JPH0567915U - 光ヘッド装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 レーザ光に対する偏向感度が、対物レンズ６
を搭載した可動キャリッジ４とガルバノミラー２との距
離によって大きく変化しないガルバノミラー型光ヘッド
装置を提供する。 【構成】 ガルバノミラーの回転軸を、ガルバノミラー
２の表面から見て、可動キャリッジ４の後方背面側に配
置し、可動キャリッジ４の位置によって、偏向感度が大
きく変化しない構成とした光ヘッド装置。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、光ディスク装置の光学系におけるオートトラッキング用ガルバノミ ラー機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

光ディスク装置の媒体の記録トラックの偏心に対してレーザ読み取り光を追従 させる目的で、光学系からの出射光を可動するミラーによって偏向させるガルバ ーミラーと呼ばれる機構が従来から提案されている。

【０００３】 その構造は、図５で示すようにレーザ光源からの入射光線の入射点付近を中心 に微小に回転するようになっている。この動作によって記録媒体７上の光ビーム 位置は図の点線のように移動し、媒体７の偏心に合わせて変化する。

【０００４】 対物レンズ６と立上げミラー５は本図には記載していないがアクセス時に記録 媒体７の記録範囲全体にわたって可動する事ができる可動キャリッジ４上に搭載 されている。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

以上の様に、ガルバノミラーの回転によってレーザ光を媒体の偏心に合わせて 偏向する方法では、レーザ光の偏向は、ガルバーミラー表面を中心にした回転で 行われるため、対物レンズを搭載した可動キャリッジ４とガルバノミラー２との 距離によって、媒体表面でのレーザ光の移動量、すなはち駆動電流に対する偏向 感度が大きく変化するという欠点があった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ガルバノミラーの回転軸を、ガルバノミラーの表面から見て、可動 キャリッジの立上げミラーの後方背面側に配置し、可動キャリッジの位置によっ て、ガルバノミラーの偏向感度が大きく変化しない構成とする。

【０００７】

【実施例】

以下に本考案の一実施例について図面を参照して説明する。

【０００８】 図１、図２、図３、図４は本考案による光ヘッド装置の構成を示すものであり 、図１（ａ），（ｂ）は上面図と側面図であり、図２は基本的な光路の側面図、 図３（ａ），（ｂ）は本考案に係る部分のみの上面図と側面図、図４は動作中の 側面図である。

【０００９】 ガルバノミラーベース３は２本の腕８によって支えられ、回転軸（ヒンジ部） １０を中心に円弧状に回転可能となっている。

【００１０】 このガルバノミラーベース３は駆動コイル１１が取り付けられ、この駆動コイ ル１１の中心に磁界が交差するよう永久磁石１２が光ヘッドベースに固定されて おり、駆動コイル１１に流す電流によって回転する。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、ガルバノミラーベースはほぼ平行に上下 する。

【００１２】 従って、可動キャリッジの位置によって、偏向感度が大きく変化することはな い。

【図面の簡単な説明】

【図１（ａ）】本考案を示す上面図。

【図１（ｂ）】本考案を示す側面図。

【図２】基本的な光路の側面図

【図３（ａ）】本考案の主要部を示す上面図。

【図３（ｂ）】本考案の主要部を示す側面図。

【図４】本考案の動作状態を示す側面図。

【図５】従来例の動作状態を示す側面図。

【符号の説明】

１ 固定光学系 ２ ガルバノミラー ３ ガルバノミラーベース ４ 可動キャリッジ ５ 立ち上げミラー ６ 対物レンズ ７ 記録媒体（光ディスク） ８ 腕 ９ 可動キャリッジ駆動部 １０ ガルバノミラーベース回転軸（ヒンジ） １１ ガルバノミラーベース駆動コイル １２ 永久磁石

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 対物レンズと、この対物レンズを光軸方
   向に微小移動可能に備えたアクチュエータ可動部と、こ
   の対物レンズに光線を断続自在に照射させる固定光学素
   子手段と、前記対物レンズとの間に位置し、前記光線を
   対物レンズ方向または固定光学素子手段方向に反射する
   ガルバノミラー手段を備えた光ヘッド装置において、 前記ガルバノミラー手段は、回転軸が可動キャリッジ部
   の後方に配置することを特徴とする光ヘッド装置。