JPH0583396U - ポンプにおける軸封部のシール構造 - Google Patents

ポンプにおける軸封部のシール構造

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JPH0583396U
JPH0583396U JP3115992U JP3115992U JPH0583396U JP H0583396 U JPH0583396 U JP H0583396U JP 3115992 U JP3115992 U JP 3115992U JP 3115992 U JP3115992 U JP 3115992U JP H0583396 U JPH0583396 U JP H0583396U
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JP
Japan
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housing
rotary shaft
pump
seal
shaft
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JP3115992U
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English (en)
Inventor
孝一 坂本
正人 板倉
Original Assignee
東洋工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルシールの耐久性が向上し、しかも
ポンプの維持管理費の低減と輸送効率の向上が図れる、
ポンプにおける軸封部のシール構造を提供すること。 【構成】 軸受で軸支した回転軸をハウジングの開
口穴を貫通させ、ハウジング内に位置する回転軸の端に
羽根を接続し、ハウジングの背面と軸受のとの間の回転
軸の途上に、複数のオイルシールを設けて軸封部を形成
し、羽根を回転させることでスラリー状物をハウジング
内に吸引して吐出するポンプにおいて、開口穴の周囲に
環状のパッキンを取り付け、前記パッキンの内周面を回
転軸の周面に圧接させてハウジングの開口穴と回転軸の
周面間の隙間を閉塞することを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スラリーポンプ等のように高圧で圧送するポンプにおける軸封部の シール構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
削土や鉱石等のスラリー輸送に用いられているポンプは、輸送距離が長大化す る程高い圧送力を必要とする。 この種のスラリーポンプにおいては、回転軸を支える軸受保護の必要性から、 ポンプのハウジングを回転軸が貫通する軸封部のシール性能が重要視される。 軸封部のシール手段として、特殊オイル(グリース等)とオイルシールとを組 み合わせた特殊オイルシールを用いる方法が知られている。 この特殊オイルシールは、回転軸の周面との間で環状の密封空間を形成するオ イルシールと、オイルシール内にグリースを加圧注入する注入装置封で構成され 、加圧封入されたグリースがオイルシールと回転軸の周面間で油膜を形成して高 い止水性を確保している。
【0003】
【本考案が解決しようとする問題点】
前記した従来の軸受のシール技術には、つぎのような問題点がある。 <イ>輸送圧力が高圧であるため、ポンプのハウジングと回転軸の間を完全にシ ールすることは技術的に難しく、ある程度のスラリー状物の漏出を許している。 そのため、漏出したスラリー状物がオイルシールと回転軸の周面間に侵入し、 オイルシールの摩滅に伴うグリースの漏出や回転軸の損傷といった問題を引き起 こす。 また、ポンプの吐出圧力が大きくなるほど、特殊オイルシールの交換期間が短 くなるといった点も指摘されている。 <ロ>特殊オイルシールは極めて高価(数十万円から百万程度)である。 この高価な特殊オイルシールを頻繁に交換しなければならないために、ポンプ の維持管理費が極めて高くなる。 <ハ>特殊オイルシールの交換のためにポンプの運転を頻繁に中断しなければな らず、スラリー状物の輸送効率が低い。
【0004】
【本考案の目的】
本考案は以上の点に鑑みて成されたもので、その目的とするところはオイルシ ールの耐久性が向上し、しかもポンプの維持管理費の低減と輸送効率の向上が図 れる、ポンプにおける軸封部のシール構造を提供することにある。
【0005】
【問題点を解決するための手段】
すなわち本考案は、軸受で軸支した回転軸をハウジングの開口穴を貫通させ、 ハウジング内に位置する回転軸の端に羽根を接続し、ハウジングの背面と軸受の との間の回転軸の途上に、複数のオイルシールを設けて軸封部を形成し、羽根を 回転させることでスラリー状物をハウジング内に吸引して吐出するポンプにおい て、開口穴の周囲に環状のパッキンを取り付け、前記パッキンの内周面を回転軸 の周面に圧接させてハウジングの開口穴と回転軸の周面間の隙間を閉塞すること を特徴とする、ポンプにおける軸封部のシール構造である。
【0006】
【実施例1】 以下図面を参照しながら本考案について説明する。 <イ>ポンプの全体説明 図1にスラリーポンプの一例を示す。 スラリーポンプは、ハウジング10内に羽根20が収容され、羽根20はハウ ジング10を貫通した回転軸30の一端に接続されている。 羽根20は前後面に夫々異径のフィンを有する。 ハウジング10の一部には、回転軸30と同方向に向けて吸入口11が形成さ れ、また回転軸30の直行方向に吐出口12が形成されている。 回転軸30の途上及び端部は軸受40、41を介して回転自在に軸支されてい る。 回転軸30の周面には、羽根20側から順に断面L字形のスリンガー31と、 交換可能なスリーブ32と、傘状の水切リング33が固定されていて、これらの 部材は回転軸20と共に回転する。
【0007】 <ロ>軸封部 図2に軸封部の拡大図を示す。 軸封部はスタフィングボックス50と、スタフィングボックス50とハウジン グ10の背面との間に介在した環状パッキン60と、シールボックス52と、シ ールボックス52内に収容された複数のオイルシール53と、シールカバー54 とを基本の構成要素とする。
【0008】 <ハ>他のシール手段の組み合わせ スリンガー31とシールボックス52の対向間には、段階的にストップリング 55、56が配設されており、シールボックス52の注水路57を通じ両リング 55、56間に画成される空間内に圧力水を送水することでひとつのシール構造 を構成している。 尚、このストップリング55、56によるシール手段を省略する場合もある。
【0009】 <ニ>環状パッキン 本考案では回転軸30が貫通するハウジング10の開口穴13部のシールを目 的として配置した環状パッキン60によるメカニカルシールと、オイルシール5 3内に注油路58を通じて特殊オイルを加圧注入する特殊オイルシールとを併用 した点に特徴を有する。 環状パッキン60は耐摩耗性に優れたゴムや樹脂等で円盤状に成形され、その 内径はスリンガー31の外径に圧着するように、ハウジング10の開口穴13の 内径より小径に設定されている。 環状パッキン60はその外周部をハウジング10の背面とスタフィングボック ス50の側面間で挟持するか、或いはハウジング10の背面に接着する等して固 定される。 環状パッキン60は、そのリップ61を羽根20方向へ向けて傾斜させてセッ トする点が重要である。
【0010】 <ホ>オイルシール オイルシール53は公知の断面鉤形のシール材で、各シール53間に環状の密 封空間が形成されている。 オイルシール53列の中央には周面に複数の開孔を有するランタンリング51 が介在されており、ランタンリング51は注油路58から注入される特殊オイル を各オイルシール53内へ給液する機能を有する部材である。
【0011】
【作用】
つぎにポンプ稼働中のシール作用について説明する。 <イ>稼働中 図1において、回転軸30に特定方向の回転を与えると、回転軸30の端の羽 根20が回転を開始する。 同時に注水路57及び注油路58に高圧水や特殊オイルの圧送を開始する。 羽根20の回転によりハウジング10内に負圧を生じ、吸引孔11側から吸引 した削土や鉱石等のスラリー状物を吐出口12へ移送する。 ポンプの稼働により羽根20を収容するハウジング10の内圧が増し、スラリ ー状物の一部が図2に示すハウジング10の開口穴13とスリンガー31との周 面間から漏出しようとする。 これまでは回転軸30を回転させるために開口穴13とスリンガー31との間 に隙間を設けるのは当然の構造とし、この隙間から漏出したスラリー状物はスト ップリング55、56で阻止すればよいとの発想であった。 本考案は短にシール箇所を増設して対処するのではなく、初期の段階で漏出を 抑止して対処するものである すなわち、図3に拡大して示すように環状パッキン60はセット時にリップ部 61全体が屈曲されていて内部に復元力F1 を蓄積している。 さらに開口穴13内に位置するリップ部61の傾斜面に作用するスラリー状物 の一部の圧力がスリンガー31の周面方向への圧着力F2 として作用する。 その結果、これらの両力F1 、F2 とにわりリップ部61とスリンガー3 1間の圧着力が増し、スラリー状物の漏出を効果的に抑止する。 環状パッキン60の摩耗等により万一スラリー状物が漏出した場合は、ストッ プリング55、56がシールする。 その結果、従来と比べてオイルシール53の交換時期が長くなる。
【0012】 <ロ>環状パッキンの交換 環状パッキン60の摩耗は避けられない。 そこで環状パッキン60がルール機能の限界に達したら、(スラリーポンプの 一定稼働時間として設定しておく)ポンプの運転停止時に、新たな環状パッキン 60と交換する。
【0013】
【実施例2】 図4に、他の環状パッキン60aを示す。 本実施例は前記実施例の環状パッキン60の両面に鋼板等の補強板62を取り 付けることで、補強板62の剛性を高めることができる。
【0014】
【考案の効果】
本考案は以上説明したようになるから次のような効果を得ることができる。 <イ> 回転軸が貫通するハウジングの開口穴の周囲に環状のパッキンを配設し たことにより、開口穴部の隙間からのスラリー状物の漏出を初期の段階で効果的 に抑止できる。 これによりオイルシールの交換時期を大幅に延長することができる。
【0015】 <ロ> 上記したように高価なオイルシールの交換時期の延長化に伴い、維持管 理費の低減が図れるとと共に、運転時間の延長化も同時に図れる。
【0016】 <ハ> 追加部品が少なく、既存のポンプへの適用が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る説明図でポンプ全体の説明図
【図2】 軸封部の拡大図
【図3】 環状パッキンのリップ部の拡大図
【図4】 実施例2の環状パッキンの部分断面図

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受で軸支した回転軸をハウジングの
    開口穴を貫通させ、ハウジング内に位置する回転軸の端
    に羽根を接続し、ハウジングの背面と軸受のとの間の回
    転軸の途上に、複数のオイルシールを設けて軸封部を形
    成し、羽根を回転させることでスラリー状物をハウジン
    グ内に吸引して吐出するポンプにおいて、 開口穴の周囲に環状のパッキンを取り付け、 前記パッキンの内周面を回転軸の周面に圧接させてハウ
    ジングの開口穴と回転軸の周面間の隙間を閉塞すること
    を特徴とする、 ポンプにおける軸封部のシール構造。
JP3115992U 1992-04-14 1992-04-14 ポンプにおける軸封部のシール構造 Pending JPH0583396U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999046523A1 (fr) * 1998-03-12 1999-09-16 Shoji Tsutsumi Structure et organe a joint a faible coefficient de frottement
JP2006029242A (ja) * 2004-07-16 2006-02-02 Ebara Corp モータポンプ
KR102359990B1 (ko) * 2021-07-15 2022-02-10 동서산업주식회사 펌프용 유압 실링장치

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JP4642399B2 (ja) * 2004-07-16 2011-03-02 株式会社荏原製作所 モータポンプ
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