JPH0567345A - 光基板型光情報記録再生装置 - Google Patents

光基板型光情報記録再生装置

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JPH0567345A
JPH0567345A JP3229197A JP22919791A JPH0567345A JP H0567345 A JPH0567345 A JP H0567345A JP 3229197 A JP3229197 A JP 3229197A JP 22919791 A JP22919791 A JP 22919791A JP H0567345 A JPH0567345 A JP H0567345A
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JP
Japan
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optical
light
transparent substrate
polarization plane
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Withdrawn
Application number
JP3229197A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Yamamoto
修 山本
Saburo Yamamoto
三郎 山本
智彦 ▲吉▼田
Tomohiko Yoshida
Shoshichi Kato
昭七 加藤
Masumi Nakamichi
眞澄 中道
Toshimasa Hamada
敏正 浜田
Kaneki Matsui
完益 松井
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置構成の小型化および軽量化が図れると共
に、迷光による悪影響を確実に排除でき、誤動作が生じ
ることがない光基板型光情報記録再生装置を実現する。 【構成】 透明基板10の長手方向一端面に実装された
半導体レーザ11から透明基板10の内部に向けて出射
され、回折格子12、ホログラムビームスプリッタ1
5、ホログラムレンズ23を経て対物レンズ14により
光ディスク7に集光され、続いて、光ディスク7から反
射され、対物レンズ14、ホログラムレンズ23、ホロ
グラムビームスプリッタ15を経て、ミラー19によっ
て反射され、多分割光検出器16に検出されるレーザ光
の本来の光路から外れた位置、例えば回折格子12の周
辺部に別の回折格子101を形成し、これにより迷光1
02、103を透明基板10の外部に放出して多分割光
検出器16のS/N比を向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザ光を使用する情
報処理分野において用いられる光基板型光情報記録再生
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンパクトディスク装置、ビデオ
ディスク装置、書込み型光ディスク装置、書き換え型光
ディスク装置および光カード装置等のように、レーザ光
を利用して光ディスク等の媒体上に微少な光スポットを
形成し、これにより情報を再生または記録する情報機器
が広く使用されるようになって来ている。
【0003】ところで、従来のコンパクトディスク装置
の中心部分を構成する信号処理光学系は、コリメータレ
ンズ、回折格子、ハーフプリズム、ミラープリズム、対
物レンズ等の各種レンズ、光検出器および半導体レーザ
等の多数の光学部品で構成されていた。また、対物レン
ズを光ディスクに対して接離移動させるアクチュエータ
等の電気部品が並設されていた。
【0004】このため、光学部品の部品点数が増え、装
置構成が大型化、重量化且つ複雑化するという欠点があ
った。
【0005】そこで、最近ではこれらの光学部品の部品
点数を削減し、小型化を図る目的で、ホログラムピック
アップと呼ばれる信号処理光学系を有する光情報記録再
生装置が提案されて来ている。図5はこの種のホログラ
ムピックアップの一従来例を示す。以下にその構成の概
略を説明する。
【0006】半導体レーザ1から上方に出射されるレー
ザ光は、回折格子2、ホログラムビームスプリッタ5お
よびコリメータレンズ3を透過した後、対物レンズ4に
より光ディスク8上に集光される。対物レンズ4は図示
しないアクチュエータにより光ディスク8に対して接離
移動可能になっており、これにより集光スポットが合焦
点状態で光ディスク8のピットに集光される。
【0007】なお、回折格子2は入射光を0次、±1次
の3本の光ビームに回折する。±1次の回折光も光ディ
スク8上の別の位置に集光され、トラッキングエラー信
号を検出するために利用される。
【0008】一方、光ディスク8からの反射光は上記と
は逆の経路で対物レンズ4およびコリメータレンズ3を
通過し、ホログラムビームスプリッタ5で回折されて多
分割光検出器6上のいくつかの集光点に集光される。こ
れらの集光点に集光される光を利用して、記録信号、フ
ォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号の検
出が行われる。
【0009】このホログラムピックアップは、部品点数
が削減され、装置構成が簡略化される利点を有するもの
の、各光学部品相互間の位置調整が必要であるため、製
作に手間取るという欠点があつた。また、小型化を図る
上でも限界があった。
【0010】このような従来技術の問題点を解決するも
のとして、本願出願人が特願平3−164621で提案
した光集積回路(ホログラムピックアップ)がある。こ
れは、該光集積回路の構成要素である光学部品の殆どを
ガラスやプラスチックを材料とした一つの透明基板上に
一体形成することにより、部品点数の削減を図ると共
に、光学部品相互間の位置調整を不要にする。それ故、
この光集積回路によれば、小型、軽量、かつ製作性の向
上が図れる信号処理光学系を実現できるので、該光集積
回路を応用すれば薄型で軽量、高速の光情報処理装置が
可能になる。以下にその理由を示す。
【0011】図6はこの光集積回路の構成を示す。ブロ
ック状をなす透明基板10の長手方向一端面にはレーザ
光を透明基板10の内部に向けて出射する半導体レーザ
11が実装されている。半導体レーザ11から出射され
たレーザ光は透明基板10の下面10aの一端側に形成
された回折格子12で0次、±1次の3本の光ビームに
回折される。続いて、この3本の光ビームは透明基板1
0の上面10bの長手方向中央部に形成されたホログラ
ムビームスプリッタ15、透明基板10の下面10aの
他端側に形成されたホログラムレンズ23および基板上
面10bのホログラムレンズ23の上方に相当する部分
に形成された対物レンズ14を介して光ディスク7のピ
ット8上に集光され、3つの光スポットを形成する。
【0012】これは、いわゆる3ビーム法と呼ばれるト
ラッキングエラー信号を検出する方法であり、中央の0
次の光スポットでピット8に記録されているピット情報
を検出する一方、±1次の光ビームによる両側の光スポ
ットを利用してトラッキングエラー信号を検出し、0次
の光スポットを所望のトラックに固定するサーボ信号を
得る。
【0013】光ディスク7に集光されたレーザ光は、デ
ィスク面より反射され、対物レンズ14、ホログラムレ
ンズ23を通り、ホログラムビームスプリッタ15で回
折され、続いて、回折格子12に並設されたミラー19
で反射された後、多分割光検出器16に集光される。こ
れにより、再生信号フォーカスエラー信号、トラッキン
グエラー信号が検出される。
【0014】この光集積回路の信号処理光学系は、各光
学部品を一体成型加工で作製することができるので、光
学部品相互間の位置調整が不要になる。従って、製作性
の向上が図れる。また、レーザ光が透明基板10内部を
折り返して進行するので、装置構成の小型化、軽量化が
図れる。
【0015】なお、書込み型光ディスク装置では、上記
した回折格子12の代わりに3つの発光点を有する半導
体レーザを用いる。すなわち、この3つの発光点のうち
両側のものは光ディスクに書込みがなされない低光出力
で発光し、トラッキングエラー信号の検出に用いられ
る。そして、中央の発光点からのレーザ光は高光出力で
発光されて光ディスクに対する記録が行われる一方、低
光出力で発光されて情報再生に用いられる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
光集積回路は、信号処理に供されない不要なレーザ光が
透明基板10の内面で反射を繰り返した後に光検出器1
6に入射される迷光の問題があった。すなわち、該迷光
に起因して検出精度が劣化するという問題があった。特
に、上記構成の光集積回路では、回折格子12、ホログ
ラムビームスプリッタ15、ホログラムレンズ23の不
要な回折光が透明基板10の内面で全反射を繰り返し
て、光検出器16に入射されるため、信号光のS/N比
およびフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号
のS/N比が低下し、しばしば誤動作を生じるという問
題があった。
【0017】本発明はこのような従来技術の問題点を解
決するものであり、装置構成の小型化、軽量化が図れる
と共に、迷光による悪影響を確実に排除でき、誤動作が
生じることがない光基板型光情報記録再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0018】
【問題を解決するための手段】本発明の光基板型光情報
記録再生装置は、ブロック状をなす透明基板に、多種多
様な光学部品を一体形成し、該透明基板の内部をレーザ
光が伝搬するようにした光基板型光情報記録再生装置に
おいて、該透明基板の該レーザ光の本来の光路から外れ
た位置に、該透明基板内で反射されて迷光となる光を外
部に放出する回折格子を一体形成してなり、そのことに
より上記目的が達成される。
【0019】また、本発明の光基板型光情報記録再生装
置は、ブロック状をなす透明基板に、レーザ光源や光検
出器等の多種多様な光学部品を一体形成し、該透明基板
の内部をレーザ光が伝搬するようにした光基板型光情報
記録再生装置において、該光検出器に検出される信号光
の経路に偏波面変換用光学部品および偏波面選択用光学
部品を設けてなり、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0020】前記偏波面変換用光学部品としては、直線
偏光と円偏光および楕円偏光との変換機能を有するもの
或は直線偏光の偏波面回転機能を有すものが好ましい。
【0021】
【作用】上記のように回折格子により透明基板内部の迷
光を外部に放出するものとすると、迷光が透明基板に一
体形成される光学部品の内の光検出器に検出されること
がない。従って、該光検出器のS/N比を向上できる。
【0022】また、上記のように信号光の経路に偏波面
変換用光学部品および偏波面選択用光学部品を設ける
と、これらにより迷光成分が光検出器に入射するのを防
止できる。従って、最終的に該信号光を検出する光検出
器のS/N比を向上できる。
【0023】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。
【0024】(第1実施例)図1は本発明光基板型光情
報記録再生装置の第1実施例を示す。透明基板1はブロ
ック状をなし、透明ガラス又は透明プラスチックによっ
て作製される。透明基板10の図上左側に相当する長手
方向一端面は傾斜面10cになっており、該傾斜面10
cに半導体レーザ11が実装されている。半導体レーザ
11から出射されるレーザ光は透明基板10の内部を進
行し、透明基板10の下面10aにおける一端側に一体
形成された回折格子12に入射する。回折格子12はレ
ーザ光を0次、±1次の3本の光ビームに回折する。
【0025】続いて、この3本の光ビームは透明基板1
0の上面10bの長手方向中央部に形成されたホログラ
ムビームスプリッタ15、透明基板10の下面10aの
他端側に形成されたホログラムレンズ23および基板上
面10bのホログラムレンズ23の上方に相当する部分
に形成された対物レンズ14を介して光ディスク7のピ
ット上に集光され、3つの光スポットを形成する。
【0026】中央の0次の光スポットを利用してピット
に記録されているピット情報が検出される。また、0次
の両側に位置する±1次の光スポットを利用してトラッ
キングエラー信号が検出され、0次の光スポットを所望
のトラックに固定するサーボ信号が得られる。
【0027】光ディスク7に集光されたレーザ光は、デ
ィスク面より反射され、対物レンズ14、ホログラムレ
ンズ23を通り、ホログラムビームスプリッタ15で回
折され、続いて、回折格子12に並設されたミラー19
で反射された後、多分割光検出器16に集光される。こ
れにより、再生信号フォーカスエラー信号、トラッキン
グエラー信号が検出される。
【0028】ところで、半導体レーザ11から出射され
るレーザ光は放射角が広いため回折格子12の周囲にも
入射される。図中破線で示すように、この入射光は透明
基板10の下面10aによって基板内部に向けて反射さ
れる不要光、すなわち迷光102となる。また、回折格
子12によって回折される回折光の中には、上記した0
次、±1次の回折光の他に、高次の回折光も存在する。
この高次の回折光も回折角が大きいため、ホログラムビ
ームスプリッタ15の周辺部に入射し、ここで基板内部
に向けて反射される迷光103となる。
【0029】このような迷光102、103を放置する
と、上記したように多分割光検出器16のS/N比が低
下し、光基板型光情報記録再生装置の誤動を招来する。
そこで、本実施例では回折格子12およびホログラムビ
ームスプリッタ15の周辺部を含む透明基板10の下面
10aおよび上面10bに別の回折格子101、101
をそれぞれ一体形成し、これらの回折格子101、10
1により迷光102、103を透明基板10の外部に有
効に放出する構成をとる。
【0030】図示するように、この回折格子101は透
明基板10の長手方向両端面にも形成されている。すな
わち、本実施例では上記した光学部品の位置を除く透明
基板10の全面に回折格子101が形成されている。こ
のような構成によれば、同様に光ディスク7およびホロ
グラムレンズ23からの戻り光であって、ホログラムレ
ンズ23、ホログラムビームスプリッタ15および回折
格子12の周辺部に入射する0次光を含む不要な次数の
迷光を透明基板10の外部に確実に放出することができ
る。
【0031】従って、本実施例の光基板型光情報記録再
生装置によれば、S/N比の低下を来す迷光を多分割光
検出器16が検出することがない。
【0032】(第2実施例)図2は本発明の第2実施例
を示す。この第2実施例では、透明基板10内の光路中
に偏波面変換要素(偏波面変換用光学部品)111、即
ち、いわゆる偏光子と偏波面選択要素(偏波面選択用光
学部品)112とを形成し、これらによって迷光103
が多分割光検出器16によって検出されるのを防止する
構成する。
【0033】偏波面変換要素111は対物レンズ14の
入射側に形成される。該偏波面変換要素111は、例え
ば、所望の結晶方位に切り出され、所望の厚みを有する
水晶板で構成され、透明基板10の上面10bに貼り付
けられて固定されている。この偏波面変換要素111は
入射光を直線偏光から円偏光に変換する機能を有する。
また、偏波面選択要素112は多分割光検出器16の入
射側に形成される。該偏波面選択要素112は紙面に垂
直な方向の偏波面を有する光のみを検出する機能を有す
る。それ故、該偏波面選択要素112を通して入射光を
検出する多分割光検出器16も同様にこの方向の偏波面
を有する入射光のみを検出する。
【0034】以下にその詳細を説明する。但し、上記第
1実施例と対応する部分については同一の番号を付し、
構造等の詳細については省略する。
【0035】半導体レーザ11は図中に記号←→で示す
ように紙面に平行な偏波面を有し、該半導体レーザ11
から透明基板10の内部に向けて出射されるレーザ光
は、回折格子12、ホログラムビームスプリッタ15、
ホログラムレンズ23を通って、偏波面変換要素111
に入射する。このレーザ光は偏波面変換要素111によ
り直線偏光から円偏光に変換される。続いて、レーザ光
は対物レンズ14により光ディスク7のピット8に集光
される。
【0036】光ディスク7から反射されたレーザ光は光
偏波面変換要素111に再入射し、該偏波面変換要素1
11によって直線偏光に変換される。この時、レーザ光
は図中に中心部が黒丸の同心円からなる記号で示すよう
に、半導体レーザ11の出射光と直角の紙面に垂直な偏
波面を有する。続いて、レーザ光はホログラムレンズ2
3を通り、ホログラムビームスプリッタ15によって分
離され、その後、ミラー19によって反射され、偏波面
選択要素112を通して多分割光検出器16に入射す
る。
【0037】上記のように偏波面選択要素112は紙面
に垂直な偏波面を有するレーザ光のみを通して多分割光
検出器16に検出させるので、この垂直方向の偏波面を
有する光ディスク7からの反射光、すなわち前記レーザ
光は多分割光検出器16により検出されることになる。
【0038】これに対して透明基板10内で多重反射を
繰り返される迷光は多分割光検出器16により検出され
ることがない。すなわち、今、一例として、図中破線で
示される迷光103を例にとって説明すると、この迷光
103は偏波面変換要素111を通過しないため、紙面
に垂直な偏波面を有せず図中の記号←→で示すように紙
面に水平な偏波面を有する光である。従って、該迷光1
03が偏波面選択要素112を通して多分割光検出器1
6により検出さることがない。それ故、本実施例によれ
ば迷光103の悪影響を確実に排除でき、多分割光検出
器16のS/N比を向上できる。
【0039】なお、上記実施例では、偏波面変換要素1
11として、直線偏光と円偏光しの変換機能を有するも
のを用いたが、直線偏光と楕円偏光との変換機能を有す
る偏波面変換要素を用いてもよい。
【0040】(第3実施例)図3は本発明の第3実施例
を示す。この第3実施例では、偏波面変換要素111を
ホログラムレンズ23の周辺部に配置する構成をとる。
こうような構成によれば、レーザ光がこの部分を4回通
過することになり、その分、光路長を稼げるので、透明
基板10の厚みが上記第1、第2実施例の透明基板10
の厚みの1/2で良いことになる。従って、本実施例に
よれば、上記実施例同様の効果を奏することができるこ
とはもちろんのこと、光基板型光情報記録再生装置の重
量を更に一層低減できる利点がある。
【0041】なお、上記実施例と対応する部分について
は同一の番号を付し、具体的な説明については省略す
る。
【0042】(第4実施例)図4は本発明の第4実施例
を示す。上記第2、第3実施例では偏波面変換要素11
1として直線偏光と円偏光の変換機能をもつものを用い
たが、本実施例では、Bi置換ガーネット、YIG、B
12SiO20、ZnSe等の材質からなるファラデー回
転素子等のように直線偏波の偏波面を回転する機能をも
つ偏波面変換要素を用いる。
【0043】図4に示すようにファラデー回転素子12
1はホログラムレンズ23の周辺部に形成されており、
透明基板10の前後両側面の対応する位置に該ファラデ
ー回転素子121に磁界を与える永久磁石122が配設
される。
【0044】また、本実施例の偏波面選択要素112
は、透明基板10の一部を形成するプリズム114と、
該プリズム114の入射面、すなわち多分割光検出器1
6に向かう光の入射面となる面に形成された誘電体多層
膜113とで構成されている。このような構成の偏波面
選択要素112はP偏光成分を透過し、S偏光成分を反
射する。
【0045】プリズム114は誘電体多層膜113を貼
付した後、接着剤を用いて透明基板の長手方向一端面に
接着される。そして、接着後に透明基板10の傾斜面1
0cとなるプリズム114の一面に半導体レーザ11お
よび多分割光検出器16が形成される。
【0046】本実施例において、半導体レーザ11から
出射され、光ディスク7に集光された後反射されるレー
ザ光は以下のようにして多分割光検出器16に検出され
る。すなわち、半導体サーザ11から出射され、紙面に
垂直な方向の偏波面を有するレーザ光は、回折素子1
2、ホログラムビームスプリッタ15、ホログラムレン
ズ23およびファラデー回転素子121を通り、対物レ
ンズ14により光ディスク7に集光される。ファラデー
回転素子121を通る時、レーザ光の偏波面は45°回
転される。
【0047】光ディスク7からの反射光は対物レンズ1
4を経てファラデー素子121を通り、その後、ホログ
ラムビームスプリッタ15、ミラー19を経て、偏波面
選択要素112を通して多分割光検出器16により検出
される。反射光はファラデー回転素子121を通過する
際に偏波面が再度45°回転される。従って、半導体レ
ーザ11から出射されたレーザ光は結局偏波面が90°
回転された状態で多分割光検出器16に入射することに
なる。すなわち、紙面に水平な偏波面を有するレーザ光
となるので、誘電体多層膜114を透過し、プリズム1
13を通して多分割光検出器16に検出される。
【0048】これに対して、ファラデー回転素子121
を通過しない不要光、すなわち迷光は紙面に垂直な偏波
面を有するため、誘電体多層膜113を通過することが
できず、多分割光検出器16には入射しない。従って、
本実施例においても、上記実施例同様に多分割光検出器
16のS/N比を向上できる。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の光基板型光情報記録再生
装置によれば、透明基板の内部で発生する迷光が回折格
子により基板外に確実に放出されるので、光学部品の内
の光検器のS/N比を向上できる。従って、検出精度を
向上でき、誤動作を生じることがない。また、光検出器
を含む多種多様な光学部品が透明基板に一体形成されて
いるので、光学部品相互間の位置調整が不要になる。従
って、製作性の向上が図れる。更には、レーザ光が透明
基板の内部を折り返して進行するので、装置構成の小型
化、軽量化が図れるという利点もある。
【0050】また、請求項2〜請求項4記載の光基板型
光情報記録再生装置によれば、偏波面変換用光学部品お
よび偏波面選択用光学部品により迷光成分が光検出器に
入射するのを防止できるので、最終的に該信号光を検出
する光検出器のS/N比を向上できる。従って、請求項
1記載の光基板型光情報記録再生装置同様に、検出精度
を向上でき、誤動作を生じることがない。また、同様に
製作性の向上および装置構成の小型化、軽量化が図れ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光基板型光情報記録再生装置の第1実施
例を示す側面図。
【図2】本発明光基板型光情報記録再生装置の第2実施
例を示す側面図。
【図3】本発明光基板型光情報記録再生装置の第3実施
例を示す側面図。
【図4】本発明光基板型光情報記録再生装置の第4実施
例を示す側面図。
【図5】従来のホログラムピックアップを示す斜視図。
【図6】本願出願人が先に提案した光集積回路を示す斜
視図。
【符号の説明】
7 光ディスク 10 透明基板 10a 透明基板の下面 10b 透明基板の上面 11 半導体レーザ 12 回折格子 13 コリメータレンズ 14 対物レンズ 15 ホログラムビームスプリッタ 16 多分割光検出器 19 ミラー 101 回折格子 102、103 迷光 111 偏波面変換要素 112 偏波面選択要素 113 誘電体多層膜 114 プリズム 121 ファラデー回転素子 122 永久磁石
フロントページの続き (72)発明者 加藤 昭七 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シヤープ 株式会社内 (72)発明者 中道 眞澄 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シヤープ 株式会社内 (72)発明者 浜田 敏正 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シヤープ 株式会社内 (72)発明者 松井 完益 大阪市阿倍野区長池町22番22号 シヤープ 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブロック状をなす透明基板に、多種多様な
    光学部品を一体形成し、該透明基板の内部をレーザ光が
    伝搬するようにした光基板型光情報記録再生装置におい
    て、 該透明基板の該レーザ光の本来の光路から外れた位置
    に、該透明基板内で反射されて迷光となる光を外部に放
    出する回折格子を一体形成した光基板型光情報記録再生
    装置。
  2. 【請求項2】ブロック状をなす透明基板に、レーザ光源
    や光検出器等の多種多様な光学部品を一体形成し、該透
    明基板の内部をレーザ光が伝搬するようにした光基板型
    光情報記録再生装置において、 該光検出器に検出される信号光の経路に偏波面変換用光
    学部品および偏波面選択用光学部品を設けた光基板型光
    情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】前記偏波面変換用光学部品が直線偏光と円
    偏光および楕円偏光との変換機能を有する請求項1記載
    の光基板型光情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記偏波面変換用光学部品が直線偏光の偏
    波面回転機能を有する請求項1記載の光基板型光情報記
    録再生装置。
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