JPH0571871A - マイクロ波による浮遊加熱乾燥法 - Google Patents

マイクロ波による浮遊加熱乾燥法

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JPH0571871A
JPH0571871A JP25714691A JP25714691A JPH0571871A JP H0571871 A JPH0571871 A JP H0571871A JP 25714691 A JP25714691 A JP 25714691A JP 25714691 A JP25714691 A JP 25714691A JP H0571871 A JPH0571871 A JP H0571871A
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microwave
heating
heating chamber
temperature
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JP25714691A
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Tomio Minobe
富男 美濃部
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Micro Denshi Co Ltd
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Micro Denshi Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロ波エネルギ−を利用して、ゴム粉
末、プラスチックペレット、セラミック粉末などの粉粒
状や顆粒状の被加熱物を確実に加熱乾燥させる加熱乾燥
法の開発を目的とする。 【構成】 底面部2が金属製のマイクロ波加熱室1で、
被加熱物4を底面部2からマイクロ波の1/4波長程度
の距離まで浮遊させ、この浮遊状態で被加熱物4を混合
撹拌しながらマイクロ波を照射して加熱乾燥させる加熱
乾燥法となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ゴム粉末、プラスチ
ックペレット、セラミック粉末などの粉粒状や顆粒状の
被加熱物をマイクロ波エネルギ−を利用して加熱乾燥さ
せるマイクロ波による加熱乾燥法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロ波エネルギ−を利用して
粉粒状や顆粒状の被加熱物を加熱乾燥させる方法とし
て、被加熱物をマイクロ波加熱室内に一定時間定置して
処理するバッチ方式と、被加熱物をマイクロ波加熱室内
で移動させながら処理する連続方式の二種類がある。
【0003】バツチ方式は、被加熱物を誘電損失の小さ
い材質、例えば、ガラス、陶器、プラスチック、テフロ
ン等の容器に入れてマイクロ波加熱室内に配置し、マイ
クロ波を照射せしめて加熱乾燥を行なうものであるが、
このバッチ方式では、粉粒状や顆粒状の被加熱物が加熱
室内に置かれた状態で加熱されるため、被加熱物が均一
に加熱されないという問題点があった。
【0004】例えば、被加熱物を加熱室で数十度〜数百
度(例えば、60℃〜350℃)に均一に加熱乾燥する
ことを試みても容器と接触している被加熱物及び空気の
接触面となる被加熱物に比べ内部の被加熱物に温度差が
生じ、均一に加熱することが難かしく、物によっては加
熱が進行し発火したり、燃焼したりすることがある。
【0005】特に、マイクロ波エネルギ−の吸収の良い
被加熱物(誘電損失計数εγ・tanδの大きい物質)
においては局部的な加熱過剰が発生し、さらに、ゴム、
プラスチック、塩化ビニ−ルなどのような温度上昇に伴
ってマイクロ波吸収が良くなる特性の材質においては、
相乗効果によって加熱過剰が著しくなり加熱のランナウ
ェ−現象が発生し易くなるため、均一加熱、乾燥処理が
非常に困難であった。また、このバッチ方式は、被加熱
物の加熱室への供給、取出しが非連続であるため、工業
用として大量に加熱、乾燥処理することができないか
ら、実験規模で実施されている。
【0006】そこで、本発明の出願人はこのような問題
を解決するため、被加熱物を加熱室内で撹拌しながらマ
イクロ波を照射する加熱乾燥手段について実用新案登録
第12676号として既に提案してある。この加熱乾燥
手段は、加熱室の下部に回転羽根を備えた混合撹拌機構
を備え、被加熱物を混合撹拌しながらマイクロ波を照射
して均一加熱する構成となっている。
【0007】一方、連続方式は、ベルトコンベアが加熱
室を貫通し移動するようになっており、このベルトコン
ベアで被加熱物を連続的に加熱室に搬入し、加熱室内の
移動中に一定時間マイクロ波を照射せしめて加熱乾燥を
行なうものであるが、この連続方式においては、ベルト
コンベアの搬送ベルトに載せる被加熱物の積み高さ及び
積み幅が加熱の均一性に大きな影響を与える。
【0008】すなわち、積み高さについては、余り高く
積み過ぎると、内方の被加熱物と外方の被加熱物とで温
度差が生じ、また、積み高さが低すぎても加熱によるラ
ンナウェ−現象が発生する。積み幅については、周波数
が1000〜3000MHzの波長を使用するマイクロ
波加熱装置においては、定在波の関係で加熱むらが発生
するので、被加熱物に対して積み幅を選定する必要があ
る。
【0009】したがって、連続方式においても、ベルト
コンベアの被加熱物の積載量が制限されるので、大量処
理の装置でありながら大きな期待はもてない。また、一
般の水分乾燥となる加熱においては、ベルトコンベア接
触面での放熱、水分蒸発の遅れ、結露などの発生が見ら
れ、ベルトコンベアの影響を無視することができない。
さらに、被加熱物を高温加熱(例えば、120℃〜35
0℃)する場合には、熱風を併用したり、スタラモ−ド
ファンを取付けてマイクロ波を撹拌しても、ランナウェ
−現象を取り除くことが難かしい。
【0010】そこで、このような問題を解決するため、
本発明の出願人は、被加熱物をスクリュ−で撹拌しなが
らマイクロ波を照射する加熱乾燥手段を実用新案登録第
1624811号として既に提案してある。この加熱乾
燥手段は、加熱室の下部を半円筒状の底壁で囲んで断面
U字状の溝状部を形成し、このU字状溝内に被加熱物を
移送するスクリュ−を備えた混合撹拌機構を備え、この
スクリュ−の回転で被加熱物を混合撹拌しながらマイク
ロ波を照射して均一加熱する構成となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た被加熱物を混合撹拌しながらマイクロ波を照射する従
来の加熱乾燥方法は次のような問題点がある。上記した
ように、バッチ方式の場合は被加熱物が撹拌羽根によっ
て撹拌され、連続方式の場合はスクリュ−によって被加
熱物の撹拌及び移送が行なわれる。そして、この被加熱
物を効率良く撹拌、移送するためには加熱室壁と上記し
た撹拌羽根又はスクリュ−との隙間をできる限り小さく
する必要がある。
【0012】撹拌羽根及びスクリュ−の材質は加工性、
経済性を考慮すると金属製となるが、上記した隙間が1
〜3mm以下(マイクロ波出力条件によって異なる)に
なると、マイクロ波照射中にこの隙間で放電が起こり、
スパ−クを発生し被加熱物に引火することがある。ま
た、上記した放電が起こらないように隙間を大きくする
と、隙間の被加熱物が混合、移送されずに残留し、この
残留した被加熱物が均一加熱されなくなるし、また排出
されなくなってしまう。
【0013】一方、マイクロ波は加熱室壁の金属面で反
射し、距離が離れるにしたがい電界が強くなる。図4に
示す如く、反射面での電界強度はゼロで、1/4波長の
距離で最大となり、その後減少し1/2波長の距離でゼ
ロとなる。このように、一波長の間に電界強度が最大と
なる位置は1/4波長と3/4波長の2ケ所存在する。
マイクロ波エネルギ−を利用して加熱する場合、電界強
度が存在しなければ被加熱物の発熱は起こらないため、
加熱室内壁に残留している被加熱物は加熱されないこと
になる。
【0014】そこで、隙間をできる限り小さくし、か
つ、放電が起こらないよう撹拌羽根及びスクリュ−の材
質を非金属製にするか、または、金属表面をテフロンコ
−ティングする方法も考えられるが、大型の生産設備に
おいては製作が難かしく、また、高価なものとなるので
経済的にも問題がある。本発明は、上記した問題点を解
決することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、底面部が金属製のマイクロ波加熱室
で、粉粒状や顆粒状の被加熱物にマイクロ波を照射して
加熱乾燥させる方法において、底面部を多孔構造とした
上記マイクロ波加熱室に、その底面部の外側より風圧力
を加え、被加熱物をマイクロ波の少なくとも1/4波長
の距離まで底面部から浮遊させ、この浮遊状態で被加熱
物を回転撹拌機構によって混合撹拌しながらマイクロ波
を照射して加熱乾燥させることを特徴とするマイクロ波
による浮遊加熱乾燥法を提案する。また、上記した発明
において、上記被加熱物を浮遊させる風圧力気体の温度
及び湿度を所定値に設定し、マイクロ波の出力エネルギ
−を被加熱物の温度にしたがって調整制御することを特
徴とするマイクロ波による浮遊加熱乾燥法を提案する。
【0016】
【作用】マイクロ波加熱室の底面部は金属製で多孔構造
をなしている。この底面部の外側からある一定の風圧力
を加えて被加熱物をマイクロ波の1/4波長程度の距離
まで底面部から浮遊させると共に、この浮遊状態で被加
熱物を混合撹拌機構によって混合撹拌する。これより、
被加熱物はマイクロ波加熱室の底面部から一定距離浮遊
した状態で撹拌されるので均一に混合撹拌される。そし
て、上記のように混合撹拌される被加熱物はマイクロ波
の照射による最も大きいエネルギ−のところで加熱され
るため、均一に加熱乾燥されることになる。
【0017】また、被加熱物を浮遊させる気体の温度、
湿度は、被加熱物の種類によって設定し、更に、被加熱
物の温度が高くなり、残留水分が減少する減率乾燥期に
おいては、被加熱物の温度にしたがって、照射するマイ
クロ波エネルギ−量も減少するように制御する。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1はマイクロ波加熱装置の簡略図であり、
本発明をバッチ方式で実施した場合の実施例を示してい
る。
【0019】1はマイクロ波加熱室、2は加熱室1の底
面部で、この底面部2は金属製の板材で形成され、多数
の小孔2aが設けられた多孔構造のものとなっている。
加熱室1の底面部直上には、モ−タ3の駆動で回転して
被加熱物4を撹拌する混合撹拌機構としての撹拌羽根5
が支軸6によって軸受けされた回転軸に回転自在に軸支
されている。
【0020】被加熱物4を浮遊させる風は、送風機7に
より熱風発生機8を経由して加熱室1の下方に形成した
下部チャンバ−9に送風され、底面部2の小孔2aより
加熱室1に吹き込まれる。また、下部チャンバ−9には
温度センサ10が設けられ、上記した熱風の温度が一定
に制御されるようになっている。加熱室1の天井部には
被加熱物4より吸湿した空気を排出する排気口11がマ
イクロ波の漏洩フィルタを介して接続され、排気口11
の先端には排気量をコントロ−ルする排気ダンパ−12
が備えられている。
【0021】マイクロ波はマイクロ波発振機13より発
振されて導波管14を通り加熱室1内に照射されるが、
加熱室1内の熱風が導波管14を通ってマイクロ波発振
機13まで到達しないように導波管14の先端部にマイ
クロ波を吸収しない材質、本実施例ではテフロン材を用
いたシ−ル板15が設けられている。
【0022】被加熱物4の供給は、原料供給タンク16
より送風機17で加熱室1内に送り込まれる。18は供
給弁である。加熱乾燥が終わった被加熱物4を取出す場
合は、供給弁18、排気ダンパ−12が閉じ、取出口の
弁19がエア−シリンダ20によって開口状態となり、
被加熱物4が接続するサイクロン21でロ−タリ−バル
ブ22を経て回収容器23に集められる。この時の排出
は、送風機7の風力で行なわれるが、被加熱物4の密度
や形態でサイクロン21までの圧送が難かしい場合は、
サイクロン21の上部に設けられたファン24を使用す
る。扉25は加熱室1の点検、掃除用のために設けられ
た点検扉で、加熱室1内を水洗いした場合はバルブ26
を開放してドレン抜きを行なう。
【0023】被加熱物4は原料の種類によってマイクロ
波エネルギ−の投入量が調整制御される構成となってい
る。被加熱物4は原料の種類によって予め最適加熱温度
を定め、この最適加熱温度は比較演算部27に設定され
る。
【0024】加熱乾燥中の被加熱物4は、その品温が電
波漏洩対策とエアパ−ジの施されたフィルタ28を介し
て温度センサ29で測定され、この測定信号が上記した
比較演算部27に取り込まれて上記した最適加熱温度と
比較される。比較演算部27は品温が最適加熱温度を超
えた場合にマイクロ波発振器13が備える出力制御回路
を制御し、マイクロ波出力を自動制御する。これによ
り、温度に敏感で品質を損なう原料を加熱乾燥させる場
合にも最適加熱温度を超えて加熱することがないので、
良好な加熱乾燥方法となる。
【0025】また、被加熱物4の品温を検出する温度セ
ンサ29には赤外線放射温度計を利用すると、非接触で
計測できる上に、送風温度の影響もなく、さらに、その
温度値に対応した電気信号を高速で得ることができ、マ
イクロ波出力制御の温度センサ29として有効である。
【0026】次に、被加熱物4の浮遊混合撹拌方法につ
いて説明する。我国における工業加熱に使用されるマイ
クロ波の周波数は2450±50MHzが主力である。
この周波数帯の波長の長さはλ=122.5mmとな
り、λ/4は約30.6mmとなる。
【0027】加熱室1内には、ある流速をもつ熱風が底
面部2の多数の小孔2aより吹き上げる。加熱室1の底
面部2に充填された被加熱物4は、熱風の流速が遅い段
階では静止したままであるが、流速を速めると、静止状
態を保つことができなくなり上下運動する浮遊状態とな
る。ここで、熱風の流速は被加熱物4が加熱室1の底面
部2から1/4波長に当る約30mm浮遊する程度に保
たれる。
【0028】上記した被加熱物4の浮遊状態において、
撹拌羽根5によって被加熱物4を撹拌すると、被加熱物
4は加熱室1の底面部2から浮遊した状態で回転しなが
ら混合撹拌される。そして、この浮遊混合撹拌状態にお
いてマイクロ波を照射して被加熱物4を加熱乾燥させ
る。
【0029】このように、被加熱物4をマイクロ波エネ
ルギ−の最大位置に浮遊させて混合撹拌することによ
り、加熱乾燥が効果的に行なわれ、また、加熱室1内壁
と撹拌羽根5との隙間に被加熱物4が残留することがな
くなると共に、互いの材質が金属性であっても、スパ−
クの発生しない充分な間隙を取ることができる。
【0030】次に、図2、図3は本発明を連続方式で実
施した場合の実施例を示し、図2は加熱装置の簡略的な
正面図、図3は同加熱装置の簡略的な側面図である。
【0031】これら図において、50はマイクロ波加熱
室、51は加熱室50の底面部で、この底面部51は金
属製で半円筒状をなし、多数の小孔51aが形成されて
いる。更に、底面部51の下側には熱風を均一に吹き上
げるための下部チャンバ−52が形成されている。被加
熱物53を浮遊させる熱風は、送風機54から熱風発生
機55を経て下部チャンバ−52に送風され、底面部5
1より均一に加熱室50内に吹き込まれる。
【0032】被加熱物53は原料供給タンク56より供
給フィダ−57によって連続的に加熱室50に投下さ
れ、U字状に形成された底面部51にモ−タ58の駆動
で回転する移送用スクリュ−59で、浮遊する被加熱物
53を混合撹拌しながら取出し口まで移動させ、取出口
に備えたロ−タリ−バルブ60により排出される。
【0033】また、被加熱物53は移送される間にマイ
クロ波が照射される。マイクロ波は、マイクロ波発振機
61より発振されて導波管63の先端の照射口より照射
される。63はテフロン材を用いたシ−ル板である。被
加熱物53の蒸発水分は、加熱室50の天井部に設けら
れた排気口64から排気ダンパ−65を経て排気され
る。
【0034】上記した連続方式の場合も、バツチ方式の
場合と同様、被加熱物53をU字状に形成した加熱室5
0の底面部51より1/4波長程度浮遊させて混合撹拌
することにより、被加熱物53が残留することなく均一
に混合撹拌されて移送、排出される。また、U字状に形
成した加熱室50の底面部51とスクリュ−59が互い
に金属製であっても、スパ−クの発生しない充分な間隙
を取ることができる。
【0035】なお、上記した連続方式の場合においても
バツチ方式の場合と同様、図示しない比較演算部を備え
て、被加熱物53の種類によってマイクロ波エネルギ−
の投入量が調整制御される構成となっている。
【0036】また、本実施例では、熱風発生機8、54
に電熱ヒ−タを使用した一例について説明したが、蒸気
や燃焼ガス等のエネルギ−を用いることも可能であり、
また、マイクロ波加熱室の底面部はパンチングプレ−
ト、金網、スクリ−ンなどで多孔板として構成すること
ができる。
【0037】次に、本発明の加熱乾燥方法を実際に実験
して得られる具体的なデ−タを示す。 「実験例−1」 (1)被加熱物:モヤシ豆(中国産) グリ−ン豆種、ブラック豆種の2種類 (2)目的:加熱殺菌 (3)使用装置及び条件 (a)バッチ式マイクロ波浮遊加熱乾燥装置 (イ)マイクロ波加熱室形状:円錐状 (ロ)マイクロ波加熱室寸法:底面部外径500φmm 上部外径1000φmm 円錐高さ1000mm (ハ)多孔板:孔径1.0φmm、メッシュ330.
8、開孔率40.3% (ニ)送風機及び熱風発生機 最大風量:13m3/分、最大静圧120mmAq、4
00W、50Hz 熱風温度:0〜300℃ (ホ)撹拌機:0.75kW、回転数:0〜25rpm (ヘ)マイクロ波発振機 出力:0〜5kW 周波数:2450±30MHz (ト)赤外温度計:米国バ−ンズ社製モデルKT−14
P 測温範囲:0〜100℃ 出力電圧:0〜1V (b)条件 (イ)各サンプル量:7000g (ロ)熱風温度:80℃(一定温度) (ハ)マイクロ波出力:3000W(出力一定) (4)結果温度
【0038】
【表1】
【0039】「実験例−2」 (1)被加熱乾燥物:ソフトカプセル (2)目 的:ソフトカプセルの乾燥 (3)使用装置 (イ)実験例−1と同じ装置であるが送風側には冷凍機
による除湿空気を使用 (ロ)プレク−ラ−(冷凍機) 空冷式:日立製作所製304Hz−AL型2.2kW 冷凍能力:5.830/6.700(Kcal/H)、
50/60Hz、蒸発温度0℃ (ハ)アフタ−ヒ−タ− 電熱ヒ−タ− 3.5kW 給気ファン 0.125kW、5m3/分 (4)条件 (イ)送風温度:30℃ 相対湿度 17% (ロ)マイクロ波出力:100W〜450W(出力可
変) (ハ)撹拌回転数:1〜3rpm (5)含水率の結果
【0040】
【表2】
【0041】「実験例−3」 (1)被加熱物:玄米 (2)目 的:玄米の調質 (3)使用装置 連続式マイクロ波浮遊加熱乾燥装置 (イ)スクリュ−コンベア外径:500φmm (ロ)スクリュ−コンベア回転数:0〜20rpm (ハ)マイクロ波加熱室長さ:1800mm (ニ)送風機:最大静圧 290mmg、最大風量 3
6m3/分、1.5kW、50Hz (ヘ)マイクロ波発振機 出力:0〜5kW×3台=0〜15kW 周波数:2450±30MHz (4)玄米の調質条件 玄米の初期温度:9℃ 玄米の初期含水率:14.5%(W.B) 玄米調質温度:20℃ 玄米調質含水率:16%
【0042】(5)処理条件と結果 マイクロ波加熱室に玄米が投入される直前で温水による
スプレ−で玄米を加湿する。 処理量:20kg/分(毎時1200kg) 熱風温度:35℃ UHF出力:15kW ロ−タ−リ−バルブ出口の玄米の温度:20±1℃ 玄米調質後の含水率:15.7%
【0043】以上、浮遊加熱乾燥方法についての実験例
を上げたが、実験例−1のモヤシ豆においては、本発明
の方法によりその均一加熱性を発芽率で説明したもので
ある。
【0044】我国の食卓に上るモヤシは、中国、ベトナ
ム等の諸国より輸入される豆が多く、業者が室温30〜
40℃、湿度80%以上の雰囲気の部屋で充分に浸水し
た発芽床に豆を蒔き数日間で発芽させてモヤシに成長さ
せている。
【0045】しかし、輸入したままではカビや病気に感
染していることが多く、発芽率は90%を割ることが多
い(その年度の気候、保管条件によって異なる)。その
為に一般には、病気の感染を防止し発芽率を上げるため
に加熱殺菌処理が行われている。従来は熱風加熱で30
〜40時間程度かかつて70〜75℃に昇温している。
しかし、本発明によれば、従来方法に比べて短時間とな
るため、モヤシ豆にダメ−ジを与えずに加熱殺菌できる
こととなり非常に高い発芽率を得ることができる。これ
は均一加熱化を証明したものと言える。
【0046】実験例−2で使用したソフトカプセルは、
内部が液状、ペ−スト状の医薬品、健康食品をゼラチン
フイルムでカプセル化したもので、一般にソフトカプセ
ルと言われている。内容物が熱に対して敏感な製品とな
るため、ゼラチンカプセルを乾燥させる場合40℃以下
で行なう必要がある。薬液が充填された直後のソフトカ
プセルの含水率は20〜25%前後の含水率があるが、
10%以下に乾燥してカプセルとしての強度を持たせて
市販されている。
【0047】ゼラチン質の乾燥はタンパク質が変化し易
く、また表皮に膜が張りやすいため、乾燥温度、速度を
上げることが出来ず、従来の棚式の恒温、恒湿乾燥法で
は、トレイの上に薄く広げて散布し、15〜25時間程
度の乾燥を必要とし生産性を大きく妨げている。
【0048】本発明方法のように、除湿乾燥空気を浮遊
させる風力を利用し、さらに、マイクロ波エネルギ−を
併用すれば、大幅な時間短縮が計れるだけでなく、浮遊
撹拌することでソフトカプセル間の付着が防止でき、そ
の上、均一で良好なソフトカプセルの乾燥を行うことが
できる。
【0049】実験例−3は本発明方法を連続式として実
験した玄米加熱のデ−タである。大型精米工場では搗精
の米処理として、玄米の温度、水分を調整する、いわゆ
る玄米調質を行なうことが多い。搗精特性は玄米の温度
と水分で決定される玄米の剛度により大きな影響を受け
るためで、精白米の品質及び食味から求めて、その最適
玄米温度、水分は各々15〜20℃、15.5〜16.
5%(W.B)と言われている。特に、冬期の寒冷地に
おける精米工場では、加工能率、搗精歩留の向上の面か
ら玄米調質が重要な工程となっている。
【0050】従来は大型のタンク内に電気ヒ−タ−、ス
チ−ムヒ−タ−等を配置し、さらにタンク外壁をも加温
してその熱伝導で玄米を加温する方法が取られている。
大型精米工場では時間当りの処理量が多く、この様な方
式では、短時間に通過する玄米を全て均一に調質するこ
とは問題がある。
【0051】本発明の連続方式を利用すれば、加湿機の
調整とマイクロ波出力の調整で、求める条件の調質が簡
単に可能となり、また省エネルギ−で連続均一加熱がで
きる。
【0052】以上、各実施例について説明したが、本発
明によって加熱乾燥するものとしては、ゴム粉末、プラ
スチックペレット、セラミック粉末、顔料、薬品、穀
類、食品などの粒状、粉状、顆粒状の被加熱物が適し、
この他に、本発明はコ−ヒ−豆、ナッツ豆、ピ−ナッツ
豆等の焙煎や、スナック、米菓などの膨化工程の熱処理
加工に利用することができる。
【0053】
【発明の効果】上記した通り、本発明のマイクロ波によ
る浮遊加熱乾燥法では、被加熱物をマイクロ波加熱室の
底面部からマイクロ波の1/4波長程度の距離まで浮遊
させ、この浮遊状態の被加熱物を均一に混合撹拌しなが
らマイクロ波を照射して加熱乾燥する構成としたので、
従来の加熱乾燥方法では難かしかった粉粒状や顆粒状の
被加熱物を確実に均一加熱乾燥することができる。
【0054】また、被加熱物の種類が変っても、被加熱
物の品温を測定し、この測定値にしたがって照射するマ
イクロ波エネルギ−を調整すれば、被加熱物の種類に関
係なく容易に加熱乾燥することができる。
【0055】さらに、粉粒物の加熱乾燥を主な目的とす
る従来の流動層乾燥法のように、大きな風量、風速を必
要としないために、バックフィルタやサイクロンの微粉
の捕集機構が不用となり、また、サニタリ−(汚染を除
くこと)の面でも保守管理が簡単となる。
【0056】また、風量の低減に伴って熱風発生機や送
風機などが小形化できるので、省エネルギ−化と加熱時
間の短縮化に有利となる。
【0057】さらに、静電気による粉塵爆発の危険、粒
体間の衝突と摩耗による微粉化の現象もほとんど発生し
ない非常に有効な加熱乾燥法となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をバッチ方式として実施例した一例を示
すマイクロ波加熱装置の簡略図である。
【図2】本発明を連続方式として実施した一例を示すマ
イクロ波加熱装置の簡略的な正面図である。
【図3】図2に示すマイクロ波加熱装置の簡略的な側面
図である。
【図4】マイクロ波加熱において波長と電界分布の関係
を示した説明図である。
【符号の説明】
1 マイクロ波加熱室 2 底面部 2a 小孔 4 被加熱物 5 撹拌羽根 8 熱風発生機 10 温度センサ 13 マイクロ波発振機 16 原料供給タンク 27 比較演算部 50 マイクロ波加熱室 51 底面部 51a 小孔 53 被加熱物 59 移送用スクリュ− 61 マイクロ波発振機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面部が金属製のマイクロ波加熱室で、
    粉粒状や顆粒状の被加熱物にマイクロ波を照射して加熱
    乾燥させる方法において、底面部を多孔構造とした上記
    マイクロ波加熱室に、その底面部の外側より風圧力を加
    え、被加熱物をマイクロ波の少なくとも1/4波長の距
    離まで底面部から浮遊させ、この浮遊状態で被加熱物を
    回転撹拌機構によって混合撹拌しながらマイクロ波を照
    射して加熱乾燥させることを特徴とするマイクロ波によ
    る浮遊加熱乾燥法。
  2. 【請求項2】 上記被加熱物を浮遊させる風圧力気体の
    温度及び湿度を所定値に設定し、マイクロ波の出力エネ
    ルギ−を被加熱物の温度にしたがって調整制御すること
    を特徴とする請求項1記載のマイクロ波による浮遊加熱
    乾燥法。
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