JPH0575753U - レンズ付フィルムユニットの外装 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カメラの外面を覆って、カメラ本体の外観品
質を保護することを目的とする。 【構成】 レンズ鏡胴部を有するカメラに対しては、カ
メラ本体の中央部をスリーブ状に接合の可能なカートン
10により覆い、カートン10より突出したレンズ鏡胴部と
カメラ本体の左右の端部の各凸部を、プラスチック材に
よりそれぞれの形状に対応するよう成形した各カバー11
および12，13によって覆うことによりカメラの外面のす
べてを保護し、またレンズ鏡胴部が突出しないカメラに
ついては、前もってスリーブ状に接合したカートン10Ａ
を挿入して左右のカバー12Ａと13Ａのみによって外装す
るように構成したことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、露光およびフィルム巻取機能を備えていて、予め装填されたフィル ムに対し直ちに写真撮影が出来て、さらに使用後メーカーによって再度未露光フ ィルムを装填して提供されるレンズ付フィルムユニットの外装に関する。

【０００２】

【考案の背景】

近年、簡易なプラスチック製カメラにハロゲン化銀カラー感光材料を装填した 状態で販売される、所謂レンズ付フィルムユニット（以下本カメラともいう）が 普及して来ている。これは、通常のカメラにフィルムを装填する煩わしさや装填 ミスによる失敗から解放し、又、その簡便性から写真撮影機会の増大をもたらし た。又、撮影目的に合わせてストロボ付き、望遠型、超広角型などが開発、実用 化されている。

【０００３】 レンズ付フィルムユニットは周知の如くメーカーにより予め感光材料が装填さ れた簡易型カメラであって、ユーザは装填された１本の感光材料の撮影にのみ使 用し、撮影終了後にはレンズ付フィルムユニットは感光材料を収めたままの状態 で現像所に送られるものであることから、カメラは極めてシンプルな構造に造ら れており低価格化が図られている。

【０００４】 したがってレンズ付フィルムユニット本体および一部の部品は軽量なプラスチ ックでできており、携帯に便利であると言う長所も備えている。

【０００５】 レンズ付フィルムユニットは通常、ユーザが撮影後、露光済みフィルムが入っ たままの状態で現像所に送られ、そこでフィルムがカメラ本体部から分離されて 現像、プリントされ、ユーザに渡される。一方カメラ本体部は現像所から回収さ れて一部または全部が再資源化のために破砕される。

【０００６】 回収されたカメラ本体部にそのまま未露光フィルムを再装填して、再度レンズ 付フィルムユニットとしてユーザに供給する方法が最も有効な再利用方法（リユ ース）であり、望まれている。

【０００７】 カメラを再利用するためには外観をすり疵とか汚れ等から保護して置くことが 必要であって、そのためにはカメラに取付けた状態でも撮影操作の容易な保護カ バーの装着が望まれる。

【０００８】 従来、カメラの外面の保護方法としては、耐衝撃性のゴム製カバーを使用する 手段とかすり疵防止用としてのシュリンクパック等の手段が挙げられているが、 これ等は何れも梱包のためのものであってカメラの装着したままでは撮影操作の 出来ないものである。

【０００９】

【考案が解決しようとする課題】

かかる理由からリユースを目的とするカメラの外観保護部材としては、操作部 を外部に突出させることの出来る紙製のカートンが適していて、外面に商品名や 簡単な使用方法等を印刷した上で使用されている。

【００１０】 しかし紙製のカートンは、製作上単純な筒形あるいは箱形の形状とならざるを 得ないので、変形したグリップ部とか大きく突出したレンズマウント部までカバ ーすることは不可能である。

【００１１】 本考案はこの点を解決して改良した結果、紙製のカートンと極めて簡易なプラ スチック製のカバーとの併用によってカメラの外面を効果的に保護することの出 来るレンズ付フィルムニットの外装の提供を目的としたものである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】

上記目的は、予め未露光フィルムを撮影可能の状態に装填したレンズ付フィル ムユニットを、ユーザが使用した後、前記ユニットを回収し、再度未露光フィル ムを撮影可能の状態に装填するレンズ付フィルムユニットの外装において、前記 ユニットの外面をスリーブ状のカートンと凸部を覆うプラスチック製のカバーと によって外装したことを特徴とするレンズ付フィルムユニットの外装によって達 成される。

【００１３】

【実施例】

本考案の外装による実施例を図１ないし図３に示す。

【００１４】 図１ないし図３に示すカメラは本考案にかかわるレンズ付フィルムユニット（ 以後本カメラともいう）すなわちフィルム一体形カメラであって、該カメラは予 め35mmフィルム（Ｊ135）を装填して販売され、撮影終了後には巻戻しをするこ となくフィルムをカメラに収めたままの状態でメーカーサイドに送られフィルム の現像とプリントが行われる。

【００１５】 本カメラはメーカーサイドにおいてフィルムを取り出した後、さらに外観およ び機能・性能の点検・整備を受け、再び未露光フィルムを装填して再度ユーザに 提供して使用される。

【００１６】 そのため本カメラは外面を外装部材によって覆われていて、それによってユー ザの使用中におけるすり疵、汚れ等の損傷から保護されるようになっている。

【００１７】 図１は突出したレンズ鏡胴部をもつカメラに対する外装部材の構成を示したも ので、カメラ本体の中央部はスリーブ状のカートン10によって覆われる。

【００１８】 前記カートン10は商品名や簡単な使用方法等を印刷した紙製のものであって、 カメラ本体の背面に相当する部分を貼り合せ部とし、レンズ鏡胴部を突出された 状態にてカメラ本体をスリーブ上に覆って固定される。

【００１９】 一方、カメラ本体の凸部すなわちカートン10より突出したレンズ鏡胴部とカメ ラ本体の左右の端部は半硬質に成形したプラスチック製のカバー11，12および13 によって覆われる。

【００２０】 前記の各カバーはそれぞれ内面に小突起Ｐを備えていて対応するレンズ鏡胴部 あるいはカメラ本体に設けた***Ｈに係合して固定される。

【００２１】 前記の各カバーに使用するプラスチック材としては例えばポリスチレン系の材 料が適し、カメラ本体への密着性を高めるため厚さを0.3mm前後の薄肉であって さらに外面は指のすべりを防止するためマット面に仕上げられている。

【００２２】 前記のカートン10ならび各カバー11，12および13は、それぞれ色彩や形状が自 由であるので、カメラのデザインとかディスプレーの効果を高める要素として利 用することも出来る。

【００２３】 前述したプラスチック製カバーは形状が自由であってかつ可撓性を持たせるこ とも可能であるので、図２および図３に示す如きグリップを形成したカメラの凸 部を覆う外装部材としても適し、カートン10Ａとカバー12Ａおよび13Ａもしくは カートン10Ｂとカバー12Ｂによってその外面のすべてを保護することが出来る。

【００２４】

【考案の効果】

本考案は、いわゆる「使い捨てカメラ」とも呼ばれるフィルム一体型カメラの 外面のすべてを、極めて簡易な外装部材とその取付作業によって覆い、その外観 品質を保護出来るようにしたもので、その結果、リユースカメラとして再度の使 用を可能としたレンズ付フィルムユニットの外装が提供されることとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による外装の第１の実施例を示す斜視
図。

【図２】本考案による外装の第２の実施例を示す斜視
図。

【図３】本考案による外装の第３の実施例を示す斜視
図。

【符号の説明】

10，10Ａ，10Ｂ カートン 11，12，12Ａ，12Ｂ，13，13Ａ （プラスチック製）カ
バー Ｐ 小突起 Ｈ ***

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め未露光フィルムを撮影可能の状態に
   装填したレンズ付フィルムユニットを、ユーザが使用し
   た後、前記ユニットを回収し、再度未露光フィルムを撮
   影可能の状態に装填するレンズ付フィルムユニットの外
   装において、前記ユニットの外面をスリーブ状のカート
   ンとカメラ本体凸部を覆うプラスチック製のカバーとに
   よって外装したことを特徴とするレンズ付フィルムユニ
   ットの外装。