JPH05650A - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

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Publication number
JPH05650A
JPH05650A JP3181796A JP18179691A JPH05650A JP H05650 A JPH05650 A JP H05650A JP 3181796 A JP3181796 A JP 3181796A JP 18179691 A JP18179691 A JP 18179691A JP H05650 A JPH05650 A JP H05650A
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JP
Japan
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wiper
motor
variable motor
switch
variable
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Application number
JP3181796A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Kanomoto
詞之 下ノ本
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Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05650A publication Critical patent/JPH05650A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フルコンシールド(夏仕様)とセミコンシー
ルド(冬仕様)とが、夏冬切替えスイッチを操作しなく
ても自動的に切替り、冬期におけるワイパモータの破損
を完全に防ぐことが可能なワイパ制御装置を提供する。 【構成】 冬期に前面ガラス下部に積雪があることによ
り、ワイパスイッチ50をOFFにしてもブレードが前
面ガラス下部のフルコンシールド位置に戻ることができ
なくなると、ワイパモータ10に過負荷がかかり、ワイ
パモータが異常停止した場合に、検出手段51が信号を
コントローラ52に入力する。このことにより、コント
ローラ52は可変モータ駆動回路53へのフルコンシー
ルド出力を禁止し、セミコンシールドへの出力信号に切
替える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイパ制御装置に関
し、詳しくは、ワイパブレードにおける夏冬仕様の自動
切替を行うことにより払拭角度の自動可変機能を生じる
ワイパ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイパ制御装置において、ブレードの下
反転位置をフルコンシールド位置とセミコンシールド位
置とに自動にて切り替えるワイパ装置は特開平1−24
0346及び特開平2−171360に示されている。
その中において、特開平1−24034は機械構造によ
り自動切替えを行う。特開平2−171360は、冬期
において降雪により雪がフロントガラス下縁に積り、ブ
レードの払拭範囲が狭くなった時、ブレードは所定位置
まで作動しようとして、ブレード及びワイパモータに負
荷がかかり、変形及び破損することに対し、夏冬切替え
スイッチにて対応することが示されているが手動で該ス
イッチの切替えを行うため、使用者にとって非常に煩わ
しい作業となっており、また使用者が雪積りに気が付か
ずワイパモータ等が破損後にスイッチを入れるという可
能性が非常に高い装置となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述のフル
コンシールド(夏仕様)とセミコンシールド(冬仕様)
とを自動で切替えるワイパ制御装置おいて、夏冬切替え
スイッチを操作しなくても夏仕様が冬仕様に自動的に切
替り、冬期におけるアーム及びワイパモータの破損を完
全に防ぐことが可能なワイパ制御装置を提供することを
課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ピボットホル
ダーに払拭角度可変モータを固定し、該可変モータをワ
イパスイッチの指令信号に応じて自動的に所定角度位置
まで回転制御するコントローラを設けると共に、該可変
モータの回転に応じて前記ピボット軸の回転可能範囲を
変える伝動機構を設け、上記可変モータの異常停止を検
出して信号を発生する検出手段を有し、該検出手段の信
号を前記コンローラに与えることによりブレードの下反
転位置を自動的に移動可能としたことを最も重要な特徴
とする。すなわち、冬期の雪等によりアーム及びワイパ
モータに過負荷がかかり、ワイパモータが異常停止した
場合に、検出手段が信号をコンローラに入力する。この
ことにより、コントローラはフルコンシールド出力信号
に切替える。以上の事により、夏冬切替えスイッチを用
いることなく、自動にて夏冬の仕様の切替えを実現する
ことができる。
【0005】図1は、本発明装置の1実施例の回路図で
ある。図1において、払拭角自動可変ワイパ装置は、そ
の構成要素であるワイパモータ10、ワイパモータのカ
ムスイッチ1B、払拭角を変えるための払拭角可変モー
タ21、その可変モータの回転位置を検出するスイッチ
ング用カムパターン部44を有する。図1の払拭角自動
可変ワイパ装置は、特開平2−171366に開示され
ている車両用ワイパ装置を電気的部分に注目して簡略化
した図面で表してあり、ただし過電流検出回路51を設
けて改良を施こしていると共に、ワイパスイッチ50及
びコントローラ52にも改良がある。
【0006】払拭角自動可変ワイパ装置の構成を説明す
る(図3)。図3中、1はフロントウィンドの風防ガラ
ス、2は助手席側のブレード、3は運転席側のブレー
ド、4,5は夫々ブレード2,3に先端を連結したアー
ム、6,7はアーム4,5の基端を結合したピボット軸
であり、助手席側のピボット軸6はレバー8,第1ロッ
ド9を介してモータ10と連動し、また、運転席側のピ
ボット軸7はレバー11,第2ロッド12,上記第1ロ
ッド9を介してモータ10と連動し、よって、ワイパモ
ータ10の回転運動によりブレード2,3を払拭作動さ
せている。上記ブレード2,3の払拭パターンは図3中
において斜線X,Yに示す如くであり、ブレード2,3
の払拭角度は、図3以下に示す図面を参照して後述する
自動払拭角度可変装置により可変している。即ち、ブレ
ード2,3の下反転位置をフードの後端ラインLより下
方に位置させるフルコンシールド時またはハイトダウン
時は、ブレード2,3の下反転位置はJ1の位置にあ
り、上反転位置はJ2の位置であり、この最も広い払拭
角度の範囲で払拭作動するように設定している。該フル
コンシールド位置ではブレード2,3が完全にフードで
隠れる位置にあり外観が良い。ブレード2,3の下反転
位置を上記フード後端ラインLより上方へ位置させた、
即ち、ライズアップ時あるいはセミコンシールド時は、
下反転位置はJ3に位置させ、一方、上反転位置は上記
フルコンシールド時と変わらずJ2とし、この範囲を払
拭角度としている。さらに、高速走行時またはワイパス
イッチ50のHIモード時に、ブレード2,3とピラー
との干渉防止および払拭パターンのバラツキを防止する
ため、払拭角度を縮小するようにしている。即ち、下反
転位置をさらに上昇させてJ4の位置とし、一方、上反
転位置も下方側移動させてJ5としている。
【0007】上記自動払拭角度可変機構は、図4以下に
示す構成よりなり、助手席側のピボット軸6の位置に設
置している。まず、概略的に、該可変機構を説明する
と、ボデー板(図示せず)に、ピボットホルダー20を
ネジ穴20aよりネジ(図示せず)で締め付けて固定し
ている。該ピボットホルダー20に払拭角度可変モータ
21のモータヨーク本体22を固定すると共に、該ピボ
ットホルダー20の軸心部にピボット軸6を回動自在に
貫通して取り付けている。かつ、可変モータ21の出力
軸に形成したウォーム23と噛み合うホイールギャ部材
24と、該ホイールギャ部材24に嵌合固定するアイド
ルレバー25をピボットホルダー20に組み付けると共
に、該アイドルレバー25をサブロッド26介して、上
記ピボット軸6に固定したレバー8と結合している。詳
しくは、助手席側ピボット軸6はレバー8の一端に固定
した一体構造としており、該レバー8の他端にピン27
を突設し、該ピン27に前記第2ロッド12の一端を摺
動可能に結合している。さらに、レバー8の中間部には
ピン28を突設し、樹脂等からなるサブロッド26の一
端に形成した穴26aに、上記ピン28を摺動可能に嵌
合している。サブロッド26の他端には穴26bを形成
し、該穴26bにアイドルレバー25の上下に突出させ
て固定したピン29の下側を摺動可能に結合している。
該ピン29の上側は第1ロッド9と摺動可能に連結して
おり、第1ロッド9は前記したように、払拭用のワイパ
モータ10に連動させている。
【0008】ピボット軸6は、ピボットホルダー20の
ボス部30と同心に回転可能に嵌合し、スラスト調整ワ
ッシャ31,32及びウエーブワッシャ33を介して組
み付け、かつ、ピボット軸6に設けた溝部6aに平ワッ
シャ34を介してスナップリング35を取り付けて、軸
方向に移動不可にピボットホルダー20に取り付けてい
る(図4)。ピボットホルダー20の側面には、モータ
ヨーク本体22を嵌合する壁部を有するモータ結合部2
0bを設けており、上記壁部にモータヨーク本体22を
嵌合しビス36で固定することにより、ピボットホルダ
ー20の側面にピボット軸に対し垂直方向に払拭角度可
変モータ21を組み付けている。
【0009】上記ホイールギヤ部材24は、可変モータ
21より突設したウォーム23と噛み合うホイールギヤ
38を備えている。ホイールギヤ部材24は前記ホイー
ルギヤ38の上部に一体に偏心した環状の偏心軸受部3
9を備えている。この偏心軸受部39の偏心量は図5A
に示すように(e)に設定している。上記アイドルレバ
ー25には、前記ピン29を取り付けた側と反対の先端
部に環状軸部40を突設しており、該環状軸部40を上
記ホイールギヤ部材24の環状軸受部39に回転可能に
内嵌している。また、ホイールギヤ38の上端面にバネ
性を有する接点41を打ち込んで固定している。接点4
1は後述のごとくスイッチグ用カムパターン部44に接
触し、カムスイッチ44A,44B,44Cを成す。
【0010】上記ホイールギヤ部材24と、アイドルレ
バー25の環状軸部40との嵌合体は、ピボットホルダ
ー20のケース部20cの下側からボス部30の外周部
にかけた空間内に、ボス部30に対して遊嵌した状態で
収納してある。ホイールギヤ部材24とアイドルレバー
25との嵌合体をケース部20cに収納後に、カバー4
2をビス45でピボットホルダー20に取り付けている
(図5A)。その際、ボス部30の外周面と対向する環
状軸部40の内周面との関係は環状軸部40の内側直径
をボス部30の半径と上記偏心量(e)と更に隙間を足
し合わせた長さの2倍以上の直径となるように設定して
ある。そして、この設定によりボス部30の外周面と環
状軸部40の内周面とが当接しないように設定してい
る。該取付状態において、ホイールギヤ38はピボット
軸6と同心で、可変モータ21により回転されるウォー
ム23と噛み合って自在に回転する。該ホイールギヤ3
8の回転により、偏心された環状軸受部39の中心が移
動し、該環状軸受部39と環状軸部40が一体に回転移
動することにより、アイドルレバー25の他端側のピン
29の位置が移動するようにしている。
【0011】さらに、ピボットホルダー20には上記ケ
ース部20cに固定して基板部43を備え、該基板部4
3に図1に示す如きスイッチング用カムパターン部44
を設けている。該カムパターン部44は、ピボットホル
ダー20にホィールギア部材24を組み付けた時、ホイ
ールギヤ部材24に固定している上記接点41を摺動接
触するようにしている。この摺動接触によりカムパター
ン部44で設定した信号パターン(表2)を拾い、該信
号に応じて可変モータ21の回転角度を自動的に制御し
ており、かつ、該可変モータ21を正転、逆転可能とし
ている。
【0012】上記可変モータ21およびワイパモータ1
0の制御回路は図1に示す構成としおり、50はワイパ
スイッチ、51は過電流検出回路、52はコントロー
ラ,53は可変モータ駆動回路である。コントローラ5
2にはワイパスイッチ50からワイパスイッチ信号(ワ
イパスイッチ50がOFF,LOW.HIのどのモード
に設定しているかを検出した信号)が入力される。ま
た、コントローラ52には過電流検出回路51から払拭
角度可変モータ21がロックした時のロック信号が入力
される。コントローラ52は前記ロック信号、およびワ
イパスイッチ信号に応じて、可変モータ駆動回路53を
介して可変モータ21の駆動制御を行い、スイッチング
用カムパターン部44で回転角度を自動的に切り替えて
いる。即ち、可変モータ21は図1に示すように、カム
パターン部44の3つのカムスイッチ44A,44B,
44Cの位置で自動的に切り替えて停止するようにして
おり、ワイパスイッチ50のOFF時はカムスイッチ4
4Aが開の位置、ワイパスイッチ50がLOWの時はカ
ムスイッチ44Bが開の位置、HIの時はカムスイッチ
44C及び44aが開位置で停止している(表2)。
【0013】次に、上記装置の作動を説明する。図3
は、ワイパスイッチ50がOFFの時は、ブレード2,
3(以下、ブレード2,3の作動は同一であるため、助
手席側のブレード2についてのみ説明する)の停止位置
は、フード後端ラインLより下方に完全に隠れたフルコ
ンシールド(または、ハイトダウン)位置J1である。
よって、ブレード2は外からは見えず見栄えが向上して
いる。前記ワイパスイッチ50がOFFの位置よりLO
Wの位置にONされると、ワイパモータ10がLOW回
転する。上記ワイパモータ10の回転運動は第1ロッド
9に伝達され、アイドルレバー25に固定したピン29
を介してアイドルレバー25を揺動させる(図3)。さ
らに、ピン29によりサブロッド26を作動し、ピン2
8を介してレバー8を揺動し、一体としたピボット軸6
を回動させる。該回転に応じてアーム4を介してブレー
ド2を揺動し、ガラス1を払拭する(図3)。一方、上
記レバー8の揺動によりピン27を介して第2ロッド1
2に伝達され、レバー11を介して運転席側のピボット
軸7が回動し、ブレード3も払拭作動する。図5Aは、
可変モータ21の停止位置がOFFで、ワイパスイッチ
50の選択位置がOFF又はLOWモードのフルコンシ
ールド状態を示す。この時、前記可変モータ21は駆動
せず、フルコンシールド位置にあり、ホイールギヤ3
8,ボス部30、ピボット軸6の中心は点Pであるのに
対して、環状軸受部39,環状軸部40の中心は点Aで
あり、(e)だけ偏心している(図5A)。環状軸部4
0の中心が点Aである。よって払拭角度は下反転位置J
1から上反転位置J2間で、払拭角度はθである(図5
A)。
【0014】図5Bは、可変モード21の停止位置がL
OWで、ワイパスイッチ50の選択位置がOFF又はL
OWモードのセミコンシールド状態を示す。一方、ワイ
パスイッチ50の信号がLOWモードでかつ過電流検出
回路51のH信号がコントローラ52に入力されること
より、可変モータ21が可変モータ駆動回路53を介し
て、スイッチング用カムパターン部44においてカムス
イッチ44Aからカムスイッチ44Bに回転され、図5
Bに示すセミコンシールド下反転状態にライズアップす
る。即ち、可変モータ21が駆動してウォーム23が回
転すると、噛み合ったホイールギヤ38が回転するた
め、一体として環状軸受部39が移動し、環状軸部40
が一体作動して(図4)、アイドルレバー25の揺動中
心が点Aより移動し、B点で停止する(図5B)。この
アイドルレバー25の中心の移動により、レバー8のピ
ン27の下反転位置がJ1よりJ3に移行する。一方、
上反転位置は図5Bに示すように点A,Bおよび点Pと
相対位置関係等より上反転位置はJ2と変わらず、よっ
て、ブレード2の払拭角度は下反転位置がJ3で上反転
位置はJ2となり、下反転位置のみ△θ1だけ払拭角度
が、フルコンシールド位置の初期設定角度θに対して縮
小される。
【0015】図5Cは高速走行時、あるいはワイパスイ
ッチ50のHIモードでのライズアップ状態を示し、ワ
イパスイッチ50がHIとされた時、可変モータ駆動回
路53を介して払拭角度可変モータ21が駆動され、ス
イッチング用カムパターン部44においてカムスイッチ
44BがHの位置からカムスイッチ44C及び44Aが
Hの位置へ回転させる。可変モータ21の回転により、
ウォーム23との噛み合いでホイールギヤ38が回転
し、環状軸受部39,環状軸部40が移動して、アイド
ルレバー25の揺動中心が点Bより点Cへ移行する。よ
って、レバー8のピン27の下反転位置がJ3からJ4
に移行し、上反転位置も点P,C,B等の関係よりJ2
からJ5に移行する。即ち、図5Bに示す反転位置J
3,J2に対して夫々△θ2と△θ3と上下反転位置共
縮小されることとなる。このように、ワイパスイッチ5
0のHIモード時では、自動的に払拭角度が縮小され、
ブレードが風圧によりサイドピラーと接触するのを防止
出来ると共に、払拭パターンのバラツキも防止出来る。
ワイパスイッチ50をHIモードからLOWモードに切
り替えた時可変モータ21はスイッチパターン部44に
おいて、カムスイッチ44Aが開から閉,44Bが閉か
ら開,44Cが開から閉に逆転し、上記フルコンシール
ド位置に戻る。
【0016】払拭角を変えるための可変モータ21は、
その可変モータ21の回転位置を検出するカムスイッチ
44A,44B,44Cをスイッチング用カムパターン
部44に有している(図1)。そして、コントローラ5
2は払拭角度可変モータ21からの回転位置信号と、後
述のワイパスイッチ50からの信号とを入力して、可変
モータ駆動回路53を介して可変モータ21に適切な回
転を与える。コントローラ52は、入力信号処理回路5
2Aとフルコンシールド、セミコンシールド動作判別回
路52Bとで構成されている。
【0017】コントローラ52の入力信号処理回路52
Aはプルアップ抵抗R1,R2,R3,R12,R13
及びてマイクロコンピュータ(以下単にECU)への入
力抵抗R4,R5,R6,R14,R15とで構成され
ている(図2)。フルコンシールド、セミコンシールド
動作判別回路52Bは、図2ではECU及びその電源回
路で構成されている。電源回路は、コンデンサC1,C
2、ツェナーダイオードZDおよび抵抗R7よりなる
(図2)。可変モータ駆動回路は図2では可変モータ駆
動用ICとして図示してあり、可変モータ駆動用IC5
3は、内部において、バイポーラトランジスタがHブリ
ッジ回路を構成しており、払拭角度可変モータ21に対
して正転逆転の出力信号を出し得る回路となっている。
また、この可変モータ駆動用ICは負荷としての可変モ
ータ21に正転逆転の信号を出し得る回路構成ならばど
んな回路でも良い。例えばリレーを2個使用する。IC
ではなく、バイポーラトランジスタあるいはFETを4
個使用してHブリッジを構成する等も可能である。可変
モータ21の過電流を検出する過電流検出回路51は、
図2ではコンパレータCOMとその基準電圧を決定する
抵抗R8,及びワイパモータ10の電流を電圧として見
るための抵抗R9,R10と、コンパレータへの入力抵
抗R11で構成されている。
【0018】次に、ワイパスイッチ50は、ワイパモー
タ10にLOW作動かHI作動かの給電を行うと共に、
コントローラ52に該ワイパスイッチ50の選択位置が
OFFか、LOWかHIかを出力する。前記選択位置が
OFFでは+1がL,+2SがHであり、LOWでは+
1および+2SがHであり、HIの時は+1がH,+2
SがLを出力する(表1)。ヒューズ54,イグニショ
ンスイッチ55,及びバッテリ56にて本発明装置の全
構成を成す。
【0019】基本的な作動はフローチャト(図6,図
7,図8)及びタイミングチャート(図9)に示す。ま
た、ワイパスイッチの選択位置判定表(表1)、可変モ
ータ停止位置判定表(表2)、及び可変モータ駆動用I
C真理値表(表3)も示す。
【0020】ステップ601ではワイパスイッチ50の
選択位置がOFF(表1で端子+1,+2SがL,H)
かを判断し(図6)、YESの時はステップ602で可
変モータ21のカムパターン部44の停止位置がOFF
(表2でカムスイッチ44A,44B,44CがH.
L.L)かを判断する。OFFの時はカムスイッチ44
Aが開である。ステップ603では可変モータ21の停
止位置はLOW(表2でカムスイッチ44A,44B,
44CがL.H.L)かを判断する。LOWの時はカム
スイッチ44Bが開である。ステップ604では可変モ
ータ21の停止位置はHI(表2でカムスイッチ44
A,44B,44CがH,L,H)かを判断する。HI
の時はカムスイッチ44A及び44Cが開である。可変
モータ21の停止位置がLOWかHIの場合は、ステッ
プ605で可変モータ駆動用ICから可変モータ21に
逆転出力(表3で出力M+,M−が夫々L,H)を行
う。ステップ602において、可変モータ21の停止位
置がOFFの時は、ステップ606で可変モータ21に
停止出力(表3でM+,M−がL,L)を行って終わり
となる。
【0021】ワイパスイッチ50の選択位置がOFF
(表1で+1,+2SがL,H)でない時は、ステップ
701でワイパスイッチ50の選択位置がLOW(表1
で端子+1,+2Sが、H,H)かを判断する。NOの
時は図8のステップ801に飛ぶ(図7)。ステップ7
02では、払拭角度可変モータ21の停止位置がLOW
(表2でカムスイッチ44A,44B,44CがL,
H,L)かを判断する。YESの時は図6のステップ6
06に戻る。ステップ703では可変モータ21の停止
位置がOFFかを判断し(表2においてカムスイッチ4
4A,44B,44Cが,H,L,L)、ステップ70
4では可変モータ21の停止位置がHIかを判断する
(表2においてカムスイッチ44A,44B,44Cが
H,L,H)。可変モータ21の停止位置がOFFの時
はステップ705で可変モータ21に正転出力を与え
(表3において出力M+,M−が、H,L),可変モー
タ21の停止位置がHIの時はステップ706で可変モ
ータ21に逆転出力(表3において出力M+,M−が
L,H)を与える。ステップ701で、ワイパスイッチ
50の選択位置がLOWでない時は、図8のステップ8
01に飛ぶ。
【0022】ステップ801ではワイパスイッチ50の
選択位置がHI(表1で+1、+2SがH,L)かを判
断し、YESの時はステップ802で可変モータ21の
停止位置がHI(表2で44A,44B,44CがH,
L,H)かを判断する(図8)。そして、YESの時は
ステップ606に飛び可変モータ21に停止出力(表3
でM+、M−がL,L)を与える(図6)。ステップ8
03では可変モータ21の停止位置がOFF(表2で4
4A,44B,44CがH,L,L)かを判断し、ステ
ップ804では可変モータ21の停止位置がLOW(表
2で44A,44B,44CがL,H,L)かを判断
し、ステップ803及び804において可変モータ21
がそれぞれOFFかLOWの時は、ステップ805にお
いて可変モータ21に正転出力(表3でM+,M−が夫
々H,L)を与える。
【0023】可変モータ21が停止位置OFFの場合フ
ルコンシールド、停止位置LOWの場合セミコンシール
ドとする。ここでどの様にしたら過電流検出回路51に
よりフルコンシールド、セミコンシールドの自動切替え
が行なわれるかを主に第2のフローチャート(図9)に
より説明する。可変モータ21の電流が流れてその電流
値を電圧に変換する抵抗R8及び基準電圧を決定する抵
抗R9,R10,そして、R8に発生する電圧と基準電
圧を比較し、比較結果を出力するコンパレータCOMを
用いる(図2)。ここで冬期にフルコンシールド(夏仕
様)状態で使用していた場合に、降雪により雪がフロン
トガラス下縁に積もり、ワイパスイッチ50の選択位置
がOFF時にワイパブレード2,3がフルコンシールド
位置まで移動しようとするができない場合を想定する
(表1で+1,+2SがL,H)。この場合、払拭角度
可変モータ21に高負荷が加わり、ロック電流として、
電流値が非常に高くなる。この時、抵抗R8に発生する
電圧は高くなり、抵抗R9,R10により決定される基
準電圧値を越えると、コンパレータCOMは抵抗R8の
電圧が基準電圧を越えたことを出力する。つまりこれ
は、ワイパブレード2がフルコンシールド位置まで移動
できないことの検出である。これをマイクロコンピュー
タECUが入力し、この後は第2のフローチャート(図
9)に従う。第2のフローチャートのステップ1001
によりコンパレータCOMの出力の有無を検出する。こ
こでコンパレータCOMの出力が無い場合はステップ1
003で第1のフローチャート(1)のステップ601
へ戻る(図6)。これはフルコンシールド状態である。
また逆にコンパレータCOMの出力が有ることを検出し
た場合はステップ1002へ進み+1端子の信号を,ソ
フト上にて“H”とする。この後ステップ1003で第
1のフローチャート(1)のステップ601へ戻る(図
6)。このことにより+1端子は常に“H”となり、ワ
イパスイッチ選択位置判定表(表1)に依り選択位置O
FFの検出を行なうことができない。そして可変モータ
停止位置判定表(表2)により払拭角度可変モータ21
は停止位置OFFまで移動しないことになる。
【0024】つまり、コンパレータCOMが過電流検出
出力が有りの検出を行った後は、ワイパスイッチ50を
OFFにしてもフルコンシードル状態とならずセミコン
シールド状態を保つことになる。これはまさしく、夏仕
様から冬仕様への切り替りが自動的に行なわれたことを
示す。また、ワイパモータ10本体の作動はこの制御と
関係なく、ワイパモータ10とワイパスイッチ50によ
り作動及び停止が行われるのは図1より明白である。よ
って、本制御がワイパスイッチ50のOFFを検出しな
くてもワイパモータ10は、何ら支障なく作動する。ま
た、イグニションスイッチ55をOFFにすることに依
り、電源が無くなると当然過電流検出回路51のコンパ
レータCOMが出力をした記憶も無くなる。よってイグ
ニションスイッチ55をOFFして積雪等の障害物が取
り除かれた後、再びイグニションスイッチ55をONす
るとコンパレータCOMの出力は無いことになるから払
拭角度可変モータ21は停止位置OFFまで移動するこ
とになる。これにより、冬仕様より夏仕様への切り替わ
りも自動に行ったことになる。
【0025】以上により、フルコンシールド状態とセミ
コンシールド状態の切り替えが自動で行われ操作者に煩
わしさを感じさせず、雪積りに依るワイパモータ10の
破損も防げることが達成できる。また、本制御のみなら
払拭角度可変モータ21よりのカムスイッチ入力は2本
で良いのは明白である。
【0026】(他の実施例)本制御を達成する為には、
払拭角度可変モータ21が、ロックして動作しないこと
を検出すれば良く,例えば過電流検出回路51の代りに
カムスイッチ44A、カムスイッチ44B,及びカムス
イッチ44Cの信号がある一定時間変化しないことを検
出するタイマを設け、そのタイマが検出した後は過電流
検出回路51を用いた場合と同様の制御を行なえば良い
(図10)。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のワイパ制御
装置は、ピボットホルダーに払拭角度可変モータを固定
し、該可変モータをワイパスイッチの指令信号に応じて
自動的に所定角度位置まで回転制御するコントローラを
設けると共に、該可変モータの回転に応じて前記ピボッ
ト軸の回動可能範囲を変える伝動機構を設け、上記可変
モータの異常停止を検出して信号を発生する検出手段を
有し、該検出手段の信号を前記コントローラに与えるこ
とによりブレードの下反転位置を自動的に移動可能とし
ているから、冬期の雪等によりワイパモータが異常停止
した場合に、検出手段が信号をコントローラに入力する
ため、コントローラはフルコンシールド出力を禁止し、
セミコンシールドの出力信号に切替えるので、夏冬切替
えスイッチを用いることなく、自動にて夏冬の仕様の切
替えを実現することができ、冬期におけるアーム及びワ
イパモータの破損を完全に防ぐことができるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の回路図である。
【図2】コントローラの詳細を示す回路図である。
【図3】払拭角自動可変ワイパ装置の構成を示す正面図
である。
【図4】自動払拭角度可変機構を示す分解斜視図であ
る。
【図5】フルコンシールド状態、セミコンシールド状
態、およびライズアップ状態を示す説明図である。
【図6】基本的は作動を示す第1のフローチャート
(1)である。
【図7】基本的な作動を示す第1のフローチャート
(2)である。
【図8】基本的な作動を示す第1のフローチャート
(3)である。
【図9】本実施例の作動を示す第2のフローチャートで
ある。
【図10】他の実施例のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…風防ガラス、 2,3…ブレード、 4,5…アー
ム、 6,7…ピボット軸、8,11…レバー、 9…
第1ロッド、 10…ワイパモータ、 12…第2ロッ
ド、 20…ピボットホルダー、 21…可変モータ、
23…ウォーム、24…ホイールギヤ部材、 25…
アイドルレバー、 26…サブロッド、27,28,2
9…ピン、 30…ボス部、 39…環状軸受部、 4
0…環状軸部、 41…接点、 43…基板部、 44
…スイッチング用カムパターン部、44A,44B,4
4C…カムスイッチ、 50…ワイパスイッチ、 51
…過電流検出回路、 52…コントローラ、 52A…
入力信号処理回路、 52B…フルコン、セミコンシー
ルド動作判断回路、 53…可変モータ駆動回路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ピボットホルダーにピボット軸を回動自
    在に取り付け、該ピボット軸をアームを介してブレード
    と連結し、上記ピボット軸を伝達機構を介してワイパモ
    ータで回動させることによりブレードを払拭作動するワ
    イパ装置と、上記ピボットホルダーに払拭角度可変モー
    タを固定し、該可変モータをワイパスイッチの指令信号
    に応じて自動的に所定角度位置まで回転制御するコント
    ローラを設けると共に、該可変モータの回転に応じて前
    記ピボット軸に回転可能範囲を変える伝動機構を設け、
    上記可変モータの異状停止を検出して信号を発生する検
    出手段を有し、該検出手段の信号を前記コントローラに
    与えることによりブレードの下反転位置を自動的に移動
    可能とすることを特徴とするワイパ制御装置。
JP3181796A 1991-06-25 1991-06-25 ワイパ制御装置 Pending JPH05650A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0783328A (ja) * 1993-04-16 1995-03-28 Sauer Inc 油圧伝動装置内の可変容量ユニットの流量を制御する手動制御装置
KR100384037B1 (ko) * 2000-12-29 2003-05-14 현대자동차주식회사 차량의 스노우 와이퍼 보호장치
KR100569438B1 (ko) * 2004-05-24 2006-04-07 현대자동차주식회사 차량용 와이퍼 정위치 정지장치
KR100892349B1 (ko) * 2007-10-02 2009-04-08 현대자동차주식회사 전자식 와이퍼 제어방법

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