JPH0562420A - フロツピーデイスク用ライナー - Google Patents

フロツピーデイスク用ライナー

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Publication number
JPH0562420A
JPH0562420A JP21951591A JP21951591A JPH0562420A JP H0562420 A JPH0562420 A JP H0562420A JP 21951591 A JP21951591 A JP 21951591A JP 21951591 A JP21951591 A JP 21951591A JP H0562420 A JPH0562420 A JP H0562420A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liner
resin
woven fabric
thermocompression
bonded parts
Prior art date
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Pending
Application number
JP21951591A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Nishimura
亮 西村
Yoichi Sakai
陽一 酒井
Masakazu Hoshino
正和 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP21951591A priority Critical patent/JPH0562420A/ja
Publication of JPH0562420A publication Critical patent/JPH0562420A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーニング性を損なわずに、エラー発生の
原因となるリントの発生を防止する。 【構成】 熱可塑性繊維を含み、熱圧着部と非熱圧着部
とが存在し、熱圧着部によって形態が保持された不織布
からなるフロッピーディスク用ライナーにおいて、高分
子樹脂を非熱圧着部の裏面(ジャケットと接する面)及
び内部に付着し、表面(フロッピーディスクに接する
面)には実質的に付着させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロッピーディスク用
ライナーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンピュータの外部記録媒体として用い
るフロッピーディスクは一般に塩化ビニル系樹脂やAB
S系樹脂で成型されたジャケットからなるケースに収納
されており、ジャケットの内面には不織布からなるライ
ナーが付設されている。
【0003】フロッピーディスク用ライナーとして要求
される性能はディスクの保護性、ディスクのクリーニン
グ性が重要であり、従来より各種ライナーが提案されて
いる。
【0004】例えば特開昭58−7705号公報にはポ
リエステル繊維からなる不織布製ライナー、特開昭54
−49115号公報にはポリプロピレン繊維からなる不
織布製ライナー、実開昭57−71280号公報には再
生繊維素繊維からなる不織布製ライナー、そして特開昭
64−70985号公報には高分子樹脂が付着してなる
不織布製ライナーが各々開示されており、これらはライ
ナーの形態を安定化させるために繊維同志を融着させた
り、接着剤で繊維間を接着固定する等の方法が用いられ
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら公知技術
による一般的な不織布をライナーとして使用すると接着
剤、繊維等の脱落による繊維屑(リント)が生成し、フ
ロッピーディスク表面に付着または表面を損傷し、ディ
スク再生不良の原因となる。
【0006】特に顕著な例として3.5''フロッピーデ
ィスクジャケットにライナーを付設する際の超音波溶着
やジャケットをシールする際の超音波溶着でライナー上
に付着するリント、塵等がディスク上に落下し、再生出
力の低下を引き起こす問題がある。
【0007】また接着剤で繊維間を接着固定する方法に
よるライナーはリントの発生は少なくなるもののライナ
ーが硬くなり、クリーニング効果が充分でなく、また、
接着剤とフロッピーディスク間で摩擦・摩耗が生じ、接
着剤がフロッピーディスクに転移することでディスク再
生不良の原因となる。特に顕著な例として非熱可塑性繊
維、例えばレーヨンからなる不織布製ライナーではディ
スクとの親和性はなくディスクへの付着は起こらない
が、ディスクが回転しライナーと接し、摩耗摩擦により
ライナー表面のレーヨンの破断が生ずる場合もあり、一
時的なエラーの発生の原因となる。特に最近ではフロッ
ピーディスクはマイクロ化、高密度化、高速回転化の方
向に大きく転換しており、これに対応できる高性能のラ
イナーの開発が強く望まれている。
【0008】本発明はかかる現状に鑑み、クリーニング
性を損なうことなくエラー発生の原因となるリントの発
生のほとんどないフロッピーディスク用ライナーを提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱可塑性繊維
を含み、熱圧着部と非熱圧着部とが存在し、熱圧着部に
よって形態が保持された不織布からなり、かつ高分子樹
脂が非熱圧着部の裏面(ジャケットに接する面)及び内
部に付着し、表面(フロッピーディスクに接する面)に
は実質的に付着していないことを特徴とするフロッピー
ディスク用ライナーを要旨とするものである。
【0010】以下本発明を図面に従って詳細に説明す
る。
【0011】図1は、多数の部分熱圧着部を有するライ
ナー断面の部分拡大図を示したものであり、1はディス
クに接する側(表面)、2はジャケットに接する側(裏
面)、3は非熱圧着部、4は熱圧着部を示す。
【0012】図2は図1に示したライナーの非熱圧着部
3をX−X′線で切断した状態のライナー表面と裏面と
の交点をa,bとした際のライナー断面における高分子
樹脂付着繊維の分布例を示したものである。
【0013】図3は、非熱圧着部に於いて構成繊維9が
高分子樹脂により点8又は線7状に接着されている状態
を示す部分拡大である。本発明のライナーは、図1に示
す多数の熱圧着部4を有するライナーの非熱圧着部3の
断面における高分子樹脂付着繊維の分布が図2に示す様
にジャケットと接する側より、ディスクと接する側に向
って漸減状態になっており、図3に示す如く、付着高分
子樹脂によって点又は線状に樹脂接着している箇所が多
数存在している。従来のライナーは、熱圧着部を多数設
けても非熱圧着部を構成する繊維相互に拘束がなく、カ
ット時等の繊維屑(リント)等の発生し易い構造であ
る。又一方で、全体に樹脂加工をしたケミカルボンドタ
イプの従来のライナーに於いては、長時間使用すると、
ディスクとライナーの接触する界面において、摩擦、摩
耗が生じ、付着樹脂成分がディスクに付着したり、損傷
を与える場合がある。これに対して本発明の如く、非熱
圧着部に於いて、高分子樹脂により、点又は線状に樹脂
接着している箇所が多数存在しているライナー構造とす
ることにより、エラーの原因となるリントの減少及びデ
ィスクへの付着、損傷の防止が可能となる。
【0014】本発明に係るライナーにおける高分子樹脂
付着繊維の分布状態を図2で更に詳しく説明すると、同
図の縦軸のa,bは、各々図1に於ける非熱圧着部のX
−X′線との表面1及び裏面2との交点を示し、同図の
様に高分子樹脂付着繊維の分布率の最大値となる位置は
ライナーのbすなわち裏面である。繊維間の接着を高め
るには、この分布が表面にも存在することが好ましい
が、ディスクとの影響の点からライナー中央部、もしく
は裏面に近い部分に分布することが好ましい。分布5は
ライナーの裏面から表面までの厚さの30%以下の裏面
側に高分子樹脂が付着分布している例であり、又分布6
は50%以下の裏面側に付着分布している例を示してい
る。
【0015】付着量は好ましくは5重量%以下、更に好
ましくは、1〜5重量%の範囲である。5重量%を超え
る場合は、得られるライナーが硬くなり、クリーニング
性が劣るなどフロッピーディスク用ライナーとして好ま
しくない。高分子樹脂としては水溶性又は水分散性の樹
脂が好適に使用され、又、平滑剤を高分子樹脂に含有す
ることは、非熱圧着部のX−X′の中央部及び裏面に分
布する高分子樹脂付着繊維がディスクと接する面に出現
した場合でも、付着、損傷などの影響が少ないので、好
ましい。ここで、平滑剤としては、界面活性作用のあ
る、一般繊維油剤等があるが、ディスクへのブリードを
考慮すると高分子量のポリシリコン樹脂又はポリフッ化
樹脂が好ましく、付着量は2重量%以下、好ましくは
0.5〜2重量%である。
【0016】次に本発明のライナーの製造方法について
説明すると、熱可塑性繊維を含むウェブ状繊維集合体を
部分的に加熱圧着させた後、ジャケット接触面に該当す
る不織布面に、霧状噴霧、又は、泡状塗工により、高分
子樹脂を付着させる。このとき、高分子樹脂の粘度調整
及び塗工量を調整することで、ディスクと接する側への
樹脂の移行を防ぎ、この状態で予備乾燥及び硬化を行う
ことにより本発明のライナーを得ることができる。
【0017】以下実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、実施例中の各種評価、測定法は次の方法に
よる。
【0018】〔ライナー繊維屑(リント)の評価〕試料
90cm2 ×5枚用意し、水中で超音波振動(1分間)
を与え、水中に分散した繊維屑(リント)をフィルター
でろ過し、これを目視判断する。
【0019】〔イールドテスト〕フロッピーディスク用
ライナーを付設したシェルにディスクを組込み、各10
0ピース用意する。測定器は、東京エンジニアリング
(株)製ドロップ−1N−OUTカウンターを用い一定
回数繰り返し測定する。
【0020】〔耐久性テスト〕再生出力が一定以上のフ
ロッピーディスクを組込んだシェルを用意し、これを1
000万pass回転させる。回転後の再生出力を測定
し、耐久性を評価する。
【0021】〔実施例1〕外層に酸化チタン含有レーヨ
ン繊維(1.5デニール,51mm)を配し、内層に該
レーヨン繊維50%と熱融着性ポリエステル複合繊維
(2.0デニール,51mm:芯成分融点265℃,鞘
成分融点200℃:芯成分/鞘成分=1/1)50%と
の混合繊維を配したウェブを、表面凹凸を有するロール
と表面フラットなロールとからなる熱圧着ロールを用い
て、ロール温度220℃で熱圧着を行なうことにより、
熱圧着部と非熱圧着部を有する目付40g/m2 の不織
布を形成した。
【0022】この不織布の裏面(熱圧着時にフラットロ
ールと接した面)にアクリル系ポリウレタン樹脂とポリ
シリコン樹脂との混合樹脂を泡塗工し、次いで予備乾燥
(100℃×1分)と硬化処理(160℃×1分)とを
行なって樹脂付着量3重量%(ポリシリコン樹脂0.5
重量%含む)の不織布Aを得た。
【0023】得られた不織布Aを染色して顕微鏡で観察
したところ、非熱圧着部の裏面から表面までの厚さの3
0%以下の裏面側にのみ樹脂が付着しているのが確認さ
れた。この不織布Aの各種評価を表1に示した。
【0024】
【表1】
【0025】〔実施例2〕実施例1で用いたのと同様の
熱圧着不織布の裏面に、実施例1と同じ手法で樹脂を付
着させて樹脂付着量5重量%(ポリシリコン樹脂1.0
重量%を含む)の不織布Bを得た。
【0026】得られた不織布Bを実施例1と同様に顕微
鏡で観察したところ、非熱圧着部の裏面から表面までの
厚さの50%以下の裏面側にのみ樹脂が付着しているの
が確認された。この不織布Bの各種評価も表1に示し
た。
【0027】〔比較例1〕実施例1で用いたのと同様の
熱圧着不織布の両面に実施例1と同じ手法で樹脂を付着
させて樹脂付着量6重量%の不織布Cを得た。
【0028】得られた不織布Cを実施例1と同様に顕微
鏡で観察したところ、非熱圧着部の裏面から表面に至る
全ての部分に樹脂が付着しているのが確認された。
【0029】この不織布Cの各種評価も表1に示した。
【0030】〔比較例2〕実施例1で用いたのと同様の
熱圧着不織布(高分子樹脂を付着させていない不織布)
を不織布Dとして、その各種評価も表1に示した。
【0031】
【発明の効果】上述の如く構成された本発明のライナー
は、クリーニング性が損なわれずにエラー発生の原因と
なるリントの発生がほとんどなく、イールドが非常に良
好で、耐久性も優れている等多大の工業的効果を奏する
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロッピーディスク用ライナーの断面
図である。
【図2】図1のフロッピーディスク用ライナーの非熱圧
着部における高分子樹脂付着繊維の各種分布を示す説明
図である。
【図3】高分子樹脂による繊維間接着部の拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 ライナーの表面(フロッピーディスクに接する
面) 2 ライナーの裏面(ジャケットに接する面) 3 非熱圧着部 4 熱圧着部 7 線状の樹脂付着部 8 点状の樹脂付着部 9 構成繊維

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性繊維を含み、熱圧着部と非熱圧
    着部とが存在し、熱圧着部によって形態が保持された不
    織布からなり、かつ高分子樹脂が非熱圧着部の裏面及び
    内部に付着し、表面には実質的に付着していないことを
    特徴とするフロッピーディスク用ライナー。
  2. 【請求項2】 高分子樹脂が非熱圧着部の裏面から表面
    までの厚さの50%以下の裏面側の部分に5重量%以下
    付着している請求項1記載のフロッピーディスク用ライ
    ナー。
  3. 【請求項3】 高分子樹脂の付着量が1〜5重量%で、
    この内平滑剤が0.5〜2重量%含まれている請求項1
    又は2記載のフロッピーディスク用ライナー。
JP21951591A 1991-08-30 1991-08-30 フロツピーデイスク用ライナー Pending JPH0562420A (ja)

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JPH0562420A true JPH0562420A (ja) 1993-03-12

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JP21951591A Pending JPH0562420A (ja) 1991-08-30 1991-08-30 フロツピーデイスク用ライナー

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6140656A (en) * 1995-01-10 2000-10-31 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Ion implantation apparatus, ion implantation method and semiconductor device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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