JPH0589878U - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JPH0589878U
JPH0589878U JP2921592U JP2921592U JPH0589878U JP H0589878 U JPH0589878 U JP H0589878U JP 2921592 U JP2921592 U JP 2921592U JP 2921592 U JP2921592 U JP 2921592U JP H0589878 U JPH0589878 U JP H0589878U
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JP
Japan
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inner rotor
pump
side wall
pressure
rotor
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JP2921592U
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English (en)
Inventor
繁之 沖本
伸生 中村
洋次 古田
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出圧の上昇に伴うインナーロータの駆動ト
ルクの増大を抑え、その異常摩耗を未然に防ぐ。 【構成】 ポンプハウジング21から内方に突出する軸
受部21aの周囲に軸受36を介して回転可能にインナ
ーロータ31を装着し、このインナーロータ31の外側
にアウターロータ32を配して両ロータ31,32の間
にポンプ室33を形成したオイルポンプ20。上記イン
ナーロータ31にこれを回転軸方向に貫通する連通穴4
4を設けるとともに、インナーロータ31においてポン
プカバー22に対向する側の面に上記連通穴44の穴径
よりも幅広の受圧用溝42を設け、もしくはポンプカバ
ー22の側面に受圧用溝42′を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、車両の変速機等に設けられるオイルポンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、従来のオイルポンプ(図例ではトロコイドポンプ)の一例を示したも のである。
【0003】 図示のオイルポンプは、ポンプハウジング11及びポンプカバー12を備えて いる。ポンプハウジング11には、ロータ収納穴15が形成され、このロータ収 納穴15内に、互いに噛合されるアウターロータ13及びインナーロータ14が 収容されている。アウターロータ13は、ポンプハウジング11側に回転可能に 保持され、インナーロータ14は、ポンプハウジング11中央に突設された軸受 部11aの周囲に軸受16を介して回転可能に支持されており、両ロータ13, 14の間に、上記ポンプハウジング11とポンプカバー12とで挾まれたポンプ 室19が形成されている。
【0004】 このポンプの駆動軸10は、上記ポンプカバー12の中央を貫通しており、こ の駆動軸10の先端部にポンプフランジ17が固定されている。このポンプフラ ンジ17は上記軸受部11aとポンプカバー12との間を通りながら半径方向に 延びており、全体は円以外の異形断面を有している。これに対し、上記インナー ロータ14の内周縁部には上記ポンプフランジ17の外周縁部が嵌合可能な嵌合 穴18が形成されており、この嵌合によって駆動軸10の回転力がインナーロー タ14に伝達されるようになっている。
【0005】 このようなポンプにおいて、駆動軸10が作動し、インナーロータ14が回転 駆動されると、このインナーロータ14と係合されたアウターロータ13も同方 向に回転し、両ロータ13,14の回転により、図略の吸入ポートからポンプ室 19内にオイルが吸い込まれ、このポンプ室19から吐出ポート11bを通じて ポンプ外部に吐出されることとなる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
上記オイルポンプの作動中、駆動軸10周囲の圧力はほぼ大気圧Po に保持さ れるのに対し、ポンプ室19内の圧力は大気圧Po よりも非常に高い吐出圧Pe まで高められるため、両者の間には大きな圧力差が生じる。
【0007】 一方、インナーロータ14の両側面とポンプハウジング11の内側面及びポン プカバー12の内側面との間には隙間があるため、これらの隙間を通じ、ポンプ 室19内の高圧オイルが駆動軸10に向かってポンプ半径方向内側にリークする (図5矢印参照)。このとき、ポンプ室19からインナーロータ14とポンプカ バー12との隙間を通ってポンプフランジ17に至るリーク経路は、ほとんど直 通でその途中に大きなリーク抵抗がないため、上記吐出圧Pe と大気圧Po との 間の圧力勾配により、インナーロータ14とポンプカバー12との隙間における 圧力Pc は、半径方向内側に向かうに従って上記吐出圧Pe から急激に減少する 。これに対し、ポンプ室19からインナーロータ14とポンプハウジング11と の隙間を通ってポンプフランジ17に至るリーク経路においては、その途中にリ ーク抵抗の高い軸受16が存在するため、インナーロータ14とポンプハウジン グ11との隙間における圧力Ph は上記吐出圧Pe に近い比較的高い圧力に保持 される。
【0008】 従って、このポンプハウジング11側の隙間圧力Ph と上記ポンプカバー12 側の隙間圧力Pc との圧力差により、インナーロータ14の回転中にこのインナ ーロータ14をポンプカバー12の内周面に押付ける力Fが発生する。この押付 け力Fは、上記吐出圧Pe が高くなるほど強くなるが、このような押付け力Fが 強くなるほど、ポンプカバー12に対するインナーロータ14の摺動抵抗(摩擦 抵抗)が大きくなり、その駆動に要するトルクが増大してしまう。また、吐出圧 Pe が非常に大きくなると、最悪の場合、インナーロータ14の摺動面(すなわ ちポンプカバー12側の側面)に異常摩耗が生じるおそれもある。
【0009】 本考案は、このような事情に鑑み、簡単な構造で、吐出圧の上昇に伴うインナ ーロータの駆動トルクの増大を抑え、またその異常摩耗を未然に防ぐことができ るオイルポンプを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本考案は、内方に突出する軸受部をもつ第1の側壁と、この第1の側壁と対向 して設けられる第2の側壁と、上記軸受部の周囲に装着された軸受と、この軸受 を介して上記軸受部に回転可能に支持されたインナーロータと、このインナーロ ータの外周面と係合する内周面をもつアウターロータとを備え、上記両ロータの 間に上記両側壁で挾まれたポンプ室が形成されたオイルポンプにおいて、上記イ ンナーロータにこのインナーロータをその回転軸方向に貫通する連通穴を設ける とともに、上記インナーロータ及び上記第2の側壁においてこれらが互いに対向 する側面の少なくとも一方に、上記連通穴とつながり、かつこの連通穴よりも大 きな面積をもつ受圧用凹部を形成したものである(請求項1)。
【0011】 また、上記連通穴に代え、上記第2の側壁の内周面に、周方向に延び、かつ上 記インナーロータの受圧用凹部とポンプ室の双方に臨む幅寸法をもつ連通溝を形 成しても上記と同様の効果を得ることができる(請求項2)。
【0012】 さらに、上記オイルポンプにおいて、受圧用凹部をインナーロータの全周にわ たって連続する環状の溝とすることにより、後述のようなより優れた効果が得ら れる(請求項3)。
【0013】
【作用】
請求項1記載のオイルポンプによれば、その作動時にインナーロータの両側に 圧力差が生じても、この圧力差によってインナーロータと第1の側壁との隙間に おけるオイルが連通穴を通じてインナーロータと第2の側壁との間に形成された 受圧用凹部内に導入されることにより、この受圧用凹部内に上記インナーロータ と第1の側壁との隙間における高圧が伝達されることになり、この圧力はインナ ーロータを第1の側壁側に押し返す力として作用する。従って、この押し返し力 の分だけ、インナーロータが第2の側壁側に押付けられる力が低減する。
【0014】 請求項2記載のオイルポンプにおいても、第2の側壁側に設けられた連通溝に より、インナーロータの半径方向外側に形成されたポンプ室内の高圧のオイルが インナーロータの受圧用凹部内にほぼ直接的に流入することにより、この受圧用 凹部内の圧力が高められ、インナーロータを第1の側壁側へ押し返す力が発生す る。
【0015】 さらに、請求項3記載のオイルポンプによれば、上記連通穴もしくは連通溝を 通じて受圧用凹部内に導入された高圧オイルが、環状溝である受圧用凹部に沿っ てインナーロータ全周に行き渡ることにより、インナーロータの全周にわたって ほぼ均一な押し返し力が発生する。
【0016】
【実施例】
本考案の第1実施例を図1〜3に基づいて説明する。
【0017】 ここに示すオイルポンプ20は、本考案における第1の側壁を構成するポンプ ハウジング21と、第2の側壁を構成するポンプカバー22とを備え、両者が図 外のボルト等で互いに接合されている。ポンプカバー22の中央にはこれを軸方 向(図1では左右方向)に貫通する貫通穴22aが設けられ、この貫通穴22a 内にポンプカバー22の外側(図1では右側)から駆動軸23が挿入されている 。この駆動軸23の端部はポンプハウジング21内の中央に臨んでおり、この端 部にポンプフランジ35が駆動軸23と相対回転不能に固定されている。このポ ンプフランジ35の形状は、図3に示すように円周面の3個所から半径方向外側 への突出部をもつ特殊形状とされている。
【0018】 ポンプハウジング21の周縁部には、図3に示すような吸入側接続口24及び 吐出側接続口25が設けられ、これらの接続口24,25は、油路26,27を それぞれ介してポンプ中央の吸入ポート28及び吐出ポート29に連通されてい る。
【0019】 ポンプハウジング21の中央部には、円形状のロータ収納穴30が設けられて おり、このロータ収納穴30内に、互いに噛合されるトロコイド状のインナーロ ータ31及びアウターロータ32が挿入されている。
【0020】 ポンプハウジング11の内面中央からは、内方(図1では右方)に向かって突 出する筒状の軸受部21aが形成されており、この軸受部21aの周囲に軸受3 6を介して回転可能に上記インナーロータ31が支持されている。このインナー ロータ31の内周縁部には、上記ポンプフランジ35の突出部がポンプカバー2 2側から嵌入される係合穴34が設けられ、両者の嵌合によって、上記駆動軸2 3及びポンプフランジ35の回転力がインナーロータ31に伝達されるようにな っている。
【0021】 これに対し、上記アウターロータ32は、上記インナーロータ31と周方向の 一部で噛合する状態で、上記ロータ収納穴30内に回転可能に収容されている。 そして、両ロータ31,32の間に、上記ポンプカバー22とポンプハウジング 21とで挾まれたポンプ室33が形成されており、このポンプ室33に上記吸入 ポート28及び吐出ポート29が臨んでいる。
【0022】 図3に示すように、上記インナーロータ31及び駆動軸23の中心軸X1と、 上記アウターロータ32及びロータ収納穴30の中心軸X2は互いに偏心してお り、軸X1回りのインナーロータ31の回転に伴ってアウターロータ32が同方 向に軸X2を中心として回転するようになっている。
【0023】 ポンプハウジング21の周縁部には複数のボルト通し穴38が貫設され、この ボルト通し穴38にボルトを挿入することによりポンプハウジング21全体が変 速機等の機器に固定されるようになっている。
【0024】 さらに、このポンプの特徴として、上記インナーロータ31の両側面のうち、 ポンプハウジング21と対向する側の面に、インナーロータ31の全周にわたっ て連続する環状の案内溝41が形成されるとともに、ポンプカバー22と対向す る側の側面において上記案内溝41の丁度裏側となる位置に、この案内溝41と 同様の環状の受圧用溝42が形成されており、両溝41,42の間に、インナー ロータ31をその回転軸方向に貫通する連通穴44が形成されている。この連通 穴44の本数は本考案では特に問わないが、この実施例では、図3に示すように 、上記受圧用溝42に沿って120°間隔で3本の連通穴44が設けられている 。また、上記案内溝41及び受圧用溝42の幅寸法は、各連通穴44の穴径より も大きく設定されている。
【0025】 次に、このオイルポンプ20の作用を説明する。
【0026】 上記駆動軸23が回転し、その回転力がインナーロータ31に伝達されると、 インナーロータ31が中心軸X1を中心として図3時計回り方向に回転し、この インナーロータ31に噛合されたアウターロータ32は同方向に中心軸X2を中 心として回転する。これらの回転により、吸入側接続口24から油路26及び吸 入ポート28を通じてポンプ室33内にオイルが供給され、吐出ポート29及び 油路27を通じて吐出側接続口25から吐出される。
【0027】 この作動時において、駆動軸23の周囲はポンプカバー22の貫通穴22aを 通じてポンプ外部に連通されているので、この領域における圧力はほぼ大気圧P o に維持されるが、ポンプ室33内の圧力は大気圧Po よりも非常に高い吐出圧 Pe に高められ、従って両者の間には大きな圧力差が生じる。
【0028】 一方、インナーロータ31の両側面とポンプハウジング21の内側面及びポン プカバー22の内側面との間には隙間があるため、これらの隙間を通じ、ポンプ 室33内のオイルが駆動軸23に向かってポンプ半径方向内側にリークする(図 1矢印参照)。このとき、ポンプ室33からインナーロータ31とポンプカバー 22との隙間を通ってポンプフランジ35に至るリーク経路は、ほとんど直通で 途中に大きなリーク抵抗がないため、上記吐出圧Pe と大気圧Po との間の圧力 勾配により、インナーロータ31とポンプカバー22との隙間における圧力Pc は、半径方向内側に向かうに従って上記吐出圧Pe から急激に減少しようとする 。これに対し、ポンプ室33からインナーロータ31とポンプハウジング21と の隙間を通ってポンプフランジ35に至るリーク経路においては、その途中にリ ーク抵抗の高い軸受36が存在するため、インナーロータ31とポンプハウジン グ21との隙間における圧力Ph は、上記吐出圧Pe に近い、比較的高い圧力に 保持される。
【0029】 ここで従来のオイルポンプでは、上記隙間圧力Ph ,Pc の圧力差により、イ ンナーロータ31は回転しながらポンプカバー22の内周面に強く押付けられ、 これによって高い摺動抵抗が発生することになるが、この実施例に示すオイルポ ンプ20では、上記圧力差に起因し、インナーロータ31とポンプハウジング2 1との隙間にある比較的高圧のオイルの一部が案内溝41及び連通穴44を通じ て受圧用溝42内に導入されることにより、この受圧用溝42内の圧力が高めら れる。この圧力は、インナーロータ31をポンプハウジング21側に押し返す力 として作用し、この押し返し力により、インナーロータ31がポンプカバー22 側に押付けられる力が削減される。従って、この押付け力の削減により、上記摺 動抵抗に起因するインナーロータ31の必要駆動トルクの増大を抑制することが でき、吐出圧Pe が高まった時のインナーロータ31側面の異常摩耗の発生を未 然に防ぐことができる。
【0030】 次に、第2実施例を図4に示す。ここでは、上記第1実施例における連通穴4 4に代え、ポンプカバー22の内側面に、インナーロータ31の径方向外側に形 成されたポンプ室33とインナーロータ31の受圧用溝42の双方に臨む幅寸法 をもつ環状の連通溝46が形成されている。
【0031】 このようなオイルポンプ20によれば、上記ポンプ室33内の高圧オイルが上 記連通溝46を通じてほぼ直接的に受圧用溝42内に供給されるので、前記実施 例と同様に、この受圧用溝42内の圧力が吐出圧Pe に近い圧力まで高められ、 これによってインナーロータ31をポンプハウジング21側に押し返す力が発生 する。従って、このオイルポンプ20においても、インナーロータ31とポンプ カバー22との圧接力を削減することができ、これにより、駆動トルクの低減及 びインナーロータ31の異常摩耗の防止を果たすことができる。
【0032】 なお、本考案はこのような実施例に限定されるものでなく、例として次のよう な態様をとることも可能である。
【0033】 (1) 上記各実施例では、内接型トロコイドポンプを示したが、本考案はこれに 限らず、アウターロータの内周面にインナーロータの外周面が係合される種々の 内接型ギアポンプに適用することが可能である。
【0034】 (2) 本考案では、上記各実施例における案内溝41を省略することが可能であ る。ただし、上記第1実施例において案内溝41を設けることにより、インナー ロータ31とポンプハウジング21との隙間におけるオイルをよりスムーズに連 通穴44内に導くことができる利点が生ずる。
【0035】 (3) 上記各実施例では、インナーロータ31においてポンプカバー22に対向 する側の面に、全周にわたって連続する環状の受圧用溝42を設けたものを示し たが、本願請求項1記載のオイルポンプにおける受圧用凹部は、上記のような周 方向に延びる受圧用溝42に限らず、例えば各連通穴44毎に互いに独立した凹 部を形成するようにしてもよい。ただし、上記のような環状の受圧用溝42にす れば、連通穴44から導入されたオイルをインナーロータ31の全周に行き渡ら せることができ、インナーロータ31を周方向に均一な力でポンプハウジング2 1側に押し返すことができる利点がある。
【0036】 (4) 上記各実施例におけるインナーロータ31の案内溝41及び受圧用溝42 に代えて、図1二点鎖線で示すように、ポンプハウジング21の側面に案内溝4 1′を設け、またポンプカバー22の側面に受圧用溝42′を形成するようにし ても上記と同様の効果が得られる。
【0037】
【考案の効果】
以上のように本考案は、第1の側壁に軸受を介して回転可能にインナーロータ を支持したオイルポンプにおいて、上記インナーロータと第2の側壁との間に受 圧用凹部を設けるとともに、この受圧用凹部にインナーロータと第1の側壁との 間におけるオイルを導入する連通穴をインナーロータに設け、あるいは、受圧用 凹部にオイルポンプ室内のオイルを導入するための連通溝を第2の側壁に設けた ものであるので、インナーロータと第2の側壁との隙間における圧力がインナー ロータと第1の側壁との隙間における圧力より低くても、上記受圧用凹部内の圧 力を高めてインナーロータを第1の側壁側に押し返す力を発生させることにより 、インナーロータがその回転中に第2の側壁に押付けられる力並びにこの押付け 力に起因するインナーロータと第2の側壁との摺動抵抗を削減することができる 。これにより、インナーロータの必要駆動トルクを削減するとともに、ポンプ吐 出圧が高まった時のインナーロータの異常摩耗を未然に防ぐことができる効果が ある。
【0038】 さらに、請求項3記載のオイルポンプでは、上記受圧用凹部をインナーロータ の全周にわたって連続する環状溝としているので、この受圧用凹部内に導入され た高圧のオイルをインナーロータの全周に行き渡らせることにより、インナーロ ータを第1の側壁側に押し返す力を周方向に関して均一に発生させることができ る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例におけるオイルポンプの要
部を示す断面側面図である。
【図2】図3のA−A線断面図である。
【図3】上記オイルポンプにおいてポンプカバー等を取
り除いた状態を示す正面図である。
【図4】本考案の第2実施例におけるオイルポンプの要
部を示す断面側面図である。
【図5】従来のオイルポンプの断面側面図である。
【符号の説明】
20 オイルポンプ 21 ポンプハウジング(第1の側壁を構成) 21a 軸受部 22 ポンプカバー(第2の側壁を構成) 31 インナーロータ 32 アウターロータ 33 ポンプ室 36 軸受 42,42′ 受圧用溝(受圧用凹部) 44 連通穴 46 連通溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内方に突出する軸受部をもつ第1の側壁
    と、この第1の側壁と対向して設けられる第2の側壁
    と、上記軸受部の周囲に装着された軸受と、この軸受を
    介して上記軸受部に回転可能に支持されたインナーロー
    タと、このインナーロータの外周面と係合する内周面を
    もつアウターロータとを備え、上記両ロータの間に上記
    両側壁で挾まれたポンプ室が形成されたオイルポンプに
    おいて、上記インナーロータにこのインナーロータをそ
    の回転軸方向に貫通する連通穴を設けるとともに、上記
    インナーロータ及び上記第2の側壁においてこれらが互
    いに対向する側面の少なくとも一方に、上記連通穴とつ
    ながり、かつこの連通穴よりも大きな面積をもつ受圧用
    凹部を形成したことを特徴とするオイルポンプ。
  2. 【請求項2】 内方に突出する軸受部をもつ第1の側壁
    と、この第1の側壁と対向して設けられる第2の側壁
    と、上記軸受部の周囲に装着された軸受と、この軸受を
    介して上記軸受部に回転可能に支持されたインナーロー
    タと、このインナーロータの外周面と係合する内周面を
    もつアウターロータとを備え、上記両ロータの間に上記
    両側壁で挾まれたポンプ室が形成されたオイルポンプに
    おいて、上記インナーロータにおいて上記第2の側壁に
    対向する側の側面にインナーロータの周方向に延びる受
    圧用凹部を形成するとともに、上記第2の側壁の内周面
    に、周方向に延び、かつ上記インナーロータの受圧用凹
    部とポンプ室の双方に臨む幅寸法をもつ連通溝を形成し
    たことを特徴とするオイルポンプ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のオイルポンプに
    おいて、上記受圧用凹部をインナーロータの全周にわた
    って連続する環状の溝としたことを特徴とするオイルポ
    ンプ。
JP2921592U 1992-05-01 1992-05-01 オイルポンプ Pending JPH0589878U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012197709A (ja) * 2011-03-22 2012-10-18 Jtekt Corp ポンプおよび電動ポンプユニット
JP2013060901A (ja) * 2011-09-14 2013-04-04 Jtekt Corp 内接ギアポンプ

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