JPH0585067A - 熱転写記録用受像紙 - Google Patents

熱転写記録用受像紙

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JPH0585067A
JPH0585067A JP3251134A JP25113491A JPH0585067A JP H0585067 A JPH0585067 A JP H0585067A JP 3251134 A JP3251134 A JP 3251134A JP 25113491 A JP25113491 A JP 25113491A JP H0585067 A JPH0585067 A JP H0585067A
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JP3251134A
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Inventor
Hiromasa Kondo
博雅 近藤
Yoshitaka Okumura
嘉孝 奥村
Hiroshi Iwasaki
浩 岩崎
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Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Kanzaki Paper Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱昇華性染料を利用した熱転写記録用受像紙に
関し、特に、環境の相対湿度変化によってカールが起こ
り、プリンタに通紙できなくなることを防いだ、熱転写
記録用受像紙を提供する。 【構成】普通紙からなる支持体の表面に、色材転写シー
トからの転写像を受理する受像層を設けた熱転写記録用
受像紙において、支持体と受像層の間にガラス転移点が
30〜60℃であるバインダーを含有する中間層を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱昇華性染料を利用し
た熱転写記録用受像紙に関し、特に、環境の相対湿度変
化によってカールが起こり、プリンタに通紙できなくな
ることを防いだ熱転写記録用受像紙に関する。
【0002】
【従来の技術】入力信号と同時に記録像の得られる熱記
録方式は、装置が比較的簡単で安価な上に低騒音である
ため、ファクシミリ、計算機用端末プリンタ、測定器用
プリンタなど多方面に利用されている。これらの熱記録
方式で使用される記録紙としては、加熱により物理的、
化学的変化を起こして発色する記録層を設けた、所謂、
発色タイプ感熱記録紙が最も一般的に使用されている。
【0003】しかし、発色タイプ感熱記録紙は製造工程
や保存中に不要な発色を起こしやすく、また、記録され
た像の保存安定性も劣っており、有機溶剤や化学薬品等
との接触によって退色現象を起こす欠点がある。
【0004】その為、発色タイプ感熱記録紙に替わる記
録媒体として、有色の色材そのものを利用した記録方式
が提案されており、例えば特開昭51−15446号公
報には、常温では固体または半固体状である色材を紙、
ポリマーフィルム等の支持体上に塗布しておき、支持体
上の色材と記録紙とを接触させ、熱記録ヘッドにより支
持体上の色材を加熱してこの色材を選択的に記録紙に転
移させて記録像を得る方式が提案されている。
【0005】この記録方式では支持体上の色材を熱によ
って溶融、蒸発、又は昇華せしめ、記録紙に転移させて
粘着、吸着、又は染着によって記録像を得るものであ
り、記録紙として普通紙が利用できる特徴がある。そし
て、特に色材として昇華性染料を用いる記録方式では階
調性に優れた画像が得られる為、フルカラー記録用途へ
の応用が試みられている。
【0006】しかし、記録紙として普通紙を用いた場合
には、特に染着が起こりにくく、記録像の色濃度が低い
ばかりでなく、経時によって著しい退色現象を起こして
しまう。その為、特開昭57−107885号公報、米
国特許第3601484号公報等に記載の如く熱可塑性
樹脂を主成分とする受像層を形成した受像紙が使用され
ており、これによって、記録感度や保存性が向上する。
【0007】また、特開昭62−238791号公報、
特開昭61−277493号公報などに開示されている
様に、熱可塑性樹脂の物性を改良する為に樹脂を架橋し
たり、又、印字を行う際に、転写シートの色材層面と受
像紙の受像層面とが融着を起こして記録が行えなくなる
のを防止する為、特開昭60−212374号公報に開
示の如く、離型性の物質を受像層に含有せしめたり、特
開昭62−222895号公報の如く、シリコーン等で
変性した樹脂を受像層に用いる等、印字適性の改善や融
着防止の目的で様々の提案がなされている。
【0008】しかし、この様な、表面に樹脂等を塗抹し
た普通紙は、その表面と裏面の平衡水分、及び、水分変
化による体積変化量は異なったものとなっている。通
常、表面の樹脂は裏面のセルロース繊維より、平衡水分
が低く、又、水分変化による体積変化量も小さい。よっ
て、雰囲気の相対湿度が比較的低い時に平坦な記録紙
は、雰囲気の相対湿度が高くなると表面を内側にしたカ
ールを発生し、逆に、雰囲気の相対湿度が比較的高い時
に平坦な記録紙は、雰囲気の相対湿度が低くなると裏面
を内側にしたカールを発生する。言い換えれば、こうい
った紙は、表面と裏面の伸びの差によってカールを起こ
し、プリンタに通紙できなくなる相対湿度の範囲が、必
ず存在するということである。この様な記録紙は到底実
用に供せられるものではない。
【0009】この様な欠点を改良する為には、表面と裏
面の平衡水分、及び、水分変化による体積変化量を、ほ
ぼ同じに揃えればよい。即ち、裏面にも表面と同じ樹脂
を塗抹すれば良いということであるが、これは、従来の
両面アート紙等の印刷用塗工紙と全く同じ考え方であ
る。しかし、記録適性を向上させる為に塗抹する樹脂
は、ポリエステルその他の高価な樹脂であり、これをカ
ール防止の為のみに裏面に塗抹することは、経済的に大
きなマイナスである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】かかる現状に鑑み、本
発明者等は熱転写記録用受像紙の、環境の相対湿度変化
に伴うカールの防止に関し、鋭意研究の結果、以下のこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、普通紙の支持
体表面に、熱昇華性染料を利用した色材転写シートから
の転写像を受理する受像層を設けてなる熱転写記録用受
像紙において、ガラス転移点が30〜60℃であるバイ
ンダーを含有する塗工層を、支持体と受像層の間に中間
層として設けたことを特徴とする熱転写記録用受像紙で
ある。
【0012】
【作用】本発明の熱転写記録用受像紙は、支持体の表面
に、ガラス転移点30℃以上、60℃以下であるバイン
ダーを含む中間層を設けた構成とすることにより、環境
の湿度変化に伴うカールを防止することが可能となる。
【0013】以下に本発明の中間層について詳細に説明
する。中間層はガラス転移点30℃以上60℃以下であ
るバインダーを含有する塗料を、公知のブレードコータ
ー、エアナイフコーター、バーコーター、ロッドブレー
ドコーター、ロールコーター、グラビアコーター、カー
テンコーター等を使用し、乾燥重量として、5g/m 2
以上、望ましくは8〜25g/m2塗布乾燥することに
より形成する。
【0014】この処理層を設けることにより、環境の相
対湿度変化に伴うカールを防止することができる理由
は、必ずしも明らかではないが、以下のように推察され
る。前述のように、環境の相対湿度変化に伴うカールを
防止する為に、今までは、表面と裏面の平衡水分、及
び、水分変化による体積変化量を、ほぼ同じに揃える
為、表面と裏面を、同じ様な構成、性質の塗料で処理し
てきたが、本発明の中間層は、これとは全く異なり、一
般の紙塗工用のバインダーと比べて、かなり高いガラス
転移点をもつバインダーを使用することにより、曲げ、
即ち、カールに対して高い強度をもつことになると考え
られる。
【0015】バインダーは、強い表面強度の為には、一
般に、ガラス転移点が低いほうが望ましく、通常のアー
ト紙、コート紙等では、0℃以下のものが多く使われ
る。本発明者等の実験によれば、ガラス転移点が30℃
未満の場合、本発明のような効果を得ることはできな
い。これは、ガラス転移点が30℃未満では、顔料に対
する結合力は充分でも、曲げに対する強度が不足する為
と考えられる。反対にガラス転移点が60℃を越える場
合も、本発明のような効果を得ることはできない。これ
は、ガラス転移点が60℃を越えると、顔料に対する結
合力が不足し、紙の動きに中間層の強度が負ける為と思
われる。
【0016】このようなバインダーでは表面強度も弱
く、良好な中間層は得難いため、表面強度を強くする方
法として、この中間層に水溶性バインダーを添加併用す
る。しかし水溶性バインダーを過剰に添加すると、耐水
性が低下し、所期の性能を発揮させることができなくな
る。よって、その添加量は、中間層の全固形分の15%
以下にすることが望ましい。ここで言う水溶性バインダ
ーとは、例えば澱粉、変性澱粉、タンパク質系接着剤、
ポリアクリルアミド、カルボキシル基や水酸基を含む各
種の樹脂、例えばカルボキシル基含有ポリエチレン、ポ
リビニルアルコール、セルロース樹脂等が例示される。
【0017】本発明の中間層に使用される顔料として
は、例えば炭酸カルシウム、カオリン、酸化チタン、水
酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の無機系顔料、尿素
系樹脂微粒子、ポリスチレン系樹脂微粒子、アクリル系
樹脂微粒子、ベンゾグアナミン系樹脂微粒子等の有機系
顔料が、好ましく使用される。
【0018】更に、塗工量が乾燥重量として、5g/m
2 以下の場合は所期の効果を得るには不足で、25g/
2 以上の場合、効果に大きな変化は無く、経済上の観
点から、望ましいものではないと考えられる。尚、必要
に応じ、酸化防止剤、染料、消泡剤、界面活性剤、帯電
防止剤、潤滑剤、その他の助剤を中間層に添加しても良
いし、中間層の上に、塗工しても良い。
【0019】また、支持体の裏面に、裏面処理層を設け
ても良い。裏面処理層は、公知のブレードコーター、エ
アナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコー
ター、ロールコーター、グラビアコーター、カーテンコ
ーター等を使用し、乾燥重量として、5g/m2 以上、
望ましくは8〜25g/m2 塗布乾燥することにより形
成される。
【0020】裏面処理層を設けることにより、さらに望
ましい効果を得られる理由は、高い強度を持つ塗料層が
更に設けられることにより、中間層の効果を助長するた
めと考えられる。裏面処理層に使用される顔料、水溶性
バインダーの種類、量は、必ずしも中間層と同じである
必要はないが、中間層と同様のガラス転移点30℃以
上、60℃以下であるバインダーを含む塗料を塗抹すれ
ば、さらに効果的である。尚、摩擦性コントロール、帯
電防止、筆記性付与等、必要に応じ、酸化防止剤、染
料、消泡剤、界面活性剤、帯電防止剤、潤滑剤、その他
の助剤を裏面処理層に添加しても良いし、裏面処理層の
上に、塗工しても良い。
【0021】本発明において、かかる中間層上に設ける
受像層は、色材転写シートから移行してくる染料を受容
する働きをするものであり、当該技術分野で公知の、い
わゆる染着性樹脂類が利用され、具体的には次のような
合成樹脂が例示される。エステル結合を有するものと
してポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレン
アクリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂
等。ウレタン結合を有するものとしてポリウレタン樹
脂等。アミド結合を有するものとしてポリアミド樹脂
等。尿素結合を有するものとして尿素樹脂等。
【0022】受像層はこれらの樹脂の内の何れか一種、
或いは、二種以上を併用したものを、公知のブレードコ
ーター、エアナイフコーター、バーコーター、ロッドブ
レードコーター、ロールコーター、グラビアコーター、
カーテンコーター等を使用し、乾燥重量として、1g/
2 以上、望ましくは2〜10g/m2 程度、塗布乾燥
することにより形成する。また、必要に応じ、帯電防止
剤、紫外線吸収剤、融着防止剤、酸化防止剤、染料、消
泡剤、界面活性剤、コロイダルシリカ等の顔料、架橋剤
その他の助剤等を添加しても良い。
【0023】更に、支持体と受像層の間にバリヤー層を
設けても良い。バリヤー層は通常、無機系顔料、水溶性
樹脂の水溶液、合成樹脂の水性エマルジョン、水性サス
ペンジョンの何れか、或いは、併用したものを、公知の
ブレードコーター、エアナイフコーター、バーコータ
ー、ロッドブレードコーター、ロールコーター、グラビ
アコーター、カーテンコーター等を使用し、乾燥重量と
して、3g/m2 以上、望ましくは8〜30g/m2
布乾燥することにより形成する。
【0024】バリヤー層を設けた場合の利点としては下
記のような事があげられる。支持体の表面を平滑化
し、又はクッション性を付与し、熱転写記録用色材転写
シートと受像紙の密着性を高めることにより、画質を向
上させる。受像層が中間層中に浸透し、受像紙表面を
充分にカバーしなくなるのを防止し、画質を向上させ
る。感熱ヘッドから加えられた熱が支持体に逃げるの
を抑え、受像紙の熱効率を高める。
【0025】無機系顔料としては、炭酸カルシウム、カ
オリン、酸化チタン、水酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム等が好ましく使用される。
【0026】水溶性樹脂としては、ポリアクリルアミ
ド、カルボキシル基や水酸基を含む各種の樹脂、例えば
カルボキシル基含有ポリエチレン、ポリビニルアルコー
ル、セルロース樹脂等が例示される。
【0027】水性エマルジョン、水性サスペンジョンを
構成する合成樹脂としては、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、ポリオレフィン、ポリブタ
ジエン、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタン、ポリエステル
等のアルカリ可溶型、アルカリ膨潤型、アルカリ非膨潤
型、変成型の重合体及び共重合体等が使用できる。
【0028】さらに、必要に応じ、澱粉、変性澱粉、蛋
白質系接着剤等の結着剤、酸化防止剤、染料、消泡剤、
界面活性剤、その他の助剤を添加しても良い。
【0029】次に、支持体について、説明する。支持体
には、普通紙を使用する。ここでいう普通紙とは、アー
ト紙、コート紙、軽量コート紙、微塗工紙、キャストコ
ート紙等の光沢タイプ、ダルタイプ、マットタイプ等の
塗工紙、及び、上質紙、中質紙、スーパーカレンダー処
理紙、片艶原紙等の非塗工紙のことである。
【0030】
【実施例】以下に、本発明をより具体的に説明するため
に実施例を記載するが、無論これらに限定されるもので
はない。又、文中の「部」及び「%」は、特に断らない
かぎり、それぞれ固形分に換算した「重量部」及び「重
量%」を表す。
【0031】実施例1 以下の塗料を調製、塗抹して中間層を設けた。カオリン
〔商品名:ウルトラホワイト−90、E.M.C.社
製〕90部、重質炭酸カルシウム〔商品名:BF−10
0、備北粉化(株)製〕10部を水に分散し、固形分濃
度50%とした。更に、これに、バインダーとして、ガ
ラス転移点45℃のアクリルエマルジョン〔商品名:ア
ロンA−104、東亜合成(株)製〕20部を添加し、
水を加えて、固形分濃度35%とした。これを、101
g/m2 の上質紙の両面に乾燥重量が15g/m2 とな
るようワイヤーバーで塗抹乾燥して中間層を形成した。
【0032】次に、以下の様にバリヤー層塗料を調製、
塗抹してバリヤー層を設けた。変性スチレン・ブタジエ
ン・メチルメタクリレート共重合体ラテックス〔商品
名:JSR−0530、日本合成ゴム(株)製〕90部
をミキサーで攪拌しながら軽質炭酸カルシウム〔商品
名:ブリリアントS−15、白石工業(株)製〕10部
を添加して水を加えて、固形分濃度50%とした。更
に、これに酸化澱粉3部、ステアリン酸カルシウム〔商
品名:ノプコートC−104、サンノプコ(株)製〕1
部を添加し、水を加えて、固形分濃度47%とした。こ
れを、中間層上に乾燥重量が20g/m2 となるようワ
イヤーバーで塗抹乾燥してバリヤー層を形成した。
【0033】このバリヤー層の表面に以下の受像層塗料
を調製塗抹して受像層を設けた。ポリエステル樹脂〔商
品名:Vylon200、(株)東洋紡製〕100部、
アミノ変性シリコーン〔商品名:KF−393、信越化
学工業(株)製〕0.5部、エポキシ変性シリコーン
〔商品名:X−22−343、信越化学工業(株)製〕
0.5部をメチルエチルケトン/トルエン(重量比1:
1)中にミキサーで攪拌しながら添加、溶解し、固形分
15%の受像層塗被液を得た。これを、バリヤー層表面
に乾燥重量が7g/m2 となるようワイヤーバーで塗抹
乾燥した後、スーパーカレンダー処理をして熱転写記録
用受像紙を得た。スーパーカレンダー条件は、線圧90
kg/cm、クロムメッキ金属ロール表面温度70℃、
通紙速度5m/分、通紙回数2回であった。
【0034】かくして得られた熱転写記録用受像紙につ
いて、以下の如く品質試験を行った。即ち、紙の抄紙方
向が長手となる様に、100mm×130mmに裁断し
た熱転写記録用受像紙を、気温40℃、相対湿度90%
の高湿雰囲気条件下、気温20℃、相対湿度65%の標
準雰囲気条件下、気温30℃、相対湿度10%の低湿雰
囲気条件下に一昼夜放置し、そのカールの程度を測定、
評価し、その結果を表1に示した。
【0035】実施例2 実施例1と同様に中間層を設けた上質紙上に以下の様に
調製したバリヤー層塗料を塗抹した。コーレス分散機に
より、酸化チタン〔商品名:FA−55W、古河鉱業
(株)製〕10部を分散、これにポリオレフィン樹脂顔
料〔ケミパールA−100、三井石油化学(株)製〕3
0部、ポリスチレン樹脂顔料〔商品名:ローペイクOP
−84J、日本アクリル(株)製〕45部、ポリビニル
アルコール〔商品名:PVA−205、クラレ(株)
製〕5部、ポリスチレン・アクリル共重合ラテックス
〔商品名:セビアンA−4720、ダイセル(株)製〕
10部を添加し、固形分濃度35%とした。
【0036】これを、上質紙上に乾燥重量が15g/m
2 となるようワイヤーバーで塗抹乾燥してバリヤー層を
形成し、更に、スーパーカレンダー処理を行った。スー
パーカレンダー条件は、線圧60kg/cm、クロムメ
ッキ金属ロール表面温度25℃、通紙速度5m/分、通
紙回数2回であった。
【0037】このバリヤー層の表面に以下の受像層塗料
を調製塗抹して受像層を設けた。アルコール変性シリコ
ーンオイル〔商品名:トーレシリコーンSF−842
7、トーレシリコーン(株)製〕10部にコロイダルシ
リカ(商品名:アデライトAT−30A、旭電化(株)
製〕15部、水性変性ウレタン樹脂〔商品名:ハイドラ
ンAP−40、大日本インキ化学工業(株)製〕100
部、エポキシ変性シリコーンオイル〔商品名:ポーロン
MF−11、信越化学(株)製〕3部、架橋触媒〔商品
名:キャタリストPA−20、大日本インキ化学工業
(株)製〕2部を加え、受像層塗料を調製した。これ
を、バリヤー層表面に乾燥重量が7g/m 2 となるよう
ワイヤーバーで塗抹乾燥した。その他、実施例1と同様
にスーパーカレンダー処理、評価を行い、その結果を表
1に示した。
【0038】実施例3 実施例2における中間層塗料と同一の塗料を、さらに裏
面処理層として設けた以外は実施例2と同様にして熱転
写用受像紙を作成し、評価した結果を表1に示した。
【0039】実施例4 実施例3における中間層および裏面処理層を以下の様に
変更して、熱転写記録用受像紙を作成した。重質炭酸カ
ルシウム〔商品名:ソフトン1800、備北粉化(株)
製〕60部、軽質炭酸カルシウム〔商品名:ブリリアン
トS−15、白石工業(株)製〕40部、ポリアクリル
酸ソーダ0.2部を水中でコーレス分散機により分散し
て得た固形分濃度55%のスラリーに酸化澱粉3部と、
ガラス転移点、45℃のアクリルエマルジョン(商品
名:アロン A−104、東亜合成(株)製〕20部を
加え、更に水を加えて調製した固形分濃度35%の塗液
を、乾燥重量が片面あたり15g/m2 となるよう、上
質紙の両面に塗抹乾燥した。その他、実施例2と同様に
バリヤー層塗抹、受像層塗抹、スーパーカレンダー処
理、評価を行い、その結果を表1に示した。
【0040】実施例5 実施例3における中間層および裏面処理層のバインダー
を、ガラス転移点−5℃から65℃までの、いくつかの
ラテックスに変更して、熱転写記録用受像紙を作成し、
評価した結果を図1に示した。
【0041】実施例6 実施例3における中間層および裏面処理層の塗抹乾燥重
量を、0g/m2から30g/m2 まで変更して、熱転
写記録用受像紙を作成し、評価した結果を図2に示し
た。
【0042】実施例7 実施例3における中間層および裏面処理層の顔料とバイ
ンダーの配合比率を、95:5から0:100まで変更
して、熱転写記録用受像紙を作成し、評価した結果を図
3に示した。
【0043】実施例8 実施例2における中間層および裏面処理層を以下の様に
変更して、熱転写記録用受像紙を作成した。カオリン
〔商品名:ウルトラホワイト−90、E.M.C.社
製〕90部、重質炭酸カルシウム〔商品名:BF−10
0、備北粉化(株)製〕10部を水に分散し、固形分濃
度50%とした。更に、これに、ガラス転移点、45℃
のアクリルエマルジョン〔商品名:アロンA−104、
東亜合成(株)製〕20部、酸化澱粉15部を添加し、
水を加えて、固形分濃度30%とした。これを、実施例
2と同じ原紙の両面に、乾燥重量がそれぞれ10g/m
2となるようワイヤーバーで塗抹乾燥して中間層、及び
裏面処理層を形成した。その他の条件は実施例3と同様
にして熱転写記録用受像紙を作成し、評価した結果を表
1に示した。
【0044】比較例1 実施例1における中間層を設けなかった以外は、実施例
1と同様にして熱転写記録用受像紙を作成し、評価した
結果を表1に示した。
【0045】比較例2 実施例2における中間層を設けなかった以外は、実施例
2と同様にして、熱転写記録用受像紙を作成し、評価し
た結果を表1に示した。
【0046】比較例3 実施例2における中間層および裏面処理層を以下の様に
変更して、熱転写記録用受像紙を作成した。重質炭酸カ
ルシウム〔商品名:ソフトン1800、備北粉化(株)
製〕60部、軽質炭酸カルシウム〔商品名:ブリリアン
トS−15、白石工業(株)製〕40部、ポリアクリル
酸ソーダ0.2部を水中でコーレス分散機により分散し
て得た固形分濃度55%のスラリーに酸化澱粉3部と変
性スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(商品名:
JSR−0696、日本合成ゴム(株)製〕12部を加
え、更に水を加えて調製した固形分濃度50%の塗液
を、乾燥重量が片面あたり20g/m2 となるよう、上
質紙の両面に塗抹乾燥した。その他、実施例2と同様に
バリア−層塗抹、受像層塗抹、スーパーカレンダー処
理、評価を行い、その結果を表1に示した。
【0047】
【表1】
【0048】
【発明の効果】各実施例の結果から明らかなように、本
発明の熱転写受像紙では、いずれも良好な結果が得られ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例5の結果を図示したものである。
【図2】図2は実施例6の結果を図示したものである。
【図3】図3は実施例7の結果を図示したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】普通紙の支持体表面に、熱昇華性染料を利
    用した色材転写シートからの転写像を受理する受像層を
    設けてなる熱転写記録用受像紙において、ガラス転移点
    が30〜60℃であるバインダーを含有する塗工層を、
    支持体と受像層の間に中間層として設けたことを特徴と
    する熱転写記録用受像紙。
  2. 【請求項2】ガラス転移点が30〜60℃であるバイン
    ダーを含有する塗工層を、さらに裏面処理層として設け
    た請求項1記載の熱転写記録用受像紙。
  3. 【請求項3】中間層および/または裏面処理層が、各層
    の全固形分に対して15重量%以下の水溶性のバインダ
    ーを含有する請求項1または2記載の熱転写記録用受像
    紙。
JP3251134A 1991-09-30 1991-09-30 熱転写記録用受像紙 Pending JPH0585067A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268995A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JP2013082219A (ja) * 2011-09-27 2013-05-09 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートおよびその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007268995A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シート
JP2013082219A (ja) * 2011-09-27 2013-05-09 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写受像シートおよびその製造方法

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