JPH0582597U - マグネット付テンプレート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製図等における作図効率の向上と保管の容易
化を図るマグネット付テンプレートを提供する。 【構成】 文字，図形，記号，模様等の輪郭を開口形成
するテンプレートに磁性体を一体的に設けたもの。 【効果】 作図効率向上、取り扱い性の向上が図れると
共に安価に実施し出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、筆記具等を用いて設計図等を描く場合に使用されるテンプレートに 係り、特に、製図に使用される図盤に磁着可能なマグネット付テンプレートに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

設計製図等を行う場合には、ドラフタやマグネット等に製図用紙を固定して作 図が行われる。その場合、丸，三角，四角の一般的形状やその他の特殊の形状を 作図する場合には定尺，コンパスの替りにテンプレートが使用される。テンプレ ートに開口形成される文字，図形，記号，模様等の輪郭を筆記具等でなぞい書き するにより綺麗な輪郭図を迅速に、かつ正確に書くことが出来る。そのため、各 種形状のテンプレートが従来より使用されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記したように、製図等を行う場合、ドラフタやマグネット板にテンプレート を押し当てながらその輪郭にならって文字，四角等を書くことが出来るが、テン プレートは樹脂板等から形成され、そのままでは落下するか又は所定位置からず れてしまう。そこで、空いている手でテンプレートを押えながら輪郭書きをしな ければならない。一方、一般に使用されている字消し用のプレートの場合には、 鉄製のものから形成されるため、ドラフタやマグネット板に磁着し、手で押える 手間がはぶけて便利である。

【０００４】 本考案は、以上の事情に鑑みて創案されたものであり、テンプレートをその都 度手で押えながら作図を行う必要がなく作図効率が向上すると共に、テンプレー トの保管も便利なマグネットテンプレートを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 本考案は、以上の目的を達成するめに、文字，図形，記号，模様等の輪郭を平 板状部材に開口形成するテンプレートにおいて、前記平板状部材の前記文字等の 開口されていない部位に磁性体を設けてなるマグネット付テンプレートを構成す るものである。

【０００６】

【作用】

本考案は、樹脂製の平板状部材から形成されているテンプレートに、磁性体を 一体的に形成するものからなる。そのため、ドラフタや、マグネット板のように 磁性を有する製図板にテンプレートを磁着することが出来る。そのため、製図時 においてテンプレートを押える必要性がなくなり、作図効率が向上すると共に、 綺麗な輪郭を描くことが出来る。一方、テンプレートを保管する場合にも、磁性 を有する場所に磁着させて保管することが出来るため極めて便利である。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。図１は本考案を各種寸法の 円３を開口形成する樹脂製のテンプレートに適用した実施例を示す平面図である 。テンプレート１には、前記したように各種寸法の円３が開口形成され、その周 縁には磁性体２が配設される。図２および図３は図１のテンプレート１をＡ−Ａ 線およびＢ−Ｂ線で切断した断面図であるが、その板厚は誇張して記載されてい る（実際はもっと薄いものである）。本実施例では、図２および図３に示すよう に磁性体２はテンプレート１の内部にサンドウイッチ状に挾み込まれた形で埋設 される。磁性体２を図の位置に埋設するにはテンプレート１を成形する際に一体 的に形成することも可能であるが、テンプレート１の周縁にスリットを入れ、そ の中に平板状の磁性体を挿着固定するものでもよい。テンプレート１は樹脂製の ため、磁性体２の磁力を低減させるように作用するが、板厚が薄いため、磁性体 ２が埋設されていればドラフタ等の磁性の製図板に磁着可能である。また、磁性 体２をテンプレート１の周縁から少しはみ出した状態で埋設させてもよい。この 場合、はみ出し部が確実に製図板側に磁着するためより確実な磁着が行われる。

【０００８】 図４および図５は本考案の他の実施例を示す。本実施例ではテンプレート１ａ の周縁に磁性体２ａが埋設されているが、磁性体２ａには突出部４が形成される 。突出部４はテンプレート１ａの周縁に穿孔させる開口孔５に臨んで外部に露出 する。突出部４の露出面と埋設されている磁性体２ａとの磁力により、テンプレ ート１ａはより確実に製図板等に磁着する。

【０００９】 図６および図７は本考案の更に別の実施例を示すものである。この場合、テン プレート１ｂの周縁に配設される磁性体６はテンプレート１ｂ内に埋設されるも のでなく、周縁の一面上に貼着して配設される。この場合には前記実施例よりも 強い磁着が行われるが、テンプレート１ｂの移動がやややりにくくなる欠点が生 ずる。そのため、磁性体６は磁力の弱いものを採用することが望ましい。

【００１０】 図８はテンプレート１ｃの周縁側の一部に磁性体７を設けたもので、磁性体７ はテンプレート１ｃ内に埋設又は表面に貼着される。

【００１１】 図９は以上の各実施例のテンプレート１等を用いて製図する場合の状態を示す ものである。ドラフタ等の製図板８上に製図紙９をマグネットバンド１０等によ り固定する。テンプレート１等を製図紙９の所定位置に置く。この状態で手を離 しても磁性体２の磁力によりテンプレート１は製図紙９上に固定される。それに より円３にならって輪郭を描くことが出来る。一方、図示していないが、テンプ レート１が不必要時には、製図板８の片隅の邪魔にならない所にテンプレート１ を磁着させて保管することが可能になり、使用毎にテンプレート１を周辺から探 し出す必要がない。また、磁性のある壁等があれば、該壁に磁着せて保管するこ とが出来る。そのため、保管管理が極めてやり易くなる。

【００１２】 以上に説明した実施例は本考案の一部を表示したもので、テンプレートの内容 ，形状等は配設位置，形状等も前記実施例のものに限定するものでない。また、 本考案の適用されるテンプレートは樹脂製のものに限定するものでない。また、 テンプレートも製図用のものに限らない。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、次のような効果が上げられる。 （１）作図等において、テンプレートを押える必要がなく、正確な作図が迅速に 行われる。 （２）磁性のある物体にテンプレートを磁着させた状態で保管出来るため、保管 管理がやり易く、必要時に探したり、落下させてひろい上げる等の手間がかから ない。 （３）通常のテンプレートに磁性体を付設するだけの簡単なもので、容易に、か つ安価に実施出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の平面図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図である。

【図４】本考案の他の実施例の平面図である。

【図５】図４のＣ−Ｃ線断面図である。

【図６】本考案の更に別の実施例の平面図である。

【図７】図６のＤ−Ｄ線断面図である。

【図８】本考案の更に他の実施例の平面図である。

【図９】本実施例の作用を説明するための平面図であ
る。

【符号の説明】

１ テンプレート １ａ テンプレート １ｂ テンプレート １ｃ テンプレート ２ 磁性体 ２ａ 磁性体 ３ 円 ４ 突出部 ５ 開口孔 ６ 磁性体 ７ 磁性体 ８ 製図板 ９ 製図紙 １０ マグネットバンド

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字，図形，記号，模様等の輪郭を平板
   状部材に開口形成するテンプレートにおいて、前記平板
   状部材の前記文字等の開口されていない部位に磁性体を
   設けることを特徴とするマグネット付テンプレート。
2. 【請求項２】 前記磁性体が、前記平板状部材の周縁に
   埋設されたものである請求項１に記載のマグネット付テ
   ンプレート。
3. 【請求項３】 前記磁性体が、前記平板状部材内に埋設
   されると共に、その一部が前記平板状部材の表面側に露
   出してなる請求項１又は請求項２のいずれかに記載のマ
   グネット付テンプレート。
4. 【請求項４】 前記磁性体が、前記平板状部材の表面に
   貼着されるものである請求項１又は請求項２に記載のマ
   グネット付テンプレート。