JPH0579476A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH0579476A JPH0579476A JP4052998A JP5299892A JPH0579476A JP H0579476 A JPH0579476 A JP H0579476A JP 4052998 A JP4052998 A JP 4052998A JP 5299892 A JP5299892 A JP 5299892A JP H0579476 A JPH0579476 A JP H0579476A
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- Japan
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- bearing
- electric motor
- scroll
- crankshaft
- bearings
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- Pending
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- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
を吸収して同軸度を良くし、組立性を向上すると共に、
運転時のクランク軸の下端曲がりによる入力増加を防止
し、潤滑油の供給状態が悪化する条件下で起こる微視的
な焼き付き現象を防止し、信頼性の高いスクロ−ル圧縮
機を提供することにある。 【構成】 渦巻状のラップを噛みあわせて圧縮室を形成
する固定スクロ−ルおよび旋回スクロ−ルと、旋回スク
ロールの自転防止手段と、電動機の回転力を伝達し旋回
スクロ−ルを公転させるクランク軸と、このクランク軸
を回転させる軸受を具備するフレームとを備え、クラン
ク軸を支持する軸受を電動機の両側に設けてなるスクロ
−ル圧縮機において、一方の軸受を自動調心機能を有す
る軸受とするとともに、当該軸受の軸受間の隙間を0.
008〜0.030mmとしたことを特徴とする。ま
た、その材質をカ−ボン材としたものである。
Description
り、特に、空気調和機,冷蔵庫等に用い、安価な手段で
信頼性を向上させるのに好適なスクロ−ル圧縮機に関す
るものである。
ンク軸を支持する軸受の配置や構造に関しては、例えば
特開平2−125986号公報に記載されている。図3
は、同公報に開示された従来のスクロ−ル圧縮機の縦断
面図である。図3に示すスクロ−ル圧縮機は、密閉ケ−
ス1内に圧縮機構部2と電動機部10とが収納されたも
ので、固定スクロ−ル3は、端板3a上に渦巻状のラッ
プ3bが直立したものであり、旋回スクロ−ル4は、端
板4a上に渦巻状のラップ4bが直立したもので、ラッ
プ3b,4bを互いに内側に向けて噛み合わせることに
より圧縮室5を形成している。電動機10は、ステ−タ
11とロ−タ12とからなっている。
クロ−ル4を公転させるクランク軸、7は、このクラン
ク軸6を支持し回転させる主軸受15を具備するフレ−
ム、16は、密閉ケース1に固定された軸受ハウジング
17に設けた下軸受である。ロ−タ12に結合されたク
ランク軸6は、電動機10の両側に設けられた主軸受1
5と下軸受16とで支持されており、主軸受15と下軸
受16とは、ともに固定されたストレ−ト形状のすべり
軸受となっている。
に示すように、電動機10の下部に設けた下軸受16
が、密閉ケ−ス1に固定された軸受ハウジング17に収
納、固定されているため、組立時にはクランク軸6の軸
心と下軸受16の軸心との同軸度が厳しく要求される。
そこで、フレ−ム7の密閉ケ−ス1への取付け精度およ
び軸受ハウジング17の密閉ケ−ス1への取付け精度な
どの組立精度を厳しく管理しなければならないという問
題があった。
ると、ロ−タ12の下端についているバランスウエイト
14により遠心力が働き、クランク軸6がバランスウエ
イト方向に引っ張られ、これによりクランク軸6が曲げ
られ、クランク軸6の下端においては下軸受16の上,
下2点に大きな応力がかかる結果となり、通常の軸受メ
タルでは摩耗量が増大し、入力が大幅に増加するという
問題があった。さらに、精度維持のため下軸受16を軸
受ハウジング17に圧入後、高精度に仕上げ加工を行う
必要があり、加工費が増加するという問題があった。
るためになされたもので、組立時のクランク軸の傾きを
吸収して同軸度を良くし、組立性を向上して、運転時の
クランク軸の下端曲がりによる入力増加を防止し、信頼
性を向上させるとともに、低騒音のスクロ−ル圧縮機を
提供することを、その目的とするものである。また、本
発明の他の目的は、潤滑油の供給状態が悪化する条件下
で起こる微視的な焼き付き現象を防止し、より一層信頼
性を向上しうるスクロール圧縮機を提供することにあ
る。
に、本発明のスクロ−ル圧縮機に係る第一の発明の構成
は、密閉容器内に、電動機と該電動機に連結された圧縮
機構部とを収納するものであって、圧縮機構部は、それ
ぞれの端板上に渦巻状のラップを有し、それぞれのラッ
プを噛みあわせて圧縮室を形成する固定スクロ−ルおよ
び旋回スクロ−ルと、前記旋回スクロールの自転防止手
段と、電動機の回転力を伝達し旋回スクロ−ルを公転さ
せるクランク軸と、このクランク軸を回転させる軸受を
具備するフレームとを備え、前記クランク軸を支持する
軸受を前記電動機の両側に設けてなるスクロ−ル圧縮機
において、一方の軸受を自動調心機能を有する軸受とす
るとともに、当該軸受の材質をカ−ボン材としたもので
ある。
のスクロ−ル圧縮機に係る第二の発明の構成は、密閉容
器内に、電動機と該電動機に連結された圧縮機構部とを
収納するものであって、圧縮機構部は、それぞれの端板
上に渦巻状のラップを有し、それぞれのラップを噛みあ
わせて圧縮室を形成する固定スクロ−ルおよび旋回スク
ロ−ルと、前記旋回スクロールの自転防止手段と、電動
機の回転力を伝達し旋回スクロ−ルを公転させるクラン
ク軸と、このクランク軸を回転させる軸受を具備するフ
レームとを備え、前記クランク軸を支持する軸受を前記
電動機の両側に設けてなるスクロ−ル圧縮機において、
一方の軸受を自動調心機能を有する軸受とするととも
に、当該軸受の軸受間の隙間を0.008〜0.030
mmとしたものである。
ある。クランク軸の下端を支持する下軸受は、クランク
軸外径面と接する下軸受内径面の形状が自動調心形状
(ほぼ球面形状、あるいは上下テ−パ付き形状)、ある
いは軸受外周部を球面形状としているので、クランク軸
が下軸受内で自由に姿勢を変えることが可能である。し
たがって、組立時にクランク軸が傾いた場合や、運転中
にロ−タ下端のバランスウエイトの遠心力がクランク軸
に作用し、その結果、クランク軸が変形した場合などで
も、自動調心機能により異常な片当りを防止できる作用
がある。また、下軸受の材質をカ−ボン材とすることに
より、潤滑油の供給状態が悪化する条件下で起こる微視
的な焼き付き現象が防止でき、信頼性を向上することが
できる。
0.030mmとすることにより、クランク軸の触れ回
りにともない下軸受間で発生する低周波数帯域の騒音値
を低減することができる。
参照して説明する。 〔実施例 1〕図1は、本発明の一実施例に係るスクロ
−ル圧縮機の縦断面図である。図中、図3と同一符号の
ものは、従来技術と同一または相当部分を示している。
図1において、1は密閉ケ−ス、2は、密閉ケ−ス1内
の上部に収納された圧縮機構部、3は、端板3a上に渦
巻き状のラップ3bが直立した固定スクロ−ル、4は、
端板4a上に渦巻き状のラップ4bが直立した旋回スク
ロ−ルであり、固定スクロ−ル3と旋回スクロ−ル4と
はそれぞれのラップ3b,4bを互いに内側に向けて噛
み合わせ圧縮室5を形成している。
スクロ−ル4のボス部に嵌入させ、電動機10の回転力
を伝達し旋回スクロ−ル4を公転させるものである。旋
回スクロ−ル4は、オルダムリング(図示せず)の作用
で自転が防止されている。7は、旋回スクロ−ル4を収
納し固定スクロ−ル3を締結する固定されたフレ−ム、
8は、フレ−ム7に具備されクランク軸6を回転自在に
支持する主軸受、9は、前記主軸受8に対し反電動機側
(電動機10の下側)に位置する下軸受、13は、下軸
受9の軸受保持体である。
とからなり、ロ−タ12に結合されたクランク軸6は、
電動機10の両側に設けられた主軸受8と下軸受9とで
支持される構成となっている。主軸受8は、内径面が一
般的なストレ−ト形状のすべり軸受であり、下軸受9
は、内径面が自動調心形状(ほぼ球面形状)9aをなす
すべり軸受である。また、下軸受9の材質は、カ−ボン
材となっている。
9内で自動調心機能により自由に姿勢を変えることが可
能であるため、組立時のクランク軸6の傾きを吸収して
組立性の向上を図ることができる。同様に、運転中のク
ランク軸6のたわみを吸収でき、異常な片当りを防止で
きてスクロール圧縮機の信頼性を向上させる効果があ
る。また、下軸受9の材質をカ−ボン材とすることによ
り、潤滑油の供給状態が悪化する条件下で起こる微視的
な焼き付き現象を防止でき、より一層スクロール圧縮機
の信頼性を向上させることができる。
の実施例に係るスクロ−ル圧縮機の縦断面図である。図
中、図1と同一符号のものは先の実施例と同等部分であ
るから、その説明を省略する。図2において、電動機1
0の下側に配置されている下軸受9Aは、軸受外周部が
ほぼ球面形状9bとなっている自動調心軸受であり、ま
た、内周面がほぼ球面形状となっている軸受ハウジング
9cとの隙間(軸受間隙間という)が0.008〜0.
030mmとなっている。なお、ここで下軸受9Aの材
質はカ−ボン材が好ましいが、それに限定されるもので
はない。
0.008〜0.030mmとすることにより、クラン
ク軸6の触れ回りにともない下軸受間で発生する低周波
数帯域の騒音値を低減することができる。例えば、50
0Hz〜630Hzでは10dBの低減を実現できた。
このように、図2の実施例によれば、図1の実施例と同
様の効果が得られ、スクロール圧縮機の組立性を向上
し、信頼性を向上させる効果がある。
れば、組立時のクランク軸の傾きを吸収して同軸度を良
くし、組立性を向上して、運転時のクランク軸の下端曲
がりによる入力増加を防止し、信頼性を向上させるとと
もに、低騒音のスクロ−ル圧縮機を提供することができ
る。また、特に、潤滑油の供給状態が悪化する条件下で
起こる微視的な焼き付き現象が防止され、より一層信頼
性を向上しうるスクロール圧縮機を提供することができ
る。
断面図である。
縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 密閉容器内に、電動機と該電動機に連結
された圧縮機構部とを収納するものであって、 圧縮機構部は、それぞれの端板上に渦巻状のラップを有
し、それぞれのラップを噛みあわせて圧縮室を形成する
固定スクロ−ルおよび旋回スクロ−ルと、前記旋回スク
ロールの自転防止手段と、電動機の回転力を伝達し旋回
スクロ−ルを公転させるクランク軸と、このクランク軸
を回転させる軸受を具備するフレームとを備え、前記ク
ランク軸を支持する軸受を前記電動機の両側に設けてな
るスクロ−ル圧縮機において、 一方の軸受を自動調心機能を有する軸受とするととも
に、当該軸受の材質をカ−ボン材としたことを特徴とす
るスクロ−ル圧縮機。 - 【請求項2】 密閉容器内に、電動機と該電動機に連結
された圧縮機構部とを収納するものであって、 圧縮機構部は、それぞれの端板上に渦巻状のラップを有
し、それぞれのラップを噛みあわせて圧縮室を形成する
固定スクロ−ルおよび旋回スクロ−ルと、前記旋回スク
ロールの自転防止手段と、電動機の回転力を伝達し旋回
スクロ−ルを公転させるクランク軸と、このクランク軸
を回転させる軸受を具備するフレームとを備え、前記ク
ランク軸を支持する軸受を前記電動機の両側に設けてな
るスクロ−ル圧縮機において、 一方の軸受を自動調心機能を有する軸受とするととも
に、当該軸受の軸受間の隙間を0.008〜0.030
mmとしたことを特徴とするスクロ−ル圧縮機。 - 【請求項3】 自動調心機能を有する軸受の材質をカー
ボン材としたことを特徴とする請求項2記載のスクロー
ル圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4052998A JPH0579476A (ja) | 1991-07-11 | 1992-03-12 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17105591 | 1991-07-11 | ||
JP3-171055 | 1991-07-11 | ||
JP4052998A JPH0579476A (ja) | 1991-07-11 | 1992-03-12 | スクロール圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0579476A true JPH0579476A (ja) | 1993-03-30 |
Family
ID=26393678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4052998A Pending JPH0579476A (ja) | 1991-07-11 | 1992-03-12 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0579476A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089465A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-03-27 | Fujitsu General Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2013174241A (ja) * | 2013-04-10 | 2013-09-05 | Ricchisutoon:Kk | スクロール流体機械 |
-
1992
- 1992-03-12 JP JP4052998A patent/JPH0579476A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002089465A (ja) * | 2000-09-20 | 2002-03-27 | Fujitsu General Ltd | スクロール圧縮機 |
JP2013174241A (ja) * | 2013-04-10 | 2013-09-05 | Ricchisutoon:Kk | スクロール流体機械 |
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