JPH0585611U - プラスチックレンズ重合用モールド - Google Patents

プラスチックレンズ重合用モールド

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JPH0585611U
JPH0585611U JP2563792U JP2563792U JPH0585611U JP H0585611 U JPH0585611 U JP H0585611U JP 2563792 U JP2563792 U JP 2563792U JP 2563792 U JP2563792 U JP 2563792U JP H0585611 U JPH0585611 U JP H0585611U
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JP
Japan
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mold
plastic lens
molds
annular gasket
pair
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JP2563792U
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English (en)
Inventor
信司 二宮
晃 小松崎
俊樹 本間
守雄 高味沢
Original Assignee
旭光学工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 一対の鋳型と、環状ガスケットとから構成さ
れるプラスチックレンズ重合用モールドにおいて、環状
ガスケットの共用化が図れ、かつ成形プラスチックレン
ズからの離型性に優れたモールドを得ること。 【構成】 環状ガスケット13に、一対の鋳型(11,
12)をそれぞれ反対側から嵌合させて位置決めする一
対の筒状部と、この一対の筒状部の間に位置する該筒状
部より小径の環状突出部13Cと、この環状突出部13
Cの上下端面に形成した共用鋳型受面(14,15)と
を設け、一対の鋳型にそれぞれ、この環状ガスケット1
3の共用鋳型受面(14,15)に当接する共通当接面
を形成するとともに、少なくとも一方の鋳型に、環状突
出部13Cの内周部に該内周面(13d)とは非接触の
状態で進入する小径進入部を形成したプラスチックレン
ズ重合用モールド。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本考案は、プラスチックレンズを重合成形する際に使用するモールドに関する 。
【0002】
【従来技術およびその問題点】
プラスチックレンズの重合成形には、ガラスまたはセラミックスからなる一対 の鋳型を環状のガスケットによって所要の間隔に保持したモールド(型)が用い られる。このモールド内に、プラスチックモノマーを充填して加熱重合させるこ とにより、所要形状のプラスチックレンズが得られる。
【0003】 環状ガスケットは従来、その両端部に、鋳型を嵌合させる筒状部を備えていて 、中間部にこの筒状部より小径の環状突出部を備えている。この環状突出部の上 下両端面、つまり両筒状部の底部周縁は、鋳型の曲率半径と同じ曲率を有する鋳 型受面を構成していた。しかし、この環状ガスケットによると、鋳型受面の曲率 がレンズ形状によって異なるため、レンズに応じた種類のガスケットを必要とす る。このため、その種類が非常に多くなり、製造および管理が非常に煩雑になる という問題があった。
【0004】 特公昭57-49379号は、この問題を解決するために、環状ガスケットの環状突出 部の上下両面の鋳型受面を平面状になすとともに、鋳型にも、この鋳型受面に当 接する平面部と、環状突出部に嵌合する嵌合部を設けたものである。この構成に よると、環状ガスケット形状の共通化が図れ、製造および管理が容易になる。
【0005】 ところが、この環状ガスケットにおいては、環状突出部内周と鋳型の嵌合部と の隙間に、少量のモノマーが流入し、これがポリマー化して両者に接着状態とな るため、離型する際、その離型が困難になるという新たな問題が生じていた。
【0006】
【考案の目的】
本考案は、この新たな問題点の発見に基づき、特公昭57-49379号で提案された 環状ガスケットにおいて、さらに、重合終了時の離型性を向上させることを目的 とする。
【0007】
【考案の概要】
本考案は、一対の鋳型と、この一対の鋳型の間隔を設定し該鋳型とともにプラ スチックレンズの重合成形空間を形成する環状ガスケットとから構成されるプラ スチックレンズ重合用モールドにおいて、環状ガスケットには、一対の鋳型をそ れぞれ反対側から嵌合させて位置決めする一対の筒状部と、この一対の筒状部の 間に位置する該筒状部より小径の環状突出部と、この環状突出部の上下端面に形 成した共用鋳型受面とを設け、一対の鋳型にそれぞれ、この環状ガスケットの上 記共用鋳型受面に当接する共通当接面を形成するとともに、少なくとも一方の鋳 型に、環状突出部の内周部に該内周面とは非接触の状態で進入する小径進入部を 形成したことを特徴としている。
【0008】 この構成によれば、一対の鋳型と環状ガスケットの径方向の位置決めは、環状 ガスケットの両端の筒状部と一対の鋳型との嵌合関係によってなすことができ、 また、共用鋳型受面と共通当接面とにより、環状ガスケットの共用化を図ること ができる。一方、環状ガスケットの環状突出部内周に進入する小径進入部は、該 内周面と断面楔状の空間を形成するため、ここに浸入したモノマーがポリマーと なっても、断面楔状の突部が形成されることとなり、従って、離型が困難になる ことがない。 鋳型の共通当接面は、例えば環状ガスケットの軸線方向に対して略直交する平 面状とすることができる。
【0009】 また、環状ガスケットの共用鋳型受面は、例えば同様の平面状とすることがで きる。また、内周端部が高い断面山形に形成し、あるいは複数の山形の線状接触 部を有する断面鋸歯状に形成して、鋳型の共通当接面と鋳型受面との接触面圧を 閉じられた線状に高め、重合用モノマーの漏れをより確実に防ぐことができる。 また鋳型の小径進入部は、環状ガスケットの環状突出内周面との間に、断面楔 状の空間を形成する形状とすると、より離型が容易になる。
【0010】
【考案の実施例】
以下図示実施例に基づいて本考案を説明する。図1は、本考案によるプラスチ ックレンズ重合成形用モールド10の断面図である。このモールド10は、一対 の平面円形のガラス鋳型11、12と、このガラス鋳型11、12を所定の間隔 に保持する環状のガスケット13とからなっている。
【0011】 環状ガスケット13は、その両端部に、図の上方のガラス鋳型11を嵌合させ る大径筒状部13aと、下方のガラス鋳型12を嵌合させる大径筒状部13bを 有し、この大径筒状部13a、13b13a、13bの間に、これらより小径の 環状突出部13cが設けられている。大径筒状部13bの上下端面は、環状ガス ケット13の軸線Oに対して直交する平面からなる共用鋳型受面14、15を構 成している。
【0012】 凹面型(成形されるプラスチックレンズに凸面を形成する)であるガラス鋳型 11の図の下面周縁には、この共用鋳型受面14に接触する共通当接面11aが 形成されている。この共通当接面11aは、共用鋳型受面14と同じく、軸線O に対して直交する平面からなっている。
【0013】 これに対し凸面型(成形されるプラスチックレンズに凹面を形成する)である ガラス鋳型12の上面周縁には、共用鋳型受面15と接触する共通当接面12a が形成され、この共通当接面12aの内周端部に連続させて、環状突出部13c の内周面13d内に、非接触の状態で進入する小径進入部12bが形成されてい る。この小径進入部12bは、内周面13dとの間に楔状空間16を形成する。
【0014】 ガラス鋳型11には、小径進入部12bに相当する小径進入部が形成されてい ないが、これは、ガラス鋳型11が凹面型であるからである。ガラス鋳型11が 仮に凸面型であれば、ガラス鋳型12と同様に、小径進入部が形成される。つま り、凸面型においては、共通当接面12aを形成すると、内周面13d内に進入 する小径進入部を形成することが不可欠となるが、本考案は、この小径進入部1 2bを、内周面13dに接触しない形状にした点に一つの特徴がある。小径進入 部12bが内周面13dに接触しない形状とすると、小径進入部12bによって は、ガラス鋳型12の径方向の位置決めができない。これを補うため、ガラス鋳 型12の径方向の位置決めを、該ガラス鋳型12と大径筒状部13bの嵌合関係 によってなすのである。
【0015】 そして、共通当接面11a、12aおよび小径進入部12bはいずれも、鋳型 としての鋳型面Q、Rの一部を研削除去して形成されるものであり、これらは、 異なる形状の鋳型面Q、Rを有する多数のガラス鋳型11、12に共通に形成さ れる。従って、環状ガスケット13を、多種類のガラス鋳型11、12に共通に 用いることができる。
【0016】 上記構成の本モールド10は、ガラス鋳型11と環状ガスケット13の大径筒 状部13aの嵌合によって両者の径方向の位置決めがされ、同様に、ガラス鋳型 12と大径筒状部13bの嵌合によって両者の径方向の位置決めがされる。そし て、ガラス鋳型11と12の間隔は、共通当接面11aと共用鋳型受面14の接 触位置、および共通当接面12aと共通当接面15の接触位置によって決定され る。このとき、ガラス鋳型12の小径進入部12bは環状ガスケット13の環状 突出部13cの内周面13d内に進入するが、内周面13dとは非接触である。
【0017】 以上のガラス鋳型11、12および環状ガスケット13で形成される型空間1 7内には、予め計量されたプラスチックモノマーが充填され、加熱重合される。 成形されたプラスチックレンズは、環状ガスケット13を切断除去するとともに 、ガラス鋳型11および12から離型させて取り出されるが、この際、成形レン ズの周縁に、楔状空間16の形状に対応する楔状部分が形成されるために、離型 が容易になる。つまり、ガラス鋳型12が環状ガスケット13の内周面13d内 周に密着嵌合している状態で加熱重合すると、その嵌合部分の隙間に回り込んだ 少量のモノマーがポリマー化して成形レンズと一体になるため、ガラス型の離型 が困難になるのに対し、小径進入部12bと内周面13dとにより積極的に空間 を形成しておくと、同空間に浸入したモノマーが、成形ガラスと一体になる大型 の突起となるため、離型が容易になる。特に、図示例のように断面楔状の空間と すると、抜き勾配が得られ、より離型が容易になる。
【0018】 そしてこのように、小径進入部12bと内周面13dとの間に隙間が存在して も、ガラス鋳型12と環状ガスケット13の径方向の位置決めは、ガラス鋳型1 2と大径筒状部13bとの嵌合関係によってなされるので、径方向の位置決めの 問題は生じない。さらに、ガラス鋳型11の共通当接面11a、およびガラス鋳 型12の共通当接面12aと小径進入部12bは、多種類のガラス鋳型11、1 2に共通とすることができるので、共用鋳型受面14および15を有する環状ガ スケット13を共通形状とすることができる。
【0019】 図2および図3は、本考案の別の実施例を示す。これらの実施例は、環状ガス ケット13の共用鋳型受面14および15の形状の他の例を示すものであり、共 用鋳型受面14および15の形状以外は、第一の実施例と共通である。
【0020】 図2の実施例は、環状ガスケット13Aの共用鋳型受面14A、15Aを、そ の内周端部が高い山形に形成した例である。すなわち、共用鋳型受面14A、1 5Aの内周端部に、山形接触部14a、15aが形成されている。
【0021】 図3の実施例は、環状ガスケット13Bの共用鋳型受面14Bを、複数の山形 の線状接触部18を連続して有する断面鋸歯状の接触部19から構成し、共用鋳 型受面15Bを、幅狭の平面部を有する断面台形状接触部20から構成している 。
【0022】 これらの実施例によると、ガラス鋳型11と12の間に、図示しないクリップ 等により、型閉止力Pを与えると、山形接触部14a、15a、あるいは線状接 触部18が、共通当接面11aまたは12aと高い接触面圧で接触して弾性変形 するため、より確実にモノマーの漏れを防ぐことができる。勿論、弾性変形代( 縮み代)は、予め計算される。 このように、環状ガスケット13(13A、13B)に形成する共用鋳型受面 14(14A、14B)、15(15A、15B)の形状には自由度がある。
【0023】
【考案の効果】
以上のように本考案のプラスチックレンズ重合用モールドによれば、環状ガス ケットの共用化を図りながら、環状ガスケットと一対の鋳型との径方向の位置精 度を犠牲にすることなく、さらに成形プラスチックレンズからの離型性を高める ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のプラスチックレンズ重合用モールドの
実施例を示す断面図である。
【図2】同他の実施例を示す断面図である。
【図3】同さらに他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
10 モールド 11 12 ガラス鋳型 11a 12a 共通当接面 13 13A 13B 環状ガスケット 13a 13b 大径筒状部 13c 環状突出部 13d 内周面 14 15 14A 15B 共用鋳型受面 14a 15a 山形接触部 18 線状接触部 19 鋸歯状接触部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 高味沢 守雄 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の鋳型と、この一対の鋳型の間隔を
    設定し該鋳型とともにプラスチックレンズの重合成形空
    間を形成する環状ガスケットとから構成されるプラスチ
    ックレンズ重合用モールドにおいて、 上記環状ガスケットに、上記一対の鋳型をそれぞれ反対
    側から嵌合させて位置決めする一対の筒状部と;この一
    対の筒状部の間に位置する、該筒状部より小径の環状突
    出部と;この環状突出部の上下端面に形成した共用鋳型
    受面と;を形成し、 上記一対の鋳型にそれぞれ、この環状ガスケットの上記
    共用鋳型受面に当接する共通当接面を形成するととも
    に、少なくとも一方の鋳型に、上記環状突出部の内周部
    に該内周面とは非接触の状態で進入する小径進入部を形
    成したことを特徴とするプラスチックレンズ重合用モー
    ルド。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記一方の鋳型は、
    プラスチックレンズに凹面を形成する凸面型であるプラ
    スチックレンズ重合用モールド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、鋳型の共通
    当接面は、環状ガスケットの軸線と略直交する方向の平
    面状であるプラスチックレンズ重合用モールド。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、環状ガスケットの共用鋳型受面は、その軸線と略直
    交する方向の平面状であるプラスチックレンズ重合用モ
    ールド。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、環状ガスケットの共用鋳型受面は、その内周端部が
    高い断面山形をなしているプラスチックレンズ重合用モ
    ールド。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、環状ガスケットの共用鋳型受面は、複数の山形の線
    状接触部を有する断面鋸歯状をなしているプラチックレ
    ンズ重合用モールド。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項2にお
    いて、鋳型の進入小径部は、環状ガスケットの環状突出
    部内周面との間に、断面楔状の空間を形成するプラスチ
    ックレンズ重合用モールド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005042221A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Hoya Corporation プラスチックレンズ成形用ガスケット

Cited By (2)

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