JPH0587655A - トルク検出装置 - Google Patents

トルク検出装置

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Publication number
JPH0587655A
JPH0587655A JP25200091A JP25200091A JPH0587655A JP H0587655 A JPH0587655 A JP H0587655A JP 25200091 A JP25200091 A JP 25200091A JP 25200091 A JP25200091 A JP 25200091A JP H0587655 A JPH0587655 A JP H0587655A
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JP
Japan
Prior art keywords
signal
rewriting
position signal
rotation speed
input shaft
Prior art date
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Application number
JP25200091A
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English (en)
Inventor
Takashige Munetou
孝慈 宗藤
Junichi Yamamoto
順一 山本
Tamiji Sakaki
民司 坂木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力軸が回転している状態で磁気記録部の位
置信号を精度良く書き換えることができる手段を備えた
トルク検出装置を提供する。 【構成】 自動変速機の入力軸に軸方向に間隔をおいて
設けられ、各々入力軸の周方向に所定の間隔で複数の位
置信号が記録された一対の磁気記録部と、上記一対の磁
気記録部の各々に対向するように配設され、上記位置信
号の再生を行うための一対の磁気ヘッドと、上記一対の
磁気ヘッドによりそれぞれ再生される位置信号の上記入
力軸の捩れによって生ずる位相のずれ量に基づいて上記
入力軸に加わるトルクを検出するトルク演算手段とを備
えた自動変速機に用いられるトルク検出装置において、
変速レンジがNレンジ又はPレンジにある時に上記一対
の磁気記録部に記録された位置信号を書替える位置信号
書替手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機に用いられ
るトルク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の自動変速機に関して、自動変速
機の入力軸、すなわちトルクコンバータのタービン軸、
のトルクを勘案しつつライン圧を設定することが、オイ
ルポンプの負荷の低減及び変速ショックの防止に有効で
あることが知られている。一方、例えば特公昭55−3
4369号公報に開示されているごとく、回転駆動され
る回転軸に軸方向に間隔をおいて設けられ、各々回転軸
周方向の位置信号が周方向に所定の間隔を隔てて複数記
録された一対の磁気記録部と、上記一対の磁気記録部の
各々に対向するように配設され、上記位置信号の再生を
行うための一対の磁気ヘッドと、上記一対の磁気ヘッド
によりそれぞれ再生される位置信号の上記回転軸の捩れ
によって生ずる位相のずれ量に基づいて上記回転軸に加
わるトルクを検出するトルク演算手段とを備えたトルク
検出装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記トルク検出装置を
用いてタービン軸のトルクを検出し、自動変速機の制御
に供することが考えられる。この場合、磁気ヘッドの位
置ずれ、タービン軸の永久捩じれ、磁気記録部の劣化等
を生じた場合、磁気記録部の位置信号を書替えることに
なる。しかし、以下のごとき原因により、精度よく位置
信号を書替えるのは難しい。 最小限の機器で、且つ簡便に位置信号の書替えを行
うためには、タービン軸を回転させつつ、固定の書替え
用磁気ヘッドを用いて書替えるのが望ましい。しかし、
タービン軸にトルクが印加されていない状態で位置信号
を書替えるべきところ、回転にともなう変速機の回転要
素の慣性力によりタービン軸にトルクが印加される。 位置信号の周方向の間隔がが狭すぎると再生ヘッド
により再生された位置信号のレベルが低下してトルクの
検出精度が低下する。他方、再生ヘッドにより再生され
た位置信号の位相のずれ量を検出する際に、サイン形状
の再生波形を矩形波に変換するが、位置信号の周方向の
間隔が広すぎると変換された矩形波のレベルが低下して
トルクの検出精度が低下する。したがって、適切な所定
の周方向間隔で位置信号を書替える必要があるが、増減
変化するエンジン回転数のもとで正確に所定の間隔で位
置信号を書替えるのは難しい。
【0004】従って本発明の目的は、自動変速機の入力
軸に軸方向に間隔をおいて設けられ、各々入力軸周方向
の位置信号が記録された一対の磁気記録部と、上記一対
の磁気記録部の各々に対向するように配設され、上記位
置信号の再生を行うための一対の磁気ヘッドと、上記一
対の磁気ヘッドによりそれぞれ再生される位置信号の上
記入力軸の捩れによって生ずる位相のずれ量に基づいて
上記入力軸に加わるトルクを検出するトルク演算手段と
を備えた自動変速機に用いられるトルク検出装置におい
て、入力軸が回転している状態で磁気記録部の位置信号
を精度良く書き換えることができる手段を備えたトルク
検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するめた
に、本発明においては、自動変速機の入力軸に軸方向に
間隔をおいて設けられ、各々入力軸の周方向に所定の間
隔で複数の位置信号が記録された一対の磁気記録部と、
上記一対の磁気記録部の各々に対向するように配設さ
れ、上記位置信号の再生を行うための一対の磁気ヘッド
と、上記一対の磁気ヘッドによりそれぞれ再生される位
置信号の上記入力軸の捩れによって生ずる位相のずれ量
に基づいて上記入力軸に加わるトルクを検出するトルク
演算手段とを備えた自動変速機に用いられるトルク検出
装置において、変速レンジがNレンジ又はPレンジにあ
る時に上記一対の磁気記録部に記録された位置信号を書
替える位置信号書替手段を備えていることを特徴とする
トルク検出装置を提供する。
【0006】本発明の好ましい態様においては、前記ト
ルク検出装置は、位置信号書替え時に前記入力軸の回転
数を所定値に設定する入力軸回転数設定手段を備え、前
記位置信号書替手段は、前記所定の入力軸回転数に対応
する所定の時間間隔で位置信号を書替える手段である。
本発明の他の好ましい態様においては、前記位置信号書
替手段は入力軸回転数に対応する時間間隔で位置信号を
書替える手段である。
【0007】本発明の更に他の好ましい態様において
は、前記トルク検出装置は、位置信号書替え時に前記入
力軸の回転数を所定値に設定する入力軸回転数設定手段
を備え、前記位置信号書替手段は、入力軸回転数に対応
する時間間隔で位置信号を書替える手段である。
【0008】
【作用】本発明の上記構成によれば、位置信号書替手段
が、変速レンジがNレンジ又はPレンジにある時に、す
なわち、入力軸と変速機構との連結が遮断され、入力軸
にトルクが加わっていない時に磁気記録部に記録された
位置信号を書替える。従って、書替えられた位置信号に
は、入力軸に加わるトルクによる誤差が含まれない。
【0009】位置信号書替え時に入力軸の回転数を所定
値に設定する入力軸回転数設定手段を設け、前記位置信
号書替手段を、前記所定の入力軸回転数に対応する所定
の時間間隔で位置信号を書替える手段として構成するこ
とにより、あるいは、前記位置信号書替手段を入力軸回
転数に対応する時間間隔で位置信号を書替える手段とし
て構成することにより、新たな位置信号を入力軸の周方
向に正確に所定の間隔で書込むことができる。
【0010】
【実施例】以下添付図に基づいて、本発明の実施例を説
明する。図1は、本発明の第1実施例に係るトルク検出
装置の全体構成を示す。本実施例は、磁気記録部の劣化
により、再生された位置信号のレベルが低下した場合
に、該位置信号を書替える手段を備えた検出装置として
構成されている。同図において、1はタービン軸であ
り、タービン軸1にはその軸方向に間隔をおいて第1及
び第2の磁気記録部2、3が設けられている。磁気記録
部2、3は、非磁性皮膜の上に磁性皮膜が設けられて成
り、タービン軸1の全周にわたってリング状に形成され
ている。磁気記録部2、3の磁性皮膜には、タービン軸
1の周方向に所定の間隔sで、複数のスリット状の磁化
領域4a、4bが形成されている。すなわち複数の位置
信号4a、4bが記録されている。位置信号4a、4b
は、タービン軸1にトルクが全く加わっていない状態で
位相差が零となるように記録されており、間隔sはトル
ク検出を最も精度よく行える値に設定されている。第1
及び第2の磁気記録部2、3に対向して第1及び第2の
読出用磁気ヘッド5、6が配設され、磁気ヘッド5、6
により読出された位置信号4a、4bが位置信号処理回
路7によりそれぞれサイン波形から矩形波形の再生信号
に変換される。該再生信号はトルク演算回路7′に入力
され、回路7′で位置信号4aの再生信号と位置信号4
bの再生信号との位相差に基づいてタービン軸1に加わ
るトルクが演算され、トルク信号として図示しない自動
変速機の制御装置に出力され、ライン圧の設定に利用さ
れる。
【0011】本実施例に係るトルク検出装置は、回転数
制御手段8を備えている。回転数制御手段8には、磁気
ヘッド5が検出した位置信号4aに基づいてタービン軸
1の回転数Niを検出する回転数検出回路10からの回
転数信号と、変速レンジを検出するポジシションセンサ
9からのポジション信号とが入力される。回転数制御手
段8は図示しないアイドルスピードコントローラ(IS
C )の駆動装置を備えており、アイドルスピードコント
ローラを駆動制御することにより、図示しないエンジン
の、ひいてはタービン軸1の回転数を所定値に設定保持
する。また、回転数制御手段8は、回転数信号により得
られたタービン軸1の回転数Niと前記所定回転数とを
比較する回転数比較回路を備えており、両者が一致した
時点で、後述する書替有無判定手段に作動信号を出力す
る。ポジション信号がPレンジ又はNレンジを指示して
いる場合に、すなわちタービン軸1にトルクが加わって
いない場合に、アイドルスピードコントローラ(ISC
)の駆動装置と回転数比較回路とは作動状態となる。
【0012】次に本トルク検出装置が備える位置信号書
替手段に就いて説明する。位置信号書替手段は書替有無
判定手段11を備えている。書替有無判定手段11に
は、回転数制御手段8からの作動信号と、位置信号処理
回路7からの再生信号と、後述する信号書替実行手段か
らの補正信号とが入力される。作動信号が入力されるこ
とにより、書替有無判定手段11は作動状態になる。書
替有無判定手段11は、再生信号レベル比較判定回路を
備えており、位置信号4a、4bの再生信号レベル、す
なわち再生信号の電圧が基準値に達しているか否か判定
する。また書替有無判定手段11は、再生信号位相差比
較判定回路を備えており、位置信号4aの再生信号と位
置信号4bの再生信号との位相差と、補正信号により得
られる補正位相差とを比較する。書替有無判定手段11
は二つの作動モードで作動する。書替有無判定手段11
は、回転数制御手段8からの作動信号により作動状態に
なった直後は第1作動モードにある。第1作動モードで
は、再生信号レベル比較判定回路のみが作動して、再生
信号レベルが基準値未満の場合に後述する信号書替実行
手段と抵抗分補正手段とに作動信号を出力する。後述す
る信号書替実行手段が作動して補正信号が入力された後
は、書替有無判定手段11は第2作動モードとなる。第
2作動モードでは、再生信号レベル比較判定回路と再生
信号位相差比較判定回路とが作動し、再生信号レベルが
基準値未満であるか、または位置信号4aの再生信号と
位置信号4bの再生信号との位相差が補正信号により指
示される補正位相差と一致しない場合に、後述する信号
書替実行手段に作動信号を出力する。
【0013】位置信号書替手段は抵抗分補正手段12を
備えている。抵抗分補正手段12には、書替有無判定手
段11からの作動信号と、油温センサ13からの自動変
速機の作動油の温度T0 を示す油温信号とが入力され
る。抵抗分補正手段12は、書替有無判定手段11から
の作動信号により作動状態となる。抵抗分補正手段12
は、出力補正回路を備えており、油温T0 における、回
転数制御手段8により設定保持されている所定回転数で
の機械抵抗、すなわち作動油の粘性抵抗、に基づく微小
トルクにより磁気記録部2、3間に生ずる捩れ角を補正
量マップから読出し、該捩れ角に対応する位置信号4
a、4b間の位相差を算出して、該位相差を出力補正信
号として後述する信号書替実行手段に出力する。
【0014】位置信号書替手段は信号書替実行手段14
を備えている。信号書替実行手段14には、書替有無判
定手段11からの作動信号と、抵抗分補正手段12から
の出力補正信号が入力される。信号書替実行手段14
は、書替有無判定手段11からの作動信号により作動状
態となる。信号書替実行手段14は、パルス発生器と増
幅回路とを備えており、回転数制御手段8により設定保
持されている前記所定の軸回転数に対応する所定の周波
数のパルス信号を発信し、これを再生時に充分な出力レ
ベルが得られる程度まで増幅する。前記所定の周波数
は、回転数制御手段8により設定保持されている所定の
回転数の下で、前記所定の周波数で位置信号4a、4b
を書替えた場合に、位置信号4a、4bの軸周方向の間
隔が所定値sとなる周波数である。信号書替実行手段1
4は、増幅したパルス信号を、タービン軸1に関して読
出用磁気ヘッド5、6と反対側に配設された書込用磁気
ヘッド15、16に書込信号として出力する。この際、
出力補正信号に基づき、機械抵抗に基づく微小トルクに
よる位置信号4a、4b間の位相差を相殺すべく、予め
前記位相差と逆の位相差を、信号4aを書込むための出
力信号と信号4bを書込むための出力信号との間に与え
る。
【0015】以上のように構成された本実施例に係るト
ルク検出装置の作動を図2のフローチャートに基づいて
説明する。なお以下の説明において、Sは作動のステッ
プを示す。エンジンスタートと共に、トルク検出装置の
作動が開始される。先ず回転数制御手段8により、ポジ
ションセンサ9からのポジション信号に基づいて変速レ
ンジが検出され、変速レンジがPレンジ、又はNレンジ
にあるか否か判定される(S1、S2)。変速レンジが
Pレンジ、又はNレンジにあると、回転数制御手段8の
アイドルスピードコントローラ駆動装置と回転数比較回
路との作動が開始され、タービン軸1の回転数を所定回
転数に設定保持すべくアイドルスピードコントローラが
駆動されると共に、回転数検出回路10からの回転数信
号に基づきタービン軸1の回転数Niが検出される(S
3、S4)。タービン軸1の回転数が所定値になった時
点で書替有無判定手段11の作動が開始され、第1作動
モードにある書替有無判定手段11により、位置信号処
理回路7からの再生信号レベルが基準値以上であるか否
か判定される(S5〜S7)。再生信号レベルが基準値
以上である場合には、位置信号4a、4bの書替えは不
要なので、アイドルスピードコントローラの駆動が停止
され、トルク検出装置は、通常の変速制御時の作動に移
行する(S12、S13)。
【0016】再生信号レベルが基準値未満の場合には、
位置信号4a、4bが書替えられる。先ず抵抗分補正手
段12の作動が開始され、油温センサ13からの油温信
号に基づき油温T0 が検出され、該油温T0 に基づいて
出力補正量が決定され、出力補正信号として、抵抗分補
正手段と同時に作動が開始される信号書替実行手段14
に出力される(S8、S9)。信号書替実行手段14に
より、回転数制御手段8により設定保持されている所定
の軸回転数に対応する所定の周波数でパルス信号が発信
され、該信号は再生時に充分な出力レベルが得られる程
度まで増幅され、増幅されたパルス信号は、書込用磁気
ヘッド15、16に書込信号として出力される。この
際、出力補正信号に基づき、機械抵抗に基づく微小トル
クによる位置信号4a、4b間の位相差を相殺すべく、
予め前記位相差と逆の位相差が、信号4aを書込むため
の出力信号と信号4bを書込むための出力信号との間に
与えられる。書込用磁気ヘッド15、16に書込信号が
出力されるのと同時に、前記出力補正信号が信号書替実
行手段14から書替有無判定手段11に出力される(S
10)。書込用磁気ヘッド15、16により書込まれた
位置信号4a、4bは読出用磁気ヘッド5、6により読
出され、位置信号処理回路7を介して再生信号として書
替有無判定手段11に入力される。出力補正信号の入力
により第2作動モードに移行した書替有無判定手段11
により、再生信号レベルが基準値以上あり、且つ再生さ
れた位置信号4a、4bの位相差が出力補正信号により
指示された値になっているか否かが判定さる。上記条件
が満たされない場合には、該条件が満たされるまで位置
信号の書替えと、書替えの結果の判定が繰り返しおこな
われる(S11)。再生信号レベルが基準値以上あり、
且つ再生された位置信号4a、4bの位相差が出力補正
信号により指示された値になっていることが確認された
後、アイドルスピードコントローラの作動が停止され、
その後、トルク検出装置は通常の変速制御時の作動に移
行する(S12、S13)。
【0017】上記説明から分かるごとく、本実施例にか
かるトルク検出装置によれば、磁気記録部の劣化によ
り、再生された位置信号4a、4bのレベルが低下した
場合に、該位位置信号が書替えられる。書替えは変速レ
ンジがPレンジ又はNレンジにある時に、すなわちター
ビン軸1にトルクが加わっていない場合に行われるの
で、書替えられた位置信号には負荷トルクによる誤差は
含まれない。書替えに際して、タービン軸1の回転数と
書込み周波数とが所定値に設定され、これにより位置信
号4a、4bの軸周方向の間隔はトルク検出を最も精度
よく行える値sに設定される。また、作動油の粘性によ
り微小トルクの影響は、油温に応じて書替える位置信号
4a、4b間に予め位相差を与えることにより除去され
る。
【0018】図3は、本発明の第2実施例に係るトルク
検出装置の全体構成を示す。本実施例も第1実施例と同
様、磁気記録部の劣化により、再生された位置信号のレ
ベルが低下した場合に、該位置信号を書替える手段を備
えた検出装置として構成されている。同図において、1
01はタービン軸であり、タービン軸101にはその軸
方向に間隔をおいて第1及び第2の磁気記録部102、
103が設けられている。磁気記録部102、103
は、非磁性皮膜の上に磁性皮膜が設けられて成り、ター
ビン軸101の全周にわたってリング状に形成されてい
る。磁気記録部102、103の磁性皮膜には、タービ
ン軸101の周方向に所定の間隔ssで、複数のスリッ
ト状の磁化領域104a、104bが形成されている。
すなわち複数の位置信号104a、104bが記録され
ている。位置信号104a、104bは、タービン軸1
01にトルクが全く加わっていない状態で位相差が零と
なるように記録されており、間隔ssはトルク検出を最
も精度よく行える値に設定されている。第1及び第2の
磁気記録部102、103に対向して第1及び第2の読
出用磁気ヘッド105、106が配設され、磁気ヘッド
105、106により読出された位置信号104a、1
04bが位置信号処理回路107によりそれぞれサイン
波形から矩形波形の再生信号に変換される。該再生信号
はトルク演算回路107′に入力され、回路107′で
位置信号104aの再生信号と位置信号104bの再生
信号との位相差に基づいてタービン軸101に加わるト
ルクが演算され、トルク信号として図示しない自動変速
機の制御装置に出力される。
【0019】次に本トルク検出装置が備える位置信号書
替手段に就いて説明する。位置信号書替手段は書替有無
判定手段111を備えている。書替有無判定手段111
には、変速レンジを検出するポジシションセンサ109
からのポジション信号と、位置信号処理回路107から
の再生信号と、後述する信号書替実行手段からの補正信
号とが入力される。書替有無判定手段111は、再生信
号レベル比較判定回路を備えており、位置信号104
a、104bの再生信号レベル、すなわち再生信号の電
圧が基準値に達しているか否か判定する。変速レンジが
Pレンジ、又はNレンジの場合に、再生信号レベル比較
判定回路は作動状態になる。また書替有無判定手段11
1は、再生信号位相差比較判定回路を備えており、位置
信号104aの再生信号と位置信号104bの再生信号
との位相差と、補正信号により得られる補正位相差とを
比較する。書替有無判定手段111は二つの作動モード
で作動する。書替有無判定手段111は、ポジション信
号により再生信号レベル比較判定回路が作動状態になっ
た直後は第1作動モードにある。第1作動モードでは、
再生信号レベル比較判定回路のみが作動して、再生信号
レベルが基準値未満の場合に後述する信号書替実行手段
と抵抗分補正手段と書込周波数設定手段とに作動信号を
出力する。後述する信号書替実行手段が作動して補正信
号が入力された後は、書替有無判定手段111は第2作
動モードとなる。第2作動モードでは、再生信号レベル
比較判定回路と再生信号位相差比較判定回路とが作動
し、再生信号レベルが基準値未満であるか、または位置
信号104aの再生信号と位置信号104bの再生信号
との位相差が補正信号により指示される補正位相差と一
致しない場合に、後述する信号書替実行手段に作動信号
を出力する。
【0020】位置信号書替手段は抵抗分補正手段112
を備えている。抵抗分補正手段112には、書替有無判
定手段111からの作動信号と、油温センサ113から
の自動変速機の作動油の温度T0 を示す油温信号と、磁
気ヘッド105が検出した位置信号104aに基づいて
タービン軸101の回転数Niを検出する回転数検出回
路110からの回転数信号とが入力される。抵抗分補正
手段112は、書替有無判定手段111からの作動信号
により作動状態となる。抵抗分補正手段112は、出力
補正回路を備えており、油温T0 且つ回転数Niにおけ
る機械抵抗、すなわち作動油の粘性抵抗、に基づく微小
トルクにより磁気記録部102、103間に生ずる捩れ
角を補正量マップから読出し、該捩れ角に対応する位置
信号104a、104b間の位相差を算出して、該位相
差を出力補正信号として後述する信号書替実行手段に出
力する。回転数Niをも考慮するのは、粘性抵抗が油温
0 に依存するのみならずタービン軸101と作動油と
の相対速度にも依存することを勘案したものである。
【0021】位置信号書替手段は書込周波数設定手段1
17を備えている。書込周波数設定手段117は書替有
無判定手段111からの作動信号により作動状態とな
る。書込周波数設定手段117は回転数対応周波数演算
回路を備えており、タービン軸101の回転数Niに応
じて、該回転数Niの下で位置信号104a、104b
を書替えた場合に、書替えられた位置信号104a、1
04bの軸周方向の間隔がssとなる位置信号104
a、104bの書込み周波数を演算し、該周波数を周波
数信号として後述する信号書替実行手段に出力する。
【0022】位置信号書替手段は信号書替実行手段11
4を備えている。信号書替実行手段114には、書替有
無判定手段111からの作動信号と、抵抗分補正手段1
12からの出力補正信号と、書込周波数設定手段117
からの周波数信号とが入力される。信号書替実行手段1
14は、書替有無判定手段11からの作動信号により作
動状態となる。信号書替実行手段114は、周波数可変
パルス発生器と増幅回路とを備えており、周波数信号に
より指示された周波数でパルス信号を発信し、これを再
生時に充分な出力レベルが得られる程度まで増幅する。
信号書替実行手段114は、増幅したパルス信号を、タ
ービン軸101に関して読出用磁気ヘッド105、10
6と反対側に配設された書込用磁気ヘッド115、11
6に書込信号として出力する。この際、出力補正信号に
基づき、機械抵抗に基づく微小トルクによる位置信号1
04a、104b間の位相差を相殺すべく、予め前記位
相差と逆の位相差を、位置信号104aを書込むための
出力信号と位置信号104bを書込むための出力信号と
の間に与える。
【0023】以上のように構成された第2実施例に係る
トルク検出装置の作動を図4のフローチャートに基づい
て説明する。なお以下の説明において、Rは作動のステ
ップを示す。エンジンスタートと共に、トルク検出装置
の作動が開始される。先ず書替有無判定手段11によ
り、ポジションセンサ109からのポジション信号に基
づいて変速レンジが検出され、変速レンジがPレンジ、
又はNレンジにあるか否か判定される(R1、R2)。
変速レンジがPレンジ、又はNレンジにあると、書替有
無判定手段111の再生信号レベル比較判定回路の作動
が開始され、書替判定手段は第1作動モードになる。第
1作動モードにおいては、再生信号レベル比較判定回路
により、位置信号処理回路107からの再生信号レベル
が基準値以上であるか否か判定される(R3、R4)。
再生信号レベルが基準値以上である場合には、位置信号
104a、104bの書替えは不要なので、トルク検出
装置は、通常の変速制御時の作動に移行する(R1
0)。
【0024】再生信号レベルが基準値未満の場合には、
位置信号104a、104bが書替えられる。先ず抵抗
分補正手段112の作動が開始され、油温センサ113
からの油温度信号と回転数検出回路110からの回転数
信号とに基づき油温T0 と回転数Niとが検出され、油
温T0 と回転数Niとに基づいて出力補正量が決定さ
れ、出力補正信号として、抵抗分補正手段112と同時
に作動が開始される信号書替実行手段114に出力され
る(R5、R6)。また、書込周波数設定手段117の
作動が開始され、タービン軸101の回転数Niに応じ
て、該回転数Niの下で位置信号104a、104bを
書替えた場合に、書替えられた位置信号104a、10
4bの軸周方向の間隔がssとなる位置信号104a、
104bの書込み周波数を演算し、該周波数を周波数信
号として後述する信号書替実行手段に出力する(R
7)。
【0025】信号書替実行手段114により、周波数信
号が指示する周波数でパルス信号が発信され、該信号は
再生時に充分な出力レベルが得られる程度まで増幅さ
れ、増幅されたパルス信号は、書込用磁気ヘッド11
5、116に書込信号として出力される。この際、出力
補正信号に基づき、機械抵抗に基づく微小トルクによる
位置信号104a、104b間の位相差を相殺すべく、
予め前記位相差と逆の位相差が、信号104aを書込む
ための出力信号と信号104bを書込むための出力信号
との間に与えられる。書込用磁気ヘッド115、116
に書込信号が出力されるのと同時に、前記出力補正信号
が信号書替実行手段114から書替有無判定手段111
に出力される(R8)。書込用磁気ヘッド115、11
6により書込まれた位置信号104a、104bは読出
用磁気ヘッド105、106により読出され、位置信号
処理回路107を介して再生信号として書替有無判定手
段111に入力される。出力補正信号の入力により第2
作動モードに移行した書替有無判定手段111により、
再生信号レベルが基準値以上あり、且つ再生された位置
信号104a、104bの位相差が出力補正信号により
指示された値になっているか否かが判定さる。上記条件
が満たされない場合には、該条件が満たされるまで位置
信号の書替えと、書替えの結果の判定が繰り返しおこな
われる(R9)。再生信号レベルが基準値以上あり、且
つ再生された位置信号104a、104bの位相差が出
力補正信号により指示された値になっていることが確認
された後、トルク検出装置は通常の変速制御時の作動に
移行する(S10)。
【0026】上記説明から分かるごとく、本実施例にか
かるトルク検出装置によれば、磁気記録部の劣化によ
り、再生された位置信号104a、104bのレベルが
低下した場合に、該位位置信号が書替えられる。書替え
は変速レンジがPレンジ又はNレンジにある時に、すな
わちタービン軸101にトルクが加わっていない場合に
行われるので、書替えられた位置信号には負荷トルクに
よる誤差は含まれない。書替えに際して、タービン軸の
回転数に応じて書込周波数が適宜設定され、これにより
位置信号104a、104bの軸周方向の間隔はトルク
検出を最も精度よく行える値ssに設定される。また、
作動油の粘性により微小トルクの影響は、油温とタービ
ン軸の回転数に応じて、書替える位置信号104a、1
04b間に予め位相差を与えることにより除去される。
【0027】
【効果】以上説明したごとく、本発明においては、位置
信号書替手段が、変速レンジがNレンジ又はPレンジに
ある時に、すなわちタービン軸にトルクが加わっていな
い時に磁気記録部に記録された位置信号を書替える。従
って、書替えられた位置信号には、タービン軸に加わる
トルクによる誤差が含まれない。
【0028】位置信号書替え時に入力軸の回転数を所定
値に設定する入力軸回転数設定手段を設け、前記位置信
号書替手段を、前記所定の入力軸回転数に対応する所定
の周波数で位置信号を書替える手段として構成したの
で、あるいは、前記位置信号書替手段を入力軸回転数に
対応する周波数で位置信号を書替える手段として構成し
たので、新たな位置信号を回転軸の周方向に正確に所定
の間隔で書込むことができる。
【0029】従って、本発明によりタービン軸が回転し
ている状態で磁気記録部の位置信号を精度良く書き換え
ることができる手段を備えたトルク検出装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るトルク検出装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例に係るトルク検出装置の作動を示す
フローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例に係るトルク検出装置の全
体構成を示すブロック図である。
【図4】第2実施例に係るトルク検出装置の作動を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1、101 タービン軸 4a、4b、104a、104b 位置信号 5、6、105、106 読出用磁気ヘッド 7、107 位置信号処理回路 8 回転数制御手段 9、109 ポジションセンサ 10、110 回転数検出回路 11、111 書替有無判定手段 12、112 抵抗分補正手段 13、113 油温センサ 14、114 信号書替実行手段 15、16、115、116 書込用磁気ヘッド 117 書込周波数設定手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の入力軸に軸方向に間隔をお
    いて設けられ、各々入力軸の周方向に所定の間隔で複数
    の位置信号が記録された一対の磁気記録部と、上記一対
    の磁気記録部の各々に対向するように配設され、上記位
    置信号の再生を行うための一対の磁気ヘッドと、上記一
    対の磁気ヘッドによりそれぞれ再生される位置信号の上
    記入力軸の捩れによって生ずる位相のずれ量に基づいて
    上記入力軸に加わるトルクを検出するトルク演算手段と
    を備えた自動変速機に用いられるトルク検出装置におい
    て、 変速レンジがNレンジ又はPレンジにある時に上記一対
    の磁気記録部に記録された位置信号を書替える位置信号
    書替手段を備えていることを特徴とするトルク検出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のトルク検出装置におい
    て、位置信号書替え時に前記入力軸の回転数を所定値に
    設定する入力軸回転数設定手段を備え、前記位置信号書
    替手段は、前記所定の入力軸回転数に対応する所定の時
    間間隔で位置信号を書替える手段であることを特徴とす
    る装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のトルク検出装置におい
    て、前記位置信号書替手段は入力軸回転数に対応する時
    間間隔で位置信号を書替える手段であることを特徴とす
    る装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のトルク検出装置におい
    て、位置信号書替え時に前記入力軸の回転数を所定値に
    設定する入力軸回転数設定手段を備え、前記位置信号書
    替手段は、入力軸回転数に対応する時間間隔で位置信号
    を書替える手段であることを特徴とする装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6792746B2 (en) 2002-01-16 2004-09-21 National Aerospace Laboratory Of Japan Separated core engine type turbofan engine
US6834495B2 (en) 2002-01-16 2004-12-28 National Aerospace Laboratory Of Japan Multi-fan system separated core engine type turbofan engine
US6892980B2 (en) 2001-10-31 2005-05-17 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Vertical takeoff and landing aircraft

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US6792746B2 (en) 2002-01-16 2004-09-21 National Aerospace Laboratory Of Japan Separated core engine type turbofan engine
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