JPH0565164A - ベースカツプ付ボトル - Google Patents
ベースカツプ付ボトルInfo
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- JPH0565164A JPH0565164A JP25438191A JP25438191A JPH0565164A JP H0565164 A JPH0565164 A JP H0565164A JP 25438191 A JP25438191 A JP 25438191A JP 25438191 A JP25438191 A JP 25438191A JP H0565164 A JPH0565164 A JP H0565164A
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- Japan
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- bottle
- base cup
- base
- bottle body
- cup
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65D—CONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
- B65D23/00—Details of bottles or jars not otherwise provided for
- B65D23/001—Supporting means fixed to the container
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 接着剤を用いず、嵌合によりベースカップが
ボトル本体部に装着されてなり、使用後のリサイクルが
容易なプラスチック製ボトルを提供する。 【構成】 ボトル本体部２の胴部２４と底部２５の境界
領域の外表面に、周方向に並ぶ複数の凹部２６が形成さ
れており、また、ベースカップ３の側面部３１の内面上
部には、前記複数の凹部２６に対応するように複数の凸
部３６が形成されており、この凹部２６と凸部３６との
嵌合によりベースカップ３がボトル本体部２に固定され
てなるベースカップ付ボトル１である。
ボトル本体部に装着されてなり、使用後のリサイクルが
容易なプラスチック製ボトルを提供する。 【構成】 ボトル本体部２の胴部２４と底部２５の境界
領域の外表面に、周方向に並ぶ複数の凹部２６が形成さ
れており、また、ベースカップ３の側面部３１の内面上
部には、前記複数の凹部２６に対応するように複数の凸
部３６が形成されており、この凹部２６と凸部３６との
嵌合によりベースカップ３がボトル本体部２に固定され
てなるベースカップ付ボトル１である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はベースカップ付プラスチ
ック製ボトルに関し、さらに詳しくは、接着剤の使用な
しにベースカップを装着してなり、もってその使用後
に、リサイクルが容易なボトルに関する。
ック製ボトルに関し、さらに詳しくは、接着剤の使用な
しにベースカップを装着してなり、もってその使用後
に、リサイクルが容易なボトルに関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】ポリエ
チレンテレフタレートにより代表される飽和ポリエステ
ル樹脂等からなる二軸延伸ブロー成形ボトルは、極めて
優れた透明性及び表面光沢を有し、美麗で、ガスバリヤ
ー性、水分不透過性、耐内容物性および保存性等に優れ
ている。また、可塑剤や安定剤等の添加物において有毒
ガスを発生せず、燃焼時の発熱も少なく、炉をいためる
こともないため易廃棄性である等、多くの利点を有して
いる。そのため、各種飲料水、調味料、酒類その他の食
品用の容器（ボトル）等に広く用いられている。
チレンテレフタレートにより代表される飽和ポリエステ
ル樹脂等からなる二軸延伸ブロー成形ボトルは、極めて
優れた透明性及び表面光沢を有し、美麗で、ガスバリヤ
ー性、水分不透過性、耐内容物性および保存性等に優れ
ている。また、可塑剤や安定剤等の添加物において有毒
ガスを発生せず、燃焼時の発熱も少なく、炉をいためる
こともないため易廃棄性である等、多くの利点を有して
いる。そのため、各種飲料水、調味料、酒類その他の食
品用の容器（ボトル）等に広く用いられている。
【０００３】このような二軸延伸ブロー成形ボトルの中
に、底部にいわゆるベースカップを装着したものがあ
る。ベースカップはボトルに自立性を付与するために、
また場合によっては底部を補強するために装着するが、
これは、たとえば内容物が炭酸飲料等の高い内圧を有す
るボトルによく利用される。というのは、このようなボ
トルにおいては、耐内圧性を向上するためにボトル底部
を丸みを帯びる凸面状に成形するのが一般的であるから
である。
に、底部にいわゆるベースカップを装着したものがあ
る。ベースカップはボトルに自立性を付与するために、
また場合によっては底部を補強するために装着するが、
これは、たとえば内容物が炭酸飲料等の高い内圧を有す
るボトルによく利用される。というのは、このようなボ
トルにおいては、耐内圧性を向上するためにボトル底部
を丸みを帯びる凸面状に成形するのが一般的であるから
である。
【０００４】従来のベースカップ付ボトルにおいては、
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン等の樹脂を用いて、射出成形、真空成形、圧空成
形等の方法で予め成形したベースカップを、二軸延伸ブ
ロー成形したボトル本体部にホットメルト接着剤等によ
り固着していた。
ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロ
ピレン等の樹脂を用いて、射出成形、真空成形、圧空成
形等の方法で予め成形したベースカップを、二軸延伸ブ
ロー成形したボトル本体部にホットメルト接着剤等によ
り固着していた。
【０００５】ところで、近年、資源節約や環境保護等の
理由により、使用済のボトルをリサイクルすることが考
えられている。樹脂製品（例えば樹脂性ボトル）のリサ
イクルでは、同一種の樹脂からなるものを分別して回収
する必要があるが、従来のベースカップ付ボトルでは、
ベースカップを形成する樹脂と、ボトル本体部の樹脂
（典型的にはポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル樹脂）とが一般に異なるため、リサイクルに際して
はベースカップをボトル本体部から取り外す必要があ
る。ところが、上述の通りベースカップはボトル本体部
に接着されているので、その離脱は容易ではなく、リサ
イクルに不便である。
理由により、使用済のボトルをリサイクルすることが考
えられている。樹脂製品（例えば樹脂性ボトル）のリサ
イクルでは、同一種の樹脂からなるものを分別して回収
する必要があるが、従来のベースカップ付ボトルでは、
ベースカップを形成する樹脂と、ボトル本体部の樹脂
（典型的にはポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル樹脂）とが一般に異なるため、リサイクルに際して
はベースカップをボトル本体部から取り外す必要があ
る。ところが、上述の通りベースカップはボトル本体部
に接着されているので、その離脱は容易ではなく、リサ
イクルに不便である。
【０００６】また、従来のベースカップ付ボトルの製造
では、接着剤を用いてベースカップをボトル本体部に固
着する工程が入るので、生産性を考慮すると改善の余地
がある。
では、接着剤を用いてベースカップをボトル本体部に固
着する工程が入るので、生産性を考慮すると改善の余地
がある。
【０００７】したがって本発明の目的は、リサイクルが
容易で、かつその製造工程も簡単で済むようなベースカ
ップ付ボトルを提供することである。
容易で、かつその製造工程も簡単で済むようなベースカ
ップ付ボトルを提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究の結果、本発明者は、ベースカップとボトル
本体部とを、そのそれぞれの表面に設けた複数の凹凸部
で嵌合する構造とすれば、接着剤を用いずとも十分な強
度でベースカップを装着でき、かつ使用後にベースカッ
プを容易にボトル本体部から離脱させることができ、も
ってリサイクルも容易となることを見出し、本発明を完
成した。
に鋭意研究の結果、本発明者は、ベースカップとボトル
本体部とを、そのそれぞれの表面に設けた複数の凹凸部
で嵌合する構造とすれば、接着剤を用いずとも十分な強
度でベースカップを装着でき、かつ使用後にベースカッ
プを容易にボトル本体部から離脱させることができ、も
ってリサイクルも容易となることを見出し、本発明を完
成した。
【０００９】すなわち、本発明のベースカップ付ボトル
は、接着剤または融着の手段によらずに、前記ベースカ
ップとボトル本体部とに設けた複数の凹凸部の嵌合によ
り、前記ベースカップを前記ボトル本体部に装着してな
ることを特徴とする。
は、接着剤または融着の手段によらずに、前記ベースカ
ップとボトル本体部とに設けた複数の凹凸部の嵌合によ
り、前記ベースカップを前記ボトル本体部に装着してな
ることを特徴とする。
【００１０】また、本発明の好ましい態様においては、
前記ベースカップと前記ボトル本体部との間に間隙部が
設けられているとともに、ベースカップの底部に孔部が
設けられており、パステライジングのためのホットシャ
ワーの温水が、ベースカップに覆われているボトル本体
部の底部の表面にまで到達することができるようになっ
ている。
前記ベースカップと前記ボトル本体部との間に間隙部が
設けられているとともに、ベースカップの底部に孔部が
設けられており、パステライジングのためのホットシャ
ワーの温水が、ベースカップに覆われているボトル本体
部の底部の表面にまで到達することができるようになっ
ている。
【００１１】
【実施例】以下本発明を詳細に説明する。図１は本発明
の一実施例によるベースカップ付ボトルを示す一部破断
正面図であり、図２は図１のＡ−Ａ断面図であり、また
図３は図１のＢ部分を拡大した部分断面図である。
の一実施例によるベースカップ付ボトルを示す一部破断
正面図であり、図２は図１のＡ−Ａ断面図であり、また
図３は図１のＢ部分を拡大した部分断面図である。
【００１２】ボトル１はボトル本体部２とベースカップ
３とからなる。本実施例においては、ボトル本体部２
は、サポートリング２１を有する口部２２と、肩部２３
と、円筒状の胴部２４と、丸みを帯びた底部２５とから
なるが、ボトル本体部２の各部の形状は、公知のこの種
の二軸延伸ブロー成形ボトルと同様としてよい。
３とからなる。本実施例においては、ボトル本体部２
は、サポートリング２１を有する口部２２と、肩部２３
と、円筒状の胴部２４と、丸みを帯びた底部２５とから
なるが、ボトル本体部２の各部の形状は、公知のこの種
の二軸延伸ブロー成形ボトルと同様としてよい。
【００１３】本発明によるボトルにおいては、ボトル本
体部の胴部下部又は底部上部のベースカップと最も強く
当たる部分（後述するベースカップの側面部に当接し、
この側面部により径方向に締めつけられる部分）に、ベ
ースカップと嵌合する部位が設けられている。本実施例
では、胴部２４と底部２５の境界付近の外表面に、周方
向に配列した複数の凹部２６が形成されており、これが
後述するベースカップの凸部との嵌合部位となる。
体部の胴部下部又は底部上部のベースカップと最も強く
当たる部分（後述するベースカップの側面部に当接し、
この側面部により径方向に締めつけられる部分）に、ベ
ースカップと嵌合する部位が設けられている。本実施例
では、胴部２４と底部２５の境界付近の外表面に、周方
向に配列した複数の凹部２６が形成されており、これが
後述するベースカップの凸部との嵌合部位となる。
【００１４】また、本実施例によるボトルの本体部２の
外表面には、各凹部２６の間に、縦方向に短く延びる溝
部２７が形成されている。この縦方向の溝部２７は、詳
しくは後述するが、ボトル本体部２とベースカップ３と
の間の間隙部を形成する。
外表面には、各凹部２６の間に、縦方向に短く延びる溝
部２７が形成されている。この縦方向の溝部２７は、詳
しくは後述するが、ボトル本体部２とベースカップ３と
の間の間隙部を形成する。
【００１５】一方、ベースカップ３は、ほぼ円筒状の側
面部３１と底面部３２とからなる。この側面部３１の上
端部の内径は、ボトル本体部２の凹部２６の形成位置に
おける外径よりごく僅かに小さくなっている。なお、ご
く僅かに小さいということは、ベースカップ３をボトル
本体部２の下部から被せるように装着した場合、ベース
カップ３が、がたつくことなくボトル本体部２の外周部
をぴったりと覆うことができることを意味する。また、
ベースカップ３の側面部３１の高さは、ボトル本体部２
の底部２５の軸方向の長さより僅かに大きくなってい
る。そして、この側面部３１の内壁面の上部には、上述
したボトル本体部に設けた複数の凹部２６に対応するよ
うに複数の凸部３６が形成されている。
面部３１と底面部３２とからなる。この側面部３１の上
端部の内径は、ボトル本体部２の凹部２６の形成位置に
おける外径よりごく僅かに小さくなっている。なお、ご
く僅かに小さいということは、ベースカップ３をボトル
本体部２の下部から被せるように装着した場合、ベース
カップ３が、がたつくことなくボトル本体部２の外周部
をぴったりと覆うことができることを意味する。また、
ベースカップ３の側面部３１の高さは、ボトル本体部２
の底部２５の軸方向の長さより僅かに大きくなってい
る。そして、この側面部３１の内壁面の上部には、上述
したボトル本体部に設けた複数の凹部２６に対応するよ
うに複数の凸部３６が形成されている。
【００１６】また、ベースカップ３の底面部３２の周辺
部分には複数の孔部３４が設けられている。なお、底面
部３２の内面中央部には、ボトル本体部の底部２５を承
受する台部３３が設けられている。
部分には複数の孔部３４が設けられている。なお、底面
部３２の内面中央部には、ボトル本体部の底部２５を承
受する台部３３が設けられている。
【００１７】ベースカップ３のボトル本体部２への装着
は、ベースカップ３の開口部に、ボトル本体部２を底部
２５から押し込むことで簡単に行うことができる。そし
てボトル本体部２の底部中央部がベースカップ３の台部
３３に当接するとともに、図３に示すように、ベースカ
ップ３の側面部３１に設けた複数の凸部３６がボトル本
体部２の凹部２６に嵌合し、ベースカップ３がボトル本
体部２にしっかりと装着される。なお、本実施例におけ
るボトル本体部の外表面に設けた凹部２６は、図３から
わかるように単純な凹曲面を有し、また、ベースカップ
３に設けた凸部３６の形状は、凹部２６に相補するよう
に丸みを帯びた凸部となっているが、ボトル本体部２と
ベースカップ３とに設けた凹凸部の形状は、図３に示す
ものだけに限らず、例えば図４の(a) 、(b) 等に例示す
るように適宜変更してよい。
は、ベースカップ３の開口部に、ボトル本体部２を底部
２５から押し込むことで簡単に行うことができる。そし
てボトル本体部２の底部中央部がベースカップ３の台部
３３に当接するとともに、図３に示すように、ベースカ
ップ３の側面部３１に設けた複数の凸部３６がボトル本
体部２の凹部２６に嵌合し、ベースカップ３がボトル本
体部２にしっかりと装着される。なお、本実施例におけ
るボトル本体部の外表面に設けた凹部２６は、図３から
わかるように単純な凹曲面を有し、また、ベースカップ
３に設けた凸部３６の形状は、凹部２６に相補するよう
に丸みを帯びた凸部となっているが、ボトル本体部２と
ベースカップ３とに設けた凹凸部の形状は、図３に示す
ものだけに限らず、例えば図４の(a) 、(b) 等に例示す
るように適宜変更してよい。
【００１８】なお、特に炭酸飲料をボトルに充填してい
る場合、ボトル内圧が高くなるので、ボトル本体部２は
径方向外方に十分に膨張しており、ベースカップ３が離
脱することはない。また、空になったボトルでは、内圧
は高くないので、ベースカップの離脱は容易となる。
る場合、ボトル内圧が高くなるので、ボトル本体部２は
径方向外方に十分に膨張しており、ベースカップ３が離
脱することはない。また、空になったボトルでは、内圧
は高くないので、ベースカップの離脱は容易となる。
【００１９】本実施例のベースカップ付ボトルでは、図
２からわかるように、ベースカップ３とボトル本体部２
との間に、複数の間隙部が形成されている。本実施例で
は、ボトル本体部２の外表面に縦方向に短く延びる複数
の溝部２７を設けることによりこの間隙部を形成してい
る。この間隙部は、ボトルに内容物を充填した後に行う
ホットシャワーの温水を、ボトル本体部の底部の表面ま
で流すために設けられている。なお、間隙部は、ボトル
本体部の底部２５のベースカップ３の側面部３１と接し
ない位置まで下方に延びている。前述したように、ベー
スカップ３の底面部３２には複数の孔部３４が設けられ
ているので、ホットシャワーがボトルの上部から注がれ
ると、ボトル本体部２の表面を伝わって下方に流れ落ち
る温水は容易にこの間隙部からボトル本体部の底部へ流
れていく。さらにベースカップ３の内側面に、ボトル本
体部の溝部２７に相当する位置に凹部を設けることによ
って、温水のボトル本体部の底部への流入を助長するこ
とができ、これにより、ボトル内部にいわゆるコールド
スポット（ボトル内部の底部付近であまり加熱されない
部分）が生じるのを解消し、ホットシャワーによるパス
テライジングを確実にすることができる。
２からわかるように、ベースカップ３とボトル本体部２
との間に、複数の間隙部が形成されている。本実施例で
は、ボトル本体部２の外表面に縦方向に短く延びる複数
の溝部２７を設けることによりこの間隙部を形成してい
る。この間隙部は、ボトルに内容物を充填した後に行う
ホットシャワーの温水を、ボトル本体部の底部の表面ま
で流すために設けられている。なお、間隙部は、ボトル
本体部の底部２５のベースカップ３の側面部３１と接し
ない位置まで下方に延びている。前述したように、ベー
スカップ３の底面部３２には複数の孔部３４が設けられ
ているので、ホットシャワーがボトルの上部から注がれ
ると、ボトル本体部２の表面を伝わって下方に流れ落ち
る温水は容易にこの間隙部からボトル本体部の底部へ流
れていく。さらにベースカップ３の内側面に、ボトル本
体部の溝部２７に相当する位置に凹部を設けることによ
って、温水のボトル本体部の底部への流入を助長するこ
とができ、これにより、ボトル内部にいわゆるコールド
スポット（ボトル内部の底部付近であまり加熱されない
部分）が生じるのを解消し、ホットシャワーによるパス
テライジングを確実にすることができる。
【００２０】特に、近年になって、果汁飲料、炭酸飲
料、その他の飲食品等の充填に際しては、このホットシ
ャワーによるパステライジングを行うことが多くなって
きたが、従来のベースカップ付ボトルでは、ベースカッ
プのボトル本体部への接着部がホットシャワーの流れを
遮り、ベースカップで覆われたボトル本体部の表面部分
に温水が伝わらないので、コールドスポットが生じやす
く、パステライジングの時間を長くしなければならなか
った。しかしながら、上述したように、ベースカップと
ボトル本体部との間に間隙部を設ければ、この問題は解
消されることになる。
料、その他の飲食品等の充填に際しては、このホットシ
ャワーによるパステライジングを行うことが多くなって
きたが、従来のベースカップ付ボトルでは、ベースカッ
プのボトル本体部への接着部がホットシャワーの流れを
遮り、ベースカップで覆われたボトル本体部の表面部分
に温水が伝わらないので、コールドスポットが生じやす
く、パステライジングの時間を長くしなければならなか
った。しかしながら、上述したように、ベースカップと
ボトル本体部との間に間隙部を設ければ、この問題は解
消されることになる。
【００２１】なお、本実施例のボトルにおいては、ボト
ル本体部の外表面に溝部２７を設け、かつベースカップ
３の側面部３１の内表面部に凹部を形成することにより
間隙部を形成しているが、本発明はこれに限らず、ベー
スカップ側面の内側、又はボトル本体部の外表面のどち
らか一方を変形することにより、間隙部を形成してもよ
い。
ル本体部の外表面に溝部２７を設け、かつベースカップ
３の側面部３１の内表面部に凹部を形成することにより
間隙部を形成しているが、本発明はこれに限らず、ベー
スカップ側面の内側、又はボトル本体部の外表面のどち
らか一方を変形することにより、間隙部を形成してもよ
い。
【００２２】なお、ボトル本体部を形成する樹脂として
はポリエステルが好適である。ポリエステル樹脂として
は、飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコールとからなる
熱可塑性樹脂が使用できる。飽和ジカルボン酸として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ン-1,4- 又は2,6-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル-
4,4′- ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸類、ジ
フェノキシエタンジエタンジカルボン酸類等の芳香族ジ
カルボン酸類、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、デカン-1,10-ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸等を使用することができる。また飽和二価アルコール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール
類、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコー
ル、2,2-ビス(4′- β- ヒドロキシエトキシフェニル）
プロパン、その他の芳香族ジオール類等を使用すること
ができる。好ましいポリエステルは、テレフタル酸とエ
チレングリコールとからなるポリエチレンテレフタレー
トである。
はポリエステルが好適である。ポリエステル樹脂として
は、飽和ジカルボン酸と飽和二価アルコールとからなる
熱可塑性樹脂が使用できる。飽和ジカルボン酸として
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレ
ン-1,4- 又は2,6-ジカルボン酸、ジフェニルエーテル-
4,4′- ジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸類、ジ
フェノキシエタンジエタンジカルボン酸類等の芳香族ジ
カルボン酸類、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン
酸、デカン-1,10-ジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸等の脂環族ジカルボン
酸等を使用することができる。また飽和二価アルコール
としては、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコ
ール、ヘキサメチレングリコール、ドデカメチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族グリコール
類、シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコー
ル、2,2-ビス(4′- β- ヒドロキシエトキシフェニル）
プロパン、その他の芳香族ジオール類等を使用すること
ができる。好ましいポリエステルは、テレフタル酸とエ
チレングリコールとからなるポリエチレンテレフタレー
トである。
【００２３】ポリエスル樹脂は、固有粘度が 0.5〜1.5
、好ましくは0.55〜0.8 の範囲の値を有する。またこ
のようなポリエステルは、溶融重合で製造され、 180〜
250 ℃の温度下で減圧処理または不活性ガス雰囲気で熱
処理されたもの、または固相重合して低分子量重合物で
あるオリゴマーやアセトアルデヒドの含有量を低減させ
たものが好適である。
、好ましくは0.55〜0.8 の範囲の値を有する。またこ
のようなポリエステルは、溶融重合で製造され、 180〜
250 ℃の温度下で減圧処理または不活性ガス雰囲気で熱
処理されたもの、または固相重合して低分子量重合物で
あるオリゴマーやアセトアルデヒドの含有量を低減させ
たものが好適である。
【００２４】なおポリエステル樹脂中には、本発明の目
的を損なわない範囲で安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣
化防止剤、紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の
添加剤やその他の樹脂を適量加えることができる。
的を損なわない範囲で安定剤、顔料、酸化防止剤、熱劣
化防止剤、紫外線劣化防止剤、帯電防止剤、抗菌剤等の
添加剤やその他の樹脂を適量加えることができる。
【００２５】上述の樹脂を用いたボトル本体部の製造
は、公知の二軸延伸ブロー成形法により行うことができ
る。
は、公知の二軸延伸ブロー成形法により行うことができ
る。
【００２６】また、ベースカップは、例えばポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の
樹脂を用い、公知の射出成形、真空成形、圧空成形等に
より製造することができる。
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の
樹脂を用い、公知の射出成形、真空成形、圧空成形等に
より製造することができる。
【００２７】以上、本発明を添付図面を参照して説明し
たが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想を逸脱
しないかぎり、種々の変更を施すことができる。たとえ
ば、ベースカップとボトル本体部との嵌合部位は、必ず
しもボトル本体部において凹部とする必要はなく（同様
にベースカップに凸部のみを設ける必要はなく）、凹凸
部を交換した構造としてもよい。また、凹凸部がベース
カップ（ボトル本体部）の表面に交互に配列した構造と
してもよい。また、嵌合部となる凹凸部の大きさ、形
状、その数、及び溝部の大きさ、その数等は、ボトルの
大きさ、形状、用途（ファッション性）等を考慮して適
宜変更することができる。
たが、本発明はこれに限定されず、本発明の思想を逸脱
しないかぎり、種々の変更を施すことができる。たとえ
ば、ベースカップとボトル本体部との嵌合部位は、必ず
しもボトル本体部において凹部とする必要はなく（同様
にベースカップに凸部のみを設ける必要はなく）、凹凸
部を交換した構造としてもよい。また、凹凸部がベース
カップ（ボトル本体部）の表面に交互に配列した構造と
してもよい。また、嵌合部となる凹凸部の大きさ、形
状、その数、及び溝部の大きさ、その数等は、ボトルの
大きさ、形状、用途（ファッション性）等を考慮して適
宜変更することができる。
【００２８】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のベースカッ
プ付ボトルは、使用後に容易にベースカップをボトル本
体部から離脱することができるので、プラスチックのリ
サイクルに便利である。また、その製造においては、接
着剤等を使用せずとも容易にベースカップを装着するこ
とができるので、製造工程の短縮が見込まれる。
プ付ボトルは、使用後に容易にベースカップをボトル本
体部から離脱することができるので、プラスチックのリ
サイクルに便利である。また、その製造においては、接
着剤等を使用せずとも容易にベースカップを装着するこ
とができるので、製造工程の短縮が見込まれる。
【００２９】本発明のボトルは、ホットシャワーによる
パステライジングを行うジュース、炭酸飲料、各種飲食
品等のボトルに好適である。
パステライジングを行うジュース、炭酸飲料、各種飲食
品等のボトルに好適である。
【図１】本発明の一実施例によるベースカップ付ボトル
の一部破断正面図である。
の一部破断正面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】ベースカップとボトル本体部との嵌合状態の例
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図４】ベースカップとボトル本体部との嵌合状態の他
の例を示す部分断面図である。
の例を示す部分断面図である。
１ ベースカップ付ボトル ２ ボトル本体部 ３ ベースカップ ２２ 口部 ２３ 肩部 ２４ 胴部 ２５ 底部 ２６ 凹部 ２７ 溝部 ３１ ベースカップ側面部 ３２ ベースカップ底面部 ３３ 台部 ３４ 孔部 ３６ 凸部 ３７ 凹部
Claims (3)
- 【請求項１】ベースカップを装着した二軸延伸ブロー成
形ボトルにおいて、接着剤または融着の手段によらず
に、前記ベースカップとボトル本体部とに設けた複数の
凹凸部の嵌合により、前記ベースカップを前記ボトル本
体部に装着してなることを特徴とするベースカップ付ボ
トル。 - 【請求項２】請求項１に記載のベースカップ付ボトルに
おいて、前記ベースカップの側面部の内壁面の上部に、
周方向に配列した複数の凸部が設けられており、また前
記凸部に対応する前記ボトル本体部の外表面部には複数
の凹部が形成されており、前記凸部と前記凹部との嵌合
により前記ベースカップが前記ボトル本体部に装着され
ていることを特徴とするベースカップ付ボトル。 - 【請求項３】請求項１又は２に記載のベースカップ付ボ
トルにおいて、前記ベースカップと前記ボトル本体部と
の間に間隙部が設けられているとともに、前記ベースカ
ップの底面には孔部が設けられていることを特徴とする
ベースカップ付ボトル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25438191A JPH0565164A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | ベースカツプ付ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25438191A JPH0565164A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | ベースカツプ付ボトル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565164A true JPH0565164A (ja) | 1993-03-19 |
Family
ID=17264196
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25438191A Pending JPH0565164A (ja) | 1991-09-06 | 1991-09-06 | ベースカツプ付ボトル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0565164A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04150801A (ja) * | 1990-10-13 | 1992-05-25 | Asahi Corp | 通気性の靴用クツション材 |
| JP2010274008A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Kyoraku Co Ltd | 消火器用容器及び消火器 |
-
1991
- 1991-09-06 JP JP25438191A patent/JPH0565164A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH04150801A (ja) * | 1990-10-13 | 1992-05-25 | Asahi Corp | 通気性の靴用クツション材 |
| JP2010274008A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Kyoraku Co Ltd | 消火器用容器及び消火器 |
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