JP5243649B1 - 装飾歯 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型・薄型化が可能で取れにくく、装着時の審美性に優れた装飾歯を得る。
【解決手段】被装飾歯(2〜6)の表面を装飾する飾歯(22〜26)と、被装飾歯(2〜6)の根元の歯肉の表面に接着される飾歯肉(30)と、を備え、飾歯(22〜26)の根元側が飾歯肉(30)と連結していて、飾歯(22〜26)の先端側には、歯肉の表面に飾歯肉(30)の裏面が接着されたときに、被装飾歯(2〜6)の頂部を覆う突起部(22a〜26a)が設けられている。
【選択図】図8

Description

本発明は、天然歯や人口歯の表面を装飾する装飾歯に関するものである。
従来、歯を装飾する方法としては、歯列の矯正や、歯色のホワイトニングなどが知られている。また、この他に、天然歯や人口歯の表面に装着する装飾部材の提案もされている(例えば、特許文献1,2,3参照)。
特許文献1には、歯列と歯肉の表面形状としてU字バンド状に曲成された硬質樹脂の化粧歯であって、硬質樹脂の可撓性により被化粧部位に着脱可能とした化粧歯が開示されている。
特許文献2には、歯の被装着面に着脱自在または接着固定される歯用装飾部材が開示されている。
特許文献3には、歯の表面に接着される歯面カバーであって、石膏模型の歯部の表面にレジンなどを塗布した上で焼結させて作製される歯面カバーが開示されている。
しかし、特許文献1の化粧歯は、U字バンド状に曲成する必要があるため、例えば、歯1本のみを装飾するにも、口の横方向の長さが必要となり大きくなってしまう。また、同化粧歯は、キャビティに樹脂を注入して作製されるため、薄く作製することができない。したがって、化粧歯を切端方向(咬合面方向)に長く作製してしまうと、化粧歯の厚さで、上の歯と下の歯とがぶつかるため、切端方向に長い化粧歯を作製することができない。
一方、特許文献2の歯用装飾部材や特許文献3の歯面カバーは、装飾される歯に接着するため、装飾される歯に歯列を矯正するためのワイヤが装着されている場合には使用できない。また、同歯用装飾部材などは、装飾される歯にのみ接着されるため、取れやすい。
特開2007−125113号公報 特開平11−128249号公報 特開平7−43071号公報
本発明は、以上のような従来技術の問題点を解消するためになされたもので、小型・薄型化が可能で取れにくく、装着時の審美性に優れた装飾歯を提供することを目的とする。
本発明は、被装飾歯の表面を装飾する飾歯と、被装飾歯の根元の歯肉の表面に接着される飾歯肉と、を備え、飾歯の根元側が飾歯肉と連結していて、飾歯の先端側には、歯肉の表面に飾歯肉の裏面が接着されたときに、被装飾歯の頂部を覆う突起部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、小型・薄型化が可能で取れにくく、装着時の審美性に優れた装飾歯を提供することができる。
本発明にかかる装飾歯を作製する際に用いる被装飾歯の歯型の模型の例を示す正面図である。 上記模型の底面図である。 上記装飾歯の作製方法の例を示す図であって、上記模型の被装飾歯に対応する部分の表面に飾歯用の材料が築盛された状態を示す図である。 上記装飾歯の作製方法の例を示す図であって、上記模型の被装飾歯に対応する部分の頂部が上記装飾歯の突起部に覆われた状態を示す図である。 上記装飾歯の作製方法の例を示す図であって、上記模型の被装飾歯に対応する部分の頂部が上記装飾歯の突起部に覆われた状態を示す別の図である。 上記装飾歯の作製方法の例を示す図であって、上記模型の歯肉に対応する部分の表面に飾歯肉用の材料が築盛された状態を示す図である。 上記装飾歯の作製方法の例を示す図であって、上記模型から上記装飾歯の半完成品が取り外されている状態を示す図である。 上記装飾歯の斜視図である。 上記装飾歯に設けられた突起部と係合部の例を示す図である。 上記突起部が覆う頂部と上記係合部が係合される歯頸部を示す上記被装飾歯の唇舌方向の断面図である。 上記装飾歯の装着前の装着者の歯並びを示す図である。 上記装飾歯の装着後の装着者の歯並びを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明にかかる装飾歯の実施の形態について説明する。
先ず、本発明にかかる装飾歯の作製方法について説明する。装飾歯は、装飾を希望する希望者自身の天然歯または人口歯のうち、装飾対象となる被装飾歯の歯型の模型を用いて作製される。以下の説明においては、希望者の上の歯全体の歯型の模型を用いて、上の複数の歯のうち一部の歯を装飾する装飾歯を作製する場合を例に説明をする。
図11は、装飾歯を装着前の希望者の歯並びの例を示す模式図である。符号L1は希望者の上唇、L2は希望者の下唇、を示す。希望者は、上の歯のうち、連接する、側切歯2、中切歯3、中切歯4、側切歯5、犬歯6の5本の歯の表面を装飾することを希望している。すなわち、装飾歯は、歯2〜6である。具体的に、希望者は、犬歯(八重歯)1や中切歯3と比べて奥に引っ込んでいる側切歯2の表面を、犬歯1や中切歯3の表面と同じ位置にすること、つまり、八重歯が目立たないようにすることを希望している。また、希望者は、中切歯3から犬歯6の歯並びを良くする、つまり、歯と歯の隙間を目立たなくし、各歯の表面(外面)が略曲面状になる(各歯の表面の位置が揃う)ことを希望している。
図1は、希望者の歯型の模型の例を示す正面図であり、図2は、模型の底面図である。模型Mは、公知の方法で作製されるものであって、例えば、作製者が、歯科などで用いられている印象材などを用いて希望者の歯型を採り、この歯型に石膏を流し込んで固めて作製する。模型Mは、希望者の天然歯1〜6などの模型である模型歯11〜16を含む模型歯群10と、希望者の歯肉の模型である模型歯肉10xと、を備える。
次いで、作製者は、模型Mの表面と裏面とに、例えば、液体のワックスを塗布する。後述する模型Mに築盛された樹脂材を剥がれやすくするためである。なお、築盛される樹脂材が位置ずれしないように、作製者は、模型歯同士の間や、模型歯と模型飾歯肉10xの間、模型歯の表面、模型歯肉10xの表面などの余分なワックスは取り除いておく。
次に、装飾部の飾歯を作製するために、作製者は、被装飾歯に対応する模型歯の表面に、被装飾歯の表面を装飾する飾歯の土台を構成する象牙色の第1材料を所望の形に築盛する。このとき、模型歯の表面に築盛される第1材料は、隣接する模型歯、すなわち、例えば、模型歯12と模型歯13それぞれの表面に築盛される第1材料同士が接触しないように、築盛される。
ここで、本物の歯に見えるように、作製者は、築盛された第1材料の先端(歯肉と反対側)の部分に、ナイフなどを用いてマメロン(ギザギザ)部分を形成するとよい。
なお、第1材料をはじめ、装飾歯を構成する後述の材料(第2〜第4材料)の種類の例としては、セラミック、メタル、樹脂など、歯科用の材料がある。各材料の種類は、すべて同じであってもよいし、あるいは、異なっていてもよい。
図3は、模型Mの模型歯の表面に第1材料が築盛された状態を示す模式図である。同図は、5本の被装飾歯(側切歯2、中切歯3、中切歯4、側切歯5、犬歯6)に相当する模型歯12〜16の表面に第1材料が築盛されて、飾歯群を構成する飾歯22〜26が形成されていることを示している。ここで、模型歯12〜16のそれぞれの表面に築盛される第1材料の厚さは、完成したときの各飾歯の表面の位置が揃うように異なっていて、特に、奥に引っ込んでいる側切歯2の表面には他の被装飾歯に比べて第1材料が厚く築盛されている。
ここで、飾歯の先端に設けられる突起部について説明する。
図4,5は、突起部の例を示す模式図である。同図は、被装飾歯である、側切歯12、中切歯13、中切歯14、側切歯15、犬歯16の5本の歯の頂部(咬合面)を覆うように、飾歯を構成する第1材料が築盛されていることを示している。このように、飾歯のうち、被装飾歯の頂部を覆う部分が突起部である。
なお、装飾歯が希望者の被装飾歯の表面に装着されたとき、つまり、希望者の被装飾歯の根元の歯肉の表面に飾歯肉30の裏面が接着されたとき、突起部と被装飾歯の頂部との間には隙間ができる(突起部と被装飾歯の頂部とは接触しない)。
次いで、第1材料を光重合して硬化させて成形するために、作製者は、第1材料が築盛された状態の模型Mを光重合器に入れて、約90秒、第1材料を光重合する。
次いで、作製者は、光重合器から模型Mを取り出し、第1材料の上に、エナメル色(インザイル色)の第2材料を重ねて築盛する。このとき、隣接する飾歯同士の間、すなわち、例えば、飾歯12と飾歯13との間には、強度を保つために第2材料を厚く築盛する。その後、作製者は、第2材料が築盛された模型Mを光重合器に入れて、約90秒、第2材料を光重合する。
次いで、作製者は、光重合器から模型Mを取り出し、第2材料の上に、透明色(トランスルーセント色)の第3材料を重ねて築盛する。このとき、作製者は、第3材料を、完成時の所望の飾歯の形に築盛する。また、作製者は、第3材料の先端のライン上に、ナイフなどで溝を形成しておく。その後、作製者は、第3材料が築盛された模型Mを光重合器に入れて、約30秒、第3材料を光重合する。
次いで、作製者は、光重合器から模型Mを取り出し、所望の形と比較して第3材料の築盛が必要な場合には、第3材料を築盛した後に、再度、模型Mを光重合器に入れて、約30秒、第3材料を光重合する。
次に、装飾歯の飾歯肉を作製するために、作製者は、模型歯肉10xの表面の一部にガム色(歯肉色)の第4材料を築盛する。
図6は、第4材料が築盛された模型Mの正面図である。作製者は、第4材料を、模型歯肉10xの表面のうち、被装飾歯の根元の歯肉に対応する部分とその周辺部分に築盛する。また、作製者は、第4材料を、成形された第3材料の一部(歯頸部に対応する部分の周辺)に重ねて築盛する。
ここで、作製者は、第4材料を、完成後の装飾歯が装着されたときに、唇の動きを装飾歯が邪魔しないように、***小帯を避けるように築盛する。また、犬歯1は被装飾歯ではないが、いわゆるスマイルライン上に飾歯肉(第4材料)の切れ目が目立たないようにするために、作製者は、第4材料を、模型歯肉10xの表面のうち犬歯1の根元の歯肉に相当する位置にも築盛する。
なお、被装飾歯に対する材料(第1材料から第4材料)の築盛位置に応じて、飾歯の高さ方向の長さと被装飾歯の高さ方向の長さの関係を調整することができる。ここで、飾歯や被装飾歯の高さ方向とは、図6の紙面上下方向をいう。すなわち、例えば、模型M上において、作製者が、被装飾歯の一部(被装飾歯の根元側の部分)の表面に第4材料を築盛した場合、飾歯の高さ方向の長さは被装飾歯の高さ方向の長さよりも短く作製できる。一方、模型M上において、作製者が、第1材料から第3材料を、被装飾歯の根元部分の歯肉の表面に築盛した場合、飾歯の高さ方向の長さは被装飾歯の高さ方向の長さよりも長く作製できる。このように、飾歯の高さ方向の長さを調整することで、装飾歯が装着された状態での希望者の歯並び(高さ方向の長さのバランス)が良好になる。また、例えば、複数の被装飾歯の先端の位置がずれている場合、複数の飾歯それぞれの先端が略直線状あるいは緩やかな曲線状になるように装飾歯を作製することで、装飾歯が装着された状態での希望者の歯並び(高さ方向の長さのバランス)が良好になる。
さらに、本発明にかかる装飾歯においては、飾歯の幅方向の長さと被装飾歯の幅方向の長さの関係を調整することができる。ここで、飾歯や被装飾歯の幅方向とは、飾歯や被装飾歯の高さ方向と直交する方向であって、図6の紙面左右方向をいう。すなわち、作製者は、飾歯の幅方向の長さを被装飾歯の幅方向の長さよりも長く作製することも、短く作製することもできる。なお、飾歯の幅方向の長さを被装飾歯の幅方向の長さと異ならせるのは、例えば、装飾歯が複数の被装飾歯の表面を装飾する場合であって、被装飾歯同士の幅方向の長さのバランスが良好になるように装飾する場合などがある。
次いで、作製者は、模型Mを光重合器に入れて、約30秒、第4材料を光重合する。
次いで、作製者は、模型Mを光重合器から取り出し、熱湯の入っている容器(例えば、ラバーボール)に、約30秒、模型Mを入れる。
次いで、作製者は、模型Mを容器から取り出して、模型Mに築盛されて光重合されて成形された材料(つまり、装飾歯の半完成品)を模型Mから取り外す。
図7は、作製者が、例えば、ナイフNなどの治具を用いて、模型Mから装飾歯の半完成品を取り外そうとしている状態を示す模式図である。
次いで、作製者は、装飾歯の半完成品を光重合器に入れて、約3分、半完成品(特に、模型Mと接触していた面)を光重合する。その後、作製者は、半完成品を光重合器から取り出して、半完成品の表面や裏面などを指などで触り、不要なバリなどの有無を確認する。作製者は、発見したバリなどを研磨する。
次いで、作製者は、サンドブラスターを用いて、半完成品を研磨する。研磨剤の例としては、アルミナなどがある。その後、作製者は、スチーマーを用いて、半完成品を洗浄した上で、プライマーを塗布する。
次いで、作製者は、装飾歯の立体感を出すために、半完成品の表面、特に、飾歯と飾歯の間や、飾歯と飾歯肉の間などのラインを、筆などで着色する。その後、作製者は、半完成品を光重合器に入れて、約30秒、光重合する。
次いで、作製者は、半完成品を光重合器から取り出して、半完成品の表面のみにコーティング剤を塗布する。その後、作製者は、半完成品を光重合器に入れて、約3分、光重合する。その後、作製者は、半完成品を光重合器から取り出して加熱重合器に入れ、約10分、加熱重合する。なお、コーティング剤の材料によっては、加熱重合は不要である。
次いで、作製者は、半完成品を光重合器から取り出して、艶が出ていない箇所を研磨して、装飾歯の作製は完了する。
図8は、完成した装飾歯の斜視図である。装飾歯Dは、飾歯群20と、飾歯肉30、とを有してなる。飾歯群20は、前述のとおり、第1材料と第2材料と第3材料で構成されている。一方、飾歯肉30は、第4材料で構成されている。
飾歯群20は、希望者の側切歯2、中切歯3、中切歯4、側切歯5、犬歯6の各被装飾歯に対応する飾歯22〜26で構成されている。
また、飾歯肉30は、希望者の側切歯2、中切歯3、中切歯4、側切歯5、犬歯6の各被装飾歯の根元の歯肉と、希望者の犬歯1の根元の歯肉と、を覆う形状に成形されている。
各飾歯は、根元側が飾歯肉30と連結している。
図9は、装飾歯Dの各飾歯の先端側に設けられた突起部と、各飾歯の裏面と飾歯肉の裏面との連結部に設けられた係合部とを示す模式図である。突起部と係合部は、飾歯ごとに設けられている。すなわち、例えば、突起部22aは飾歯22の先端に設けられていて、係合部22bは飾歯22と飾歯肉30との連結部に設けられている。
突起部は、装飾歯Dが希望者の被装飾歯の表面に装着されたとき、つまり、希望者の被装飾歯の根元の歯肉の表面に飾歯肉30の裏面が接着されたとき、被装飾歯の頂部を覆う。
ここで、装飾歯Dを被装飾歯の根元の歯肉の表面に接着する際に用いられる接着剤の例としては、例えば、義歯などの装着に用いられる安定剤がある。
係合部は、装飾歯Dが希望者の被装飾歯の表面に装着されたとき、つまり、希望者の被装飾歯の根元の歯肉の表面に飾歯肉30の裏面が接着されたとき、希望者の被装飾歯の歯頸部に係合する。
図10は、突起部が覆う被装飾歯の頂部と、係合部が係合される被装飾歯の歯頸部の例を示す被装飾歯の唇舌方向の断面図である。符号Taは被装飾歯のエナメル質、Tbは歯肉、Tcは歯槽骨、Xはエナメル質の頂部、Yは歯頸部、を示している。装飾歯Dが希望者の被装飾歯の表面に装着されたとき、つまり、希望者の被装飾歯の根元の歯肉の表面に飾歯肉30の裏面が接着されたとき、各突起部は頂部Xを覆い、各係合部は歯頸部Yに係合する。
図12は、装飾歯Dが5本の被装飾歯に装着された状態での希望者の歯並びの例を示す模式図である。同図は、側切歯2の飾歯22の表面が犬歯1や中切歯3の飾歯23の表面と同じ面上にある、つまり、側切歯2の引っ込みが目立たなくなっていることを示している。また、同図は、犬歯1から犬歯6の飾歯26まで、隣接する歯や飾歯同士の隙間が目立たなくなっていて、各歯や飾歯の表面が略湾曲面状になっていることを示している。
以上説明した実施の形態によれば、装飾歯Dは、被装飾歯の歯型の模型Mに樹脂などの材料を築盛して作製するため、例えば特許文献1のようにキャビティに樹脂材を注入して作製する場合に比べて、装飾歯Dの薄型化が可能である。
また、装飾歯Dは、被装飾歯が1本でも作製でき、被装飾歯の根元の歯肉に接着するため、装飾歯Dの大きさは1本分の大きさでの作製も可能であり、小型化が可能である。
さらに、装飾歯Dは、被装飾歯の表面ではなく、被装飾歯の根元の歯肉の表面に接着されるため、被装飾歯に接着する場合に比べて接着面積を大きくすることができ、装着された装飾歯は取れにくくなる。
さらにまた、被装飾歯に装着された装飾歯Dは、飾歯の先端側に設けられた突起部が被装飾歯の頂部を覆うため、飾歯の裏面側に位置する被装飾歯は口の外から視認されず(つまり、装飾歯Dの装着が視認されず)、装飾歯Dの装着時の審美性を向上させることができる。
さらにまた、装飾歯Dが装着されたとき、飾歯の裏面と飾歯肉の裏面との連結部に設けられた係合部が被装飾歯の歯頸部に係合するため、例えば、唇に押されて装飾歯に飾歯の先端側方向の力が加わっても、装飾歯の落下を防止することができる。
なお、以上説明した実施の形態では、被装飾歯の数と飾歯の数とは同数であったが、本発明にかかる装飾歯はこれに限らない。すなわち、例えば、被装飾歯の幅が狭い場合に、口元のバランスを良く見せたいときに、飾歯の数は1で被装飾歯の数は複数とし、1の飾歯が複数の隣接する被装飾歯の表面を装飾するように構成してもよい。あるいは、逆に、例えば、被装飾歯の幅が広い場合に、飾歯の数は複数で被装飾歯の数は1とし、複数の隣接する飾歯が1の被装飾歯の表面を装飾するように構成してもよい。さらに、例えば、隣接する3本の被装飾歯の表面を、隣接する2本の飾歯で装飾する(隣接する3本の装飾歯の幅方向の長さと、隣接する2本の飾歯の幅方向の長さとが略一致する)ように装飾歯を構成してもよい。あるいは、例えば、隣接する2本の被装飾歯の表面を、隣接する3本の飾歯で装飾する(隣接する2本の装飾歯の幅方向の長さと、隣接する3本の飾歯の幅方向の長さとが略一致する)ように装飾歯を構成してもよい。
また、本発明にかかる装飾歯において、飾歯の表面に、宝石などの装飾物を配置するようにしてもよい。この場合、例えば、飾歯の表面に装飾物を配置し、口腔内で装飾物が落下しないように装飾物の上から飾歯の表面を被膜材で被膜する、あるいは、装飾物で口腔内が傷つかないように装飾物を研磨しておくとよい。
さらに、本発明にかかる装飾歯において、装飾歯Dが希望者の被装飾歯の表面に装着されたとき、飾歯の裏面の全部または一部が被装飾歯の表面に接触しない、つまり、飾歯の裏面と被装飾歯の表面との間に隙間ができるように構成してもよい。このように構成された装飾歯であれば、例えば、被装飾歯に矯正用のワイヤが取り付けられた状態でも、飾歯がワイヤの上から被装飾歯を覆うことができる。この装飾歯の作製方法としては、例えば、前述した第1材料を築盛する前に模型Mに塗布するワックスとして、例えば、蝋でできた板状のワックスを用いるとよい。この板状のワックスを湯などで温めて柔らかくして、所望の隙間に相当する厚さとなるよう模型歯に築盛し、その上から前述のとおり第1材料をはじめとする各材料を築盛していく。板状のワックスは、先に説明した実施の形態同様、模型Mから取り外された装飾歯の半完成品を熱湯の入っている容器などに入れたときに溶ける。その結果、装着したときに、溶ける前の板状のワックスの厚さの分だけ、飾歯の裏面と被装飾歯の表面との間に隙間ができる装飾歯を得ることができる。
以下、本発明にかかる装飾歯の特徴を、まとめて記載しておく。
(特徴1)
被装飾歯の表面を装飾する飾歯と、
被装飾歯の根元の歯肉の表面に接着される飾歯肉と、
を備え、
飾歯の根元側が飾歯肉と連結していて、
飾歯の先端側には、歯肉の表面に飾歯肉の裏面が接着されたときに、被装飾歯の頂部を覆う突起部が設けられている、
ことを特徴とする装飾歯。
(特徴2)
歯肉の表面に飾歯肉の裏面が接着されたときに、飾歯の裏面の一部は被装飾歯の表面に接触しない、
特徴1記載の装飾歯。
(特徴3)
飾歯の裏面と飾歯肉の裏面との連結部には、歯肉の表面に飾歯肉の裏面が接着されたときに、被装飾歯の歯頸部に係合する係合部が設けられている、
特徴1または2記載の装飾歯。
(特徴4)
飾歯の高さ方向の長さは、被装飾歯の高さ方向の長さよりも長い、
特徴1乃至3のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴5)
飾歯の高さ方向の長さは、被装飾歯の高さ方向の長さよりも短い、
特徴1乃至3のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴6)
飾歯の幅方向の長さは、被装飾歯の幅方向の長さよりも長い、
特徴1乃至5のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴7)
飾歯の幅方向の長さは、被装飾歯の幅方向の長さよりも短い、
特徴1乃至5のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴8)
飾歯肉は、被装飾歯の根元の歯肉と、被装飾歯に隣接する別の歯の根元の歯肉とを覆う、
特徴1乃至7のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴9)
歯肉の表面に飾歯肉の裏面が接着されたときに、飾歯肉の一部が被装飾歯の表面の一部を覆う、
特徴1乃至8のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴10)
飾歯の数は1で、被装飾歯の数は複数で、
複数の被装飾歯の表面は、飾歯で装飾される、
特徴1乃至9のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴11)
飾歯の数は複数で、被装飾歯の数は1で、
被装飾歯の表面は、複数の飾歯で装飾される、
特徴1乃至9のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴12)
被装飾歯の数は複数で、
複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯を備え、
飾歯肉は、複数の被装飾歯の一部または全部の被装飾歯の根元の歯肉の表面を覆う、
特徴1記載の装飾歯。
(特徴13)
飾歯肉は、複数の被装飾歯の一部の被装飾歯の根元の歯肉のみの表面を覆い、
複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯のそれぞれは、他の飾歯のいずれかと連結している、
特徴12記載の装飾歯。
(特徴14)
複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯のそれぞれの高さは異なり、
複数の飾歯のそれぞれの先端は、略直線状である、
特徴12または13記載の装飾歯。
(特徴15)
複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯のそれぞれの厚さは異なり、
複数の飾歯のそれぞれの外面は、略曲面状である、
特徴12乃至14のいずれかに記載の装飾歯。
(特徴16)
飾歯は、被装飾歯の模型の表面に築盛された飾歯用材料を硬化して作製され、
飾歯肉は、歯肉の模型の表面に築盛された歯肉用材料を硬化して作製され、
歯肉用材料の色と飾歯用材料の色とは異なる、
特徴1記載の装飾歯。
(特徴17)
飾歯の表面には装飾物が配置され、
装飾物が配置された飾歯の表面は、被膜材で被膜されている、
特徴1記載の装飾歯。
1 天然歯・人口歯
2〜6 装飾歯(天然歯・人口歯)
10 模型歯群
11〜16 模型歯
10x 模型歯肉
20 飾歯群
22〜26 飾歯
22a〜26a 突起部
22b〜26b 係合部
30 飾歯肉
D 装飾歯
L1 上唇
L2 下唇
M 被装飾歯の模型
X 被装飾歯の頂部
Y 被装飾歯の歯頸部

Claims (16)

  1. 被装飾歯の表面を装飾する飾歯と、
    上記被装飾歯の根元の歯肉の表面に接着される飾歯肉と、
    を備え、
    上記飾歯の根元側が上記飾歯肉と連結していて、
    上記飾歯の先端側には、上記歯肉の表面に上記飾歯肉の裏面が接着されたときに、上記被装飾歯の頂部を覆う突起部が設けられてい
    上記歯肉の表面に上記飾歯肉の裏面が接着されたときに、上記飾歯の裏面の一部は上記被装飾歯の表面に接触しない、
    ことを特徴とする装飾歯。
  2. 上記飾歯の裏面と上記飾歯肉の裏面との連結部には、上記歯肉の表面に上記飾歯肉の裏面が接着されたときに、上記被装飾歯の歯頸部に係合する係合部が設けられている、
    請求項1記載の装飾歯。
  3. 上記飾歯の高さ方向の長さは、上記被装飾歯の高さ方向の長さよりも長い、
    請求項1または2記載の装飾歯。
  4. 上記飾歯の高さ方向の長さは、上記被装飾歯の高さ方向の長さよりも短い、
    請求項1または2記載の装飾歯。
  5. 上記飾歯の幅方向の長さは、上記被装飾歯の幅方向の長さよりも長い、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の装飾歯。
  6. 上記飾歯の幅方向の長さは、上記被装飾歯の幅方向の長さよりも短い、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の装飾歯。
  7. 上記飾歯肉は、上記被装飾歯の根元の歯肉と、上記被装飾歯に隣接する別の歯の根元の歯肉とを覆う、
    請求項1乃至6のいずれかに記載の装飾歯。
  8. 上記歯肉の表面に上記飾歯肉の裏面が接着されたときに、上記飾歯肉の一部が上記被装飾歯の表面の一部を覆う、
    請求項1乃至7のいずれかに記載の装飾歯。
  9. 上記飾歯の数は1で、上記被装飾歯の数は複数で、
    上記複数の被装飾歯の表面は、上記飾歯で装飾される、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の装飾歯。
  10. 上記飾歯の数は複数で、上記被装飾歯の数は1で、
    上記被装飾歯の表面は、上記複数の飾歯で装飾される、
    請求項1乃至8のいずれかに記載の装飾歯。
  11. 上記被装飾歯の数は複数で、
    上記複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯を備え、
    上記飾歯肉は、上記複数の被装飾歯の一部または全部の被装飾歯の根元の歯肉の表面を覆う、
    請求項1記載の装飾歯。
  12. 上記飾歯肉は、上記複数の被装飾歯の一部の被装飾歯の根元の歯肉のみの表面を覆い、
    上記複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯のそれぞれは、他の飾歯のいずれかと連結している、
    請求項11記載の装飾歯。
  13. 上記複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯のそれぞれの高さは異なり、
    上記複数の飾歯のそれぞれの先端は、略直線状である、
    請求項11または12記載の装飾歯。
  14. 上記複数の被装飾歯のそれぞれに対応する複数の飾歯のそれぞれの厚さは異なり、
    上記複数の飾歯のそれぞれの外面は、略曲面状である、
    請求項11乃至13のいずれかに記載の装飾歯。
  15. 上記飾歯は、上記被装飾歯の模型の表面に築盛された飾歯用材料を硬化して作製され、
    上記飾歯肉は、上記歯肉の模型の表面に築盛された歯肉用材料を硬化して作製され、
    上記歯肉用材料の色と上記飾歯用材料の色とは異なる、
    請求項1記載の装飾歯。
  16. 上記飾歯の表面には装飾物が配置され、
    上記装飾物が配置された飾歯の表面は、被膜材で被膜されている、
    請求項1記載の装飾歯。
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