JPH0567106B2 - - Google Patents

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JPH0567106B2
JPH0567106B2 JP61241122A JP24112286A JPH0567106B2 JP H0567106 B2 JPH0567106 B2 JP H0567106B2 JP 61241122 A JP61241122 A JP 61241122A JP 24112286 A JP24112286 A JP 24112286A JP H0567106 B2 JPH0567106 B2 JP H0567106B2
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JP
Japan
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image
signal
color
address
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JP61241122A
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Yoshinori Abe
Masahiko Matsunawa
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Priority to DE19873751303 priority patent/DE3751303T2/de
Priority to EP19870114653 priority patent/EP0264059B1/en
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Priority to US07/534,379 priority patent/US5029017A/en
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、データ補間を使用して原画像の拡
大・縮小を行なうようにした入出力バツフアを有
する拡大・縮小可能な画像処理装置に関する。
[発明の背景] 原画像を拡大・縮小することのできる画像記録
装置において、画像読取り手段としてCCDなど
の光電変換素子を使用する場合には、光電変換素
子で読み取つた原画像の画素データに対して、拡
大・縮小倍率に応じて適当な画像データを増加し
たり、間引いたりすることによつて拡大・縮小さ
れた画像信号を得るようにしているのが一般的で
ある。
第46図はこのような画像処理装置に使用され
る拡大・縮小を実行するための処理系の一例を示
す要部のブロツク図である。
同図において、40は画像データ用のメモリで
あり、その入力端子41には画像読み取り手段に
よつて読み取られた画像データDが拡大・縮小処
理されて供給される。出力端子42に得られる出
力画像データは記録装置などに供給されて拡大・
縮小画像が再現される。
拡大・縮小を行なう場合には、記録装置の記録
幅によりメモリ40への画像データ量が制限され
るが、その場合にはメモリ40に対するアドレス
発生器47の発生タイミングが拡大・縮小に応じ
て制御される。
そのため、プリセツト可能な第1及び第2のカ
ウンタ43,44が設けられ、夫々のプリセツト
値P1、P2まで、所定周波数のクロツクCK(第4
7図C)をカウントすると、第1及び第2の出力
パルスC1,C2が生成される(第47図D,
E)。
第1の出力パルスC1でフリツプフロツプ45
がセツトされ、第2の出力パルスC2でリセツト
されることにより、同図Fに示すウインドウパル
スWPが形成される。このウインドパルスWPが
ゲート回路46にゲートパルスとして供給され、
ウインドウパルスWPの幅W1だけアドレス発生
器47にクロツクCKが供給される。ただし、こ
のクロツクCKは拡大・縮小された画像データに
同期したクロツクである。
その結果、期間W1だけメモリ40に対するア
ドレスデータが生成されるから、第47図Aの水
平有効域信号H−VALIDにより規制される画像
データ(同図B)のうち、期間W1に対応する画
像データがメモリ40に書込まれる(同図G)。
従つて、プリセツト値P1、P2を拡大・縮小の
倍率に応じて変更すれば、この変更に応じてウイ
ンドウパルスWPの幅W1が変化するので、これ
によつてメモリ40に書込まれる画像データ量が
制限される。
縮小の場合には、ウインドウパルスWPと水平
有効域信号H−VALIDの幅は同じで処理される。
これに対し、拡大の場合には、画像データ数が
増加するので、予めその分を見込んで、水平有効
域信号H−VALIDの幅に対してウインドウパル
スWPの幅を狭くしてデータ数を減らすようにし
ている。
[発明が解決しようとする問題点] ところで、上述した拡大・縮小機能を有する従
来の画像処理装置においては、次のような問題点
を惹起する。
すなわち、第46図に示すような構成では、拡
大・縮小の倍率に応じてメモリ40に書込むべき
画像データ量が制限されるものの、その書込みア
ドレスは倍率に拘らず、常に最初のアドレス(0
アドレス)が指定されることになるから、特に、
画像読み取りあるいは画像記録が原稿(記録紙)
の中央を基準にして実行されるような画像処理装
置に適用する場合には、倍率によつて記録すべき
画像が記録紙の転写領域外になつてしまつたりす
ることが起きる。
例えば、第48図に示すように、Wを画像読み
取り手段の最大読み取り幅(水平有効域幅と等し
い)としたとき、原稿載置台51の中央線1を基
準に原稿52の画像データを読み取り、この中央
線1を基準にして画像が記録されるものでは、等
倍等には、第49図Bに示すように記録されるも
のの、縮小時には、同図Aに示すように記録され
てしまう。
これは、メモリ40における最初の書込みアド
レス、すなわち0アドレスは出力装置(レーザプ
リンタなどの記録装置)の書込み開始位置に対応
しているからである。従つて、記録すべき記録紙
Pのサイズが小さいようなときには、記録紙の転
写領域外になることが考えられ、その場合には縮
小画像を記録紙上に正しく記録することができな
い。
記録紙Pのサイズが大きいようなときでも、縮
小画像は記録紙Pの端に詰めて記録されてしまう
欠点がある。
さらに、拡大処理時には、元の原稿の余白部分
も拡大される結果、第49図Cに示すように拡大
されることになる。そのため、必要な範囲の画像
を所定の記録紙P上に記録できなくなるおそれが
ある。
そこで、この発明は上述した従来の問題点を解
決したものであつて、特に記録すべき画像の欠如
などが発生することなく、常に中央を基準にして
拡大・縮小処理画像を記録することができるよう
にした拡大・縮小可能な画像処理装置を提案する
ものである。
[問題点を解決するための手段] 上述の問題点を解決するために、この発明で
は、画像情報を光電変換して読み取つた画像デー
タを用いて画像の拡大・縮小を行なう拡大・縮小
可能な画像処理装置において、 画像データに対する入力バツフア及び出力バツ
フアが設けられる。
この入力バツフアからの画像データの読み出し
開始アドレス及び出力バツフアへの書き込み開始
アドレスを拡大・縮小処理に応じて変更するよう
にしたことを特徴とするものである。
[作用] 入力バツフアへの読み出し開始アドレスは倍率
(特に画像拡大時)や記録紙サイズに応じて変更
される。
こうすれば、倍率に応じて読み出し開始アドレ
スが変わるので、入力バツフアに書き込まれた画
像データの全てが読み出しの対象とはならない。
従つて、特に拡大処理時でも拡大処理後の画像
データに基づいて、その拡大画像が記録紙の中央
を基準にして記録されるように、入力バツフアの
読み出し開始アドレスが設定される。
同様に、出力バツフアへの書き込み開始アドレ
スは倍率(特に画像縮小時)や記録紙サイズに応
じて変更される。
こうすれば、倍率に応じて書き込み開始アドレ
スが変わるので、0アドレスからこの書き込み開
始アドレスまでは“0”データ(白に相当するデ
ータ)が出力されたのと等価になる。
従つて、縮小画像が記録紙の中央を基準にして
記録されるように、出力バツフアへの書き込み開
始アドレスが設定される。
[実施例] 以下、この発明に係る拡大・縮小可能な画像処
理装置の一例を、中央線1を基準にして読み出し
処理及び記録処理されるタイプのものに適用した
場合につき、第1図以下を参照して詳細に説明す
る。
ただし、以下に示す実施例は、出力装置として
電子写真式カラー複写機を使用したカラー画像処
理装置に適用した場合である。
従つて、まずこの発明が適用されるこのような
カラー画像処理装置の概略構成を第1図を参照し
て説明する。
原稿などの画像情報は画像読み取り装置50で
画像信号に変換されたのち、A/D変換処理、シ
エーデイング補正処理、色分離処理、その他の画
像処理がなされることによつて、各色信号に対応
した所定ビツト数の画像データ、例えば、16階調
(0〜F)の画像データに変換される。
各画像データは拡大・縮小回路2において、拡
大・縮小などの画像処理が直線補間法に基づいて
実行される。この場合、拡大・縮小処理後の画像
データとして使用される補間データは補間テーブ
ル(補間ROM)に格納されており、この補間デ
ータを選択するための信号としては、拡大・縮小
処理前の画像データとデータROMに格納された
補間選択データが使用される。必要な補間選択デ
ータは倍率指定に応じてシステムコントロール回
路80からの指令に基づいて選択される。
画像処理後の画像データは出力装置65に供給
されて、外部で設定された倍率で画像が記録され
る。出力装置65としては、電子写真式のカラー
複写機を使用することができる。
画像読み取り装置50にはCCDなどの画像読
み取り手段を駆動するための駆動モータや露光ラ
ンプなどが付設されているが、これらはシーケン
ス制御回路70からの指令信号により所定のタイ
ミングをもつて制御される。シーケンス制御回路
70には、ポジシヨンセンサ(特に、図示せず)
からのデータが入力される。
操作・表示部75では、倍率指定、記録位置の
指定、記録色の指定などの各種入力データがイン
プツトされたり、その内容などが表示される。表
示手段はLEDなどの素子が使用される。
上述した各種の制御及び画像処理装置全体のコ
ントロール及び状態の管理などはシステムコント
ロール回路80によつて制御される。そのため、
このシステムコントロールはマイクロコンピユー
タ制御が適切である。
図はマイクロコンピユータ制御の一例であつ
て、コントロール回路80と上述した各種の回路
系との間はシステムバス81によつて、必要な画
像処理データ及び制御データの授受が行なわれる
ことになる。
画像読み取り装置50に対しては、画像読み取
り開始信号、シエーデング補正のための開始信
号、記録色指定信号などがシステムバス81を介
して供給される。
拡大・縮小回路2に対しては、操作・表示部7
5で指定された倍率データや、記録する画像の種
類や濃度などに応じて画像データを2値化するた
めの閾値を選択する闘値選択データなどがコント
ロール回路80に取り込まれてからシステムバス
81を介して供給されるものである。
出力装置65に対しては、画像記録のためのス
タート信号や記録紙サイズの選択信号などが供給
される。
続いて、これらの構成要素について、詳細に説
明する。
説明の都合上、まず、この発明に適用できる簡
易形のカラー複写機の構成の一例を第13図を参
照して説明することにする。
図示のカラー複写機は色情報を3種類程度の色
情報に分解してカラー画像を記録しようとするも
のである。分離すべき3種類の色情報として、こ
の例では、黒BK、赤R及び青Bを例示する。
第13図において、200はカラー複写機の要
部の一例であつて、201はドラム状をなす像形
成体で、その表面にはセレンSe等の光導電性感
光体表層が形成され、光学像に対応した静電像
(静電潜像)が形成できるようになされている。
像形成体201の周面にはその回転方向に向か
つて順次以下に述べるような部材が配置される。
像形成体201の表面は帯電器202によつ
て、一様に帯電され、その後、露光ランプ203
によつてその表面が弱い光で一様に露光される。
帯電、露光された像形成体201の表面には各色
分解像に基づく像露光(その光学像を204で示
す)がなされる。
像露光後は所定の現像器によつて現像される。
現像器は色分解像に対応した数だけ配置される。
この例では赤のトナーの現像剤が充填され打た現
像器205と、青のトナーの現像剤が充填された
現像器206と、黒のトナーの現像剤が充填され
た現像器207とが、像形成体201の回転方向
に向つてこれらの順で、順次像形成体201の表
面に対抗配置される。
現像器205〜207は像形成体201の回転
に同期して順次選択され、例えば現像器207を
選択することによつて黒の色分解像に基づく静電
像にトナーが付着することにより、黒の色分解像
が現像される。
現像器207側には転写前帯電器209と転写
前露光ランプ210とが設けられ、これらによつ
てカラー画像を記録体Pに転写しやすくしてい
る。ただし、これらの転写前帯電器209及び転
写前露光ランプ210は必要に応じて設けられ
る。
像形成体201上に現像されたカラー画像若し
くは白黒画像は転写器211によつて、記録体P
上に転写される。転写された記録体Pは後段の定
着器212によつて定着処理がなされ、その後排
紙される。
なお、除電器213は除電ランプと除電用コロ
ナ放電器の一方または両者の組合せからなる。
クリーニング装置214はクリーニングブレー
ドやフアーブラシで構成され、これによつて像形
成体201のカラー画像を転写した後のドラム表
面に付着している残留トナーを除去するようにし
ている。
この除去作業は、現像が行なわれた表面が到達
するときまでには像形成体201の表面から離れ
るようになされていることは周知の通りである。
帯電器202としてはスコロトロンコロナ放電
器などを使用することができる。これは、先の帯
電による影響が少なく、安定した帯電を像形成体
201上に与えることができるからである。
像露光204としては、レーザビームスキヤナ
によつて得られる像露光を利用することができ
る。レーザビームスキヤナの場合には、鮮明なカ
ラー画像を記録することができるからである。
色トナー像を重ね合せるために繰り返される少
なくとも第2回以降の現像については、先の現像
による像形成体201に付着したトナーを後の現
像でずらしたりすることなどがないようにしなけ
ればならない。その意味でこのような現像は非接
触ジヤンピング現像によることが好ましい。
第13図はこのような非接触ジヤンピングによ
つて現像するタイプの現像器を示す。
現像剤としてはいわゆる2成分現像剤を使用す
るのが好ましい。この2成分現像剤は色が鮮明
で、かつトナーの帯電制御が容易だからである。
第2図は画像読み取り装置50の一例を示す。
同図において、原稿52のカラー画像情報(光
学像)はダイクロイツクミラー55において、2
つの色分解像に分離される。この例では、赤Rの
色分解像とシアンCyの色分解像とに分離される。
そのため、ダイクロイツクミラー55のカツトオ
フは600nm程度のものが使用される。これによ
つて、赤成分が透過光となり、シアン成分が反射
光となる。
赤R及びシアンCyの各色分解像は夫々CCDな
どの画像読み取り手段56,57に供給されて、
夫々から赤成分R及びシアン成分Cyのみの画像
信号が出力される。
第3図は、画像信号R,Cyの各種のタイミン
グ信号との関係を示し、水平有効域信号H−
VALID(同図C)はCCD56,57の最大原稿
読み取り幅W(第48図参照)に対応し、同図F
及びGに示す画像信号R,Cyは同期クロツク
CLK1(同図E)に同期して読み出される。
これらの画像信号R,Cyは正規化用のアンプ
58,59を介してA/D変換器60,61に供
給されることにより、所定ビツト数のデジタル信
号に変換される。
このデジタル画像信号はシエーデイング補正さ
れる。63,64は同一構成のシエーデング補正
回路を示す。その具体例は後述する。
シエーデイング補正されたデジタルカラー画像
信号は次段の色分離回路150に供給されて、カ
ラー画像記録に必要な複数の色信号に分離され
る。
上述の例では、赤R、青B及び黒BKの3色で
カラー画像を記録するようにしたカラー記録装置
であるので、色分離回路150ではこれら3色の
色信号R,B,BKに分解されることになる。色
分離の具体例については後述する。
色信号R,B,BKは色選択回路160におい
てそのうちの1つの色信号が選択される。これ
は、上述したように、像形成体201の1回転に
つき1色のカラー画像が現像されるような画像形
成処理プロセスを採用しているからであり、像形
成体201の回転に同期して現像器205〜20
7が選択されると共に、これに対応した色信号が
色選択回路160において選択されることにな
る。
端子170には色信号に対する選択信号G1〜
G3が供給される。この選択信号G1〜G3は、
3色記録、つまり通常のカラー記録モード(マル
チカラーモード)の場合と、単色記録、つまり色
指定記録モード(モノカラーモード)の場合とに
よつて、出力すべき色信号を選択するため使用さ
れるもので、システムコントロール回路80から
供給される。
なお、カラー原稿から3色の色信号に分離する
色分離処理は像形成体201の1回転毎に実行さ
れるが、像形成体201の予備回転中に1回だけ
実行するようにしてもよい。
さて、原稿にランプを照射して反射光をレンズ
で集光し、画像を読み取る装置においては、ラン
プ、レンズなどの光学的問題からシエーデングと
呼ばれる不均一な光像が得られる。
第4図において、主走査方向の画像データをV
1,V2,…Vnとすると、その主走査方向の両
端でレベルが下がつている。そこで、これを補正
するためにシエーデング補正回路63,64で
は、次のような処理を行なつている。
第4図でVRは画像レベルの最大値、V1は均
一濃度の基準白色板(図示せず)の白色を読み込
んだときの1ビツト目の画像レベルである。実際
に、画像を読み取つたときの画像レベルをd1と
すると、補正された画像の階調レベルd1′は次
のようになる。
d1′=d1×VR/V1 この補正式が成立するように各画素の画像デー
タごとにその補正が行なわれる。
第5図はシエーデング補正回路63の一例を示
す。
RAMなどで構成された第1のメモリ66a
は、白色板を照射したときに得られる1ライン分
の正規化用の信号(シエーデイング補正データ)
を読み込むためのメモリである。
第2のメモリ66bは画像読み取り時に、第1
のメモリ66aに記憶されたシエーデイング補正
データに基づいてその画像データを補正するため
のもので、ROMなどが使用される。
シエーデング補正に際しては、まず白色板を走
査して得た1ライン分の画像データが第1のメモ
リ66aに記憶される。原稿の画像読み取り時に
はその画像データが第2のメモリ66bのアドレ
ス端子A0〜A5に供給されると共に、第1のメ
モリ66aから読み出されたシエーデイング補正
データがアドレス端子A6〜A11に供給され
る。従つて、第2のメモリ66bからは上述の演
算式にしたがつてシエーデング補正された画像デ
ータが出力される。
上述した色分離(2色から3つの色信号への色
分離)は次のような考えに基づいて行なわれる。
第6図は色成分のカラーチヤートの分光反射特
性を模式的に示したものであつて、同図Aは無彩
色の分光反射特性を、同図Bは青色の分光反射特
性を、そして同図Cは赤色の分光反射特性を夫々
示す。
その横軸は波長(nm)を、縦軸は相対感度
(%)を示す。従つて、ダイクロイツクミラー5
5の分光特性を600nmとすれば、赤成分Rが透
過し、シアン成分Cyが反射される。
白色を基準として正規化した赤信号Rのレベル
をVR、シアン信号CyのレベルをVCとするとき、
これら信号VR,VCから座標系を作成し、作成
されたこの色分離マツプに基づいて赤、青及び黒
の色分離を行なう。座標軸の決定に際しては、次
の点を考慮する必要がある。
中間調を表現できるようにするため、テレビ
ジヨン信号の輝度信号に相当する原稿52の反
射率(反射濃度)の概念を取り入れる。
赤、シアンなどの色差(色相、彩度を含む)
の概念を取り入れる。
従つて、輝度信号情報(例えば、5ビツトのデ
ジタル信号)と色差信号情報(同様に、5ビツト
のデジタル信号)として例えば以下のものを用い
るとよい。
輝度信号情報=VR+VC (1) ただし、 0≦VR≦1.0 (2) 0≦VC≦1.0 (3) 0≦VR+VC≦2.0 (4) VR,VCの和(VR+VC)は黒レベル(=0)
から白レベル(=2.0)までに対応し、全ての色
は0から2.0の範囲に存在する。
色差信号情報=VR/(VR+VC) または VC/(VR+VC) (5) 無彩色の場合には、全体のレベル(VR+VC)
に含まれる赤レベルVR、シアンレベルVCの割
合は一定である。従つて、 VR/(VR+VC)=VC/(VR+VC) =0.5 (6) となる。
これに対し、有彩色の割合には、赤系色では、 0.5<VR/(VR+VC)≦1.0 (7) 0≦VC/(VR+VC)<0.5 (8) シアン系色では、 0≦VR/(VR+VC)<0.5 (9) 0.5<VC/(VR+VC)≦1.0 (10) のように表現することができる。
従つて、座標軸として(VR+VC)とVR/
(VR+VC)もしくは(VR+VC)とVC/(VR
+VC)を2軸とする座標系を用いることにより、
レベル比較処理だけで有彩色(赤系とシアン系)、
無彩色を明確に分離することができる。
第7図には、その縦軸に輝度信号成分(VR+
VC)を、その横軸に色差信号成分VC/(VR+
VC)をとつたときの座標系を示す。
色差信号成分としてVC/(VR+VC)を使用
すれば、0.5より小さい領域は赤系R、0.5より大
きい領域はシアン系Cyとなる。色差信号情報=
0.5近傍及び輝度信号情報が少ない領域に夫々無
彩色が存在する。
第8図はこのような色分離方法に従つて色区分
を行なつた色分離マツプの具体例を示す。色分離
マツプはROMテーブルが使用され、図示の例は
32×32のブロツクに分けられている例を示す。そ
のため、このROMテーブルに対するアドレスビ
ツト数としては行アドレスが5ビツト、列アドレ
スが5ビツト使用される。
このROMテーブル内には、原稿52の反射濃
度から得られた量子化された濃度対応値が格納さ
れている。
第9図はこのような色分離を実現するための色
分離回路150の一例を示す要部の系統図であ
る。
同図において、端子150a,150bには3
色に色分離する前の赤信号R及びシアン信号Cy
が供給され、演算処理回路151において、階調
変換、γ補正等の処理が実行される。
演算処理後のデータは、輝度信号データを求め
るための(VR+VC)の演算結果格納されたメ
モリ152に対するアドレス信号として利用され
ると共に、色差信号データVC/(VR+VC)の
演算結果が格納されたメモリ153に対するアド
レス信号として利用される。
これらメモリ152,153の各出力は分離メ
モリ(ROM機構)154〜156のアドレス信
号として利用される。メモリ154〜156は第
8図に示した色分離マツプのデータが各色毎に格
納されたデータテーブルが使用される。
メモリ154は黒信号BK用であり、メモリ1
55は赤信号R用であり、メモリ155は赤信号
R用であり、メモリ156は青信号B用である。
第8図に示す色分離マツプからも明らかなよう
に、赤信号R及びシアン信号Cyのレベルを検出
することによつてカラー原稿のカラー情報信号か
ら、赤、青、および黒の3つの色信号R、B、
BKに分離して出力させることができる。
夫々のメモリ154〜156からは各色信号に
関する濃度データ(4ビツト構成)と、2ビツト
構成のカラーコードデータとが同時に出力され
る。
濃度データとカラーコードデータは夫々後段の
合成器157,158において合成される。合成
された濃度データとカラーコードデータはゴース
トキヤンセラー(図示せず)に供給されて、ゴー
スト信号の除去処理が行なわれることになる。
ゴースト除去後の各データは第10図に示す色
選択回路160に供給される。
端子161に供給されたカラーコードデータは
デコーダ164に供給されてカラーコードがデコ
ードされると共に、そのデコード出力がオア回路
166〜169に供給される。同様に、端子16
3に供給された色選択信号G1〜G3はデコーダ
165においてそのデータ内容がデコードされる
と共に、そのデコード出力が上述した複数のオア
回路166〜169に供給されて、赤から黒まで
及びこれらの色の全てを含む信号(全カラー)の
うちの任意の色信号が選択できるようになされて
いる。
各オア回路166〜169から出力された色信
号に対するセレクト信号は濃度選択信号として濃
度信号分離回路162に供給される。この濃度信
号分離回路162には、上述した濃度データが供
給され、上述のセレクト信号に応じてこの濃度デ
ータが選択されるものである。
選択された濃度データは拡大・縮小回路2に供
給される。
色選択信号G1〜G3は分離された各色信号に
対応するもので、通常のカラー記録モードでは、
像形成体201の回転に同期した3相のゲート信
号G1〜G3が形成される(第11図G〜I)。
同時に、現像器205〜207にも、第11図C
〜Eに示す現像バイアスが像形成体201の回転
に同期して各現像器205〜207に供給される
ことになる。
その結果、各色に対する露光プロセス〜
(同図F)をもつて、順次露光、現像処理工程が
実行される。
これに対し、色指定記録モードの場合には、指
定された単一の画像形成処理プロセスとなる。
そのため、第12図に示すように指定された色
信号に関係なく3つの選択信号G1〜G3が同相
で得られる(同図G〜I)。第12図に示す例は
赤色を指定した場合である。
これと同時に、対応する現像器205にのみ現
像バイアスが供給されて(同図D)、これが稼働
状態となる。従つて、現像器としては赤のトナー
(現像剤)の入つた現像器205のみが駆動され
ることになるから、カラー原稿の色情報にかかわ
りなく、赤色をもつて画像が記録される。
他の色(黒もしくは青)を指定する場合も、そ
の画像形成処理プロセスは同様であるので、その
詳細な説明は省略する。
第14図は拡大・縮小回路2の一例を示すブロ
ツク図である。
この例では、0.5倍から2.0倍までの間を1.0%き
ざみで拡大・縮小することができるようにした場
合である。
ここで、この発明でも原理的には、拡大処理は
画像データを増加し、縮小処理は画像データを間
引くような補間処理である。そして、第48図に
示す主走査方向の拡大・縮小は電気的な信号処理
で行い、福走査方向(像形成体の回転方向)の拡
大・縮小処理は画像読み取り装置に設けられた光
電変換素子の露光時間を一定にした状態で、光電
変換素子または画像情報の移動速度を変えて行な
うようにしている。
副走査方向の移動速度を遅くすると現画像が拡
大され、早くすると縮小されることになる。
第14図において、タイミング信号発生回路1
0は拡大・縮小回路2全体の処理タイミングを制
御するタイミング信号などを得るためのものであ
つて、これにはCCD56,57に対すると同様
に、同期クロツクCLK1、水平有効域信号H−
VALID、垂直有効域信号V−VALID及び水平同
期信号H−SYNCが供給される。
そして、このタイミング信号発生回路10から
は、まず水平有効域信号H−VALIDの期間だけ
出力される同期クロツクCLK2が出力される。
これは同期クロツクCLK1と同一周波数である。
さらに、入力バツフア400及び出力バツフア
450に夫々設けられたメモリに対するメモリコ
ントロール信号INSEL、OUTSELが出力され
る。
色選択回路160から角色信号毎に送出された
16階調レベルを有する画像データDaは入力バツ
フア400に供給される。入力バツフア400は
次のようなう理由に基づいて設けられたものであ
る。
すなわち、第1に拡大処理時には使用される画
像データの数が処理前よりも増加するため、基本
クロツクの周波数を高くすることなく、データ増
加後の処理速度を実効的に高めることができるよ
うにするためである。
第2に、拡大処理時における拡大画像が中央を
基準にして記録されるようにするためである。
それ故、拡大処理時は第1の条件を満たすた
め、この入力バツフア400に供給される読み出
しクロツクRDCLKの周波数が通常時の周波数よ
りも低下せしめられる。そして、第2の条件を満
たすため、読み出し開始アドレスが倍率に応じて
設定される。その詳細は後述する。
拡大・縮小の指定倍率に応じて出力された画像
データDは縦接続続された2つのラツチ回路1
1,12に供給されて、4ビツト構成の画像デー
タ、従つて中間調レベルをもつて出力された画像
データDのうち隣接した2つの画素の画像データ
D1,D0がラツチクロツクDLCKのタイミング
でラツチされる。ラツチクロツクDLCKは同期ク
ロツクCLK1と同一周波数である。
ラツチ回路11,12でラツチされた画像デー
タD0,D1は補間データ用のメモリ(ROM使
用、以下補間ROMという)13に対するアドレ
スデータとして使用される。
補間ROM13は隣接する2つの画像データか
ら参照される新たな中間調レベルを有する画像デ
ータ(以下この画像データを補間データSとい
う)が記憶されている補間データテーブルであ
る。
補間ROM13のアドレスデータとしては、上
述した一対のラツチデータD0,D1の他に、補
間選択データSDが利用される。
300は、補間選択データSDなどを格納した
補間データ選択手段である。詳細は後述するとし
て、補間選択データSDは、一対のラツチデータ
D0,D1によつて選択されたデータテーブル群
のうち、どのデータを補間データとして使用する
かを決定するためのアドレスデータとして利用さ
れる。
補間選択デーSDは、後述するように拡大・縮
小のための設定倍率により決定される。
第15図は、ラツチデータD0,D1と補間選
択データSDによつて選択される補間データSの
一例を示すものである。実施例では、D0,D1
のデータを直線補間したものを補間データとして
いる。
第15図において、Sは16階調レベルでもつて
出力される補間データ(4ビツト)で、ラツチデ
ータとして使用される画像データD0,D1はそ
れぞれ16階調レベルをもつことから、補間データ
Sとしては、16×16=256通りのデータブロツク
が含まれている。
図は、D0=0、D1=Fであるときの、各ス
テツプにおける直線補間による理論値(小数点5
桁)と、実際にメモリされている補間データSの
値を、正傾斜と負傾斜の夫々の場合について示
す。
実際には、第16図に示すような形で補間デー
タSが記憶されている。ただし、このデータはD
0=4、D1=0〜Fの場合の例である。
この第16図において、ADRSはベースアドレ
スであつて、D0=4のとき、D1が0からFま
でのレベルをとるときの補間選択データSD(横方
向に配置された0からFまでのデータ)と、出力
される補間データSとの関係を示す。アドレスデ
ータADRSと横軸の補間選択データSDの値を加
えたものが補間ROM13に対する実際のアドレ
スとなる。
さて、補間ROM13より出力された補間デー
タSはラツチ回路14でラツチされたのち、2値
化手段69に供給されて、その画像データに対応
した2値化処理が行なわれる。
2値化処理された“1”、“0”の2値画像デー
タは出力バツフア450に供給される。出力バツ
フア450は画像縮小時において画像データが減
少することにより生じる無効データを処理するた
めに設けられる。さらに、画像縮小時、縮小画像
が記録紙Pの中央を基準にして記録できるように
するためである。
出力バツフア450から得られた最終的な2値
データは出力装置65に供給されて、この2値デ
ータに基づいて画像が記録される。
ラツチ回路14と出力バツフア450との間に
設けられた2値化手段69の一例を再び第14図
を参照して説明する。
図において、主走査カウンタ20は出力バツフ
ア450の書き込みクロツクLCK2をカウント
するためのものであり、副走査カウンタ21は水
平同期信号H−SYNCをカウントするためのもの
である。これらカウンタ20,21の出力でデイ
ザROM22の閾値データがアドレス指定され
る。指定された所定の閾値データが2値化回路2
3に供給されることによつて補間データSがこの
閾値データを参照して2値化される。
従つて、2値化回路23はデジタル比較回路が
使用される。
閾値データは、読み取るべき原稿が線画である
場合には、その濃度に対応した一定閾値のデータ
が使用される。第17図にその一例を示す。図の
閾値データはヘキサデシマル表示である。
原稿52が写真画のような場合には、デイザ法
による2値化が好ましいので、この例ではデイザ
マリツクスが閾値データとして使用される。
デイザマトリツクスとしては、原稿52の濃度
に応じて、この例では3種類のマトリクス(例え
ば、4×4のデイザマトリツクス)が用意され、
これらが適宜選択される。
原稿52の濃度が薄いとき、第18図Aに示す
デイザマトリツクスが選択されるときには、普通
の濃度のときには同図Bのマトリツクスが、濃い
ときには、同図Cのマトリツクスが夫々選択され
ることになる。
線画のときに使用する閾値データあるいは写真
画のときに使用するデイザマトリツクスは原稿5
2の濃度に応じてオペレータが手動的に選択して
もよいが、自動化した方が便利である。自動化す
る場合には、原稿52の全体の濃度を検出し、そ
の濃度から最適なデイザマトリツクスなどがコン
トロール回路80からの指令に基づいて選択され
る。
続いて、上述した拡大・縮小回路2における各
部の具体例を次に説明する。
第19図は入力バツフア400の一例を示す。
入力バツフア400には一対のラインメモリ4
01,402が設けられ、夫々には1ライン分の
画像データDが供給される。一対のラインメモリ
401,402を設けたのは1ライン分の画像デ
ータを交互に供給して、画像データの書込み及び
読み出しをリアルタイムで処理できるようにする
ためである。
ラインメモリ401,402は4096×4ビツト
の容量をもつものが使用される。この容量は、解
像度を16dots/mmとしたときで、しかも最大原稿
サイズがB4版(横の長さが256mm)であるときの
値である。
ラインメモリへのデータ書込み時には、書込み
クロツクCLK2が使用され、読み出し時には読
み出クロツクRDCLKが使用されるので、これら
クロツクはクロツク選択用の第1及び第2のスイ
ツチ403,404を介して夫々のアドレスカウ
ンタ405,406に供給される。
読み出しクロツクRDCLKは拡大倍率指定時に
通常時とは異なる周波数に設定される。どのよう
な周波数に設定するかは指定倍率によつて相違す
る。
第1及び第2のスイツチ403,404は一方
のラインメモリが書込みモードにあるとき、他方
のラインメモリが読み出しモードとなるように相
補的に制御される。そのためのスイツチコントロ
ール信号としてはタイミング信号発生回路10で
生成されたコントロール信号INSELが利用され
る。
この場合、一方のスイツチ403には、端子4
08に得られるコントロール信号INSELがイン
バータ409によつて位相反転されて供給され
る。コントロール信号INSELは2水平周期を1
周期とする矩形波信号である(第33図参照)。
ラインメモリ401,402からの出力は第3
のスイツチ407でその何れかが選択されたのち
ラツチ回路11に供給される。そのスイツチング
信号としては上述したコントロール信号INSEL
が使用されるものである。
アドレスカウンタ405,406にはその初期
アドレスを設定するためのアドレス指定データが
供給される。そのため、図示するように、書き込
み開始アドレスデータと読み出し開始アドレスデ
ータとが第4及び第5のスイツチ411,412
を介して夫々のアドレスアウンタ405,406
に供給される。
この場合、スイツチコントロール信号INSEL
によつて書き込み開始アドレスデータと読み出し
開始アドレスデータと1ラインごとに交互に供給
されるように制御される。
書き込み開始アドレスは常に0アドレスが指定
され、読み出し開始アドレスは倍率に応じて自動
的に変更される。
書き込み開始アドレスデータ及び読み出し開始
アドレスデータは、いづれもシステムコントロー
ル回路80より供給される。
第20図は出力バツフア450の一例である。
その構成は入力バツフア400とほぼ同一である
が、2値化後の画像データが記憶されるため、ラ
インメモリ451,452は、4096×1ビツトの
ものが使用されている。
また、453,454,457は第1〜第3の
スイツチ、455,456はアドレスカウンタ、
459はインバータである。
スイツチ選択のためのコントロール信号はタイ
ミング信号発生回路10で生成された信号
OUTSEL(第33図参照)が使用される。
クロツクLCK2は縮小倍率指定時のみ、その
周波数が変更される。クロツクPCLKは出力装置
65の周期クロツクである。
アドレスカウンタ455,456にはその初期
アドレスを設定するためのアドレス指定データが
供給される。そのため、図示するように、書き込
み開始アドレスデータと読み出し開始アドレスデ
ータとが第4及び第5のスイツチ461,462
を介して夫々のカウンタ455,456に供給さ
れる。
この場合、スイツチコントロール信号
OUTSELによつて書き込み開始アドレスデータ
と読み出し開始アドレスデータとが1ラインごと
に交互に供給されるように制御される。読み出し
開始アドレスは常に0アドレスが指定され、書き
込み開始アドレスは縮小画像が常に中央を基準に
して記録されるようにするため、倍率に応じて自
動的に変更される。詳細は後述する。
書き込み開始アドレスデータ及び読み出し開示
アドレスデータは、上述の場合と同じくシステム
コントロール回路80より供給される。
ここで、入力バツフア400と出力バツフア4
50の処理動作を第21図〜第23図を参照して
説明する。
第21図は等倍時の処理動作であつて、同図A
の同期クロツクCLK1に対して入力バツフア4
00に供給される読み出しクロツクRDCLKの周
波数は同期クロツクCLK1の周波数と同一であ
る(同図B)。これによつて、入力バツフア40
0からは同図Cに示す画像データDが読み出さ
れ、これが補間ROM13のアドレスデータとし
て供給される。
その結果、同図Dのような補間データSが得ら
れる。この補間データSが最終的には、出力バツ
フア450に供給されて一時的に記憶される。こ
の場合、出力バツフア450に供給される書き込
みクロツクLCK2の周波数は同期クロツクCLK
1の周波数と同一である。
これに対して、第22図は倍率を2倍に設定し
たときの処理動作である。
1倍以上の倍率を設定したときには、入力バツ
フア400への読み出しクロツクRDCLKのみそ
の周波数が設定倍率に応じて変更される。
倍率を2倍に設定したときには、同図Aの同期
クロツクCLK1に対して入力バツフア400に
供給される読み出しクロツクRDCLKの周波数は
1/2に落とされる(同図B)。これによつて、入力
バツフア400からは同図Cに示す画像データD
が読み出され、これが補間ROM13のアドレス
データとして供給される。その結果、同図Dのよ
うに同期クロツクCLK1の1サイクルに対して
1個の補間データSが得られる。この補間データ
Sが出力バツフア450に供給されて一時的に記
憶される。
この場合、出力バツフア450に供給される書
き込みクロツクLCK2の周波数は同期クロツク
CLK1の周波数と同一である(同図B)。
このように、1倍以上の倍率が選択された場合
でも、読出しクロツクRDCLKの周波数を下げる
ことによつて拡大処理を行うようにしたから、入
力バツフア400に供給するクロツクRDCL以外
は、基本クロツクのままで処理動作が実行され
る。
従つて、拡大・縮小回路2としては動作速度の
速い回路素子を使用しないでもよい。
勿論、入力バツフア400でさえも、そのクロ
ツク周波数は等倍時のクロツク周波数より低いも
のであるから、全ての回路素子は高速動作のもの
を使用する必要がない。
縮小時、例えば画像を0.5倍に縮小する場合に
は、第23図に示すように、入力バツフア400
への読み出しクロツクRDCLKは同期クロツク
CLK1と同一である代わりに、出力バツフア4
50に供給される書き込みクロツクLCK2の周
波数が1/2に落とされる。これによつて補間デー
タSの書き込みタイミングが2サイクルに1回と
なるので、余分な画像データが間引かれて出力バ
ツフア450に記憶されることになる。
なお、拡大・縮小処理動作の詳細は後述するこ
とにする。
さて、第14図に示した補間データ選択手段3
00はデータ選択信号の書込み回路310と、デ
ータ選択メモリ320とで構成される。データ選
択信号の書込み回路310には、倍率により定ま
る補間選択データSDと倍率に応じたタイミング
でこの補間選択データSDが出力されるような制
御を行なうための処理タイミング信号TDとがブ
ロツクごとに格納されている。
補間選択データSDはその容量が多いことから、
その書込み回路310は大容量のROMが使用さ
れる。この場合、専用のROMを使用することも
できるが、システムコントロール回路80に具備
された制御プログラムい用のROMを使用しても
よい。
データ選択メモリ320は補間選択データの書
込み回路310に格納された補間選択データSD、
処理タイミング信号TDのうち、倍率指定に応じ
たデータSD及びTDを書込むために使用される。
従つて、実際の画像処理時における補間選択デー
タSDはこのデータ選択メモリ320に書込まれ
た補間選択データが使用される。
このようなことから、データ選択メモリ320
としては、高速で書込み及び読み出しすることが
できるスタテツクRAMなどが使用される。
倍率指定データと倍率セツトパルスDSは夫々
書込み回路310に供給される。
一方、データ選択メモリ320への補間選択デ
ータSD、処理タイミング信号TDの書込み時は、
書込み回路310側のクロツクSETCLKが利用
される。そのため、第14図に示すように、デー
タ選択メモリ320側にはクロツク選択回路35
0が設けられて、同期クロツクCLK2と書込み
回路310からの書込みクロツクSETCLKとが
選択される。
選択されたクロツクはカウンタ360でカウン
トされ、その出力がアドレスデータとしてデータ
選択メモリ320における12ビツトのアドレス端
子A0〜A11に供給される。
ここで、カウンタ360では、4096クロツク
(従つて、4096画素分のデータ)をカウントした
ときにキヤリーパルスが発生するように構成され
る。
キヤリーパルスは転送終了信号(書込み終了信
号)CSとして使用される(第25図B)。
第24図は書込み回路310の一例を示す。
同図において、311はデータROMであり、
これには第35図、第37図に示すような補間選
択データSDと処理タイミング信号TDが格納され
ている。
ここで、画像読み取りに先立つて、書込み回路
310に格納された補間選択データSDなどは、
外部より倍率が指定された後においてデータセツ
トパルス(倍率セツトパルス)DS(第25図A)
に基づきデータROM311のデータがデータ選
択メモリ320に転送される。
データセツトパルスDSは第24図に示すコン
トロール回路313に供給されて、第25図Cに
示す書込みイネーブル用のコントロール信号ES
が生成される。
コントロール信号ESはカウンタ314に供給
されて、これに供給される発振回路315からの
クロツクSETCLKのカウント状態が制御される
(第25図D,E)。コントウロール信号ESが
“0”の期間はカウンタ314によるアドレスA
0〜A7及び指定倍率によるアドレスA8〜A1
5に対応する補間選択データSDと、処理タイミ
ング信号TDがブロツク単位(第35図及び第3
7図一点鎖線領域)で繰り返して、1ラインに相
当する4096個のデータがデータ選択メモリ320
に書き込まれる。
ここで、第25図F,Hに示すように倍率が
160%であるときには、160クロツク(160画素分
のデータ)、倍率が80%であるときには、100クロ
ツク(100画素分のデータ)が繰り返されること
になる。
また、データROM311は、アクセスタイム
が遅いので、通常の読み取り速度より低い周波数
のクロツクで読み出される。その書込みタイミン
グはデータ転送クロツクSETCLKに同期してい
る。
なお、バツフア回路316は画像読み取り状態
において、データROM311からの信号がデー
タ選択メモリ320及び後述する同期回路370
側に悪影響を及ぼさないようにするために設けら
れたものであり、コントロール信号ESが“0”
の期間のみ能動状態となる。
コントロール信号ESは、またデータ選択メモ
リ320に対する書込み用のイネーブル信号とし
ても利用される(第14図参照)。
データ選択メモリ320へのデータ(4096個の
データ)の書込みが終了すると、カウンタ360
からの転送終了信号CSが出力され、これによつ
てデータ書込み期間が終了する(第25図参照)。
その後、通常の画像処理モードとなりデータ選
択メモリ320から補間選択データSDと処理タ
イミング信号TDとが読み出されて、後段の同期
回路370に供給される。
カウンタ314はクリヤ信号CLR(同図F)に
よつてクリヤされるが、このクリヤタイミングは
倍率によつて相違する。
なお、縮小倍率のときには第25図G,Hに示
すようになる。同図G,Hは、倍率が80%のとき
のカウンタ314アドレスデータと、これに供給
されるクリヤ信号CLRとの関係を示す。
処理タイミング信号TDは、上述のように補間
データSが存在するときには“1”、存在しない
とき及びデータを間引くときには“0”のように
選定されている。
第26図は第14図における同期回路370の
一例を示す。
同期回路370は図示するように、複数のラツ
チ回路371〜375と複数のアンドゲート38
1〜384とで構成され、補間選択データSDは
ラツチ回路371,372及び375で順次ラツ
チされる。
一方、処理タイミング信号TDのうちビツト1
のデータのラツチ回路371〜374で順次ラツ
チされる。これに対し、ビツト0のデータはラツ
チ回路371と372とでラツチされる。
ラツチ回路371〜374には同期クロツク
CLK2が、残りのラツチ回路375及びアンド
ゲート381〜384には位相反転された同期ク
ロツクCLK2がラツチロツクとして供給される。
一方、複数のアンドゲート381〜384には
ラツチされた処理タイミング信号TDが供給され
る。そして、アンドゲート381の出力が入力バ
ツフア400の読み出しクロツクRDCLKとして
供給されると共に、アンドゲート382の出力が
ラツチ回路11,12のラツチロツクDLCKとし
て供給される。
同様に、アンドゲート384の出力が出力バツ
フア450の書き込みクロツクLCK2として供
給されると共に、アンドゲート383の出力がラ
ツチ回路14のラツチクロツクLCK1として供
給される。
ここで、処理タイミング信号TDが“1”のと
きアンドゲート381〜384は開となり、“0”
ときは閉となる。
同期回路370をこのように構成すると、指定
倍率に応じた周波数をもつ読み出し及び書き込み
クロツクを生成することができる。その具体例を
次に説明する。
第27図は160%の倍率に選定したときのタイ
ミングチヤートを示す。
まず、データ選択メモリ320から出力される
データは第29図に示すように、全データのうち
の4ビツトの補間選択データSDであり、残り4
ビツトのうち、ビツト0は入力バツフア400に
対する読み出しクロツクRDCLK及びラツチ回路
11,12に対するラツチクロツクDLCK用のデ
ータとして使用される。
また、ビツト1は出力バツフア450への書き
込みクロツクLCK1とラツチ回路14に対する
ラツチクロツクLCK2として使用される。ビツ
ト2はデータROM311への繰り返し信号とカ
ウンタ314に対するクリヤ信号CLRとして使
用される。ビツト3は、この例では未使用ビツト
となつている。
さて、倍率が160%であるときには、データ選
択メモリ320から第27図Bに示す補間選択デ
ータSDが出力され、処理タミンイング信号TDの
ビツト0及びビツト1としては同図D,Eに示す
データが出力される。
同図B,Cは共に補間選択データSDを示すが、
同図Bはラツチ回路371でラツチする前のタイ
ミングを、同図Cはラツチ後のタイミングで示
す。
従つて、次段のラツチ回路372からは同図F
〜Hに示すように夫々が1サイクルだけ遅延され
た状態で出力される。補間選択データSDはさら
にラツチ回路375でラツチ処理されるので、さ
らに1サイクル分だけ遅れるから、同図Iのよう
になる。この同図Iに示す補間選択データSDが
補間ROM13にアドレスデータとして供給され
る。
アンドゲート381,382には同図D,Gに
示されるビツト0の処理タイミング信号TDが供
給されるので、これらと逆相の同期クロツク
CLK2とのアンドをとれば、同図J及びKに示
す読み出しクロツクRDCLK及びラツチクロツク
DLCKが得られる。
また、ラツチ回路373,374ではビツト1
の処理タイミング信号TDがラツチされるもので
あるから(同図L,M)、アンドゲート383,
384からは同図N,Oに示すようなクロツク
LCK1,LCK2が出力される。これらのクロツ
クLCK1,LCK2は互いに逆相のクロツクであ
るが、その周波数は同期クロツクCLK1と同一
である。
このように、拡大倍率が選択されたときには、
入力バツフア400に供給される読み出しクロツ
クRDCLKのみその周波数が変更されるものであ
る。
第28図は80%に縮小するときのタイミングチ
ヤートである。
この場合には、データ選択メモリ320から同
図Bに示す補間選択データSDが出力され、処理
タイミング信号TDのビツト0及びビツト1とし
ては同図D,Eに示すデータが出力される。
入力バツフア400に供給される読み出しクロ
ツクRDCLK及びラツチ回路11,12へのラツ
チクロツクRDCKは同図J,Kのようになる。
すなわち、これらの周波数は変化がない。
これに対して、ラツチ回路373,374から
は同図L,Mに示すラツチクロツクが出力される
ので、アンドゲート383から同図Nに示すラツ
チタロツクLCK1が得られることになる。そし
て、他方のアンドゲート384からは同図Oに示
す書き込みクロツクLCK2が得られる。
このように、画像縮小時は出力バツフア450
に対する書き込みクロツクの周波数のみ、その設
定倍率に応じて変更されることになる。
さて、冒頭でも述べたように拡大・縮小処理さ
れた画像を記録紙Pの中心線lを基準にして記録
する場合で、まず画像拡大時は入力バツフア40
0の読み出し開始アドレスを拡大倍率に応じて制
御すればよい。これに対して、画像縮小時は出力
バツフア450への書き込み開示アドレスを縮小
倍率に応じて制御すればよい。その理由を次に説
明する。
上述したように、CCD56,57の最大画像
読み取りサイズがB4判で、その解像度が
16dots/mmであるものとした場合、1ライン分の
メモリ容量は4096ビツトとなる。従つて、ライン
メモリ401,402及び451,452として
は、4096ビツトの容量があればよい。
等倍時は4096ビツトの容量のラインデータがそ
のまま出力バツフア450側に供給されたのち、
出力装置65に供給されることになる。
これに対して、画像拡大時は入力バツフア40
0の画像データ量がその倍率に応じて増加し、増
加した画像データが出力バツフア450に供給さ
れることになるから、そのままでは画像データが
オーバフローして、必要とする画像データを漏れ
なく出力バツフア450に格納することができな
いばかりか、中央を基準にして画像を記録するこ
とができない。
入力バツフア400から読み出された原画像デ
ータが第30図Aであるとき、これを2倍に拡大
すると画像データ量はその2倍となる。一方、画
像データのうち2048ビツト目はB4判における有
効水平ライン(有効長)の容量(4096ビツト)の
1/2に当り、これは丁度記録画像の中心lに対応
する。
そのため、入力バツフア400に供給された画
像データのうち、1024ビツト目から3072ビツト目
までを読み出し、この合計2048ビツトの画像デー
タに対して拡大処理を施せば、拡大処理の結果そ
のデータ量が2倍になつたとしても、出力バツフ
ア450で取り扱うことのできる範囲内にある。
しかも、第30図Aに示すように、画像の中心
l(原画像データの2048ビツト目)を中心として
画像処理されたデータが出力バツフア450側に
供給されるものであるから、必要とする拡大画像
の一部が欠如して記録されるようなことはない。
このようなことから、拡大時は入力バツフア4
00の読み出し開始アドレスを設定倍率に応じて
制御すれば、第31図Bに示すように、画像の中
心を中心として記録紙P上に記録することができ
る。
従つて、拡大時の読み出し開始アドレスは、次
のように設定されるものである。
読み出し開始アドレス =(4096×拡大倍率−4096)/2 ここで、200%に拡大したいときは、拡大倍率
は、200/100=2.0となる。
なお、第31図Cは等倍時の記録例を示す。
縮小処理時は第30図Cに示すように、入力バ
ツフア400へのデータ書き込み及び読み出しは
等倍時と同様であつて、0アドレスから書き込
み、0アドレスから読み出される。
そして、0.5倍に画像を縮小した場合には、補
間処理によつて1ライン分の画像データは、1/2
に減少され、この画像データが出力バツフア45
0に書き込まれる。
ここで、入力バツフア400から読み出された
画像データDをそのまま出力バツフア450に書
き込んでしまうと、同図Dに示すように出力バツ
フア450の0アドレスから画像データが書き込
まれ、かつこの0アドレスからの画像データで記
録紙Pの片側から順次記録されることになるか
ら、画像は第48図Aに示すようにしか記録され
ないことになる。
これを避けるには、書き込み開始アドレスを
1024アドレス目に設定すればよい(同図E)。
そして、読み出し開始アドレスを0アドレスに
設定すると、1024ビツト目までは空のデータ(白
に相当する)で記録されていることになるから、
記録画像は第31図Aに示すように記録紙Pの中
心lを中心として縮小画像が記録されることにな
る。
従つて、出力バツフア450の書き込み開始ア
ドレスは、 書き込み開始アドレス =(4096−4096×縮小倍率)×2 のように設定されるものである。
このようなことから、拡大・縮小倍率に応じ
て、入力バツフア400の読み出し開始アドレス
及び出力バツフア450の書き込み開始アドレス
を適宜選定すれば、1ライン分の容量をもつライ
ンメモリを使用しても中央基準の記録処理を実現
することができる。第32図にアドレスデータの
設定例を示す。
第33図に上述した処理動作の一例を示す。
同図D〜Gに示すように、入力バツフア400
への読み出し開始アドレス及び出力バツフア45
0への書き込み開始アドレスはいづれも、水平同
期信号H−SYNCに同期してセツトされる。
入力バツフア400に対する書き込み及び読み
出しタイミングを同図D,Eに示す。同様に、出
力バツフア450に対する書き込み及び読み出し
タイミングを同図F,Gに示す。
コントロール信号INSEL,OUTSELは、上述
したように、2水平周期を1周期とする矩形波信
号である。
さて、第34図に、画像拡大時に使用する各サ
ンプリング位置と補間選択データSDとの関係を
示す。例示のデータは拡大率Mを160%(1.6倍)
として場合であり、1%の間隔で倍率を設定する
ことができる。
拡大率が160%である場合にはサンプリング間
隔は100/160(=0.62500)となるので、オリジナ
ルデータ位置に対するサンプリング位置(理論
値)と、そのときに参照される補間選択データ
SDとの関係は図示するような関係になる。
オリジナルデータ位置「0」での補間選択デー
タSDにおいて、前者のデータ(0)は、サンプ
リング位置が(0.00000)のときの補間選択デー
タSDであり、後者のデータ(A)は、サンプリング
位置が(0.62500)のときの補間選択データSDで
ある。
なお、オリジナルデータ位置が2、4、7、9
などのところでは、後者の補間選択データSDの
値が存在しない。これはその周期期間では、拡大
によるデータ増加はなく1個のデータしか存在し
ないことを示している。
これらのデータは実際には第35図に示すよう
な状態でデータROM311に格納されている。
第35図において、ベースアドレスADRS(縦軸)
とステツプ数(横軸)とによつて参照されるデー
タは、その左側が補間選択データSD、その右側
のデータは入力バツフア400、出力バツフア4
50のクロツクコントロール信号及びカウンタ3
14へのクリヤ信号CLR(処理タイミング信号
TD)を示す。
データROM311のビツト構成は第33図に
示すようになつているので、 読み出しクロツクRDCLK、ラツチクロツク
DLCKを出力させるときは、 ビツト0=“1” であり、 書き込みクロツクLCK2、ラツチクロツク
CLK1を出力させるときは、 ビツト1=“1” であり、また、 繰り返し周期のデータ位置では、 ビツト2=“0” とすればよい。
つまり、補間選択データSDで前のサイクルに
相当するビツト0を“1”、後のサイクルは“0”
とすればよい。
また、ビツト1は常に“1”とする。従つて、 ××××0111=×7 ××××0110=×6 ××××0011=×3 となる。
第36図は画像縮小時に使用する補間選択デー
タSDのデータテーブルの一部を示す。例示した
データは縮小率Mを80%とした場合である。図
中、*印は間引きデータ(無効データ)を示す。
実際には、第37図に示すような状態でメモリに
格納されている。*印に相当するデータにおいて
のみビツト1=“0”となる。図では、“05”とし
て示してある。
次に、上述した拡大・縮小処理動作について、
まず拡大処理動作から第38図以下を参照して詳
細に説明する。説明の便宜上、拡大率Mは160%
とする。
第38図はオリジナルデータと補間後のデータ
との関係をアナログ的に図示したものであつて、
Dはオリジナルデータを示し、Sは補間後の変換
データ(補間データ)を示す。
このときの画像情報レベルと補間後のデータと
の関係は第35図に示した通りである。また、こ
のときの補間時におけるサンプリングピツチと補
間選択データSDとの関係は第34図に示した通
りである。
この補間処理時の各部における信号のタイミン
グチヤートは第39図に示すようになる。
CCD56,57から得られるオリジナル画像
データを、D0(0),D1(F),D2(F),D3
(0),D4(0)(カツコ内は各画像データの階
調レベルを示す)とする。
入力バツフア400に読み出しクロツク
RDCLKが供給されると、アクセスタイムt1後
に画像データDが出力され(第39図A,B)、
これがラツチクロツクDLCKでラツチされる(同
図C)。ラツチクロツクに同期してラツチ回路1
1からD1(F)が出力されたときには、ラツチ回路
12からはD0(0)が出力される(同図D,
E)。
なお、ラツチパルスDLCKは同期クロツク
CLK1より1サイクルだけ遅れている。
一方、外部で設定した倍率信号によつて、第3
7図に示すデータテーブルが参照される。補間選
択データSDとして0;A;4;E;…(第39
図F)が出力される。
その結果、補間ROM13からは、画像デーダ
D0,D1と、補間選択データSDとによつて、
補間データテーブルが参照されて、必要な補間デ
ータS(同図S)が出力される。従つて、補間デ
ーブルSは、 0(S0)、9(S1)、F(S2)、F(S3)、8(S4
、0
(S5)、… となる。
読み出された補間データSはラツチ回路14に
順次送出される(同図H,I)。2値化された補
間データSは書き込みクロツクLCK2によつて
出力バツフア450に書き込まれる(同図J,
K)。
なお、第39図において、t2は補間ROM1
3のアクセスタイム、t3は2値化手段69のア
クセスタイムである。
次に、縮小処理について説明する。
第40図は縮小率を80%(0.8倍)に選定した
場合における画像信号をアナログ的に図示したも
のであつて、画像データD0,D1,D2,D
3,……は○印で、補間データS0,S1,……
は×印で表わしている。第41図はそのときの信
号のタイミングチヤートを示し、そのときに使用
されるオリジナル画像データDと補間データSと
の関係は第37図に、補間選択データSDの関係
は第36図に示した通りである。
画像データの階調レベルは上述した拡大処理の
場合と同じとする。
そして、ラツチ回路11,12から隣接する2
つの画像データ(例えば、画像データD1,D
0)がアドレス信号として補間ROM13に供給
され、外部で設定した縮小用の倍率(80%)がデ
ータ選択信号書き込み回路310に供給されるこ
とも、上述した拡大処理の場合と同じである。
縮小処理の場合には、読み出しクロツク
RDCLKもラツチパルスDLCKも、同期クロツク
CLK1と同一周波数であり、また補間選択デー
タSDとしては、第36図に示すようなデータが
選択されるものであるから、入力バツフア400
から補間ROM13までの信号の関係は第41図
A〜Fのようになる。
これに対して、ラツチパルスLCK1は同図C
となるため、ラツチ出力は同図Hのようになる。
ここで、書き込みクロツクLCK2もラツチパル
スLCK1と同一周波数であるから、出力バツフ
ア450には同図Iに示すようなデータが書き込
まれることになる。
上述の実施例において、拡大、縮小の倍率を変
更すれば、補間データ用の選択メモリ320から
出力される補間選択データSDが変り、補間ROM
13がそれに応じてアドレスされて対応する補間
データSが出力されることは明らかであろう。
ところで、上述では原稿の中央を基準にして画
像を読み取り、記録紙の中央を基準にして画像が
記録されるような画像処理装置に適用したが、こ
の発明はこれ以外の画像処理装置にも適用するこ
とができる。
第1に、画像読み取りも、画像記録もともに原
稿(記録紙)の片側を基準にして処理されるもの
であるとき、CCD56,57の画像読み取り開
始位置と、記録開始位置(光走査の開始位置、レ
ーザープリンタでは、レーザービームの記録ビー
ム開始位置)とが同じであるので、問題なくこの
発明を適用できる。
第2に、画像読み取りが原稿の中央線を基準に
して行われ、画像記録は記録紙の片側を基準にし
て処理されるタイプの画像処理装置では、入力バ
ツフア400の読み出し開始アドレスは次のよう
になる。
この場合、出力バツフア450の書き込み開始
アドレスは常に0である。これに対して、読み出
し開始アドレスは倍率信号だけでは決定すること
ができない。原稿のサイズによつて相違する。
そのため、この種画像処理装置においては、原
稿サイズを示す指定倍率から読み出し開始アドレ
スが決定される。
第42図に示すように、読み取るべき原稿52
のサイズA4判であるときを以下に示す 上述のように、16dots/mmであるときは、A4
判の横幅のビツト数は、 210mm×16ots/mm=3360ビツト であるから、最大読み取り原稿サイズがB4判で
あると、第42図の幅Yに対して倍率を乗じた値
がラインメモリに対する読み出し開始アドレスと
なる。
従つて、等倍時の読み出し開始アドレスは、 (4096−3360)/2=368ビツト となる。
任意の倍率における入力バツフア400の読み
出し開始アドレスと出力バツフア450の書き込
み開始アドレスの各値を第44図に示す。ただ
し、原稿サイズはA4判の場合である。
このように書き込み開始アドレスが倍率に拘ら
ず一定であるのは、片側を基準にして画像が記録
されるからである。
第3に、画像読み取りが第43図に示すよう
に、片側を基準にして行なわれ、画像記録は記録
紙の中央線1を基準にして処理されるタイプの画
像処理装置では、入力バツフア400の読み出し
開始アドレス及び出力バツフア450の書き込み
開始アドレスは以下のように定められる。
すなわち、4096>3360×倍率の場合には、出力
バツフア450の書き込み開始アドレスが設定さ
れ、その逆においては、入力バツフア400の読
み出し開始アドレスが設定される。
従つて、4096>3360×倍率のとき、書き込み開
始アドレスは、 書き込み開始アドレス =(4096−3360×倍率)/2 このとき、入力バツフア400の読み出し開始
アドレスは0アドレスである。
これに対して、4096<3360×倍率のとき、読み
出し開始アドレスは、 読み出し開始アドレス =(3360−4096/倍率)/2 である。このとき出力バツフア450の書き込み
開始アドレスは0となる。
その結果、任意の倍率における入力バツフア4
00の読み出しアドレスと出力バツフア450の
書き込み開始アドレスは第45図に示すような値
となる。
このように、読み出し開始アドレスあるいは書
き込み開始アドレスは原稿の読み取りあるいは書
き込み基準に応じて変更することもできる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明では入力バツフ
アに設けられたラインメモリへの読み出しアドレ
スの開始及び出力バツフアに設けられたラインメ
モリへの書き込みアドレスの開始を、夫々倍率に
応じて制御するようにしたから、拡大・縮小が読
み取り側の中央を基準にして行なわれたのと同様
の効果が得られると共に、記録に対しても記録紙
の中央を基準として記録されることになる。
その結果、拡大画像が偏つて記録されたり、不
必要な余白部分まで拡大記録されたりするおそれ
がないから、必要とする画像を正しく記録するこ
とができる特徴を有する。同様に、縮小処理の場
合でも、縮小画像が偏つて記録されたり、記録紙
の転写領域外に画像が記録されたりするおそれが
ない。
さらに、この発明では、データテーブルを参照
しながら、補間データを得るようにしているの
で、従来方法に比べて画質がよく、しかも高速処
理が可能となるのど、特筆すべき効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による拡大・縮小可能な画像
処理装置の概要を示す系統図、第2図は画像読み
取り装置の一例を示す系統図、第3図はその動作
説明に供する波形図、第4図はシエーデング補正
の説明図、第5図はシエーデング補正回路の一例
を示す系統図、第6図及び第7図は色分離の説明
に供する図、第8図は色分離マツプの一例を示す
図、第9図は色分離回路の一例を示す系統図、第
10図は色選択回路の一例を示す系統図、第11
図及び第12図は画像形成処理プロセスの説明に
供する波形図、第13図は簡易形の電子写真式カ
ラー複写機の一例を示す構成図、第14図は拡
大・縮小回路の一例を示す系統図、第15図及び
第16図は画像データ、補間選択データSD、補
間データSとの関係を示す図、第17図は線画用
に使用する閾値データの一例を示す図、第18図
は写真画用に使用する閾値データマトリツクスの
一例を示す図、第19図は入力バツフアの一例を
示す系統図、第20図は出力バツフアの一例を示
す系統図、第21図〜第23図はその動作説明に
供する波形図、第24図はデータ選択信号書き込
み回路の一例を示す系統図、第25図はその動作
説明に供する波形図、第26図は同期回路の一例
を示す系統図、第27図及び第28図は夫々その
動作説明に供する波形図、第29図はデータ
ROMの構成図、第30図は拡大・縮小時におけ
る中央基準の記録説明に供する線図、第31図は
中央基準の記録例を示す図、第32図は中央基準
の記録を行なうときの読み出し開始アドレスのデ
ータの一例を示す図、第33図はそのときの処理
動作の説明に供する波形図、第34図及び第35
図は画像拡大時におけるサンプリング位置と補間
選択データとの具体的数値例を示す図、第36図
及び第37図は画像縮小時におけるサンプリング
位置と補間選択データとの具体的数値例を示す
図、第38図は画像拡大の説明に供する画像信号
の図、第39図はそのときの動作説明に供する波
形図、第40図は画像縮小時の説明に供する画像
信号の図、第41図はそのときの動作説明に供す
る波形図、第42図及び第43図は画像読み取り
及び画像記録の他の例を示す図、第44図及び第
45図はそのときに使用する読み出し開始アドレ
スとプリセツトデータの関係を示す図、第46図
は従来の拡大・縮小可能な画像処理装置の要部の
一例を示す系統図、第47図はその動作説明に供
する波形図、第48図は画像読み取り系の説明
図、第49図は画像記録状態を示す図である。 2……拡大・縮小回路、50……画像読み取り
装置、65……出力装置、69……2値化手段、
70……シーケンス制御回路、75……操作・表
示部、300……補間データ選択手段、310…
…データ選択信号書込み回路、320……データ
選択メモリ、400……入力バツフア、450…
…出力バツフア、D……画像データ、S……補間
データ、SD……補間選択データ、TD……処理タ
イミング信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 画像情報を光電変換して読み取つた画像デー
    タを用いて画像の拡大・縮小を行なう拡大・縮小
    可能な画像処理装置において、 上記画像データに対する入力バツフア及び出力
    バツフアが設けられ、 この入力バツフアからの画像データの読み出し
    開始アドレス及び上記出力バツフアへの書き込み
    開始アドレスを上記拡大・縮小処理に応じて変更
    するようにしたことを特徴とする拡大・縮小可能
    な画像処理装置。 2 上記入力バツフア回路への読み出し開始アド
    レス及び上記入力バツフアへの書き込み開始アド
    レスを拡大・縮小倍率に応じて変更するようにし
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    拡大・縮小可能な画像処理装置。 3 上記入力バツフア回路への読み出し開始アド
    レス及び上記出力バツフアへの書き込み開始アド
    レスを記録紙サイズに応じて変更するようにした
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の拡
    大・縮小可能な画像処理装置。 4 上記入力バツフア回路への読み出し開始アド
    レス及び上記出力バツフアへの書き込み開始アド
    レスを原稿の読み取りあるいは書込み基準位置に
    応じて変更するようにしたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の拡大・縮小可能な画像処
    理装置。
JP61241122A 1986-10-08 1986-10-09 拡大・縮小可能な画像処理装置 Granted JPS6395775A (ja)

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EP19870114653 EP0264059B1 (en) 1986-10-09 1987-10-07 Image processing apparatus capable of enlarging/reducing operation
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