JPH0591196U - 直流電源装置 - Google Patents

直流電源装置

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JPH0591196U
JPH0591196U JP3797392U JP3797392U JPH0591196U JP H0591196 U JPH0591196 U JP H0591196U JP 3797392 U JP3797392 U JP 3797392U JP 3797392 U JP3797392 U JP 3797392U JP H0591196 U JPH0591196 U JP H0591196U
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充夫 植木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1の電圧で選択的に動作する第1の負荷回
路と第1の電圧よりも低い第2の電圧で連続的に動作す
る第2の負荷回路とに安定化した電圧を供給するための
直流電源装置のコストの低減及び安全性の向上を図る。 【構成】 トランスの1次巻線にスイッチング素子を接
続する。トランスの2次及び3次巻線8、9に第1及び
第2の整流平滑回路25、28を接続する。第1の整流
平滑回路25にはTV回路32を接続し、第2の整流平
滑回路28にはリモコン受信回路35を接続する。第1
の整流平滑回路25の出力端子29と第2の整流平滑回
路28の出力端子30との間に第1のトランジスタQ1
を接続する。TV回路32の非動作期間には第1のトラ
ンジスタQ1 をオンにし、且つ第1の整流平滑回路25
の出力電圧を下げる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はリモコン受信回路を有するTV受像機の電源回路に好適な直流電源装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
TV受像機は120V程度の電圧を要求する主回路の他に、20V程度の電圧 を要求するリモコン受信回路を含んでいる。従来のTV電源装置では、トランス の1次巻線に直列に電圧制御用スイッチング素子が接続され、2次巻線に第1の 整流平滑回路を介してTV主回路が接続され、3次巻線に第2の整流平滑回路を 介してリモコン受信回路が接続されている。スイッチング素子の制御はTV主回 路の電圧を検出し、これが一定になるように行われている。リモコン受信回路は 軽負荷であるので、重負荷のTV主回路の電圧を一定に制御すればリモコン受信 回路の電圧もほぼ一定になる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、リモコン受信回路のみを動作可能状態に保つ待機状態であっても、 TV主回路が接続されている2次巻線には例えば120Vのような正常な電圧が 発生している。2次巻線の電圧が整流ダイオードを介して平滑コンデンサに供給 され続けられることは安全性の上で好ましくない。このため、平滑コンデンサの 前段にスイッチを設け、TV主回路のオフ時にはこのスイッチによって平滑コン デンサを2次巻線側から切り離す場合がある。上述のようにスイッチを設けてコ ンデンサを切り離すと安全性は確かに向上する。しかし、TV主回路に流れる電 流をオン・オフすることができる容量のスイッチを設けることが必要になり、必 然的にコスト高になる。また、平滑コンデンサを2次巻線から切り離しても2次 巻線には120V程度の電圧が発生し続けているので、トランスの安全性は改善 されない。今、TV電源装置について述べたが、複数の負荷を有する別の電源装 置においても同様な問題がある。
【0004】 そこで、本考案の目的はコストの低減及び安全性の向上を図ることができる直 流電源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、第1の値の電圧によって選択的に駆動さ れる第1の負荷と前記第1の値よりも低い第2の値の電圧によって駆動される第 2の負荷とのための直流電源装置であって、直流電源回路の一端と他端との間に トランスの1次巻線を介して接続されたスイッチング素子と、前記1次巻線に電 磁結合された2次巻線と、前記2次巻線よりも少ない巻数を有して前記1次巻線 に電磁結合された3次巻線と、前記2次巻線に接続され且つ前記第1の負荷が接 続される第1の出力端子を有している第1の整流平滑回路と、前記3次巻線に接 続され且つ前記第2の負荷が接続される第2の出力端子を有している第2の整流 平滑回路と、前記第1の出力端子を前記第2の出力端子に選択的に接続するため の選択接続回路と、前記第1の整流平滑回路の出力電圧を前記第1の値に制御す る時に使用する第1の制御信号及び前記選択接続回路を介して前記第2の値の電 圧を前記第2の負荷に供給する時に使用する第2の制御信号を択一的に発生する 定電圧制御信号発生回路と、前記第1の負荷に前記第1の整流平滑回路から前記 第1の値の電圧を供給し、同時に前記第2の負荷に前記第2の整流平滑回路から 前記第2の値又はこれに近い電圧を供給する時には、前記選択接続回路をオフに 制御すると共に前記第1の制御信号が発生するように前記定電圧制御信号発生回 路を制御し、前記第1の負荷が非駆動状態にあるが前記第2の負荷は駆動状態で ある時には、前記選択接続回路をオンに制御すると共に前記第2の制御信号が発 生するように前記定電圧制御信号発生回路を制御する切換制御手段と、前記第1 の制御信号に応答して前記第1の値の電圧が得られるように前記スイッチング素 子を制御し、前記第2の制御信号に応答して前記第2の値の電圧が得られるよう に前記スイッチング素子を制御するスイッチング素子制御回路とを備えた直流電 源装置に係わるものである。 なお、回路構成を簡単にし、且つ信頼性を向上させるために、選択接続回路を 第1のトランジスタで構成し、定電圧制御信号発生回路に第2の制御信号を発生 するための第2のトランジスタを含め、切換制御手段として第3のトランジスタ を設け、第3のトランジスタのオンによって第1及び第2のトランジスタをオフ 制御し、第3のトランジスタのオフによって第1及び第2のトランジスタをオン 制御することが望ましい。 また、第2の負荷のみに電力を供給する期間におけるスイッチング素子制御回 路の動作を簡単な構成で達成させるために、トランスに4次巻線を設け、この4 次巻線にダイオードを介してコンデンサを接続し、且つコンデンサを充電用抵抗 (起動抵抗)を介して直流電源回路に接続し、更に、コンデンサとスイッチング 素子制御回路との間にコンデンサの電圧が所定値以上の時にオンになってスイッ チング素子制御回路を付勢し、所定値又はこれよりも少し低い値未満の時にオフ になるスタート回路を設けることが望ましい。
【0006】
【作用及び効果】
各請求項の考案において、第2の負荷のみに電力を供給する時には、2次巻線 の電圧が第2の負荷に適合するように低下する。このため、2次巻線に高い電圧 が発生し続けることが防止され、安全性が向上する。また、2次巻線の電圧を低 下させたことにより、スイッチを設けて平滑コンデンサを切り離すことが不要に なり、コストの低減を図ることができる。
【0007】
【実施例】
次に、図1〜図7を参照して本考案の実施例に係わるTV用直流電源装置を説 明する。 図1の直流電源装置においては、交流電源端子1に直流電源として機能する整 流回路2が接続されている。整流回路2は整流器と平滑用コンデンサとから成る 。なお、図示は省略されているが、電源端子1と整流回路2との間には電源スイ ッチが設けられる。整流回路2の一対の直流端子3、4間にはトランス5の1次 巻線6を介して電界効果トランジスタから成るスイッチング素子7が接続されて いる。トランス5は1次巻線6に電磁結合された2次巻線8、3次巻線9及び4 次巻線10を有する。4次巻線10は制御電源回路11を構成するものであり、 ここにはダイオード12を介してコンデンサ13が並列に接続されている。また 、コンデンサ13の一端は起動抵抗14を介して直流端子3に接続されている。
【0008】 制御電源回路11とスイッチング素子7のゲート(制御端子)との間にはスタ ート回路15と制御回路16とが順次に接続されている。スタート回路15は入 力端子17と出力端子18とグランド端子19とを有し、入力端子17の電圧即 ちコンデンサ13の電圧が所定値以下の時には入力端子17と出力端子18との 間がオフになり、前記所定値よりも少し高い値になった時にオンになるように構 成されている。
【0009】 制御回路16は入力端子20と出力端子21とグランド端子22とを有し、内 蔵されているホトトランジスタの光制御によって出力電圧を一定にするようにス イッチング素子7をオン・オフ制御するものである。なお、制御回路16の入力 端子20はスタート回路15の出力端子18に接続され、制御回路16の出力端 子21はスイッチング素子7のゲートに接続されている。
【0010】 2次巻線には第1の整流ダイオード23と第1の平滑用ンデンサ24とから成 る第1の整流平滑回路25が接続されている。3次巻線9には第2の整流ダイオ ード26と第2の平滑用コンデンサ27とから成る第2の整流平滑回路28が接 続されている。2次巻線8の巻数は3次巻線9のそれよりも多いので、正常動作 時には第1の整流平滑回路25の第1の出力端子29から得られる第1の出力電 圧V1 は第2の整流平滑回路28の第2の出力端子30から得られる第2の出力 電圧V2 よりも高い。なお、この実施例では第1の出力電圧V1 が120V、第 2の出力電圧V2 が20Vである。
【0011】 第1及び第2の整流平滑回路25の出力端子29、30には定電圧制御及び出 力回路31が接続されている。この定電圧制御及び出力回路31は、図2に示す ように第1の出力電圧V1 で駆動される主負荷(第1の負荷)としてのTV回路 32と、第2の出力電圧V2 で駆動される副負荷(第2の負荷)としてのBS( 衛星放送)チューナ33、VTR34、及びリモコン受信回路35と、選択接続 回路31aと、定電圧制御信号発生回路31bと、切換用トランジスタQ3 とを 含む。
【0012】 図2において主負荷(第1の負荷)としてのTV回路32は第1の出力端子2 9に接続されている。BS(衛星放送)チューナ33、VTR34、及びリモコ ン受信回路35等の副負荷(第2の負荷)は第2の出力端子30に接続されてい る。
【0013】 定電圧制御信号発生回路31bは、第1の制御信号を得るための誤差信号形成 回路36と、第2の制御信号を得るためのトランジスタQ2 及びツェナーダイオ ード(定電圧ダイオード)と、発光ダイオード43と、抵抗42とを含む。誤差 信号形成回路36は第1の出力電圧を検出して定電圧制御するために、第1の出 力端子29とグランドとの間に接続されている。この回路36は、出力端子29 とグランドとの間に接続された抵抗37、38から成る電圧検出回路と、誤差増 幅用トランジスタ39と、基準電圧源としてのツェナーダイオード(定電圧ダイ オード)40と、抵抗41とから成る。トランジスタ39のベースは2つの抵抗 37、38の分圧点に接続され、ツェナーダイオード40はトランジスタ39の エミッタに接続され、抵抗41は出力端子29とツェナーダイオード40のカソ ードとの間に接続されている。この結果、出力端子29の電圧とツェナーダイオ ード40で与えられる基準電圧との差に対応したコレクタ電流が流れる。
【0014】 第2の出力端子30とトランジスタ39のコレクタとの間に抵抗42を介して 接続された発光ダイオード43はトランジスタ39のコレクタ電流に対応して発 光し、光信号から成る第1及び第2の制御信号を発生する。
【0015】 選択接続回路31aは第1の出力端子29と第2の出力端子30との間に抵抗 44とダイオード45とを介して接続されたダーリントン構成の第1のトランジ スタQ1 を有する。この第1のトランジスタQ1 は第1の出力端子29の電圧を リモコン受信回路35に供給する機能を有する。誤差信号形成回路36と発光ダ イオード43との接続中点46とグランドとの間には第2のトランジスタQ2 が 接続されている。この第2のトランジスタQ2 は副負荷のみに電力を供給する時 の電圧制御のための誤差増幅器として機能し、このコレクタは発光ダイオード4 3のカソードに接続され、エミッタがグランドに接続され、ベースはツェナーダ イオード(定電圧ダイオード)47と抵抗48を介して第1の出力端子29に接 続されている。なお、第1のトランジスタQ1 のベースも抵抗48を介して第1 の出力端子29に接続されている。
【0016】 第3のトランジスタQ3 は切換スイッチとして機能するものであり、このコレ クタは第1のトランジスタQ1 のベースに接続されていると共にツェナーダイオ ード47を介して第2のトランジスタQ2 のベースに接続され、このエミッタは グランドに接続され、ベースはリモコン受信回路35に接続されている。なお、 リモコン受信回路35はTV回路32にも接続されている。TV回路32は水平 発振回路32a等の種々の回路を含み、且つリモコン受信回路35の高レベル出 力に応答するスイッチ手段を含み、この高レベル出力によって駆動状態となり、 低レベル出力で非駆動状態になるように構成されている。
【0017】 図1の制御回路16は、図3に示すように構成されている。この制御回路16 は、大別して電圧比較器49と、オフ幅制御回路50と、オン幅制御回路51と 、基準電圧源52とを有し、図6及び図7の(C)に示すような制御パルスを出 力端子21を介してスイッチング素子7に供給する。なお、図6は重負荷時の各 部の状態を示し、図7は軽負荷時の各部の状態を示す。
【0018】 オフ幅制御回路50は、第1のコンデンサC1 と、第1、第2及び第3の抵抗 R1 、R2 、R3 と、第1の制御素子としてのトランジスタQ11と、2つのダイ オードD1 、D2 とから成る。第1のコンデンサC1 は電源端子20とグランド との間に第1のトランジスタQ11とダイオードD1 とを介して接続されている。 第1の抵抗R1 は放電回路を形成するために第1のコンデンサC1 に並列に接続 されている。第1のコンデンサC1 の上端は、比較器49の負入力端子に接続さ れている。第1のトランジスタQ11のベース(制御端子)は抵抗R3 を介して基 準電圧源52に接続されていると共に、抵抗R2 とダイオードD2 とから成るコ ンデンサC1 の充電停止制御回路を介して比較器49の出力端子に接続されてい る。比較器49の正入力端子は抵抗R3 を介して基準電圧源52に接続されてい ると共に、抵抗R2 とダイオードD2 を介して比較器49の出力端子にも接続さ れている。
【0019】 オン幅制御回路51は、第2のコンデンサC2 と、第2の制御素子としてのト ランジスタQ12と、第3の制御素子としてのトランジスタQ13と、NOT回路( インバータ)53と、充電制御素子としてのホトトランジスタ54とから成る。
【0020】 第2のコンデンサC2 の上端は図2の発光ダイオード43に光結合されたホト トランジスタ54を介して電源端子20に接続され、下端はグランドに接続され ている。この第2のコンデンサC2 の電圧Vc2を比較器49に関係付けるために 、比較器49の正入力端子とグランドとの間にトランジスタQ12が接続され、こ のトランジスタQ12のベース(制御端子)が第2のコンデンサC2 の上端に接続 されている。また、第2のコンデンサC2 の放電を比較器49の出力に関係付け るために、第2のコンデンサC2 に対して並列に放電制御素子としてのトランジ スタQ13が接続され、比較器49の出力端子がNOT回路53を介してトランジ スタQ13のベース(制御端子)に接続されている。
【0021】
【スタート回路】
図1のスタート回路15は図4に示すように、3つのトランジスタ55、56 、57と、2つのツェナーダイオード(定電圧ダイオード)58、59と、抵抗 60とから成る。トランジスタ55のエミッタは入力端子17に接続され、この コレクタは出力端子18に接続されている。従って、トランジスタ55がオンの 期間のみ入力電圧Vinを出力端子18に送る。トランジスタ56のエミッタは入 力端子17に接続され、このコレクタはツェナーダイオード59を介してトラン ジスタ57のベースに接続され、このベースは抵抗60を介してトランジスタ5 7のコレクタに接続されている。トランジスタ57のコレクタは抵抗60を介し てトランジスタ55のベースに接続され、このエミッタはグランド端子19に接 続され、このベースはツェナーダイオード58を介して入力端子17に接続され ている。
【0022】 このスタート回路15の入力電圧Vinがツェナーダイオード58のツェナー降 伏電圧Vz1とトランジスタ57のしきい値電圧VBEの和の値Va =Vz1+VBEに なると、これ等がオンし、トランジスタ56のベース電流が抵抗60とトランジ スタ57を通って流れるためにトランジスタ56もオンし、ツェナーダイオード 59もオンし、更にトランジスタ55もオンする。この結果、図5に示すように 入力電圧VinがVa になった時に出力端子18に出力電圧V0 が得られる。逆に 、図1の制御電源回路11の電圧がVa 以上の状態からこれよりも低い値に低下 すると、まずツェナーダイオード58がオフになる。しかし、ツェナーダイオー ド59のオンが維持されている間はここを通してトランジスタ59のベース電流 が供給されるためにトランジスタ57、55は直ちにオフにならない。入力電圧 Vinがツェナーダイオード59の降伏電圧Vz2とトランジスタ57のベース・エ ミッタ間電圧VBEの和の値Vb 以下になると、トランジスタ57、55がオフに なる。従って、スタート回路15はヒステリシス特性を有して制御電源電圧を制 御回路16に供給する。主負荷であるTV回路32が動作している時には、第1 の出力電圧V1 として120Vを出力するようにスイッチングレギュレータは動 作しているので、4次巻線10にも十分に高い電圧が得られ、コンデンサ13の 電圧即ちスタート回路15の入力電圧VinはVb よりも常に高いので、スタート 回路15のトランジスタ55はオンに保たれる。一方、主負荷としてのTV回路 32がオフに制御され、副負荷としてのリモコン受信回路35等のみがオンの時 には第1及び第2の出力電圧が共に20V程度に下がるので、4次巻線10の電 圧も低くなり、この電圧でコンデンサ13を図5のVb 以上に充電することはで きない。従って、コンデンサ13は抵抗14を介して整流回路2の出力電圧で充 電されることになる。コンデンサ13の電荷はスタート回路15のトランジスタ 55がオンになると、スタート回路15及び制御回路16で消費されるために、 スタート回路15の入力電圧Vinは図5のVb 以下に低下する。トランジスタ5 5がオフになると、コンデンサ13の充電が再び開始し、時定数で決定された所 定時間後に再びVa 以上になり、スタート回路15のトランジスタ55がオンに なる。この結果、副負荷のみに対する電力供給時にはスタート回路15の断続動 作が生じる。スタート回路15が断続動作するということは制御回路16も断続 動作することになり、更にスイッチング素子7も断続動作することになり、トラ ンス5の1次側から2次及び3次側に供給するエネルギーが少なくなり、副負荷 に対する低い電圧(約20V)の安定的供給が可能になる。
【0023】
【電圧制御動作】
次に、電圧制御動作を説明する。電源スイッチ(図示せず)をオンにして整流 回路2から電力供給を開始すると、起動抵抗14を介してコンデンサ13の充電 電流が流れる。コンデンサ13の電圧が図5のVa 以上になると、スタート回路 15がオンになり、制御回路16が動作を開始し、スイッチング素子7のオン・ オフ動作が開始する。
【0024】 制御回路16によるオン・オフ制御は、重負荷時に図6に示すように行われ、 軽負荷時に図7に示すように行われる。次に、これを詳しく説明する。スタート 回路15がオンになると、図3においてツェナーダイオード等で構成された基準 電圧源52から基準電圧Vr (約6.3V)が得られ、これが比較器49の正入 力端子に与えられる。同時に、トランジスタQ11もオンになり、入力端子20の 電圧+Vで第1のコンデンサC1 が充電される。この第1のコンデンサC1 は、 基準電圧Vr からトランジスタQ11のベース・エミッタ間電圧VBEとダイオード D1 の電圧Vf との和(VBE−Vf )を差し引いた値(約5V)まで短い立上り 時間(0.5μs)で充電される。一方、比較器49の正入力端子には、基準電 圧源52の電圧Vr (6.3V)が印加される。比較器49の図6の(A)で実 線で示す正入力端子の電圧V10は約6.3Vであり、破線で示す負入力端子の電 圧V20は約5Vであるので、比較器49の出力は高レベル(H)になる。なお、 両入力電圧V10、V20の差は約1.3Vであるので、ノイズによる誤動作を十分 に防ぐことができる。
【0025】 一方、第2のコンデンサC2 の充電時定数は第1のコンデンサC1 の充電時定 数よりも十分に大きく設定されているので、この電圧Vc2は図6の(B)に示す ようにオン期間Tonに傾斜を有してゆっくり上昇する。なお、オン期間Tonには 比較器49の出力が高レベル、NOT回路53の出力が低レベル、トランジスタ Q13がオフであるので、第2のコンデンサC2 の放電回路は形成されない。第2 のコンデンサC2 の電圧Vc2が0.7〜0.8V程度になると、トランジスタQ 12がオンになり、比較器49の正入力端子の電圧V10が低下し、負入力端子の電 圧V20よりも低くなり、比較器49の出力は低レベル(L)に転換する。これに より、第2のダイオードD2 がオンになり、オフ期間Toff には比較器49の正 入力端子の電圧V10が {(Vr −Vf )(R2 )/(R2 +R3 )}+Vf になり、約3Vに固定される。なお、Vf はダイオードD1 、D2 のそれぞれの 順方向電圧を示す。また、NOT回路53の出力が高レベル、トランジスタQ13 がオンになるので、第2のコンデンサC2 の電荷が急激に放出され、この電圧V c2は急激に低下する。
【0026】 オフ期間Toff には、正入力端子の電圧V10が負入力端子の電圧V20よりも低 いので、トランジスタQ11及び第1のダイオードD1 が逆バイアス状態となり、 第1のコンデンサC1 の充電が停止され、第1のコンデンサC1 の電荷はC1 R 1 の放電時定数で放出され、この電圧即ち負入力端子の電圧V20は傾斜を有して 低下する。オフ期間における正入力端子の電圧V10は固定され、第1のコンデン サC1 の放電時定数は一定であるので、負入力端子の電圧V20が正入力端子の電 圧V10を横切るまでの時間幅即ちオフ期間Toff の幅は一定である。
【0027】 比較器49の負入力端子の電圧V20が正入力端子の電圧10よりも低くなると、 比較器49の出力は再び高レベルになり、同じ動作が繰返される。比較器49の 出力Vout はスイッチング素子7に与えられるので、スイッチング素子7は図6 の(C)に示す出力Vout に対応してオン・オフする。図2において、TV回路 32が動作している時には、第3のトランジスタQ3 はリモコン受信回路35の 制御信号に基づいてオン制御されている。従って、第1及び第2のトランジスタ Q1 、Q2 のベースが第3のトランジスタQ3 を介してグランドに接続されるた めに、これ等はオフに保たれる。この結果、発光ダイオード43は誤差信号形成 回路36の出力のみに応答する。誤差信号形成回路36における基準電圧源とし てのツェナーダイオード40の電圧は第2の出力端子30の電圧V2 よりも低く 設定されているので、発光ダイオード43には第2の出力端子30、抵抗42、 発光ダイオード43、トランジスタ39、及びツェナーダイオード40の回路で 電流が流れ、この電流値が誤差信号に応じて変化する。この結果、図3の制御回 路16によるスイッチング素子7の定電圧制御動作が生じ、第1の出力電圧V1 が定電圧化される。なお、重負荷側の第1の出力電圧V1 が一定に制御されれば 、軽負荷側の第2の出力電圧V2 もほぼ一定になる。また、発光ダイオード43 の電流は第2の電圧V2 の変化に追従して変化するので、第1及び第2の出力電 圧V1 、V2 の両方を同時に制御していることになる。
【0028】 リモコン受信回路35の低レベル出力によってTV回路32がオフに制御され ている時には、第3のトランジスタQ3 もオフに制御される。この結果、抵抗4 8を通して第1のトランジスタQ1 にベース電流が流れ込み、これがオンになり 、第1の出力端子29と第2の出力端子30との間が第1のトランジスタQ1 と 抵抗44と逆流阻止用ダイオード45とを介して接続される。この結果、第1の 整流平滑回路25の出力電圧がリモコン受信回路35に供給される。同時に発光 ダイオード43は誤差信号形成回路36の代りに第2のトランジスタQ2 を介し てグランドに接続される。第2のトランジスタQ2 とツェナーダイオード47と 抵抗48とから成る回路が第2の定電圧制御回路即ち第2の誤差信号形成回路と して機能し、第1の出力端子29の電圧V1 をほぼ20V程度に制御するための 電流を発光ダイオード43に流す。この時、誤差信号形成回路36のトランジス タ39、ツェナーダイオード40はオフになるので、発光ダイオード43から誤 差信号形成回路36は実質的に切り離されている。発光ダイオード43の電流は 、TV回路32の動作時に小さく、TV回路32の非動作時に大きくなる。この 結果、リモコン受信回路35のみを駆動する時には、図3のホトトランジスタ5 4の抵抗値が小さくなり、制御回路16は図7に示すように動作する。即ち、図 3の第2のコンデンサC2 の充電時定数が小さくなり、図7の(B)に示すよう に第2のコンデンサC2 の電圧Vc2の充電速度が速くなり、比較器49の出力V out が高レベルに転換した時点から短い期間内にトランジスタQ2 がオンに転換 し、オン期間Tonが短くなる。この結果、図1及び図2の第1の出力端子29の 電圧V1 が120Vから約20Vに低下し、これが図2の第1のトランジスタQ 1 を通ってリモコン受信回路35に供給される。この時、3次巻線9の電圧は今 までよりも低くなるので、ダイオード26はオフに保たれる。従って、発光ダイ オード43の電流は、第1のトランジスタQ1 を通って供給される。
【0029】 上述から明らかなようにこの実施例の電源装置によれば、第1及び第2の出力 電圧V1 、V2 の定電圧化を容易に達成することができる。
【0030】
【変形例】
本考案は上述の実施例に限定されるものでなく、例えば次の変形が可能なもの である。 (1) スイッチングレギュレータのトランス5の1次側回路及び電圧制御回 路を種々変形することができる。例えば、図1のスイッチング素子7を図8に示 すようにバイポーラトランジスタ7aにすることができる。また、図1のスイッ チング素子7の制御回路16を図8に示すように自励式の制御回路16aに変え ることができる。図8では、4次巻線10が抵抗61とコンデンサ62の並列回 路を介してトランジスタ7aのベースに接続されている。ホトトランジスタ54 はトランジスタ7aのベース・エミッタ間に接続されている。なお、ホトトラン ジスタ54をトランジスタ7aのベース・エミッタ間に直接に接続せずに、この ベース・エミッタ間に制御用トランジスタを接続し、この制御用トランジスタの ベースにホトトランジスタ54を接続し、ホトトランジスタ54の抵抗の変化に 応じて制御用トランジスタの抵抗を変化させてベース電流のバイパス量を制御し て定電圧化動作を生じさせてもよい。図8では4次巻線10が正帰還巻線として 動作し、トランジスタ7aが周知の方法でオン・オフ動作する。また、起動抵抗 14aは電源端子3とトランジスタ7aのベースとの間に接続されている。図8 において制御回路16a以外の部分は図1と実質的に同一に構成されている。な お、図8のトランジスタ7aをFETに置き換えて自励発振回路を構成する場合 にも本考案を適用することができる。 (2) 図2の誤差信号形成回路36のトランジスタ39の代りに一対の入力 端子を有する誤差増幅器を接続することができる。この場合には誤差増幅器の一 方の入力端子に抵抗37、38の中点を接続し、他方の入力端子にツェナーダイ オード40等の基準電圧源を接続する。 (3) 第2のコンデンサC2 の充電回路を形成するために、ホトトランジス タ54に直列又は並列に抵抗を接続することができる。 (4) 図3の第1、第2及び第3の制御素子としてのトランジスタQ11、Q 12、Q13及び図2のトランジスタQ1 、Q2 、Q3 をFET等に置き換えること ができる。また、ホトトランジスタ54と発光ダイオード43の代りに電圧制御 のトランジスタを使用することができる。 (5) 比較器49の出力段に、2つのNOT回路(インバータ)を順に接続 し、初段のNOT回路の出力をトランジスタQ13のベースに与え、後段のNOT 回路の出力端子にダイオードD2 のカソードを接続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係わるTV用直流電源装置を
示す回路図である。
【図2】図1の定電圧制御及び出力回路を詳しく示す回
路図である。
【図3】図1の制御回路を詳しく示す回路図である。
【図4】図1のスタート回路を示す回路図である。
【図5】図4のスタート回路の入力電圧と出力電圧との
関係を示す図である。
【図6】重負荷時の図3の制御回路の各部の状態を示す
波形図である。
【図7】軽負荷時の図3の制御回路の各部の状態を示す
波形図である。
【図8】変形例の直流電源装置の1部を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
31a 選択接続回路 31b 定電圧制御信号発生回路 Q3 切換用トランジスタ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の値の電圧によって選択的に駆動さ
    れる第1の負荷と前記第1の値よりも低い第2の値の電
    圧によって駆動される第2の負荷とのための直流電源装
    置であって、 直流電源回路の一端と他端との間にトランスの1次巻線
    を介して接続されたスイッチング素子と、 前記1次巻線に電磁結合された2次巻線と、 前記2次巻線よりも少ない巻数を有して前記1次巻線に
    電磁結合された3次巻線と、 前記2次巻線に接続され且つ前記第1の負荷が接続され
    る第1の出力端子を有している第1の整流平滑回路と、 前記3次巻線に接続され且つ前記第2の負荷が接続され
    る第2の出力端子を有している第2の整流平滑回路と、 前記第1の出力端子を前記第2の出力端子に選択的に接
    続するための選択接続回路と、 前記第1の整流平滑回路の出力電圧を前記第1の値に制
    御する時に使用する第1の制御信号及び前記選択接続回
    路を介して前記第2の値の電圧を前記第2の負荷に供給
    する時に使用する第2の制御信号を択一的に発生する定
    電圧制御信号発生回路と、 前記第1の負荷に前記第1の整流平滑回路から前記第1
    の値の電圧を供給し、同時に前記第2の負荷に前記第2
    の整流平滑回路から前記第2の値又はこれに近い電圧を
    供給する時には、前記選択接続回路をオフに制御すると
    共に前記第1の制御信号が発生するように前記定電圧制
    御信号発生回路を制御し、前記第1の負荷が非駆動状態
    にあるが前記第2の負荷は駆動状態である時には、前記
    選択接続回路をオンに制御すると共に前記第2の制御信
    号が発生するように前記定電圧制御信号発生回路を制御
    する切換制御手段と、 前記第1の制御信号に応答して前記第1の値の電圧が得
    られるように前記スイッチング素子を制御し、前記第2
    の制御信号に応答して前記第2の値の電圧が得られるよ
    うに前記スイッチング素子を制御するスイッチング素子
    制御回路とを備えた直流電源装置。
  2. 【請求項2】 前記選択接続回路は前記第1の整流平滑
    回路の出力端子と前記第2の整流平滑回路の出力端子と
    の間に接続された第1のトランジスタであり、 前記定
    電圧制御信号発生回路は、 前記第1の整流平滑回路の出力端子と共通端子(グラン
    ド)との間に得られる第1の出力電圧を検出し、前記第
    1の値の出力電圧を得るために前記第1の出力電圧の検
    出値と基準値との差に対応した誤差信号を出力する誤差
    信号形成回路と、 前記第2の整流平滑回路の出力端子
    と前記第1の誤差信号形成回路の出力端子との間に接続
    された発光ダイオードと、 前記第2の値の出力電圧を得るために前記発光ダイオー
    ドの前記誤差信号形成回路側の端子とグランドとの間に
    接続された第2のトランジスタと、 前記第1の整流平滑回路の出力端子と前記第2のトラン
    ジスタのベースとの間に抵抗を介して接続された定電圧
    ダイオードととから成り、 前記切換制御手段は、前記第1のトランジスタのベース
    に接続されていると共に前記定電圧ダイオードを介して
    前記第2のトランジスタのベースに接続された第3のト
    ランジスタを含み、前記第3のトランジスタのオンによ
    って前記第1及び第2のトランジスタをオフに制御し、
    前記第3のトランジスタのオフによって前記第1及び第
    2のトランジスタをオンに制御する回路であり、 前記スイッチング素子制御回路は前記発光素子に応答す
    る受光素子を含む回路である請求項1記載の直流電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記1次巻線、前記2次巻線及び前記3
    次巻線に電磁結合された4次巻線と、 前記4次巻線にダイオードを介して並列に接続されたコ
    ンデンサと、 前記直流電源回路の一端と前記コンデンサとの間に接続
    された充電用抵抗と、 前記コンデンサと前記スイッチング素子制御回路との間
    に接続され、前記コンデンサの電圧が所定値よりも高い
    時に前記コンデンサを前記スイッチング素子制御回路に
    接続し、前記コンデンサの電圧が前記所定値又はこれよ
    りも少し低い値未満になった時に前記コンデンサを前記
    スイッチング素子制御回路から切り離すスタート回路と
    を更に有することを特徴とする請求項1又は2記載の直
    流電源装置。
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