JPH057859Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH057859Y2 JPH057859Y2 JP1986125950U JP12595086U JPH057859Y2 JP H057859 Y2 JPH057859 Y2 JP H057859Y2 JP 1986125950 U JP1986125950 U JP 1986125950U JP 12595086 U JP12595086 U JP 12595086U JP H057859 Y2 JPH057859 Y2 JP H057859Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- latch
- seat belt
- belt anchor
- locking mechanism
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 claims description 50
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 claims description 10
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60R—VEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60R22/00—Safety belts or body harnesses in vehicles
- B60R22/18—Anchoring devices
- B60R22/26—Anchoring devices secured to the seat
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60N—SEATS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES; VEHICLE PASSENGER ACCOMMODATION NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B60N2/00—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles
- B60N2/24—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
- B60N2/32—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles convertible for other use
- B60N2/36—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles convertible for other use into a loading platform
- B60N2/366—Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles convertible for other use into a loading platform characterised by the locking device
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
- Transportation (AREA)
- Seats For Vehicles (AREA)
- Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
Description
この考案は、シートバツクをシートクツシヨン
上に折り畳み、リヤシートレツグをシートクツシ
ヨンの裏面に折り畳み、そしてシートクツシヨン
をフロントシートレツグを支点として前方回動さ
せることによつて折り畳み収納できる自動車用シ
ートにおいて、シート使用時、起立させたリヤシ
ートレツグをフロアパネルにロツクするための装
置に関する。
上に折り畳み、リヤシートレツグをシートクツシ
ヨンの裏面に折り畳み、そしてシートクツシヨン
をフロントシートレツグを支点として前方回動さ
せることによつて折り畳み収納できる自動車用シ
ートにおいて、シート使用時、起立させたリヤシ
ートレツグをフロアパネルにロツクするための装
置に関する。
この種の自動車用シートのロツク装置は、シー
トクツシヨンに対して起伏回動可能なリヤシート
レツグの先端部にラツチを有するロツク機構を設
ける一方、フロアパネル上の所定位置に上記ロツ
ク機構のラツチに自動係合しうるストライカを固
着して構成される。ストライカの位置は、リヤシ
ートレツグを起立させてシートクツシヨンをフロ
ア上に倒しこめばシートレツグのロツク機構とフ
ロアのストライカが自動的に係合するように設定
される。ロツク状態は、ロツク機構における解除
レバーを操作しないかぎり解除されないようにな
つている。 そうして、上記ロツク機構には、シート上に延
出するシートベルトの基端が連結されたシートベ
ルトアンカが付設されており、たとえば前方衝突
などの非常時にシートベルトにかかる引張り荷重
は、シートレツグ側ロツク機構とフロア側ストラ
イカからなるロツク装置を介してフロアに支持さ
れるようになつている。
トクツシヨンに対して起伏回動可能なリヤシート
レツグの先端部にラツチを有するロツク機構を設
ける一方、フロアパネル上の所定位置に上記ロツ
ク機構のラツチに自動係合しうるストライカを固
着して構成される。ストライカの位置は、リヤシ
ートレツグを起立させてシートクツシヨンをフロ
ア上に倒しこめばシートレツグのロツク機構とフ
ロアのストライカが自動的に係合するように設定
される。ロツク状態は、ロツク機構における解除
レバーを操作しないかぎり解除されないようにな
つている。 そうして、上記ロツク機構には、シート上に延
出するシートベルトの基端が連結されたシートベ
ルトアンカが付設されており、たとえば前方衝突
などの非常時にシートベルトにかかる引張り荷重
は、シートレツグ側ロツク機構とフロア側ストラ
イカからなるロツク装置を介してフロアに支持さ
れるようになつている。
従来、たとえば３人掛けのベンチ式リヤシート
であつても、シートベルトの装備は、両端に着座
すべき２人分が要求され、中央に着座すべき者の
ためのシートベルトを装備する義務がなかつたた
め、この種の折り畳み式シートにおいては、リヤ
シートレツグに左右２個所の上記ロツク機構を設
け、そのそれぞれにインナベルトの基端を連結す
べきシートベルトアンカを取付けることによつて
対応していた。 しかしながら、最近の法令改正により、３人掛
けのベンチ式リヤシートであれば、両端の２人分
のみならず、中央に着座すべき者のためのシート
ベルトをも装備することが義務づけられた。本考
案は、ロツク機構の数を増やすことなく、これに
対応するために考え出されたものである。 すなわち、従来であれば、ロツク機構に付設さ
れるシートベルトアンカには、１本のシートベル
トを連結すればよかつたが、ロツク機構を増やさ
ずにシートベルト装備数を増やすには、１個のロ
ツク機構に付設されるシートベルトアンカに２本
のシートベルトを連結する必要が出てくる。した
がつて、ロツク機構とシートベルトアンカの連結
部には、従来に倍する耐引張り強度が必要とな
る。 したがつて本考案の目的は、簡単な構成によ
り、ロツク機構とシートベルトアンカとの連結部
の耐引張り荷重強度を飛躍的に増強することであ
る。
であつても、シートベルトの装備は、両端に着座
すべき２人分が要求され、中央に着座すべき者の
ためのシートベルトを装備する義務がなかつたた
め、この種の折り畳み式シートにおいては、リヤ
シートレツグに左右２個所の上記ロツク機構を設
け、そのそれぞれにインナベルトの基端を連結す
べきシートベルトアンカを取付けることによつて
対応していた。 しかしながら、最近の法令改正により、３人掛
けのベンチ式リヤシートであれば、両端の２人分
のみならず、中央に着座すべき者のためのシート
ベルトをも装備することが義務づけられた。本考
案は、ロツク機構の数を増やすことなく、これに
対応するために考え出されたものである。 すなわち、従来であれば、ロツク機構に付設さ
れるシートベルトアンカには、１本のシートベル
トを連結すればよかつたが、ロツク機構を増やさ
ずにシートベルト装備数を増やすには、１個のロ
ツク機構に付設されるシートベルトアンカに２本
のシートベルトを連結する必要が出てくる。した
がつて、ロツク機構とシートベルトアンカの連結
部には、従来に倍する耐引張り強度が必要とな
る。 したがつて本考案の目的は、簡単な構成によ
り、ロツク機構とシートベルトアンカとの連結部
の耐引張り荷重強度を飛躍的に増強することであ
る。
上記の目的を達成するため、この考案では、次
の技術的手段を講じている。 すなわち、 シートレツグに設けられ、フロア上のストライ
カに自動係合しうるラツチをもつロツク機構と、
このロツク機構の一側面における上記ラツチをは
さむ２位置においてねじで固着されるシートベル
トアンカプレートとを備える自動車用シートのロ
ツク装置において、 上記ロツク機構の上記一側面を構成するべく、
上記ベースプレートに一体溶接した補強プレート
に、上記２箇所のねじ固定位置の間に位置する中
間部において下縁近傍ないし下縁を膨出させるこ
とにより下向き係合縁を形成する一方、上記シー
トベルトアンカプレートにおける上記下向き係合
縁と対応する部位に、上記下向き係合縁と上記ベ
ースプレートとの間隙に延入する上向き舌片を一
体形成したことを特徴としている。
の技術的手段を講じている。 すなわち、 シートレツグに設けられ、フロア上のストライ
カに自動係合しうるラツチをもつロツク機構と、
このロツク機構の一側面における上記ラツチをは
さむ２位置においてねじで固着されるシートベル
トアンカプレートとを備える自動車用シートのロ
ツク装置において、 上記ロツク機構の上記一側面を構成するべく、
上記ベースプレートに一体溶接した補強プレート
に、上記２箇所のねじ固定位置の間に位置する中
間部において下縁近傍ないし下縁を膨出させるこ
とにより下向き係合縁を形成する一方、上記シー
トベルトアンカプレートにおける上記下向き係合
縁と対応する部位に、上記下向き係合縁と上記ベ
ースプレートとの間隙に延入する上向き舌片を一
体形成したことを特徴としている。
シートベルトアンカのロツク装置に対するねじ
による固着力は、通常時にシートベルトに作用す
るそれほど強くない張力に対しては十分である。 一方、前方衝突などの非常時にシートベルトに
強大な引張り力が作用すると、シートベルトアン
カに強大な上向きの力が作用し、これにともなつ
てシートベルトアンカプレート、あるいはロツク
装置のベースプレートが変形することが予測され
るが、かりにこのような変形が起こつたとして
も、シートベルトアンカプレートの上向き舌片と
補強プレートの下向き係合縁との係合により、そ
れ以上のシートベルトアンカプレートの上動が阻
止される。とりわけ本考案においては、内部にラ
ツチを収容するためにこのラツチを挟む２位置に
おいてロツク機構とシートベルトアンカプレート
とがボルトで固定されていることを前提とし、こ
の２位置のボルト固定位置の中間部において、補
強プレートを用いて上記下向き係合縁を設けると
ともに、シートベルトアンカプレート側に上記下
向き係合縁と係合しうる上向き舌片を形成してい
ることから、従来では不可能であつたベースプレ
ートの幅方向中間部、すなわち、内装されている
ラツチと対応する部位においても、実質的な荷重
支持構成が達成されているのであり、結局、ベー
スプレートの両端部に位置する２本のボルトに加
え、これらのボルトの間に位置する上記のような
舌片と係合縁との係合部からなる合計３箇所でシ
ートベルトアンカプレートに作用する上向きの荷
重がロツク機構に支持されることになる。したが
つて、非常時にシートベルトアンカプレートとロ
ツク機構との連結部が支えうる上向きの荷重が飛
躍的に大きくなる。また、シートベルトアンカに
作用する上向き引張り荷重が、３点に分散してロ
ツク機構に支持されるので、シートベルトアンカ
およびロツク機構構成部材の局部的な変形を防止
でき、このことも非常時でのシートベルトとロツ
ク機構の連結部の耐荷重強度アツプに寄与する。 以上のことから、たとえばシートベルトアンカ
に２本のシートベルトの基端を連結しても、非常
時にこれら２本のシートベルトに作用する荷重
は、十分な強度をもつてロツク機構に支持される
ようになる。 そして、本考案では、ロツク機構を構成する部
材およびシートベルトアンカに形状的な構成を付
加しているだけで、基本構造は何等変更していな
いから、ロツク機構に対するシートベルトアンカ
の組付け作業性が悪化することはない。またこの
ことにより、従来のロツク機構の部品の大部分を
そのまま使用して本考案を実施することができ、
コスト上昇を最小限に抑制することができる。
による固着力は、通常時にシートベルトに作用す
るそれほど強くない張力に対しては十分である。 一方、前方衝突などの非常時にシートベルトに
強大な引張り力が作用すると、シートベルトアン
カに強大な上向きの力が作用し、これにともなつ
てシートベルトアンカプレート、あるいはロツク
装置のベースプレートが変形することが予測され
るが、かりにこのような変形が起こつたとして
も、シートベルトアンカプレートの上向き舌片と
補強プレートの下向き係合縁との係合により、そ
れ以上のシートベルトアンカプレートの上動が阻
止される。とりわけ本考案においては、内部にラ
ツチを収容するためにこのラツチを挟む２位置に
おいてロツク機構とシートベルトアンカプレート
とがボルトで固定されていることを前提とし、こ
の２位置のボルト固定位置の中間部において、補
強プレートを用いて上記下向き係合縁を設けると
ともに、シートベルトアンカプレート側に上記下
向き係合縁と係合しうる上向き舌片を形成してい
ることから、従来では不可能であつたベースプレ
ートの幅方向中間部、すなわち、内装されている
ラツチと対応する部位においても、実質的な荷重
支持構成が達成されているのであり、結局、ベー
スプレートの両端部に位置する２本のボルトに加
え、これらのボルトの間に位置する上記のような
舌片と係合縁との係合部からなる合計３箇所でシ
ートベルトアンカプレートに作用する上向きの荷
重がロツク機構に支持されることになる。したが
つて、非常時にシートベルトアンカプレートとロ
ツク機構との連結部が支えうる上向きの荷重が飛
躍的に大きくなる。また、シートベルトアンカに
作用する上向き引張り荷重が、３点に分散してロ
ツク機構に支持されるので、シートベルトアンカ
およびロツク機構構成部材の局部的な変形を防止
でき、このことも非常時でのシートベルトとロツ
ク機構の連結部の耐荷重強度アツプに寄与する。 以上のことから、たとえばシートベルトアンカ
に２本のシートベルトの基端を連結しても、非常
時にこれら２本のシートベルトに作用する荷重
は、十分な強度をもつてロツク機構に支持される
ようになる。 そして、本考案では、ロツク機構を構成する部
材およびシートベルトアンカに形状的な構成を付
加しているだけで、基本構造は何等変更していな
いから、ロツク機構に対するシートベルトアンカ
の組付け作業性が悪化することはない。またこの
ことにより、従来のロツク機構の部品の大部分を
そのまま使用して本考案を実施することができ、
コスト上昇を最小限に抑制することができる。
以下、本考案の実施例を図面を参照して具体的
に説明する。 本考案は、第４図に示すような折り畳み可能な
自動車用シート１を前提とする。 すなわち、シートクツシヨン２の下面前部から
下垂するフロントシートレツグ３の下端はフロア
Ｆに対して前後方向に回動可能に連結される一
方、リヤシートレツグ４は、シートクツシヨン２
の下面後部に対して起立した状態と、シートクツ
シヨン２の下面上に折り畳まれた状態とを選択で
きるように、起伏回動可能となつている。そして
リヤシートレツグ４に取付けたロツク機構５と、
フロアＦに設けたストライカ１２とによつてロツ
ク装置７が構成される。リヤシートレツグ４を起
立させた状態でシートクツシヨン２をそのフロン
トシートレツグを回動中心としてフロア方向に倒
しこむと、上記ロツク機構５のラツチがストライ
カ１２に自動的に係合して、その状態にロツクさ
れる。ロツクを解除してリヤシートレツグ４を折
り畳み、シートバツク８をシートクツシヨン２上
に折り畳み、そしてシートクツシヨン２をフロン
トシートレツグ４を回動中心として前方に回動さ
せると、シート１は、たとえばフロントシートの
背後に折り畳み収納される。 本考案の要部である上記ロツク機構５の詳細を
第１図ないし第３図に示す。 ロツク機構５は、互いに重ね合せられて所定幅
の内部空間９を形成する第一ベースプレート１０
と第二ベースプレート１１とを有する。これらベ
ースプレート１０，１１の下縁には、ストライカ
１２を案内収容する切り溝１３が形成される。そ
して第２図に示すように、これらベースプレート
１０，１１の内部空間には、上記切り溝１３の上
端部を挟むように配置されるピン１４，１５を中
心として回動するラツチ１６、および、このラツ
チをロツクし、かつロツクを解除するレバー１７
が枢支されている。 ラツチ１６は、ストライカ１２に係合するフツ
ク部１６ａと、上記切り溝１３内に進入するスト
ライカに当接してロツク方向回動力を受ける当接
部１６ｂと、ロツク時レバー１７のストツパ部１
７ａに当接する係合部１６ｃとを備える。一方レ
バー１７は、上記ストツパ部１７ａと、上方に延
出するハンドル部１７ｂとを有する。そしてラツ
チ１６は、第２図に実線ないし隠れ線で示すロツ
ク時、上記フツク部１６ａが上記切り溝１３を横
断し、かつ、二点鎖線で示すロツク解除時、フツ
ク部１６ａが退避して上記切り溝１３の入口を開
放するとともに切り溝の奥部に上記当接部１６ｂ
が位置するようにその形状および回動範囲が決定
される。そしてレバー１７とラツチ１６は、これ
らの間に掛け渡された引張りコイルバネ１８によ
り、レバー１７についてはピン１４を中心として
第２図時計回り方向に、ラツチ１６についてはピ
ン１５を中心として第２図反時計回りに、常時付
勢される。 第２図においてラツチ１６およびレバー１７を
実線ないし隠れ線で示すロツク時には、ラツチ１
６を反時計回り、すなわち、ロツク解除方向に回
転させようとする外力が作用しても、ラツチ１６
の係合部１６ｃがレバー１７のストツパ部１７ａ
に突つ張るため、ロツクは解除されえない。した
がつて、シートベルト１９に作用する上向き引張
り力は、ラツチ１６のフツク部１６ａとストライ
カ１２との係合により、確実にフロアＦに支持さ
れる。一方、ハンドル部１７ｂを操作してレバー
１７を図の反時計回り方向に回動させると、その
ストツパ部１７ａとラツチ１６の係合部１６ｃと
の係合が解除されるから、ラツチ１６は、上記の
バネ１８による付勢力により自動的に反時計回り
方向に回動して図に二点鎖線で示すロツク解除位
置を取る。 さらに、レバー１７およびラツチ１６が第２図
において二点鎖線で示すロツク解除状態にあると
きに、ベースプレート１０，１１の切り溝１３に
ストライカ１２が進入すると、ストライカ１２が
当接部１６ｂを押してラツチ１６を時計回り方向
に回動させる。そしてロツク位置まで回動する
と、ラツチ１６の上縁の円弧状滑動縁１６ｄに弾
性当接しながら滑動したレバー１７のストツパ部
１７ａがバネ１８による付勢力によつて自動的に
ラツチの係合部１６ｃに係合する。すなわち、こ
のことは、ロツク機構５の切り溝１３にストライ
カ１２を押し込むだけで、自動的にロツク機構と
ストライカがロツク連結されることを意味する。 さて、上記のように構成されるロツク機構５の
一方のベースプレート１０には、第１図に示すよ
うに、補強プレート２０が溶接によつて強固に固
定される。この補強プレート２０には、その中間
部下縁近傍ないし下縁を膨出させることにより、
第３図に示す断面の下向き係合縁２１が形成され
る。この下向き係合縁２１は、膨出によつて形成
されているから、下向き係合下縁２１と補強プレ
ートの一般面をつなぐ側壁２２が形成される。し
たがつてこの下向き係合縁２１ないしその側壁２
２に至る部分の剛性は飛躍的に向上させられ、か
つその断面係数も増大させられ、きわめて強い耐
変形強度をもつている。なお、上記各ベースプレ
ート１０，１１の上部には、これらの間に収容さ
れる上記ラツチ１６ないしその支持機構を回避す
る幅方向２位置においてシートベルトアンカプレ
ート２３を連結するためのボルト通し穴２４、２
５が開けられているが、この補強プレート２０に
も、対応するボルト通し穴が開けられている。 一方、シートベルトアンカプレート２３は、第
１図によく表れているように、上記ボルト通し穴
２４，２５と対応するボルト通し穴２６，２７お
よびこれの裏面に溶接されたナツト２８，２９を
有する２個所の下部連結部３０，３１と、上端の
シートベルト連結部３２とを有する。本例では、
このシートベルトアンカプレート２３の上下方向
中間部に、パイプ状のリヤシートレツグ４の外周
に沿う円弧断面部３３を設け、この部をリヤシー
トレツグ４に溶接することにより、実質的に、上
述のロツク機構５をリヤシートレツグ４に取付け
るようにしている。 そうして、このシートベルトアンカプレート２
３の下部における上記２個所の連結部３０，３１
が挟む部分には、断面がＵ字状に曲がりながら上
記下向き係合縁２１と上記ベースプレート１０と
の間隙に延入する上向き舌片３４が一体形成され
る。 このようなシートベルトアンカプレート２３と
ロツク機構５本体は、第３図に示すように上記上
向き舌片３４が上記下向き掛合縁２１の内側に延
入するようにしながら、ベースプレート１０，１
１のボルト通し穴２４，２５ないしアンカプレー
ト２３のボルト通し穴２６，２７を連通したボル
ト３５，３６をナツト２８，２９に螺締すること
により連結される。 以上の構成において、前方衝突などの非常時、
シートベルトアンカプレート２３に上向きの強大
な力が作用すると、シートベルトアンカプレート
２３の下部、あるいはロツク機構のベースプレー
ト１０が変形することが予測されるが、かりにこ
のような変形が起こつたとしても、第３図から容
易に想像できるように、上記上向き舌片３４と上
記下向き掛合下縁２１とが係合することにより、
それ以上のシートベルトアンカプレート２３の上
動は確実に阻止される。しかも、係合下縁２３が
設けられた補強プレート２０はその耐変形強度が
きわめて大きいから、ベースプレート１０の変形
は最小限にとどめられる。そしてさらに、非常時
には、２本のボルト３５，３６に加え、上記下向
き係合下縁２１と上向き舌片３４の係合部の３個
所に分散してシートベルトからの強力な引張り力
がロツク機構５に伝達されるので、シートベルト
アンカプレート２３あるいはロツク機構５の局部
的な応力集中ないしこれによる局部的な変形が抑
制される。 上記のように、本考案の自動車用シートのロツ
ク装置は、ラツチないしはその支持機構を収容す
るために、ベースプレートの幅方向中間部にボル
トを配置することができず、上記のラツチを回避
するべく幅方向両端部にのみボルトを配置せざる
をえなかつた基本構成において、独特の形態をも
つ補強プレートを追加することにより、上記の２
本のボルトおよびこれら間の中間部において、実
質的にシートベルトからの強大な荷重を支持する
ことができるようになつたことが最大の特徴点で
ある。 以上の結果、本考案によれば、簡単な構成によ
り、シートベルトアンカとロツク機構の連結部の
耐引張り強度が飛躍的に向上させられる。したが
つて、シートベルトアンカに２本のシートベルト
を連結しても安全性が確保されうる。 もちろん、この考案の範囲は上述した実施例に
限定されるものではない。ロツク機構の具体的構
成は、実施例のものに限定されない。要するにロ
ツク機構は、ストライカと自動係合連結される機
能をもつておればよい。
に説明する。 本考案は、第４図に示すような折り畳み可能な
自動車用シート１を前提とする。 すなわち、シートクツシヨン２の下面前部から
下垂するフロントシートレツグ３の下端はフロア
Ｆに対して前後方向に回動可能に連結される一
方、リヤシートレツグ４は、シートクツシヨン２
の下面後部に対して起立した状態と、シートクツ
シヨン２の下面上に折り畳まれた状態とを選択で
きるように、起伏回動可能となつている。そして
リヤシートレツグ４に取付けたロツク機構５と、
フロアＦに設けたストライカ１２とによつてロツ
ク装置７が構成される。リヤシートレツグ４を起
立させた状態でシートクツシヨン２をそのフロン
トシートレツグを回動中心としてフロア方向に倒
しこむと、上記ロツク機構５のラツチがストライ
カ１２に自動的に係合して、その状態にロツクさ
れる。ロツクを解除してリヤシートレツグ４を折
り畳み、シートバツク８をシートクツシヨン２上
に折り畳み、そしてシートクツシヨン２をフロン
トシートレツグ４を回動中心として前方に回動さ
せると、シート１は、たとえばフロントシートの
背後に折り畳み収納される。 本考案の要部である上記ロツク機構５の詳細を
第１図ないし第３図に示す。 ロツク機構５は、互いに重ね合せられて所定幅
の内部空間９を形成する第一ベースプレート１０
と第二ベースプレート１１とを有する。これらベ
ースプレート１０，１１の下縁には、ストライカ
１２を案内収容する切り溝１３が形成される。そ
して第２図に示すように、これらベースプレート
１０，１１の内部空間には、上記切り溝１３の上
端部を挟むように配置されるピン１４，１５を中
心として回動するラツチ１６、および、このラツ
チをロツクし、かつロツクを解除するレバー１７
が枢支されている。 ラツチ１６は、ストライカ１２に係合するフツ
ク部１６ａと、上記切り溝１３内に進入するスト
ライカに当接してロツク方向回動力を受ける当接
部１６ｂと、ロツク時レバー１７のストツパ部１
７ａに当接する係合部１６ｃとを備える。一方レ
バー１７は、上記ストツパ部１７ａと、上方に延
出するハンドル部１７ｂとを有する。そしてラツ
チ１６は、第２図に実線ないし隠れ線で示すロツ
ク時、上記フツク部１６ａが上記切り溝１３を横
断し、かつ、二点鎖線で示すロツク解除時、フツ
ク部１６ａが退避して上記切り溝１３の入口を開
放するとともに切り溝の奥部に上記当接部１６ｂ
が位置するようにその形状および回動範囲が決定
される。そしてレバー１７とラツチ１６は、これ
らの間に掛け渡された引張りコイルバネ１８によ
り、レバー１７についてはピン１４を中心として
第２図時計回り方向に、ラツチ１６についてはピ
ン１５を中心として第２図反時計回りに、常時付
勢される。 第２図においてラツチ１６およびレバー１７を
実線ないし隠れ線で示すロツク時には、ラツチ１
６を反時計回り、すなわち、ロツク解除方向に回
転させようとする外力が作用しても、ラツチ１６
の係合部１６ｃがレバー１７のストツパ部１７ａ
に突つ張るため、ロツクは解除されえない。した
がつて、シートベルト１９に作用する上向き引張
り力は、ラツチ１６のフツク部１６ａとストライ
カ１２との係合により、確実にフロアＦに支持さ
れる。一方、ハンドル部１７ｂを操作してレバー
１７を図の反時計回り方向に回動させると、その
ストツパ部１７ａとラツチ１６の係合部１６ｃと
の係合が解除されるから、ラツチ１６は、上記の
バネ１８による付勢力により自動的に反時計回り
方向に回動して図に二点鎖線で示すロツク解除位
置を取る。 さらに、レバー１７およびラツチ１６が第２図
において二点鎖線で示すロツク解除状態にあると
きに、ベースプレート１０，１１の切り溝１３に
ストライカ１２が進入すると、ストライカ１２が
当接部１６ｂを押してラツチ１６を時計回り方向
に回動させる。そしてロツク位置まで回動する
と、ラツチ１６の上縁の円弧状滑動縁１６ｄに弾
性当接しながら滑動したレバー１７のストツパ部
１７ａがバネ１８による付勢力によつて自動的に
ラツチの係合部１６ｃに係合する。すなわち、こ
のことは、ロツク機構５の切り溝１３にストライ
カ１２を押し込むだけで、自動的にロツク機構と
ストライカがロツク連結されることを意味する。 さて、上記のように構成されるロツク機構５の
一方のベースプレート１０には、第１図に示すよ
うに、補強プレート２０が溶接によつて強固に固
定される。この補強プレート２０には、その中間
部下縁近傍ないし下縁を膨出させることにより、
第３図に示す断面の下向き係合縁２１が形成され
る。この下向き係合縁２１は、膨出によつて形成
されているから、下向き係合下縁２１と補強プレ
ートの一般面をつなぐ側壁２２が形成される。し
たがつてこの下向き係合縁２１ないしその側壁２
２に至る部分の剛性は飛躍的に向上させられ、か
つその断面係数も増大させられ、きわめて強い耐
変形強度をもつている。なお、上記各ベースプレ
ート１０，１１の上部には、これらの間に収容さ
れる上記ラツチ１６ないしその支持機構を回避す
る幅方向２位置においてシートベルトアンカプレ
ート２３を連結するためのボルト通し穴２４、２
５が開けられているが、この補強プレート２０に
も、対応するボルト通し穴が開けられている。 一方、シートベルトアンカプレート２３は、第
１図によく表れているように、上記ボルト通し穴
２４，２５と対応するボルト通し穴２６，２７お
よびこれの裏面に溶接されたナツト２８，２９を
有する２個所の下部連結部３０，３１と、上端の
シートベルト連結部３２とを有する。本例では、
このシートベルトアンカプレート２３の上下方向
中間部に、パイプ状のリヤシートレツグ４の外周
に沿う円弧断面部３３を設け、この部をリヤシー
トレツグ４に溶接することにより、実質的に、上
述のロツク機構５をリヤシートレツグ４に取付け
るようにしている。 そうして、このシートベルトアンカプレート２
３の下部における上記２個所の連結部３０，３１
が挟む部分には、断面がＵ字状に曲がりながら上
記下向き係合縁２１と上記ベースプレート１０と
の間隙に延入する上向き舌片３４が一体形成され
る。 このようなシートベルトアンカプレート２３と
ロツク機構５本体は、第３図に示すように上記上
向き舌片３４が上記下向き掛合縁２１の内側に延
入するようにしながら、ベースプレート１０，１
１のボルト通し穴２４，２５ないしアンカプレー
ト２３のボルト通し穴２６，２７を連通したボル
ト３５，３６をナツト２８，２９に螺締すること
により連結される。 以上の構成において、前方衝突などの非常時、
シートベルトアンカプレート２３に上向きの強大
な力が作用すると、シートベルトアンカプレート
２３の下部、あるいはロツク機構のベースプレー
ト１０が変形することが予測されるが、かりにこ
のような変形が起こつたとしても、第３図から容
易に想像できるように、上記上向き舌片３４と上
記下向き掛合下縁２１とが係合することにより、
それ以上のシートベルトアンカプレート２３の上
動は確実に阻止される。しかも、係合下縁２３が
設けられた補強プレート２０はその耐変形強度が
きわめて大きいから、ベースプレート１０の変形
は最小限にとどめられる。そしてさらに、非常時
には、２本のボルト３５，３６に加え、上記下向
き係合下縁２１と上向き舌片３４の係合部の３個
所に分散してシートベルトからの強力な引張り力
がロツク機構５に伝達されるので、シートベルト
アンカプレート２３あるいはロツク機構５の局部
的な応力集中ないしこれによる局部的な変形が抑
制される。 上記のように、本考案の自動車用シートのロツ
ク装置は、ラツチないしはその支持機構を収容す
るために、ベースプレートの幅方向中間部にボル
トを配置することができず、上記のラツチを回避
するべく幅方向両端部にのみボルトを配置せざる
をえなかつた基本構成において、独特の形態をも
つ補強プレートを追加することにより、上記の２
本のボルトおよびこれら間の中間部において、実
質的にシートベルトからの強大な荷重を支持する
ことができるようになつたことが最大の特徴点で
ある。 以上の結果、本考案によれば、簡単な構成によ
り、シートベルトアンカとロツク機構の連結部の
耐引張り強度が飛躍的に向上させられる。したが
つて、シートベルトアンカに２本のシートベルト
を連結しても安全性が確保されうる。 もちろん、この考案の範囲は上述した実施例に
限定されるものではない。ロツク機構の具体的構
成は、実施例のものに限定されない。要するにロ
ツク機構は、ストライカと自動係合連結される機
能をもつておればよい。
第１図は本考案の一実施例の要部の分解斜視
図、第２図は本考案の実施例の正面図、第３図は
第２図の−線断面図、第４図は本考案が適用
されるシートの側面図である。 １……自動車用シート、４……シートレツグ、
５……ロツク機構、６……ストライカ、７……ロ
ツク装置、１０……ベースプレート、２０……補
強プレート、２１……下向き係合縁、２３……シ
ートベルトアンカプレート、３４……上向き舌
片、３５，３６……ねじ（ボルト）。
図、第２図は本考案の実施例の正面図、第３図は
第２図の−線断面図、第４図は本考案が適用
されるシートの側面図である。 １……自動車用シート、４……シートレツグ、
５……ロツク機構、６……ストライカ、７……ロ
ツク装置、１０……ベースプレート、２０……補
強プレート、２１……下向き係合縁、２３……シ
ートベルトアンカプレート、３４……上向き舌
片、３５，３６……ねじ（ボルト）。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 シートレツグに設けられ、フロア上のストライ
カに自動係合しうるラツチをもつロツク機構と、
このロツク機構の一側面における上記ラツチをは
さむ２位置においてねじで固着されるシートベル
トアンカプレートとを備える自動車用シートのロ
ツク装置において、 上記ロツク機構の上記一側面を構成するべく、
上記ベースプレートに一体溶接した補強プレート
に、上記２箇所のねじ固定位置の間に位置する中
間部において下縁近傍ないし下縁を膨出させるこ
とにより下向き係合縁を形成する一方、上記シー
トベルトアンカプレートにおける上記下向き係合
縁と対応する部位に、上記下向き係合縁と上記ベ
ースプレートとの間〓に延入する上向き舌片を一
体形成したことを特徴とする、自動車用シートの
ロツク装置。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986125950U JPH057859Y2 (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 | |
| DE19873726711 DE3726711A1 (de) | 1986-08-18 | 1987-08-11 | Verriegelungsaufbau fuer einen kraftfahrzeugschwenksitz |
| US07/085,201 US4770459A (en) | 1986-08-18 | 1987-08-14 | Lock assembly for pivotal vehicle seat |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1986125950U JPH057859Y2 (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6332043U JPS6332043U (ja) | 1988-03-01 |
| JPH057859Y2 true JPH057859Y2 (ja) | 1993-02-26 |
Family
ID=14922981
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1986125950U Expired - Lifetime JPH057859Y2 (ja) | 1986-08-18 | 1986-08-18 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US4770459A (ja) |
| JP (1) | JPH057859Y2 (ja) |
| DE (1) | DE3726711A1 (ja) |
Families Citing this family (33)
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1986
- 1986-08-18 JP JP1986125950U patent/JPH057859Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1987
- 1987-08-11 DE DE19873726711 patent/DE3726711A1/de active Granted
- 1987-08-14 US US07/085,201 patent/US4770459A/en not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6332043U (ja) | 1988-03-01 |
| DE3726711A1 (de) | 1988-02-25 |
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| DE3726711C2 (ja) | 1993-04-15 |
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