JPH0560148U - 永久磁石同期電動機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動機のシャフトを円形に製作して工数、工
程を減少させるようにした。 【構成】 円形シャフトとこのシャフトに嵌合するリン
グ状永久磁石を備えて、周方向に分割して着磁したもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、永久磁石同期電動機（ＰＭモータという）の回転子に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

ＰＭモータの回転子鉄心は、図２に示すようにシャフト１を中心としてダンパ ースロット２が形成された電磁鋼板３が軸方向に積層され、この電磁鋼板３間に 放射状に図示の如く４極の場合には４極分の永久磁石４ａが挿入されると共に、 四面切削されたシャフト１と電磁鋼板３との間にも永久磁石４ｂが挿入された構 造を有する。

【０００３】 この場合、電磁鋼板３とシャフト１との間に挿入される永久磁石４ｂは、四角 柱形状であることから鋼板３の内径形状及びシャフト断面形状も四角形に形成さ れている。 このため、電磁鋼板３の内径形状はともかく、シャフト１にあっては四面切削 によって製作することになり、製作工程が増大すると共に精度も必要であること から工数も増大するという問題がある。

【０００４】 本考案は、上述の問題に鑑み、シャフトの製作工程や工数を減少したＰＭモー タの提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成する本考案の構成は、シャフトとこの軸方向に積層された電磁 鋼板との間に永久磁石が挿入された永久磁石同期電動機の回転子において、 断面円形のシャフトと上記電磁鋼板との間に、周方向に分割して着磁されたリ ング状永久磁石を挿入したことを特徴とする。

【０００６】

【作用】 リング状永久磁石として周方向に分割して着磁することにより、極数に応じた 永久磁石となり、リング形状としたことからシャフトをも円形断面に製作するこ とができて、シャフトの製作が簡単となる。

【０００７】

【実施例】

ここで、図１を参照して本考案の実施例を説明する。なお図１にて図２と同一 部分には同符号を付す。 図１は図２と同様４極の例について説明する。 本実施例において、シャフト１は断面円形を有し、このシャフト１のまわりに はリング状永久磁石４ｃが嵌合される。このリング状永久磁石４ｃは、極数に応 じて周方向に分割して交互に厚さ方向に異なる極が着磁されており、放射状に配 置された永久磁石４ａと共に４極の構造を有する。

【０００８】 永久磁石４ｃの外方には、電磁鋼板３が積層されており、この電磁鋼板３間に は放射状に永久磁石４ａが挿入される。 このため、電磁鋼板３の図１に示す１／４の部分は、それぞれ放射状の永久磁 石４ａとリング状永久磁石４ｃとによって囲まれ、しかも同一磁極例えばＮ極な らＮ極のみあるいはＳ極ならＳ極のみによって囲まれることになる。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、電磁鋼板とシャフトとの間に挿入され る永久磁石をリング状とし、しかもシャフトも円形断面にできたことにより、従 来の如きシャフトの図面切削工程が不要となり、従来より短時間で容易にシャフ トを製作することができ、製品としても安価なものとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の構成図。

【図２】従来例の構成図。

【符号の説明】

１ シャフト ３ 電磁鋼板 ４ａ，４ｂ 永久磁石 ４ｃ リング状永久磁石

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シャフトとこの軸方向に積層された電磁
   鋼板との間に永久磁石が挿入された永久磁石同期電動機
   の回転子において、 断面円形のシャフトと上記電磁鋼板との間に、周方向に
   分割して着磁されたリング状永久磁石を挿入したことを
   特徴とする、 永久磁石同期電動機。