JPH058358Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH058358Y2 JPH058358Y2 JP17726886U JP17726886U JPH058358Y2 JP H058358 Y2 JPH058358 Y2 JP H058358Y2 JP 17726886 U JP17726886 U JP 17726886U JP 17726886 U JP17726886 U JP 17726886U JP H058358 Y2 JPH058358 Y2 JP H058358Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pillar
- belt
- metal band
- drive belt
- curves
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000002184 metal Substances 0.000 claims description 23
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 9
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)
Description
本考案は、ベルト式無段変速機の駆動ベルトに
関し、さらに詳しくは、駆動ベルトが掛け回しさ
れた両プーリ間の芯ずれによるエレメントの磨耗
および無端金属帯の損傷を防止してなるものであ
る。
関し、さらに詳しくは、駆動ベルトが掛け回しさ
れた両プーリ間の芯ずれによるエレメントの磨耗
および無端金属帯の損傷を防止してなるものであ
る。
一般にベルト式無段変速機は、第３図に示すよ
うに無端状の金属帯１と、上記金属帯１の周方向
に多数配列された金属ブロツクからなるエレメン
ト２によりなる駆動ベルト３が、各一対の円錐形
円板の距離を相対的に制御可能にした駆動側プー
リ４と、従動側プーリ５との間に掛け回されてト
ルクを伝達するようになつている。 また、上記駆動側プーリ４は、互いに軸方向に
円錐面が対向する一対の円錐形円板からなる固定
側シーブ４ａと、可動側シーブ４ｂとを有し、固
定側シーブ４ａは駆動軸６に一体的に固定され、
可動側シーブ４ｂは駆動軸６に摺動可能に保持さ
れる。上記従動側プーリ５は、固定側シーブ５ａ
と可動側シーブ５ｂとからなり、固定側シーブ５
ａは従動軸７に一体的に固定され、可動側シーブ
５ｂは従動軸７に摺動可能に保持されている。そ
して、上記両プーリ４，５の軸間距離Ｌを一定に
して可動側シーブ４ｂおよび５ｂを、互いに相反
するように軸方向に油圧制御などにより摺動させ
ることにより、Ｖ溝幅D1，D2を無段階に変化さ
せるようになつている。 しかしながら、従来のベルト式無段変速機で
は、両プーリ４，５とのＶ溝中心に芯ずれΔxが
生じて、運転状態における駆動ベルト３のエレメ
ント２は、トルクが伝達される従動側プーリ５に
入り込む部分で、プーリのＶ溝形状にならおうと
してエレメント２のデインプル２ａを中心に回転
して急激に捩られ、トルクを伝達しない側では上
記Ｖ溝中心の芯ずれΔxを吸収しようとしてエレ
メント２は相互にずれたり、エレメント間のクリ
アランス分だけ傾いたりする。 従つて、第４図および第５図に示すように金属
帯１が、エレメント２のピラー部２ｂにおけるエ
ツジ部分に当接して損傷を受け易く、あるいはエ
レメント２のピラー部２ｂが異常摩耗して折損し
たりするなどの問題があつた。 そこで、上述した問題点を解決するために、例
えば実開昭59−66049号公報に示すように各エレ
メントのピラー部に、別途成形された保護部材を
取付けてなるものが提案されている。
うに無端状の金属帯１と、上記金属帯１の周方向
に多数配列された金属ブロツクからなるエレメン
ト２によりなる駆動ベルト３が、各一対の円錐形
円板の距離を相対的に制御可能にした駆動側プー
リ４と、従動側プーリ５との間に掛け回されてト
ルクを伝達するようになつている。 また、上記駆動側プーリ４は、互いに軸方向に
円錐面が対向する一対の円錐形円板からなる固定
側シーブ４ａと、可動側シーブ４ｂとを有し、固
定側シーブ４ａは駆動軸６に一体的に固定され、
可動側シーブ４ｂは駆動軸６に摺動可能に保持さ
れる。上記従動側プーリ５は、固定側シーブ５ａ
と可動側シーブ５ｂとからなり、固定側シーブ５
ａは従動軸７に一体的に固定され、可動側シーブ
５ｂは従動軸７に摺動可能に保持されている。そ
して、上記両プーリ４，５の軸間距離Ｌを一定に
して可動側シーブ４ｂおよび５ｂを、互いに相反
するように軸方向に油圧制御などにより摺動させ
ることにより、Ｖ溝幅D1，D2を無段階に変化さ
せるようになつている。 しかしながら、従来のベルト式無段変速機で
は、両プーリ４，５とのＶ溝中心に芯ずれΔxが
生じて、運転状態における駆動ベルト３のエレメ
ント２は、トルクが伝達される従動側プーリ５に
入り込む部分で、プーリのＶ溝形状にならおうと
してエレメント２のデインプル２ａを中心に回転
して急激に捩られ、トルクを伝達しない側では上
記Ｖ溝中心の芯ずれΔxを吸収しようとしてエレ
メント２は相互にずれたり、エレメント間のクリ
アランス分だけ傾いたりする。 従つて、第４図および第５図に示すように金属
帯１が、エレメント２のピラー部２ｂにおけるエ
ツジ部分に当接して損傷を受け易く、あるいはエ
レメント２のピラー部２ｂが異常摩耗して折損し
たりするなどの問題があつた。 そこで、上述した問題点を解決するために、例
えば実開昭59−66049号公報に示すように各エレ
メントのピラー部に、別途成形された保護部材を
取付けてなるものが提案されている。
しかしながら、このような方式では、保護部材
の分だけ部品点数が多くなると共に、上記保護部
材を各エレメントのピラー部に装着する組付工数
が増大し、コスト高になるなどの問題がある。 本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
で、ベルト式無段変速機の駆動ベルトを構成する
エレメントのピラー部に、両プーリ間におけるＶ
溝中心の芯ずれを吸収するために所定の半径から
なる曲線でクラウニングを施し、金属帯が当接し
た場合の面圧を下げて金属帯の損傷を防止するこ
とを目的としてなるベルト式無段変速機の駆動ベ
ルトを提供するものである。
の分だけ部品点数が多くなると共に、上記保護部
材を各エレメントのピラー部に装着する組付工数
が増大し、コスト高になるなどの問題がある。 本考案は、上述した事情に鑑みてなされたもの
で、ベルト式無段変速機の駆動ベルトを構成する
エレメントのピラー部に、両プーリ間におけるＶ
溝中心の芯ずれを吸収するために所定の半径から
なる曲線でクラウニングを施し、金属帯が当接し
た場合の面圧を下げて金属帯の損傷を防止するこ
とを目的としてなるベルト式無段変速機の駆動ベ
ルトを提供するものである。
上記目的を達成するために、本考案は、無端状
の金属帯と、上記金属帯の周方向に多数配列され
た金属ブロツクからなるエレメントにより構成さ
れる駆動ベルトにおいて、上記エレメントのピラ
ーの両側面を、エレメントの前側および後側のシ
ヨルダー端部をそれぞれ中心として所定の半径か
らなる２つの曲線で形成し、上記２つの曲線の交
点および上記曲線とピラー前後の交点に、任意の
半径で面取りを施してなるように構成している。
の金属帯と、上記金属帯の周方向に多数配列され
た金属ブロツクからなるエレメントにより構成さ
れる駆動ベルトにおいて、上記エレメントのピラ
ーの両側面を、エレメントの前側および後側のシ
ヨルダー端部をそれぞれ中心として所定の半径か
らなる２つの曲線で形成し、上記２つの曲線の交
点および上記曲線とピラー前後の交点に、任意の
半径で面取りを施してなるように構成している。
上記構成に基づいて、本考案によるベルト式無
段変速機の駆動ベルトは、駆動ベルトを構成する
エレメントのピラー両側面に所定の半径からなる
曲線で面取りが施されているので、ピラーのエツ
ジ部分がなくなり、両プーリのＶ溝中心に芯ずれ
が生じて、エレメントが回転したりベルト全体が
捩れることにより、無端状の金属帯がピラーに当
接してもかじりなどが起らず、金属帯が損傷を受
けることがない。
段変速機の駆動ベルトは、駆動ベルトを構成する
エレメントのピラー両側面に所定の半径からなる
曲線で面取りが施されているので、ピラーのエツ
ジ部分がなくなり、両プーリのＶ溝中心に芯ずれ
が生じて、エレメントが回転したりベルト全体が
捩れることにより、無端状の金属帯がピラーに当
接してもかじりなどが起らず、金属帯が損傷を受
けることがない。
以下、本考案による実施例を添付した図面に基
づいて詳細に説明する。 第１図は本考案による実施例を示すエレメント
の正面図、第２図は第１図の−断面を示す拡
大図である。図において、従来例と対応する同一
個所および部分には、同一符号を付して説明を省
略する。 駆動ベルト３を構成するエレメント２のピラー
２ｂは、シヨルダー２ｃの両側で前部Ａおよび後
部Ｂと端面Ｃ，Ｄとの交点をそれぞれ中心P0と
し、ピラー２ｂの側端面との交点をP1，P2とし
た時、上記0 1および0 2をそれぞれ半径Ｒと
する曲線で面取りを施し、上記半径Ｒとする両面
取り部の交点P3および半径Ｒとエレメント２の
前部Ａおよび後部Ｂとの交点P4，P5は、任意の
半径r1，r2なる半径で面取りが施されている。 従つて、Ｖ溝中心の芯ずれにより、上記エレメ
ント２のピラー２ｂ側面に金属帯１が当接して
も、金属帯１がかじりなどによる損傷を受けるこ
とがなくなる。
づいて詳細に説明する。 第１図は本考案による実施例を示すエレメント
の正面図、第２図は第１図の−断面を示す拡
大図である。図において、従来例と対応する同一
個所および部分には、同一符号を付して説明を省
略する。 駆動ベルト３を構成するエレメント２のピラー
２ｂは、シヨルダー２ｃの両側で前部Ａおよび後
部Ｂと端面Ｃ，Ｄとの交点をそれぞれ中心P0と
し、ピラー２ｂの側端面との交点をP1，P2とし
た時、上記0 1および0 2をそれぞれ半径Ｒと
する曲線で面取りを施し、上記半径Ｒとする両面
取り部の交点P3および半径Ｒとエレメント２の
前部Ａおよび後部Ｂとの交点P4，P5は、任意の
半径r1，r2なる半径で面取りが施されている。 従つて、Ｖ溝中心の芯ずれにより、上記エレメ
ント２のピラー２ｂ側面に金属帯１が当接して
も、金属帯１がかじりなどによる損傷を受けるこ
とがなくなる。
以上詳細に説明したように、本考案によるベル
ト式無段変速機の駆動ベルトは、金属帯の周方向
に配列された金属ブロツクからなるエレメントの
ピラー両側面に、従来例のように保護部材を取付
けるものと異なり、所定の半径で面取りが施され
たものであり、上記エレメントのピラーに金属帯
の端面が当接しても、金属帯の面圧が低くなり金
属帯の損傷が防止されるので、寿命の延長が図れ
る。
ト式無段変速機の駆動ベルトは、金属帯の周方向
に配列された金属ブロツクからなるエレメントの
ピラー両側面に、従来例のように保護部材を取付
けるものと異なり、所定の半径で面取りが施され
たものであり、上記エレメントのピラーに金属帯
の端面が当接しても、金属帯の面圧が低くなり金
属帯の損傷が防止されるので、寿命の延長が図れ
る。
第１図は本考案による実施例を示すエレメント
の正面図、第２図は第１図の−断面を示す拡
大図、第３図は無段変速機の要部を示す一部破断
した構成図、第４図は従来のエレメントを示す正
面図、第５図は面取りによる芯ずれ時の駆動状態
を示す第４図の−断面図である。 １……金属帯、２……エレメント、２ｂ……ピ
ラー、２ｃ……シヨルダー、Ｒ……面取り部の半
径。
の正面図、第２図は第１図の−断面を示す拡
大図、第３図は無段変速機の要部を示す一部破断
した構成図、第４図は従来のエレメントを示す正
面図、第５図は面取りによる芯ずれ時の駆動状態
を示す第４図の−断面図である。 １……金属帯、２……エレメント、２ｂ……ピ
ラー、２ｃ……シヨルダー、Ｒ……面取り部の半
径。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 無端状の金属帯と、上記金属帯の周方向に多
数配列された金属ブロツクからなるエレメント
により構成される駆動ベルトにおいて、 上記エレメントのピラーの両側面を、エレメ
ントの前側および後側のシヨルダー端部をそれ
ぞれ中心として所定の半径からなつ２つの曲線
で形成し、 上記２つの曲線の交点および上記曲線とピラ
ー前後の交点に、任意の半径で面取りを施して
なることを特徴とするベルト式無段変速機の駆
動ベルト。 (2) シヨルダー端部を中心とした所定の半径を、
ピラーの側面が上記中心に対し外方に位置する
上記ピラーの側面と上記シヨルダー端部との長
さとしたことを特徴とする実用新案登録請求の
範囲第１項記載のベルト式無段変速機の駆動ベ
ルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17726886U JPH058358Y2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17726886U JPH058358Y2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6382842U JPS6382842U (ja) | 1988-05-31 |
| JPH058358Y2 true JPH058358Y2 (ja) | 1993-03-02 |
Family
ID=31118311
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17726886U Expired - Lifetime JPH058358Y2 (ja) | 1986-11-17 | 1986-11-17 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH058358Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4570209B2 (ja) * | 2000-06-20 | 2010-10-27 | 株式会社山本製作所 | Ｃｖｔベルト用エレメントとその製造方法 |
| JP2011149539A (ja) * | 2010-01-25 | 2011-08-04 | Mitsuboshi Belting Ltd | ベルト |
-
1986
- 1986-11-17 JP JP17726886U patent/JPH058358Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6382842U (ja) | 1988-05-31 |
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