JPH0582051A - シヤドウマスク形カラー陰極線管 - Google Patents
シヤドウマスク形カラー陰極線管Info
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- JPH0582051A JPH0582051A JP23924591A JP23924591A JPH0582051A JP H0582051 A JPH0582051 A JP H0582051A JP 23924591 A JP23924591 A JP 23924591A JP 23924591 A JP23924591 A JP 23924591A JP H0582051 A JPH0582051 A JP H0582051A
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- Japan
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- face plate
- plate panel
- shadow mask
- ray tube
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Abstract
(57)【要約】
【目的】フラットフェースのフェースプレートパネルの
強度を向上し、ドーミング現象の改善を図る。 【構成】フェースプレートパネル１のＺ軸方向高さをｈ
とし、有効画面について、Ｙ軸上の長辺端の端部Ａ（Ｘ
0，Ｙn）でのＺ軸方向の落ち込み量をｄ1、Ｘ軸上の短
辺端の端部Ｂ（Ｘn，Ｙ0）でのＺ軸方向の落ち込み量を
ｄ2、対角軸（Ｔ軸）上の端部Ｃ（Ｘn，Ｙn）でのＺ軸
方向の落ち込み量をｄ3としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3がｄ
1＜ｄ2＜ｄ3の関係にあり、かつフェースプレートパネ
ルのＺ軸方向高さｈに対してｄ3を５０％以下とする。 【効果】ペリフェリ部における表面反射像のゆがみが少
なくなり、かつガラス外囲器の強度が向上すると共に、
ドーミング現象発生が低下する。
強度を向上し、ドーミング現象の改善を図る。 【構成】フェースプレートパネル１のＺ軸方向高さをｈ
とし、有効画面について、Ｙ軸上の長辺端の端部Ａ（Ｘ
0，Ｙn）でのＺ軸方向の落ち込み量をｄ1、Ｘ軸上の短
辺端の端部Ｂ（Ｘn，Ｙ0）でのＺ軸方向の落ち込み量を
ｄ2、対角軸（Ｔ軸）上の端部Ｃ（Ｘn，Ｙn）でのＺ軸
方向の落ち込み量をｄ3としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3がｄ
1＜ｄ2＜ｄ3の関係にあり、かつフェースプレートパネ
ルのＺ軸方向高さｈに対してｄ3を５０％以下とする。 【効果】ペリフェリ部における表面反射像のゆがみが少
なくなり、かつガラス外囲器の強度が向上すると共に、
ドーミング現象発生が低下する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、シャドウマスク形カラ
ー陰極線管に係り、特にフェースプレートパネルの形状
を平面に近づけた、所謂フラットフェースのシャドウマ
スク形カラー陰極線管に関する。
ー陰極線管に係り、特にフェースプレートパネルの形状
を平面に近づけた、所謂フラットフェースのシャドウマ
スク形カラー陰極線管に関する。
【０００２】
【従来の技術】カラー映像表示に用いる陰極線管は、映
像スクリーンであるフェースプレートパネル部，電子銃
を収容するネック部，およびフェースプレートパネル部
とネック部を連結するファンネル部とから構成された外
囲器からなり、上記ファンネル部およびネック部には電
子銃から発射された電子ビームをフェースプレートパネ
ルの内面に塗布形成された螢光面上を走査させるための
偏向装置や電子ビームのコンバーゼンス調整マグネット
等が装着される。
像スクリーンであるフェースプレートパネル部，電子銃
を収容するネック部，およびフェースプレートパネル部
とネック部を連結するファンネル部とから構成された外
囲器からなり、上記ファンネル部およびネック部には電
子銃から発射された電子ビームをフェースプレートパネ
ルの内面に塗布形成された螢光面上を走査させるための
偏向装置や電子ビームのコンバーゼンス調整マグネット
等が装着される。
【０００３】上記フエースプレートパネルの内面側に
は、当該フエースプレートパネルの曲率に略々等しい曲
率をもつ色選択電極であるシャドウマスクが設置されて
おり、電子銃から発射される複数の電子ビームの螢光面
上での射突位置を規制する。ネック部内に収容される電
子銃は、カソード電極，制御電極，収束電極，加速電極
等の各種の電極を備え、カソード電極からの電子ビーム
を制御電極に印加される信号で変調し、収束電極，加速
電極を通して所要の断面形状とエネルギーを付与して、
上記蛍光面に射突させる。電子ビームは、電子銃から蛍
光面に達する途上において、ファンネル部に設けた前記
偏向装置により、水平方向，垂直方向の偏向を受けるこ
とで、蛍光面上に映像を形成するものである。
は、当該フエースプレートパネルの曲率に略々等しい曲
率をもつ色選択電極であるシャドウマスクが設置されて
おり、電子銃から発射される複数の電子ビームの螢光面
上での射突位置を規制する。ネック部内に収容される電
子銃は、カソード電極，制御電極，収束電極，加速電極
等の各種の電極を備え、カソード電極からの電子ビーム
を制御電極に印加される信号で変調し、収束電極，加速
電極を通して所要の断面形状とエネルギーを付与して、
上記蛍光面に射突させる。電子ビームは、電子銃から蛍
光面に達する途上において、ファンネル部に設けた前記
偏向装置により、水平方向，垂直方向の偏向を受けるこ
とで、蛍光面上に映像を形成するものである。
【０００４】従来のフェースプレートパネルの基本形状
は球面形状あるいは円筒形状となっていたが、画面が大
型化されることに伴い、最近のカラー陰極線管は、映像
を形成する上記フェースプレートパネルの曲面形状を非
球面化して全体として平面に近づけた，所謂フラットフ
ェースとする傾向にある。このようなシャドウマスク形
カラー陰極線管では、次に記載したような問題がある。
は球面形状あるいは円筒形状となっていたが、画面が大
型化されることに伴い、最近のカラー陰極線管は、映像
を形成する上記フェースプレートパネルの曲面形状を非
球面化して全体として平面に近づけた，所謂フラットフ
ェースとする傾向にある。このようなシャドウマスク形
カラー陰極線管では、次に記載したような問題がある。
【０００５】曲面形状の設計によっては、フェースプ
レートパネル表面の外光反射が問題となる。 対角線に沿う曲率の２次導関数が負となる領域が大き
くなると、シャドウマスクの強度と熱変形が問題とな
る。 有効面境界部の形状とガラス外囲器の耐気圧強度も対
角方向平均曲率半径に比例して厳しくなる。
レートパネル表面の外光反射が問題となる。 対角線に沿う曲率の２次導関数が負となる領域が大き
くなると、シャドウマスクの強度と熱変形が問題とな
る。 有効面境界部の形状とガラス外囲器の耐気圧強度も対
角方向平均曲率半径に比例して厳しくなる。
【０００６】図７はシャドウマスク形カラー陰極線管の
フェースプレートパネルを説明する正面図、図８は図７
の短軸，長軸，および対角軸に沿ったフェースプレート
パネルの概略形状を説明する断面図であって、１はフェ
ースプレートパネル、２は長軸（Ｘ軸）断面、３は短軸
（Ｙ軸）断面、４は対角軸（Ｔ軸）断面、５は有効画面
部を構成する蛍光膜を示す。なお、Ｈはフェースプレー
トパネル１の管軸（Ｚ軸）方向の高さ（パネル全高）、
Ｄ1，Ｄ2，Ｄ3は短軸，長軸，対角軸の端部におけるフ
ェースプレートパネル曲面の有効画面部境界のＺ軸方向
の落ち込み量を示す。
フェースプレートパネルを説明する正面図、図８は図７
の短軸，長軸，および対角軸に沿ったフェースプレート
パネルの概略形状を説明する断面図であって、１はフェ
ースプレートパネル、２は長軸（Ｘ軸）断面、３は短軸
（Ｙ軸）断面、４は対角軸（Ｔ軸）断面、５は有効画面
部を構成する蛍光膜を示す。なお、Ｈはフェースプレー
トパネル１の管軸（Ｚ軸）方向の高さ（パネル全高）、
Ｄ1，Ｄ2，Ｄ3は短軸，長軸，対角軸の端部におけるフ
ェースプレートパネル曲面の有効画面部境界のＺ軸方向
の落ち込み量を示す。
【０００７】同図に示したように、フェースプレートパ
ネル１の有効画面部境界における表面の落ち込み量
Ｄ1，Ｄ2，Ｄ3は、フェースプレートパネル１が略々横
長の（Ｘ軸方向に長い）矩形状であるために、短軸，長
軸，対角軸についてＤ1＜Ｄ2＜Ｄ3となっている。シャ
ドウマスク形カラー陰極線管のフェースプレートパネル
のフラットさは、有効画面部境界外方領域であるペリフ
ュリ部（すなわち、フェースプレートパネル周辺部分）
の曲率に大きく寄与している。従って、このペリフュリ
部の曲率を小さくすれば、フェースプレートパネルのフ
ラット感は増すが、フェースプレートパネル自体の強度
が低下して外囲器全体としての強度も低下し、シャドウ
マスクもまたフェースプレートパネルの曲率に倣ったフ
ラット形状となるために、シャドウマスクの熱膨張によ
るランディングエラー（ドーミング現象）が増加し、ま
たフェースプレートパネル外面における表面反射像のゆ
がみ等を生じ、高品質の映像表示を行うことが困難にな
る。
ネル１の有効画面部境界における表面の落ち込み量
Ｄ1，Ｄ2，Ｄ3は、フェースプレートパネル１が略々横
長の（Ｘ軸方向に長い）矩形状であるために、短軸，長
軸，対角軸についてＤ1＜Ｄ2＜Ｄ3となっている。シャ
ドウマスク形カラー陰極線管のフェースプレートパネル
のフラットさは、有効画面部境界外方領域であるペリフ
ュリ部（すなわち、フェースプレートパネル周辺部分）
の曲率に大きく寄与している。従って、このペリフュリ
部の曲率を小さくすれば、フェースプレートパネルのフ
ラット感は増すが、フェースプレートパネル自体の強度
が低下して外囲器全体としての強度も低下し、シャドウ
マスクもまたフェースプレートパネルの曲率に倣ったフ
ラット形状となるために、シャドウマスクの熱膨張によ
るランディングエラー（ドーミング現象）が増加し、ま
たフェースプレートパネル外面における表面反射像のゆ
がみ等を生じ、高品質の映像表示を行うことが困難にな
る。
【０００８】そして、フェースプレートパネル曲面の曲
率が小さくなると、これに対向して配置されるシャドウ
マスクの曲率も必然的に小さくなるので、前記したドー
ミング現象による色純度の低下が大きくなる。ここで、
フェースプレート１のフラットさを表わす１つの指標と
して対角軸方向平均曲率半径を用いて説明する。一般に
球面状のフェースプレートにおいては、対角方向平均曲
率半径とドーミング現象による画面上での電子ビームの
蛍光面へのランディング点の移動量とが比例関係にあ
る。また、ガラス外囲器の耐気圧強度も対角軸方向平均
曲率半径に比例して低下する。
率が小さくなると、これに対向して配置されるシャドウ
マスクの曲率も必然的に小さくなるので、前記したドー
ミング現象による色純度の低下が大きくなる。ここで、
フェースプレート１のフラットさを表わす１つの指標と
して対角軸方向平均曲率半径を用いて説明する。一般に
球面状のフェースプレートにおいては、対角方向平均曲
率半径とドーミング現象による画面上での電子ビームの
蛍光面へのランディング点の移動量とが比例関係にあ
る。また、ガラス外囲器の耐気圧強度も対角軸方向平均
曲率半径に比例して低下する。
【０００９】従って、フェースプレート１のフラットフ
ェース化を進めるためにはドーミング現象に対する対策
とガラス外囲器の強度アップが必要になってくる。フェ
ースプレートパネルの平面化とドーミング現象の改善を
両立させようとしたものとして、特開昭６３−２３２２
４７号公報（公報１）、あるいは特開昭６０−７２１４
６号公報（公報２）に開示されたものが知られている。
ェース化を進めるためにはドーミング現象に対する対策
とガラス外囲器の強度アップが必要になってくる。フェ
ースプレートパネルの平面化とドーミング現象の改善を
両立させようとしたものとして、特開昭６３−２３２２
４７号公報（公報１）、あるいは特開昭６０−７２１４
６号公報（公報２）に開示されたものが知られている。
【００１０】上記公報１記載の発明では、フェースプレ
ートパネルの内面，外面形状を、長軸（水平軸）をＸ
軸，短軸（垂直軸）をＹ軸，管軸をＺ軸とした三次元空
間式で表した時、Ｘ軸上及びＹ軸上の曲面形状ＺX，ＺY
をそれぞれＺX＝Ａ1Ｘ2＋Ａ2Ｘ4，ＺY＝Ａ3Ｙ2＋Ａ4Ｙ4
で近似させ、有効画面部とこれを取り囲むペリフェリ部
との境界である有効画面境界部の点（Ｘ＝Ｘ1，Ｙ＝
Ｙ1）における曲面形状ＰX，ＰYを、ＰX＝Ａ1Ｘ2／（Ａ
1Ｘ2＋Ａ2Ｘ4），ＰY＝Ａ3Ｙ2／（Ａ3Ｙ2＋Ａ4Ｙ4）で
近似し、上記定数Ａ1，Ａ2，Ａ3，Ａ4が０．３≦Ｐ
X（Ｘ＝Ｘ1）≦０．６，０．９５≦ＰY（Ｙ＝Ｙ1）≦
１．０を満たす値とした形状に形成し、更にフェースプ
レートパネル外面の短辺側および長辺側の有効画面境界
部の形状がほぼ等しい曲率を持つ円弧となるような形状
で、その曲率半径Ｒ（ｍｍ）が対角有効径をＶ（イン
チ）とした時、１．５（４２．５Ｖ＋４５．０）≦Ｒ≦
２．０（４２．５Ｖ＋４５．０）を満たすような形状に
形成することにより、シャドウマスクのドーミング低
減、強度及び表面反射像並びにフェースプレートの平面
化の向上を図っている。
ートパネルの内面，外面形状を、長軸（水平軸）をＸ
軸，短軸（垂直軸）をＹ軸，管軸をＺ軸とした三次元空
間式で表した時、Ｘ軸上及びＹ軸上の曲面形状ＺX，ＺY
をそれぞれＺX＝Ａ1Ｘ2＋Ａ2Ｘ4，ＺY＝Ａ3Ｙ2＋Ａ4Ｙ4
で近似させ、有効画面部とこれを取り囲むペリフェリ部
との境界である有効画面境界部の点（Ｘ＝Ｘ1，Ｙ＝
Ｙ1）における曲面形状ＰX，ＰYを、ＰX＝Ａ1Ｘ2／（Ａ
1Ｘ2＋Ａ2Ｘ4），ＰY＝Ａ3Ｙ2／（Ａ3Ｙ2＋Ａ4Ｙ4）で
近似し、上記定数Ａ1，Ａ2，Ａ3，Ａ4が０．３≦Ｐ
X（Ｘ＝Ｘ1）≦０．６，０．９５≦ＰY（Ｙ＝Ｙ1）≦
１．０を満たす値とした形状に形成し、更にフェースプ
レートパネル外面の短辺側および長辺側の有効画面境界
部の形状がほぼ等しい曲率を持つ円弧となるような形状
で、その曲率半径Ｒ（ｍｍ）が対角有効径をＶ（イン
チ）とした時、１．５（４２．５Ｖ＋４５．０）≦Ｒ≦
２．０（４２．５Ｖ＋４５．０）を満たすような形状に
形成することにより、シャドウマスクのドーミング低
減、強度及び表面反射像並びにフェースプレートの平面
化の向上を図っている。
【００１１】また、上記公報２に開示された発明では、
フェースプレートパネルの曲面が、該フェースプレート
パネル表面中央のＺ軸と直交する平面から、Ｙ軸（短
軸）端部，Ｘ軸（長軸）端部，Ｔ軸（対角軸）端部にお
ける上記曲面の落ち込みＤ1，Ｄ2，Ｄ3をＤ1＜Ｄ2＜Ｄ3
としてフェースプレートパネルの強度を向上させてい
る。
フェースプレートパネルの曲面が、該フェースプレート
パネル表面中央のＺ軸と直交する平面から、Ｙ軸（短
軸）端部，Ｘ軸（長軸）端部，Ｔ軸（対角軸）端部にお
ける上記曲面の落ち込みＤ1，Ｄ2，Ｄ3をＤ1＜Ｄ2＜Ｄ3
としてフェースプレートパネルの強度を向上させてい
る。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】フェースプレートパネ
ルの強度はペリフェリ部の曲率のみでなく、ファンネル
部と接合するスカート部分の寸法（Ｚ方向高さ）にも大
きく依存するものであるが、上記従来技術においては、
フラットフェース化することによるフェースプレートパ
ネル全体の強度と当該フェースプレートパネルの上記Ｚ
軸方向高さとの関係については何ら考慮がなされていな
い。
ルの強度はペリフェリ部の曲率のみでなく、ファンネル
部と接合するスカート部分の寸法（Ｚ方向高さ）にも大
きく依存するものであるが、上記従来技術においては、
フラットフェース化することによるフェースプレートパ
ネル全体の強度と当該フェースプレートパネルの上記Ｚ
軸方向高さとの関係については何ら考慮がなされていな
い。
【００１３】本発明の目的は、上記従来技術の問題点を
解決し、十分な強度を確保してフェースプレートパネル
をフラットに見せ、表面反射像のゆがみを低減すると共
に、シャドウマスクのドーミングを低減して高品質の映
像表示を得ることのできるシャドウマスク形カラー陰極
線管を提供することにある。
解決し、十分な強度を確保してフェースプレートパネル
をフラットに見せ、表面反射像のゆがみを低減すると共
に、シャドウマスクのドーミングを低減して高品質の映
像表示を得ることのできるシャドウマスク形カラー陰極
線管を提供することにある。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上記目的は、フェースプ
レートパネルの少なくとも対角端部において、パネル全
高に対する落ち込み量を５０％以下としたことにより達
成される。すなわち、本発明は、長軸と短軸をもつ矩形
状のフェースプレートパネルを備えたシャドウマスク形
カラー陰極線管において、前記フェースプレートパネル
の高さをｈとし、有効画面について、短軸上の長辺端で
の高さ方向の落ち込み量をｄ1、長軸上の短辺端での高
さ方向の落ち込み量をｄ2、対角軸上の端部での高さ方
向の落ち込み量をｄ3としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3をｄ1
＜ｄ2＜ｄ3の関係とし、かつ前記高さｈに対する対角軸
上の端部での高さ方向の落ち込み量ｄ3を５０％以下と
したことを特徴とする。
レートパネルの少なくとも対角端部において、パネル全
高に対する落ち込み量を５０％以下としたことにより達
成される。すなわち、本発明は、長軸と短軸をもつ矩形
状のフェースプレートパネルを備えたシャドウマスク形
カラー陰極線管において、前記フェースプレートパネル
の高さをｈとし、有効画面について、短軸上の長辺端で
の高さ方向の落ち込み量をｄ1、長軸上の短辺端での高
さ方向の落ち込み量をｄ2、対角軸上の端部での高さ方
向の落ち込み量をｄ3としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3をｄ1
＜ｄ2＜ｄ3の関係とし、かつ前記高さｈに対する対角軸
上の端部での高さ方向の落ち込み量ｄ3を５０％以下と
したことを特徴とする。
【００１５】
【作用】パネル全高ｈに対する長軸、短軸、対角軸上の
各端部でのＺ軸方向の落ち込み量ｄ（ｄ1,ｄ2,ｄ3）を
上記範囲内に設定することにより、十分なフェースプレ
ートパネルの強度を確保できると共に、表面反射による
映像のゆがみを低減し、シャドウマスクのドーミング現
象の発生を少なくしたフラットなフェースプレートパネ
ルが得られる。
各端部でのＺ軸方向の落ち込み量ｄ（ｄ1,ｄ2,ｄ3）を
上記範囲内に設定することにより、十分なフェースプレ
ートパネルの強度を確保できると共に、表面反射による
映像のゆがみを低減し、シャドウマスクのドーミング現
象の発生を少なくしたフラットなフェースプレートパネ
ルが得られる。
【００１６】
【実施例１】以下、本発明の実施例につき、図面を参照
して詳細に説明する。図１は本発明によるシャドウマス
ク形カラー陰極線管の一実施例のフェースプレートパネ
ル形状の説明図であって、Ｚ軸に関して１象限のみを示
した模式図である。同図において、フェースプレートパ
ネル１は、Ｙ軸に沿う平均曲率半径Ｒ1、Ｙ軸と平行な
短辺に沿う平均曲率半径Ｒ2、Ｘ軸に沿う平均曲率半径
Ｒ3、Ｘ軸と平行な長辺に沿う平均曲率半径Ｒ4で構成し
た滑らかな曲面に形成されている。
して詳細に説明する。図１は本発明によるシャドウマス
ク形カラー陰極線管の一実施例のフェースプレートパネ
ル形状の説明図であって、Ｚ軸に関して１象限のみを示
した模式図である。同図において、フェースプレートパ
ネル１は、Ｙ軸に沿う平均曲率半径Ｒ1、Ｙ軸と平行な
短辺に沿う平均曲率半径Ｒ2、Ｘ軸に沿う平均曲率半径
Ｒ3、Ｘ軸と平行な長辺に沿う平均曲率半径Ｒ4で構成し
た滑らかな曲面に形成されている。
【００１７】そして、フェースプレートパネルのＺ軸方
向高さ（すなわち、フェースプレートパネルの全高）を
ｈとし、有効画面について、Ｙ軸上の長辺端の端部Ａ
（Ｘ0，Ｙn）でのＺ軸方向の落ち込み量をｄ1、Ｘ軸上
の短辺端の端部Ｂ（Ｘn，Ｙ0）でのＺ軸方向の落ち込み
量をｄ2、対角軸（Ｔ軸）上の端部Ｃ（Ｘn，Ｙn）での
Ｚ軸方向の落ち込み量をｄ3としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3
がｄ1＜ｄ2＜ｄ3の関係にあり、かつフェースプレート
パネルのＺ軸方向高さｈに対してｄ3が５０％以下とな
るようにしている。
向高さ（すなわち、フェースプレートパネルの全高）を
ｈとし、有効画面について、Ｙ軸上の長辺端の端部Ａ
（Ｘ0，Ｙn）でのＺ軸方向の落ち込み量をｄ1、Ｘ軸上
の短辺端の端部Ｂ（Ｘn，Ｙ0）でのＺ軸方向の落ち込み
量をｄ2、対角軸（Ｔ軸）上の端部Ｃ（Ｘn，Ｙn）での
Ｚ軸方向の落ち込み量をｄ3としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3
がｄ1＜ｄ2＜ｄ3の関係にあり、かつフェースプレート
パネルのＺ軸方向高さｈに対してｄ3が５０％以下とな
るようにしている。
【００１８】図２はＹ軸に沿ったフェースプレートパネ
ルの部分断面図、図３はＸ軸に沿ったフェースプレート
パネルの部分断面図、図４はＴ軸に沿ったフェースプレ
ートパネルの部分断面図であって、図１と同一符号は同
一部分に対応する。図２，図３，図４において、Ｙ軸，
Ｘ軸，Ｔ軸上の各端部Ａ（Ｘ0，Ｙn），Ｂ（Ｘn，
Ｙ0），Ｃ（Ｘn，Ｙn）でのＺ軸方向の落ち込み量ｄ1，
ｄ2，ｄ3は、この順序で大きくなるように形成されてお
り、かつＴ軸上の端部Ｃ（Ｘn，Ｙn）での落ち込み量ｄ
3とフェースプレートパネル１のＺ軸方向の寸法（フェ
ースプレートパネルの全高）ｈに対する（ｄ3／ｈ）×
１００が５０以下に設定されている。
ルの部分断面図、図３はＸ軸に沿ったフェースプレート
パネルの部分断面図、図４はＴ軸に沿ったフェースプレ
ートパネルの部分断面図であって、図１と同一符号は同
一部分に対応する。図２，図３，図４において、Ｙ軸，
Ｘ軸，Ｔ軸上の各端部Ａ（Ｘ0，Ｙn），Ｂ（Ｘn，
Ｙ0），Ｃ（Ｘn，Ｙn）でのＺ軸方向の落ち込み量ｄ1，
ｄ2，ｄ3は、この順序で大きくなるように形成されてお
り、かつＴ軸上の端部Ｃ（Ｘn，Ｙn）での落ち込み量ｄ
3とフェースプレートパネル１のＺ軸方向の寸法（フェ
ースプレートパネルの全高）ｈに対する（ｄ3／ｈ）×
１００が５０以下に設定されている。
【００１９】図５は本発明によるシャドウマスク形カラ
ー陰極線管のフェースプレートパネルの短軸，長軸，対
角軸上の各端部でのＺ軸方向落ち込み量を従来技術によ
るシャドウマスク形カラー陰極線管と比較して示す説明
図であって、サンプルａ〜ｆは従来例によるもの、サン
プルｇ〜ｉは本発明によるものである。なお、サンプル
ｈについては対角軸の数値のみ示した。
ー陰極線管のフェースプレートパネルの短軸，長軸，対
角軸上の各端部でのＺ軸方向落ち込み量を従来技術によ
るシャドウマスク形カラー陰極線管と比較して示す説明
図であって、サンプルａ〜ｆは従来例によるもの、サン
プルｇ〜ｉは本発明によるものである。なお、サンプル
ｈについては対角軸の数値のみ示した。
【００２０】具体的な一例として７９ｃｍ型（３３”）
のフェースプレートパネル（サンプルｅ，ｇ）について
見ると、従来のサンプルｅの曲面形状では、対角軸上の
端部でのＺ軸方向の落ち込み量／全高比率（ｄ3／ｈ）
は約６０％である。これに対して本実施例における同比
率は約４９％となる。本実施例によれば、フェースプレ
ートパネルのフラット感を保ちつつ、ガラス外囲器の強
度低下を防止できる。また、フェースプレートパネルの
表面の曲面を全体として滑らかな曲面とすることができ
るため、ペリフェリ部における表面反射像のゆがみを低
減でき、かつ、内部に設置するシャドウマスクの強度も
向上し、ドーミング現象の発生を少なくすることができ
る。
のフェースプレートパネル（サンプルｅ，ｇ）について
見ると、従来のサンプルｅの曲面形状では、対角軸上の
端部でのＺ軸方向の落ち込み量／全高比率（ｄ3／ｈ）
は約６０％である。これに対して本実施例における同比
率は約４９％となる。本実施例によれば、フェースプレ
ートパネルのフラット感を保ちつつ、ガラス外囲器の強
度低下を防止できる。また、フェースプレートパネルの
表面の曲面を全体として滑らかな曲面とすることができ
るため、ペリフェリ部における表面反射像のゆがみを低
減でき、かつ、内部に設置するシャドウマスクの強度も
向上し、ドーミング現象の発生を少なくすることができ
る。
【００２１】図６は本発明によるシャドウマスク形カラ
ー陰極線管の全体構成を説明する断面図であって、１は
フェースプレートパネル、１ａはスカート部、５は有効
画面部を構成する蛍光膜、６はファンネル部、７はネッ
ク部、８はシャドウマスク、９は磁気シールド、１０は
偏向装置、１１はピュリティ調整マグネット、１２はセ
ンタービームスタティックコンバーゼンス調整マグネッ
ト、１３はサイドビームスタティックコンバーゼンス調
整マグネット、１４は電子銃、１５は電子ビームであ
る。
ー陰極線管の全体構成を説明する断面図であって、１は
フェースプレートパネル、１ａはスカート部、５は有効
画面部を構成する蛍光膜、６はファンネル部、７はネッ
ク部、８はシャドウマスク、９は磁気シールド、１０は
偏向装置、１１はピュリティ調整マグネット、１２はセ
ンタービームスタティックコンバーゼンス調整マグネッ
ト、１３はサイドビームスタティックコンバーゼンス調
整マグネット、１４は電子銃、１５は電子ビームであ
る。
【００２２】フェースプレートパネル１の曲面は前記で
説明した形状に形成されており、また、フェースプレー
トパネルの表面には必要に応じて反射防止あるいは帯電
防止のためのＳｎＯ2，ＩｎＯ3等を含む薄膜が一層また
は多層に形成されている。さらに、ファンネル部６の内
面には黒鉛や二酸化チタン等からなる内装導電薄膜が被
着されている。
説明した形状に形成されており、また、フェースプレー
トパネルの表面には必要に応じて反射防止あるいは帯電
防止のためのＳｎＯ2，ＩｎＯ3等を含む薄膜が一層また
は多層に形成されている。さらに、ファンネル部６の内
面には黒鉛や二酸化チタン等からなる内装導電薄膜が被
着されている。
【００２３】シャドウマスク８はフェースプレートパネ
ル１の曲面形状に倣った曲面を持った形状に成形されて
いる。このシャドウマスク８の曲面形状をフェースプレ
ートパネルの曲面形状と同様のものとしたことにより、
強度保持に大きく寄与する対角軸方向の曲率半径を小さ
くでき、それによってシャドウマスク全体の剛性を向上
させ、ドーミング現象の発生を低減できる。
ル１の曲面形状に倣った曲面を持った形状に成形されて
いる。このシャドウマスク８の曲面形状をフェースプレ
ートパネルの曲面形状と同様のものとしたことにより、
強度保持に大きく寄与する対角軸方向の曲率半径を小さ
くでき、それによってシャドウマスク全体の剛性を向上
させ、ドーミング現象の発生を低減できる。
【００２４】なお、ここでは、比較的大型サイズのフェ
ースプレートパネルをもつシャドウマスク形カラー陰極
線管についてのみ説明したが、本発明は他のサイズにも
適用できるものであることは言うまでもない。さらに本
発明は、シャドウマスク形カラー陰極線管に制限される
ものではなく、色選択方式や電子銃形式を異にする他の
形式の陰極線管にも適用できるものである。
ースプレートパネルをもつシャドウマスク形カラー陰極
線管についてのみ説明したが、本発明は他のサイズにも
適用できるものであることは言うまでもない。さらに本
発明は、シャドウマスク形カラー陰極線管に制限される
ものではなく、色選択方式や電子銃形式を異にする他の
形式の陰極線管にも適用できるものである。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フェースプレートパネルの強度を格段に向上でき、また
表面反射像のゆがみを低減してフラット感を増した映像
表示画面を有すると共に、シャドウマスクのドーミング
現象の発生を少なくした優れた機能のシャドウマスク形
カラー陰極線管を提供することができる。
フェースプレートパネルの強度を格段に向上でき、また
表面反射像のゆがみを低減してフラット感を増した映像
表示画面を有すると共に、シャドウマスクのドーミング
現象の発生を少なくした優れた機能のシャドウマスク形
カラー陰極線管を提供することができる。
【図１】本発明によるシャドウマスク形カラー陰極線管
の一実施例のフェースプレートパネル形状の説明図であ
る。
の一実施例のフェースプレートパネル形状の説明図であ
る。
【図２】図１に示したシャドウマスク形カラー陰極線管
の短軸に沿ったフェースプレートパネルの部分断面図で
ある。
の短軸に沿ったフェースプレートパネルの部分断面図で
ある。
【図３】図１に示したシャドウマスク形カラー陰極線管
の長軸に沿ったフェースプレートパネルの部分断面図で
ある。
の長軸に沿ったフェースプレートパネルの部分断面図で
ある。
【図４】図１に示したシャドウマスク形カラー陰極線管
の対角軸に沿ったフェースプレートパネルの部分断面図
である。
の対角軸に沿ったフェースプレートパネルの部分断面図
である。
【図５】本発明によるシャドウマスク形カラー陰極線管
のフェースプレートパネルの短軸，長軸，対角軸上の各
端部でのＺ軸方向落ち込み量を従来技術によるシャドウ
マスク形カラー陰極線管と比較して示す説明図である。
のフェースプレートパネルの短軸，長軸，対角軸上の各
端部でのＺ軸方向落ち込み量を従来技術によるシャドウ
マスク形カラー陰極線管と比較して示す説明図である。
【図６】本発明によるシャドウマスク形カラー陰極線管
の全体構成を説明する断面図である。
の全体構成を説明する断面図である。
【図７】シャドウマスク形カラー陰極線管のフェースプ
レートパネルを説明する正面図である。
レートパネルを説明する正面図である。
【図８】図７に示したシャドウマスク形カラー陰極線管
の短軸，長軸，および対角軸に沿ったフェースプレート
パネルの概略形状を説明する断面図である。
の短軸，長軸，および対角軸に沿ったフェースプレート
パネルの概略形状を説明する断面図である。
１・・・フェースプレートパネル、２・・・長軸、３・
・・短軸、４・・・対角軸、５・・・有効画面。
・・短軸、４・・・対角軸、５・・・有効画面。
Claims (1)
- 【請求項１】長軸と短軸をもつ矩形状のフェースプレー
トパネルを備えたシャドウマスク形カラー陰極線管にお
いて、前記フェースプレートパネルの高さをｈとし、有
効画面について、短軸上の長辺端での高さ方向の落ち込
み量をｄ1、長軸上の短辺端での高さ方向の落ち込み量
をｄ2、対角軸上の端部での高さ方向の落ち込み量をｄ3
としたとき、ｄ1，ｄ2，ｄ3をｄ1＜ｄ2＜ｄ3の関係と
し、かつ前記高さｈに対する対角軸上の端部での高さ方
向の落ち込み量ｄ3を５０％以下としたことを特徴とす
るシャドウマスク形カラー陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23924591A JPH0582051A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | シヤドウマスク形カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23924591A JPH0582051A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | シヤドウマスク形カラー陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0582051A true JPH0582051A (ja) | 1993-04-02 |
Family
ID=17041899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23924591A Pending JPH0582051A (ja) | 1991-09-19 | 1991-09-19 | シヤドウマスク形カラー陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0582051A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8923748B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-12-30 | Sony Corporation | High frequency module and receiver |
-
1991
- 1991-09-19 JP JP23924591A patent/JPH0582051A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8923748B2 (en) | 2009-10-21 | 2014-12-30 | Sony Corporation | High frequency module and receiver |
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