JPH0558670A - 車両用ガラス - Google Patents
車両用ガラスInfo
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- JPH0558670A JPH0558670A JP4022367A JP2236792A JPH0558670A JP H0558670 A JPH0558670 A JP H0558670A JP 4022367 A JP4022367 A JP 4022367A JP 2236792 A JP2236792 A JP 2236792A JP H0558670 A JPH0558670 A JP H0558670A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 車両用、特に自動車の窓ガラスに好適な、紫
外線、熱線の吸収能にすぐれた車両用のブロンズ色ガラ
スを提供する。4mm厚みのガラス窓で、可視光線透過
率70%以上、太陽放射透過率60%以下、350nm
の透過率10%以下のブロンズ色ガラスを製造すること
ができる。 【構成】 本発明のガラスは重量%で表示して本質的
に、65〜80%のSiO2、0〜5%のAl2O3、0
〜5%のB2O3、0〜10%のMgO、5〜15%のC
aO、10〜18%のNa2O、0〜5%のK2O、5〜
15%のMgO+CaO、10〜20%のNa2O+K2
O、0.1〜1%のCeO2に換算した酸化セリウム、
0〜1%のTiO2、0.2〜0.6%のFe2O3に換
算した酸化鉄、0〜0.005%のCoO、0〜0.0
1%のNiO、0.0005〜0.005%のSeから
成ることを特徴とする車両用ガラスである。
外線、熱線の吸収能にすぐれた車両用のブロンズ色ガラ
スを提供する。4mm厚みのガラス窓で、可視光線透過
率70%以上、太陽放射透過率60%以下、350nm
の透過率10%以下のブロンズ色ガラスを製造すること
ができる。 【構成】 本発明のガラスは重量%で表示して本質的
に、65〜80%のSiO2、0〜5%のAl2O3、0
〜5%のB2O3、0〜10%のMgO、5〜15%のC
aO、10〜18%のNa2O、0〜5%のK2O、5〜
15%のMgO+CaO、10〜20%のNa2O+K2
O、0.1〜1%のCeO2に換算した酸化セリウム、
0〜1%のTiO2、0.2〜0.6%のFe2O3に換
算した酸化鉄、0〜0.005%のCoO、0〜0.0
1%のNiO、0.0005〜0.005%のSeから
成ることを特徴とする車両用ガラスである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用窓ガラスに関す
る。詳しくは紫外線、熱線の吸収能に優れたブロンズ色
の車両用窓ガラスに関する。
る。詳しくは紫外線、熱線の吸収能に優れたブロンズ色
の車両用窓ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用に用いられて来た着色ガラ
スには次のような物がある。Fe2O3にCoOを添加し
たいわゆるブルー色ガラス、Fe2O3の含有量をブルー
色ガラスより高くして熱線吸収能を向上させた、いわゆ
るグリーン色ガラス、Fe2O3、CoO、NiO、Se
を着色剤とした、いわゆるブロンズ色ガラス等である。
スには次のような物がある。Fe2O3にCoOを添加し
たいわゆるブルー色ガラス、Fe2O3の含有量をブルー
色ガラスより高くして熱線吸収能を向上させた、いわゆ
るグリーン色ガラス、Fe2O3、CoO、NiO、Se
を着色剤とした、いわゆるブロンズ色ガラス等である。
【0003】Fe2O3の含有量が比較的大きいブルー色
ガラスとグリーン色ガラスは、熱線及び紫外線吸収が比
較的大きいが、近時、車両の内装の高級化に伴い、紫外
線による内装材の劣化を防止したいという要求が強くな
ったことから、紫外線吸収に優れ、同時に省エネルギー
に対する要求を満足することの出来る、熱線吸収の一層
大きな車両用ガラスが開発された。このガラスはFe2
O3を従来より多量に含有することから、やはりグリー
ン色をしている。
ガラスとグリーン色ガラスは、熱線及び紫外線吸収が比
較的大きいが、近時、車両の内装の高級化に伴い、紫外
線による内装材の劣化を防止したいという要求が強くな
ったことから、紫外線吸収に優れ、同時に省エネルギー
に対する要求を満足することの出来る、熱線吸収の一層
大きな車両用ガラスが開発された。このガラスはFe2
O3を従来より多量に含有することから、やはりグリー
ン色をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ブロンズ色ガラスはブルー色ガラスと比べて、Fe2O3
の含有量が小さいために、紫外線及び熱線の吸収が充分
でなく、車両の内装材を紫外線による劣化から防止した
いという要求を満足するには不十分であった。車両のデ
ザイン上からは、紫外線及び熱線吸収能に優れた灰色な
いしはブロンズ色の車両用ガラスが望まれている。先に
発明者らは、還元剤として酸化錫を含む熱線吸収能の大
きい、灰色の熱線吸収ガラスを提案したが、酸化錫は高
価であるという不都合があった。さらに発明者らは、紫
外線吸収剤として酸化セリウムと酸化鉄を含む紫外線・
熱線吸収ガラスを提案したが、酸化セリウムは高価であ
るという不都合があった。
ブロンズ色ガラスはブルー色ガラスと比べて、Fe2O3
の含有量が小さいために、紫外線及び熱線の吸収が充分
でなく、車両の内装材を紫外線による劣化から防止した
いという要求を満足するには不十分であった。車両のデ
ザイン上からは、紫外線及び熱線吸収能に優れた灰色な
いしはブロンズ色の車両用ガラスが望まれている。先に
発明者らは、還元剤として酸化錫を含む熱線吸収能の大
きい、灰色の熱線吸収ガラスを提案したが、酸化錫は高
価であるという不都合があった。さらに発明者らは、紫
外線吸収剤として酸化セリウムと酸化鉄を含む紫外線・
熱線吸収ガラスを提案したが、酸化セリウムは高価であ
るという不都合があった。
【0005】本発明は、前述のごとき従来の車両用ガラ
スが抱えていた問題点を解決し、車両用に好適な紫外
線、熱線吸収能の大きい灰色ガラスを提供することを目
的とする。
スが抱えていた問題点を解決し、車両用に好適な紫外
線、熱線吸収能の大きい灰色ガラスを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の車両用ガラス
は、重量%で表示して本質的に、65〜80%のSiO
2、0〜5%のAl2O3、0〜5%のB2O3、0〜10
%のMgO、5〜15%のCaO、10〜18%のNa
2O、0〜5%のK2O、5〜15%のMgO+CaO、
10〜20%のNa2O+K2O、0.1〜1%のCeO
2に換算した酸化セリウム、0.2〜0.6%のFe2O
3に換算した酸化鉄、0〜0.005%のCoO、0〜
0.01%のNiO、0.0005〜0.005%のS
eから成ることを特徴とする。
は、重量%で表示して本質的に、65〜80%のSiO
2、0〜5%のAl2O3、0〜5%のB2O3、0〜10
%のMgO、5〜15%のCaO、10〜18%のNa
2O、0〜5%のK2O、5〜15%のMgO+CaO、
10〜20%のNa2O+K2O、0.1〜1%のCeO
2に換算した酸化セリウム、0.2〜0.6%のFe2O
3に換算した酸化鉄、0〜0.005%のCoO、0〜
0.01%のNiO、0.0005〜0.005%のS
eから成ることを特徴とする。
【0007】請求項2の車両用ガラスは、4mm厚みに
換算した窓ガラスの、A光源による可視光線透過率が7
0%以上であり、且つC光源による主波長が570nm
以上であることを特徴とする請求項1に記載された車両
用ガラスである。
換算した窓ガラスの、A光源による可視光線透過率が7
0%以上であり、且つC光源による主波長が570nm
以上であることを特徴とする請求項1に記載された車両
用ガラスである。
【0008】請求項3の車両用ガラスは、4mm厚みに
換算した窓ガラスの太陽放射透過率が60%以下であ
り、且つ波長が350nmに於ける透過率が10%以下
であることを特徴とする請求項2に記載された車両用ガ
ラスである。
換算した窓ガラスの太陽放射透過率が60%以下であ
り、且つ波長が350nmに於ける透過率が10%以下
であることを特徴とする請求項2に記載された車両用ガ
ラスである。
【0009】請求項4の車両用ガラスは、重量%で表示
して本質的に、65〜80%のSiO2、0〜5%のA
l2O3、0〜5%のB2O3、0〜10%のMgO、5〜
15%のCaO、10〜18%のNa2O、0〜5%の
K2O、5〜15%のMgO+CaO、10〜20%の
Na2O+K2O、0.1〜1%のCeO2に換算した酸
化セリウム、0〜1%のTiO2、0.2〜0.6%の
Fe2O3に換算した酸化鉄、0〜0.005%のCo
O、0〜0.01%のNiO、0.0005〜0.00
5%のSeから成ることを特徴とする。
して本質的に、65〜80%のSiO2、0〜5%のA
l2O3、0〜5%のB2O3、0〜10%のMgO、5〜
15%のCaO、10〜18%のNa2O、0〜5%の
K2O、5〜15%のMgO+CaO、10〜20%の
Na2O+K2O、0.1〜1%のCeO2に換算した酸
化セリウム、0〜1%のTiO2、0.2〜0.6%の
Fe2O3に換算した酸化鉄、0〜0.005%のCo
O、0〜0.01%のNiO、0.0005〜0.00
5%のSeから成ることを特徴とする。
【0010】請求項5の車両用ガラスは、4mm厚みに
換算した窓ガラスの、A光源による可視光線透過率が7
0%以上であり、且つC光源による主波長が570nm
以上であることを特徴とする請求項4に記載された車両
用ガラスである。
換算した窓ガラスの、A光源による可視光線透過率が7
0%以上であり、且つC光源による主波長が570nm
以上であることを特徴とする請求項4に記載された車両
用ガラスである。
【0011】請求項6の車両用ガラスは、4mm厚みに
換算した窓ガラスの太陽放射透過率が60%以下であ
り、且つ波長が350nmに於ける透過率が10%以下
であることを特徴とする請求項5に記載された車両用ガ
ラスである。
換算した窓ガラスの太陽放射透過率が60%以下であ
り、且つ波長が350nmに於ける透過率が10%以下
であることを特徴とする請求項5に記載された車両用ガ
ラスである。
【0012】
【作用】SiO2はガラスの骨格をなすもので、65%
未満ではガラスの耐久性が低下し、80%を越えるとガ
ラスの溶解が困難になる。
未満ではガラスの耐久性が低下し、80%を越えるとガ
ラスの溶解が困難になる。
【0013】Al2O3はガラスの耐久性を向上させる成
分であるが、5%を越えるとガラスの溶解が困難にな
る。好ましくは、0.1〜2%の範囲である。
分であるが、5%を越えるとガラスの溶解が困難にな
る。好ましくは、0.1〜2%の範囲である。
【0014】B2O3はガラスの耐久性向上のため、及び
溶融助剤として使用されるが、ガラスに含有されなくて
もよい。B2O3が5%を越えるとB2O3の揮発などによ
る成形時の不都合が生じるので5%を上限とする。
溶融助剤として使用されるが、ガラスに含有されなくて
もよい。B2O3が5%を越えるとB2O3の揮発などによ
る成形時の不都合が生じるので5%を上限とする。
【0015】MgOとCaOは、ガラスの耐久性を向上
させるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するの
に用いられる。MgOが10%を越えると失透温度が高
くなる。CaOが5%未満、または15%を越えると失
透温度が高くなる。MgOとCaOの合計が5%未満で
はガラスの耐久性が悪くなる。MgOとCaOの合計が
15%を越えると失透温度が高くなる。
させるとともに、成形時の失透温度、粘度を調整するの
に用いられる。MgOが10%を越えると失透温度が高
くなる。CaOが5%未満、または15%を越えると失
透温度が高くなる。MgOとCaOの合計が5%未満で
はガラスの耐久性が悪くなる。MgOとCaOの合計が
15%を越えると失透温度が高くなる。
【0016】Na2OとK2Oはガラスの溶融促進剤とし
て用いられる。Na2Oが10%未満、或いはNa2Oと
K2Oの合計が10%未満では溶融促進の効果が乏し
く、Na2Oが18%を越えるか、或いはNa2OとK2
Oの合計が20%を越えると耐久性が低下する。K2O
はNa2Oに比較して高価であるので5%を上限とす
る。
て用いられる。Na2Oが10%未満、或いはNa2Oと
K2Oの合計が10%未満では溶融促進の効果が乏し
く、Na2Oが18%を越えるか、或いはNa2OとK2
Oの合計が20%を越えると耐久性が低下する。K2O
はNa2Oに比較して高価であるので5%を上限とす
る。
【0017】酸化セリウムはガラス中でCeO2とCe2
O3とになり得るが、いずれも紫外線吸収能を有する。
酸化セリウムがCeO2に換算して0.1%未満では紫
外線吸収の効果が小さく、1%を越えると可視光線を吸
収して、可視光線透過率が低下するので好ましくない。
O3とになり得るが、いずれも紫外線吸収能を有する。
酸化セリウムがCeO2に換算して0.1%未満では紫
外線吸収の効果が小さく、1%を越えると可視光線を吸
収して、可視光線透過率が低下するので好ましくない。
【0018】TiO2は紫外線吸収成分として用いられ
る。酸化鉄が共存するとTiO2との相互作用により、
紫外線吸収効果が大きくなる。TiO2をガラスに導入
することにより、高価な原料である酸化セリウムの量を
減らすことができ、経済的な効果も有する。但し、酸化
鉄が共存すると、可視光線の短波長側をも吸収して可視
光線透過率を下げるので、1%を上限とする。
る。酸化鉄が共存するとTiO2との相互作用により、
紫外線吸収効果が大きくなる。TiO2をガラスに導入
することにより、高価な原料である酸化セリウムの量を
減らすことができ、経済的な効果も有する。但し、酸化
鉄が共存すると、可視光線の短波長側をも吸収して可視
光線透過率を下げるので、1%を上限とする。
【0019】酸化鉄はガラス中で、Fe2O3とFeOと
になり得る。Fe2O3は紫外線を吸収し、FeOは熱線
を吸収する。酸化鉄がFe2O3に換算して0.2%未満
では紫外線及び熱線の吸収の効果が小さく、0.6%を
越えると可視光線透過率が低下するので好ましくない。
全酸化鉄に占めるFeOの割合が高いほど、ガラスの熱
線吸収は大きくなるが、ガラスは還元性になり、Seに
よる着色が困難になる。従って、全酸化鉄に占めるFe
Oの割合は23〜35%が望ましい。
になり得る。Fe2O3は紫外線を吸収し、FeOは熱線
を吸収する。酸化鉄がFe2O3に換算して0.2%未満
では紫外線及び熱線の吸収の効果が小さく、0.6%を
越えると可視光線透過率が低下するので好ましくない。
全酸化鉄に占めるFeOの割合が高いほど、ガラスの熱
線吸収は大きくなるが、ガラスは還元性になり、Seに
よる着色が困難になる。従って、全酸化鉄に占めるFe
Oの割合は23〜35%が望ましい。
【0020】なお、FeOの値は4mm厚みのガラス板
の1000nmにおける光の透過率をT1000%としたと
き、次の式から求められる。 [FeO]%=−0.25635×Log10(T1000/100)−0.08 また、全酸化鉄に占めるFeOの割合は、全酸化鉄をF
e2O3で表したときの値をT−Fe2O3としたとき、次
の式で示される。 [FeOの割合]%=111.13×[FeO]/[T−Fe2O3] CoOの吸収ピークは600nm付近にあり、ガラスの
主波長を微調整するのに用いられる。CoOが0.00
5%を越えると可視光線透過率が低下するので、0.0
05%を上限とする。
の1000nmにおける光の透過率をT1000%としたと
き、次の式から求められる。 [FeO]%=−0.25635×Log10(T1000/100)−0.08 また、全酸化鉄に占めるFeOの割合は、全酸化鉄をF
e2O3で表したときの値をT−Fe2O3としたとき、次
の式で示される。 [FeOの割合]%=111.13×[FeO]/[T−Fe2O3] CoOの吸収ピークは600nm付近にあり、ガラスの
主波長を微調整するのに用いられる。CoOが0.00
5%を越えると可視光線透過率が低下するので、0.0
05%を上限とする。
【0021】NiOの吸収ピークは450nm付近にあ
りCoOと同様、ガラスの主波長を微調整するのに用い
られる。NiOが0.01%を越えると可視光線透過率
が低下するので、0.01%を上限とする。
りCoOと同様、ガラスの主波長を微調整するのに用い
られる。NiOが0.01%を越えると可視光線透過率
が低下するので、0.01%を上限とする。
【0022】CoOとNiOは、可視光線透過率を下げ
るが、紫外線、熱線を吸収しないので、できる限り使用
しないことが望ましい。
るが、紫外線、熱線を吸収しないので、できる限り使用
しないことが望ましい。
【0023】Seは酸化鉄を含有するガラスのグリーン
色を中性化して、ブロンズ色ガラスを製造するための必
須成分である。Seが0.0005%未満ではガラスを
中性化する効果が小さく、0.005%を越えるとガラ
スの可視光線透過率が低下して好ましくない。
色を中性化して、ブロンズ色ガラスを製造するための必
須成分である。Seが0.0005%未満ではガラスを
中性化する効果が小さく、0.005%を越えるとガラ
スの可視光線透過率が低下して好ましくない。
【0024】以上の成分の他に本発明の主旨を損なわな
い範囲で、本発明に関わる車両用ガラスは、以下に述べ
る成分を含有することができる。
い範囲で、本発明に関わる車両用ガラスは、以下に述べ
る成分を含有することができる。
【0025】耐久性を向上させるために、BaO、Zn
O、ZrO2が各々1%以下含有されてもよい。ガラス
の溶融助剤として、Li2O、Fが各々1%以下含有さ
れてもよい。清澄剤として、SO3、As2O3、Sb2O
3、Clが各々1%以下含有されてもよい。
O、ZrO2が各々1%以下含有されてもよい。ガラス
の溶融助剤として、Li2O、Fが各々1%以下含有さ
れてもよい。清澄剤として、SO3、As2O3、Sb2O
3、Clが各々1%以下含有されてもよい。
【0026】
【実施例】以下に本発明を表を参照して詳細に説明す
る。
る。
【0027】表1、表2、表3に本発明に関わる実施例
と従来から用いられてきた車両用ブロンズガラスを比較
例としたものとの、ガラス組成と光学特性を示す。
と従来から用いられてきた車両用ブロンズガラスを比較
例としたものとの、ガラス組成と光学特性を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【表3】
【0031】表1、表2、表3において、T−Fe2O3
は全酸化鉄を、Rは全酸化鉄に占めるFeOの割合(重
量%)を、TGは太陽放射透過率を、YAは可視光線透過
率(A光源による)を、λdは主波長(C光源による)
を、Peは刺激純度(C光源による)を、TUVは350
nmにおける透過率を示す。
は全酸化鉄を、Rは全酸化鉄に占めるFeOの割合(重
量%)を、TGは太陽放射透過率を、YAは可視光線透過
率(A光源による)を、λdは主波長(C光源による)
を、Peは刺激純度(C光源による)を、TUVは350
nmにおける透過率を示す。
【0032】ガラスの製造に当たっては、珪砂、硼砂、
長石、石灰石、苦灰石、ソーダ灰、芒硝、カーボン、酸
化セリウム、酸化チタン、弁柄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、セレンを目標組成に応じて調合、混合したバッ
チを、電気炉中で加熱溶融した。ガラスを流し出し成形
した後、室温まで徐冷した。徐冷した着色ガラスを、所
定の寸法に切断、研磨して、厚さ4mmの光学特性測定
用のサンプルを作製し、標準の光源A及びCを用いて、
2゜視野によって光学特性を測定した。紫外線吸収の大
きさは、350nmに於ける透過率によって比較した。
比較例のガラスに比べて、実施例のガラスは可視光線透
過率が70%以上でも、太陽放射透過率が低く、紫外線
吸収も大きいことがわかる。
長石、石灰石、苦灰石、ソーダ灰、芒硝、カーボン、酸
化セリウム、酸化チタン、弁柄、酸化コバルト、酸化ニ
ッケル、セレンを目標組成に応じて調合、混合したバッ
チを、電気炉中で加熱溶融した。ガラスを流し出し成形
した後、室温まで徐冷した。徐冷した着色ガラスを、所
定の寸法に切断、研磨して、厚さ4mmの光学特性測定
用のサンプルを作製し、標準の光源A及びCを用いて、
2゜視野によって光学特性を測定した。紫外線吸収の大
きさは、350nmに於ける透過率によって比較した。
比較例のガラスに比べて、実施例のガラスは可視光線透
過率が70%以上でも、太陽放射透過率が低く、紫外線
吸収も大きいことがわかる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明による車両用
ガラスは、可視光線透過率が高く、太陽放射透過率が低
く、紫外線吸収が大きいブロンズ色ガラスであるので、
車両用に好適であるばかりでなく、建築用としても好都
合である。
ガラスは、可視光線透過率が高く、太陽放射透過率が低
く、紫外線吸収が大きいブロンズ色ガラスであるので、
車両用に好適であるばかりでなく、建築用としても好都
合である。
【0034】
Claims (6)
- 【請求項1】 重量%で表示して本質的に、65〜8
0%のSiO2、0〜5%のAl2O3、0〜5%のB2O
3、0〜10%のMgO、5〜15%のCaO、10〜
18%のNa2O、0〜5%のK2O、5〜15%のMg
O+CaO、10〜20%のNa2O+K2O、0.1〜
1%のCeO2に換算した酸化セリウム、0.2〜0.
6%のFe2O3に換算した酸化鉄、0〜0.005%の
CoO、0〜0.01%のNiO、0.0005〜0.
005%のSeから成ることを特徴とする車両用ガラ
ス。 - 【請求項2】 4mm厚みに換算した窓ガラスの、A
光源による可視光線透過率が70%以上であり、且つC
光源による主波長が570nm以上であることを特徴と
する請求項1に記載された車両用ガラス。 - 【請求項3】 4mm厚みに換算した窓ガラスの太陽
放射透過率が60%以下であり、且つ波長が350nm
に於ける透過率が10%以下であることを特徴とする請
求項2に記載された車両用ガラス。 - 【請求項4】 重量%で表示して本質的に、65〜8
0%のSiO2、0〜5%のAl2O3、0〜5%のB2O
3、0〜10%のMgO、5〜15%のCaO、10〜
18%のNa2O、0〜5%のK2O、5〜15%のMg
O+CaO、10〜20%のNa2O+K2O、0.1〜
1%のCeO2に換算した酸化セリウム、0〜1%のT
iO2、0.2〜0.6%のFe2O3に換算した酸化
鉄、0〜0.005%のCoO、0〜0.01%のNi
O、0.0005〜0.005%のSeから成ることを
特徴とする車両用ガラス。 - 【請求項5】 4mm厚みに換算した窓ガラスの、A
光源による可視光線透過率が70%以上であり、且つC
光源による主波長が570nm以上であることを特徴と
する請求項4に記載された車両用ガラス。 - 【請求項6】 4mm厚みに換算した窓ガラスの太陽
放射透過率が60%以下であり、且つ波長が350nm
に於ける透過率が10%以下であることを特徴とする請
求項5に記載された車両用ガラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04022367A JP3116070B2 (ja) | 1991-02-08 | 1992-02-07 | 車両用ガラス |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-39438 | 1991-02-08 | ||
JP3943891 | 1991-02-08 | ||
JP04022367A JP3116070B2 (ja) | 1991-02-08 | 1992-02-07 | 車両用ガラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0558670A true JPH0558670A (ja) | 1993-03-09 |
JP3116070B2 JP3116070B2 (ja) | 2000-12-11 |
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ID=26359571
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