることとすれば、ド グ本体54,64は移送ベルト51,61から容易に着脱されるので、高さhの 異なる複数のドグ本体を用意することにより、移送するパネルの厚さに応じて適 宜交換することができ、これによってリフターによる微妙な高さ調整を行う必要 性を有効に回避することができる。
【0030】
【考案の効果】
上記各実施例の説明からも明らかなように、本考案に係る移送装置によれば、 リフター上に段積みされたパネル群の最上段に載置されたパネルは、押し出し装 置又は移送ベルトの外周面に形成された係合部材等のスライド手段により、一側 面が押圧されスライドさせられる一方、この最上段のパネルの下のパネルは、該 パネルの他側面においてストッパに当接するので、上記最上段のパネルとその下 のパネルとが密着している場合又は接着剤により部分的に接着されている場合で あっても、両パネルは強制的に分離させられ、確実に該最上段のパネルのみがリ フター上から上記スライド手段の押圧方向に移送され、該最上段のパネルととも にその下のパネルも同時に移送されることがない。
【0031】 また、本考案に係る移送装置は、吸着具によりパネルを吸着するものではない ことから、移送するパネルに貫通孔が形成されている場合であっても、その貫通 孔に影響されることなく確実に移送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の第1の実施例に係る移送装置
を示す正面図である。
【図2】図2は、シリンダロッドに固定された当接板の
取付構造を示す分解斜視図である。
【図3】図3は、ローラーコンベヤーに固定されたスト
ッパの取付構造を示す分解斜視図である。
【図4】図4は、本考案の第1の実施例に係る移送装置
により最上段のパネルがスライドする状態の要部を示す
正面図である。
【図5】図5は、本考案の第2の実施例に係る移送装置
を示す正面図である。
【図6】図6は、移送ベルトに接着された係合片を示す
斜視図である。
【図7】図7は、係合片が最上段のパネルの一側面に当
接した状態の要部を示す正面図である。
【図8】図8は、本考案の第2の実施例に係る移送装置
により最上段のパネルがスライドする状態の要部を示す
正面図である。
【図9】図9は、移送ベルトが撓んだ状態の要部を示す
正面図である。
【図10】図10は、移送ベルトに係合用ドグを固定し
た例を示す斜視図である。
【図11】図11は、係合用ドグの他の例を示す斜視図
である。
【図12】図12は、図10に示す係合用ドグを分解し
て示す断面図である。
【図13】図13は、図11に示す係合用ドグを分解し
て示す断面図である。
【図14】図14は、従来の移送装置を示す正面図であ
る。
【図15】図15は、パネルの製造工程の一部を説明す
るための斜視図である。
【符号の説明】
1 移送装置 2 リフター 3 エアーシリンダ 12 ストッパ 40 移送装置 41 移送ベルト 42 係合片 43 係合片 50 係止用ドグ 51 移送ベルト 60 係止用ドグ 61 移送ベルト D パネル群 D1 最上段のパネル D2 最上段のパネルの下のパネル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に段積みパネル群が載置され昇
    降自在となされたリフターと、上記パネル群の最上段の
    パネルの一側面を押圧し該パネルをスライドさせるスラ
    イド手段と、このスライド手段によるスライド方向に形
    成され上記最上段のパネルの下のパネルの他側面に当接
    するストッパとを備え、上記スライド手段とストッパと
    により段積みされたパネルを1枚ずつ移送してなること
    を特徴とする移送装置。
  2. 【請求項2】 前記スライド手段は、上記リフター
    の一側側に設けられ上記パネル群の段積み方向と直交す
    る方向に進退自在となされた押し出し装置からなり、こ
    の押し出し装置により前記パネル群の最上段のパネルの
    一側面を押圧し該パネルをスライドさせてなることを特
    徴とする請求項1記載の移送装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド手段は、上記リフター
    の上方に形成された移送ベルトと、この移送ベルトの外
    周面に形成された1又は2以上の係合部材とからなり、
    この移送ベルトに形成された係合部材により前記パネル
    群の最上段のパネルの一側面を押圧し該パネルをスライ
    ドさせてなることを特徴とする請求項1記載の移送装
    置。
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