JPH0585759U - 紡糸巻取機の振動抑制装置 - Google Patents

紡糸巻取機の振動抑制装置

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JPH0585759U
JPH0585759U JP3352292U JP3352292U JPH0585759U JP H0585759 U JPH0585759 U JP H0585759U JP 3352292 U JP3352292 U JP 3352292U JP 3352292 U JP3352292 U JP 3352292U JP H0585759 U JPH0585759 U JP H0585759U
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JP
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winder
frame
vibration
take
weight
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JP3352292U
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Inventor
維明 張
実 国永
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 昇降枠の共振時における振動を減少させ、広
範囲な巻取速度での運転を可能とする紡糸巻取機の振動
抑制装置を提供する。 【構成】 パッケージに転接するタッチローラ11を保
持する枠体10aを有する紡糸巻取機の前記枠体10a
の先端付近に、錘17と、該錘17に接続されたゴム1
6と、板バネ18による付加的な減衰付与手段とからな
る動吸振器15を取り付けてなる紡糸巻取機の振動抑制
装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紡糸機から紡出された糸条を高速で巻取る紡糸巻取機の振動抑制装 置に関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、図6及び図7により紡糸巻取機を説明する。図6は正面図、図7は側面 図である。
【0003】 図6及び図7において、紡糸巻取機1は、本体フレーム2に対して水平軸3の 回りで回転するタレット円板4と、該タレット円板4から突設する2本のボビン ホルダー5,6と、タレット円板4の背面に固定され上記ボビンホルダー5,6 を回転駆動する誘導モータ7,8と、本体フレーム2内の支柱9に案内されて垂 直に上昇又は下降する昇降枠10と、この昇降枠10の第1枠体10aに支持さ れたタッチローラ11と、昇降枠10の第2枠体10bに支持されたトラバース 装置12とから主に構成されている。すなわち、ボビンホルダー5,6はタレッ ト円板4を介して間接的に本体フレーム2に突設されている。そして、タッチロ ーラ11やトラバース装置12を支持する昇降枠10全体の重量は昇降枠10側 に設けられた接圧シリンダ13によって支えられ、この重量と接圧シリンダ13 による持ち上げ力との差がタッチローラ11のパッケージPに対する接圧力とな るようになっている。なお、Bはボビン、Pは該ボビンに巻形成されたパッケー ジ、Yは紡糸機からの糸、2aは本体フレーム2から突設しその先端に操作盤が 設けられている固定アーム部である。
【0004】 つぎに、紡糸巻取機1の巻取動作の概略を説明する。図7において、ボビンホ ルダー5,6の誘導モータ7,8には回転数制御用のインバータ21が接続され ており、タッチローラ11には回転数(即ち糸速度)を検出するパルスジェネレ ータ22が設けられている。そして、巻取速度信号発生器23の設定信号f2と パルスジェネレータ22の信号f1を比較し、比較器24からインバータ21に 指示を与えて所定の巻取速度を維持する。すなわち、パッケージPが巻き太って いくと共に、ボビンホルダー5,6の回転数が低下するようになっている。そし て、パッケージPが満巻になると、タレット円板4が180°回転し、満巻のパ ッケージPのボビンホルダー6が図示の待機位置となり、空ボビンBのボビンホ ルダー6が図示の巻取位置となり、満巻のパッケージPから空ボビンBへと糸渡 しが行われて連続的に巻取りが行われる。そして、満巻のパッケージPのボビン ホルダー6は徐々に減速して停止し、満巻のパッケージPと空のボビンBとが差 し替えられる。
【0005】 上述した従来の紡糸巻取機においては、巻取中のボビンホルダー5,6は巻き 始めから巻き終わりまで広い範囲で回転数が変化する。このボビンホルダー5, 6に装着されたボビンBに巻形成されるパッケージPに適切な接圧を付与するタ ッチローラ11はこの回転数の影響を受ける。すなわち、ボビンホルダー5,6 が加振源となって、タッチローラ11を保持する昇降枠10が共振現象を起こす 。そこで、従来、昇降枠10の固有振動数がボビンホルダー5,6の回転振動数 以下となるように、昇降枠10を設計していた。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、近年、紡糸巻取機に低速から高速にわたる広範囲での使用が求めら れており、ボビンホルダー5,6の回転振動数の範囲も広がる傾向にある。例え ば低速2000m/minから高速6000m/minの広範囲巻取では、ボビ ンホルダー5,6の回転振動数は最低24Hzから最高290Hzにも達する。 このように広範囲の回転振動数の中に固有振動数を有しない昇降枠10を設計す ることは実際上困難であり、それがために紡糸巻取機の運転速度範囲に制限を受 けるという問題点を有していた。
【0007】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、昇降枠の共振時における振動を減少させ、広範囲な 巻取速度での運転を可能とする紡糸巻取機の振動抑制装置を提供しようとするも のである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の紡糸巻取機の振動抑制装置は、パッケー ジに転接するタッチローラを保持する枠体を有する紡糸巻取機の前記枠体先端付 近に、錘と、該錘に接続されたゴムと、付加的な減衰付与手段とからなる動吸振 器を取り付けてなるものである。
【0009】
【作用】
付加的な減衰付与手段が通常の防振ゴムの不足しがちな減衰定数を補い、錘に 対する適切なバネ定数及び減衰定数により、紡糸巻取機の枠体の共振が抑えられ る。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1は本考案の振動抑制 装置が用いられた紡糸巻取機の正面図、図2はその側面図である。
【0011】 なお、図1及び図2において、図6及び図7と同様な作動をする部分には同一 の符号を付し、その説明を省略する。図1及び図2において、図6及び図7と異 なる点は、昇降枠10の第1枠体10a内部の先端に動吸振器15を取り付けて なる振動抑制装置が設けられた点である。
【0012】 動吸振器15は、第1枠体10aに取り付けられた4個の防振ゴム16と、こ の防振ゴム16で支持された鉄製の錘17と、錘17の側面に当接する板バネ1 8とからなる簡単なものである。この動吸振器15の取付位置としては、タッチ ローラ11を直接的に保持する第1枠体10aがよく、先端に位置するほど効果 的である。図示のように、板バネ18は弓型であり、下端が第1枠体10aにボ ルトで締結されており、上端が錘17の側面に当接している。また、錘17の両 側に板バネ18,18が配設されており、錘17の孔17aを貫通するねじ棒1 9で板バネ18,18が連結されている。そして、ねじ棒19のナット20のね じ込み加減で板バネ18,18の錘17に対する付勢力が調整できるようになっ ている。このように、錘17の側面に板バネ18,18が所定の付勢力で当接す ることにより、付加的な減衰が付与される。なお、このような減衰付与手段とし ては、板バネに限らず、例えばダッシュポットを用いることができる。
【0013】 動吸振器15が取り付けられた昇降枠10のモデルを図3により説明する。鉄 製の錘17は質量mであり、防振ゴム16はバネ定数k及び減衰定数cとなり、 板バネ18は付加的な減衰定数c′となり、昇降枠10は質量Mの重りとその支 持構造から決まるバネ定数Kのバネとなる。このモデルにおいて、動吸振器15 の最適設計条件は下記の式と式を満足するものとなる。 最適固有振動数=(1/(1+μ))×Ωn ・・・・・式 最適減衰比 =(3μ/8(1+μ))1/2 ・・・・式 ここで、μ:鉄ブロックと昇降枠の質量比(m/M) Ωn :昇降枠の固有振動数((K/M)1/2 ) 即ち、Cが小さいのでC′を調整してC+C′にして式になり、最適条件と する。
【0014】 このような動吸振器が取り付けられた昇降枠の振動周波数応答パターンを図4 により説明する。点線が動吸振器を取り付けない場合のパターンを示し、実線が 動吸振器を取り付けた場合のパターンを示す。そして、減衰定数cが小さいと二 つのピークが現れ、減衰定数cが大きいと一つのピークが現れ、減衰定数cが適 切であるとピークのない台形状となっている。特に市販の防振ゴムは減衰定数c が不足気味であるが、付加的な減衰定数を付与できる板バネにより、最適な減衰 定数cを有する動吸振器15とすることができる。また、質量比(m/M)は0 .1〜0.2とするのが最も効果的である。振幅が顕著に低下するのは質量比が 0.1までであり、特に0.2を越えても其ほど下がらず昇降枠全体が重くなる からである。
【0015】 上述した最適条件を実際の紡糸巻取機に適用した場合、動吸振器の鉄ブロック は5〜10キログラム程度である。44Hzに固有振動数を有する昇降枠に5キ ログラムの動吸振器(昇降枠は約40kgであり、質量比は約0.13)を図1 及び図2で示される位置に取り付け、ナイロン6を3800m/minで巻き取 った場合、図5に示されるように、昇降枠10の振幅は大幅に減少した。
【0016】 なお、上記した実施例では、振動抑制装置が用いられる紡糸巻取機として、ボ ビンを装着するボビンホルダーを誘導モータによって直接駆動する、いわゆるス ピンドルドライブ型のもので説明したが、本考案は、ボビンホルダーに装着した ボビンに、積極駆動されるタッチローラを転接してボビンを間接的に駆動するい わゆるフリクションドライブ型のものにも適用できる。また、タレット円板を回 転させて満巻のパッケージから空のボビンへと自動的に切り換えるオートチェン ジタイプのものに限らず、ボビンホルダーが一本であって、紡糸巻取機を停止さ せてボビンチェンジを行うタイプの紡糸巻取機にも本考案の振動抑制装置が適用 できる。
【0017】
【考案の効果】
本考案の紡糸巻取機の振動抑制装置は、パッケージに転接するタッチローラを 保持する枠体を有する紡糸巻取機の前記枠体先端付近に、錘と、該錘に接続され たゴムと、付加的な減衰付与手段とからなる動吸振器を取り付けてなるものであ り、付加的な減衰付与手段が通常の防振ゴムの不足しがちな減衰定数を補い、錘 に対する適切なバネ定数及び減衰定数により、紡糸巻取機の枠体の共振が抑えら れるので、紡糸巻取機の昇降枠の固有振動数の設計の制限から解放され、一層の 低速から高速にわたる広範囲巻取に対応できる。また、付加的な減衰付与手段の 調整で減衰定数が自由に設定できるので、サイズの異なる紡糸巻取機に最適な振 動抑制装置を簡単に設計できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の振動抑制装置が用いられた紡糸巻取機
の正面図である。
【図2】本考案の振動抑制装置が用いられた紡糸巻取機
の側面図である。
【図3】振動系のモデル図である。
【図4】振動周波数応答のパターンを示すグラフ図であ
る。
【図5】昇降枠の実際の振動を示すグラフ図である。
【図6】従来の紡糸巻取機の正面図である。
【図7】従来の紡糸巻取機の側面図である。
【符号の説明】
10 昇降枠(枠体) 11 タッチローラ 15 動吸振器 16 防振ゴム 17 錘 18 板バネ(付加的な減衰付与手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パッケージに転接するタッチローラを保
    持する枠体を有する紡糸巻取機の前記枠体先端付近に、
    錘と、該錘に接続されたゴムと、付加的な減衰付与手段
    とからなる動吸振器を取り付けてなる紡糸巻取機の振動
    抑制装置。
JP3352292U 1992-04-20 1992-04-20 紡糸巻取機の振動抑制装置 Pending JPH0585759U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029531A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Du Pont Toray Co Ltd 糸条巻取機および糸条パッケージ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009029531A (ja) * 2007-07-24 2009-02-12 Du Pont Toray Co Ltd 糸条巻取機および糸条パッケージ

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