JPH057871Y2

JPH057871Y2 -

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Publication number: JPH057871Y2
Application number: JP1986184560U
Authority: JP
Priority date: 1986-11-29
Filing date: 1986-11-29
Publication date: 1993-02-26
Anticipated expiration: 2001-11-29
Also published as: JPS6389347U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は航空機や大型車両に使用される大型タ
イヤの運搬に用いられる大型タイヤ運搬車両に関
する。

従来の技術航空機や大型車両に使用される大型のタイヤは
可成りの重量があるため、その交換作業に際して
第１０図に示すような手押しタイプのリフターを
用いて大型タイヤを運搬するようにしている。

このリフターは前、後キヤスター１０３，１０
４を備えた平面コ字形の台車フレーム１００の一
対のアーム１０１，１０１上にそれぞれローラ１
０２，１０２を回転自在に軸支してあり、これら
ローラ１０２，１０２上に跨つて大型タイヤＷを
載置するようにしてある。

後部キヤスター１０４はその車軸にマスタシリ
ンダ１０５を取付けてあつて、このマスタシリン
ダ１０５の胴部をリンク１０６を介して台車フレ
ーム１００の後部ブラケツト１０７に連結してあ
ると共に、マスタシリンダ１０５のピストンロツ
ド１０８の上端を台車フレーム１００の後部上側
の支持座１０９に係合してある。

マスタシリンダ１０５にはレバー１１０によつ
て作動されるプランジヤーポンプ１１１を併設し
てあつて、このレバー１１０を上下方向に反復操
作することによつてプランジヤーポンプ１１１を
作動させ、マスタシリンダ１０５を伸張させて台
車フレーム１００を前部キヤスター１０３を支点
として前傾状態に上昇できるようにしてある。こ
の類似構造は、例えば実開昭57−174499号公報に
示されている。

考案が解決しようとする問題点大型タイヤＷの運搬はリフターを手押しして行
わなければならず、また、ローラ１０２，１０２
上への大型タイヤＷの積み込み及び荷降しは人手
によつて行わなければならないため、多大な労力
と時間とを要し作業能率が悪い点が指摘されてい
る。

そこで、本出願人は大型タイヤの運搬、および
大型タイヤの積み込み、荷降しの省力化と作業能
率の向上を図るため、先に特願昭60−193153号
（特開昭62−56299号）により自走式の大型タイヤ
運搬車両を提案している。

これは、エンジン又はモータによつて自走する
台車の後端部上に、支柱を中心に水平回動し、か
つ、駆動機構により上下方向に揺動する平行リン
ク機構を設け、この平行リンク機構の揺動端部に
ハンガーアームを水平回動自在に連結して、この
ハンガーアーム端部に一対のローラ上に大型タイ
ヤをすくい取つて縦置きに保持する荷物ハンガー
を吊設して構成したものである。

本考案はこの先の提案に係る大型タイヤ運搬車
両を更に改良し、荷物ハンガーによる大型タイヤ
の取り込み、荷降し作業をより一層容易に行うこ
とができる大型タイヤ運搬車両を提供するもので
ある。

問題点を解決するための手段前側部に運転席を有し自走する台車の後部に大
型タイヤを積載可能なデツキを形成し、このデツ
キ上に回転自在に軸支した支柱の上下部に一対の
リンクを軸支すると共に、これらリンクの自由端
部間にアーム支軸をピン連結して支柱を中心にし
て水平方向および上下方向に揺動自在に構成した
平行リンク機構と、該平行リンク機構の支柱と上
部のリンクとに跨つて配設され、リモートコント
ロールスイツチの遠隔操作により作動されて、平
行リンク機構を上下揺動する油圧シリンダを有す
る駆動機構と、平行リンク機構のアーム支軸に水
平方向に回動自在に連結したハンガーアームと、
逆Ｕ字状のフレームの下端にロアビームを跨設
し、このロアビームに一対の保持ローラを一側方
に略水平に平行して突出配置し、前記ハンガーア
ームの自由端部に着脱自在に吊設されて、前記一
対の保持ローラ上に跨つて大型タイヤを縦置きに
保持する荷物ハンガーとを備え、かつ、前記荷物
ハンガーのフレームには手動操作ハンドルを設け
ると共に、手動操作ハンドルの近傍で該手動操作
ハンドルを把持した状態で指先きが届く部位に、
前記リモートコントロールスイツチを着脱自在に
保持するスイツチホルダを設けてある。

作用平行リンク機構およびハンガーアームを水平方
向に回動することにより、台車のデツキ上からこ
れら平行リンク機構、ハンガーアームが伸び出す
から、駆動機構により平行リンク機構を下動して
荷物ハンガーを路面近くまで降して、荷物ハンガ
ーを縦置きにされた大型タイヤに向けて押動し、
一対の保持ローラを大型タイヤの周側面にあてが
つて該荷物キンガーを上昇すれば、大型タイヤを
これら一対の保持ローラ上に跨つてすくい取るこ
とができる。

従つて、ハンガーアーム、平行リンク機構をデ
ツキ上に再び水平回動すれば、荷物ハンガーごと
大型タイヤをデツキ上に容易に積み込むことがで
きる。

台車を目的地まで自走し、大型タイヤを荷降し
する場合は前述の操作を逆行すれば、容易に荷降
しすることができる。

前記平行リンク機構、ハンガーアームの伸び出
しによる荷物ハンガーの所定位置への移動操作
は、該荷物ハンガーのフレームに設けた手動操作
ハンドルを把持して容易に行うことができる。

また、荷物ハンガーの上下動はリモートコント
ロールスイツチを手に持つて、あるいはスイツチ
ホルダに保持させたまま、そのスイツチ操作によ
り駆動機構の油圧シリンダを遠隔操作にすること
によつて、積荷状況を見ながら容易に行うことが
できる。

実施例以下、本考案の実施例を図面と共に詳述する。

第１〜９図において、１は前、後輪１ａ，１ｂ
を有し、エンジン又はモータによつて自走する台
車で、前側部に運転席Ｓを形成してあると共に、
この運転席Ｓの後方に航空機等に用いられる大型
のタイヤＷを積載し得るに十分なスペースのデツ
キ２を形成してある。

この実施例ではデツキ２の略後半部２ａの地上
高を低めて多段状に形成して、該デツキ後半部２
ａ上に大型タイヤＷを後述する荷物ハンガーと共
に縦置きに積載するようにしてあり、台車の制動
時にデツキ段部により大型タイヤＷの下側が前方
へずれ動くのを阻止できるようにしてある。

３はデツキ後半部２ａの後端部上に配設した平
行リンク機構で、デツキ後半部２ａの後端部中央
位置に設けた軸受部７に軸支されて回転自在な支
柱８と、支柱８の上下部に軸支した一対のリンク
９，１０と、これらリンク９，１０の自由端部間
にピン連結したアーム支軸１１とからなつてい
て、前記支柱８を中心に水平方向および上下方向
に揺動自在としてある。

４は平行リンク機構３を上下揺動する駆動機構
を示し、支柱８の下部に設けたブラケツト１３に
シリンダ本体１４ａを軸支した油圧シリンダ１４
と、支柱８の上部に一端をピン連結し、中間部に
油圧シリンダ１４の作動ロツド１４ｂを連結して
該油圧シリンダ１４に支持されたへの字状のアー
ム１５と、該アーム１５の自由端と上側のリンク
９のアーム支軸１１連結側の端部近傍との間にピ
ン連結したストラツトタイプの緩衝器１６とから
なつていて、油圧シリンダ１４の伸、縮作動力を
アーム１５、緩衝器１６を介して上側のリンク９
に伝え、以つて、平行リンク機構３を支柱８を中
心に上下揺動する。

油圧シリンダ１４は図外の制御装置を遠隔操作
するリモートコントロールスイツチSWの操作に
より伸、縮作動するようになつている。

１２は平行リンク機構３のアーム支軸１１に水
平方向に回動自在に装着したハンガーアームで、
その自由端部に荷物ハンガー６を回動自在に吊設
してある。

この荷物ハンガー６はフツクピン２６を介して
ハンガーアーム１２の自由端部に形成したスリツ
ト１２ａに着脱自在に係着して吊持されていて、
このフツクピン２６を中心に水平方向に回動自在
となつている。荷物ハンガー６は逆Ｕ字状のフレ
ーム１９と、このフレーム１９の下端に跨設した
ロアビーム１９ａと、ロアビーム１９ａの両端部
に一側方に略水平に平行して回転自在に突出配置
した一対の保持ローラ２０とを備え、これら保持
ローラ２０上に跨つて重量のある大型タイヤＷを
すくい取つて載置できるようにしてある。

２１は荷物ハンガー６のフレーム１９の上端部
に配設した高さ調整機構で、フレーム１９の上端
部に保持ローラ２０を突出配置した側の側方で斜
め上方へ向けて傾斜して突設した一対の内筒２
４，２４と、上面に前記フツクピン２６を突設し
たブラケツト２５の下面に斜め下方に向けて傾斜
して突設され、内筒２４，２４に摺動自在に外嵌
した一対の外筒２３，２３と、これら各内筒２４
と外筒２３との間に亘つて張設されて、フレーム
１９、ロアビーム１９ａ、保持ローラ２０の荷重
を負担するバランサースプリング２４ａと、これ
ら両側の内、外筒２３，２４および２３，２４の
間でブラケツト２５とフレーム１９の上端部とに
跨つて配設したねじ機構２２とを備えている。

ねじ機構２２は、フレーム１９の上端部に回動
自在に軸支されて下端にハンドル２２ａを備えた
ねじ軸２２ｂと、先端部内に該ねじ軸２２ｂに螺
合したナツト部材２２ｃを有する内筒２２ｄと、
フレーム１９の上端部に固設されてねじ軸２２ｂ
を内包すると共に前記内筒２２ｄに摺動自在に嵌
装した外筒２２ｅと、前記内筒２２ｄに固設され
て内、外筒２２ｄ，２２ｅの嵌合部分まで覆う筒
状の保護カバー２２ｆとを備えている。そして、
このねじ機構２２は、前記内筒２２ｄの上端部を
ブラケツト２５に突設した支軸２２ｇに遊嵌し、
ピン２２ｈにより摺動自在に連結してある。

これにより、前記ハンドル２２ａを回動してナ
ツト部材２２ｃをねじ軸２２ｂに沿つて移動する
ことにより、内、外筒２３，２４を相対的に伸
張、縮小させて大型タイヤＷ，W₁の外径寸法に
合わせて荷物ハンガー６の高さ調整、即ち、ロア
ビーム１９ａからブラケツト２５に亘る高さを調
整できるようになつている。

前記フレーム１９の上部両側部には、荷物ハン
ガー６の移動操作用の手動操作ハンドル２８，２
８を保持ローラ２０を突出配置した側と反対側に
突設してある。

そして、この手動操作ハンドル２８の近傍、本
実施例では一方の手動操作ハンドル２８の近傍
で、該手動操作ハンドル２８を把持した状態で指
先きが届く部位に、前述のリモートコントロール
スイツチSWを着脱自在に保持するスイツチホル
ダ２９を設けてある。

スイツチホルダ２９はボツクス状に形成してフ
レーム１９に接合してあり、手動操作ハンドル２
８の突設側の側壁はリモートコントロールスイツ
チSWのスイツチボタンを露出できるように開放
して、リモートコントロールスイツチSWを該ス
イツチホルダ２９に収容、保持した状態でも、手
動操作ハンドル２８を握つた手でスイツチボタン
操作できるようにしてある。

また、本実施例ではロアビーム１９ａおよび高
さ調整機構２１にも、その外筒２３，２３に跨つ
て手動操作ハンドル２８を設けてあると共に、ハ
ンガーアーム１２の軸受部にも平行リンク機構３
を回動操作し易いように手動操作ハンドル４０を
設けてある。

一方、台車１の両側部の略中央部には、後端が
接地可能に回動自在に、かつ、略水平に軸支され
て、大型タイヤＷを台車１の側部に沿つて縦置き
に載置するトレー状のタイヤ載置部３７を側方へ
張り出して設けてある。

具体的には、台車１の側部には支軸３４を側方
に向けて水平に突出配置してあり、この支軸３４
に固設したブラケツト３５にタイヤ載置部３７を
回動自在に軸支してある。

このタイヤ載置部３７は、その一側部と台車１
の側部との間に跨つて設けた油圧シリンダ３６に
より回動される。

また、タイヤ載置部３７の後端部は上向きに傾
斜成形してあつて、接地された時にこの後端部上
に大型タイヤＷを転動して乗り上げさせるように
してある。

図中３９は台車１の両側部に各一対配設され
て、荷役作業時に接地されるアウトリガーであ
る。

以上の実施例構造によれば、荷物ハンガー６に
保持した大型タイヤＷを、台車１を目的地まで走
行して運搬し、デツキ後半部２ａ上から降して、
例えば航空機の車軸に装着する場合には、リモー
トコントロールスイツチSWの操作により油圧シ
リンダ１４を若干伸張作動すると、その駆動力は
上側のリンク９からアーム支軸１１を介して下側
のリンク１０に伝達され、上下リンク９，１０を
同時に上方へ揺動してアーム支軸１１を支柱８と
平行に垂直に上方移動させる。

これにより、ハンガーアーム１２に吊持された
荷物ハンガー６を大型タイヤＷごとデツキ後半部
２ａより持ち上げるから、平行リンク機構３を手
動操作ハンドル４０を把持して支柱８を中心とし
て手動操作により水平方向に回動すると共に、荷
物ハンガー６のフレーム１９両側の手動操作にハ
ンドル２８を把持してハンガーアーム１２をアー
ム支軸１１を中心に同様に水平方向に回動すれ
ば、例えば第６，７図示のように荷物ハンガー６
をデツキ２後方の所定位置まで移動させることが
できる。

従つて、平行リンク機構３およびハンガーアー
ム１２の水平方向の回動操作と、荷物ハンガー６
のフツクピン２６を中心とする水平方向の回動操
作により、大型タイヤＷを図外の航空機の車軸端
の側方に持来し、前記油圧シリンダ１４を作動し
て荷物ハンガー６を大型タイヤＷの中心が前記車
軸端の高さ位置になるように調節して、荷物ハン
ガー６を大型タイヤＷごと該車軸端に向けて押動
すれば、大型タイヤＷを吊持した状態のまま車軸
端に容易に嵌合、装着することができる。

前述の位置調整時における油圧シリンダ１４の
遠隔操作は、リモートコントロールスイツチSW
を手に持つて操作してもよいが、スイツチホルダ
２９に収容、保持しておくことにより、フレーム
１９側部の手動操作ハンドル２８を把持したまま
その指先きでリモートコントロールスイツチSW
を操作することができ、従つて、平行リンク機構
３、ハンガーアーム１２、荷物ハンガー６の水平
回動、伸張操作と併せて効率よく作業することが
できる。また、微調整についてはフレーム１９両
側部の手動操作ハンドル２８を把持すると共に、
ロアビーム１９ａの手動操作ハンドル２８に足を
掛けて荷物ハンガー６を傾動させたり、あるいは
荷物ハンガー６を水平方向に微小回動して容易に
行うことができる。

次に、車軸から古い大型タイヤＷを外して荷物
ハンガー６に取り込んでデツキ後半部２ａ上に積
載する時は、前述と同様にして荷物ハンガー６を
車軸に装着された大型タイヤＷの側方に持来し、
荷物ハンガー６を大型タイヤＷ側に押動して一対
の保持ローラ２０，２０を大型タイヤＷの下側に
入り込ませると共に、荷物ハンガー６を油圧シリ
ンダ１４の作動により若干上方へ移動して、これ
ら保持ローラ２０，２０を大型タイヤＷの下側に
当接させる（第６，７図参照）。

そして、大型タイヤＷの車軸との固定を外して
荷物ハンガー６ごと大型タイヤＷを車軸から離れ
る方向に移動すれば、大型タイヤＷをこれら保持
ローラ２０，２０上にすくい取ることができるか
ら、後は前述の大型タイヤＷの装着時の作業を逆
行すればよく、平行リンク機構３、ハンガーアー
ム１２、荷物ハンガー６をそれぞれの連結点を節
としてデツキ後半部２ａ上にコンパクトに折畳ん
で、荷物ハンガー６を平行リンク機構３と略平行
の状態で格納できる（第１，２図参照）。

また、同じように格納庫等の床面上に縦置きに
保管された大型タイヤＷを荷物ハンガー６に取り
込んでデツキ後半部２ａ上に積載する時も、荷物
ハンガー６を床面近くまで降し、前述と同様縦置
きに保管された大型タイヤＷの側方に持来して大
型タイヤＷ側に押動しし、一対の保持ローラ２
０，２０を大型タイヤＷの周側面にあてがつて、
荷物ハンガー５を油圧シリンダ１４の作動により
上方へ移動すれば、大型タイヤＷをこれら保持ロ
ーラ２０，２０上にすくい取ることができるか
ら、後はハンガーアーム１２、平行リンク機構
３、および荷物ハンガー６の水平方向の回動操作
と、油圧シリンダ１４による平行リンク機構３の
上下方向揺動により、大型タイヤＷを荷物ハンガ
ー６ごとデツキ後半部２ａ上に積載することがで
きる。

一方、デツキ後半部２ａ上で荷物ハンガー６に
保持して積載した大型タイヤＷを、格納庫等の床
面上に降して縦置きに保管する場合は、前述のタ
イヤ取り込み作業を逆行すればよい。

次に、台車１の両側部に側方へ張り出したタイ
ヤ載置部３７上へ大型タイヤＷを載置する場合、
油圧シリンダ３６を作動してタイヤ載置部３７を
水平状態から下方へ回動し、後端部を第２図の鎖
線で示すように接地させる。そして、大型タイヤ
Ｗを路面上を転動させて該タイヤ載置部３７の後
端部上へ乗り上げさせ、この状態で油圧シリンダ
３６を作動してタイヤ載置部３７を元の水平状態
に回動、復帰させれば、大型タイヤＷを該タイヤ
載置部３７上にすくい取つて労力を要することな
く容易に縦置きに積載することができる。

考案の効果以上のように本考案によれば、自走する台車を
走行して重量のある大型タイヤを目的の場所まで
容易に運搬できることは勿論、大型タイヤの積み
込みおよび荷降しに際しては、平行リンク機構、
ハンガーアームおよび荷物ハンガーの手動による
水平方向の回動操作と、駆動機構の作動による平
行リンク機構の上下揺動によつて、大型タイヤを
１人の作業者でも容易に積み込み、荷降しするこ
とができて、作業の省力化と迅速化を図ることが
できる。

特に、平行リンク機構は支柱を中心として水平
回動し、ハンガーアームはこの平行リンク機構の
アーム支軸に対して水平回動するから、これら平
行リンク機構、ハンガーアームの水平回動により
台車の移動調整を伴うことなく、荷物ハンガーを
デツキの左右側方、前後方向等、大型タイヤの所
定の積み込み位置又は荷降し位置に自由に伸び出
させることができて、荷役作業をより一層容易に
行うことができる。

また、駆動機構の油圧シリンダを遠隔操作する
リモートコントロールスイツチを、荷物ハンガー
のフレームの手動操作ハンドルの近傍に設けたス
イツチホルダに着脱自在に保持してあるから、該
リモートコントロールスイツチを手に持つて遠隔
操作できることは勿論、スイツチホルダに保持さ
せて手動操作ハンドルを把持したまま遠隔操作す
ることができ、従つて、該手動操作ハンドルを把
持しての荷物ハンガー、ハンガーアーム、平行リ
ンク機構の一連の水平方向の揺動操作と併せて油
圧シリンダの遠隔操作による昇降操作を行えて、
荷役操作作業を合理的に行うことができ、大型タ
イヤを所定の位置に容易かつ正確に積み降しでき
て能率的で信頼性の高い作業を行うことができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の平面図、第２図は
同側面図、第３図は同要部の斜視図、第４図はス
イツチホルダの正面図、第５図は第４図のＶ−Ｖ
線に沿う断面図、第６図、第７図は作業状態を示
す平面図および側面図、第８図は高さ調整機構の
断面図、第９図は荷物ハンガーの側面図、第１０
図は従来のリフターの斜視図である。１……台車、２……デツキ、３……平行リンク
機構、４……駆動機構、６……荷物ハンガー、８
……支柱、９……上側のリンク、１０……下側の
リンク、１１……アーム支軸、１２……ハンガー
アーム、１４……駆動機構の油圧シリンダ、１９
……荷物ハンガーのフレーム、１９ａ……ロアビ
ーム、２０……保持ローラ、２８……手動操作ハ
ンドル、２９……スイツチホルダ、SW……リモ
ートコントロールスイツチ、Ｗ……大型タイヤ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

前側部に運転席を有し自走する台車の後部に大
型タイヤを積載可能なデツキを形成し、このデツ
キ上に回転自在に軸支した支柱の上下部に一対の
リンクを軸支すると共に、これらリンクの自由端
部間にアーム支軸をピン連結して支柱を中心にし
て水平方向および上下方向に揺動自在に構成した
平行リンク機構と、該平行リンク機構の支柱と上
部のリンクとに跨つて配設され、リモートコント
ロールスイツチの遠隔操作により作動されて、平
行リンク機構を上下揺動する油圧シリンダを有す
る駆動機構と、平行リンク機構のアーム支軸に水
平方向に回動自在に連結したハンガーアームと、
逆Ｕ字状のフレームの下端にロアビームを跨設
し、このロアビームに一対の保持ローラを一側方
に略水平に平行して突出配置し、前記ハンガーア
ームの自由端部に着脱自在に吊設されて、前記一
対の保持ローラ上に跨つて大型タイヤを縦置きに
保持する荷物ハンガーとを備え、かつ、前記荷物
ハンガーのフレームには手動操作ハンドルを設け
ると共に、手動操作ハンドルの近傍で、該手動操
作ハンドルを把持した状態で指先きが届く部位
に、前記リモートコントロールスイツチを着脱自
在に保持するスイツチホルダを設けたことを特徴
とする大型タイヤ運搬車両。