JPH0586394B2 - - Google Patents

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JPH0586394B2
JPH0586394B2 JP13655585A JP13655585A JPH0586394B2 JP H0586394 B2 JPH0586394 B2 JP H0586394B2 JP 13655585 A JP13655585 A JP 13655585A JP 13655585 A JP13655585 A JP 13655585A JP H0586394 B2 JPH0586394 B2 JP H0586394B2
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Furaidaraa Uorufugaruku
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、一般式(1):
【化】 (式中、R0は−Hまたは
【式】R1 は−H,−CH3
【式】
【式】またはCH2OR1′(R1′は C1〜C10のアルキル基、シクロアルキル基または
アラルキル基をあらわす)、R2は−Hまたは−
CH3,R3
【式】 または−CHR5−NHR6(R4は−H,−CH3,−C6
H5CH2,HOC6H4CH2−,−CH2SH,−CH2
SCH3,−CH2CH2SH,−CH2CH2COOHまたは−
CH2CH2CH2NH2,R5が−H,−CH3,C6H5CH2
−,HOC6H4CH2−,CH2SCH3,−CH2SH,−
CH2CH2SH,−CH2CH2COOHまたは−CH2CH2
CH2NH2,R6は−HまたはC6H5CH2COO−をあ
らわす)をあらわす)であらわされる5N−アシ
ルテトラヒドロプテリン化合物に関する。 [従来の技術] 式(2):
【化】 であらわされるプテリン系化合物は、取り扱いに
くい物理的性質と、とくに実質的にすべての溶媒
に対して示す不溶性のために一般に悪い意味で広
く知られている。自由に溶解しうるプテリンの探
求において、2位のアミノ置換基をアシル化する
ことによつてこれらの化合物の溶解性が飛躍的に
増大することが見出され(ピー カレル(P.
Karrer)およびアール シユワイツアー(R.
Schwyzer)のヘルベチカ キミカ アクタ、32
巻、423頁、1949年、およびデイー エフ ウオ
ルフ(D.f.Wolf)、アール シー アンダーソン
(R.C.Anderson)、イー エー カツカ(E.A.
Kaczka)、エス エー ハリス(S.A.Harris)、
ジー イー アース(G.E.Arth)、ピー エル
サウスウイツク(P.L.Southwick)、アール モ
ジンゴ(R.Mozingo)およびケー フオルカー
ス(K.Folkers)のジヤーナル オブ アメリカ
ン ケミカル ソサイエテイ、69巻、2753頁、
1947年参照)、操作が一層簡単になつている。さ
らに、これらの一般式(3):
【化】 (式中、Rはアルキル基、アリール基またはア
ラルキル基をあらわす)であらわされるアシルプ
テリンは、弱酸または弱塩基による加水分解で式
(2)のプテリン系化合物を再び生成する(エム ビ
スコンチーニ(M.Viscontini)およびエイチ
アール バイレンマン(H.R.Weilenmann)のヘ
ルベチカ キミカ アクタ、228巻、2170頁、
1958年参照)。 この単純なN−アシル化はまた、式(4):
【化】 であらわされる5,6,7,8−テトラヒドロプ
テリンの化学の解明に有効な手段でもある。式(4)
であらわされる還元されたプテリンは酸素に対し
てきわめて不安定であり、そのままでは取り扱い
が困難である。しかし、5位のチツ素原子をアシ
ル化すると空気に対して安定で、しばしば結晶性
の化合物をうる(エム ビスコンチーニおよびエ
イチ アール バイレンマンのヘルベチカ キミ
カ アクタ、228巻、2170頁、1958年、アール
ブラウン(R.Brown)、エム ヨーゼフ(M.
Joseph)、テイー ライ(T.Leigh)およびエム
スウエイン(M.Swain)のジヤーナル オブ
ケミカル ソサイエテイ、Perkin Trans.1,
1003頁、1977年、およびエス エヌ ガングリー
(S.N.Ganguly)およびエム ビスコンチーニの
ヘルベチカ キミカ アクタ、65巻、1090頁、
1982年参照)。テトラヒドロプテリンを無水トリ
フルオロ酢酸のような強アシル化剤で処理する
と、4つのすべての親核的なチツ素原子がアシル
化され、一般式(5):
【式】 (式中、R1,R2,R3およびR4は−COCF3をあ
らわす)であらわされるテトラキス−(トリフル
オロアセチル)誘導体がえられる(アール ウエ
ーバー(R.Weber)およびエム ビスコンチー
ニのヘルベチカ キミカ アクタ、60巻、152頁、
1977年参照)。無水酢酸のような弱アシル化剤で
処理すると、N(3)はアシル化せれず、N(8)は部分
的にアシル化され、一般式(5)においてR1,R3
よびR4が−COCH3でありR2が−Hであるトリア
セチルテトラヒドロプテリンおよび一般式(5)にお
いてR1およびR3が−COCH3でありR2およびR4
−Hであるビスアセチルテトラヒドロプテリンの
混合物がえられる(アール ウエーバーおよびエ
ム ビスコンチーニのヘルベチカ キミカ アク
タ、60巻、152頁、1977年参照)。これらの研究か
ら種々の親核的なチツ素原子のアシル化されやす
さがN(5),2−N,N(8),N(3)の順になるという
結論がえられる(アール ウエーバーおよびエム
ビスコンチーニのヘルベチカ キミカ アク
タ、60巻、152頁、1977年参照)。このことはま
た、2−N,N(8)およびN(3)におけるアシル置換
基が加水分解的に取り除かれ、5−アシル基は影
響されないで残るという事実によつても支持され
る(アール ウエーバーおよびエム ビスコンチ
ーニのヘルベチカ キミカ アクタ、60巻、152
頁、1977年、およびエム ビスコンチーニおよび
エム コグチ−グロイター(Cogchi−Greuter)
のヘルベチカ キミカ アクタ、54巻、1125頁、
1971年参照)。加水分解の条件をさらに厳しくす
ると5−アシル基も取り除かれ、式(4)のテトラヒ
ドロプテリン化合物が再びえられる(エス エヌ
ガングリーおよびエム ビスコンチーニのヘル
ベチカ キミカ アクタ、65巻 1090頁、1982
年、およびエム ビスコンチーニおよびエム コ
グチ−グロイターのヘルベチカ キミカ アク
タ、54巻、1125頁、1971年参照)。 式(6):
【化】 であらわれる2′−N−アセチル−6,7−ジメチ
ルプテリンは古くからよく知られており、アシル
化されていない化合物よりも明らかに溶解性がす
ぐれている(アール ビー アンジヤー(R.B.
Angier)およびダブリユ ブイ クラン(W.V.
Curran)のジヤーナル オブ オーガニツク
ケミストリー、26巻、2129頁、1961年参照)。し
かしながら、式(6)の化合物は加水分解に対してい
くぶん不安定であり、アセチル基は沸騰水中では
部分的に切断される。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明者が式(7):
【式】 であらわされる2′−N−イソブチリル誘導体を製
造したところ、予測通り、有機溶媒中では式(6)の
化合物よりもよく溶解した。式(7)の化合物はま
た、式(6)の化合物よりも安定であり、デシモル量
のNaOHの中では6,7−ジメチルプテリンに
加水分解するのに式(6)の化合物に比べると4倍の
時間がかかつた。 式(7)の化合物をメタノール溶液中でプラチナ触
媒を用いて触媒的に水素化すると、式(8):
【式】 であらわされる2′−N−イソブチリル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−6,7−ジメチルプテリ
ンがえられ、これはイソブチリル基を失うことな
く空気に安定な塩酸塩として分離することができ
た。NMRスペクトルで測定したところ、式(8)の
化合物における6−、および7−メチル基はシス
であつた。 [問題点を解決するための手段] ゆるやかな条件のピリジン溶液中における種々
のアシル化剤による式(8)の化合物の5−位におけ
るアシル化は選択的に行なわれ、いくつかの興味
ある新規な5−アシルテトラヒドロプテリンがえ
られた。 式(8)の化合物を無水コハク酸でアシル化すると
式(9):
【化】 であらわされる5−スクシニル誘導体が好収率で
えられた。式(9)の化合物の基本的なpkaは−1.34
±0.03と測定された。式(9)の化合物がプロトン化
のためにこのような低いPH値を要求するという事
実は、この化合物が双性イオンの形で存在する可
能性を除外している。式(9)の化合物の加水分解反
応について研究したところ、水酸化アンモニウム
中において室温ではイソブチリル基が選択的に除
去されることが示された。2−アミノ基とN(5)に
おけるアミド官能基のあいだの反応性の相違の理
由は、2−Nが4−位のカルボニル基と共役しビ
ニルアルコール様のイミド系を生成するという事
実にある。これに対してN(5)におけるアミド官能
基は4−カルボニル基と共役することができず、
そのままでは単純なアミドであり、加水分解に対
する抵抗が大きい。それゆえ、2−N−イソブチ
リル置換基は、5−アシルテトラヒドロプテリン
の製造のために溶解性をよくする保護基とみなす
ことができる。 式(9)の化合物はスクシニル置換基上にフリーの
カルボキシル基を有しており、本発明者はこれ
を、アミノ酸とテトラヒドロプテリン化合物との
結合に役立てた。加水分解によつて保護基を容易
にはずすことができるので、ベンジルエステルと
してカルボキシル官能基が保護されたアミノ酸
(エル ツエルバス(L.Zervas)、エム ウイニ
ツツ(M.Winitz)およびジェイ ピー グリー
ンスタイン(J.P.Greenstein)のジヤーナル オ
ブ オーガニツク ケミストリー、22巻、1515
頁、1957年参照)が最も都合のよいことが見出さ
れた。カツプリング剤としてジシクロヘキシルカ
ルボジイミド(ジエイ シー シエーハン(J.C.
Sheehan)およびジー ピー ヘス(G.P.Hess)
のジヤーナル オブ アメリカン ケミカル ソ
サイエテイ、77巻、1067頁、1955年参照)を用
い、溶媒としてジクロロメタンを用いN−ヒドロ
キシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボキシ
イミド(HONB)(エム フジノ(M.Fujino)、
エス コバヤシ(S.Kobayashi)、エム オーバ
ヤシ(M.Obayashi)、テイー フクダ(T.
Fukuda)、エス シナガワ(S.Shinagawa)お
よびオー ニシムラ(O.Nishimura)のケミカル
フアーマシユーテイカル ブレタン、22巻、
1857頁、1974年参照)のようなN−ヒドロキシ−
イミドを加えることによつて収率を最適にした。
式(11):
【化】 (式中、Rは水素原子またはアルキル基をあら
わす)であらわされる化合物の式(12):
【化】 (式中、Rは前記と同じ)であらわされるカル
ボン酸への水素化分解は、メタノール溶液中でパ
ラジウム触媒を用いて急速に行なわれ、最終的に
メタノール水溶液中でアンモニアを用いてイソブ
チリル基が除去され式(13):
【式】 であらわされる化合物がえられる。 本発明者はまた、アミノ酸のカルボキシル官能
基を通じてアシル化することによつて式(8)のテト
ラヒドロプテリンの5−位にアミノ酸を縮合させ
ることが可能であることを見出した。このことを
達成するために、式(14):
【式】 (式中、XはN−ヒドロキシスクシンイミドま
たはN−ヒドロキシ置換スクシンイミドをあらわ
す)であらわされるようにアミノ基はN−ベンジ
ルオキシカルボニル誘導体として保護され、カル
ボキシル基はN−ヒドロキシイミドエステルを生
成することによつて活性化される(エム フジ
ノ、エス コバヤシ、エム オーバヤシ、テイー
フクダ、エス シナガワおよびオー ニシムラ
のケミカル フアーマシユーテイカル ブレタ
ン、22巻、1857頁、1974年、およびジー ダブリ
ユ アンダーソン(G.W.Anderson)、ジエイ
イー ツインマーマン(J.E.Zimmermann)およ
びエフ エム キヤラハン(F.M.Callahan)の
ジヤーナル オブ アメリカン ケミカル ソサ
イエテイ、85巻、3039頁、1963年参照)。ピリジ
ン溶液中で式(14)であらわされるエステルとともに
加熱すると、N(5)においてアシル化がおこり式
(15):
【化】 であらわされるテトラヒドロプテリンがえられ
る。式(14)においてXが
【式】であるN−ヒドロ キシスクシンイミド(ジー ダブリユ アンダー
ソン、ジエイ イー ツインマーマンおよびエフ
エム キヤラハンのジヤーナル オブ アメリ
カン ケミカル ソサイエテイ、85巻、3039頁、
1963年参照)がこのアシル化には一層適してお
り、というのも式(14)においてXが
【式】 である対応するN−ヒドロキシ−5−ノルボルネ
ン−2,3−ジカルボキシイミドエステル(エム
フジノ、エス コバヤシ、エム オーバヤシ
テイー フクダ、エス シナガワおよびオー ニ
シムラのケミカル フアーマシユーテイカル ブ
レタン、22巻、1857頁、1974年参照)が、おそら
く立体的な理由によつてゆるやかに反応するから
である。N−ベンゾイルオキシカルボニル保護基
は水素化分解によつて除去され、イソブチリル基
は前述したようにアンモノリシスによつて除去さ
れる。 本発明によるプテリン化合物は、プテリン関連
化合物の各種中間体として用いられる。とくに結
晶性や安定性の点から、反応工程を設けるうえで
中間体として多様な選択肢を提供する。また本発
明によるプテリン化合物は、それ自体細胞への吸
収が増加する可能性もある。 つぎに本発明を実施例にもとづいてさらに詳し
く説明するが、本発明はもとよりこれらに限られ
るものでない。 実施例 1 N2−イソブチリル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメチル−5−スクシニルプ
テリンの製造 N2−イソブチリル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメチルプテリンモノ塩酸塩の
1水和物3.00g(9.39モル)を、ピリジン40mlに
無水コハク酸3.00g(30ミリモル)を溶かした溶
液に加え、混合物をチツ素雰囲気下、室温で2時
間攪拌した。つぎにメタノール4mlを加え、さら
に15分間攪拌した。減圧下で溶媒を除去したの
ち、固体がえられるまで油状残渣を加熱したエー
テルで抽出した。えられた固体をPHが1の氷水中
で破砕し、不溶性の固体を集め、水で洗浄し、乾
燥してN2−イソブチリル−5,6,7,8−テ
トラヒドロ−6,7−ジメチル−5−スクシニル
プテリン280g(融点163〜164℃)をえた(収
率:86%)。これをメタノール/水から再結晶さ
せて1水和物をえた。 実施例 2 N−{4−(N2−イソブチリル−5,6,7,
8−テトラヒドロ−6,7−ジメチルプテリン
−5−イル)−1,4−ジオキソブチル}−グル
タミン酸のベンジルエステルの製造 N2−イソブチリル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメチル−5−スクシニルプテ
リン1.10g(3.0ミリモル)、グルタミン酸ジベン
ジルエステルモノトシレート1.486g(3.31ミリ
モル)およびN−ヒドロキシ−5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボキシイミド589mg(3.31ミリ
モル)をジクロロメタン30ml中に懸濁し、混合物
を0℃に冷却した。つぎにトリエチルアミン334
mg(3.31ミリモル)を加え、さらに15分間攪拌を
続けた。ジシクロヘキシルカルボジイミド682mg
(3.31ミリモル)を加え、0℃において2時間、
室温において21時間攪拌を続けた。沈澱したジシ
クロヘキシル尿素を瀘過して取り除き、ジクロロ
メタン(2×10ml)で洗浄した。瀘液を乾固し、
残渣を酢酸エチル200mlで採取した。この溶液を
4%NaHCO3(2×25ml),0.2MのHOAc水溶液
(2×50ml),4%NaHCO3水溶液(2×25ml)
および水(2×25ml)の順番で洗浄した。Na2
SO4で乾燥したのち、溶媒を除去し、残渣をシリ
カゲルクロマトグラフイーにかけクロロホルム/
メタノール(9:1)で溶出した。溶媒を除去す
ると無色の固形の泡(融点:184〜185℃)1.624
gがえられた(収率;80%)。これらをさらに酢
酸エチル/エーテルから再結晶させて無色の固体
を得た。 実施例 3 N−{4−(N2−イソブチリル−5,6,7,
8−テトラヒドロ−6,7−ジメチルプテリン
−5−イル)−1,4−ジオキソブチル}−グル
タミン酸の製造 実施例2でえられたN−{4−(N2−イソブチ
リル−5,6,7,8−テトラヒドロ−6,7−
ジメチルプテリン−5−イル)−1,4−ジオキ
ソブチル}−グルタミン酸のベンジルエステル
1.11g(2.24ミリモル)を常温常圧でパラジウム
触媒100mg(炭素中に5%)を用いてメタノール
50ml中で5時間水素化分解した。触媒を瀘過して
取り除き、瀘液を乾固した。残渣をメタノール10
ml中に再び溶解し、えられた溶液をエーテル100
ml中に滴下することによつて沈澱を生成した。沈
澱を集め、エーテルで洗浄し、乾燥させた。収量
は770mg、収率は95%、融点は220〜221℃(分解)
であつた。0.1MのHCの水溶液の少量から再結
晶させて無色の結晶をえた。 実施例 4 N−{4−(5,6,7,8−テトラヒドロ−
6,7−ジメチルプテリン−5−イル)−1,
4−ジオキソブチル}−グルタミン酸の製造 実施例3でえらえたN−{4−(N2−イソブチ
リル−5,6,7,8−テトラヒドロ−6,7−
ジメチルプテリン−5−イル)−1,4−ジオキ
ソブチル}−グルタミン酸700mg(1.42ミリモル)
をメタノール3ml中に溶解し、濃アンモニア水3
mlを加えた。えられた溶液をチツ素雰囲気下、室
温で8時間攪拌し、つぎに乾固した。残渣をメタ
ノール20ml中に溶解させ、アセトンを加えて沈澱
を生成した。沈澱を集め、アセトンで洗浄し、乾
燥させた。収量は600mg、収率は92%、融点は261
〜262℃(分解)であつた。0.1MのHC水溶液
の少量から再結晶させて無色の結晶をえた。 実施例 5 5−(2′−N−ベンジルオキシカルボニルアミ
ノアセチル)−N2−イソブチリル−5,6,
7,8−テトラヒドロ−6,7−ジメチルプテ
リンの製造 N2−イソブチリル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメチルプテリンモノ塩酸塩の
1水和物1.00g(3.13ミリモル)およびN−ベン
ジルオキシカルボニルグリシンのN−ヒドロキシ
スクシンイミドエステル1.92g(6.27ミリモル)
をピリジン20mlに加え、混合物をチツ素雰囲気下
において60℃で2時間、80℃で1時間加熱した。
つぎにメタノール4mlを加え、さらに15分間攪拌
した。室温に冷却したのち反応混合物を乾固し、
残渣をトルエン(3×25ml)とともに蒸発させ
た。残渣をクロロホルム100mlで採取し、溶液を
4%NaHCO3水溶液(2×25ml),0.2MのHOAc
水溶液(2×50ml),4%NaHCO3水溶液(2×
25ml)および水(2×25ml)の順番で洗浄した。
Na2SO4で乾燥したのち溶媒を除去し、残渣をメ
タノール/クロロホルム(1:9)の溶出液のシ
リカゲルクロマトグラフイーにかけた。溶媒を除
去すると泡状固体がえられ、これを酢酸エチル/
エーテルから再結晶させて無色固体をえた。収量
は1.14g、収率は80%、融点は152〜154℃(分
解)であつた。 実施例 6 5−(2′−アミノアセチル)−N2−イソブチリ
ル−5,6,7,8−テトラヒドロ−6,7−
ジメチルプテリンの製造 実施例5でえられた5−(2′−N−ベンジルオ
キシカルボニルアミノアセチル)−2′−イソブチ
リル−5,6,7,8−テトラヒドロ−6,7−
ジメチルプテリン560mg(1.23ミリモル)を常温
常圧でメタノール20ml中において炭素中のパラジ
ウム(5%,50mg)を用いて5時間水素化分解し
た。触媒を瀘過して取り除き、瀘液の容積が5ml
になるように濃縮した。えられた溶液をエーテル
100ml中に滴下することによつて沈澱を生成した。
沈澱を集め、エーテルで洗浄し、乾燥させた。収
量は360mg、収率は91%、融点は252〜254℃(分
解)であつた。エタノール/0.1MのHC水溶
液/エーテルの混合物から再結晶させることによ
つてモノ塩酸塩をえた。 実施例 7 5−(2′−アミノアセチル)−5,6,7,8−
テトラヒドロ−6,7−ジメチルプテリンの製
造 実施例6でえられた5−(2′−アミノアセチル)
−N2−イソブチリル−5,6,7,8−テトラ
ヒドロ−6,7−ジメチルプテリン200mg(0.62
ミリモル)を、濃アンモニア水1mlおよびメタノ
ール1mlの混合物中においてチツ素雰囲気下、室
温において8時間攪拌した。つぎに溶媒を減圧下
で除去し、残渣をメタノール10mlに溶かし、アセ
トンを加えることによつて沈澱を生成した。沈澱
を集め、アセトンで洗浄し、乾燥させた、収量は
144mg、収率は92%、融点は290〜291℃(分解)
であつた。エタノール/0.1MのHC水溶液/
Et2Oの混合物から再結晶させることによつて二
塩酸塩をえた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式(1): 【化】 (式中、R0は−Hまたは【式】R1 は−H,−CH3,【式】 【式】またはCH2OR1′(R1′は C1〜C10のアルキル基、シクロアルキル基または
    アラルキル基をあらわす)、R2は−Hまたは−
    CH3,R3は【式】 または−CHR5−NHR6(R4は−H,−CH3,−C6
    H5CH2,HOC6H4CH2−,−CH2SH,−CH2
    SCH3,−CH2CH2SH,−CH2CH2COOHまたは−
    CH2CH2CH2NH2,R5は−H,−CH3,C6H5CH2
    −,HOC6H4CH2−,−CH2SCH3,CH2SH,−
    CH2CH2SH,−CH2CH2COOHまたは−CH2CH2
    CH2NH2,R6は−HまたはC6H5CH2COO−をあ
    らわす)をあらわす)であらわされる5N−アシ
    ルテトラヒドロプテリン化合物。 2 【式】 (R4は前記と同じ)である特許請求の範囲第1項
    記載の化合物。 3 R1が−CH3,R2が−CH3,R4が−CH3であ
    る特許請求の範囲第2項記載の化合物。 4 R1が−CH(OH)−CH(OH)−CH3,R2が−
    H,R4が−CH2CH2COOHである特許請求の範
    囲第2記載の化合物。 5 R1が−CH(OH)−CH(OH)−CH3,R2が−
    H,R4が【式】である特許請 求の範囲第2項記載の化合物。 6 R0が−Hである特許請求の範囲第2項、第
    3項、第4項または第5項記載の化合物。 7 【式】(R5およびR6は前記 と同じ)である特許請求の範囲第1項記載の化合
    物。 8 R1,R2およびR5が−CH3,R6が−Hである
    特許請求の範囲第7項記載の化合物。 9 R1が−CH(OH)−CH(OH)−CH3,R2が−
    H、R5が−CH2CH2COOH,R6が−Hである特
    許請求の範囲第7項記載の化合物。 10 R1およびR2が−CH3、R5およびR6が−H
    である特許請求の範囲第7項記載の化合物。 11 R1が−CH(OH)−CH(OH)−CH3,R2
    よびR6が−H,R5が【式】で ある特許請求の範囲第7項記載の化合物。 12 R0が−Hである特許請求の範囲第7項、
    第8項、第9項、第10項または第11項記載の
    化合物。
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