JPH0589325U - 穀物処理装置 - Google Patents

穀物処理装置

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JPH0589325U
JPH0589325U JP3183892U JP3183892U JPH0589325U JP H0589325 U JPH0589325 U JP H0589325U JP 3183892 U JP3183892 U JP 3183892U JP 3183892 U JP3183892 U JP 3183892U JP H0589325 U JPH0589325 U JP H0589325U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 穀物に損傷を与えることなく搬送でき、しか
も張込効率を向上させることができる穀物処理装置を得
ることが目的である。 【構成】 穀物処理装置内の揚穀筒20内には竪スクリ
ューコンベヤ32が配置されており、両者の間には所定
の隙間58が設けられている。この隙間58において回
転方向下流側となる位置には、戻り規制板60が配設さ
れており、これにより張り込まれた穀物が隙間58内に
充填される。従って、竪スクリューコンベヤ32による
穀物の搬送途中で隙間58を通って張込供給口50側へ
戻ってきた穀物はスクリュー羽根32B間へ侵入するこ
とができず、その分だけ張込量が増加する。従って、張
込効率を向上させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、装置高さ方向を軸方向として配置された筒体とこの筒体内に配置さ れた竪スクリューコンベヤとから成る揚穀機を備え、張込装置によって穀物を筒 体の軸方向下端部内へ張り込み、張り込まれた穀物を揚穀機によって装置高さ方 向上側へ向けて搬送し、搬送されてきた穀物を装置内で循環させ、あるいは装置 外へ排出する等の処理を行い、例えば穀物を乾燥処理、貯蔵処理、攪拌処理等す るための穀物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
穀物処理装置、例えば穀物を乾燥処理及び貯蔵処理するための穀物乾燥及び貯 蔵装置が既に本件出願人により案出されている(一例として、特願平3−151 768号公報参照)。
【0003】 この構造では、箱体状の装置本体を備えており、この装置本体内には通気性を 有する漏斗状の隔壁が配置されている。この隔壁内略中央部には、揚穀機が配設 されている。この揚穀機は装置本体の高さ方向に沿って長い筒体状の揚穀筒と、 この軸芯部に配置された竪スクリューコンベヤと、から成る。これにより、装置 本体の側壁下部に配設された張込ホッパから張り込まれた穀物又は隔壁に沿って 流下する穀物を装置本体の上部へと搬送するようになっている。また、揚穀機の 上端部には所定角度で傾斜配置された排出樋が接続されており、この接続部付近 に張込・循環及び排出のいずれかに切り換えるための排出弁が開閉可能に配設さ れている。排出弁によって揚穀機の揚穀筒上端部と排出樋との接続部が開放され た状態では搬送されてきた穀物が装置外へ排出され、排出弁によって前記接続部 が閉塞された状態では搬送されてきた穀物が装置内(隔壁内)へ放散されて集積 ・循環される。
【0004】 図5には、上述した構造における揚穀機の下端部付近の拡大図が示されている 。揚穀筒100の下端部には図示しない張込ホッパと接続された導穀路102が 接続されており、両者は供給口104によって連通されている。また、揚穀筒1 00内には竪スクリューコンベヤ106が配置されており、導穀路102を流下 した穀物は竪スクリューコンベヤ106のスクリュー羽根106A間へ入り込む ようになっている。さらに、竪スクリューコンベヤ106のスクリュー羽根10 6Aの外周縁を含む円筒状周面(仮想面)と揚穀筒100の内周面との間には所 定の隙間108が形成されており、搬送される穀物を傷つけないようになってい る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した構造による場合、張り込まれた穀物が図5の矢印X方 向に沿ってスクリュー羽根106A間へと入り込んだ後、装置本体上側へ向けて 穀物が搬送されていく途中で、その一部が隙間108を通って供給口104側へ 戻ってくる。従って、戻ってきた穀物は、再び図5の矢印Y方向に沿って竪スク リューコンベヤ106のスクリュー羽根106A間へと入り込み、その分だけ、 穀物の張込量が減少することになる。この結果、穀物の張込効率が低下するとい う問題点が生じる。なお、この問題点は隙間108をなくすことにより解決され るが、上述したように隙間108をなくすと竪スクリューコンベヤ106によっ て穀物が搬送される際に穀物に傷がつくという問題点が生じるので好ましくない 。
【0006】 本考案は上記事実を考慮し、穀物に損傷を与えることなく搬送でき、しかも張 込効率を向上させることができる穀物処理装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本考案は、穀物を収容する穀槽内に装置高さ方向を軸方向とし て配置されると共に軸方向下端部に設けられた連通口を介して穀物の張込装置と 連通された筒体と、この筒体内に配置されると共に前記筒体の内周面との間に所 定の隙間を有し回転することにより穀物を装置高さ方向上側へ向けて搬送する竪 スクリューコンベヤと、から成る揚穀機を備え、前記張込装置によって穀物を前 記筒体の軸方向下端部内へ張り込み、張り込まれた穀物を前記揚穀機によって装 置高さ方向上側へ向けて搬送し、搬送されてきた穀物を装置内で循環させ、ある いは装置外へ排出する等の処理を行う穀物処理装置であって、前記隙間における 前記連通口に対応する位置でかつ前記連通口が設けられた位置を基準にして前記 竪スクリューコンベヤの回転方向下流側となる位置に、回転方向下流側へ向けて 流動する穀物を堰き止めて前記隙間に穀物を充填させる規制手段を設けたことを 特徴としている。
【0008】 請求項2記載の本考案は、穀物を収容する穀槽内に装置高さ方向を軸方向とし て配置されると共に軸方向下端部に設けられた連通口を介して穀物の張込装置と 連通された筒体と、この筒体内に配置されると共に前記筒体の内周面との間に所 定の隙間を有し回転することにより穀物を装置高さ方向上側へ向けて搬送する竪 スクリューコンベヤと、から成る揚穀機を備え、前記張込装置によって穀物を前 記筒体の軸方向下端部内へ張り込み、張り込まれた穀物を前記揚穀機によって装 置高さ方向上側へ向けて搬送し、搬送されてきた穀物を装置内で循環させ、ある いは装置外へ排出する等の処理を行う穀物処理装置であって、前記竪スクリュー コンベヤは所定ピッチとされた第1の部分と前記所定ピッチよりも大きなピッチ とされた第2の部分とから成り、前記第1の部分を前記連通口付近よりも軸方向 上側となる位置に、前記第2の部分を前記連通口に対応する位置に、それぞれ位 置させたことを特徴としている。
【0009】
【作用】
請求項1記載の本考案が備えている揚穀機は穀物を収容する穀槽内に装置高さ 方向を軸方向として配置された筒体と、筒体内に配置されると共に筒体の内周面 との間に所定の隙間を有する竪スクリューコンベヤと、から成る。この内、筒体 は、その軸方向下端部に設けられた連通口を介して穀物の張込装置と連通されて いる。従って、張込装置によって穀物を張り込むと、穀物は連通口を介して筒体 の軸方向下端部内へ張り込まれる。張り込まれた穀物は、竪スクリューコンベヤ が回転することにより装置高さ方向上側へ向けて搬送される。搬送された穀物は 、必要に応じて穀槽内へ戻されて装置内で循環し、あるいは穀槽内へ戻されずに 装置外へ排出される。
【0010】 ここで、本考案では、上述した隙間における連通口に対応する位置で、かつ、 連通口が設けられた位置を基準にして竪スクリューコンベヤの回転方向下流側と なる位置に、規制手段を設けたので、回転方向下流側へ向けて流動してきた穀物 はこの規制手段によって堰き止められ、連通口付近の隙間に充填される。
【0011】 隙間に穀物が充填されることにより、竪スクリューコンベヤによって装置高さ 方向上側へ向けて搬送されていった穀物の一部が隙間を通って連通口側へ戻って きても、充填された穀物によって竪スクリューコンベヤの軸芯側への侵入が阻止 され、該軸芯側へ入り込むことは殆どなくなる。このため、張込量に対する竪ス クリューコンベヤへの軸芯側への供給量(即ち、搬送量全体に対する張込分の穀 物の占める割合)が、隙間を通って戻ってくる穀物の侵入が著しく抑制された分 だけ増加する。この結果、張込効率が増加する。
【0012】 なお、筒体の内周面と竪スクリューコンベヤとの間には従来通り隙間を存置し ているので、穀物の搬送時に穀物に損傷を与えることはない。
【0013】 一方、請求項2記載の本考案が備えている揚穀機は、穀物を収容する穀槽内に 装置高さ方向を軸方向として配置された筒体と、筒体内に配置されると共に筒体 の内周面との間に所定の隙間を有する竪スクリューコンベヤと、から成る。この 内、筒体は、その軸方向下端部に設けられた連通口を介して穀物の張込装置と連 通されている。従って、張込装置によって穀物を張り込むと、穀物は連通口を介 して筒体の軸方向下端部内へ張り込まれる。張り込まれた穀物は、竪スクリュー コンベヤが回転することにより装置高さ方向上側へ向けて搬送される。搬送され た穀物は、必要に応じて穀槽内へ戻されて装置内で循環し、あるいは穀槽内へ戻 されずに装置外へ排出される。ここまでは、請求項1記載の考案と同様といえる 。
【0014】 ここで、本考案によれば、上述した竪スクリューコンベヤを所定ピッチとされ た第1の部分とこの所定ピッチよりも大きなピッチとされた第2の部分とから成 し、第1の部分を連通口付近よりも軸方向上側となる位置に位置させ、また第2 の部分を連通口に対応する位置に位置させている。このため、単位時間当たりで 比べると、第2の部分による穀物の搬送量は、第1の部分による穀物の搬送量よ りも多くなる。従って、張込装置によって張り込まれた穀物は連通口から筒体の 軸方向下端部内へ案内され、ピッチの大きな第2の部分が回転することで搬送量 が一瞬多くなり、この部位での隙間が穀物によって充填される。このため、穀物 の一部が隙間を通って連通口側へ戻ってきても、充填された穀物によって竪スク リューコンベヤの軸芯側への侵入が阻止され、該軸芯側へ入り込むことは殆どな くなる。従って、請求項1記載の考案と同様に、張込量に対する竪スクリューコ ンベヤへの軸芯側への供給量(即ち、搬送量全体に対する張込分の穀物の占める 割合)が、隙間を通って戻ってくる穀物の侵入が著しく抑制された分だけ増加す る。この結果、張込効率が増加する。
【0015】 なお、本考案においても、請求項1記載の考案と同様に、筒体の内周面と竪ス クリューコンベヤとの間には従来通り隙間を存置しているので、穀物の搬送時に 穀物に損傷を与えることはない。
【0016】
【実施例】
以下、図1〜図3を用いて、本考案に係る穀物処理装置の一実施例である穀物 乾燥及び貯蔵装置10について説明する。
【0017】 図2及び図3に示されるように、穀物乾燥及び貯蔵装置10は、箱体形状の装 置本体12を備えている。この装置本体12内には、その高さ方向中間部に板材 14Aを四角錐形状に組付けて形成した漏斗体14が設けられており、この漏斗 体14によって装置本体12の内部空間がその高さ方向に仕切られている。
【0018】 漏斗体14によって仕切られた装置本体12の内部空間上側は穀槽13Aとさ れており、穀物16が集積されている。漏斗体14の板材14Aには、複数の小 孔18が形成されており、後述する除湿常温風又は除湿低温風の流入用とされて いる。
【0019】 また、漏斗体14によって仕切られた装置本体12の内部空間下側は空調室1 3Bとされており、ヒートポンプユニット46が収納されている。ヒートポンプ ユニット46は図示しない駆動手段を備え、この駆動手段によって作動するよう になっている。また、ヒートポンプユニット46は、図示しないファン、凝縮器 及び蒸発器を備えており、必要に応じて除湿常温風又は除湿低温風を発生させる ことができる。
【0020】 装置本体12の天井壁12Aには排気口37が設けられ、この排気口37内に は開閉可能な排気ダンパ38が設けられている。排気ダンパ38が開放された状 態では装置本体12の内気が排気され、排気ダンパ38が閉塞された状態では装 置本体12の内気は排気されない。なお、この排気ダンパ38の開閉は、図示し ない制御装置によって制御されている。
【0021】 また、装置本体12の一側壁12Bには温度センサ40、湿度センサ42及び 水分計44が配設されている。これらの温度センサ40、湿度センサ42及び水 分計44はいずれも漏斗体14の上端部付近に設けられている。温度センサ40 は装置本体12内外の温度及び穀物16の温度を検出している。湿度センサ42 は装置本体12内外の湿度を検出している。また、水分計44は、非破砕式とさ れ、漏斗体14内の穀物16の水分値を所定時間毎に測定している。これらの温 度センサ40、湿度センサ42及び水分計44の検出値、測定値は、図示しない 制御装置へ出力されている。なお、水分計44は、自動水分計でなくても簡易水 分計でもよい。
【0022】 漏斗体14内には、穀物乾燥及び貯蔵装置10の高さ方向に長い円筒状の筒体 としての揚穀筒20が配置されている。揚穀筒20の上端部には、排出樋34の 一端部が接続されている。この排出樋34と揚穀筒20の上端部との接続位置に は、開閉可能な排出弁36が配設されている。排出弁36が開放された状態(図 2の二点鎖線で示される状態)では、穀物16が排出樋34側へと排出され、排 出弁36が閉塞された状態(図2の実線で示される状態)では、穀物16は穀槽 13A(漏斗体14)内へと放散される。
【0023】 また、揚穀筒20の軸方向中間部には、飲み込み口22が形成されており、漏 斗体14の下部空間と連通されている。また、揚穀筒20の下端部は台座24に よって閉止されている。さらに、揚穀筒20の下端部周面一部は開口されており 、張込供給口50とされている。この張込供給口50が形成された位置には、所 定の勾配で配置された導穀路26の一方の端部が取り付けられている。すなわち 、導穀路26の一方の端部には互いに離反する方向へ屈曲されたフランジ26A (図1参照)が形成されており、このフランジ26Aと揚穀筒20の周面一部に 固着されたアングル状のフランジ52がボルト54で締結されることにより、導 穀路26は揚穀筒20における張込供給口50の周辺に取り付けられている。こ れにより、揚穀筒20は、張込供給口50を介して導穀路26と連通されている 。
【0024】 導穀路26の上端部には、張込ホッパ28が開閉可能に取り付けられている。 なお、張込ホッパ28の開放状態(実線で示された状態)のときに穀物16が投 入され、張込ホッパ28が閉塞状態(二点鎖線で示された状態)のときは穀物1 6は投入されない。なお、上述した導穀路26及び張込ホッパ28が、本考案に おける張込装置に相当する。
【0025】 また、揚穀筒20の軸芯部には、装置本体12の下部に配設されたモータ(図 示省略)の駆動力を受けて作動する竪スクリューコンベヤ32が配設されている 。この竪スクリューコンベヤ32は、軸32A及びこの軸32Aに設けられた複 数のスクリュー羽根32Bを備えており、図1の矢印Q方向を回転方向として回 転する。軸32Aの上端部には、排出弁36に対応する位置に半径方向へ突出す る板56が固着されている。この板56によって、軸方向上側へ搬送されてきた 穀物16が排出樋34側へと排出される。また、スクリュー羽根32Bのピッチ は所定の等間隔とされている。このスクリュー羽根32Bの外周縁を含む円筒状 周面(仮想面)と揚穀筒20の内周面との間には、長さP(図1参照)の隙間5 8が形成されている。この隙間58は揚穀筒20の軸長に亘って形成されており 、この隙間58によって穀物16の搬送時に穀物16に損傷を与えることを防止 している。なお、上述した竪スクリューコンベヤ32及び揚穀筒20が、本考案 における揚穀機に相当する。
【0026】 さらに、図1に示されるように、導穀路26の一方のフランジ26Aとフラン ジ52との間には、矩形平板状の戻り規制板60が挟持されている。この規制手 段としての戻り規制板60が配置される位置は、正確には以下の通りである。す なわち、高さ方向の位置は、隙間58において張込供給口50が形成された位置 である。また、周方向の位置は、竪スクリューコンベヤ32の回転方向(図1の 矢印Q方向)の下流側の位置である。また、戻り規制板60の上下幅(高さ)は 、張込供給口50の上下幅よりも若干大きくしてある。なお、この戻り規制板6 0は、ゴム又は鋼製とされている。
【0027】 以下に、本実施例の作用を説明する。 まず、穀物16を張り込む場合には、排出弁36が閉塞状態とされ、この状態 で図示しないモータが駆動されて竪スクリューコンベヤ32が穀物16を搬送可 能な状態とされる。
【0028】 この状態で、張込ホッパ28が開放され、作業者によって穀物16が張り込ま れる。投入された穀物16は導穀路26内を図1、図2の矢印R方向へ流下して 張込供給口50を通って揚穀筒20の下端部内へと案内される。案内された穀物 16は、竪スクリューコンベヤ32のスクリュー羽根32B間へ入り込むと共に スクリュー羽根32Bによってその回転方向(図1の矢印Q方向)の下流側へと 移動する。この際、スクリュー羽根32B間から溢れ出て隙間58に入り込んだ 穀物16も、前記回転方向と同心方向(図1の矢印S方向)の下流側へと移動す る。
【0029】 ところが、回転方向下流側には戻り規制板60が配置されているので、隙間5 8内にある穀物16の移動はこの戻り規制板60によって停止される。従って、 この部分の隙間58に穀物16が充填される。この結果、竪スクリューコンベヤ 32によって揚穀筒20の軸方向上側へ向けて搬送されていった穀物16の一部 がその途中あるいは上端部付近でスクリュー羽根32B間から落下して張込供給 口50側へ戻ってきたとしても、軸32Aの下端側の隙間58からスクリュー羽 根32B間へ入り込むことは殆どできなくなる。
【0030】 従って、穀物16の張込量に対する竪スクリューコンベヤ32のスクリュー羽 根32B間への供給量(即ち、竪スクリューコンベヤ32の搬送量に対する張込 分の穀物16が占める割合)が、隙間58を通って戻ってくる穀物16の侵入を 著しく抑制した分だけ、増加する。このため、竪スクリューコンベヤ32の上端 部から穀槽13A(漏斗体14)内へ放散される穀物16の放散量が増加する。 この結果、穀物16の張込効率が向上する。なお、隙間58において張込供給口 50側の部分への穀物16の戻り分は、スクリュー羽根32Bの回転によりすべ て図1の矢印S方向に沿って移動していくため、また張込中の穀物16によって もその侵入を阻止されるため、張込効率には影響しない。
【0031】 穀物16が所定の量に達するまで上述した張込作業が行われた後、穀物16は 装置本体12内で循環される。
【0032】 この循環過程において、穀物16が所定の水分値(15〜16(%))に達す るまで乾燥運転が行われる。すなわち、水分計44、温度センサ40、湿度セン サ42によって検出された穀物の水分値、外気温度、内気温度、外気湿度等に基 づいて、ヒートポンプユニット46から除湿常温風(乾燥風)が漏斗体14側へ 送給されて、穀物16が乾燥処理される。なお、除湿常温風とする必要がない場 合には、ファンのみを作動させて、外気をそのまま導入してもよい。また、この 乾燥運転中は、穀物16を傷つけないようにするため、竪スクリューコンベヤ3 2の運転を約15分間回転した後約2時間45分停止するようにしている。
【0033】 一方、穀物16の水分値が所定値に達すると、貯蔵運転が行われる。すなわち 、ヒートポンプユニット46によって除湿低温風(冷却風)とされた後、そのま ま穀槽13A内へ送給されて再び循環される。これにより、装置本体12内の空 気は低温適湿とされ穀物16はこの環境下で貯蔵される。なお、除湿低温風とす る必要がない場合には、ファンのみを作動させて、内気をそのまま循環させても よい。その必要すらなければ、ファンも停止される。また、この貯蔵運転中は、 竪スクリューコンベヤ32の運転を停止するようにしている。
【0034】 なお、付言すれば、一般に蒸発器を通った除湿低温空気は絶対温度が低下し、 凝縮器を通った高温空気は相対湿度が低下する。それ故に、除湿された空気は、 常温または高温になると穀物16を乾燥させる能力を有し、低温になるとその能 力を失う。
【0035】 この結果、穀物乾燥及び貯蔵装置10を籾を対象にして使用すれば、米の食味 と品質を良好にすることができる。
【0036】 一方、穀物16を装置外へ排出する場合には、排出弁36が開放状態とされる 。これにより、搬送されてきた穀物16は、排出樋34を通って装置外へと排出 される。
【0037】 このように本実施例では、張込供給口50付近の位置でかつ竪スクリューコン ベヤ32の回転方向下流側となる位置に戻り規制板60を配設したので、この部 分の隙間58に穀物16を充填することができ、軸方向上端側へ搬送されていっ た穀物16が落下して戻ってきた場合にも、そのスクリュー羽根32B間への侵 入を殆どなくすことができる。従って、竪スクリューコンベヤ32の搬送量に対 する張込分の穀物16が占める割合を増加させることができ、穀物16の張込効 率を向上させることができる。なお、この場合においても、隙間58を従来通り 存置しているので、穀物16の搬送時に穀物16に損傷を与えることもない。
【0038】 なお、本実施例では、矩形平板状の戻り規制板60を用いているが、これに限 らず、アングル状等の形状でもよく、確実に穀物16をこの部分の隙間58に充 填することができる構成であればすべて適用することができる。
【0039】 また、本実施例で用いた戻り規制板60の代わりに、ピッチが異なる竪スクリ ューコンベヤ62を用いることによっても同様の効果が得られる。つまり、図4 に示されるように、この竪スクリューコンベヤ62では、前述した竪スクリュー コンベヤ32のピッチと同一ピッチとされた第1の部分としての基準ピッチ部6 2Aと、この基準ピッチ部62Aよりも大ピッチとされた第2の部分としての大 ピッチ部62Bと、を有し、張込供給口50付近以外の部分では基準ピッチ部6 2Aが位置し、また張込供給口50付近の部分では大ピッチ部62Bが位置する ように、揚穀筒20内に配置されている。従って、大ピッチ部62Bの搬送量は 、基準ピッチ部62Aの搬送量よりも多くなっている。
【0040】 この構成による場合、大ピッチ部62Bによって搬送される穀物16の搬送量 が基準ピッチ部62Bによって搬送される穀物16の搬送量よりも多いので、隙 間58が前述した実施例と同様に穀物16で充填され、隙間58を通って戻って きた穀物16の侵入を阻止する。従って、穀物16の張込効率が向上する。しか も、大ピッチ部62Bによって逐次多量の穀物16が搬送されていくので、この 点からも穀物16の張込効率を向上させることができる。
【0041】 このことから判るように、上述した実施例と前記変形例とを併用すると、更に 張込効率を向上させることができる。
【0042】 また、本実施例では穀物乾燥及び貯蔵装置10を対象として本考案を適用した が、これに限らず、攪拌機等に適用してもよく、穀物16の張込・循環・排出( 特に、張込)が必要な穀物処理装置であればすべて適用することができる。
【0043】
【考案の効果】
請求項1記載の本考案に係る穀物処理装置は規制手段を設けたことにより、ま た、請求項2記載の本考案に係る穀物処理装置は連通口付近に対応する位置にお ける竪スクリューコンベヤのピッチを大きくしたことにより、穀物に損傷を与え ることなく搬送でき、しかも張込効率を向上させることができるという優れた効 果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の主要部に係る戻り規制板を示す図2
の1−1線断面図である。
【図2】図1の戻り規制板を備えた穀物乾燥及び貯蔵装
置を側方から見た断面図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】図1の戻り規制板に代わる変形例を示す要部拡
大断面図である。
【図5】従来の張込供給口付近の構造を示す図4に対応
する要部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 穀物乾燥及び貯蔵装置(穀物処理装置) 13A 穀槽 16 穀物 20 揚穀筒(筒体、揚穀機) 26 導穀路(張込装置) 28 張込ホッパ(張込装置) 32 竪スクリューコンベヤ(揚穀機) 50 張込供給口(連通口) 58 隙間 60 戻り規制板(規制手段) 62 竪スクリューコンベヤ 62A 基準ピッチ部(第1の部分) 62B 大ピッチ部(第2の部分)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀物を収容する穀槽内に装置高さ方向を
    軸方向として配置されると共に軸方向下端部に設けられ
    た連通口を介して穀物の張込装置と連通された筒体と、
    この筒体内に配置されると共に前記筒体の内周面との間
    に所定の隙間を有し回転することにより穀物を装置高さ
    方向上側へ向けて搬送する竪スクリューコンベヤと、か
    ら成る揚穀機を備え、 前記張込装置によって穀物を前記筒体の軸方向下端部内
    へ張り込み、張り込まれた穀物を前記揚穀機によって装
    置高さ方向上側へ向けて搬送し、搬送されてきた穀物を
    装置内で循環させ、あるいは装置外へ排出する等の処理
    を行う穀物処理装置であって、 前記隙間における前記連通口に対応する位置でかつ前記
    連通口が設けられた位置を基準にして前記竪スクリュー
    コンベヤの回転方向下流側となる位置に、回転方向下流
    側へ向けて流動する穀物を堰き止めて前記隙間に穀物を
    充填させる規制手段を設けたことを特徴とする穀物処理
    装置。
  2. 【請求項2】 穀物を収容する穀槽内に装置高さ方向を
    軸方向として配置されると共に軸方向下端部に設けられ
    た連通口を介して穀物の張込装置と連通された筒体と、
    この筒体内に配置されると共に前記筒体の内周面との間
    に所定の隙間を有し回転することにより穀物を装置高さ
    方向上側へ向けて搬送する竪スクリューコンベヤと、か
    ら成る揚穀機を備え、 前記張込装置によって穀物を前記筒体の軸方向下端部内
    へ張り込み、張り込まれた穀物を前記揚穀機によって装
    置高さ方向上側へ向けて搬送し、搬送されてきた穀物を
    装置内で循環させ、あるいは装置外へ排出する等の処理
    を行う穀物処理装置であって、 前記竪スクリューコンベヤは所定ピッチとされた第1の
    部分と前記所定ピッチよりも大きなピッチとされた第2
    の部分とから成り、前記第1の部分を前記連通口付近よ
    りも軸方向上側となる位置に、前記第2の部分を前記連
    通口に対応する位置に、それぞれ位置させたことを特徴
    とする穀物処理装置。
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