JPH057029A - 圧電電歪セラミツク積層体 - Google Patents

圧電電歪セラミツク積層体

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JPH057029A
JPH057029A JP3283749A JP28374991A JPH057029A JP H057029 A JPH057029 A JP H057029A JP 3283749 A JP3283749 A JP 3283749A JP 28374991 A JP28374991 A JP 28374991A JP H057029 A JPH057029 A JP H057029A
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JP
Japan
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piezoelectric
concentration
ceramic laminate
piezoelectric electrostrictive
piezoelectric ceramic
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JP3283749A
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English (en)
Inventor
Yuji Isotani
祐二 磯谷
Hiroki Toda
広樹 戸田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電圧の変化に応じて歪み量が比較的緩やかに
変化し、アナログ的な歪み量制御をすることができる圧
電電歪材となるセラミック積層体を提供する。 【構成】 電極3a及び3bの間に、構成成分の濃度の
異なる圧電セラミック材2a及び2bが挟まれて圧着さ
れた構造の繰り返し単位を積層することにより、積層方
向に圧電セラミック材の構成成分の濃度変化を持たせた
圧電セラミック積層体とする。 【効果】 ヒステリシスカーブの立ち上がり部の傾斜が
なだらかとなり、アナログ的な歪み量制御を可能にす
る。また、ヒステリシスをスリム化することができ、さ
らに、歪み量の温度特性を向上することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電電歪セラミック積層
体に関し、特に精密工作機器における位置決め、流量制
御バルブ、自動車のブレーキ装置等に使用するアクチュ
エータに好適な圧電電歪セラミック積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】電界を加えると機械的な歪みを生じる性
質を有する物質は、一般に圧電材料または圧電電歪材料
と呼ばれ、電気機械変換素子として、バイモルフ、圧電
着火素子、超音波振動子、圧電ブザー、セラミックフィ
ルター等に広く利用されている。
【0003】一般に圧電材料に電界をかけるとその結晶
構造が変化し、その結晶変態点において極大の歪量(電
気機械結合定数)を示す。結晶変態点は各圧電材料によ
り異なるので、目的の作動温度に応じ、適当な圧電材料
を選択して用いている。
【0004】このような圧電材料としては、BaTiO3
Pb(Zr,Ti)O3 (一般にPZTと呼ばれる)、LiNbO3
LiTaO3 等が知られている。また上記材料に他の酸化物
等を添加して、圧電材料の各種特性を向上させたものも
用いられている。さらに、上記のPZT材において、Zr
の一部をNb及びSnで置換したPNZST材は、破壊を起
こすことなく大きな歪みを生じるので、このPNZST
材をアクチュエータ材として用いることが検討されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、PNZ
ST材の場合、図15に模式的に実線で示すように、あ
る特定の電圧(電圧Eq ) が印加されたときに歪み量が
急激に増大するので、実際上、歪量0と歪量の最大値
(ΔL0 ) との間で、いわゆるオン−オフのデジタル的
な制御しかできない。その上、電圧−歪量カーブのヒス
テリシスが比較的大きいという欠点も有する。
【0006】オン−オフのデジタル制御でも有効な場合
は多いが、アナログ的な歪量制御をすることができれ
ば、アクチュエータ材としての圧電材料の有用性は飛躍
的に増大する。アナログ制御を可能とするためには、電
圧の変化に比例して歪み量が比較的ゆるやかに変化し、
しかもヒステリシスがなるべく小さい圧電電歪材料を開
発する必要がある。すなわち、PZT系の圧電電歪材の
場合には、特にヒステリシスを小さくした(図16のグ
ラフにおいてΔx/Xmax を小さくした)ものが求めら
れている。また、PNZST系の圧電電歪材の場合に
は、特に図17に示すように、電圧の変化ΔEに対して
比較的小さなΔLだけ変化する特性を有する圧電電歪材
料が求められる。
【0007】したがって、本発明の目的は、電圧の変化
に応じて歪み量が比較的ゆるやかに変化し、もってアナ
ログ的な歪み制御に適し、しかもヒステリシスの比較的
小さな圧電電歪材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく鋭
意研究の結果、本発明者は、金属成分濃度が異なる複数
の圧電セラミック材を積層することにより、その積層方
向に金属成分の濃度を変化させた構成とすれば、電圧の
変化に伴って、積層された圧電電歪材の与える歪み量が
ゆるやかに変化することを発見し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、複数の圧電セラミック材を積層
してなる本発明の圧電電歪セラミック積層体は、積層方
向に、前記圧電セラミック材を形成する金属成分の濃度
変化があることを特徴とする。
【0010】
【実施例】本発明を添付図面を参照して以下詳細に説明
する。本発明の圧電電歪セラミック積層体を構成する圧
電セラミック材(セラミックシート)は、圧電電歪効果
を示すものであれば特に限定されないが、好ましい圧電
セラミック材としては、Pb−Nb−Zr−Sn−Ti(PNZS
T)系酸化物、Pb(Zr,Ti)O3 (PZT)系酸化物、Pb−
La−Zr−Ti(PLZT)系酸化物、Pb−Mg−Nb−PbTiO
3 (PMNPT)系酸化物等があげられる。
【0011】以下、積層する圧電セラミック材としてPb
−Nb−Zr−Sn−Ti(PNZST)系酸化物を用いたもの
を例にとり、本発明を説明する。
【0012】本発明において、圧電セラミック材として
用いることのできるPb−Nb−Zr−Sn−Ti(PNZST)
系酸化物は、下記一般式 Pba Bab Nbc [(Zrd Sne 1-f Tif ] g 3 (ただし、0.94<a<1、0<b<0.06、0<
c<0.04、0.55<d<0.75、0.25<e
<0.45、0<f<0.08、及び0.96<g<1
である。)により表される組成を有する。
【0013】上記組成範囲内で特定の金属成分に濃度変
化をもたせる場合、種々の態様のものがある。例えば、
図1(a) に示す圧電電歪セラミック積層体1は、一対の
電極3a、3bの間に二枚の圧電セラミック材2a、2
bが挟まれ、圧着された構造の繰り返し単位により構成
されている。
【0014】本実施例においては、圧電セラミック材2
aと圧電セラミック材2bとはTiの濃度(それに伴って
Zr及びSnの濃度)が異なる。図1(b) に示す例では、圧
電セラミック材2aの方がTiの濃度が高い。
【0015】このような圧電セラミック材2a、2bの
好ましい組成は、一般式:Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65
Sn0.351-A TiA ] 0.983(ただし0<A≦0.0
8)により表されるものである。そしてAを上記範囲内
で適宜変化させた圧電セラミック材を用い、積層体とす
る。圧電セラミック材2a及び2bの組成の好ましい具
体例は、それぞれPb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.35
0.95Ti0.05] 0.983 及び、Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr
0.65Sn0.350.96Ti0.04] 0.983 である。
【0016】なお、Tiの代わりにPb及びBaの濃度を変化
させることもできる。この場合には、その圧電セラミッ
ク材の組成を、たとえばPb0.99-BBaB Nb0.02[(Zr0.65Sn
0.350.95Ti0.05] 0.983 (ただし0≦B≦0.0
6)とするのが好ましい。
【0017】また、Pb及びNbの濃度を変化させることも
できる。この場合には、たとえばPb0.96-C/2Ba0.03NbC
[(Zr0.65Sn0.350.95Ti0.05] 1-C 3 (ただし0<C
≦0.03)とするのが好ましい。
【0018】さらに、Tiの濃度を変化させずにZr及びSn
の濃度を変化させることもできる。この場合には、たと
えばPb0.96Ba0.03Nb0.02[(ZrD Sn1-D 0.95Ti0.05]
0.983 (ただし0.55≦D≦0.75)とするのが
好ましい。
【0019】上述の通り、本発明では圧電セラミック材
の構成成分(金属元素)のいずれか1種又は2種以上の
濃度を変化させたものを積層するが、Pb−Nb−Zr−Sn−
Ti系酸化物からなる圧電セラミック材を用いて積層体を
形成する場合には、本実施例のようにTiの濃度(及びそ
れに伴ってZr及びSnの濃度)を変化させるのが好まし
い。Tiの濃度を変化させた圧電セラミック材を積層する
と、より効果的に印加電圧/歪み曲線の立ち上がり部
(図17に示すグラフのS部分)の傾斜がゆるやかにな
るとともに、ヒステリシスカーブがスリム化する。
【0020】なお、積層する圧電セラミック材2a、2
bの厚みは10〜250μm、好ましくは100μm程
度とする。
【0021】また、電極部3a、3bは、白金、銀、パ
ラジウム、銀−パラジウム合金等の貴金属類により形成
するが、好ましくは白金を用いる。詳しくは後述する
が、この電極部3a、3bは、圧電セラミック材2a、
2bの表面にスクリーン印刷法等により形成する。電極
部3a、3bの厚さは1〜10μm、好ましくは5μm
程度とする。
【0022】金属成分の濃度が異なる二種類の圧電セラ
ミック材を交互に積層し、焼結すると、金属成分は拡散
し、その濃度変化は、図1(b) に示す階段状から図1
(c) に曲線6で示すようななだらかなものとなる。な
お、図1(c) は、図1(a) の圧電電歪セラミック積層体
1における積層方向のTiの濃度の変化を模式的に示すも
のである(電極部3は省略してある)。
【0023】以上に示した構成の圧電電歪セラミック積
層体1に電圧を印加した場合、電圧−歪みのヒステリシ
スカーブは、図15に破線で模式的に示すように、従来
のPNZST系圧電電歪積層体(実線で示す)に比し
て、なだらかに傾斜しているとともに、スリム化してい
る。
【0024】本発明の圧電電歪セラミック積層体が上述
のようなヒステリシスカーブを与えるのは、以下の理由
によるものと考えられる。すなわち、一般に圧電電歪材
料の構成成分の濃度が異なると、その相転移電界(ヒス
テリシスカーブの立ち上がり部分に対応する電界)がシ
フトするが、本発明の圧電電歪セラミック積層体では、
構成成分の濃度が異なる複数種の圧電セラミック材を積
層しているために、複数の歪量/電圧のグラフの立ち上
がり部が合成されることになり、そのためになだらかな
傾斜を有するようになる。
【0025】積層方向における金属成分の濃度変化の態
様としては、上述のように構成成分の濃度の異なる二種
類の圧電セラミック材を積層するだけではなく、濃度が
異なる三種類以上の圧電セラミック材を重ね合わせた構
成としてもよい。例えば、濃度が異なる三種類の圧電セ
ラミック材を重ね合わせた構成を図2及び図3に示す。
【0026】まず、図2は、Ti濃度の異なる三種類の圧
電セラミック材4a、4b及び4cを、4a、4b、4
c、4b、4a・・・の順に繰り返して積層してなる例
を模式的に示す。なお、図2において、曲線40は焼結後
のTiの濃度変化を示しており、各圧電セラミック材4
a、4b及び4cに示した破線は、焼結前の(すなわち
拡散前の)Tiの濃度を示している。
【0027】また、図3は、先の図2の例において、同
一種類の圧電セラミック材(例えば圧電セラミック材4
a、4a)を2枚ずつ重ねて、同一濃度の圧電セラミッ
ク材部分の厚みを大きくした例を示しており、Tiの濃度
変化がより緩やかになっていることがわかる。さらに、
同一種類の圧電セラミック材を3枚以上隣り合せれば、
Tiの濃度変化は一層緩やかなものとなる。
【0028】積層方向における金属成分の濃度変化の他
の態様として、図4(a) に示す圧電電歪セラミック積層
体7がある。この圧電電歪セラミック積層体7は、五種
類の圧電セラミック材5a、5b、5c、5d及び5e
をそれぞれ2枚ずつ、5a、5a、5b、5b、5c、
5c、5d、5d、5e、5e、5d、5d、5c、5
c、5b、5b、5a、5a・・・の順に積層し、1枚
おきの圧電電歪セラミック材の間に電極8、8・・・を
挟んで圧着した構造を有する。
【0029】本実施例では、圧電セラミック材5a、5
b、5c、5d、5eは、それぞれTiの濃度が異なり、
図4(b) に示すように、Tiの濃度変化が緩やかな正弦曲
線となるような順番で配置されている。
【0030】なお、本実施例において、圧電セラミック
材5a、5b、5c、5d及び5eの組成を、それぞれ
Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.9725Ti0.0275]
0.983 、Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.35
0.96875 Ti0.03125 ] 0.983 、Pb0.96Ba0.03Nb
0.02[(Zr0.65Sn0.350.965 Ti0.035 ] 0.983 、Pb
0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.96125 T
i0.03875 ] 0.983 及びPb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65S
n0.350.9575Ti0.0425] 0.983 とすることが好まし
い。
【0031】本実施例による圧電電歪セラミック積層体
7の焼結後のTiの濃度変化は、図4(c) の曲線50に示す
ようによりゆるやかな正弦曲線状となる。なお図中の破
線は、焼結前の(すなわち拡散前の)Tiの濃度の大きさ
を示す。
【0032】また、本実施例による圧電電歪セラミック
積層体7のように、そのTiの濃度変化をより緩やかにし
た構成とすると、圧電セラミック材内部での等電位面の
偏り(構成成分の濃度の高い方の圧電セラミック材部分
に等電位面がいわば引き込まれるように偏ること)が少
なくなり、得られるヒステリシスカーブがよりスムーズ
になる。
【0033】さらに、上述した態様以外の金属成分の濃
度変化の態様としては、図5に示すように、多数種の圧
電セラミック材をそのTi濃度の順に配列して、Tiの濃度
変化を一方向に単調増加させたような構成も挙げられ
る。
【0034】なお、図2乃至図5に示す各例はTi濃度を
変化させたものであるが、図1に関する実施例のよう
に、Ti以外の金属元素成分を変化させてもよい。
【0035】次に、複数種の圧電セラミックス材を積層
して圧電電歪セラミック積層体を製造する方法について
説明する。説明の簡単化のために、2種類の圧電電歪セ
ラミック板を用いた例について以下に説明するが、3種
以上の場合でも本質的に同じである。
【0036】まず、所望の組成の圧電セラミック材を製
造する。圧電セラミック材の製造においては、目的の組
成になるように、PbO、BaCO3 、Nb2 5 、ZrO2 、Sn
2 及びTiO2 を秤量し、エタノール等の溶媒を用いて
これをボールミルにより混合する。混合時間は10〜5
0時間程度とする。
【0037】次にこれを乾燥し、さらに800〜900
℃で2〜10時間仮焼する。仮焼して得られたものを、
再びエタノール等の溶媒を用いてボールミルにより10
〜50時間混合し、乾燥の後、二度目の仮焼を行う。こ
の二度目の仮焼は900〜1000℃で、2〜10時間
とするのがよい。さらにもう一度、二度目の仮焼で得ら
れたものをエタノール等の溶媒を用いてボールミルによ
り混合するのが好ましい。この混合時間は10〜100
時間とするのがよい。これで得られた粉末を乾燥し、圧
電セラミック材を形成する原料(以下仮焼粉末と呼ぶ)
とする。
【0038】なお、用いるセラミック粉末の粒径及びボ
ールミル混合により得られた仮焼粉末の粒径は小さいほ
ど好ましい。具体的には平均粒径で1μm程度以下とす
るのがよい。粒径が小さいほど、圧電セラミック材内の
金属成分(たとえばTi)の拡散が良好となり、圧電電歪
セラミック積層体の特性が向上する。
【0039】次に、上述の仮焼粉末を用いて圧電セラミ
ック材のグリーンシートを製造する。
【0040】まず、エチレングリコールモノエチルエー
テル、ジエチレングリコールn-ブチルエーテル等の溶媒
と、ブチルフタリルブチルグリコレート等の可塑剤を混
合し、これに、乾燥した仮焼粉体を加え撹拌混合する。
この撹拌混合は5〜60分程度がよい。次に、この混合
物にポリビニルブチラール等のバインダー成分を加え、
80℃程度に加熱しながら20〜120分間程度撹拌混
合する。
【0041】得られた溶液をフィルタリングした後、脱
泡してスラリーとする。なお、フィルタリングでは 2
00程度のフィルタを用いるのがよい。
【0042】上記で得たスラリーを用い、ドクターブレ
ード法等によりシート状の成形体を作成する。これを乾
燥したのち、所望の大きさに打ち抜いてグリーンシート
とする。なお、このグリーンシート1枚の厚さは100
μm程度とするのがよい。
【0043】このようにしてTi濃度の異なる二種のセラ
ミックグリーンシートを製造した後、図6に概略的に示
す方法により積層体を製造する。
【0044】まず、Ti濃度の異なる二種のセラミックグ
リーンシートt1 及びt2 を一枚ずつとり、両者を圧着
する(工程(a))。
【0045】圧着して得たグリーンシート9の一方の面
(例えばTi濃度の大きい方のグリーンシートt1 面)
に、スクリーン印刷法等により電極部100 を形成する
(工程(b) )。この電極部100 としては上述の通り白金
を用いるのがよい。スクリーン印刷法によりそれを形成
する場合には、白金粉末60重量%と、エチレングリコ
ールなどの有機バインダー40重量%とからなる混合物
(白金ペースト)を用いるのがよい。
【0046】上述した方法により得た電極付きグリーン
シート積層体10を複数枚積層し、圧着する(工程(c)
)。
【0047】次に、工程(c) で得られた積層体11を積
層方向に切断し、脱脂及び焼成を行う。脱脂は最高温度
を1000℃以下、好ましくは500℃以下とし、その
最高温度まで徐々に温度を上げていくのがよく、例えば
図8に示す昇温冷却パターンにより行うのがよい。
【0048】脱脂工程後、積層体を1000〜1270
℃で2〜6時間焼成する。この焼成工程において圧電セ
ラミック材間でTiの拡散が起こり、Ti濃度の変化が階段
状から滑らかなものになる。より好ましい焼成温度は1
100〜1200℃である。得られた圧電セラミック板
積層体の電極部3b、3bにリード線30、30、・・
・を接続して目的の圧電電歪セラミック積層体12とす
る。
【0049】なお、積層体の圧電セラミック材の密度が
理論密度の95〜97%と低い場合には、上述の焼成の
後に、850〜1100℃で1000〜2000気圧程
度の低温HIPを3〜10時間行うのがよい。このHI
Pはアルゴンガス/酸素ガスが4/1となる雰囲気下で
行うのがよい。このような低温HIPを行うと、圧電セ
ラミック材の密度を理論密度の99%以上とすることが
でき、良好な特性を示す圧電電歪セラミック積層体とす
ることができる。なお、上述の温度範囲より高温でHI
Pを行うと、積層した圧電セラミック材内のTiが拡散し
すぎるので、好ましくない。
【0050】以上、Pb−Nb−Zr−Sn−Ti系酸化物からな
る圧電セラミック材を例にとり本発明を説明したが、P
ZT系セラミックス、PLZT系セラミックス、PMN
PT系セラミックスを用いることもできる。
【0051】PZT系セラミックスとしては、 Pb1-A A [(Zr1-B TiB 1-C (Mg 1/3 Nb2/3 C ] O3 (ただし、Mは、Ba、Sr又はCaを表し、0≦A≦0.
2、0.3≦B≦0.5、及び0.01≦C≦0.5で
ある。)を用いるのがよい。
【0052】なお、PZT系セラミックスのバリエーシ
ョンとして、上記組成式中の(Mg 1/ 3 Nb2/3 )の部分
を、(Cd1/3 Nb2/3 )、(Fe1/2 Nb1/2 )、(Yb1/2 Nb
1/2 )、(Yb1/2 Ta1/2 )、(In1/2 Nb1/2 )、(Mn
1/2 1/2 )、(Zn1/2 1/2 )、(Mg1/2 1/2 )、
(Co1/2 1/2 )、(Ni1/2 1/2 )、(Ni1/3 N
b2/3 )、(Mg1/3 Ta2/3 )、(Zn1/3 Nb2/3 )、(Co
1/3 Nb2/3 )、(Co1/3 Ta2/3 )、(Ni1/3 Ta2/3 )等
で置換したものを用いることもできる。
【0053】PLZT系セラミックスとして、Pb1-A La
A (Zr1-B TiB )O3 (ただし、0.01≦A≦0.1
4、及び0.3≦B≦0.5である)を用いることがで
きる。従来のPLZT系セラミックスを用いた圧電電歪
材は比較的小さな印加電界で大きな歪みを与えるが、歪
み量が大きいと圧電電歪材が破壊することがあった。し
かしながら、上述した組成範囲内の複数種の圧電セラミ
ック材を積層すればヒステリシスはスリム化され、圧電
電歪セラミック積層体は容易に破壊しなくなる。
【0054】また、PMNPT系セラミックスとして、
Pb1-A A [(Mg1/3 Nb2/3 1-B TiB ] O3 (ただし、
0≦A≦0.2、及び0.05≦B≦0.15)を用い
ることができる。従来のPMNPT系セラミックスを用
いた圧電電歪材は小さなヒステリシスを与えるが、図9
(a) に示すように、環境温度が変化すると歪み量が大き
く変化し、温度特性が悪い。しかしながら、上述した組
成範囲内にある複数種のPMNPT系セラミックスを適
切に積層すれば、圧電セラミック積層体は図9(b) に示
すような温度特性(歪み量/温度)を有するようにな
り、多少の温度変化をうけても、かなり広い温度範囲で
ほぼ一定の歪み量を与える。
【0055】これらの圧電セラミックスの場合でも同様
に、所望の組成となるように出発物質(酸化物)を混合
し、上述した製造方法と実質的に同様にして、各種圧電
電歪セラミック積層体を製造することができる。
【0056】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に
説明する。実施例1 出発原料としてPbO、BaCO3 、Nb2 5 、ZrO2 、SnO
2 、TiO2を用い、これらの原料粉末を下記の二種類の
組成: Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.95Ti0.05] 0.983 Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.96Ti0.04] 0.983 となるようにそれぞれ秤量し、ボールミルで24時間混合
した。なお、このとき溶媒としてエタノールを加えた。
【0057】得られた二種類の混合物をそれぞれ80℃
で減圧乾燥した後、850〜950℃で10時間仮焼
し、再びボールミルで24時間混合した。このときの粉砕
混合にもエタノールを加えた。
【0058】上記で得た粉砕混合物を再び乾燥し、さら
に900〜1000℃で10時間仮焼し、再びエタノール
を加えてボールミルで48時間混合した。得られた粉砕
混合物を乾燥して、二種類の仮焼粉体(圧電セラミック
材の出発原料)とした。
【0059】それぞれの仮焼粉体に対し、以下の操作を
行った。まず、溶媒としてエチレングリコールモノエチ
ルエーテル48ml及びジエチレングリコールn−ブチル
エーテル8mlと、可塑剤としてブチルフタリルブチルグ
リコレート1mlを混合し、これに、乾燥した仮焼粉体1
00gを加え、5分間撹拌混合した。
【0060】この混合物にバインダーとしてポリビニル
ブチラール5gを加え、80℃程度に加熱しながら20
分間撹拌混合した。ついでこの溶液を 200メッシュ
で濾過し、脱泡してスラリーとした。
【0061】上記のスラリーを用い、ドクターブレード
法によりシート状の成形体を作成し、これを室温で50
時間乾燥したのち、所望の大きさに打ち抜いてグリーン
シートとした。なお、このグリーンシート1枚の厚さは
約120μmであった。
【0062】このようにして得た二種類のグリーンシー
トをそれぞれ一枚ずつとり、これらを100℃で、40
kg/cm2 の圧力をかけて圧着した。次に、圧着したグリ
ーンシートの一方(Ti濃度の高い方のグリーンシート)
の面上に、白金粉末60重量%と、有機バインダーを40
重量%を含む白金ペーストを用いて、スクリーン印刷法
により乾燥厚さが12μmとなるように白金電極部を形
成した。
【0063】上述した方法により得た白金電極部を有す
るセラミック成形体を図6に示すように積層し、110
℃で、50kg/cm2 の圧力をかけて圧着した。次に、こ
れを積層方向に切断して縦5mm×横10mm×厚さ(積層
方向)8mmの積層体を得た。
【0064】上記積層体を図8に示す条件で脱脂し、つ
ぎに、大気下、1060℃で3時間焼成した。得られた
焼成体の電極部にリード線を接続し、求める圧電電歪セ
ラミック積層体とした。
【0065】この圧電電歪セラミック積層体について、
その積層方向のTiの濃度変化をEPMAにより測定し
た。その結果を図10に示す。また、この圧電電歪セラ
ミック積層体に電圧を印加し、その歪み量を測定した。
その結果、図11に示すヒステリシスカーブが得られ
た。
【0066】実施例2 実施例1と同様の方法により、以下に示す三種類の組成
を有するグリーンシートを作成した。 T1 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.95Ti0.05] 0.983 2 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.955 Ti0.045 ] 0.983 3 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.96Ti0.04] 0.983
【0067】三種類のグリーンシートをT1 、T2 、T
3 、T2 、T1 ・・・の順に繰り返して積層した以外
は、実施例1と同様にして、圧電電歪セラミック積層体
を作成した。得られた圧電電歪セラミック積層体につい
て、印加電圧/歪み量を測定した。結果を図12に示
す。
【0068】実施例3 実施例1と同様の方法により、以下に示す五種類の組成
を有する約100μmの厚さのグリーンシートを作成し
た (工程(a))。 T1 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.9725Ti0.0275] 0.983 2 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.96875 Ti0.03125 ] 0.983 3 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.965 Ti0.035 ] 0.983 4 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.96125 Ti0.03875 ] 0.983 5 :Pb0.96Ba0.03Nb0.02[(Zr0.65Sn0.350.9575Ti0.0425] 0.983
【0069】得られた五種類のグリーンシートをそれ
ぞれとり、一方の面上に、図7に示すように、実施例1
と同様にして厚さ(乾燥時)が約6μmの白金電極部
8、8、・・・を形成した (工程(b))。同一種類のグリ
ーンシートの各々について、電極部を形成したものと形
成していないものを用い、両者を電極部が挟まれるよう
に圧着した。
【0070】このようにして得られた五種類のグリーン
シート対(T1 +T1 )、・・・を(T1 +T1 )、
(T2 +T2 )、(T3 +T3 )、(T4 +T4 )、
(T5 +T5 )、(T4 +T4 )、(T3 +T3 )、
(T2 +T2 )、(T1 +T1 )、・・・の順に積層
し、120℃で160kg/cm 2 の圧力をかけて圧着した
(工程(c))。次に、これを積層方向に切断して縦5mm×
横10mm×厚さ(積層方向)8mmの積層体を得た。
【0071】得られた積層体を、実施例1と同様に、図
8に示す条件で脱脂した。次に、脱脂した積層体をそれ
ぞれ1020℃、1100℃及び1200℃の温度で、
大気下、3時間焼成した。得られた焼成体の電極部8、
8、・・・にリード線40、40、・・・を接続し、求
める圧電電歪セラミック積層体とした。
【0072】これらの圧電電歪セラミック積層体につい
て、その積層方向のTiの濃度変化をEPMAにより測定
した。その結果を図13に示す。図13の(a) は焼成温
度が1020℃の場合、(b) は1100℃の場合、及び
(c) は1200℃の場合をそれぞれ示す。図13から明
らかなように、1200℃で焼成した場合(c) 、Tiの濃
度変化が正弦波状により近く、スムーズになっているこ
とがわかる。
【0073】また、上記で得た圧電電歪セラミック積層
体のうち、1200℃で焼成したものに電圧を印加し、
その歪み量を測定した。その結果、図14に示すヒステ
リシスカーブが得られた。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧電電歪
セラミック積層体は印加する電圧に応じてその歪み量を
ゆるやかに変化させており、そのヒステリシスカーブ
は、スリム化されている。そのため、本発明の圧電電歪
セラミック積層体を用いて、アナログ的な歪み量の制御
をすることができる。このような圧電電歪セラミック積
層体は、各種制御に用いるアクチュエータに好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による圧電電歪セラミック積
層体を示し、(a) はその部分概略断面図であり、(b) は
焼成前のTi濃度の変化を示す概略図であり、(c) は焼成
後のTi濃度の変化を示す概略図である。
【図2】本発明の別の実施例による圧電電歪セラミック
積層体のTi濃度の変化(焼成前及び焼成後)を示す概略
図である。
【図3】本発明のさらに別の実施例による圧電電歪セラ
ミック積層体のTi濃度の変化(焼成前及び焼成後)を示
す概略図である。
【図4】本発明のさらに別の実施例による圧電電歪セラ
ミック積層体を示し、(a) はその部分概略断面図であ
り、(b) は焼成前のTi濃度の変化を示す概略図であり、
(c) は焼成後のTi濃度の変化を示す概略図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例による圧電電歪セラ
ミック積層体の焼成後のTi濃度の変化を示す概略図であ
る。
【図6】本発明の一実施例による圧電電歪セラミック積
層体を製造する工程の一例を示す概略図である。
【図7】本発明の別の実施例による圧電電歪セラミック
積層体を製造する工程の一例を示す概略図である。
【図8】本発明の圧電電歪セラミック積層体の製造する
際の脱脂工程における熱処理パターンの一例を示すグラ
フである。
【図9】PMNPT系セラミックスを用いた圧電電歪セ
ラミックスの温度特性を示すグラフであり、(a) は従来
のPMNPT系セラミックスを用いた場合であり、(b)
は本発明のPMNPT系セラミック積層体を用いた場合
を示す。
【図10】実施例1における圧電電歪セラミック積層体
の焼成後の積層方向のTi濃度の変化を示すグラフであ
る。
【図11】実施例1の圧電電歪セラミック積層体の電圧
−歪み量のヒステリシスカーブを示すグラフである。
【図12】実施例2の圧電電歪セラミック積層体の電圧
−歪み量のヒステリシスカーブを示すグラフである。
【図13】実施例3の圧電電歪セラミック積層体の焼成
後の積層方向のTi濃度を示すグラフであり、(a) は焼成
温度が1020℃の場合、(b) は1100℃の場合、及
び(c) は1200℃の場合を示す。
【図14】実施例3の圧電電歪セラミック積層体の電圧
−歪み量のヒステリシスカーブを示すグラフである。
【図15】PNZST系圧電電歪材の電圧−歪み量のヒ
ステリシスカーブを概略的に示すグラフであり、実線は
単一の圧電電歪材からなる場合を示し、破線は金属成分
濃度が異なる複数種の圧電電歪材を積層した場合(本発
明)を示す。
【図16】電界−歪み量のヒステリシスを示す模式的な
グラフである。
【図17】電界−歪み量のヒステリシスを示す模式的な
グラフである。
【符号の説明】
1、7 圧電電歪セラミック積層体 2a、2b、4a、4b、4c、5a、5b、5c、5
d、5e 圧電セラミック材 3a、3b、8 電極部 9、10、11 セラミック積層体 30、40 リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 41/24 9274−4M H01L 41/22 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の圧電電歪セラミック材を積層して
    なる圧電電歪セラミック積層体において、積層方向に、
    前記圧電電歪セラミック材を形成する金属成分の濃度変
    化があることを特徴とする圧電電歪セラミック積層体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の圧電電歪セラミック積
    層体において、前記圧電電歪セラミック材がPb−Nb−Zr
    −Sn−Ti系酸化物であることを特徴とする圧電電歪セラ
    ミック積層体。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の圧電電歪セラミック積
    層体において、Tiの濃度が積層方向に変化していること
    を特徴とする圧電電歪セラミック積層体。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3に記載の圧電電歪セラミ
    ック積層体において、金属成分の濃度変化が正弦線状で
    あることを特徴とする圧電電歪セラミック積層体。
JP3283749A 1991-02-06 1991-10-04 圧電電歪セラミツク積層体 Pending JPH057029A (ja)

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