JPH0568907B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は受信した複数の画像情報を１つの記録
シート上に記録する画像記録装置に関する。

〔従来技術〕

従来、原稿画像をCCDセンサなどの読み取り
装置により読み取り、画像信号を一旦デジタル信
号に変換して符号化などの処理を行ない、磁気デ
イスクなどの記録装置に記録したり、あるいは電
話回線などを介して伝送した後、再び記録装置に
よりハードコピーを取る画像情報処理装置が知ら
れている。

従来の画像伝送を主目的としたフアクシミリ装
置などでは、装置内に記録紙を有しており、原稿
画像はこの記録紙に記録される。装置の小型化に
鑑みてほとんどの装置では記録紙サイズは１種類
のみに限定されている。一方、画像送受信につい
ては読み取り幅いつぱいまで任意のサイズの原稿
を送受信できるようになつているものが多い。

したがつて従来では送信側の原稿が記録幅より
も小さい場合に、受信画像を記録紙の中央部に、
あるいは右ないし左寄せにして記録するようにな
つていることが多い。したがつて記録紙に無駄な
余白を生じるとともに、記録時間もよけいにかか
るという欠点がある。

〔目的〕

上記問題に鑑み、本発明は、記録シートを有効
に利用することができる画像記録装置を提供する
ことを目的とする。

〔実施例〕

以下図面に示す実施例に基づき、本発明を詳細
に説明する。ただし、以下では画像情報処理装置
の一例としてフアクシミリ装置に関する実施例を
示す。

本実施例においては、受信側の記録幅が送信側
の原稿幅の２倍以上ある場合に記録走査方向に原
稿画像を並べて記録する。例えば、第１図に符号
１，２で示されるような原稿が矢印方向（幅走査
方向）に搬送されつつ読み取られ、送信される場
合、この原稿画像は第２図に示す原稿の倍の幅を
持つ記録紙３上に記録走査方向（矢印の幅走査方
向に直角な方向）すなわち記録紙の幅方向に並べ
て記録する。

次にこのような画像の送受信を行なうフアクシ
ミリ装置の構成につき説明する。

第３図は本発明を採用したフアクシミリ装置の
ブロツク図を示すもので、図において符号９は
NCU（網制御装置）である。NCU９には電話回
線１６が接続されており、公知の着信動作及び回
線制御動作を行う。

信号の変復調はNCU９に接続されたモデム８
により行われる。NCU９及びモデム８にはマイ
クロコンピユータ及びそのプログラムを格納した
メモリなどから成る制御部４が接続されている。

送信画像の読み取りは制御部４が読み取り部５
を制御することにより行われる。原稿１，２は搬
送ローラ１０により図中左方に移送されつつ
CCDセンサなどの読み取り素子によりその画像
が読み取られる。読み取られた原稿画像は制御部
４により符号化などの所定の処理を受けた後、モ
デム８で所定の変調方式により変調され、NCU
９を介して電話回線１６に送出される。原稿の読
み取りの際マイクロスイツチやフオトセンサなど
から成る原稿幅センサ１１により原稿の幅が検出
される。

一方、電話回線１６から受信した画像信号は
NCU９を経てモデム８で復調され制御部４に入
力される。制御部４は画像信号を復号化した後、
或いは未復号のままメモリ６に入力し、しかる後
に記録部７で記録するか、あるいは復号データを
直接記録部７で記録させるかのいずれかの動作を
行なう。記録時には記録部７の記録ヘツドドライ
バによりサーマルヘツドなどから成る記録ヘツド
１５が駆動され、ロール状の記録紙１４に記録が
行われる。１走査線の記録ごとに記録紙１４はプ
ラテンローラ１３により所定量ずつ搬走される。

記録紙に１種類のみの幅のものを用いる場合に
は必要ないが、操作者の選択により複数のサイズ
を選択できる場合はマイクロスイツチやフオトセ
ンサなどから成る記録紙幅センサ１２を設ける。
この記録紙幅センサ１２により記録紙の幅が検出
され、通信手順で得た送信側の原稿幅の条件と合
わせて記録動作が制御される。

第４図に上記の制御部４の制御手順をフローチ
ヤート図として示す。

第４図のステツプS1及びS2においては相手側
の送信原稿のサイズが自機の記録紙の半分以下か
どうかを判定する。一般のフアクシミリ装置では
相手側の原稿サイズを識別する手段を有してい
る。例えばＧ１，Ｇ２フアクシミリ装置では標準
原稿がA4サイズに定められているし、Ｇ３フア
クシミリ装置では通信前手順のDCS信号により
原稿がA4，B4或いはA3のいずれであるかを識別
できる。従つて通信手順により得た原稿サイズ
（相手機の原稿幅センサ１１により検出される）
と記録紙幅センサ１２により検出した記録紙幅の
条件により制御が取り替えられる。

ステツプS1では相手機の原稿がA4以下かどう
か、又ステツプS2では自機の記録紙がA3かどう
かが判定される。このステツプのいずれかが否定
された場合にはステツプS9に移行する。又、ス
テツプS1，S2がいずれも肯定された場合にはス
テツプS3に移行する。すなわち、CCITT規格の
フアクシミリではA3，B4，A4或いはそれ以下の
原稿が用いられるので、ステツプS3に移行する
場合には原稿の幅が記録幅の半分以下であること
が確認されたことになる。

ステツプS3では受信した画像データを１ライ
ン分ずつページメモリ６に蓄積する。ステツプ
S4では１ページの受信が終了したかどうかを判
定し、終了していない場合にはステツプS3をく
り返す。

１ページの受信が終了した場合にはステツプ
S5において次のページの原稿があるかどうかを
判定する。これはページの終りに送信される所定
の信号（EOP信号など）の受信を調べることに
より行えばよい。次のページがない場合にはステ
ツプS12に移り、ページメモリ６内の画像データ
を１ラインずつ記録部７によつて記録させる。ス
テツプS13でページメモリ内のデータの記録終了
が確認されるまで記録動作が続けられ、記録が終
了した場合にはステツプS14に移り処理を終了す
る。

一方ステツプS6では次のページの受信したラ
インデータとページメモリ６内のラインデータを
記録走査方向に並べて記録する。第１図、第２図
の場合には、すでにページメモリ６に格納されて
いる１ページ目の原稿１の第１ラインａと受信し
た２ページ目の原稿２の第１ラインｂが記録紙３
の第１ライン目に走査方向に並べて記録される。
この記録動作はステツプS7では１ページの記録
が確認されるまで続けられる。ステツプS8では
ステツプS5と同様次の原稿があるかどうかを調
べる。次の原稿がない場合にはステツプS14で動
作を終了する。

第１図のように１枚目の原稿１よりも２枚目の
原稿２の方が長い場合には第２図に見るように記
録紙３の原稿１の対応部分の下部余白ｃが形成さ
れる。逆に１枚目よりも２枚目の方が短い場合に
はページメモリ６内のラインデータを２枚目の原
稿の受信終了後も続けて記録する。従つてステツ
プS7では受信データ及びページメモリ６内のデ
ータを全て記録したかどうかを判定する。ステツ
プS8からはステツプS3に戻るので奇数枚目の原
稿が一旦ページメモリ６に格納され、偶数枚目の
原稿がページメモリ内のデータと合わせて記録さ
れることになる。

一方、ステツプS9では受信した原稿画像を記
録紙上に並べて記録できないので、受信したデー
タを右寄せ又は左寄せして記録する。記録動作は
ステツプS4，S5におけるのと同様に１ページの
処理終了及び全原稿の受信終了を確認するまで続
けられ、受信が終了した場合にはステツプS14で
処理を終了する。

以上のようにして、本発明によれば少くとも記
録紙の半分以上の余白は生じないことになる。原
稿が１枚のみの場合を除けば記録紙に残る余白は
奇数枚目の原稿と偶数枚目の原稿の長さの差の分
に過ぎないので、著しく記録紙の使用効率を向上
することができる。又、記録時間も奇数枚目と偶
数枚目の原稿の長い方の記録時間の合計となるの
で従来より大きく短縮することができる。

以上の実施例では奇数枚目の原稿をページメモ
リ６に記憶させ受信したラインと合わせて記録す
る構成としているが、偶数枚目の原稿もメモリに
格納し、順次ラインデータを読み出して記録して
もよい。

又、以上ではフアクシミリ装置に関する実施例
を示したが、本発明は原稿読み取り部と記録部を
有するデジタル複写機に適用して実施できるのは
もちろんである。この場合にはフアクシミリ装置
における送信側の原稿読み取り部と受信側の記録
部が一台の装置に組込まれるだけで、本質的に異
なつた技術を必要としない。

〔効果〕

以上説明したように、本発明の画像記録装置に
よれば、受信する画像情報のサイズが第１の値よ
り小さく、かつ記録シートのサイズが第２の値よ
り大きいか判別し、その判別に応答して、受信さ
れた第１の画像情報を記憶手段に記憶させ、その
後、第２の画像情報を受信するとともに、第２の
画像情報の受信に同期して記録手段から第１の画
像情報を読み出し、第１の画像情報及び第２の画
像情報を１つの記録シート上に記録させるので、
記録手段が小さな容量でも１つの記録シート上に
第１の画像情報と第２の画像情報を並べて記録す
ることが可能になり、簡易な構成で記録シートを
有効に利用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はフアクシミリ装置における送信側の原
稿を示す説明図、第２図は本発明を適用したフア
クシミリ装置による記録状態を示す説明図、第３
図は本発明を適用したフアクシミリ装置の構成を
示すブロツク図、第４図は第３図の装置における
処理手順を示したフローチヤート図である。 ３……記録紙、４……制御部、６……ページメ
モリ、７……記録部、８……モデム、９……
NCU、１５……記録ヘツド。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 画像情報及びその画像情報のサイズを表すサ
   イズ情報を受信する受信手段と、 画像情報を記憶する記憶手段と、 画像情報を記録シート上に記憶する記録手段
   と、 前記記録手段における記録シートのサイズを検
   出し、記録シートのサイズ情報を出力する検出手
   段と、 前記受信手段により受信された画像情報のサイ
   ズ情報と前記検出手段から出力された記録シート
   のサイズ情報を入力し、画像情報のサイズが第１
   の値より小さく、かつ記録シートのサイズが第２
   の値より大きいか判別し、その判別に応答して、
   前記受信手段により受信された第１の画像情報を
   前記記憶手段に記憶させ、その後、前記受信手段
   により第２の画像情報を受信するとともに、前記
   第２の画像情報の受信に同期して前記記憶手段か
   ら前記第１の画像情報を読み出し、前記記録手段
   により前記第１の画像情報及び前記第２の画像情
   報を１つの記録シート上に記録させる制御手段
   と、 を有することを特徴とする画像記録装置。