JPH0562839A - 変圧器積鉄心 - Google Patents

変圧器積鉄心

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JPH0562839A
JPH0562839A JP3220842A JP22084291A JPH0562839A JP H0562839 A JPH0562839 A JP H0562839A JP 3220842 A JP3220842 A JP 3220842A JP 22084291 A JP22084291 A JP 22084291A JP H0562839 A JPH0562839 A JP H0562839A
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JP
Japan
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silicon steel
iron core
sectional area
area ratio
iron
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Pending
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JP3220842A
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English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Horiuchi
三義 堀内
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 3%方向性けい素鋼板5からなる鉄心を積厚
方向中央部に設置し、その両側に6.5%けい素鋼板6
からなる鉄心を配置して組合わせ鉄心4とすると共に、
脚部7における6.5%けい素鋼板の鉄心の断面積比率
を、継鉄部8における6.5%けい素鋼板の鉄心の断面
積比率より大きく構成する。 【効果】 50Hzや60Hzの基本波成分を方向性け
い素鋼板5で大部分を受けもち、高調波成分を6.5%
けい素鋼板6で受けもつ鉄心構成となり、更に脚部7に
おける高調波の漏れ磁束による主磁束の高調波成分の割
合が少なくなり継鉄部8と脚部7の磁束波形のアンバラ
ンスが解消することによって、騒音を大幅に低減でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低損失で低騒音特性を有
するインバータ電源用変圧器、整流器用変圧器などに用
いられる変圧器積鉄心に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のエレクトロニクス技術の進歩によ
り、インバータ電源を用いた機器、たとえばUPS電源
などの使用が大幅に増加している。
【0003】この種のインバータ電源用変圧器は一般に
基本波成分が50〜60Hzであるが、スイッチング素
子によって数kHz〜10数kHzの高調波を含有する
ため、機器の騒音が問題となっている。従来、インバー
タ電源用変圧器は図6に示したように方向性けい素鋼板
を45°に切断して継鉄部と脚部を接合し、各脚にコイ
ル3を巻回して構成していた。しかしながら方向性けい
素鋼板を用いた積鉄心変圧器は方向性けい素鋼板の磁気
ひずみが使用磁束密度領域で約2×10-6と大きく、イ
ンバータのスイッチング周波数による高調波によって騒
音が大きくなる問題があった。特に、最近ではUPS電
源などは室内に設置する傾向がにあるため、ますます騒
音低減か要望されるようになってきた。
【0004】一方、変圧器などの誘導機器の用いられる
鉄心に、従来からの3%方向性けい素鋼板に代わり、磁
気ひずみが小さく優れた特性を有する6.5%けい素鋼
板を用いることが検討されている。この6.5%けい素
鋼板は磁気ひずみがほぼ零で鉄損も少なくなることが古
くから知られていたが、けい素の含有量が増すにつれて
脆くなるために、圧延による製造が困難とされていた。
しかし最近になって脆性材料の圧延技術の向上やCVD
法(化学気相蒸着法)の進歩により、この種6.5%け
い素鋼板が開発され実用化されるようになってきた。
6.5%けい素鋼板は磁気ひずみが0.2×10-6程度
であるため、変圧器の騒音低減に有利な材料である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、6.5
%けい素鋼板は高磁束密度領域のB−H特性が悪いため
に商用周波数で用いる機器では励磁電流が増大する欠点
がある。また、焼鈍温度を低くして6.5%けい素鋼板
を製造することにより、高磁束密度領域でのB−H特性
を改善したものもあるが、この場合には鉄損が増大する
問題がある。このため、商用周波数の変圧器では6.5
%けい素鋼板を用いても、従来のけい素を3%含有する
方向性けい素鋼板より磁束密度を下げて設計する必要が
あり、機器の小形・軽量化のネックとなっていた。
【0006】一方、高調波負荷時における鉄心継鉄部と
脚部のひずみ率を比較すると、脚部の方が大きいのが通
常である。発明者の実験によれば、脚部の方が約5%大
きい結果を得た。この原因はコイル3に流れる負荷電流
がひずみ波となり、高調波を含有する漏れ磁束が生じて
鉄心脚部の主磁束に高調波成分が含まれるようになるた
めと考えられる。このため鉄心継鉄部と脚部に磁束波形
のひずみ率にアンバランスが生じ、これが騒音のより一
層の増大を招いていた。
【0007】本発明は上述の問題点を解決するためにな
されたもので、磁気特性を低下させることなく低騒音に
構成できるインバータ電源用などに適した変圧器積鉄心
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の変圧器積鉄心
は、3%方向性けい素鋼板からなる鉄心を積厚方向中央
部に設置し、その両側に例えば6.5%けい素鋼板のよ
うな低磁歪材料からなる鉄心を配置した組合わせ鉄心と
すると共に、脚部における低磁歪材料の鉄心の断面積比
率を、継鉄部における低磁歪材料の鉄心の断面積比率よ
り大きく構成したことを特徴とする。
【0009】
【作用】このような積鉄心を例えばインバータ電源用変
圧器などに適用した場合、基本波成分である50Hzや
60Hzの磁束成分はこの周波数域で透磁率の高い方向
性けい素鋼板に多くが流れ、スイッチングによる2〜1
0kHzの高調波成分については、この周波数域で透磁
率の高い6.5%けい素鋼板に多くが流れることにな
る。図3および図4に低磁歪磁性材料として6.5%け
い素鋼板を用いた鉄心の鉄損および励磁容量の特性比較
を示す。
【0010】この図より明らかなように周波数が50H
zでは鉄損,励磁容量とも6.5%けい素鋼板鉄心の方
が悪く、特に励磁容量は磁束密度が1.0Tを超える領
域より急激に悪化している。しかし、周波数の増大に伴
ってその特性差は小さくなり、400Hzで、ほぼ両鉄
心が同じ特性となり、さらに高周波になると6.5%け
い素鋼板の方が鉄損,励磁容量とも良好な特性を示して
いる。これは6.5%けい素鋼板の固有抵抗が方向性け
い素鋼板より大きいことから、高周波になるとうず電流
損が減少し、透磁率も大きくなるためである。なお、両
鉄心の組合わせ特性では、ほぼ各鉄心特性の平均的な特
性を示している。
【0011】一方、騒音特性は図5に示すように6.5
%けい素鋼板鉄心の方が方向性けい素鋼板より全周波数
領域で低減しており、かつ周波数の増大に伴なって両鉄
心の騒音値はより大きな差となっている。
【0012】すなわち、例えばインバータ電源用変圧器
では、50Hzや60Hzの基本波に数kHzの高調波
を含有した磁束波形であるから、基本波成分を方向性け
い素鋼板で大部分を受けもたせ、高調波成分を6.5%
けい素鋼板のような低磁歪磁性材料で受けもたせる鉄心
構成とし、更に脚部における低磁歪材料の鉄心の断面積
比率を、継鉄部における低磁歪材料の鉄心の断面積比率
より大きく構成したことにより、高調波の漏れ磁束によ
る脚部の主磁束の高調波成分の割合が少なくなって、磁
気特性の悪化を抑えて騒音を大幅に低減することが可能
となる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1および図2を参照し
て説明する。
【0014】図において、方向性けい素鋼板5を45°
切断して積層した額縁状の鉄心はその積層方向の中央部
に配置し、その両側に低磁歪磁性材料である6.5%け
い素鋼板6を前記方向性けい素鋼板5と同様に切断,積
層した鉄心を一体として組合わせ鉄心4を構成する。こ
の場合、組合わせ鉄心4の継鉄部8において両側に配置
した6.5%けい素鋼板6の鉄心は継鉄部8の全断面積
の30%とし、脚部7における6.5%けい素鋼板6の
鉄心は脚部7の全断面積の35〜45%としている。す
なわち、脚部7における6.5%けい素鋼板6の鉄心の
断面積比率を、継鉄部8における6.5%けい素鋼板6
の鉄心の断面積比率よりも5〜15%大きくしたもので
あり、この5〜15%の部分は継鉄部8に方向性けい素
鋼板5を、脚部7に6.5%けい素鋼板6を用いて突合
わせて構成している。なお、図2に示すように上記の組
合わせ鉄心4の脚部7にコイル3を挿入し装着して変圧
器10が構成される。
【0015】このような構成の変圧器積鉄心では、組合
わせ鉄心4の全断面積に対して方向性けい素鋼板5を半
分以上の割合(55〜65%)で使用しているため、
6.5%けい素鋼板6の欠点である商用周波数における
高磁束密度領域でのB−H特性の悪化を改善することが
でき、しかも鉄損も6.5%けい素鋼板単独の鉄心より
良くなる。これは組合わせ鉄心4とすることによって、
商用周波数域で透磁率の高い方向性けい素鋼板5に磁束
の大部分が流れるためである。
【0016】また、インバータのスイッチング周波数に
よる高調波成分(約2〜5kHz)については、高調波
域で透磁率の高い6.5%けい素鋼板6に磁束成分の大
部分が流れることになり、インバータ電源用変圧器とし
て優れた磁気特性を示す。
【0017】騒音については特に高周波による騒音増大
が問題となるが、6.5%けい素鋼板6の磁気歪は0.
2×10-6程度であり、方向性けい素鋼板5の約2×1
-6に対して、1/10程度と非常に小さいため、騒音
低減効果がある。
【0018】一方、脚部7における6.5%けい素鋼板
6の断面積比率を継鉄部8のそれより5〜15%大きく
して構成しているため、脚部7では高調波の漏れ磁束に
よる主磁束の高調波成分の割合が少なくなる。言い換え
れば、脚部7における磁束波形のひずみ率が小となり、
継鉄部8と脚部7の磁束波形のひずみ率のアンバランス
が解消されて騒音をより一層低減できる。
【0019】尚、継鉄部8と脚部7における6.5%け
い素鋼板6の断面積比率の差(5〜15%)は、磁束波
形のひずみ率および両鉄心材料のB−H特性の差から選
定したものである。
【0020】上記実施例では、6.5%けい素鋼板6の
積鉄心を、方向性けい素鋼板5の積鉄心の両側に設置し
ているが、これは騒音発生の放射面の大きい鉄心積層方
向両側に磁気ひずみの小さい6.5%けい素鋼板6の鉄
心を配置することにより、騒音低減効果をより大きく得
るためである
【0021】また、本鉄心構成はインバータ電源用に限
らず、整流器用変圧器など、基本波(50Hzまたは6
0Hz)に高調波の重畳する機器に有効であることは勿
論である。また、本実施例では単相変圧器で説明したが
三相変圧器でもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による変圧
器積鉄心によれば、方向性けい素鋼板と6.5%けい素
鋼板の組合わせ鉄心とすると共に脚部における6.5%
けい素鋼板の断面積比率を継鉄部のそれより5〜15%
大きく構成したことにより、磁気特性を悪化させること
なく、騒音を大幅に低減できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変圧器積鉄心の組立斜視図。
【図2】本発明による変圧器積鉄心を用いた変圧器の概
略組立斜視図。
【図3】6.5%けい素鋼板および方向性けい素鋼板を
用いた鉄心の鉄損特性比較を示す説明図。
【図4】6.5%けい素鋼板および方向性けい素鋼板を
用いた鉄心の励磁容量特性比較を示す説明図。
【図5】6.5%けい素鋼板および方向性けい素鋼板を
用いた鉄心の騒音特性比較を示す説明図。
【図6】従来のインバータ電源用変圧器を示す説明図。
【符号の説明】
4は組合わせ鉄心、5は方向性けい素鋼板、6は低磁歪
材料(6.5%けい素鋼板)、7は脚部、8は継鉄部で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方向性けい素鋼板を積層してなる鉄心
    を積厚方向中央部に配置し、その両側に該方向性けい素
    鋼板より低磁歪の材料を積層してなる鉄心を配置して両
    鉄心を一体に構成すると共に、脚部における低磁歪材料
    の鉄心の断面積比率を継鉄部における低磁歪材料の鉄心
    の断面積比率より大きく構成したことを特徴とする変圧
    器積鉄心。
JP3220842A 1991-09-02 1991-09-02 変圧器積鉄心 Pending JPH0562839A (ja)

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JP3220842A JPH0562839A (ja) 1991-09-02 1991-09-02 変圧器積鉄心

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ID=16757401

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011129728A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Sumitomo Electric Ind Ltd 磁気部品用コア、リアクトルおよびコアブロック
CN103440966A (zh) * 2013-06-21 2013-12-11 南京舜义恩佳电气有限公司 Ei形结构f型变压器用矽钢片
CN105185530A (zh) * 2015-09-14 2015-12-23 广东新昇电业科技股份有限公司 一种斜面气隙型电抗器铁芯结构及其生产工艺

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