JPH0579347U

JPH0579347U - 温水器配電システム

Info

Publication number: JPH0579347U
Application number: JP2352892U
Authority: JP
Inventors: 禎実大槻; 輝晋有吉
Original assignee: 禎実大槻; 輝晋有吉
Priority date: 1992-03-19
Filing date: 1992-03-19
Publication date: 1993-10-29

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は、時間帯別電灯制度に加入すること
なく、昼間においても必要な熱湯を沸かせることができ
る温水器配電システムを提供することを目的とする。【構成】本考案に係る温水器配電システムは、深夜電
力用電線に通電をＯＮ・ＯＦＦするタイムスイッチと、
使用電力量を計量する深夜電力用電力計とを接続し、該
深夜電力用電線を深夜電力専用温水器の電源入力に接続
してなる温水器配電システムにおいて、一般電灯用電線
に第２の電線を分岐接続し、該第２電線と深夜電力用電
線とを切替えて深夜電力専用温水器の電源入力に接続す
るための切替スイッチを設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、温水器配電システムに関し、特に深夜電力用温水器の配電システムの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

最近、家庭内においては、電気やガス等の各種温水器が設置され、浴槽、台所あるいは洗面所で水道の蛇口をひねると、手軽に熱湯を使用でき、大変便利になってきた。例えば、電気温水器には、深夜電力を使用し、タイムスイッチによって温水器を深夜の一定時間、例えば２時間だけ作動させ、昼間電力料金の略１／２の料金で熱湯を沸かして貯湯するようにした深夜電力専用温水器が利用されている。しかし、かかる深夜電力用温水器では、貯湯量が３７０〜５５０リットル程度であり、使用量が多くなる冬期には熱湯が不足することがあった。これに対し、各電力会社においては、夜間と昼間とで電力料金を分けて計算する時間帯別電灯制度を新たに採用し、いつでも熱湯を沸かせるようにした温水器配電システムが提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述の時間帯別電灯の温水器配電システムでは、時間帯別電灯に対応した、専用の温水器、及びタイムコントローラ等の専用の配電設備とを必要とし、現在設置している深夜電力用温水器を取外して設置工事を行わなければならず、コスト高になっていた。しかも、夜間に湯を沸かす場合には従来の深夜電力用温水システムとほぼ同じ料金で湯を沸かすことができるものの、昼間に湯を沸かす場合には通常の昼間電力料金よりも割り高になってしまうという問題があった。この考案は、かかる問題点に鑑み、時間帯別電灯専用の温水器を設置することなく、昼間においても湯を沸かすことができるようにした温水器配電システムを提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで本考案に係る温水器配電システムは、「深夜電力用電線に通電をＯＮ・ＯＦＦするタイムスイッチと、使用電力量を計量する深夜電力用電力計とを接続し、深夜電力用電線を深夜電力専用温水器の電源入力に接続してなる温水器配電システムにおいて、一般電灯用電線に第２の電線を分岐接続し、該第２電線と深夜電力用電線とを切替えて深夜電力専用温水器の電源入力に接続するための切替スイッチを設けるようにした」ことを要旨とする。ここで切替スイッチは一般電灯用電線から分岐した第２電線と深夜電力用電線とを選択的に深夜電力用温水器の電源入力に接続できるものであればどのような構造を採用してもよい。

【０００５】

【作用】

本考案においては、昼間電線に第２電線を分岐接続し、切替スイッチによって深夜電力用電線と第２電線とを切替えて深夜電力専用温水器の電源入力に接続するようにしたので、新たに時間帯別電灯制度に加入することなく、昼間に温水器で湯を沸かすことができ、既に敷設されている深夜電力専用の温水器配電システムをそのまま使用できる。また、切替スイッチと第２の電線とを設けるだけであるので、電気工事の取扱いの資格を有する者であれば簡単に敷設工事ができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図１ないし図３は本考案の一実施例による温水器配電システムを示す。図において、１は各家庭に引き込まれている単相３線式電線で、該電線１は２つに分岐され、一方の電線２は分電盤３を経て一般電灯用の電線として各種電気製品に接続され、又該一般電灯用電線２には分電盤３の手前に一般電灯用の電力量計４が接続されて使用電力量が計量されるようになっている。また、分岐された他方の電線５には通電をＯＮ・ＯＦＦするタイムスイッチ６、及び使用電力量を計量する電力量計７が接続されて深夜電力用電線として使用されるようになっている。

【０００７】上記一般電灯用電線２には分電盤３の手前で第２の電線８が分岐接続され、該第２の電線８及び深夜電力用電線５とは切替スイッチ９の２つの一次側端子に各々接続され、該切替スイッチ９は深夜電力用及び昼間電力用の一方のスイッチ９ａ、９ｂをＯＮすると他方が自動的にＯＦＦとなるような構造が採用されている。他方、深夜電力専用温水器１０の電源入力には電線１１が接続され、該電線１１はブレーカ１２を経て切替スイッチ９の二次側端子に接続されている。なお、図２に示すように、通常の電気温水器１０は２００Ｖｗｈの仕様になっており、一般的な照明１４の電線は１００Ｖｗｈの仕様となっているので、一般電灯用の電線２から温水器１０に第２の電線８を接続する場合には２００Ｖｗｈ仕様であるクッキングヒータ１３等の配線と同様の配線とする必要がある。また、切替スイッチ９についても２００Ｖｗｈの仕様とする必要がある。

【０００８】次に作用効果について説明する。通常のように、深夜電力によって温水器１０で熱湯を沸かす場合には、切替スイッチ９の深夜電力用のスイッチ９ａをＯＮとし、昼間電力用のスイッチ９ｂをＯＦＦとしておくと、深夜電力用電線５が温水器１０の電源入力に接続され、深夜になってタイムスイッチ６がＯＮすると、温水器１０に電力が供給されて熱湯が沸かされ、貯湯される。他方、冬期等において、昼間に温水器１０に貯湯した熱湯が不足した場合、切替スイッチ９の昼間電力用のスイッチ９ｂをＯＮとし、深夜電力用のスイッチ９ａをＯＦＦにすると、今度と一般電灯用電線２及び第２電線８の経路が温水器１０の電源入力に接続され、温水器１０が作動して熱湯が沸き、貯湯できる。また、必要に応じ、昼間のみに熱湯を沸かすようにしてもよい。

【０００９】このように切替スイッチ９によって深夜電力用電線５と第２電線８とを切替えて深夜電力専用温水器１０の電源入力に接続するようにしたので、昼間においても既存の深夜電力専用の温水器配電システムをそのまま使用して温水器１０で湯を沸かすことができ、新たに時間帯別電灯制度に加入する必要がない。また、一般電灯用電線２に第２の電線８を分岐接続し、切替スイッチ９で深夜電力用電線５と切替えて接続するようにしたので、電気配線の取扱いの資格を有する者であれば簡単かつ短時間で、しかも安価に敷設工事ができる。その結果、電気温水システムのより一層の普及が期待できる。

【００１０】

【考案の効果】

以上のように、本考案に係る温水器配電システムによれば、新たに時間帯別電灯制度に加入することなく、既存の深夜電力専用の温水器配電システムをそのまま使用して昼間においても必要な熱湯を沸かせることができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例による温水器配電システム
を示す概略構成図である。

【図２】上記温水器配電システムにおける配線方法を
説明するための図である。

【図３】上記温水器配電システムにおける切替スイッ
チを示す平面図である。

【符号の説明】

２一般電灯用電線５深夜電力用電線６タイムスイッチ７電力量計８第２の電線９切替スイッチ１０深夜電力専用温水器

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】深夜電力用電線に、通電をＯＮ・ＯＦＦ
するタイムスイッチと、使用電力量を計量する深夜電力
用電力計とを接続し、深夜電力用電線を深夜電力専用の
温水器の電源入力に接続してなる温水器配電システムに
おいて、一般電灯用電線に第２の電線を分岐接続し、該第２電線
と深夜電力用電線とを切替えて深夜電力専用温水器の電
源入力に接続するための切替スイッチを設けたことを特
徴とする温水器配電システム。