JPH057135Y2

JPH057135Y2 -

Info

Publication number: JPH057135Y2
Application number: JP1986049162U
Authority: JP
Priority date: 1986-04-02
Filing date: 1986-04-02
Publication date: 1993-02-23
Anticipated expiration: 2001-04-02
Also published as: JPS62161615U

Description

【考案の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本考案はカツプ入りのプリン、ゼリー等を紙
箱、段ボール箱等に収納するのに適した板紙、段
ボール、プラスチツクシート等を材料とする仕切
に関するものである。

〈従来の技術〉従来、この種の仕切としては第３図に示すよう
に段ボール、板紙等で形成された基板ａの両側端
に折線を介して支持板ｂを設け、前記基板ａに複
数の円形の嵌入孔ｃを等間隔に設けたものが知ら
れている。

〈考案が解決しようとする問題点〉ところが上記従来の仕切の場合、第４図に示す
ように被包装物ｄを仕切の嵌入孔ｃに収めるとき
に基板ａに被包装物ｄの底や角が当たつたり、嵌
入孔ｃに収めるときに加わわる力によつて、第４
図破線に示すように基板ａが折れ曲がつて、仕切
本来の役目を果たさなくなつてしまうという問題
がある。

〈問題点を解決するための手段〉本考案は従来技術の問題点を解決するために考
えられたもので、商品を挿入する複数の嵌入孔を
有し、両側に折線を介在して支持板を連設した矩
形状の基板で、この複数の嵌入孔のうち相隣う一
組の嵌入孔に、折線を介在し支持体の幅とほぼ同
一の高さの半円状と一部切除された半円状の各支
持片を設け、この支持片を折り曲げ、支持板が一
部重なり合い交差することにより、各支持片が互
いに係止することにより、基板が折れ曲がらない
ことを特徴とする仕切。

〈作用〉本考案は上記構成になつており、使用時に支持
板を基板に対して下方に直角に折り曲げ、次いで
２枚の支持片を支持板に平行に成るように折り曲
げ、２枚の支持片が一部重なり合い交差すること
により各支持片は係止する。

これより、係止された各支持片と支持板の高さ
はほぼ等しいので、基板に力が掛かつても、折れ
曲がらずに一定の高さに維持される。

〈実施例〉以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。

本実施例では、基板１は段ボールシートを使用
している。また、基板１にはプラスチツクシート
等も使用できる。

第１図に示されているように、矩形状の基板１
の両側に折線ｌを介在して幅Ｗの支持板３，２を
連設する。この基板１には、多数の円形の嵌入孔
６，６′が設けられている。

この嵌入孔６，６′に、折線ｍ，ｎを介在して
支持片４，５が連設されている。

第１図、第２図に示されているように、支持片
４は、嵌入孔６′を成形するときの切込み７によ
り設けられ、半円よりも若干大きく、かつ折曲げ
たときは、支持板２，３を折曲げた時の高さＨと
ほぼ同じ高さに成るように成形される。

一方、支持片５も嵌入孔６″を成形するときの
切込み８により設けられ、半円より若干大きく、
かつ折曲げたときは、支持板２，３を折曲げた時
の高さＨとほぼ同じ高さに成るように成形される
が、支持片４と重なり合う一部が削除された形状
になつている。

支持片４及び支持片５を折り込むことにより、
支持片４の端縁９と支持片５の端縁１０の僅かに
ぶつかり合つている所を、交差させることによ
り、支持片４と支持片５を折曲げた状態で係止す
ることができる。

しかし、支持片４，５の形状は上記の形状に限
定されるものではなく、支持板２，３を折曲げた
高さＨとほぼ同じ高さであり、折曲げた時に、支
持片４，５が交差することにより係止できる形状
であればよい。

この組み立て方は、支持板２，３を折線ｌを介
在して基板１に対して直角に折曲げ、支持片４，
５も支持板２，３と同じ方向に折曲げ互いに交差
させ固定し、段ボール内に載置し、カツプ入りプ
リン、ゼリー等を嵌入孔６，６′，６″内に挿入し
固定する。

〈考案の効果〉以上説明したように、本考案により示される仕
切によれば、基板、支持板、支持片が全て一枚の
シートでできているため成形が容易であり、組み
立て方もに折り込み線により折り込むだけなので
容易である。

基板に設けられている嵌入孔に連設している、
半円状と一部切除された半円状の各支持片を交差
することにより係止するので、被包装物充填時、
及び充填後の輸送、保管時に基板上に力が掛かつ
ても、基板は折り曲がることがないので、商品等
を基板により固定することができる。

本考案は以上の構成になつているので、構造が
簡単で組立て易く、しかも特別な部材を必要とせ
ず、一枚のシート状材料で製造が簡単であり、か
つ強度が優れており、被包装物充填時、及び充填
後の輸送・保管時に基板に平面圧力がかかつても
折曲がることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本考案の一実施例を示すもの
で、第１図は展開平面図、第２図は使用状態を示
す断面的説明図、第３図、第４図は従来技術を示
すもので、第３図は展開平面図、第４図は使用状
態を示す断面的説明図である。１……基板、２，３……支持板、４，５……支
持片、６，６′，６″……嵌入孔、７，８……切込
み、９，１０……端縁、ｌ，ｍ，ｎ……折線。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

商品等を挿入する複数の嵌入孔を有し、両側に
折線を介在して支持板を連設した矩形状の基板
で、この複数の嵌入孔のうち相隣う一組の嵌入孔
に、折線を介在し支持体の幅とほぼ同一の高さの
半円状と一部切除された半円状の各支持片を設
け、この支持片を折り曲げ、支持板が一部重なり
合い交差することにより、各支持片が互いに係止
することにより、基板が折れ曲がらないことを特
徴とする仕切。