JPH0561208A

JPH0561208A - 印刷版載置台の位置決め方法、装置及び印刷版載置台

Info

Publication number: JPH0561208A
Application number: JP3222906A
Authority: JP
Inventors: Koji Kusayanagi; 孝次草柳; Keiichi Fujimoto; 圭一藤本; Mikio Nishiyama; 幹雄西山
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1991-09-03
Filing date: 1991-09-03
Publication date: 1993-03-12
Anticipated expiration: 2011-09-25
Also published as: JP2538146B2

Abstract

(57)【要約】【目的】多数枚の印刷版を搭載可能な印刷版載置台、
印刷版載置台の位置決め装置を得る。【構成】ＰＳ版１２を搭載した印刷版載置台１０は、
装填部５０のステージ５２に形成された装填口５４へ開
口５６から挿入される。装填口の側壁６０には、多数の
ガイドローラ６６及びボールガイド６８が設けられ、印
刷版載置台が略水平状態で内方へ案内される。印刷版載
置台にはブロック８０、８２が設けられ、装填口には床
面Ｇにボールキャスタ７４、７６が配設されている。印
刷版載置台は、ブッロク８０とボールキャスタ７４とに
より位置決めが行われると共に、ブロック７８２とボー
ルキャスタ７６とによりブロック８０を中心とした印刷
版載置台の回転方向への位置決めが行われ、これらブロ
ックとボールキャスタとにより床面から支持される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は印刷版焼付装置へ供給す
る印刷版を搭載する印刷版載置台の位置決め方法、印刷
版載置台の位置決め装置及び印刷版載置台に関する。

【０００２】

【従来の技術】新聞輪転機等に使用される印刷版（以下
「ＰＳ版」と言う）は、アルミニウム等の基材へ感光材
料が塗布されており、焼付装置で画像が露光された後に
現像されて輪転機へ供給されるようになっている。

【０００３】一般的に、このＰＳ版は多数枚が水平ある
いは傾斜した状態で積層されて印刷版載置台（以下「ス
キッド」と言う）へ搭載され固定梱包されている。これ
らのＰＳ版は、スキッドと共に印刷版製作会社から新聞
社等のユーザへと送られる。このスキッドを焼付装置の
装填部へ配置して、スキッドに搭載されたＰＳ版を最上
層から印刷版焼付装置へ供給されるようになっている。
通常、一台のスキッドには、同一サイズのＰＳ版が搭載
されている。

【０００４】ＰＳ版への焼付工程では原稿サイズに応じ
てＰＳ版のサイズを選定するようにになっている。この
ため、ユーザは多種類のＰＳ版の中から最適なサイズの
ものを選択して印刷版焼付装置へ供給している。

【０００５】一方、ＰＳ版への焼付工程の自動化のニー
ズに伴って、印刷版焼付装置には複数台のスキッドが装
填されるものが考えられている。これらのスキッドに
は、各々異なるサイズのＰＳ版が搭載されるようになっ
ている。また、これらのスキッドには、一度に多数枚
（例えば７５０枚）のＰＳ版を搭載することが考えられ
ている。印刷版焼付装置へ、複数台のスキッドに搭載さ
れたＰＳ版の中から最適なサイズのＰＳ版を選定して供
給するＰＳ版供給装置も検討されている。

【０００６】この印刷版載置台をＰＳ版供給装置へ位置
決めする際は、例えば、印刷版載置台に設けられた複数
の溝状の凹部と、これらの溝状の凹部の各々と対向する
突出部とを所定の位置で係合させて行うようになってい
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、１台の
スキッドに多数枚のＰＳ版を搭載した場合、ＰＳ版の重
量もさることながら、このＰＳ版の重量に耐えうるよう
にスキッド自体も強固となり重量が増加している。この
ため、従来用いられている位置決め装置では、スキッド
とＰＳ版との重量のために、正確に動作することができ
ないと言う問題がある。特に複数の溝と突出部とを係合
させる場合、溝と突出部との間に寸法誤差があった場
合、正規な状態で係合しないために、印刷版載置台の重
量によってこれらの部品が破損してしまう恐れがある。

【０００８】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
で、多数枚の印刷版を搭載した印刷版載置台を所定位置
に位置決めするためのものであり、多数枚の印刷版を搭
載して印刷版載置台が重くなっても正確に位置決めする
ことができる印刷版載置台の位置決め方法、印刷版載置
台の位置決め装置及び印刷版載置台を得ることが目的で
ある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の印刷版載置台の
位置決め方法は、基台の上方に多数枚の印刷版が搭載さ
れた印刷版載置台から印刷版を送り出すために、前記印
刷版載置台を所定の位置に位置決めする印刷版載置台の
位置決め方法であって、２点で前記印刷版載置台の基台
を略水平状態に保って支持する場合に、一方を軸支点と
し、他方が前記軸支点を中心とする回転方向のみを制限
することを特徴とする。

【００１０】本発明の印刷版載置台の位置決め装置は、
基台の上方に多数枚の印刷版が搭載された印刷版載置台
から印刷版を送り出すために、前記印刷版載置台を所定
の位置に位置決めする印刷版載置台の位置決め装置であ
って、前記印刷版載置台の基台を略水平状態で所定の位
置に案内する案内手段と、前記基台を所定の位置を中心
に軸支する軸支手段と、前記基台の所定位置を中心とし
た回転方向の移動を制限する制限手段と、を備え、前記
軸支手段と前記制限手段とによって印刷版載置台を支持
することを特徴とする。

【００１１】本発明の印刷版載置台は、水平に配設され
た基台の上方に多数枚の印刷版を搭載する印刷版載置台
であって、ブロック状部材に形成された円錐状の凹部と
この凹部に対向するボールキャスタとの一方が設けられ
対向される他方とによって回転可能に支持される軸支手
段と、ブロック状部材に形成された三角溝とこの三角溝
に対向するボールキャスタとの一方が設けられ対向され
る他方とによって支持されると共に前記軸支手段を中心
とした前記基台の回転方向の移動を制限する制限手段
と、を有することを特徴とする。

【００１２】

【作用】上記記載の本発明の印刷版載置台の位置決め方
法によれば、印刷版載置台を少なくとも２点で支持する
際、一方を所定位置へ位置決めする。印刷版載置台は、
この位置では回転可能に支持される。また、他方は、一
方を中心とした印刷版載置台の回転方向のみを制限し、
これらによって、印刷版載置台は、所定位置に位置決め
される。

【００１３】これらの２点の位置決めは互いの相対位置
が制限されていないため、これらの位置の間に誤差が生
じても印刷版載置台を正確に位置決めすることができ
る。

【００１４】本発明の印刷版載置台の位置決め装置は、
案内手段によって基台を略水平状態で所定位置に案内す
る。また、軸支手段と制限手段とによって印刷版載置台
を支持している。

【００１５】印刷版載置台は、軸支手段と制限手段とに
よって印刷版載置台の位置決めを行うと共に印刷版載置
台を支持しているので、印刷版載置台を位置決めして支
持する部分は少なくてすみ、これらのみを強固にすれば
印刷版載置台の重量に耐えうる。

【００１６】本発明の印刷版載置台は、軸支手段として
ボールキャスタとボールキャスタに対応した円錐状の凹
部の形成されたブロックとの何れかが設けられている。
また、制限手段として、ボールキャスタとボールキャス
タに対応した三角溝が形成されたブロックとの何れかが
設けられている。これらは、各々が対応する他方とによ
って印刷版載置台を所定の位置に位置決めすると共に、
印刷版載置台を支持するようになっている。

【００１７】ブッロクの円錐状の凹部とボールキャスタ
との間に印刷版載置台による荷重が作用することによ
り、ボールキャスタは凹部の中心へ相対移動する。これ
によって、ブロックとボールキャスタとの相対位置を一
点に決定することができる。

【００１８】また、ブロックの三角溝とボールキャスタ
との間に印刷版載置台の荷重が作用することによって、
ボールキャスタは三角溝の頂部へ相対移動する。このた
め、ボールキャスタは三角溝の頂部に沿っては移動する
ことができるが、三角溝の傾斜面を乗り越えることがで
きないため、三角溝の対向する傾斜面に沿っての移動を
制限する。

【００１９】ボールキャスタとブロックとは、何れを印
刷版載置台に設けてもよく、対向する他方を印刷版載置
台んも位置決め装置に適用すればよい。

【００２０】また、印刷版載置台を装填位置へ運搬する
車輪等の手段については、印刷版載置台又は印刷版載置
台の位置決め装置に設けてもよいが、フォークリフト等
の他の手段によって行うものでもよい。これによって、
多数枚の印刷版を搭載した印刷版載置台を運搬して、そ
のまま印刷版載置台の位置決め装置へ装填し受け渡す
と、これと略同時に印刷版載置台の位置決めを行うこと
ができ、作業者の負担が少なく効率のよい作業を行うこ
とができる。

【００２１】

【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。

【００２２】図１に示されるように印刷版載置台１０
は、多数枚の印刷版（以下「ＰＳ版１２」と言う）を積
層して搭載し、印刷版載置台の装填部５０へ装填される
ようになっている。印刷版載置台１０は、多数枚（例え
ば７５０枚）のＰＳ版１２を搭載することができるよう
になっている。尚、各図に示される矢印Ｗ方向は、印刷
版載置台１０の幅方向とされ、また、矢印Ｆ方向は印刷
版載置台１０の縦方向とされている。

【００２３】図１に示されるように、印刷版載置台１０
は、厚板の基台１４上に搭載部１６が設けられている。
また、この基台１４の下部には、縦方向（矢印Ｆ方向）
の両端に、幅方向（矢印Ｗ方向）の中央部及び両端部に
脚部１８が配設されている。これらの脚部１８の下側
は、敷板２０によって連結され、また、縦方向内方に
は、断面形状が略Ｌ字状の支え部材３６が基台１４の下
面との間に接合されている。

【００２４】印刷版載置台１０は、保管される場合、脚
部１８によって床面へ支持され、敷板２０及び支え部材
３６により、脚部１８は印刷版載置台１０の荷重を受け
ても変形することがないようになっている。

【００２５】また、基台１４の下面には、各々の前記支
え部材３６の内方に当て部材３８が各々固着されてい
る。基台１４の下面には、印刷版載置台１０を移動させ
る際、フォークリフトの一対のフォーク４０が挿入され
るが、印刷版載置台１０の幅方向の外側から挿入された
場合に一対のフォーク４０が当て部材３８に各々当接す
るようになっている。また、一対のフォーク４０の近傍
には、支え部材３６が位置して、フォーク４０の挿入位
置が規制されるようになっている。

【００２６】また、一対のフォーク４０は、脚部１８の
間から基台１４の下面へ挿入可能とされている。この場
合、一対のフォーク４０は、基台１４の下面に直接当接
するようになっている。尚、脚部１８は、一対のフォー
ク４０の挿入位置を規制している。これによって、印刷
版載置台１０は重心の位置が偏ることなくフォーク４０
によって持ち上げることができるようになっている。

【００２７】基台１４の上面に設けられた装填部１６
は、背板２２と支持板２４とを備えている。図２にも示
されるように、背板２２は、基台１４の上面に僅かに傾
斜（垂直に対して１５度）されて立設されている。支持
板２４は、背板２２の基台１４側の端部に背板２２と直
角をなすように僅かに上方へ向けられて突出されてい
る。また、背板２２及び支持板２４と基台１４の上面と
の間には、支持部材２６、２８が各々の介在されてい
る。また、背板２２の基台１４側の面には、複数の柱部
３０が備えられている。

【００２８】印刷版載置台１０は、搭載部１６に多数枚
のＰＳ版１２を搭載しても、支持部材２６、２８及び柱
部３０によって一定状態を保持することができるように
なっている。尚、本実施例では、背板２２を傾斜させて
おり、この背板２２の傾斜により印刷版載置台１０の重
心は、基台１４の略中心上に位置するようになってい
る。また、背板２２の傾斜により印刷版載置台１０は、
多数枚のＰＳ版１２を搭載した状態とＰＳ版１２を搭載
していない状態とで、重心の移動量が少なくされてい
る。背板２２が垂直方向（図３紙面上下方向）に対して
の傾斜角度はこれに限定するものではないが、多数枚の
ＰＳ版１２を搭載した状態とＰＳ版１２を搭載していな
い状態とで印刷版載置台１０の重心位置の移動が少ない
ことが好ましい。

【００２９】搭載部１６には、ＰＳ版１２が搭載され
る。ＰＳ版１２は、外周の一端が支持板２４に当接さ
れ、背板２２に立て掛けられた状態で、背板２２の傾斜
面（以下「搭載面」と言う）３２に沿わせて積層されて
搭載される。また、背板２２の搭載面３２と最下層のＰ
Ｓ版１２との間には、ＰＳ版１２の版面保護のために、
ボール紙等の当て紙３３が介在される。尚、積層される
ＰＳ版１２の版面同志の摩擦に対する保護のために、合
い紙等を挟んでもよい。

【００３０】印刷版載置台１０は背板２２に多数枚のＰ
Ｓ版１２を積層して搭載し、ＰＳ版１２を図示しない防
湿紙に包んだ後、プラスチック又は木製（例えば厚さ１
０mmのベニヤ板等）の天板３４をＰＳ版１２の上方に重
ね、図示しないベルトを横方向又は縦方向に巻き掛けて
梱包される。また、次に説明する装填部５０へ装填した
後、このベルト、天板３４及び防湿紙が取り除かれるよ
うになっている。

【００３１】この装填部５０はＦ方向に複数台所定間隔
をおいて配置され、これによって、複数の印刷版載置台
１０が同時に装填可能とされている。この装填部５０に
は、ＰＳ版１４を図示しない版材焼付装置に供給する供
給装置（図示省略）が隣接して設けられ、印刷版載置台
１０のＰＳ版１２を最上層から順に版材焼付装置へ供給
するようになっている。

【００３２】図３に示されるように装填部５０は、矢印
Ｈ方向を長手方向とする長尺矩形状のステージ５２に備
えられている。このステージ５２は、図示しないアンカ
ーボルト等によって床面Ｇに固定されている。また、ス
テージ５２には、矢印Ｗ方向（幅方向）の一端側から、
幅方向に沿って矩形状の切り込みが形成され、印刷版載
置台１０の装填口５４が形成されている。

【００３３】装填口５４の幅方向側の端部の開口５６
は、ステージ５２の幅方向の中間部から徐々に広げら
れ、ガイド面５８が形成されている。また、装填口５４
のガイド面５８の奥側は側壁６０及び奥壁６２が形成さ
れている。互いに対向する側壁６０の間隔は、印刷版載
置台１０の縦方向寸法より僅かに広くされている。ま
た、開口５６と奥壁６２との間隔は、大版サイズのＰＳ
版１２を搭載する印刷版載置台１０の幅方向に沿った寸
法と略同じとされている。

【００３４】印刷版載置台１０は開口５６から、フォー
ク４０によって支持されて装填口５４へ挿入されるよう
になっている。この際、開口５６を徐々に狭めるガイド
面５８によって、印刷版載置台１０は互いに対向する側
壁６０の間に案内される。

【００３５】側壁６０の床面Ｇ側には、ガイドローラ部
６４が配設されている。ガイドローラ部６４はガイド面
５８の中間部近傍から奥壁６２までの間に設けられ、上
面には、複数のガイドローラ６６が配設されている。ガ
イドローラ６６は、各々の軸方向が側壁６０側へ向けら
れ互いに平行とされて配設されている。また、ガイドロ
ーラ６６はその軸方向に沿って摺動可能とされている。

【００３６】側壁６０には、ガイドローラ部６４の上方
に、多数のボールガイド６８が取付られている。ボール
ガイド６８は、自在に回転可能なボールの外周面の一部
が僅かに側壁６０から突出されている。

【００３７】開口５６から装填口５４に挿入される印刷
版載置台１０は、ガイドローラ６６及びボールガイド６
８によって、ステージ５２の内方へスムーズに案内され
るようになっている。

【００３８】奥壁６２の略中央部には、ストッパー７０
が配設されている。ストッパー７０は、その突出部７０
Ａが緩衝器の機能も備えており、奥壁６２の近傍まで挿
入された印刷版載置台１０の移動を緩やかに停止させる
ようになっている。

【００３９】図４にも示されるように、装填口５４の中
央部には、ステージ５２の幅方向に沿ってベースプレー
ト７２が、床面Ｇに取り付けられている。このベースプ
レート７２には、ステージ５２の幅方向に沿った両端に
各々支持手段、制限手段とされるボールキャスタ７４、
７６が配設されている。図５及び図６に示されるよう
に、ボールキャスタ７４、７６は、ベースプレート７２
の上面に固定されたブラケット７８にスチールボール７
８Ａの一部が回転自在に収容され、一部がブラケット７
８から突出されている。

【００４０】一方、図３及び図４に示されるように、印
刷版載置台１０の基台１４の底面には、ボールキャスタ
７４、７６の各々に対応するブロック８０、８２が設け
られている。これらのブロック８０、８２は基台１４の
縦方向の中央部に幅方向に沿った両端部で脚部１８の間
に配設されている。

【００４１】図５に示されるように、装填口５４の奥壁
６２側のボールキャスタ７４に対応するブロック８０
は、ボールキャスタ７４に対応する側の面（下面）に
は、略円錐状の凹部８０Ａが形成されている。また、図
６に示されるように、装填口５４の開口５６側のボール
キャスタ７６に対応するブロック８２には、ボールキャ
スタ７６側の面に、三角溝８２Ａによって凹部が形成さ
れている。この三角溝８２Ａの頂部８２Ｂは、印刷版載
置台１０の幅方向に沿って設けられ、頂部８２Ｂの延長
線上には、ブロック８０の頂点８０Ｂが位置されてい
る。

【００４２】図３及び図４に示されるように、ボールキ
ャスタ７４はブロック８０の凹部８０Ａへ当接し、印刷
版載置台１０の重量が作用すると中心部が凹部８０Ａの
傾斜に沿って頂点８０Ｂへ相対移動され、ボールキャス
タ７４のスチールボール７８Ａが凹部８０Ａへ収容され
る。また、ボールキャスタ７６はブロック８２の三角溝
８２Ａに当接し、印刷版載置台１０の荷重によって三角
溝８２Ａの傾斜に沿って頂部８２Ｂへ移動（頂点８０Ｂ
を中心とした図３矢印Ａ方向への回転移動）し、スチー
ルボール７８Ａが、三角溝８２Ａ内に収容される。尚、
ボールキャスタ８２の頂部８２Ｂの溝方向（矢印Ｗ方
向）の移動は自在とされている。

【００４３】図２にも示されるように、ボールキャスタ
７４の中心がブロック８０の頂点８０Ｂに位置され、ボ
ールキャスタ７６の中心がブロック８２の頂部８２Ｂに
位置されることによって、印刷版載置台１０は、装填部
５０に対しての位置決めされる。また、印刷版載置台１
０が装填部５０に位置決めされた状態では、印刷版載置
台１０は、ボールキャスタ７４、７６とこれに対応する
ブロック８０、８２によってその重量が支えられるよう
になっており、印刷版載置台１０は、基台１４が略水平
状態とされる。この状態では、脚部１８の敷板２０は、
ガイドローラ６６に対して僅かに隙間が生じるようにな
っている。また、印刷版載置台１０を位置決めする際
に、印刷版載置台１０の基台１４が傾斜しようとした場
合、ガイドローラ６６が敷板２０へ当接して印刷版載置
台１０の傾斜を阻止するようになっている。また、ガイ
ドローラ６６が、その軸方向に沿っても摺動可能とされ
ることによって、印刷版載置台１０は、ボールキャスタ
８０、８２に対する相対移動が滑らかに行われるように
なっている。

【００４４】装填部５０に、ボールキャスタ７４、７６
とブロック８０、８２とによって位置決めされた印刷版
載置台１０からは、図示しないＰＳ版供給装置によっ
て、搭載されたＰＳ版１２をその最上層から順に版材焼
付装置に供給可能とされる。

【００４５】次に、本実施例の作用を説明する。印刷版
載置大１０の搭載部１６には、支持板２４に一端が当接
されたＰＳ版１２が背板２２に立てかけられて搭載面３
２に積層されて搭載されている。この印刷版載置台１０
は、基台１４の下方にフォークリフト等の運搬手段のフ
ォーク４０が挿入されて支持され運搬される。また、印
刷版載置台１０を保管する場合、床面Ｇへ複数の脚部１
８によって支持された状態で行われる。

【００４６】脚部１８は、敷板２０によって連結されて
いると共に、支え部材３６によって基台１４との連結が
補強されている。このため、印刷版載置台１０が多数枚
のＰＳ版１２を搭載した状態であっても、複数の脚部１
８は、互いに印刷版載置台１０の重量に対しても一定形
状で確実に支持することができる。

【００４７】この印刷版載置台１０に搭載されたＰＳ版
１２は図示しない版材焼付装置へ供給される。ＰＳ版１
２を版材焼付装置に供給する場合、印刷版載置台１０を
ＰＳ版供給装置に対向するように装填部５０の所定の位
置に位置決めする。

【００４８】この印刷版載置台１０を運搬する場合は、
印刷版載置台１０の幅方向側からフォーク４０が挿入さ
れ、フォーク４０の上面に基台１４の下面に配設された
当て板３８が当接している。挿入された一対のフォーク
４０は支え部材３４によって移動範囲が規制されてお
り、基台１４の下面に設けられたブロック８０、８２に
は当接しない。また、印刷版載置台１０の縦方向からフ
ォーク４０を挿入して持ち上げる場合、脚部１８の間か
ら挿入して基台１４の下面を持ち上げるようになってい
る。この場合の一対のフォーク４０の挿入位置は、脚部
１８によって規制されるため、一対のフォーク４０がブ
ロック８０、８２に当たることはなく、また、印刷版載
置台１０の重心位置を外すことがない。

【００４９】この印刷版載置台１０は、ブロック８２側
から印刷版載置台１０の幅方向に沿って一対のフォーク
４０が挿入されて持ち上げられ、装填部５０へ運搬され
る。さらに。印刷版載置台５０は、装填部５０のステー
ジ５２の幅方向側の開口から開口５６へ挿入される。

【００５０】この印刷版載置台１０の開口５６からの挿
入は、印刷版載置台１０の敷板２０が、装填部５０のガ
イドローラ部６４の僅かに上方に位置されて行われる。
開口５６から挿入された印刷版載置台１０は、ガイド面
５８で側壁６０の間に案内される。側壁６０には、多数
のボールガイド６８が配設されており、ガイドローラ６
６とによって印刷版載置台１０を奥壁６２側へ案内す
る。

【００５１】奥壁６２の近傍まで案内された印刷版載置
台１０は、奥壁６２に設けられたストッパー７０に当接
して緩衝されて挿入が阻止される。この位置では、印刷
版載置台１０のブロック８０、８２の下方には、ボール
キャスタ７４、７６が位置する。この状態で、一対のフ
ォーク４０を下げて、印刷版載置台１０を下降させる。
この印刷版載置台１０の下降によって、印刷版載置台１
０の基台１４の下面に設けられたブロック８０、８２の
各々に、ボールキャスタ７４、７６が当接する。

【００５２】さらに、印刷版載置台１０を下降させるこ
とによって、一対のフォーク４０に支持されていた印刷
版載置台１０の重量は、ブッロク８０の凹部８０Ａに収
容されたボールキャスタ７４及びブロック８２の三角溝
８２Ａに挿入されたボールキャスタ７６に支持される。

【００５３】ブッロク８０とボールキャスタ７４との間
に荷重が作用すると、ボールキャスタ７４は、ブッロク
８０の円錐状の凹部８０Ａの傾斜に沿って相対移動し、
ボールキャスタ７４の中心が頂点８０Ｂに位置する。こ
れによって、印刷版載置台１０の１点、即ち、ブッロク
８０の頂点８０Ｂが装填部５０に対しての位置決めがな
される。

【００５４】また、ブッロク８０の位置決めと共に、ブ
ロック８２とボールキャスタ７６とは、印刷版載置台１
０の重量によってボールキャスタ７６の中心が三角溝８
２Ａの頂部８２Ｂに位置する。ボールキャスタ７６は、
印刷版載置台１０の重量がブッロク８２との間に作用す
ることによって、三角溝８２Ａの傾斜に沿ってその中心
が頂部８２Ｂへ相対移動する。これによって、印刷版載
置台１０は、ブッロク８０の頂点８０Ｂを中心とした回
転方向の移動が、三角溝８０Ａの頂部８０Ｂによって阻
止されて位置決めされる。

【００５５】このブッロク８０、８２による位置決め
は、ブロック８０によって正確に一点の位置を決定し、
ブロック８２によって、その位置を中心とした回転方向
（図３に示される矢印Ａ方向）の位置のみを決定してい
る。このため、ブロック８０、８２の間の距離と、ボー
ルキャスタ７４、７６の中心間の距離に誤差が生じてい
ても、ブロック８０を基点として正確に位置決めを行う
ことができる。なお、ブロック８０、８２間の距離がボ
ールキャスタ７４、７６間の距離と正確に合っている場
合、ブロック８２にも、三角溝８２Ａの代わりに円錐状
の凹部８０Ａを形成してもよい。

【００５６】これによって印刷版載置台１０の装填部５
０に対する位置決めされる。また、この状態で、印刷版
載置台１０の重量は、ブッロク８０とボールキャスタ７
４及びブロック８２とボールキャスタ７６とによって支
持される。

【００５７】この印刷版載置台１０の装填部５０への挿
入及び位置決めの際、印刷版載置台１０の基台１４は、
水平状態が保持される。印刷版載置台１０の基台１４が
傾斜すると、脚部１８の敷板２０がガイドローラ６０に
当接して傾斜を阻止する。また、ガイドローラ６６は、
敷板２０が当接した状態でも、ブロック８０、８２とボ
ールキャスタ７４、７６とによって印刷版載置台１０の
位置決めのための移動がスムーズとなるように軸方向に
沿って摺動するようになっている。このため、基台１４
が傾斜しようとしても、印刷版載置台１０の位置決めは
確実に行われ、基台１４は略水平状態とされる。

【００５８】尚、印刷版載置台１０を、装填口５４内へ
水平状態で案内する案内手段は、側壁６０にガイドロー
ラ６６を設け、ガイドローラ部６４にボールガイド６８
を設けたてもよい。また、案内手段はこれに限定せず、
印刷版載置台１０を水平状態に所定の位置へ案内するこ
とができれば、他の方法の適用も可能である。

【００５９】印刷版載置台１０が装填部５０に位置決め
されることによって、印刷版載置台１０に搭載されたＰ
Ｓ版１２は、図示しないＰＳ版受け渡し装置に対応され
ることになる。これによって、印刷版載置台１０に搭載
されたＰＳ版１２が最上層から送り出される。

【００６０】印刷版載置台１０は、ＰＳ版１２を立てか
けた背板２２が傾斜されているため、搭載したＰＳ版１
２の残量が少なくなっても殆ど重心位置が移動すること
はない。このため、装填部５０に装填された印刷版載置
台１０は、ボールキャスタ７４、７６によって支持され
た状態となっている。したがって、装填部５０ではボー
ルベアリング６６等の他の部分に印刷版載置台１０の重
量が直接作用することがないため、印刷版載置台１０の
重量に対しての負担を少なくすることができ、装置自体
が強固で大型化する必要はなくなる。

【００６１】また、印刷版載置台１０に設けられ軸支手
段と制限手段を構成するブッロク８０、８２は、いずれ
を奥壁６２側に配置してもよい。また、本実施例では、
印刷版載置台１０にブロック８０、８２を設け、装填部
５０にボールキャスタ７４、７６を設けた例について説
明したが、印刷版載置台１０にボールキャスタ７４、７
６を配置し、これらのボールキャスタ７４、７６の各々
に対応させて装填部５０にブロック８０、８２を設けて
もよい。

【００６２】尚、本実施例では、ＰＳ版１２を背板２２
に立てかけた状態で傾斜させて搭載する印刷版載置台１
０を適用したが、印刷版載置台の形状はこれに限定する
ものではなく、ＰＳ版１２を水平状態で積層する、所
謂、平積みの印刷版載置台の適用も可能である。

【００６３】

【発明の効果】以上説明した如く本発明の印刷版載置台
の位置決め方法によれば、印刷版載置台を正確に所定の
位置に位置決めすることができる。

【００６４】また、本発明の印刷版載置台及び印刷版載
置台の位置決め装置によれば、簡単な構成で多数枚の印
刷版を搭載して重量物となった印刷版載置を正確に位置
決めすることができる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例に係る印刷版載置台の斜視図である。

【図２】本実施例に係る印刷版載置台の側面図である。

【図３】本実施例に係る印刷版載置台の位置決め装置の
要部斜視図である。

【図４】本実施例に係る印刷版載置台の要部正面図であ
る。

【図５】本実施例に係る軸支手段を示す要部正面図であ
る。

【図６】本実施例に係る制限手段を示す要部正面図であ
る。

【符号の説明】

１０印刷版載置台１２ＰＳ版（印刷版）１４基台１６装填部１８脚部４０フォーク５０装填部（位置決め装置）６４ガイドローラ部（案内手段）６８ボールガイド（案内手段）７０ストッパー７４ボールキャスタ（軸支手段）７６ボールキャスタ（制限手段）８０ブロック（軸支手段）８２ブロック（制限手段）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】基台の上方に載置され多数枚の印刷版が
搭載された印刷版載置台から印刷版を送り出すために、
前記印刷版載置台を所定の位置に位置決めする印刷版載
置台の位置決め方法であって、２点で前記印刷版載置台
の基台を略水平状態に保って支持する場合に、一方を軸
支点とし、他方が前記軸支点を中心とする回転方向のみ
を制限することを特徴とする印刷版載置台の位置決め方
法。
【請求項２】基台の上方に載置され多数枚の印刷版が
搭載された印刷版載置台から印刷版を送り出すために、
前記印刷版載置台を所定の位置に位置決めする印刷版載
置台の位置決め装置であって、前記印刷版載置台の基台
を略水平状態で所定の位置に案内する案内手段と、前記
基台を所定の位置を中心に軸支する軸支手段と、前記基
台の所定位置を中心とした回転方向の移動を制限する制
限手段と、を備え、前記軸支手段と前記制限手段とによ
って印刷版載置台を支持することを特徴とする印刷版載
置台の位置決め装置。
【請求項３】水平に配設された基台の上方に載置され
多数枚の印刷版が搭載された印刷版載置台から前記印刷
版を送り出すための印刷版載置台であって、ブロック状
部材に形成された円錐状の凹部とこの凹部に対向するボ
ールキャスタのうちの一方が前記基台又は前記印刷版載
置台に設けられ対向される他方とによって前記印刷版載
置台を回転可能に支持する軸支手段と、ブロック状部材
に形成された三角溝とこの三角溝に対向するボールキャ
スタのうちの一方が前記基台又は前記印刷版載置台に設
けられ対向される他方とによって前記印刷版載置台を支
持すると共に前記軸支手段を中心とした前記基台の回転
方向の移動を制限する制限手段と、を有することを特徴
とする印刷版載置台。