JPH0574961A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JPH0574961A JPH0574961A JP23798791A JP23798791A JPH0574961A JP H0574961 A JPH0574961 A JP H0574961A JP 23798791 A JP23798791 A JP 23798791A JP 23798791 A JP23798791 A JP 23798791A JP H0574961 A JPH0574961 A JP H0574961A
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- semiconductor device
- annealing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 IC、LSIなどの半導体装置の製造方法、
より詳しくは、該半導体装置の配線の形成方法に関し、
Ti/TiNバリア層を用いた多層配線において、Ti
N層と上層金属層との反応(相互拡散)を抑制し、Si
基板ないしポリシリコンまたはシリサイドの層とのコン
タクト信頼性を向上させ、かつ該多層配線自身の信頼性
を向上させる。 【構成】 Ti層5とTiN層6とからなるバリア層お
よびその上の金属層8を含んでなる半導体装置の多層構
造配線を形成する方法において、該金属層8の形成前
に、TiN層6を酸化して薄い酸化膜7を形成し、その
際に、TiNの酸化膜7の反射強度を酸化前のTiNの
反射強度に対して0.65〜0.9(測定入射波長:480
nmにて)とするように構成する。
より詳しくは、該半導体装置の配線の形成方法に関し、
Ti/TiNバリア層を用いた多層配線において、Ti
N層と上層金属層との反応(相互拡散)を抑制し、Si
基板ないしポリシリコンまたはシリサイドの層とのコン
タクト信頼性を向上させ、かつ該多層配線自身の信頼性
を向上させる。 【構成】 Ti層5とTiN層6とからなるバリア層お
よびその上の金属層8を含んでなる半導体装置の多層構
造配線を形成する方法において、該金属層8の形成前
に、TiN層6を酸化して薄い酸化膜7を形成し、その
際に、TiNの酸化膜7の反射強度を酸化前のTiNの
反射強度に対して0.65〜0.9(測定入射波長:480
nmにて)とするように構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IC、LSIなどの半
導体装置の製造方法、より詳しくは、該半導体装置の配
線の形成方法に関する。近年の半導体装置の高集積化に
伴い、配線とSi基板のソース、ドレインなどのN+ 領
域(或いはP+ 領域)との電気的なコンタクトの信頼
性、さらに配線自身の信頼性を維持するのが難しくな
り、信頼性を向上させる工夫が求められている。そこ
で、配線を多層化してバリアメタル層を用いることが行
われている。
導体装置の製造方法、より詳しくは、該半導体装置の配
線の形成方法に関する。近年の半導体装置の高集積化に
伴い、配線とSi基板のソース、ドレインなどのN+ 領
域(或いはP+ 領域)との電気的なコンタクトの信頼
性、さらに配線自身の信頼性を維持するのが難しくな
り、信頼性を向上させる工夫が求められている。そこ
で、配線を多層化してバリアメタル層を用いることが行
われている。
【0002】
【従来の技術】バリアメタル層としTi/TiN層が提
案されている。なお、Ti層は、TiN層よりもかなり
薄く、密着性を高めるためおよびTiNとSiとのコン
タクト抵抗を下げるためにバリアメタルのTiN層の下
に形成してある。このTi/TiNバリア層とその上の
Al合金層と多層配線においては、例えば、スパッタリ
ングでTi層を形成し、続けてスパッタリングでTiN
層を形成し、窒素(N2 )雰囲気中でアニールし(40
0〜450℃にて)、スパッタエッチングで表面クリー
ニングし、そしてAl合金層をスパッタリング(または
真空蒸着)で形成している。アニールはTiN層中の窒
化されていないTiを窒化するためである。また、スパ
ッタリングによるTiN層形成の代わりに、Ti層をN
2 雰囲気中でアニールしてTiN層を形成することもで
きる。
案されている。なお、Ti層は、TiN層よりもかなり
薄く、密着性を高めるためおよびTiNとSiとのコン
タクト抵抗を下げるためにバリアメタルのTiN層の下
に形成してある。このTi/TiNバリア層とその上の
Al合金層と多層配線においては、例えば、スパッタリ
ングでTi層を形成し、続けてスパッタリングでTiN
層を形成し、窒素(N2 )雰囲気中でアニールし(40
0〜450℃にて)、スパッタエッチングで表面クリー
ニングし、そしてAl合金層をスパッタリング(または
真空蒸着)で形成している。アニールはTiN層中の窒
化されていないTiを窒化するためである。また、スパ
ッタリングによるTiN層形成の代わりに、Ti層をN
2 雰囲気中でアニールしてTiN層を形成することもで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このTi/TiNバリ
ア層の採用によって、配線に起因する半導体装置の信頼
性や歩留りの低下をかなり回避することができる。しか
し、上層金属(Al、Al合金、Cu、Auなど)とT
iNとの反応を十分に防ぐことができないので、バリア
層のバリア性をより高める必要がある。
ア層の採用によって、配線に起因する半導体装置の信頼
性や歩留りの低下をかなり回避することができる。しか
し、上層金属(Al、Al合金、Cu、Auなど)とT
iNとの反応を十分に防ぐことができないので、バリア
層のバリア性をより高める必要がある。
【0004】なお、TiNのアニール処理の時に、Ti
N層表面が酸化されることがあるが、通常は上述したよ
うに表面クリーニングを施しており、この酸化量および
酸化膜質を管理することは困難であり、かつ制御する方
法がない。本発明の目的は、Ti/TiNバリア層を用
いた多層配線において、TiN層と上層金属層との反応
(相互拡散)を抑制し、Si基板ないしポリシリコンま
たはシリサイドの層とのコンタクト信頼性を向上させ、
かつ該多層配線自身の信頼性を向上させることであり、
そのような多層配線を有する半導体装置の製造方法をも
提供することである。
N層表面が酸化されることがあるが、通常は上述したよ
うに表面クリーニングを施しており、この酸化量および
酸化膜質を管理することは困難であり、かつ制御する方
法がない。本発明の目的は、Ti/TiNバリア層を用
いた多層配線において、TiN層と上層金属層との反応
(相互拡散)を抑制し、Si基板ないしポリシリコンま
たはシリサイドの層とのコンタクト信頼性を向上させ、
かつ該多層配線自身の信頼性を向上させることであり、
そのような多層配線を有する半導体装置の製造方法をも
提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的が、Ti層と
TiN層とからなるバリア層およびその上の金属層を含
んでなる多層構造配線を有する半導体装置を製造する方
法において、該金属層の形成前に、TiN層を酸化し
て、該TiN層および該金属層とが反応せずかつ電気的
な導通がとれる程度の薄い酸化膜を形成する工程を有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法によって達成
される。
TiN層とからなるバリア層およびその上の金属層を含
んでなる多層構造配線を有する半導体装置を製造する方
法において、該金属層の形成前に、TiN層を酸化し
て、該TiN層および該金属層とが反応せずかつ電気的
な導通がとれる程度の薄い酸化膜を形成する工程を有す
ることを特徴とする半導体装置の製造方法によって達成
される。
【0006】TiNの酸化膜の反射強度を酸化前のTi
Nの反射強度に対して0.65〜0.9(測定入射波長:4
80nmにて)とすることが好ましい。金属層はAl、A
l−Cu、Al−Si、Al−Si−Cu、Al−Cu
−Ti、CuまたはAuであり、かつTi層はSi基
板、ポリシリコン層またはシリサイド層と接触している
ことが好ましい。
Nの反射強度に対して0.65〜0.9(測定入射波長:4
80nmにて)とすることが好ましい。金属層はAl、A
l−Cu、Al−Si、Al−Si−Cu、Al−Cu
−Ti、CuまたはAuであり、かつTi層はSi基
板、ポリシリコン層またはシリサイド層と接触している
ことが好ましい。
【0007】また、生じさせるTiNの酸化膜の膜厚は
5nm以下であり、これよりも厚いと配線のコンタクト抵
抗が大きく増加してしまう。反射強度は、薄膜厚測定器
(例えば、キャノン製TM005)によってTiN層の
酸化前と酸化後と測定して、測定の入射光の波長に応じ
て、「TiN酸化膜/TiN」の反射強度割合を下記の
表1のようにするのが望ましい。
5nm以下であり、これよりも厚いと配線のコンタクト抵
抗が大きく増加してしまう。反射強度は、薄膜厚測定器
(例えば、キャノン製TM005)によってTiN層の
酸化前と酸化後と測定して、測定の入射光の波長に応じ
て、「TiN酸化膜/TiN」の反射強度割合を下記の
表1のようにするのが望ましい。
【0008】
【表1】
【0009】この範囲内であれば、コンタクト抵抗を大
きく増加することなく、TiN層のバリア性を向上させ
る。
きく増加することなく、TiN層のバリア性を向上させ
る。
【0010】
【作用】本発明では、TiN層とその上の金属層との間
に薄いTiNの酸化膜を形成しており、これがTiNと
金属層との相互拡散を抑制し、かつ上層金属のTiN粒
界拡散をも抑制する。このことによって、TiN層を含
む多層配線と半導体(Si)基板のN+ 領域(或いはP
+ 領域)とのコンタクト部分における接合の信頼性が向
上し、そして、該多層配線のエレクトロマイグレーショ
ンのMTF(平均寿命)が延びる。TiNの酸化膜の膜
厚が5nm以下に制御してあるので、TiN層とAl合金
層とのコンタクトに問題はない。さらに、たとえ上層金
属層がエレクトロマイグレーションあるいはストレスマ
イグレーションによる破断となっても、TiN層が電気
抵抗の増加を軽減して、いわゆる、積層(多層)化のメ
リットを保つことができる。
に薄いTiNの酸化膜を形成しており、これがTiNと
金属層との相互拡散を抑制し、かつ上層金属のTiN粒
界拡散をも抑制する。このことによって、TiN層を含
む多層配線と半導体(Si)基板のN+ 領域(或いはP
+ 領域)とのコンタクト部分における接合の信頼性が向
上し、そして、該多層配線のエレクトロマイグレーショ
ンのMTF(平均寿命)が延びる。TiNの酸化膜の膜
厚が5nm以下に制御してあるので、TiN層とAl合金
層とのコンタクトに問題はない。さらに、たとえ上層金
属層がエレクトロマイグレーションあるいはストレスマ
イグレーションによる破断となっても、TiN層が電気
抵抗の増加を軽減して、いわゆる、積層(多層)化のメ
リットを保つことができる。
【0011】
【実施例】以下、添付図面を参照して、本発明の実施例
を含む実験によって本発明を詳細に説明する。図1に示
すような、多層配線を備えた半導体装置を作製し、その
過程でのTiN層形成後のアニール処理条件を変えるこ
とで本発明の効果を調べる。
を含む実験によって本発明を詳細に説明する。図1に示
すような、多層配線を備えた半導体装置を作製し、その
過程でのTiN層形成後のアニール処理条件を変えるこ
とで本発明の効果を調べる。
【0012】実験1 先ず、P- 型Si基板(ウエハー)1を用意し、選択酸
化によってSiO2 層2を形成し、そして、イオン注入
によってN+ 領域3のコンタクト領域を形成する。全面
にBPSG層(厚さ400nm)4をCVD法によって堆
積し、ホトリソグラフィ法でBPSG層4をエッチング
してコンタクト領域3を表出させる(コンタクト・ホー
ル径0.6μm)。次に、スパッタリングによってTi層
(厚さ20nm)5を全面に堆積し、その上にスパッタリ
ングによってTiN層(厚さ100nm)6を全面に堆積
する。これを加熱炉に入れて、アニール処理(30分)
を施し、その際のアニール温度および雰囲気を下記のよ
うに設定する。
化によってSiO2 層2を形成し、そして、イオン注入
によってN+ 領域3のコンタクト領域を形成する。全面
にBPSG層(厚さ400nm)4をCVD法によって堆
積し、ホトリソグラフィ法でBPSG層4をエッチング
してコンタクト領域3を表出させる(コンタクト・ホー
ル径0.6μm)。次に、スパッタリングによってTi層
(厚さ20nm)5を全面に堆積し、その上にスパッタリ
ングによってTiN層(厚さ100nm)6を全面に堆積
する。これを加熱炉に入れて、アニール処理(30分)
を施し、その際のアニール温度および雰囲気を下記のよ
うに設定する。
【0013】(1)アニール雰囲気に酸素ガスを添加す
る。 アニール温度(℃)… 300 、350 、375 、400、425
および450 アニール雰囲気 … N2 80%±5%(24リット
ル/分)およびO2 20%±5%(6リットル/分) (2)アニール雰囲気に酸素ガスを添加しない。
る。 アニール温度(℃)… 300 、350 、375 、400、425
および450 アニール雰囲気 … N2 80%±5%(24リット
ル/分)およびO2 20%±5%(6リットル/分) (2)アニール雰囲気に酸素ガスを添加しない。
【0014】 アニール温度(℃)… 400 および450 アニール雰囲気 … N2 100%(30リットル/
分) アニール雰囲気が酸素ガスを含んでいるので、加熱炉内
でTiN層の表面が酸化されて、TiNの酸化膜7を形
成する。アニール雰囲気の窒素ガスと酸素ガスとの比率
を大気での比率と同じにすることにより、加熱炉への出
し入れの際のTiNの酸化効果を割合を下げる。また、
アニール温度は450℃以下にして、TiNの酸化膜7
の厚さが5nmを越えないようにする。
分) アニール雰囲気が酸素ガスを含んでいるので、加熱炉内
でTiN層の表面が酸化されて、TiNの酸化膜7を形
成する。アニール雰囲気の窒素ガスと酸素ガスとの比率
を大気での比率と同じにすることにより、加熱炉への出
し入れの際のTiNの酸化効果を割合を下げる。また、
アニール温度は450℃以下にして、TiNの酸化膜7
の厚さが5nmを越えないようにする。
【0015】アニール処理後に、スパッタリングによっ
てAl−Cu−Ti合金を厚さ300nm堆積して、上層
金属層8を形成し、ホトリソグラフィ法で積層した層4
〜7をエッチングして所定パターンの多層配線9とす
る。このようにして、多層配線付きの半導体装置が得ら
れる。一方、上述のアニール処理を施すことなく、この
上層金属層8を形成し、エッチングして多層配線9とし
て半導体装置を製造する。
てAl−Cu−Ti合金を厚さ300nm堆積して、上層
金属層8を形成し、ホトリソグラフィ法で積層した層4
〜7をエッチングして所定パターンの多層配線9とす
る。このようにして、多層配線付きの半導体装置が得ら
れる。一方、上述のアニール処理を施すことなく、この
上層金属層8を形成し、エッチングして多層配線9とし
て半導体装置を製造する。
【0016】反射強度について アニール処理の前および後で、キャノン製の薄膜厚測定
器(TM005)にてTiN層とその酸化膜に所定波長
の光を当て、その反射強度を測定して、図2に示す結果
が得られた。なお、Si基板1の反射強度も測定して示
してある。温度400℃、酸素ガス20%含有の雰囲気
でのアニール処理の場合には、得られた結果から計算に
よって、入射波長ごとの「TiN酸化膜/TiN」の反
射強度割合を求めると、表2となる。
器(TM005)にてTiN層とその酸化膜に所定波長
の光を当て、その反射強度を測定して、図2に示す結果
が得られた。なお、Si基板1の反射強度も測定して示
してある。温度400℃、酸素ガス20%含有の雰囲気
でのアニール処理の場合には、得られた結果から計算に
よって、入射波長ごとの「TiN酸化膜/TiN」の反
射強度割合を求めると、表2となる。
【0017】
【表2】
【0018】また、温度350℃、酸素ガス20%含有
の雰囲気でのアニール処理の場合には、入射波長ごとの
「TiN酸化膜/TiN」の反射強度割合を同様に求め
ると、表3となる。
の雰囲気でのアニール処理の場合には、入射波長ごとの
「TiN酸化膜/TiN」の反射強度割合を同様に求め
ると、表3となる。
【0019】
【表3】
【0020】コンタクト抵抗について 所定の多層配線を形成した半導体装置におけるコンタク
ト抵抗を測定し、さらに、コンタクト抵抗のアニール温
度依存性を調べるために、該半導体装置を500℃×
30分または450℃×30分の加熱処理を施してコ
ンタクト抵抗を測定した。得られた結果を図3に示す。
ト抵抗を測定し、さらに、コンタクト抵抗のアニール温
度依存性を調べるために、該半導体装置を500℃×
30分または450℃×30分の加熱処理を施してコ
ンタクト抵抗を測定した。得られた結果を図3に示す。
【0021】コンタクト抵抗はアニール時に酸素ガスを
添加すると、抵抗は高くなる(アニール温度400℃で
の比較で)。さらに、アニール温度が高くなるほど、か
つ熱処理温度が高いほど、抵抗も上昇する。この点か
ら、TiNの酸化膜の厚さには制限がある。接合リーク(Junction Leak)について 所定の多層配線を形成した半導体装置における接合リー
ク不良率のアニール温度依存性を調べるために、該半導
体装置を500℃×30分の加熱処理を2回または3
回繰り返した。得られた結果を図4に示す。
添加すると、抵抗は高くなる(アニール温度400℃で
の比較で)。さらに、アニール温度が高くなるほど、か
つ熱処理温度が高いほど、抵抗も上昇する。この点か
ら、TiNの酸化膜の厚さには制限がある。接合リーク(Junction Leak)について 所定の多層配線を形成した半導体装置における接合リー
ク不良率のアニール温度依存性を調べるために、該半導
体装置を500℃×30分の加熱処理を2回または3
回繰り返した。得られた結果を図4に示す。
【0022】アニール温度が高いほど、不良率は低くな
り、バリア性が高められている。配線のシート抵抗について 形成した多層配線自身のシート抵抗のアニール温度依存
性を、450℃×150分または450℃×330
分の加熱処理を施してシート抵抗の上昇率として求め
た。得られた結果を図5に示す。
り、バリア性が高められている。配線のシート抵抗について 形成した多層配線自身のシート抵抗のアニール温度依存
性を、450℃×150分または450℃×330
分の加熱処理を施してシート抵抗の上昇率として求め
た。得られた結果を図5に示す。
【0023】アニール時の酸素添加でTiNの酸化膜が
あると、幾分か上昇率が抑えられ、また、アニール温度
の高いほうが上昇率が低い。実験2 Si基板を熱酸化してSiO2 層(厚さ100nm)を形
成し、その上に上述した実験1と同様にスパッタリング
でTi層およびTiN層を連続的に積層形成する。そし
て、その後のアニール処理をアニール温度を450℃一
定にして次のような条件にて行う。
あると、幾分か上昇率が抑えられ、また、アニール温度
の高いほうが上昇率が低い。実験2 Si基板を熱酸化してSiO2 層(厚さ100nm)を形
成し、その上に上述した実験1と同様にスパッタリング
でTi層およびTiN層を連続的に積層形成する。そし
て、その後のアニール処理をアニール温度を450℃一
定にして次のような条件にて行う。
【0024】(1)アニール雰囲気を窒素のみとして、
30リットル/分のN2 を流し、30分アニールを1
回あるいは3回行う。 (2)アニール雰囲気に酸素ガスを添加し、その添加量
(N2 30リットル/分に加える量)を0.35リット
ル/分、1.0リットル/分および2.0リットル/分
として、アニール時間30分とする。
30リットル/分のN2 を流し、30分アニールを1
回あるいは3回行う。 (2)アニール雰囲気に酸素ガスを添加し、その添加量
(N2 30リットル/分に加える量)を0.35リット
ル/分、1.0リットル/分および2.0リットル/分
として、アニール時間30分とする。
【0025】アニール処理の前および後で、実験1と同
じにキャノン製の薄膜厚測定器(TM005)にてTi
N層とその酸化膜に所定波長の光を当て、その反射強度
を測定して、図6に示す結果が得られた。なお、Si基
板の反射強度も測定して示してある。得られた結果から
計算によって、入射波長ごとの「TiN酸化膜/Ti
N」の反射強度割合を求めると、表4となる。
じにキャノン製の薄膜厚測定器(TM005)にてTi
N層とその酸化膜に所定波長の光を当て、その反射強度
を測定して、図6に示す結果が得られた。なお、Si基
板の反射強度も測定して示してある。得られた結果から
計算によって、入射波長ごとの「TiN酸化膜/Ti
N」の反射強度割合を求めると、表4となる。
【0026】
【表4】
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
Al−Cu−TiのようなSiを含有しない金属層に対
してバリア性が向上し、Al−SiのようにSiを含有
する金属層でもバリア性が改善できる。従来TiNバリ
ア層は200nm程度の厚さで形成されていたが、本発明
ではその半分の100nm程度でも同等のバリア性を有す
る。また、エレクトロマイグレーションのMTFが延び
るなどで多層配線の信頼性が向上する。さらに、本発明
の方法を用いると、安定した膜厚のTiNの酸化膜形成
が可能となる。
Al−Cu−TiのようなSiを含有しない金属層に対
してバリア性が向上し、Al−SiのようにSiを含有
する金属層でもバリア性が改善できる。従来TiNバリ
ア層は200nm程度の厚さで形成されていたが、本発明
ではその半分の100nm程度でも同等のバリア性を有す
る。また、エレクトロマイグレーションのMTFが延び
るなどで多層配線の信頼性が向上する。さらに、本発明
の方法を用いると、安定した膜厚のTiNの酸化膜形成
が可能となる。
【図1】本発明に係る方法で製作された多層配線付き半
導体装置の部分断面図である。
導体装置の部分断面図である。
【図2】TiN層のアニール処理前後の「TiN酸化膜
/TiN」の反射強度割合を示すグラフである。
/TiN」の反射強度割合を示すグラフである。
【図3】多層配線のコンタクト抵抗とアニール条件との
関連を示すグラフである。
関連を示すグラフである。
【図4】多層配線による接合リーク不良とアニール条件
との関連を示すグラフである。
との関連を示すグラフである。
【図5】多層配線のシート抵抗とアニール条件との関連
を示すグラフである。
を示すグラフである。
【図6】TiN層のアニール処理前後の「TiN酸化膜
/TiN」の反射強度割合を示すグラフである。
/TiN」の反射強度割合を示すグラフである。
1…半導体基板 3…N+ (P+ )領域 4…BPSG 5…Ti層 6…TiN層 7…TiNの酸化膜 6…金属層 9…多層配線
Claims (4)
- 【請求項1】 Ti層とTiN層とからなるバリア層お
よびその上の金属層を含んでなる多層構造配線を有する
半導体装置を製造する方法において、前記金属層(8)
の形成前に、前記TiN層(6)を酸化して、該TiN
層および該金属層とが反応せずかつ電気的な導通がとれ
る程度の薄い酸化膜(7)を形成することを特徴とする
半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 前記TiNの酸化膜の反射強度を酸化前
のTiNの反射強度に対して0.65〜0.9(測定入射波
長:480nmにて)とすることを特徴とする請求項1記
載の製造方法。 - 【請求項3】 前記金属層(8)はAl、Al−Cu、
Al−Si、Al−Si−Cu、Al−Cu−Ti、C
uまたはAuであることを特徴とする請求項1記載の製
造方法。 - 【請求項4】 前記Ti層(5)はSi基板(1)、ポ
リシリコン層またはシリサイド層と接触していることを
特徴とする請求項1記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23798791A JPH0574961A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23798791A JPH0574961A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0574961A true JPH0574961A (ja) | 1993-03-26 |
Family
ID=17023440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23798791A Pending JPH0574961A (ja) | 1991-09-18 | 1991-09-18 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0574961A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR100267104B1 (ko) * | 1997-08-25 | 2000-11-01 | 윤종용 | 다층확산방지막을이용한반도체장치의콘택형성방법 |
US6650017B1 (en) | 1999-08-20 | 2003-11-18 | Denso Corporation | Electrical wiring of semiconductor device enabling increase in electromigration (EM) lifetime |
Citations (3)
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