JPH0563853U - プリンター装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリンター本体の高さ寸法の低減を目的とす
る。 【構成】 本考案はベース金具に左右一対の支持部を立
設し、この支持部間にプラテンローラを上下方向に摺動
自在に枢支すると共に、ベース金具のプラテンローラ下
方にヘッド支持片を切り起こし形成し、この支持片にプ
ラテンローラに対向位置してラインドット式のサーマル
ヘッドを装着し、かつプラテンローラをサーマルヘッド
より接離駆動するリリース機構を設けて成るものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はパソコン、ワープロ等で作成した文章等の印刷に用いるプリンター装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

パソコン、ワープロ等の印刷に用いるプリンター装置としては、シリアル方式 のドットプリンター、熱転写プリンター等が多く利用されているが、ワイヤード ット式は騒音が大きく、熱転写式はランニングコストが高い等の問題がある。

【０００３】 又上記パソコン、ワープロ等は近年ラップトップ型等の携帯型が主流となり、 これに伴ってプリンター装置も小型化のものが要求されつつあるが、上記シリア ル方式では、プラテンの前面にキャリッジを立設していると共に、キャリッジの 移動機構が必要な為、薄型化が困難であるという問題がある。

【０００４】 そこでプリンター本体の薄型化を計るべく、例えば実開昭５８−１２００４３ 号公報にて示される様にラインドット式のサーマルヘッドを用いると共に、この サーマルヘッドをプラテンローラの下側に配置すればかなり薄型化が計れるが、 サーマルヘッドをプラテンに弾力付勢する為の板バネ等をサーマルヘッドの上下 に装着すれば、板バネにより厚さが増し、かつサーマルヘッドは一般的には放熱 用の例えばアルミの成形ケースの中に構成している為、ヘッド自身が厚くなると いう問題がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はラインドット式のサーマルヘッドを用いたものにおける、プリンタ機 構の薄型、軽量化を目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 本考案は、ベース金具に左右一対の支持部を立設し、この支持部間にプラテン ローラを上下方向に摺動自在に枢支すると共に、ベース金具のプラテンローラ下 方にヘッド支持片を切り起こし形成し、この支持片にプラテンローラに対向位置 してラインドット式のサーマルヘッドを装着し、かつプラテンローラをサーマル ヘッドより接離駆動するリリース機構を設けて成るものである。

【０００７】

【作用】

印刷時には、プラテンローラとサーマルヘッドとの間に記録紙を装着して印刷 動作を行う事で、板バネにてサーマルヘッドを記録紙に確実に押圧し、サーマル ヘッドにて記録紙に印刷を行う。

【０００８】

【実施例】

本考案による実施例を先ず図１及び図２に基づき説明すると、(１)は板金を折 曲成形して成るベース金具で、左右両端部に一対の支持部(２)(２)を一体的に折 曲形成している。

【０００９】 (３)は上記支持部(２)(２)間に位置して、両端をこの支持部に穿設した図示し ない縦長のガイド孔により上下動及び回転可能に枢支したプラテン軸で、周知の 様に外表面をゴム等の弾性材にて構成したプラテンローラ(４)を一体的に装着し ている。

【００１０】 (５)は上記ベース金具(１)のプラテンローラ(４)下方に切り起こし形成した支 持片で、上記プラテンローラ(４)に対向位置してラインドット式のサーマルヘッ ド(６)を装着していると共に、左右両端部に上記プラテン軸(３)の摺動をガイド するガイド孔(７)(７)を穿設したガイド片(８)(８)を折曲形成している。

【００１１】 (９)(９)は上記プラテン軸(３)の両端に装着したリリースブラケットで、一端 を支持ピン(10)(10)にて回転自在に枢支していると共に、他端に上記プラテン軸 (３)の両端部を枢支する支持孔(11)(11)を穿設し、かつ上記プラテンローラ(４) に並設した断面略長円状のリリース軸(12)を挿通する断面略半月状の挿通孔(13) (13)を穿設し、上記リリース軸(12)の回転操作により図３にて示す様にその端部 が挿通孔(11)(11)の直線部(14)(14)に位置すると、プラテンローラ(４)をサーマ ルヘッド(６)より接離駆動し、サーマルヘッドの発熱部(15)とプラテンローラ( ４)との間に給紙用の間隙(16)を形成するもので、これらにて所謂リリース機構 を構成している。

【００１２】 (17)は上記ベース金具(１)の適所にビス(18)(18)固定したステッピングモータ で、複数のギヤ(19)(19)・・を介して上記プラテンローラ(４)を回転駆動する。

【００１３】 尚(20)は上記リリース軸(12)の一端に装着したリリースつまみである。

【００１４】 而して印刷に際しては、上記リリースつまみ(20)にてリリース軸(12)を回転し 、その端部をリリースブラケット(９)(９)の挿通孔(13)(13)の直線部(14)(14)に 位置してリリースブラケット(９)(９)を図３にて示す位置に回転する事で、プラ テン軸(３)がサーマルヘッド(６)より離れ、サーマルヘッドの発熱部(15)とプラ テンローラ(４)との間に給紙用の間隙(16)が形成される。

【００１５】 そこでこの間隙内に記録紙(21)をセットした後、再度リリースつまみ(20)を回 転操作してリリースブラケット(９)(９)を回転し、図２にて示す様にプラテンロ ーラ(４)を記録紙(21)を挟んでサーマルヘッド(６)の発熱部(15)に当接する事で 印刷が行える。

【００１６】

【考案の効果】

本考案による構成により、サーマルヘッドを直接ベース金具に装着してベース 金具を放熱板に兼用し、かつプラテンローラをリリース機構によりサーマルヘッ ドより接離駆動する様に構成した事で、サーマルヘッドの厚さを薄く構成出来、 プリンター、ワープロ等の高さ寸法を大幅に低減出来、かつ部品点数の削減によ るコストダウンを計る事が出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の平面図である。

【図２】本考案の動作説明用の要部側面縦断面図であ
る。

【図３】本考案の動作説明用の要部側面縦断面図であ
る。

【符号の説明】

１ ベース金具 ２ 支持部 ４ プラテンローラ ５ 支持片 ６ サーマルヘッド ９ リリースブラケット 12 リリース軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベース金具に左右一対の支持部を立設
   し、この支持部間にプラテンローラを上下方向に摺動自
   在に枢支すると共に、上記ベース金具のプラテンローラ
   下方にヘッド支持片を切り起こし形成し、この支持片に
   上記プラテンローラに対向位置してラインドット式のサ
   ーマルヘッドを装着し、かつ上記プラテンローラをサー
   マルヘッドより接離駆動するリリース機構を設けて成る
   プリンター装置。