JPH0578494B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、サイロの中央に配置され、底武には
サイロ内部に保存されている材料を搬出するため
の搬出開口が備えられているチユーブ即ちパイプ
と該パイプの内部で回転される搬出スクリユーと
を有して構成された上方へ延在する垂直なスクリ
ユーコンベヤ、サイロに保存されている材料を前
記搬出開口へ向けて移動させる即ちガイドするた
めの搬出装置、及び、サイロ内に投入された材料
をサイロの横断面積の全体に拡散させるための分
散装置を含んでなる形状の、パイプ繊維、チツ
プ、ビート、或いはその他の粉粒材料をサイロに
投入し或いはそれらの材料をサイロから搬出する
ための装置に関する。

従来の技術及びその問題点 サイロのための早くから知られている搬入／搬
出装置の欠点は、例えば独国特許2315831号に記
載されているように、サイロ内に保存されるべき
材料がサイロの上部へ導かれ、又、その下部から
搬出されるようになつていることである。このた
めに、サイロに材料を導くためのコンベヤとサイ
ロから材料を取り出すためのコンベヤとは別々の
高さレベルに配置され、又、サイロに保存されて
いる材料の循環を行うには別のコンベヤシステム
が必要となるのである。

発明の目的 本発明の目的は、上述した独国特許2315831号
に記載されているような形式の搬入／搬出装置を
改良することである。

発明の概要 本発明は、前述した垂直なスクリユーコンベヤ
の搬出端部を分配装置よりも高いレベル位置に配
置させたことを特徴とする。このようにして、サ
イロ内に給送されるべき材料は同一のコンベヤに
よつて分配装置の上に給送され、更に、サイロを
通つた後の材料が垂直なスクリユーによつて分配
装置の上へ落下されるのである。それ故に、この
コンベヤシステムは単純化され、又、材料のバイ
パス並びに循環が容易に行えるような構造とされ
るのである。サイロは位置決めが容易となる。何
故ならば、サイロへ材料を給送するコンベヤ、及
びサイロから材料を搬出するコンベヤが、同じレ
ベル位置に配置されるからである。

本発明に於る好ましい実施例によれば、垂直な
スクリユーの外側パイプはサイロ内に回転可能に
配置される。又、分配装置はこのパイプに取り付
けられ給送プレートを含んでおり、このプレート
の外周縁から中心迄の距離は変化されて、投入さ
れた材料がサイロの横断面積に等しく分散するよ
うになされている。例えば、このプレートは四辺
形とされるか、或いは偏心される。

搬出装置は、パイプに取り付けられてサイロの
下部に沿つて作動可能とされた螺旋形アーム含
む。このアームがサイロの底部から材料を均等に
取り出すのである。

本発明は以下に例として添付図面を参照して更
に詳しく説明される。

好ましい実施例の説明 図示された円筒形のサイロ１は、その中央に回
転可能に配置された垂直なパイプ２を有してい
る。この垂直なパイプの下部は、サイロのテーパ
ー形の底部４の最下位置に開口３を備えている。
この垂直なパイプは、その頂端に取り付けられチ
エーンホイール５、サイロの外側に備えられてい
るモーター６のシヤフトに取り付けられたチエー
ンホイール７、及びチエーン８によつて回転され
るようになつている。垂直なパイプの頂端及び下
端はベアリング９及び１０によつて支持されてい
る。垂直なパイプの頂端には、四辺形の給送プレ
ート１１が配備されている。この給送プレート
は、四角形として示され、事実正方形とされてい
る。この給送プレート１１はその中央位置から
様々な距離の位置に開口１２を形成されている。
給送プレート１１よりも上側のサイロの上部に
は、実質的に水平なスクリユーコンベヤ１３が配
備されている。このスクリユーコンベヤ１３のハ
ウジング即ちシユート１４は、給送プレート１１
の近くに給送開口１５を備えている。垂直なパイ
プ２の上端より上側に、延長部分１６が配置され
ている。この延長部分はサイロ本体に固定されて
いる。この延長部分はチヤンネル１７を通してス
クリユーコンベヤ１３のシユート１４と連通され
ている。シユート１４の他端には、搬出開口１８
が形成されている。

垂直なパイプ２は回転可能なコンベヤスクリユ
ー１９を備えている。このコンベヤスクリユーの
上端は延長部分１６内に位置付けられており、こ
の延長部分はパイプ２及びスクリユー１９によつ
て形成された垂直なスクリユーコンベヤ３０の搬
出端部を形成しているのである。スクリユーの下
端はパイプの開口３に近い位置に位置付けられて
いる。この開口３は、垂直なスクリユーコンベヤ
の入口開口として働く。スクリユーの駆動装置
は、スクリユーのシヤフト２０の上端に取り付け
られたベルトプーリー２２、延長部分に固定され
ているモーター２３、このモーターシヤフトに取
り付けられたベルトプーリー２４、及び、ベルト
２５を含んで構成される。

垂直なパイプの下端には、螺旋形の回転する搬
出アーム２６がサイロの底部４の面に沿つて移動
可能に取り付けられている。このアームは回転す
ることによつて、サイロ内に保存されている材料
をパイプ２の下端の開口３へ向けて推進する、即
ちガイドするのである。

給送プレート１１の上方には、異なる長さのド
クター部材２７が配備されている。これらのドク
ター部材はプレート１１の頂面を掻き払うように
作動する。プレート１１の下側には、実質的に半
径方向に延在されたブレード２８が取り付けられ
ている。サイロに投入される材料は図示されてい
ないコンベヤによつてサイロ１の上部に配備され
た水平なスクリユーコンベヤ１３の入口端部へ送
られる。スクリユーコンベヤ１３によつて送られ
た材料は、スクリユーコンベヤ１３のハウジング
即ちシユートに形成されている開口１５を通し
て、その開口の下方に位置された給送プレート１
１の上に落下される。その位置から、材料の一部
はその縁を越え且つ又開口１２を通して直接に流
下される。ドクター部材２７のそれぞれが、この
プレートの縁を越えて落下させるようにプレート
上に残留する材料を掻き払つて調整し、サイロ内
にスタツクを形成するのである。プレートの形
状、及びそれによりプレートの周縁と中心との間
の距離が変化するようになされた半径値のため
に、スタツクは楕円形となる。ドクター部材の端
部はプレートに形成されている開口１２を通して
も材料を掻き払つて、サイロ内にスタツクを形成
する。これらの開口の下に形成されるスタツク
は、プレートが回転するために楕円形となる。プ
レートの形状及び寸法、及び開口の位置は、材料
が幾つかの小さなスタツクとして分かれ、各々の
スタツクがサイロの横断面積に沿つて同じ高さと
なるように、選定されるのである。給送プレート
の下側の１つ又は複数のブレード部材は更に、ス
タツクの高さが最大となつたときにスタツクの頂
部を掻き払つて滑らかな表面となすように作用す
る。

搬出アーム２６は、サイロの下部に於てその底
面全体にわたつて厚さが同じである層をカツトし
て、これによりサイロ内にほぼ理想的なピストン
流れ（plug flow）を形成するように形状を定め
られている。これは、例えばサイロは処理装置と
して作動され、漂白剤のような厳密に定められた
薬剤がパイプに添加されるような場合に、望まれ
るのである。ピストン流れとされることによつ
て、保持時間を正確に定めることが可能となり、
使用される薬剤の量を最小限に抑えることが可能
となる。

搬出装置が回転されると、材料は搬出アーム２
６の前側からサイロの中央へ向かつて移動し、垂
直なスクリユーコンベヤ３０の入口開口３内に進
入する。しかる後、材料は搬送スクリユー１９に
よつて上昇され、その垂直なスクリユーコンベヤ
の搬出端部の開口を通してチヤンネル１７内へ搬
出され、そこに於てチヤンネルの底部３１に沿つ
て水平なスクリユーコンベヤ１３へ流されるので
ある。この底部は、水平なスクリユーコンベヤ１
３に対して傾斜されている。このコンベヤは、材
料をその端部に位置された搬出開口１８へ搬送
し、そこから次の処理段階へと搬送されるのであ
る。

例えば、このサイロがイクオライザーや保存用
サイロとして使用されるならば、搬出装置及び給
送プレートを停止させることによつてバイパスで
きるようになされ、これにより給送プレート上の
材料の上限レベルは水平なスクリユーコンベヤの
シユートに形成されている入口開口１５の位置に
迄高めることができる。しかる後、そのスクリユ
ーコンベヤに流入する材料はそのシユートの開口
１５を越えて連続的に搬送されるとともに、その
他端の開口１８を通して搬出されるのである。

乱れやその他の理由によつて他の処理装置が停
止されねばならない場合には、サイロに保存され
ている材料は、例えばそれが塊となるのを防止す
るために、循環させることができる。行われてい
る工程又は修理に悪影響を及ぼすことなく、停止
の間に連続して、又は停止の間に間歇的に、材料
を循環させることが可能である。この循環は、コ
ンベヤスクリユーを反対方向へ回転させることで
行われる。これにより、垂直なスクリユーによつ
て上昇されていた材料は、給送開口１５を通して
給送プレート上に落下され、そしてサイロに排出
されるのである。この代わりに、シユートはチヤ
ンネル１７の付近にプレートで閉じられる開口を
形成されることができる。この場合、循環はその
開口を開くことによつて行われるのである。

本発明の上述した説明及び添付図面に示した実
施例はただ例を示しているだけであり、多くの変
更が特許請求の範囲の欄に記載された範囲内で実
現できることが理解されよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明によるサイロの部分的に断面
とした立面図。第２図は、第１図の線Ａ−Ａに沿
う断面図。 １……サイロ、２……垂直なパイプ、３……搬
出開口、４……サイロの底部、１１……給送プレ
ート、１３……水平なスクリユーコンベヤ、１４
……シユート、１５……給送開口、１６……搬出
端部、１９……コンベヤスクリユー、２６……搬
出アーム、２７……ドクター部材、３０……垂直
なスクリユーコンベヤ、３１……チヤンネル底
部。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ サイロの中央に配置され、底部にはサイロ内
   部に保存されている材料を搬出するための搬出開
   口３が備えられているチユーブ即ちパイプ２と該
   パイプの内部で回転される搬送スクリユー１９と
   を有して構成された上方へ延在する垂直なスクリ
   ユーコンベヤ３０、サイロに保存されている材料
   を前記搬出開口へ向けて移動させるための搬出装
   置２６、及び、サイロ内に投入された材料をサイ
   ロの横断面積の全体に分散させるための分配装置
   １１，１５，２７を含んでなるサイロ１に材料を
   搬入し、又サイロから材料を搬出するための装置
   であつて、垂直なスクリユーコンベヤ３０の搬出
   端部１６が分配装置１１，１５，２７よりも高い
   レベル位置に配置されていることを特徴とするサ
   イロに対する材料の搬入／搬出装置。 ２ 垂直なパイプ２がサイロ１内に回転可能に配
   置されたことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   に記載の装置。 ３ 分配装置が回転可能な垂直なパイプ２の上部
   に取り付けられた給送プレート１１を含むことを
   特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ４ 給送プレート１１の外周縁と中心との間の距
   離が一定でないことを特徴とする特許請求の範囲
   第３項に記載の装置。 ５ 給送プレート１１が四辺形、四角形、又は正
   方形であることを特徴とする特許請求の範囲第４
   項に記載の装置。 ６ 給送プレート１１が偏心されていることを特
   徴とする特許請求の範囲第４項に記載の装置。 ７ 給送プレート１１がその中心から様々な距離
   の位置に開口１２を備えていることを特徴とする
   特許請求の範囲第３項から第６項迄の何れか１項
   に記載の装置。 ８ 搬出装置が、パイプ２に取り付けられてサイ
   ロの底部に沿つて移動可能とされている回転可能
   な螺旋形アーム２６を含んでいることを特徴とす
   る特許請求の範囲第２項に記載の装置。 ９ サイロの底部４が下方へ向かつてテーパー形
   とされていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項又は第８項に記載の装置。 １０ 給送プレート１１の上方に、材料を給送し
   搬出するための実質的に水平に配向されたスクリ
   ユーコンベヤ１３が配備されており、該スクリユ
   ーコンベヤのハウジング即ちシユート１４には給
   送プレート１１よりも上方位置に給送開口１５が
   形成されていることを特徴とする特許請求の範囲
   第３項に記載装置。 １１ 垂直なスクリユーコンベヤ３０の搬出端部
   １６と水平なスクリユーコンベヤ１３との間に、
   該水平なスクリユーコンベヤへ向かつて下方へ傾
   斜した流れ面３１が備えられていることを特徴と
   する特許請求の範囲第１０項に記載の装置。 １２ 給送プレート１１の上面を掻き払うための
   ドクター部材がサイロに備えられていることを特
   徴とする特許請求の範囲第３項から第７項迄の何
   れか１項に記載の装置。 １３ 給送プレート１１の下側に分散用ブレード
   ２８又はそれと同様な部材が備えられていること
   を特徴とする特許請求の範囲第３項から第７項迄
   と第１２項との何れか１項に記載の装置。