JPH0558291A - コロ軸受抜取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来のコロ軸受抜取り装置では、装置をクレー
ンで吊り下げた不安定な状態で軸箱と油圧ラムとの芯出
しを行なわなければならず、芯出し作業に時間がかかる
ばかりでなく、治具がコロ軸受から外れ易くてコロや保
持器を傷ける易く、また、人が手作業でコロ軸受を運搬
しなければならず、作業性が悪い等の問題があったた
め、それらを解決し、コロ軸受の抜取り作業を容易に且
つ安全に行なうことができる装置を提供することを目的
としている。 【構成】コロ軸受のコロを保持する少なくとも外輪が挿
着穴に挿脱可能に挿着された軸箱を、当該挿着穴を上下
方向に向けて着脱自在に固定できる軸箱固定手段を設け
る。軸箱固定手段により固定された軸箱の挿着穴に昇降
自在に挿入される押出部材を有し、その上昇時に当該押
出部材で前記コロ軸受を押圧して当該コロ軸受を挿着穴
から押し出す押出機構を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コンテナ車、タンク車
等の鉄道車両の台車等に装着されている軸箱に収納され
たコロ軸受を当該軸箱から抜き取るためのコロ軸受抜取
り装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】鉄道車両のコンテナ車、タンク車、ホッ
パー車等には、円筒コロ又は円錐コロを使用したコロ軸
受で輪軸を回転自在に支持しているものがある。そのコ
ロ軸受は、コンテナ車等の台車に装着されている軸箱に
挿脱可能に収納されており、長期間の使用等によって軸
焼け等の故障が生じると重大事故につながるため、所定
期間毎に行なわれる定期点検（以下全検という）時には
コロ軸受を軸箱から抜き取り分解し、洗浄してから寸法
検査を行なっている。そして、コロ軸受の寸法が規格外
であるときには修理を行ない、また修理不能である場合
には新品と交換し、再び軸箱にコロ軸受を組付けて使用
している。

【０００３】かかる全検時に使用された従来のコロ軸受
抜取り装置としては、例えば図８（ａ）〜図９（ｄ）に
示すようなものがある。このものは、輪軸から取り外さ
れた軸箱１が挿入される凹欠部２を設けた装置本体３
と、前記凹欠部２にラム軸４の先端を臨ませて装置本体
３に横方向へ進退自在に設けた油圧ラム５と、前記ラム
軸４の先端と前記軸箱１に収納されたコロ軸受６との間
に介在される押出治具７とを備えている。而して、装置
本体３は搬送コンベア８の上方にクレーン９により吊り
下げられていて、搬送コンベア８上に支持台１０を介し
て載置された軸箱１を、作業者が手で押して装置本体３
の凹欠部２内に挿入している（図８（ａ））。次に、コ
ロ軸受６の油圧ラム５側に押出治具７をセットし（図８
（ｂ））、油圧ラム５を作動させてラム軸を前進させ
（図９（ｃ））、しかる後、押出治具７でコロ軸受６の
外輪を横方向から押圧することにより、軸箱１内の外輪
及びコロを抜き取っている（図９（ｄ））。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のコロ軸受抜取り装置にあっては、装置本体３をク
レーン９で吊り下げた不安定な状態で軸箱１と油圧ラム
５との芯出しを行なわなければならないため、軸箱１の
セッティングが難しくて芯出し作業に時間がかかるばか
りでなく、油圧ラム５の駆動時に押出治具７がコロ軸受
６から外れ易く、当該押出治具７によってコロやその保
持器を傷つけ易いという課題があった。また、装置本体
３を吊るためのクレーン９が必要であることから、上記
コロ軸受６の抜取り作業場所が制限されるばかりでな
く、人手によるコロ軸受６の運搬が必要であったため、
グリース等で汚れて滑り易くなった重量物を作業者が手
で持ち運ばなければならず、危険を伴なう労働を作業者
に長時間強いることとなり、作業の安全性及び効率性が
悪いという課題もあった。

【０００５】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、コロ軸受が挿着された挿着穴を上下方
向に向けて軸箱を着脱自在に固定し、押出部材を上昇さ
せてコロ軸受を挿着穴から押し出すことにより、上記課
題を解決することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるコロ軸受抜取り装置は、コロ軸受の
コロを保持する少なくとも外輪が挿着穴に挿脱可能に挿
着された軸箱を、当該挿着穴を上下方向に向けて着脱自
在に固定できる軸箱固定機構と、この軸箱固定機構によ
り固定された前記軸箱の前記挿着穴に昇降自在に挿入さ
れる押圧部材を有し且つその上昇時に当該押圧部材で前
記コロ軸受を押圧して当該コロ軸受を挿着穴から押し出
す押出機構とを備えたことを第１の特徴とし、このコロ
軸受抜取り装置を車輪を有する作業車上に設置されたこ
とを第２の特徴とし、さらにこの車輪を有する作業車上
に設置されたコロ軸受抜取り装置と、クレーンにより吊
り下げられて前記軸箱及びコロ軸受を任意に着脱自在に
支持できる運搬治具とを備えたことを第３の特徴として
いる。

【０００７】

【作用】鉄道車両の台車等の輪軸から取り外した軸箱
を、コロ軸受が挿着された挿着穴を上下方向に向けて軸
箱固定機構で固定し、押出機構の作動により押圧部材を
上昇させてコロ軸受に当接することにより、当該押圧部
材の押圧力でコロ軸受の周囲を均等に押圧することがで
き、コロや保持器を傷つけることなく、軸箱の挿着穴か
らコロ軸受を容易に抜き取ることができる。

【０００８】また、走行輪を有する移動可能な車体に上
記軸箱固定機構と押出機構を設置することにより、車体
の移動が可能な場所であれば、どの場所においてもコロ
軸受の抜取り作業を行なうことができる。そして、クレ
ーンで吊られた運搬治具で軸箱等を運搬することによ
り、作業の効率化と作業環境の改善を図ることができ
る。

【０００９】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図１は、本発明の一実施例を示す正面図、図２
は、本発明に係る運搬治具の一実施例を示す正面図、図
３（ａ），（ｂ）は、図２のＡーＡ線部分のそれぞれ断
面図、図４は輪軸に装着された軸箱の断面図である。

【００１０】まず、構成を説明すると、図１に示す１１
は、車輪である一対の小車輪１２及び一対のキャスタ輪
１３を下面に取着した作業車であり、その作業車１１の
キャスタ輪１３側の上部には門形をなす手押し用の把手
１４を設けている。作業車１１の車輪１２側の上部に
は、３本以上の脚片１５によって略水平に支持された載
置板１６を固着している。載置板１６の外縁部の上面に
は内側に突出する爪部１７ａを有する一対のストッパ１
７を固着しており、一対のストッパ１７は軸箱１の穴方
向の一端に設けた外向フランジ１ａを係止することがで
き、これにより下方からの押上力による軸箱１の浮き上
がりを防止している。

【００１１】載置板１６の中央には、当該載置板１６に
対してラム軸１８が垂直となるように配置した片ロッド
形の油圧ラム１９の上端部を固定している。上方に突出
したラム軸１８の上端には、軸箱１に収納されたコロ軸
受２０の外輪２１の内側に保持された円筒コロ２２全体
の各端面に略均等に当接する押圧部材２３を固着してい
る。さらに、押圧部材２３の上端部には、環状に配置さ
れた円筒コロ２２の内側に挿入される案内部材２４を設
けており、この案内部材２４で押圧部材２３の移動方向
を規制し、油圧ラム１９の作業時に各円筒コロ２２に加
えられる押圧力が略等しくなるようにしている。

【００１２】油圧ラム１９の下部は作業車１１を貫通し
て下面に突出しており、下方のラム室にゴムホース等の
配管２５を介して電動式の油圧ポンプ２６を接続してい
る。２７は、油圧ポンプ２６の圧力計、２８は、油圧ポ
ンプ２６に接続された油圧タンクである。さらに、２９
は、油圧ポンプ２６及び油圧ラム１９を駆動制御するた
めの制御装置であり、３０は、制御装置２９のスイッチ
盤である。

【００１３】図２及び図３（ａ），（ｂ）に示す運搬治
具３１は、円筒形をなす治具本体３２と、この治具本体
３２の上部中央に回動自在に設けた吊り金具３３と、治
具本体３２の下部に旋回可能に配設した複数個の係止爪
３４を有する爪開閉機構３５とを備えている。治具本体
３２の上端部には上面板３６が設けられていて、その上
面板３６の中央に吊り金具３３の軸部が上下方向に貫通
している。爪開閉機構３５は、治具本体３２に等間隔に
設けた軸受部３７を貫通すると共に、下端に前記係止爪
３４を設け且つ上端にアーム３８の外端をそれぞれ固定
した複数本の爪軸３９と、吊り金具３３に回動自在に嵌
装し、各アーム３８の内端を摺動自在に嵌合した回転板
４０と、この回転板４０の中心近くに基部が固定された
ハンドル４１とを備えている。而して、ハンドル４１を
回して、これと一体の回転板４０を回転させると、当該
回転板４０に設けた嵌合穴が回転変位し、各アーム３８
の角度が変化する。従って、アーム３８の角度変化によ
って係止爪３４に同じ大きさの角度変化が生じ、これに
より図３（ａ），（ｂ）に示すように、各係止爪３４の
内側への突出量が変化する。

【００１４】図４は、輪軸４２に装着された軸箱１及び
コロ軸受２０を示す断面図である。軸箱１は従来のそれ
と同一であり、円筒状をなす軸箱体４３と、その軸箱体
４３に設けた挿着穴４４の前端を閉じる前蓋４５とから
構成されている。コロ軸受２０の外輪２１は軸箱体４３
と前蓋４５とで挟圧されていると共に、内輪４６は複数
個のツバ輪４７を介して輪軸４２と締付ナット４８とで
挟圧されている。なお、上記載置板１６とストッパ１７
とで軸箱固定機構を構成していると共に、上記油圧ラム
１９と押圧部材２３と案内部材２４とで押出機構を構成
している。

【００１５】次に、作用について説明する。図５は、本
実施例に係るコロ軸受の検修工程と作業時間を示すブロ
ック図である。まず、回り止めや前蓋４５等を取り外す
（符号Ａ、所要時間５分）。次に、輪軸４２から軸箱１
と円筒コロ２２及び外輪２１を抜き取る（符号Ｂ、所要
時間５分）。これは、締付ナット４８とツバ輪４７を取
り外してから、クレーンを用いて行なう。次いで、輪軸
４２から内輪４６を抜き取る（符号Ｃ、所要時間１０
分）。これは、誘導加熱装置で内輪４６を暖め、その径
を膨張させて行なう。しかる後、本実施例に係るコロ軸
受抜取り装置を用いて軸箱１から円筒コロ２２等を抜き
取る（符号Ｄ、所要時間５分）。

【００１６】本実施例による円筒コロ２２等の抜取り作
業は、図６（ａ）〜図７（ｄ）に示すようにして行な
う。まず、図６（ａ）に示すように、輪軸４２から抜き
取った軸箱１を、クレーン９で吊った運搬治具３１で前
蓋４５が取り付けられていた側を上にして吊り上げ、軸
箱固定機構の上方に運搬する。次に、同図（ｂ）に示す
ように、クレーン９を下げて軸箱１の挿着穴４４内に、
油圧ラム１９のラム軸１８先端に取着した押圧部材２３
及び案内部材２４を挿入しつつ、当該軸箱１を載置板１
６に載置する。そして、軸箱１を回転させ、その一端に
設けた突部１ａを、載置板１６の外側に設けたストッパ
１７の爪部１７ａに係合し、軸箱固定機構で軸箱１を固
定する。

【００１７】次いで、図７（Ｃ）に示すように、スイッ
チ盤３０の操作で制御装置２９を駆動して押出機構を作
動させ、油圧ポンプ２６の油圧ラム１９に導入し、ラム
軸１８を介して押圧部材２３を上昇させる。これによ
り、押圧部材２３がコロ軸受２０の円筒コロ２２の端面
に当接し、挿着穴４４と外輪２１との間の摩擦力に抗し
て外輪２１及び円筒コロ２２を押し上げ、当該挿着穴４
４から外輪２１等を押し出すことができる。この場合、
軸箱１を載置板１６に垂直に置いており、押圧部材２３
で円筒コロ２２全体に均等な圧力をかけることができる
ため、外輪２１等を容易に抜き取ることができると共
に、円筒コロ２２及び保持器を傷つけるおそれがない。
この際、運搬治具３１の係止爪３４はハンドル４１の操
作で外側に開き、軸箱１の係止を解除しておく。

【００１８】しかる後、同図（ｄ）に示すように、運搬
治具３１のハンドル４１を逆方向に操作し、係止爪３４
を内側に閉じて外輪２１の下方に旋回させる。そして、
油圧ラム１９を収縮させて押圧部材２３を下降させるこ
とにより、外輪２１等が運搬治具３１の係止爪３４によ
って下方から支持される。従って、そのままクレーン９
を操作して運搬治具３１を移動することにより、軸箱１
から抜き出した外輪２１及び円筒コロ２２を所望の場所
へ運搬することができる。

【００１９】このようにして抜き出した外輪２１等は、
図５の符号Ｅで示すように、付着したグリースを洗浄し
て落とした後、各部の寸法測定等の所定の検査を行なう
（所要時間４８分）。そして、所定の検査に合格した場
合には外輪２１の内側にグリースを塗布して所定数の円
筒コロ２２を収納し、圧入装置を用いて外輪２１を軸箱
１に圧入する（符号Ｆ、所要時間３分）。次いで、内輪
４６を誘導加熱装置で暖めて輪軸４２に取付け（符号
Ｇ、所要時間１０分）、その輪軸４２にクレーン９で運
搬した軸箱１を挿入し（符号Ｈ、所要時間５分）、しか
る後、軸箱１に回り止め、前蓋４５等を取付ける（符号
Ｉ、所要時間１０分）ことにより、コロ軸受２０の検修
作業が完了する。

【００２０】因に、軸箱１から外輪２１と円筒コロ２２
を抜取るための作業時間は、従来の方法では１５分も掛
っていたが、改善後の本実施例に係る方法では従来の1/
3の５分で終えることができ作業時間を１０分も短縮す
ることができた。しかも、人が手で持ち運ぶ作業がなく
なり、従来の２人作業が１人でできるようになったた
め、作業性を大幅に向上できるばかりでなく、安全性も
向上することができる。

【００２１】なお、上記実施例では、コロ軸受２０とし
て円筒コロ２２を用いた場合について説明したが、本発
明はこれに限定されるものではなく、円錐コロを用いた
コロ軸受にも適用することができる。また、押出機構の
原動機として油圧ラムを適用した例について説明した
が、例えばラックアンドピニオンをモータで駆動する機
構、チェーン伝動機構などのように各種の原動機を用い
ることができることは勿論である。

【００２２】

【発明の効果】以上説明してきたように、本発明は上述
のとおり構成されているので、次に記載するような効果
を奏する。

【００２３】即ち、請求項１のコロ軸受抜取り装置によ
れば、軸箱を載置板に垂直に置いて軸箱固定機構で固定
し、押出機構の作動により押圧部材を上昇させてコロ軸
受を押出すようにしたため、軸箱と押出機構との芯出し
作業が容易かつ短時間に行なうことができるばかりでな
く、押圧部材の押圧力をコロ全体に均等に作用させるこ
とができて、コロ及び保持器を傷つけることなく、外
輪、コロ等を容易に抜取ることができる。

【００２４】また、請求項２のコロ軸受抜取り装置によ
れば、移動可能な作業車の上に軸箱固定機構と押出機構
を配設したため、抜取り装置の移動を自由に行なうこと
ができ、クレーンの設定場所等の限定された特定の位置
だけでなく、どの場所においてもコロ軸受の抜取り作業
を行なうことができる。従って、この種作業の効率化を
図ることができると共に、抜取り装置の点検、整備等が
やり易くなり、作業場所の環境改善も図ることができ
る。

【００２５】さらに、請求項３のコロ軸受抜取り装置に
よれば、軸箱等を運搬するための運搬治具を設けたため
人が手作業でコロ軸受等を運搬しなければならない不便
をなくすことができる。しかも１人で作業できるため、
作業時間の短縮と大幅な省力化を図ることができると共
に、作業の安全性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す正面図である。

【図２】本発明に係る運搬治具の一実施例を示す縦断面
図である。

【図３】運搬治具における係止爪の作用をそれぞれ説明
するための図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】輪軸に装着された軸箱及びコロ軸受の断面図で
ある。

【図５】輪軸から軸箱等を取外し、検査を経て再度軸箱
等を輪軸へ取付ける工程を説明するためのブロック図で
ある。

【図６】コロ軸受抜取り装置への軸箱設置作業の説明図
である。

【図７】コロ軸受抜取り装置における軸箱からコロ軸受
を抜取る作業の説明図である。

【図８】従来のコロ軸受抜取り装置への軸箱設置作業の
説明図である。

【図９】コロ軸受抜取り装置における軸箱からコロ軸受
を抜取る作業の説明図である。

【符号の説明】

１・・・軸箱 22・・・円筒コロ 11・・・作業車 23・・・押圧部材
（押出機構） 12・・・小車輪（車輪） 24・・・案内部材
（押出機構） 13・・・キャスタ輪（車輪） 26・・・油圧ポン
プ 16・・・載置板（軸箱固定機構） 31・・・運搬治具 17・・・ストッパ（軸箱固定機構） 34・・・係止爪 19・・・油圧ラム（押出機構） 35・・・爪開閉機
構 20・・・コロ軸受 42・・・輪軸 21・・・外輪 44・・・挿着穴

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】コロ軸受のコロを保持する少なくとも外輪
   が挿着穴に挿脱可能に挿着された軸箱を、当該挿着穴を
   上下方向に向けて着脱自在に固定できる軸箱固定機構
   と、この軸箱固定機構により固定された前記軸箱の前記
   挿着穴に昇降自在に挿入される押圧部材を有し且つその
   上昇時に当該押圧部材で前記コロ軸受を押圧して当該コ
   ロ軸受を挿着穴から押し出す押出機構とを備えたことを
   特徴とするコロ軸受抜取り装置。
2. 【請求項２】車輪を有する移動可能な作業車と、この作
   業車に設置され且つコロ軸受のコロを保持する少なくと
   も外輪が挿着穴に挿脱可能に挿着された軸箱を、当該挿
   着穴を上下方向に向けて着脱自在に固定できる軸箱固定
   機構と、この軸箱固定機構により固定された前記軸箱の
   前記挿着穴に昇降自在に挿入される押圧部材を有し且つ
   その上昇時に当該押圧部材で前記コロ軸受を押圧して当
   該コロ軸受を挿着穴から押し出す押出機構とを備えたこ
   とを特徴とするコロ軸受抜取り装置。
3. 【請求項３】車輪を有する移動可能な作業車と、この作
   業車に設置され且つコロ軸受のコロを保持する少なくと
   も外輪が挿着穴に挿脱可能に挿着された軸箱を、当該挿
   着穴を上下方向に向けて着脱自在に固定できる軸箱固定
   機構と、この軸箱固定機構により固定された前記軸箱の
   前記挿着穴に昇降自在に挿入される押圧部材を有し且つ
   その上昇時に当該押圧部材で前記コロ軸受を押圧して当
   該コロ軸受を挿着穴から押し出す押出機構と、クレーン
   により吊り下げられて前記軸箱及びコロ軸受を任意に着
   脱自在に支持できる運搬治具とを備えたことを特徴とす
   るコロ軸受抜取り装置。