JPH0568687A - 歯冠の自然色再現硬質レジン前装補綴物及び作成方法 - Google Patents

歯冠の自然色再現硬質レジン前装補綴物及び作成方法

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JPH0568687A
JPH0568687A JP30855391A JP30855391A JPH0568687A JP H0568687 A JPH0568687 A JP H0568687A JP 30855391 A JP30855391 A JP 30855391A JP 30855391 A JP30855391 A JP 30855391A JP H0568687 A JPH0568687 A JP H0568687A
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JP
Japan
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resin
color
dental crown
crown
built
Prior art date
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Pending
Application number
JP30855391A
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English (en)
Inventor
Suehisa Nagano
季久 永野
Nobuyasu Okamura
亘康 岡村
Mutsuo Fujisawa
睦雄 藤沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOYO KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
TOYO KAGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 歯冠の硬質レジン前装補綴物及びその作成方
法に関し、天然歯のもつ自然色調、透明感を再現する方
法及び作成された補綴物である。 【構成】 金属歯冠の前装補綴物において透明又は透明
度の高い硬質レジンを歯冠中央部から切端方向で切端部
及びその隣接部が厚くなるように下層を作成し、その上
層にデンチン色レジンを前装補綴面全体に薄く築層した
前層補綴物である。また、前記下層及び上層の中間層を
薄く作成して患者の歯の特徴色レジンで調整する前装補
綴物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】歯冠の硬質レジン前装補綴物及び
その作成方法に関する。さらに詳しくは、硬質レジン前
装冠及びブリッジにおいて可及的に天然歯のもつ自然色
調、透明感を得ると共に、形態の再現を能率よく正確に
行うための技法であり、作成さた補綴物に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質レジン前装補綴物において、審美的
な色調と形態をうることは基本的な要件である。なかで
も天然歯に調和した透明感を得るための技法については
現在のところ確立したものはない。
【0003】これは天然歯のもつ自然感再現に欠かすこ
とのできない多色築盛(築層)による象牙質形態の形成
が、従来から行われているオペーク(不透明レジン)塗
布面への歯頸部色レシン(サービカル色)、象牙質色レ
ジン(デンチン色)、切端部色レジン(エナメル色)を
順次に築盛する工法では材質的に微細な形成を行うこと
に無理があり、またレジンのもつ光線の屈折率などによ
り目標とする色調再現にムラ(不調和)を生じる結果に
なるためである。特に全長の長い補綴物でその傾向がみ
られる。
【0004】硬質レジン前装冠の場合、舌面切端部又は
切端近くまで金属で裏装し、築盛層の固定装置としてリ
テンシヨンビーズあるいはループを設置するために、レ
ジン層を築盛する厚さが限られ、金属冠の色を遮断する
ため明度の高い不透明なオペークを使用することと、そ
のオペーク色の透過を防ぐために歯冠色(指定色)も不
透明度の強いレジンの使用を余儀なくされることなどに
より単調で平板な色調となる欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、硬質レジン前装冠及びブリッジにおいて、可及的に
天然歯のもつ自然色調、透明感を得るとともに、形態の
再現を能率よく正確に実施された硬質レジン前装補綴物
及びその作成方法を提供するにある。
【0006】
【問題を解決するための手段】透明色又は透明度の高い
レジンを歯冠中央部に相当量築盛し、その上層にそれよ
り明度の高いレジンを薄く築盛することで、天然歯冠の
有する透明感及び立体感を強調することができることを
発見してこの発明をするに至った。本発明の最大の特徴
は、歯冠中央部から切端側に向かって切端部及びその隣
接部に厚く透明度の高いレジンを築盛して下層を形成し
その上を歯冠全表面に亘ってデンチン色レジンで覆い上
層を形成することである。
【0007】必要に応じて、前記下層と上層の間に特徴
色(患者固有の歯の色彩)レジンを築盛することができ
る。
【0008】本発明の歯冠補綴物及び作成方法は図1に
示すように築盛層表面をデンチン色レジンのみで築盛す
るので、図2に示す従来の多色レジンの重ね合わせ方法
と異なり色調のムラを生じない。
【0009】次に実施例によって本発明を更に詳しく説
明する。本発明による築盛法をより簡便に正しく行うた
めには光重合法が適しているのでGC社の光重合レシン
(THERMORESIN LC)を使用したが化学重
合レジン又は化学重合レジンと併用することができる。
【0010】
【参考例】金属フレーム製作前のワックス歯冠形成後
に、硬石膏又はシリコンで唇側面の陰型を採取し、後で
説明する歯冠補綴物の形態修正に使用される。(1)歯
冠の築盛面へ接着剤を塗布し、(2)築盛層を固定する
ための装置、例えばループ、リテンションビーズなどの
下側及び築盛層の厚い部分に適量のレジンを填入し重合
する。これによって築盛範囲が一定となる。ここで使用
するレジンの色の限定はない。(3)歯冠の金属色を遮
蔽し、歯冠色の下地を作るオペーク(不透明レジン)
は、目標とする歯冠色調に合わせて選択し、歯冠レジン
築盛面に塗布し重合する。
【0011】
【実施例】上記参考例の工程の次に透明又は透明度の高
いレジン(無色ではなく、僅かに歯冠色調をつける)を
築盛する。この透明レジンの築盛は図3に示すように、
歯冠中央部から切端側に向かって切端部及びその隣接部
に厚くする。
【0012】石膏陰型を事前に水中に入れて十分に吸水
させておき、レジン層圧接面の過剰な水分を拭き取った
後、この陰型を築盛したレジン面にあてがう位置を確認
しながら徐々に圧接し、築盛量及び築盛形態が修正さ
れ、歯冠切端部の厚みが透明レジンにより再現される。
この形態は切端側及びその隣接部分で厚く、歯冠中央部
分及び歯頸側では薄く(歯頸側では築盛層を必要としな
いことがある)する。この段階で重合し、この層の形態
を確実なものとすることができる。
【0013】透明レジン又は透明度合いの高いレジンに
よる第一築盛層上に目標とする歯冠の特徴レジンで患者
の歯の色調又は斑点などを着色することができる。
【0014】特徴色レジンを重合し、固定してからその
上層にデンチン色、エナメル色レジンを築盛して歯冠色
を再現することができる。歯冠の厚みや大きさなどの状
態によって色調を調正し築盛するが、従来法と異なりそ
の量は少ない。エナメル調整色レジンは切端縁、切端隅
角部分に、またデンチン調整色は一ランク濃い色調のレ
ジンを歯冠周辺部及び歯頸部辺縁に強調して築盛するこ
とにより透過し易い辺縁部のオペーク色を遮蔽し、歯冠
色を立体的に醸し出すと共に第一層の透明レジンの効果
を更に引き出すことになる。これによって、天然歯のも
つ透明度と歯冠色のコントラストを得るとともに、年
齢、性別などによっても変化のみられる患者固有の色調
再現を計画どおり行うことができる。
【0015】最終積層はデンチン色レジンのみで行い、
適量のレジンをシリンジから取り出し、唇側面に押さえ
つけるような感じでレジンを引き伸ばし、歯冠形態を形
ずける要領で築盛する。つなぎ目を作ると気泡が入り易
くなるため、ちぎれることがないように注意しながら唇
側表面全体を覆う。前述のように石膏陰型により圧接、
成形するため築盛はやや多めにして、圧接によって少量
がはみ出す程度が良い。
【0016】
【発明の効果】天然歯は個々の特徴色を含めて個人差が
大きく、特に透明度については、それを効果的に引き出
し立体感を醸し出すことが審美的補綴物を製作する上で
の要件となる。そのために従来は多色築盛が条件とな
り、多色築盛を行うことによってレジンの明度を下げ、
不透明度の強い且つ平板な色調再現を余儀なくされる結
果となっていた。本発明は硬質レジン前装冠及びブリッ
ジの製作において、可及的に天然歯のもつ自然色調、透
明感をうると共に、形態再現を能率よく正確に行う方法
であり、それによって得られる前装補綴物である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の歯冠断面図
【図2】従来の歯冠の断面図
【図3】本発明の透明レジン築盛状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 歯冠金属 2 透明レジン 3 サービカル色レジン 4 デンチン調整色 5 エナメル調整色 6 デンチン色レジン 7 デンチン色レジン層 8 エナメル色レジン層 9 オペーク・レジン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属歯冠の硬質レジン前装補綴物におい
    て、透明又は透明度の高いレジンを歯冠中央部から切端
    側に向かって切端部及びその隣接部に厚く築盛した下層
    及び上層にデンチン色レジンを前装補綴面全体に薄く築
    盛した上層からなる歯冠の自然色再現硬質レジン前装補
    綴物。
  2. 【請求項2】 前記築盛した下層の表面を歯冠の特徴色
    レジンで薄く築盛し、その上に前記上層を築盛すること
    からなる請求項1の歯冠の硬質レジン前装補綴物。
  3. 【請求項3】 金属歯冠の硬質レジン前装補綴物の自然
    色再現方法において、透明又は透明度の高いレジンを歯
    冠中央部から切端側に向かって切端部及びその隣接部に
    厚く築盛した下層を作成し、上層にデンチン色レジンを
    前装補綴面全体に薄く築盛することを特徴とする硬質レ
    ジン前装補綴物の自然色再現方法。
  4. 【請求項4】 前記下層の表面を歯冠の特徴色レシンで
    薄く築盛し、その上に前記上層を築盛することを特徴と
    する請求項3の硬質レジン前装補綴物の自然色再現方
    法。
JP30855391A 1991-09-12 1991-09-12 歯冠の自然色再現硬質レジン前装補綴物及び作成方法 Pending JPH0568687A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5482464A (en) * 1993-08-12 1996-01-09 Shimosawa; Shigeru Dental resin sheet
JP2008068079A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Ivoclar Vivadent Ag 複数色成形体
JP2009142649A (ja) * 2007-11-16 2009-07-02 Heraeus Kulzer Gmbh 光硬化型の接着性オペーク材

Cited By (6)

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