JPH0572614U - ウエビング巻取装置 - Google Patents

ウエビング巻取装置

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JPH0572614U
JPH0572614U JP1167392U JP1167392U JPH0572614U JP H0572614 U JPH0572614 U JP H0572614U JP 1167392 U JP1167392 U JP 1167392U JP 1167392 U JP1167392 U JP 1167392U JP H0572614 U JPH0572614 U JP H0572614U
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webbing
lever
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lock
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JP1167392U
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良雄 梅澤
隆 河原崎
達 窪田
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Tokai Rika Co Ltd
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構成部品精度を高めることなく、ELRから
ALRに切替える場合において、ロック手段が作動する
際に次のロック歯に噛合してしまうことがあっても、各
構成部に負荷が掛からないようにする。 【構成】 ELRからALRに切替える際には、ウエビ
ングの引出しに伴って切替え用突起部104が反時計方
向に移動し、解除アーム102が反時計方向へ回転され
切替え用突起部104が切替えレバー132を時計方向
へ押圧する。この回転力をストッパ131を介して受け
る係合レバー130は中立位置よりもロック輪42側へ
移動し、圧縮コイルスプリング98によってラチェット
46と係合するように付勢される。この際、係止ピン1
38は切替え用突起部104と係合し、係合レバー13
0とロック輪42との係合が阻止される。その後、ウエ
ビング巻取りが行われると、切替え用突起部104が時
計方向に移動するのに伴い、係合レバー130とロック
輪42との係合が解除されて係合レバー130がロック
輪42と係合する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、いわゆるELR機能とALR機能とを併有するウエビング巻取装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
ウエビング巻取装置には、通常時に乗員拘束用ウエビングの引出し及び巻取り を許容し車両急減速時にウエビングの引出しを阻止するELR(エマージェンシ ー・ロッキング・リトラクタ)機能と、通常時及び車両急減速時を問わずいずれ の時にもウエビングの装着後は、ウエビングの引出しを阻止するALR(オート マチック・ロッキング・リトラクタ)機能とを併有するものがある。
【0003】 このウエビング巻取装置では、従来、次に説明するものが公知である。 すなわち、フレームに巻取軸が回転可能に軸支されて、乗員拘束用ウエビング が巻取軸に巻取り可能とされており、巻取軸には、ロック輪が、ばね部材を介し て設けられ、ばね部材の付勢力によって巻取軸に追従して回転可能とされるとと もに、ばね部材の付勢力に対抗することにより巻取軸に対して相対回転可能とさ れている。
【0004】 ロック輪には、ロック輪と共に回転可能なロックプレートが設けられ、ロック プレートの周囲には、フレームに固定されたラチェットホイルが配置されている 。また、ロック輪には、長孔が形成されるとともに、ロックプレートには、長孔 に係合するピンが突出され、ロック輪と巻取軸との相対回転に伴い、ロック輪の 長孔にピンが案内される。これによりロックプレートは、これに形成された歯状 の爪部がラチェットホイルの内歯(ロック歯)と離脱した状態から所定の相対回 転位置に移動しラチェットホイルの内歯と係合した状態とされる。これによって 巻取軸のウエビング引出方向回転が阻止される。
【0005】 ここで、巻取軸のロック機構をELRとするために、慣性部材が用いられてい る。巻取軸にウエビングの引出方向の所定値以上の加速度が作用すると、慣性部 材による慣性力がロック輪に及ぼされ、この慣性力に基づき、上記ばね部材の付 勢力に対抗して巻取軸とロック輪との相対回転がなされ、所定の相対回転位置で ロックプレートの爪部がラチェットホイルの内歯と噛合する。
【0006】 これにより、通常時には、ウエビングを巻取軸から自由に巻取り及び引出しが でき、乗員は、自由な運転姿勢をとれ、車両急減速時には、ウエビングの引出し が阻止されて乗員が拘束される。
【0007】 一方、巻取軸のロック機構をALRとするとするために、ロック輪の外周面に 形成された外歯に、係脱自在に係合する係合爪を有する切替パウルが用いられて いる。この切替パウルによれば、係合爪がロック輪の外歯と離脱した状態で、E LRとされ、係合爪がロック輪の外歯と係合した状態で、ロック輪の回転が阻止 される。この切替パウルはウエビングの最大量引出時にロック輪と係合し、最大 量巻取時にロック輪から離脱されるようになっている。したがって、ウエビング が最大量引き出されると、巻取軸とロック輪とが相対回転し、これにより、AL R状態となり、通常時及び車両急減速時を問わず、ウエビングの引出しが阻止さ れる。
【0008】 また、巻取軸のロック機構をALRからELRに切替えるには、ウエビングを 最大量巻取ると切替パウルがロック輪から離脱してELRに切替わるようになっ ている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のウエビング巻取装置にあっては、巻取軸のロック機構が ELRとして作動している場合に、ロック輪と巻取軸との相対移動の際における ロック輪のラチェットホイルに対する位置によっては、ロックプレートの爪部の 爪先、ないし歯先がラチェットホイルの歯底と的確な状態で噛合せず、次のロッ ク歯に噛合しようとすることがある。この場合、ロック輪の長孔の形成方向とロ ックプレートの外歯のラチェットホイルの内歯と噛合するために要する移動方向 とが一致するように、すなわち、ロック輪のラチェットホイルに対する位置を移 動させてロック輪と巻取軸との所定の相対回転位置が得られるように、ロック輪 をウエビング引出方向に回転させる回転力が生じる。この回転力は慣性部材によ る慣性力に勝り、ロック輪は、若干だけ強制的に回転されてロック輪のガイド長 孔方向とロックプレートの移動方向とが一致される。
【0010】 ところが、ELRからALRに切替える際、ウエビングの最大量引出しに伴い 、巻取軸にウエビング引出方向の所定値以上の加速度が作用して、慣性部材によ る慣性力に基づき、ロック輪と巻取軸との相対回転が行われ、ロックプレートの 外歯がラチェットホイルの内歯と噛合する場合がある。この場合に、ロックプレ ートの歯先がラチェットホイルの歯底と的確な状態で噛合せず、次のロック歯に 噛合しようとして、ロック輪をウエビング引出方向に強制的に回転させロック輪 のガイド長孔方向とロックプレートの移動方向を一致させる回転力が生じるが、 ロック輪の外歯には、切替パウルの係合爪が既に係合してALR状態となってい るので、ロック輪のウエビング引出方向回転が阻止されており、各構成部に負荷 が掛る原因となる。
【0011】 これを解消しようとすれば、各構成部の強度を増すことが必要である。あるい は、各構成部品の製作精度、組付精度を高めて、ELRからALRに切替える際 に、ロックプレートの爪部の爪先がロック歯と的確な位置で噛合するようにする 必要がある。
【0012】 本考案は上記事実を考慮し、構成部品精度を高めることなく、ELRからAL Rに切替える場合において、各構成部に負荷が掛からないウエビング巻取装置を 提供することが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】 本考案は、上記課題を解決するために、ウエビング巻取用の巻取軸と、前記巻 取軸に追従回転し急激なウエビング引出しで回転遅れを生ずる相対回転部材と、 前記相対回転部材の回転遅れによって前記巻取軸のウエビング引出しを阻止する ロック手段と、前記相対回転部材と離間した離間位置及び前記相対回転部材へ係 合して前記相対回転部材に前記回転遅れを生じさせる係合位置へ移動でき中立位 置を過ぎるとこれらの離間位置方向及び係合位置方向へと付勢される係合レバー と、前記ウエビグングの所定値以上の引出しで前記係合レバーを前記係合位置方 向へと移動させる切替え手段と、前記ウエビングの所定値以上の引出で前記係合 位置方向へ移動される係合レバーと当接し前記係合レバーの前記相対回転部材へ の係合を阻止し前記ウエビングの巻取りにより前記係合レバーと離れて前記係合 レバーの前記相対回転部材への係合を可能とする阻止手段と、を有することを特 徴としている。
【0014】
【作用】
本考案に係るウエビング巻取装置によれば、係合レバーが相対回転部材と離間 した離間位置に位置している場合(ELR)であって、急激なウエビングの引出 しがなされない状態では、相対回転部材は回転遅れを生じることはない。したが って、ロック手段によってウエビング引出しが阻止されることなくウエビングを 自由に引出し可能となる。
【0015】 一方、係合レバーが係合位置に位置している場合(ALR)には、相対回転部 材に回転遅れが生じ、ロック手段によって巻取軸のウエビング引出しが阻止され る。
【0016】 本考案に係るウエビング巻取装置では、前記ELRからのALRへの切替えは 、ウエビングを所定値以上引出すことによってなされる。ウエビングが所定値以 上引き出されると、係合レバーは、切替え手段によって、係合位置方向へ移動さ れる。この場合、係合レバーは阻止部材と当接し相対回転部材と係合するのが阻 止される。この阻止状態からウエビングが巻取られると阻止手段が係合レバーと 離れて係合レバーが相対回転部材と係合し、ALRに切替えられる。
【0017】 上記の如く本考案では、ウエビングを引き出してELRからALRに切替えら れる際に、係合レバーは阻止部材と当接して、相対回転部材と係合するのが阻止 されるため、相対回転部材は、ウエビング引出方向へ自由に回転可能となってい る。
【0018】 したがって、ロック手段を互いに噛合可能な一対の部材、例えば、ロックプレ ートと、これに対して固定的に配置されたラチェットホイルとによって構成し、 ロックプレートを相対回転部材の回転遅れによってラチェットホイルに噛合させ るよう構成した場合に、ロックプレートがラチェットホイルに所定の位置で噛合 せず、ロックプレートの爪部がラチェットホイルの次のロック歯に噛合しようと しても、相対回転部材がウエビング引出方向へ自由に回転し負荷を吸収できるた め、各部材に負荷が作用することはない。
【0019】
【実施例】
本考案の第1実施例に係るウエビング巻取装置を図1乃至図7に基づき説明す る(図中、矢印UPは、車両上方を示す)。
【0020】 このウエビング巻取装置では、図1に示すフレーム12が図示しない取付ボル トによって車体へ固着されている。このフレーム12には、両側部から一対の脚 板部12Aが互いに平行に延長されている。
【0021】 これらの脚板部12Aには、巻取軸14が軸支されており、この巻取軸14の 半径方向へ貫通された貫通孔16には、乗員拘束用ウエビング(図示省略)の一 端が係止される。また、巻取軸14の後端には、ゼンマイばね18の一端が係止 されており、巻取軸14を常にウエビング巻取り方向へ付勢している。このため 通常は、乗員拘束用ウエビングは巻取軸14へ層状に巻き取られており、これを 引き出した後、ウエビング端部に取付られたタングプレートを車体へ取付られた バックル装置に係合させることにより装着状態となることができる。
【0022】 巻取軸14の先端には突出部20が形成されており、この突出部20に伝達部 材22が嵌着するようになっている。伝達部材22の中央からは突出部24が突 出しており、先端には、ピニオンギヤ26が形成されている。また、突出部24 には、一対の凹部28が形成されている。さらに突出部24の基部近傍には透孔 30が穿設されており、伝達部材22が巻取軸14の先端に嵌着された際に突出 部20がこの透孔30を貫通した後さらに伝達部材22から突出して配置される 構成となっている。
【0023】 突出部24の周囲には一対のロックプレート32が配置されている。これらの ロックプレート32は、それぞれ中央部に略U字状の切欠凹部34が形成された 略C字形となっており、この切欠凹部34内へ前記巻取軸14の突出部20が対 応して入り込んで、ロック輪42と共に回転可能となっている。
【0024】 切欠凹部34の幅寸法は突出部20の幅寸法よりも若干大きく形成されており 、ロックプレート32が巻取軸14に対して所定角度だけ相対回転可能となって いる。
【0025】 これらのロックプレート32の一端にはそれぞれ爪部36が形成されており、 脚板部12Aに固着された内歯ラチエットホイル38のロック歯38Aと対応し ている。
【0026】 さらに、ロックプレート32には、それぞれ一対のピン40が突出しており、 ロック輪42に形成された長孔44(図2参照)内へ挿入されている。このロッ ク輪42は突出部24に軸支される大径の内歯ラチェットホイルで、巻取軸14 と相対回転可能となっている。ロック輪42の外周には、ラチェット歯46が形 成されている。このロック輪42の外側には回転ホイル48が突出部24に一体 的に軸支されている。
【0027】 回転ホイル48の中央には、係止爪50が形成されており、係止爪50が突出 部24の凹部28に嵌入して、回転ホイル48が突出部24と共に、すなわち、 巻取軸14と一体的に回転するようになっている。回転ホイル48の外周には、 断面U字形のスプリング受部52が形成されている。この回転ホイル48とロッ ク輪42との間には捩じりコイルスプリング54が介在されている。
【0028】 捩じりコイルスプリング54は、ロック輪42に突出形成された支持突起56 に支持され、その一端はロック輪42のばね係止ピン58へ当接し、他端は回転 ホイル48に突出形成されたばね係止ピン60へ当接している。この捩じりコイ ルスプリング54の付勢力を受けてロック輪42は常に巻取軸14のウエビング 引出方向へ付勢回転されて巻取軸14に追従回転するようになっている。
【0029】 これにより、巻取軸14と共にロック輪42が回転する場合にロックプレート 32はそれらと共に回転し、通常は、図2に示す如く、ロックプレート32のピ ン40は長孔44の一端側に位置し、ロックプレート32の爪部36はロック歯 38Aから離間した状態となっている。しかしこのロック輪42は、ウエビング 引出方向に回転する巻取軸14との間に、捩じりコイルスプリング54の付勢力 に抗して回転遅れを生ずると、ロックプレート32のピン40を長孔44の他端 側へ案内し、これによって爪部36をロック歯38Aへ噛み合わせるようになっ ている(図3の状態)。
【0030】 また、図1に示す如く、ロック輪42の回転ホイル48と対向する面には、慣 性部材51が設けられている。慣性部材51は、金属製で環状とされて、ロック 輪42の周縁部に一体形成されている。巻取軸14にウエビング引出方向の所定 値以上の加速度が作用すると、慣性力がロック輪42に及んで、慣性力に基づい て、捩じりコイルスプリング54の付勢力に抗してロック輪42が巻取軸14に 対して回転遅れを生じる。これにより、通常時には、ウエビングの自由な巻取り 及び引出が可能とされ、車両急減速時には、ウエビングの引出しが阻止されるE LRとされる。ロック輪42直下の脚板部12Aにはセンサホルダ62が固着さ れており、ELRレバー64、加速度センサ66及び切替機構68がそれぞれ組 付けられている。
【0031】 ELRレバー64は、略L字形で、センサホルダ62の一端に突出形成された 支軸70に軸支されている。腕部72の先端は上方へ向いて屈曲する係合部74 となっており、加速度センサ66の作動時に回転駆動されてラチェット歯46へ 噛み合い、ロック輪42の回転を停止させるようになっている。また、ELRレ バー64には、解除アーム76が形成されており、この解除アーム76を押圧す ることにより係合部74とラチェット歯46との噛み合いを解除できるようにな っている。
【0032】 加速度センサ66は、ケース78の取付突起80がセンサホルダ62の受部8 2へ嵌入して取付られ、円錐受部84内へ配置されたボール86が加速度作用時 に円錐受部84内を登り上がるようになっている。
【0033】 加速度センサ66へ軸支されたアクチュエータ88は、一端がボール86上に 載置されており、ボール86によって押上げられると他端がELRレバー64を 支軸70回りに回転させて、ELRレバー64の係合部74をロック輪42のラ チェット歯46へ噛み合わせるようになっている。
【0034】 さて、切替機構68は、係合レバー130と切替えレバー132を備えている 。係合レバー130及び切替えレバー132には、各々基端部に円孔130A、 132Aが形成されている。また、これらの円孔130A、132Aは同軸状に 配置されて、センサホルダ62の一端に突出形成された支軸94が挿通されてお り、また、係合レバー130と切替えレバー132との間には、支軸94にコイ ル部が巻装された捩じりコイルばね134が介在されている。係合レバー130 及び切替えレバー132は、捩じりコイルばね134の付勢力によって互いに接 近する方向へ付勢されており、この付勢力に抗して支軸94を回転中心として互 いに離反する方向へ回転可能とされている。この係合レバー130と切替えレバ ー132との最小挟角がθ(図4参照)となるように係合レバー130からスト ッパ131が突出されている。切替えレバー132を支軸94回りに図4の時計 方向へ押圧することにより、この押圧力をストッパ131を介して支軸94を中 心とする図4の時計方向の回転力として係合レバー130に伝達可能となってい ると共に、切替えレバー132を支軸94回りに図6の反時計方向へ押圧するこ とにより、この押圧力を捩じりコイルばね134を介して係合レバー130に支 軸94を中心とする図4の反時計方向の回転力として伝達可能となっている。
【0035】 係合レバー130の先端は、ロック輪42へ向けて略L字状に屈曲する爪部1 36とされており、ラチェット歯46と係合可能とされている。図1に示す如く 、爪部136には、カバー118側へ係止ピン138が立設されており、解除ギ ヤ102の切替え用突起部104と対応している。
【0036】 また、係合レバー130には係止突起96が形成されており、圧縮コイルスプ リング98の一端が係止されている。さらに、圧縮コイルスプリング98の他端 はセンサホルダ62に形成されたU字形のスプリング収容部100へ収容されて いる。このため、切替機構68は、圧縮コイルスプリング98の付勢力によって 係合レバー130が中立位置(圧縮コイルスプリング98の軸心が直線状とされ る)よりも係合位置側(ロック輪42側)へ位置するときには、ロック輪42の ラチェット歯46へ噛合った状態(図6)とされ、中立位置よりも非係合位置側 (反ロック輪42側)へ位置するときはロック輪42がラチェット歯46と離間 した状態(図4)とされるスナップアクションを構成している。
【0037】 解除ギヤ102は、略円板状とされており、外周の一部に半径方向へ突出する 扇状の切替え用突起部104が形成されている。解除ギヤ102は伝達部材22 の突出部24に回転可能に軸支されている。
【0038】 また解除ギヤ102の周縁からは軸方向に突出してリブ部108が形成され、 このリブ部108の内側に形成される内歯110は中間ギヤ112を介してピニ オンギヤ26と噛み合っている。中間ギヤ112は大径ギヤ部114と小径ギヤ 部116とが一体的に形成された二段歯車で、カバー118に回転可能に軸支さ れており、ピニオンギヤ26が大径ギヤ部114と噛み合い、小径ギヤ部116 が内歯ギヤ110と噛み合っている。このため、解除ギヤ102は巻取軸14の 回転が減速して伝達され、巻取軸14のウエビング全巻取から全引出までの間ほ ぼ1回転するようになっており、さらに、巻取軸14の回転方向とは逆向きに回 転するようになっている。
【0039】 この解除ギヤ102は、図7に示すウエビングを略全量巻取った状態からウエ ビングの全量引出しに伴って反時計方向に約1回転して、切替え用突起部104 が切替えレバー132と係合し(図5の状態)この切替えレバー132を時計方 向へ大きく回動させるようになっている。この切替えレバー132の時計方向回 転によって係合レバー130が前記中立位置よりも前記係合位置側に位置される が、係合レバー130の係止ピン138が切替え突起部104の周面104Aと 当接されて、爪部136がラチェット歯46と係合するのを阻止するようになっ ている。
【0040】 また、この巻取軸14がウエビング巻取方向(図5矢印B方向)へ最大回転し た状態から若干量だけ巻取られると、解除ギヤ102がこれと反対方向(図5の 時計方向)へ回転し、図6に示される如く、切替え用突起部104が係止ピン1 38と離れるので、爪部136がラチェット歯46と噛合うことができる。
【0041】 なお、回転ホイル48のスプリング受部52には、摩擦スプリング120が取 付られている。摩擦スプリング120は、略U字状の板ばねで、ALR当接部1 22及びELR当接部124が屈曲形成されている。この摩擦スプリング120 は、中間部がスプリング受部52へ圧接されており、巻取軸14がウエビング引 出方向へ回転した場合には、ストッパ126にELR当接部124が当接してそ れ以上の回転が阻止されるが、巻取軸14がウエビング巻取方向へ回転した場合 にはELR当接部124が解除アーム76に当接して押圧し、係合部74をラチ ェット歯46から若干量だけ離間させるようになっている。また、係合レバー1 30がラチェット歯46と係合状態となっている場合にも、巻取軸14のウエビ ング巻取方向の回転によってALR当接部122が係合レバー130に当接して 押圧し、係合レバー130をラチェット歯46から若干量だけ離間させるよいう になっている。この場合、ALR当接部122が係合レバー130を押圧する力 は、摩擦スプリング120の摩擦力によって伝達されるため圧縮コイルスプリン グ98の付勢力よりも小さくなっており、係合爪90がラチェット歯46から完 全に離間し係合解除状態となることはなく、単にウエビング巻取時に係合レバー 130をラチェット42から若干離間して、巻取時の騒音をなくすのみである。
【0042】 次に、本実施例の作用を説明する。 乗員がウエビングを装着するために、ウエビングを引っ張る場合には、ロック 輪42は巻取軸14に対して回転遅れを生ずることなく巻取軸14と一体回転す る。この場合、ロックプレート32はロック歯38Aと噛み合わないため、ウエ ビングを容易に引き出すことができる(図2の状態)。
【0043】 上記の如く、引き出されたウエビングを装着している場合であって、車両急減 速状態に至ると、乗員の慣性力でウエビングの引出方向に所定値以上の加速度が 作用する。これにより、巻取軸14が急激に回転されロック輪42が巻取軸14 に対して回転遅れを生じ、ロックプレート32がロック歯38Aと離間した非係 合位置から係合位置へ移動して、ロックプレート32の爪部36とロック歯38 Aとが係合状態となり、巻取軸14のウエビング引出方向回転が阻止される(図 3の状態)。
【0044】 また、車両急減速状態に至ると、ボール86は、アクチュエータ88を押し上 げ、ELRレバー64を支軸70回りに回転させ係合部74がラチェット歯46 へ噛み合う(図4の状態)。これにより、通常時には、ウエビングの引出し及び 巻取りが許容され、車両急減速時には、ウエビングの引出しが阻止される(EL R)。
【0045】 一方、係合レバー130がロック輪42と係合状態であるとALRとされる( 図6の状態)。ALRでは、係合レバー130の爪部136がロック輪42のラ チェット歯46と噛み合っているため、ロック輪42のウエビング引出方向回転 が阻止される。このため、ウエビングの引出しに伴い、ロック輪42が巻取軸1 4に対して回転遅れを生じ、ロックプレート32の爪部36とロック歯38Aと が係合状態となり、巻取軸14のウエビング引出方向回転が阻止される。これに より、通常及び車両急減速時に関わらず、ウエビングの引出しが阻止され巻取り のみが可能となる(ALR)。
【0046】 さて、巻取軸14のロック機構をELRからALRへの切替える場合には、ウ エビングを通常の装着範囲を超えて全引出付近まで引出せばよい。すなわち、ウ エビングの引出に伴い、巻取軸14に追従して回転する解除ギヤ102が巻取軸 14と反対方向へ回転し、ウエビングの引出量が略最大量となると、切替え用突 起部104が切替えレバー132と係合して(図5の状態)、切替えレバー13 2を図5時計方向へ押圧する。この押圧力は、捩じりコイルばね134を介して 係合レバー130に伝達され、係合レバー130は、圧縮コイルスプリング98 の付勢力に抗して中立位置を超えて係合位置側へ移動する。この状態では、係合 レバー130は圧縮コイルスプリング98によって爪部136がラチェット歯4 6と係合するように付勢される。しかしながら、本実施例では、爪部136の係 止ピン138の回転移動軌跡上に切替え用突起部104が位置しており、係止ピ ン138が切替え用突起部104の周面104Aに当接するため、爪部136が ラチェト歯46と係合することはない。すなわち、ロック輪42は、ウエビング 引出方向へ自由に回転可能とされており、ロックプレート32と共にウエビング 引出方向へ回転可能となっている。この場合、ウエビングの引出の際に、ロック 輪42が慣性部材51によって回転遅れを生じてロックプレート32がロック歯 38Aと的確な位置に係合せず、次のロック歯に噛合しようとしてもロック輪4 2に、この長孔44によるロックプレート32のピン40の案内方向と異なる方 向の力が作用しても、ロック輪42が係合レバー130と係合していないので、 ロック輪42は、ロックプレート32と共にウエビング引出方向へ回転できる。 よって、ロック輪42のガイド長孔44方向がロックプレート32の移動方向と 一致しウエビング巻取装置を構成する各部材に負荷が作用するのが防止される。
【0047】 また、ウエビングの最大引出位置に誤差があり、切替え用突起部104が図の 反時計方向にさらに回転しても切替えレバー132は、係合レバー130と離反 する方向(図5の時計方向)へ支軸94を中心として回転移動し、切替えレバー 132に作用する力が捩じりコイルばね134で吸収され、切替えレバー132 に負荷が作用することはない。
【0048】 この係合レバー130とロック輪42の係合阻止状態(図5の状態)からウエ ビングが巻取られると、解除レバー102が図5の時計方向へ回転し、切替え用 突起部104と係止ピン138との係合が解除され、係合レバー130が圧縮コ イルスプリング98の付勢力によって支軸94を中心に図5の時計方向へ回転移 動し、爪部136がラチェット歯42に係合しALRとされる(図6の状態)。
【0049】 巻取軸14のロック機構をALRからELRへ切替える場合には、ウエビング を全量巻き取らせればよい。すなわち、このウエビングの巻取りに伴って解除ギ ヤ102が図6の時計方向(矢印B方向)へ回動し、切替え用突起部104が切 替えレバー132を図6反時計方向へ押圧する。この押圧力は、ストッパ131 を介して係合レバー130に支軸94を中心とした図6の反時計方向の回転力と して伝達され、係合レバー130が中立位置を過ぎて非係合位置に移動される。 これにより、係合レバー130は、圧縮コイルスプリング134による付勢力に よってラチェット歯46を係合レバー130とが離間した状態に維持され(図7 の状態)ELRとされる。
【0050】 次に、第2実施例について、図8乃至図12に基づき説明する。 本実施例では、切換機構68Aは、係合レバー130Bが切換えレバー132 Bと略V字型に一体形成されている。係合レバー130Bの先端部は、ロック輪 42の外周面に向けて延び、切換えレバー132Bの先端部は、解除ギヤ102 Aの切換え用突起部104Bの小径突起166の外周面に向けて延びている。係 合レバー130B、切換えレバー132Bの基端部は、支軸94によって軸支さ れており、これによって、係合レバー130Bと切換えレバー132Bとは共に 、支軸94の回りに回転可能となっている。
【0051】 切換えレバー132Bには、捩じりコイルばね134Cが設けられている。捩 じりコイルばね134Cのコイル部は、切換えレバー132Bの先端部において 支軸94と平行に突出形成されたコイル支軸160に嵌着され、一端部134A は、その先端が折り曲げられ、切換えレバー132の先端部と基端部との間の中 間部に形成されたコ字型部168に係止されて固定され、他端部134Bは、上 方に立ち上げられて延びフリーとされ、解除ギヤ102Aの切換え用突起部10 4Bの大径突起164と対応している。この捩じりコイルばね134Cによれば 、その他端部134Bが押圧されて捩じりコイルばね134Cの一端部134A に対してコイル支軸160の回りに回動して弾性変形可能となっており、原位置 に常時回動付勢されている。
【0052】 また、切換えレバー132Bの先端部には、上記支軸94と平行に、その支軸 94の下方に、係止ピン138Aが突設されており、係止ピン138Aは、解除 ギヤ102の切換え用突起部104Aの大径突起164の外周面と対応している 。
【0053】 また、切換え用突起部104Aは、大径突起164と、回転ホイル48と対向 する面において小径とされた小径突起166とより段付き状に一体に構成されて いる。
【0054】 切換え用突起部104Aによれば、巻取軸14がウエビング引出方向(矢印B 方向)に回転するのに伴い減速ギヤ102がそれと反対方向(矢印A方向)に回 転して、ウエビングが、所定量、例えば略全量引出されると、大径突起164の 回転方向一端部105が捩じりコイルばね134Cの他端部134Bに切換えレ バー132Cの一方向側から当接してコイルばね134Cの他端部を押圧する。 この押圧力は、捩じりコイルばね134Cの一端部134Aに伝達されて、切換 えレバー132Bが係合レバー130Bと共に支軸94の回りに(矢印C方向) 押圧され(図10)、これによって、係合レバー130Bが、その中立位置より も係合位置側に移動する。
【0055】 この際、図10に示すように、大径突起164の外周面は、係合レバー130 Bの係止ピン138Aの移動軌跡上にあり、その外周面が係止ピン138Aと当 接して、圧縮コイルスプリング98の付勢力によって係合位置に移動付勢されて いる係合レバー130Bの係合位置への回転移動が拘束され、係合レバー130 Bの爪部136とラチェット歯46との係合が阻止される。この状態から、ウエ ビングの巻取りが開始され、解除ギヤ102Aが(矢印B方向)逆回転するのに 伴い、大径突起164の外周面が係合レバー130Bの係止ピン138Aの移動 軌跡上から外れて離間し、大径突起164の外周面による係合レバー130Bの 係合位置への移動阻止が解除されるまで、係合レバー130Bの爪部136とラ チェット歯46との係合が維持される。このように、大径突起164は、その外 周面において、阻止手段を構成する。そして、大径突起164の外周面に対する 係止ピン138の当接が解除されると、係合レバー130Bの爪部136とラチ ェット歯46との係合が可能となる(図11)。
【0056】 一方、巻取軸14がウエビング巻取方向(矢印A方向)に回転するのに伴い解 除ギヤ102Aがそれと反対方向(矢印B方向)に回転して、ウエビングが略全 量巻取られると、上記大径突起164の回転方向一端部105と反対側に位置す る小径突起166の回転方向一端部107が、切換えレバー132Bの先端部と 、上記一方向側と反対の他方向側から当接する(図12)。これにより、切換え レバー132Bが支軸94の回りに(矢印D方向)押圧されて、係合レバー13 0Bが中立位置よりも非係合位置側に移動する。
【0057】 次に、第2実施例の作用を説明する。 ELRからALRへ切替える場合には、ウエビングを略全量引出せばよい。す なわち、ウエビングが略全量引出されると、解除ギヤ102Aの大径突起164 の回転方向一端部105が捩じりコイルばね134Cの他端部134Bと係合し て(図10)、切換えレバー132Bが矢印C方向へ押圧される。この押圧力は 、捩じりコイルばね134Cの他端部134Bから一端部134Aに伝達され、 そして切換えレバー132B、係合レバー130Bに伝達される。これによって 、係合レバー130Cは、圧縮コイルスプリング98の付勢力に抗して中立位置 を超えて係合位置側に移動する。この状態では、係合レバー130Bは圧縮コイ ルスプリング98によって係合位置に移動付勢される。この際、係合レバー13 0Bの爪部136の係止ピン138の移動軌跡上に大径突起164の外周面が位 置して、係合レバー130Bは、大径突起164の外周面によって当接規制され るため、爪部136がロック輪42のラチェト歯46と係合することはない(図 10)。
【0058】 この係合レバー130Bの爪部136とロック輪42のラチェト歯46との係 合阻止状態(図10)からウエビングが巻取られると、大径突起164の外周面 が係合レバー130Bの係止ピン138Aから外れて離間し、爪部136がラチ ェット歯42に係合しALRとされる(図11)。
【0059】 また、ELRからALRへの切替えにあたって、ウエビングの引出しに伴い、 大径突起164の回転方向一端部105を介して捩じりコイルばね134Cの他 端部134Bに大きな押圧力が作用しても、その押圧力は、捩じりコイルばね1 34Cの弾性変形を伴って、切換えレバー132Bに伝達されて、係合レバー1 30Bに作用する力が緩衝され、各部材に大きな負荷が作用することはない。更 に、係合レバー130Bが、大径突起164の外周面によって当接規制された後 も、捩じりコイルばね134Cの弾性変形によって、解除ギヤ102Aは、ウエ ビング引出方向回転を続行することができ、従って、解除ギヤ102Aの移動誤 差が吸収される。
【0060】 この係合状態は、後述するようにウエビングが略全量巻取られるまで維持され る。
【0061】 ここで、第1実施例と同様に、ELRからALRへ切替えるためにウエビング を引出す際に、ロック輪42が慣性部材51によって回転遅れを生じてロックプ レート32の爪部36がロック歯38Aと噛合してしまうような場合がある。こ の場合、ロック輪42と慣性部材51との相対回転が行われる一方で、係合レバ ー130Bが係合位置側に移動する状態となる。ロックプレート32の爪部36 がロック歯38Aと噛合する際、次のロック歯に噛合しようとすると、これに伴 い、ロック輪42に、この長孔44によるロックプレート32のピン40の案内 方向と異なる方向の力が作用し、長孔44によるロックプレート32の案内方向 と、ロックプレート32の爪部36が内歯ラチェットホイル38のロック歯38 Aと的確に噛合すべき噛合方向とを一致させるように、ロック輪42にウエビン グ引出方向回転力が及ぶ。この回転力が及んでも、係合レバー130Bは、係合 位置側に移動するものの、係合レバー130Bの爪部136とロック輪42のラ チェット歯46との係合が阻止されてロック輪42の回転は自由であるので、ロ ック輪42のウエビング引出方向回転力に対抗する対抗力がなく、ロック輪42 は、ウエビング引出方向に円滑に回転できる。
【0062】 従って、ELRからALRに切り換える場合において、ロック手段が作動して 、次のロック歯に噛合したようなときも、各構成部に負荷が掛かることはなく、 また、これは、構成部品精度を高めることなく簡単な構造で達成される。
【0063】 一方、ALRからELRへ切換える場合には、ウエビングを略全量巻取ればよ い。すなわち、巻取軸14がウエビング引出方向に回転するのに伴い解除ギヤ1 02Aが回転し、ウエビングが略全量巻取られた状態となると、解除ギヤ102 Aの小径突起166の回転方向他端部107が切換えレバー132Bの先端部と 当接し、切換えレバー132Bが矢印D方向に押圧される。そして、係合レバー 130Bが中立位置より非係合位置側に移動される。これにより、係合レバー1 30Bは、圧縮コイルスプリング98による付勢力によって非係合位置に維持さ れ(図12)、ELRが可能となる。
【0064】 なお、ALRからELRへ切換える場合に、解除ギヤ102Aの小径突起16 6の回転方向他端部107が切換えレバー132Bの先端部と当接して係合レバ ー130Bが中立位置より非係合位置側に移動されるようにしてあるが、小径突 起166ではなく大径突起164の回転方向他端部が捩じりコイルばね134C の他端部と当接するようにしてもよいものである。
【0065】 また、ALRの際には、ウエビングが若干量引き出されてロック輪42に回転 遅れが生ずるのであるが、爪部136とラチェット歯42との係合阻止が解除さ れてALRへの切換えがなされた直後にあっては、解除ギヤ102Aの大径突起 164の一端部が爪部136の係止ピン138の近傍にあるので、ウエビングが 引出されて、それに伴い減速ギヤ102が回転しようとしても、解除ギヤ102 の大径突起164の一端部が爪部136の係止ピン138と当接し、それ以降は 解除ギヤ102Aの回転ができず、従って、ウエビングの引出しができず、その 結果、ロック手段が作動しない恐れがある。しかしながら、係る事態は、ウエビ ングが略最大量引出された状態で生ずるものであり、通常の装着では、ウエビン グが略最大量引出された状態では使用されないように、例えば、ウエビングの最 大引出量を大きくする等しておけば、上記事態は回避されるものである。
【0066】 他の構成、作用効果は、第1実施例と同様である。
【0067】
【考案の効果】
以上のように構成したので、本考案によれば、構成部品精度を高めることなく 、ELRからALRに切替える場合において、ロックプレートのような回転ロッ ク部材が内歯ラチェットホイルのような固定ロック部材に噛合する際に次のロッ ク歯に噛合しようとしても、各構成部に負荷が掛からないウエビング巻取装置を 得ることができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係るウエビング巻取装置
の分解斜視図である。
【図2】第1実施例に係るウエビング巻取装置のロック
プレートの内歯ラチェットホイルへの対応関係を示す正
面図である。
【図3】図2の作動図である。
【図4】第1実施例に係るウエビング巻取装置のロック
機構部の作動を示す正面図である。
【図5】図4の作動図である。
【図6】図4の作動図である。
【図7】図4の作動図である。
【図8】本考案の第2実施例に係るウエビング巻取装置
の分解斜視図である。
【図9】第2実施例に係るウエビング巻取装置のELR
及びALRを示す正面図である。
【図10】図9において、ELRからALRへの切換え
を示す図である。
【図11】ELRからALRへの切換えにあたり、図1
0の次の作動状態を示す図である。
【図12】図9において、ALRからELRへの切換え
を示す図である。
【符号の説明】
14 巻取軸 32 ロックプレート(ロック手段) 38 内歯ラチェットホイル(ロック手段) 42 ロック輪(相対回転部材) 104 切替え用突起部(阻止手段) 104B 切替え用突起部(阻止手段) 130 係合レバー 130B 係合レバー 132 切替えレバー(切替え手段) 132B 切替えレバー(切替え手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエビング巻取用の巻取軸と、 前記巻取軸に追従回転し、急激なウエビング引出しで回
    転遅れを生ずる相対回転部材と、 前記相対回転部材の回転遅れによって前記巻取軸のウエ
    ビング引出しを阻止するロック手段と、 前記相対回転部材と離間した離間位置及び前記相対回転
    部材へ係合して前記相対回転部材に前記回転遅れを生じ
    させる係合位置へ移動でき、中立位置を過ぎるとこれら
    の離間位置方向及び係合位置方向へと付勢される係合レ
    バーと、 前記ウエビグングの所定値以上の引出しで前記係合レバ
    ーを前記係合位置方向へと移動させる切替え手段と、 前記ウエビングの所定値以上の引出しで前記係合位置方
    向へ移動される係合レバーと当接し前記係合レバーの前
    記相対回転部材への係合を阻止し、前記ウエビングの巻
    取りにより前記係合レバーと離れて前記係合レバーの前
    記相対回転部材への係合を可能とする阻止手段と、 を有することを特徴とするウエビング巻取装置。
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