JPH0592009A - 外科手術用ハンドピ−ス - Google Patents

外科手術用ハンドピ−ス

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JPH0592009A
JPH0592009A JP3083463A JP8346391A JPH0592009A JP H0592009 A JPH0592009 A JP H0592009A JP 3083463 A JP3083463 A JP 3083463A JP 8346391 A JP8346391 A JP 8346391A JP H0592009 A JPH0592009 A JP H0592009A
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Tetsumaru Kubota
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、生体組織に切開、切除等の処置とと
もに、効果的な止血作業を安全、確実に行なわせること
を最も主要な特徴とする。 【構成】絶縁材料によって形成されたシ−ス3を把持部
2に連結し、先端に流体噴射用の噴射ノズル6aを有す
るノズルパイプ6、吸引通路7をシ−ス3内に配設し、
かつノズルパイプ6を高周波処置用の高周波電極部とし
て機能させたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は流体の噴射によって切
開、切除、洗浄等の処置を行なうための外科手術用ハン
ドピ−スに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、外科手術装置の一種として例え
ば実開平1−144007号公報に示されているものが
知られている。これは、ハンドピ−ス本体の中央部にノ
ズルパイプを設け、その周囲を吸引パイプによって覆
い、これらの吸引パイプとノズルパイプとの間の隙間を
吸引通路として利用したものである。この場合、ノズル
パイプの先端には流体噴射用の噴射ノズルが形成されて
いる。
【0003】そして、このハンドピ−スの使用時にはノ
ズルパイプの先端の噴射ノズルから噴射される高圧流体
によって生体組織に切開、切除、洗浄等の処置を施す、
いわゆるウォ−タジェットメスとして機能させ、同時に
この処置によって生じる組織片、血液等を噴射流体とと
もに、吸引通路を通して吸引除去させるようにしたもの
である。
【0004】また、例えばEP0280972A1には
ハンドピ−ス本体に連結され、軸心部に流体通路が形成
されたウォ−タジェットメス用の端部材を高周波凝固電
極として使用する構成にしたものが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記構成のウォ−タジ
ェットメスではハンドピ−スの使用によりノズルパイプ
の先端の噴射ノズルから高圧流体を噴射させて生体組織
に切開、切除等の処置を施す際に、例えば噴射される高
圧流体の噴射圧力が適正値よりも高い場合には処置の目
的部位の周囲の血管等をも損傷してしまうおそれがあっ
た。しかしながら、実開平1−144007号公報の場
合にはハンドピ−スに止血手段が格別に設けられていな
いので、効果的な止血作業を行なわせることができない
問題があった。
【0006】また、EP0280972A1のFig1
〜3の場合にはウォ−タジェットメス用の端部材を高周
波凝固電極として使用し、血管等の損傷によって出血し
た場合にはこの高周波凝固電極によって止血作業を行な
わせることができるようになっている。しかしながら、
この場合にはハンドピ−ス本体に連結されているウォ−
タジェットメス用の端部材全体が高周波凝固電極として
機能するので、例えば止血作業時に実際に生体組織に接
触させる端部材の先端部以外の部分が生体組織に接触し
た場合には不必要な生体組織部分まで凝固されてしまう
おそれがあった。
【0007】なお、EP0280972A1のFig4
〜6のように端部材の先端部以外の外表面部分に絶縁層
を形成する等の処理を施した場合には端部材の先端部の
狭い範囲のみしか高周波凝固電極として機能させること
ができないので、例えば止血作業等を要する治療部分が
比較的広い範囲に亙る場合には高周波による凝固作業を
効果的に行なうことができない問題があった。
【0008】さらに、EP0280972A1のハンド
ピ−ス本体には吸引通路が形成されていないので、ウォ
−タジェットメスの処置によって生じる組織片、血液、
噴射流体等を吸引除去させることができない問題があっ
た。そのため、ウォ−タジェットメスの処置部分の周囲
が水浸しになり、処置部分の視野が遮られるので、ウォ
−タジェットメスによる外科手術に支障をきたす問題が
あった。
【0009】この発明は上記事情に着目してなされたも
ので、生体組織に切開、切除等の処置とともに、効果的
な止血作業を安全、確実に行なわせることができる外科
手術用ハンドピ−スを提供することを目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は絶縁材料によ
って形成されたシ−スをハンドピ−ス本体の把持部に連
結し、先端に流体噴射用の噴射ノズルを有するノズルパ
イプ、吸引通路および高周波処置用の電極として使用可
能な高周波電極部を前記シ−ス内に配設したものであ
る。
【0011】
【作用】上記の構成において、噴射ノズルからの流体噴
射によって生体組織に切開、切除等の処置を施し、同時
にこの噴射ノズルからの流体噴射中に生じる組織片、血
液、噴射流体等を吸引通路を介して吸引除去させること
により、処置部分の視野が遮られることを防止するとと
もに、高周波電極部によって効果的な止血作業を安全、
確実に行なわせるようにしたものである。
【0012】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1(A),
(B)を参照して説明する。図1中、1は外科手術装置
のハンドピ−ス本体である。このハンドピ−ス本体1に
は把持部2が設けられており、この把持部2には絶縁材
料によって形成された略筒状のシ−ス3が連結されてい
る。この場合、把持部2の一端部側には略円柱状のシ−
ス連結部2aが形成されているとともに、シ−ス3の基
端部側には円筒状の連結筒体3aが形成されている。そ
して、シ−ス3の連結筒体3aは把持部2のシ−ス連結
部2aに対して軸方向に摺動自在に外嵌されている。
【0013】また、シ−ス3内には高周波処置用の電極
として使用可能な高周波電極部を兼ねる金属製のノズル
パイプ6が配設されている。このノズルパイプ6の基端
部側は把持部2内の軸心部位に貫通されたノズルパイプ
挿通孔2b内に挿入された状態で固定されている。
【0014】さらに、このノズルパイプ6の基端部には
送液チュ−ブ20の先端が連結されているとともに、こ
のノズルパイプ6の先端部には流体噴射用の噴射ノズル
6aが形成されている。この噴射ノズル6aはノズルパ
イプ6の内径寸法よりも小径に絞った小径部によって形
成されている。
【0015】一方、シ−ス3の連結筒体3aの外周面に
はシ−ス3の位置調整部4が設けられている。この位置
調整部4には内方向に向けて突設されたカムピン5の基
端部が固定されている。この場合、把持部2のシ−ス連
結部2aには軸方向に向けて延設され、シ−ス3のスラ
イド動作範囲を規制するカム溝2cが形成されている。
そして、シ−ス3側のカムピン5は把持部2側のカム溝
2c内に挿入されており、シ−ス3は把持部2側のカム
溝2c内におけるカムピン5の移動量に対応する移動量
だけシ−ス連結部2aに沿って軸方向にスライド動作可
能になっている。
【0016】ここで、例えば図1(A)に示すようにノ
ズルパイプ6の先端の噴射ノズル6aがシ−ス3の内部
に収容された位置が通常時の基準位置として設定されて
いる。そして、この基準位置からシ−ス3側の位置調整
部4を把持部2側に引張り操作して同図(B)に示すよ
うにノズルパイプ6の先端の噴射ノズル6aがシ−ス3
の外部に所定の最大突出量だけ突出された位置までの範
囲でシ−ス3がスライド動作可能になっている。
【0017】さらに、把持部2のシ−ス連結部2aには
カム溝2cよりも先端側の部分にOリング装着溝が形成
されており、このOリング装着溝内に把持部2側のシ−
ス連結部2aとシ−ス3側の連結筒体3aとの間の隙間
をシ−ルするOリング8が嵌着されている。
【0018】また、シ−ス3とノズルパイプ6との間に
は円環状の吸引通路7が形成されている。この場合、シ
−ス3の基端部には連結筒体3aの先端部分に一端が連
結された分岐管路3bが形成されている。この分岐管路
3bの他端には吸引チュ−ブ22の一端が連結されてい
る。
【0019】なお、ハンドピ−ス本体1の把持部2は少
なくとも外周面が絶縁材料によって形成されている。そ
して、この把持部2の外周面にはノズルパイプ6の噴射
ノズル6aからの流体噴出のオン、オフ操作および流体
流量の調整等を行なうウォ−タジェットメススイッチ2
1が設けられている。さらに、位置調整部4にはノズル
パイプ6への高周波電流の供給をオン、オフ操作する電
気メススイッチ18が設けられている。
【0020】また、外科手術装置の装置本体11には高
周波電源12、流体源13、加圧ポンプ14、吸引ポン
プ15、吸引容器16等がそれぞれ設けられている。そ
して、高周波電源12の第1の接続端子12aには位置
調整部4の電気メススイッチ18が第1の接続コ−ド1
7を介して接続されている。さらに、この高周波電源1
2の第2の接続端子12bにはハンドピ−ス本体1のノ
ズルパイプ6が第2の接続コ−ド19を介して接続され
ている。そして、電気メススイッチ18のオン操作時に
は高周波電源12から高周波電流が第2の接続コ−ド1
9を介してハンドピ−ス本体1のノズルパイプ6に供給
され、このノズルパイプ6が高周波処置用の高周波電極
部として使用されるようになっている。
【0021】なお、高周波電源12から供給される高周
波電流の種類としては例えば生体組織を切開する切開電
流、生体組織を凝固する凝固電流、切開電流と凝固電流
とを混合させたブレンド電流があり、これらの各高周波
電流が電気メススイッチ18の操作にともない適宜選択
的に供給されるようになっている。
【0022】また、流体源13にはノズルパイプ6の基
端部に先端が連結された送液チュ−ブ20の基端部が連
結されている。この送液チュ−ブ20の中途部には加圧
ポンプ14が介設されている。この加圧ポンプ14はハ
ンドピ−ス本体1のウォ−タジェットメススイッチ21
によって動作が制御されるようになっている。そして、
このウォ−タジェットメススイッチ21の操作にともな
い加圧ポンプ14が駆動されると流体源13から送液チ
ュ−ブ20を経てノズルパイプ6側に高圧流体が供給さ
れるようになっている。
【0023】さらに、吸引ポンプ15には吸引チュ−ブ
22の基端部が連結されている。この吸引チュ−ブ22
の中途部には吸引容器16が介設されている。そして、
ウォ−タジェットメススイッチ21の操作にともないウ
ォ−タジェットメスの処置が行なわれる場合には吸引ポ
ンプ15が駆動され、この吸引ポンプ15の駆動にとも
ないウォ−タジェットメスの処置によって生じる組織
片、血液、噴射流体等をシ−ス3とノズルパイプ6との
間の吸引通路7から分岐管路3b、吸引チュ−ブ22を
順次介して吸引除去させるようになっている。
【0024】なお、ウォ−タジェットメススイッチ21
および電気メススイッチ18はハンドピ−ス本体1側に
装着されたハンドスイッチとして構成してもよく、また
足踏み式のフットスイッチ、パットスイッチとして構成
してもよい。
【0025】また、ハンドピ−ス本体1の把持部2内に
コ−ド収容室を設け、ハンドピ−ス本体1の不使用時に
はこのコ−ド収容室内に第1の接続コ−ド17を収容す
る構成にしてもよい。
【0026】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、ハンドピ−ス本体1をウォ−タジェットメスとし
て使用する場合にはウォ−タジェットメススイッチ21
をオン操作する。
【0027】このウォ−タジェットメススイッチ21の
オン操作時には加圧ポンプ14が駆動される。この加圧
ポンプ14の駆動にともない流体源13から送液チュ−
ブ20を経てノズルパイプ6側に高圧流体が圧送され
る。そのため、このノズルパイプ6の噴射ノズル6aか
ら高圧流体がジェット流となって噴射され、生体組織の
切開、切除等の処置が行なわれる。
【0028】さらに、ウォ−タジェットメス処置中は吸
引ポンプ15が駆動される。そのため、この吸引ポンプ
15の駆動にともないウォ−タジェットメスの処置によ
って生じる組織片、血液、噴射流体等がシ−ス3とノズ
ルパイプ6との間の吸引通路7から分岐管路3b、吸引
チュ−ブ22を順次介して吸引除去される。
【0029】この場合、生体組織とノズルパイプ6の先
端との間の距離に応じて位置調整部4を操作し、シ−ス
3を図1(A)に示す通常時の基準位置から同図(B)
に示すようにノズルパイプ6の先端を最大突出量だけ突
出させる最大スライド位置までの間の適宜のスライド位
置までスライド動作させる。この操作によってノズルパ
イプ6の噴射ノズル6aとシ−ス3の先端位置とを変化
させることにより、生体組織で反射された流体を効果的
に吸引、除去することができ、処置部分の視野を常に良
好に目視可能な状態で保持させることができる。
【0030】また、ウォ−タジェットメスの処置中に、
血管を損傷して出血した場合等のように高周波処置を行
なう場合には位置調整部4を操作し、シ−ス3を図1
(A)に示す通常時の基準位置から同図(B)に示すよ
うにノズルパイプ6の先端を最大突出量だけ突出させる
最大スライド位置までの間の適宜のスライド位置までス
ライド動作させ、ノズルパイプ6の先端をシ−ス3の外
部に必要量だけ突出させる。
【0031】さらに、このシ−ス3の外部に突出された
ノズルパイプ6の先端の突出部分を血管の出血部分等の
被処置部に当接させる。この状態で、続いて電気メスス
イッチ18を操作する。この電気メススイッチ18の操
作にともない高周波電源12から高周波電流が第2の接
続コ−ド19を介してハンドピ−ス本体1のノズルパイ
プ6に供給され、このノズルパイプ6が高周波処置用の
高周波電極部として使用される高周波処置が行なわれ
る。
【0032】そこで、上記構成のものにあってはハンド
ピ−ス本体1によるウォ−タジェットメスの処置時には
ノズルパイプ6の先端の噴射ノズル6aからの流体噴射
によって生体組織に切開、切除等の処置を施し、同時に
この噴射ノズル6aからの流体噴射中に生じる組織片、
血液、噴射流体等をシ−ス3とノズルパイプ6との間の
吸引通路7を介して吸引除去させることができるので、
処置部分の視野が遮られることを防止することができ、
処置部分の視野を常に良好に目視可能な状態で保持させ
ることができる。
【0033】また、ウォ−タジェットメスの処置中に、
血管を損傷して出血した場合にはノズルパイプ6を高周
波電極部として使用して高周波処置を行なうことができ
るので、効果的な止血作業を安全、確実に行なわせるこ
とができる。この場合、出血部位からの出血を吸引しな
がら高周波凝固を施すことができるので、凝固能率が向
上し、確実な止血作業を行なうことができる。
【0034】さらに、高周波処置時にはシ−ス3の外部
に突出されたノズルパイプ6の先端の突出部分以外のノ
ズルパイプ6の外周面部分は絶縁材料によって形成され
たシ−ス3によって覆われているので、シ−ス3の外部
に突出されたノズルパイプ6の先端の突出部分のみを局
部的に電極として作用させることができる。そのため、
従来のように被処置部以外の不必要な部分に熱傷を与え
るおそれがないので、効果的な止血作業を安全、確実に
行なわせることができる。
【0035】また、電気メススイッチ18の操作にとも
ない高周波電源12から出力される高周波電流の種類を
切開電流、凝固電流、ブレンド電流に適宜選択すること
ができるので、被処置部の状態に合わせて的確な高周波
処置を施すことができる。
【0036】さらに、ウォ−タジェットメスの処置と高
周波処置とを任意に選択することができ、各々を単独、
或いは同時に行なうことができるので、手術効果、効率
の向上を図ることができる。そのため、ウォ−タジェッ
トメスによる切開、切除の処置と高周波による切開処置
とを同時に行なうことにより、固い組織でもスム−ズか
つ容易に切開、切除の処置を行なうことができる。
【0037】また、ウォ−タジェットメスによる切開、
切除の処置とノズルパイプ6を高周波電極部として使用
した高周波凝固処置とを同時に行なうことにより、止血
しながら切開、切除の処置を進めることができ、手術の
効率を大幅に向上させることができる。
【0038】また、図2は本発明の第2の実施例を示す
ものである。これは、ノズルパイプ6の基端部側に把持
部2の外部に突出させた突出部31を設け、この突出部
31に送液チュ−ブ20の先端が連結されるチュ−ブ連
結部31aを設けるとともに、このチュ−ブ連結部31
aから分岐させた処置具挿通口体31bを設け、この処
置具挿通口体31bからノズルパイプ6内にリ−ドワイ
ヤ32の先端に形成された高周波電極33を挿通させる
ようにしたものである。
【0039】この場合は高周波処置が必要な時に処置具
挿通口体31bからノズルパイプ6内に高周波電極33
を挿通させて高周波処置を施すことができるので、この
場合も第1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0040】さらに、図3は本発明の第3の実施例を示
すものである。これは、シ−ス3の基端部に設けられた
分岐管路3bの先端部41に吸引チュ−ブ22が連結さ
れるチュ−ブ連結部41aを設けるとともに、このチュ
−ブ連結部41aから分岐させた処置具挿通口体41b
を設け、この処置具挿通口体41bからシ−ス3とノズ
ルパイプ6との間の吸引通路7内にリ−ドワイヤ32の
先端に形成された高周波電極33を挿通させるようにし
たものである。したがって、この場合も第2の実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0041】なお、第2,第3の各実施例ではノズルパ
イプ6内、吸引通路7内にリ−ドワイヤ32の先端に形
成された高周波電極33を挿入させる構成のものを示し
たが、高周波電極33に代えてレ−ザプロ−ブ、マイク
ロ波プロ−ブ等を挿入させる構成にしてもよい。
【0042】また、図4は本発明の第4の実施例を示す
ものである。これは、絶縁材料によって形成されたシ−
ス3内に先端に流体噴射用の噴射ノズル51aを有する
ノズルパイプ51と吸引用の吸引パイプ52とを略平行
に並設させたものである。
【0043】この場合、ノズルパイプ51または吸引パ
イプ52のいずれか一方が高周波処置用の電極として使
用可能な高周波電極部となっている。また、ハンドピ−
ス本体1の把持部2にはこれらのノズルパイプ51と吸
引パイプ52との並設部を挿通する貫通孔52を設ける
とともに、把持部2の外周面に噴射ノズル51aからの
流体噴出のオン、オフ操作および流体流量の調整等を行
なうウォ−タジェットメススイッチ53と高周波電極部
への高周波電流の供給をオン、オフ操作する電気メスス
イッチ54がそれぞれ設けられている。したがって、こ
の場合も第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0044】さらに、図5(A),(B)は本発明の第
5の実施例を示すものである。これは、シ−ス3とノズ
ルパイプ6との間の吸引通路7内に一対の爪部材61,
62を配設し、ハンドピ−ス本体1の把持部2にはこれ
らの爪部材61,62を図5(A)に示すようにシ−ス
3内に収容した収容位置から図5(B)に示すようにこ
のシ−ス3の外部側に突出させた突出位置まで移動操作
する操作ハンドル63を設けたものである。この場合、
爪部材61,62はシ−ス3の外部側に突出された突出
位置では先端部側が互いに離れる方向に拡開する板ばね
部材によって形成されている。
【0045】そして、このハンドピ−ス本体1の使用時
には被処置部が他の組織によって閉塞され、処置の邪魔
になっている場合、操作ハンドル63によって爪部材6
1,62をシ−ス3の外部側に突出させ、これらの爪部
材61,62によって図5(B)に示すように処置の邪
魔になっている他の組織を処置の邪魔にならない場所ま
で排除することにより、被処置部のみを正確に処置させ
ることができる。なお、この爪部材61,62によって
高周波処置用の電極として使用可能な高周波電極部を形
成してもよい。したがって、この場合も第1の実施例と
同様の効果を得ることができる。
【0046】また、図6はハンドピ−スの構成の他の一
例を示すものである。これは、ハンドピ−ス本体1にお
ける把持部2のシ−ス連結部2aに連結されるシ−ス
(ノズルパイプ)3の連結筒体3aの外周面に内方向に
向けて突設されたカムピン71の基端部を固定し、この
カムピン71の先端を把持部2のシ−ス連結部2aに軸
方向に向けて延設され、シ−ス3のスライド動作範囲を
規制するカム溝2c内に挿入させたものである。
【0047】この場合、例えば図6に示すようにノズル
パイプ6の先端の噴射ノズル6aの位置がシ−ス3の先
端位置と略同一位置に保持されている状態が通常時の基
準位置として設定されている。そして、この基準位置か
らシ−ス3を把持部2側から引き出す方向に移動操作し
てシ−ス3の先端部をノズルパイプ6の先端位置よりも
前方に所定の最大突出量だけ突出させた位置までの範囲
でシ−ス3がスライド動作可能になっている。
【0048】さらに、このハンドピ−ス本体1の把持部
2の外周面にはノズルパイプ6の噴射ノズル6aからの
流体噴出のオン、オフ操作および流体流量の調整等を行
なうウォ−タジェットメススイッチ21が設けられてい
る。
【0049】また、シ−ス3とノズルパイプ6との間に
は円環状の吸引通路7が形成されている。この場合、シ
−ス3の基端部には連結筒体3aの先端部分に一端が連
結された分岐管路3bが形成されている。この分岐管路
3bの他端には吸引チュ−ブ22の一端が連結されてい
る。
【0050】そこで、上記構成のものにあっては図6に
示すようにノズルパイプ6の先端の噴射ノズル6aの位
置がシ−ス3の先端位置と略同一位置に保持されている
通常時の基準位置ではノズルパイプ6の先端の噴射ノズ
ル6aを生体組織に近づけて噴射ノズル6aから生体組
織に大きな噴射圧力を作用させることができるので、効
果的な切開、切除作業および吸引作用を施すことができ
る。
【0051】また、シ−ス3を把持部2側の基準位置か
ら引き出す方向に移動操作してシ−ス3の先端部をノズ
ルパイプ6の先端位置よりも前方に突出させた場合には
ノズルパイプ6の先端の噴射ノズル6aを生体組織から
離した位置で保持し、噴射ノズル6aから生体組織に作
用させる噴射圧力を小さくすることができるので、この
場合には繊細な切開、切除作業および洗浄作業等を効率
よく施すことができる。
【0052】なお、上記実施例ではノズルパイプ6を把
持部2側に固定し、シ−ス3をスライド操作する構成の
ものを示したが、シ−ス3を把持部2側に固定し、ノズ
ルパイプ6をスライド操作する構成にしてもよい。
【0053】さらに、図7(A),(B)はハンドピ−
スの構成のさらに別の例を示すものである。これは、ハ
ンドピ−ス本体1の把持部2側に固定した先端に流体噴
射用の噴射ノズル81aを有するノズルパイプ81を設
けるとともに、このノズルパイプ81と平行に吸引パイ
プ82を設け、この吸引パイプ82に固定されたスライ
ド部材83をノズルパイプ81に沿って軸方向に移動可
能にしたものである。
【0054】この場合、スライド部材83には図7
(B)に示すように吸引パイプ82の挿通孔84aおよ
びノズルパイプ81の挿通孔84bがそれぞれ形成され
ている。さらに、このスライド部材83には離間対向配
置された一対の突設部84c,84dが形成されてい
る。これらの突設部84c,84d間のスリット85は
ノズルパイプ81の挿通孔84bに連通されている。
【0055】また、一方の突設部84cにはねじ穴、他
方の突設部84dには固定ねじ86の挿通孔がそれぞれ
形成されている。そして、突設部84cのねじ穴に螺挿
される固定ねじ86のねじ込み量に応じて突設部84
c,84d間の締め付け力を調整し、これによりスライ
ド部材83とノズルパイプ81との間の固定状態を調整
するようになっている。
【0056】したがって、この場合も吸引パイプ82の
先端位置とノズルパイプ81の先端位置とを任意に変化
させることができるので、効果的な切開、切除作業およ
び洗浄作業等を施すことができる。
【0057】なお、この発明は上記各実施例に限定され
るものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形実施できることは勿論である。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば絶縁材料によって形成
されたシ−スをハンドピ−ス本体の把持部に連結し、先
端に流体噴射用の噴射ノズルを有するノズルパイプ、吸
引通路および高周波処置用の電極として使用可能な高周
波電極部を前記シ−ス内に配設したので、生体組織に切
開、切除等の処置とともに、効果的な止血作業を安全、
確実に行なわせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例を示すもので、
(A)は噴射ノズルからの流体噴射による処置作業状態
のハンドピ−スを示す要部の縦断面図、(B)は高周波
処置時のハンドピ−スを示す要部の縦断面図。
【図2】 この発明の第2の実施例を示す要部の縦断面
図。
【図3】 この発明の第3の実施例を示す要部の縦断面
図。
【図4】 この発明の第4の実施例を示す要部の縦断面
図。
【図5】 この発明の第5の実施例を示すもので、
(A)は噴射ノズルからの流体噴射による処置作業状態
のハンドピ−スを示す要部の縦断面図、(B)は拡開用
爪部材の使用状態を示す要部の縦断面図。
【図6】 ハンドピ−スの構成の他の一例を示す要部の
縦断面図。
【図7】 ハンドピ−スの構成のさらに別の例を示すも
ので、(A)はハンドピ−スの要部の縦断面図、(B)
は(A)のX−X線断面図。
【符号の説明】
1…ハンドピ−ス本体,2…把持部,3…シ−ス,6,
51…ノズルパイプ(高周波電極部),6a,51a…
噴射ノズル,7…吸引通路,33…高周波電極,52…
吸引パイプ(吸引通路)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁材料によって形成されたシ−スをハ
    ンドピ−ス本体の把持部に連結し、先端に流体噴射用の
    噴射ノズルを有するノズルパイプ、吸引通路および高周
    波処置用の電極として使用可能な高周波電極部を前記シ
    −ス内に配設したことを特徴とする外科手術用ハンドピ
    −ス。
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