JPH0579675U - 紙葉類識別装置 - Google Patents

紙葉類識別装置

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JPH0579675U
JPH0579675U JP024451U JP2445192U JPH0579675U JP H0579675 U JPH0579675 U JP H0579675U JP 024451 U JP024451 U JP 024451U JP 2445192 U JP2445192 U JP 2445192U JP H0579675 U JPH0579675 U JP H0579675U
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JP
Japan
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light
wavelength
paper sheet
light receiving
intensity
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JP024451U
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Inventor
卓 井上
裕行 神崎
裕功 嶋田
由美 石野
Original Assignee
グローリー工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラーコピーされた紙葉類を確実に偽券とし
て検出する。 【構成】 第1減算回路40は、第1受光センサ回路1
0で検出された520nmの波長の光の強度と第3受光
センサ回路30で検出された950nmの波長の光の強
度を比較して減算し、その差を電圧値で出力する。第2
減算回路50は、第2受光センサ回路20で検出された
570nmの波長の光の強度と第3受光センサ回路30
で検出された950nmの波長の光の強度を比較して減
算し、その差を電圧値で出力する。第3減算回路60は
その差同志を比較する。ところで、偽券の場合は真券と
は逆に570nmの波長よりも520nmの波長におけ
る反射強度の方が大きい。すなわち、I1>I3であ
る。したがって、ln(I3/I1)が負、つまりTP
3が負の電圧として検出されたらそれは偽券であると判
定できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、紙幣などの紙葉類を識別する紙葉類識別装置に関し、特にカラーコ ピーされた紙葉類を確実に検出できる紙葉類識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
最近では、複写技術が進歩し、オリジナルとほとんど変わらない程のカラーコ ピーが取れるようになってきている。ところで、紙幣などの紙葉類の識別装置に は一般にカラーセンサも用いられているので白黒コピーされた紙葉類は確実に検 出でき,またカラーコピーされた紙葉類は一般に真券よりも赤外領域の反射光量 が多いことを利用して検出している(特開昭58−109989号公報記載)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、カラー複写機の種類によっては赤外領域の反射光量があまり多 くないものがあった。したがって、このような複写機でカラーコピーされた紙葉 類は従来の紙葉類識別装置では真正な紙葉類と判断されてしまうという問題点が あった。
【0004】 本考案は上述のような事情から成されたものであり、本考案の目的は、カラー コピーされた紙葉類を確実に偽券として検出できる紙葉類識別装置を提供するこ とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、紙幣などの紙葉類を識別する紙葉類識別装置に関するものであり、 本考案の上記目的は、紙葉類に光を照射する発光手段と、前記紙葉類からの反射 光のうち520nm近傍の波長の光を受光してその強度情報を出力する第1の受 光手段と、前記紙葉類からの反射光のうち570nm近傍の波長の光を受光して その強度情報を出力する第2の受光手段と、前記第1の受光手段,前記第2の受 光手段のそれぞれから出力された強度情報に基づいて前記紙葉類がカラーコピー されたものであるか否かを判別する判別手段とを具備することによって達成され る。
【0006】
【作用】
本考案にあっては、カラーコピーされた偽券の場合その反射光のうち570n mの波長の光より520nmの波長の光の強度が大きいことに着目し、双方の波 長の反射強度を検出して比較することにより、カラーコピーされた偽券が判別さ れる。
【0007】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例について詳細に説明する。 図3は、真券と偽券の反射分光特性の相違を示す図であり、ここでは特に5千 円札の菊模様部分の反射分光特性を示している。真券としては流通券と官封券の 2種類の特性を挙げており、偽券としては従来の方法では検出できなった2機の カラーコピー機(A機,B機)によるそれぞれ流通券と官封券の偽券の特性を挙 げている。
【0008】 図3に示すように、400nm〜800nmにおいて真券の場合はその反射強 度が単調に増加しているのに対して、偽券の場合はいずれも減少する部分が現れ ている。具体的には、A機による偽券の場合は500nm〜560nmにおいて 減少しており、B機による偽券の場合は525nm〜575nmにおいて減少し ている。したがって、この特徴部分をとらえることにより従来の方法では不可能 であった偽券の判別が可能となる。
【0009】 図1は、本考案の紙葉類識別装置における一実施例の概略構成を示す図である 。ここで、第1帯域濾過フィルタ1,第2帯域濾過フィルタ2は、それぞれ52 0±5nm,570±5nmの帯域を濾過するフィルタである。紙葉類からの反 射光のうち波長が520nm近傍の光は、第1帯域濾過フィルタ1を通過して第 1受光センサ3により受光される。第1受光センサ3により受光された光はその 強度の情報が電気信号に変換されて第1増幅器5により増幅された後、比較判別 手段7に入力される。一方、紙葉類からの反射光のうち波長が570nm近傍の 光は、第2帯域濾過フィルタ2を通過して第2受光センサ4により受光される。 第2受光センサ4により受光された光はその強度の情報が電気信号に変換されて 第2増幅器6により増幅された後、比較判別手段7に入力される。比較判別手段 7は、入力された520nm近傍の波長の光の強度の信号及び570nm近傍の 波長の光の強度の信号の大小を比較し、その結果に応じて信号を出力する。
【0010】 図2は、本考案の紙葉類識別装置における一実施例の詳細な構成を示す回路図 である。この回路は、第1受光センサ回路10,第2受光センサ回路20,第3 受光センサ回路30,第1減算回路40,第2減算回路50,第3減算回路60 及び定電圧発生回路70から成り立っている。更に、第1受光センサ回路10は 、フォトダイオード11,演算増幅器12,ダイオード13及びコンデンサ14 から成り立っており、第2受光センサ回路20及び第3受光センサ回路30も同 様である。尚、フォトダイオード11,フォトダイオード21及びフォトダイオ ード31には、図示していないが、それぞれ520±5nm,950±5nm及 び570±5nmの帯域を濾過するフィルタが付設されている。また、第1減算 回路40は、抵抗41,42,43,44,演算増幅器45で構成される減算器 とボルテージフォロア46と可変抵抗47から成り立っている。第2減算回路5 0及び第3減算回路60も同様である。
【0011】 そこで、フォトダイオード11,フォトダイオード21及びフォトダイオード 31に流れる電流をそれぞれI1,I2及びI3とし、第1受光センサ回路10 ,第2受光センサ回路20,第3受光センサ回路30,第1減算回路40,第2 減算回路50及び第3減算回路60の出力電圧をそれぞれV01,V02,V0 3,TP1,TP2及びTP3とし、抵抗41,42,43,44,51,52 ,53,54,61,62,63,64の抵抗値をそれぞれR41,R42,R 43,R44,R51,R52,R53,R54,R61,R62,R63,R 64とする。 出力電圧V01,V02,V03については、例えば電圧V01は数1で表さ れる。
【0012】
【数1】 V01=Vref−(kT/q)・ln(I1/I0) ここで、k:ボルツマン定数 T:絶対温度 q:電子の電荷 また、出力電圧TP1は数2で表される(V47=0)。
【0013】
【数2】 TP1=−(R42/R41)・V01 +((R41+R42)/R41)・(R44/(R43+R44 ))・V02 ここで、R41=R43、R42=R44とし、V01,V02を代入すると 、数3が得られる。
【0014】
【数3】 TP1=(R42/R41)・(V02−V01) =(R42/R41)・(kT/q)・(ln(I1/I0)−ln (I2/I0)) =(R42/R41)・(kT/q)・ln(I1/I2) また、R51=R53、R52=R54とすると、同様に出力電圧TP2は数 4で表される(V57=0)。
【0015】
【数4】 TP2=(R52/R51)・(kT/q)・ln(I3/I2) 更に、入力電圧がTP1,TP2、出力電圧がTP3である第3減算回路60 については、R61=R63、R62=R64ならば数5として導かれる(V6 7=0)。
【0016】
【数5】 TP3=(R62/R61)・(TP2−TP1) =(R62/R61)・(kT/q)・((R52/R51)・ln (I3/I2)−(R42/R41)・ln(I1/I2)) ここで、更にR41=R51、R42=R52とすると最終的に出力電圧TP 3は数6として得られる。
【0017】
【数6】 TP3=(R62/R61)・(R42/R41)・(kT/q)・ln( I3/I1) そこで、数3が示すように第1減算回路40は520nmの波長の光の強度と 950nmの波長の光の強度を比較して減算し、その差を電圧値で出力している 。また、数4が示すように第2減算回路50は570nmの波長の光の強度と9 50nmの波長の光の強度を比較して減算し、その差を電圧値で出力している。 更に、第3減算回路60はその差同志を比較している。したがって、第3減算回 路60は数6が示すように結局520nmの波長の光の強度と570nmの波長 の光の強度を比較して減算していることになる。
【0018】 ところで、前述のように偽券の場合は真券とは逆に570nmの波長よりも5 20nmの波長における反射強度の方が大きくなっている。すなわち、I1>I 3である。したがって、数6において、ln(I3/I1)が負、つまりTP3 が負の電圧として検出されたらそれは偽券であると判定できる。 尚、上記実施例では、一旦950nmの波長の光の強度との差をとったが、直 接520nmの波長と570nmの波長の各強度の差をとってよいことは言うま でもない。
【0019】
【考案の効果】
以上のように本考案の紙葉類識別装置によれば、カラーコピーされた紙葉類を 確実に偽券として検出できるので、それらを用いた犯罪等を有効に防止すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の紙葉類識別装置における一実施例の概
略構成を示す図である。
【図2】本考案の紙葉類識別装置における一実施例の詳
細な構成を示す回路図である。
【図3】真券と偽券の反射分光特性の相違を示す図であ
る。
【符号の説明】 1 第1帯域濾過フィルタ 2 第2帯域濾過フィルタ 3 第1受光センサ 4 第2受光センサ 5 第1増幅器 6 第2増幅器 7 比較判別手段 10 第1受光センサ回路 11 フォトダイオード 20 第2受光センサ回路 21 フォトダイオード 30 第3受光センサ回路 31 フォトダイオード 40 第1減算回路 50 第2減算回路 60 第3減算回路 70 定電圧発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 石野 由美 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類に光を照射する発光手段と、前記
    紙葉類からの反射光のうち520nm近傍の波長の光を
    受光してその強度情報を出力する第1の受光手段と、前
    記紙葉類からの反射光のうち570nm近傍の波長の光
    を受光してその強度情報を出力する第2の受光手段と、
    前記第1の受光手段,前記第2の受光手段のそれぞれか
    ら出力された強度情報に基づいて前記紙葉類がカラーコ
    ピーされたものであるか否かを判別する判別手段とを具
    備したことを特徴とする紙葉類識別装置。
JP024451U 1992-03-24 1992-03-24 紙葉類識別装置 Pending JPH0579675U (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5544379B2 (ja) * 1972-09-22 1980-11-12
JPS5832562B2 (ja) * 1975-07-29 1983-07-14 株式会社クボタ ゲ−ジホイ−ルナドノ アンテイセツチタイソウチ
JPH02118792A (ja) * 1988-10-28 1990-05-07 Nippon Conlux Co Ltd 紙幣識別方法

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