JPH0558093U - 浴 槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】質感をより一層向上させて天然石にないような
質感を付加する。 【構成】外面側に不透明層１が設けられると共に内面側
に透明または半透明層２が設けられた浴槽本体３内に光
ファイバー４を埋設する。ファイバー４の一端を浴槽本
体３内に位置させると共に光ファイバー４の他端を光源
５に接続する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、入浴時の雰囲気を向上させることができる浴槽に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

近年、入浴時の雰囲気を向上させるための浴槽として種々のものが提供されて いる。例えば、図８に示されるように不透明の樹脂層１と透明または半透明の樹 脂層２にて浴槽本体３を形成し、透明または半透明の樹脂層２内にアルミニウム 等のフレークを混入させることによって天然大理石のような質感を出すことがで きる浴槽が提供されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、上述のような従来例にあっては、外観に天然大理石様の雰囲気しか出 すことができず、依然、入浴時の変化に乏しいという問題があった。 本考案は上記問題点の解決を目的とするものであり、質感をより一層向上させ て天然石にないような質感を付加することができる浴槽を提供しようとするもの である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案では、上記目的を達成するために、外面側に不透明層１が設けられると 共に内面側に透明または半透明層２が設けられた浴槽本体３内に光ファイバー４ を埋設し、光ファイバー４の一端を浴槽本体３内に位置させると共に光ファイバ ー４の他端を光源５に接続したものである。

【０００５】

【作用】

しかして、光源５からの光は浴槽本体３の内部に配された光ファイバー４の端 部で発光し、浴槽本体３の内面側が発光することとなり、浴槽本体３に光が供給 され、入浴時の雰囲気を照明によって向上させることができる。

【０００６】

【実施例】

以下、本考案を図示された実施例に基づいて詳述する。 浴槽本体は注型成形工法にて作成されるものであり、図１に示されるように不 透明層１としてのＦＲＰバックアップ層と、透明または半透明層２としての注型 樹脂層と、透明層６としてのゲルコート層とで構成されている。注型成形工法と しては注型工法とハンドレーアップ工法があり、図６に注型工法における電鋳型 の構造を示している。成形のフローは図７に示される通りであるが、予め１ｍｍ 程度で浴槽本体３の裏面形状に合わせて形成されたＦＲＰバックアップ層を上型 ７に装着し、上下型７，８を締めた後、注型樹脂を注入し、上下型７，８を加熱 して樹脂を硬化させるものである。１８は上下型７，８を加熱するための温水銅 管であり、１９は樹脂注入口である。そして、注型樹脂の注入前にＦＲＰバック アップ層の内面に複数の光ファイバー４が固定され、この状態で注型樹脂を注入 することで図１に示されるように光ファイバー４が浴槽本体３内に埋設されてい る。光ファイバー４の一端部は浴槽本体３内に配置されており、光ファイバー４ の他端部は図２に示されるように複数の光ファイバー４を一纏めにした状態で光 源５に接続されている。

【０００７】 光源５は図４に示されるように収納箱５ａ内にダウントランス９、ランプ１０ 、ファン１１、モータ１２、フィルター１３、熱線吸収ガラス１４をそれぞれ収 納配置して構成されており、光ファイバー４の他端部はフィルター１３の前方に 配されたコネクタ１５に接続されるようになっている。フィルタ１３は図５に示 されるように着色部分１３ａと透明部分１３ｂとが交互に設けられており、モー タ１２によってフィルター１３を回転させることによって光ファイバー４の端部 から発せられる光の色を任意のものとすることができるようになっている。

【０００８】 そして、光源５からの光は浴槽本体３内に埋設された光ファイバー４の端部よ り浴槽本体３内に供給されるものであり、これによって浴槽本体３内が発光する ものであり、浴槽本体３自体が発光することで従来にない質感を実現することが できるものである。ここで、透明または半透明層２としての注型樹脂層内にアル ミニウム等のフレークを混在させることでフレークの投光によって発光状態に変 化を持たせることができ、より一層質感を向上させることができるものである。

【０００９】 図３は他の実施例を示すものであり、このものにあっては、不透明層１として のＦＲＰバックアップ層に小孔１６を穿設し、この小孔１６に光ファイバー４を 挿通して接着剤１７にて固定するようにしている。このように構成することで光 ファイバー４の端面を浴槽本体３の内面側に向けて配置することができ、光ファ イバー４からの光を浴槽本体３内に向けて効率良く供給することができるように なっている。ここで、小孔１６に挿通されることとなる光ファイバー４の高さ寸 法Ｈを調整することで発光状態を任意の状態に設定することができるものである 。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上述のように、外面側に不透明層が設けられると共に内面側に透明ま たは半透明層が設けられた浴槽本体内に光ファイバーを埋設し、光ファイバーの 一端を浴槽本体内に位置させると共に光ファイバーの他端を光源に接続してある ので、光源からの光は浴槽本体の内部に配された光ファイバーの端部で発光し、 これによって浴槽本体の内面側が発光することとなり、浴槽本体に光が供給され 、従来にないような雰囲気を演出することができるものであり、入浴時の雰囲気 を照明によって向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例における光ファイバーの配置
を示すものであり、（ａ）は斜視図、（ｂ）は断面図で
ある。

【図２】同上の光源との接続状態を示す斜視図である。

【図３】同上の他の実施例を示す部分断面図である。

【図４】同上の光源を示すものであり、（ａ）は内部構
成を示す断面図、（ｂ）は側面図である。

【図５】同上のフィルターの正面図である。

【図６】浴槽本体の成形方法を説明する説明図である。

【図７】同上のフローチャート図である。

【図８】従来例における浴槽本体の部分断面図である。

【符号の説明】

１ 不透明層 ２ 透明または半透明層 ３ 浴槽本体 ４ 光ファイバー ５ 光源

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外面側に不透明層が設けられると共に内
   面側に透明または半透明層が設けられた浴槽本体内に光
   ファイバーを埋設し、光ファイバーの一端を浴槽本体内
   に位置させると共に光ファイバーの他端を光源に接続し
   て成る浴槽。