JPH0557891A - インクジエツトプリントヘツド - Google Patents

インクジエツトプリントヘツド

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JPH0557891A
JPH0557891A JP21841091A JP21841091A JPH0557891A JP H0557891 A JPH0557891 A JP H0557891A JP 21841091 A JP21841091 A JP 21841091A JP 21841091 A JP21841091 A JP 21841091A JP H0557891 A JPH0557891 A JP H0557891A
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JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric substrate
ink
nozzle plate
vibration
electrodes
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Pending
Application number
JP21841091A
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English (en)
Inventor
Manabu Nishiwaki
学 西脇
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧電基板の共振により、選択的にインクを霧化
させ、濃度階調画像を得る。 【構成】圧電性基板1に設けた電極4、5の交差領域に
対峙するようにノズル3を設けたノズルプレート21を
配置する。ノズルプレート21は、第1の振動機構によ
り矢印31のように振動させる。電極4、5間に圧電性
基板1の共振周波数に等しい周期で変化する電圧を選択
的に印加する第2の振動機構である高周波電圧源28を
備え、定在波振動34を圧電性基板1に生じさせる。2
つの振動機構でインク24に表面張力波振動310が生
じ、メニスカス29が矢印320のように振動する。3
つの振動の干渉により、インクミスト30を放射させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧電性基板の振動を利用
してインク滴を飛翔させるようにしたインクジェットヘ
ッドに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクミスト流を利用したインク
エジェクタについて種々の模索がなされるようになって
きた。
【0003】特開昭62−85948号公報に開示され
た装置はその前駆をなすものである。これは超音波振動
により液体インクを霧化させると同時に帯電させ、電界
により記録媒体に付着させるというものである。
【0004】しかし上記従来例では、記録素子と同数の
独立分離した超音波発生手段を設けているので、装置が
大型になる、解像度を上げられないと言う問題を有して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる問題
を解決すべくなされたもので、その目的とするところ
は、微小な液粒を正確な向きに吐出制御することができ
ると同時に、マルチエレメント化して、高密度に集積、
実装することのできる新規なインクジェットプリンタを
提案することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】圧電性基板と、この圧電
性基板の表面と裏面に配された少なくとも1対の電極
と、前記電極対の交差領域に相対峙するノズルを設け
た、前記圧電基板と平行に配されたノズルプレートと、
前記圧電性基板とノズルプレートとのギャップに保持さ
れたインクと、前記電極間にこの圧電性基板の共振周波
数に等しい周期で変化する電圧を選択的に印加する駆動
手段と、前記ノズルプレートの振動機構で構成したもの
である。
【0007】
【実施例】はじめに、個々の実施例を説明する前に、図
1を参照しつつ本発明に基づくインクジェットプリント
ヘッドによってもたらされるインクミストの飛翔原理に
ついて説明する。図1はインクジェットプリントヘッド
の一素子分の吐出部を上面から見た図、図2は側面から
見た図である。
【0008】図において符号1は片平坦に形成した厚さ
dの板状の圧電基板である。圧電基板はあらかじめ、厚
み方向の電界に対して変位するように分極してある。
【0009】この圧電基板1の下面に幅Wsを有したセ
グメント電極2が、もう一方の上面には同じく幅Wcを
有したコモン電極3が相対峙して配置され対となってい
る。互いの電極は図中斜線で示すような矩形状のWc×
Wsの面積の交差領域32を形成する。
【0010】2は厚みdnの板状のノズルプレートであ
り、圧電基板1と平行に距離gをおいて配置される。3
はノズルプレートに開けられた内径Ndのノズルであ
り、上記電極の矩形の交差領域32に相対応している。
ノズルプレートは電ちゅうにより作製し、ノズル断面は
下方へ開いた形状とした。
【0011】24はノズルプレート4と圧電基板1との
間に表面張力で保持されるインクである。インク24は
毛細管力により、交差領域32、即ちノズル3直下に導
かれる。
【0012】今、コモン電極4を電気的に接地し、セグ
メント電極5に周期T秒で変化する電圧を印加する。周
期Tが圧電基板1の厚み方向の縦振動の共振周波数の整
数倍の周波数の逆数に近い時、両面を解放端とする電極
間の交差部32に定在波振動34が生じる。
【0013】同時にノズルプレート21を矢印31方向
に別の振動機構(図示せず)で振動させる。
【0014】上記2つの振動により、交差部32上に供
給されたインクが励振され、図の上方向への放射音圧3
3と、インク表面に表面張力波振動310が生じ、加え
てメニスカス29が矢印320のごとく振動する。
【0015】これらの3つの振動の干渉により、各々の
直径が1μm乃至50μmのミスト30となってノズル
開口面積より若干小さい面積から、ほぼ垂直に放射し
た。
【0016】図3、図4はこのような原理をもとにライ
ンプリンタ用のインクジェットプリンタヘッドとして構
成した本発明の典型的な実施例を示したものである。図
3はインクジェットプリントヘッドを側面から見た図、
図4はノズル側上面から見た図である。
【0017】図3において、符号1は有効印字領域を越
える長さを備えた狭巾の圧電基板で、この圧電基板は厚
さ1mmのチタン酸ジルコン酸塩(PZT)系圧電セラ
ミクスで形成した。
【0018】なお本例で用いた材質のほかにZnO等の
圧電性セラミクスや、LiNbO3、水晶、LiTaO3、B
i12GeO20、Si12GeO20などの圧電性単結晶や、ポリ
弗化ビニリデン(PVDF)等の高分子圧電材料、さら
に上記圧電材料を混合したもの、また上記圧電材料を膜
状に積層したものを使用することも可能である。
【0019】圧電基板1には幅100μm、深さが圧電
基板の70%の溝23を設けた。この溝に対し上部はイ
ンクを励振するための振動部7であり、下部はノズルプ
レート2を励振するためのノズルプレート励振部8であ
る。上記2つの励振部は独立して駆動するが、この溝2
3により振動は分離される。
【0020】この圧電基板のインク励振部7には、コモ
ン電極4がフォトリソグラフィ法により形成されてい
る。コモン電極4の電極幅Wcは約100μmとした。
コモン電極は0Vに固定した。また、圧電基板1の下端
には、セグメント電極5が同じくフォトリソグラフィ法
により形成されている。セグメント電極5の電極幅Ws
は約100μm、電極間ピッチPtは170μmとし
た。
【0021】コモン電極とセグメント電極は、ともに圧
電基板の両面をラップ研磨した後、クロム薄膜を10n
m形成しその上に金薄膜を1μm形成した。
【0022】9、10は上記ノズルプレート励振部8の
両面に設けた励振用電極である。このうちは9は0Vに
固定した。
【0023】2はノズルプレートであり3はこのノズル
プレートに穿かれた複数のノズルである。ノズルは各々
のコモン電極とセグメント電極の交差部に対応してい
る。ノズルプレート4は厚さ30μmのニッケル板を用
いた。またノズル内径Ndは30μmとした。
【0024】33はノズルプレート2と圧電基板1との
ギャップを保持しつつ、ノズルと対応して設けた穴15
によってインクを吐出部へ導く流路を形成するための段
差である。段差の厚みは15μmとすることにより、ノ
ズルプレートと圧電基板1とのギャップを15μmに保
持することができた。
【0025】11は前記インク励振部の各素子を駆動す
るためのドライバIC12を実装したTAB基板であ
る。TAB基板の一端は部位25においてセグメント電
極群と異方性導電膜を介して電気的に一括接続され、他
端は部位26において共通電極群34に同じく異方性導
電膜を介して接続されている。ドライバ16の出力スイ
ッチ回路は相補型MOS回路で構成し、高電圧出力状
態、低電圧出力状態、ハイインピーダンス状態の3状態
出力型とした。
【0026】共通電極群34はドライバIC12へ、電
力、制御信号、記録信号などを供給する。
【0027】13は前記共通電極群並びにノズルプレー
ト励振用電極9、10に接続されたフィルム状の回路基
板であり、他端はコネクタ14と接続する。
【0028】6は上記構成要素を固定するための支持基
板である。またインク供給路をも兼ねている。支持基板
の上部にはパッキン16を介してチューブ15が圧入さ
れこのチューブを通してインクが供給される。支持基板
はアルミニウムを成形して作製した。
【0029】上記インクジェットを組み立てる際には、
まずセグメント電極5、コモン電極4、ノズルプレート
励振電極9、10、共通電極群34、溝23を形成した
圧電基板1にタブ基板11とテープ基板13を実装す
る。この圧電基板1を支持基板6に接着し、さらにノズ
ルプレート励振部8にノズルプレート2をエポキシ系接
着剤で加熱圧接し接着して、形成した。
【0030】インク24は毛細管力により矢印B方向へ
吐出部へと導かれる。インクは純水に染料を3重量%と
5重量%のジエチレングリコールを溶解分散したものを
用いた。インクの粘度は1.5cpsであった。また何
種かのインクで飛翔実験をしたところ、25℃における
粘度が0.5cpsから8cps、比重が0.5g/c
3から3.0g/cm3、表面張力が10dynes/
cmから100dynes/cmで良好な印字を得るこ
とができた。
【0031】今、所定の電圧と制御信号をドライバIC
12に与え任意のセグメント電極2に1.5MHzの矩
形電圧を加えると、セグメント電極とコモン電極との間
の圧電基板が共振する。加えてノズルプレート励振用電
極9、10間にも同様の信号を印加すると、ノズルプレ
ート励振部が振動し、それに接着されたノズルプレート
が振動する。この両方の振動によりインクを液滴として
飛翔させることができた。
【0032】図5に本実施例のセグメント電極5とノズ
ルプレート励振用電極10に印加する駆動電圧の波形と
メニスカス振動の時間的な相関を示す。a)は図2の3
2に示したメニスカス振動の変位、b)はノズルプレー
ト励振用電極10の駆動電位、c)は任意のセグメント
電極5の駆動電位を示す。横軸は全て時間軸である。メ
ニスカス振動a)はノズルプレート励振電極信号b)の
周期的な断続波から誘起されるノズルプレートの振動に
より発生する。この振動はノズル近傍の流体系と固体振
動系で決る固有振動数で振動を繰り返しながら減衰す
る。本実施例ではこの固有周期は約120μsecであ
った。印字周期Tpは1msecに設定したので、次の
印字タイミングでは殆ど減衰する。このようなメニスカ
ス振動では駆動後約30μsecで矢印Cの極大点に達
する。この時メニスカスにはインクが飛び出す方向に最
大の加速度がかかっている。このC点に同期してセグメ
ント電極にC)のごとく記録信号を与えることにより、
最も効率良くインクを霧化・飛翔させることができた。
【0033】上記構成により、一素子当たりの駆動電力
を0.03W、駆動電圧25Vで安定して印字すること
が可能であった。
【0034】尚本例では総てコモン電極側よりインクの
吐出をする構造で説明したが、セグメント電極側からの
インク吐出も可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば単一の圧電性基板とその
上に設けられた電極とノズルプレートのみの、簡素な構
成により、インクを選択的な飛翔させることができる。
従って、装置の高精細化、小型化、低価格化ができると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジェットプリントヘッドの
吐出部を上面から見た図ある。
【図2】本発明によるインクジェットプリントヘッドの
吐出部を側面から見た図ある。
【図3】インクジェットプリントヘッドの一実施例の側
面図である。
【図4】インクジェットプリントヘッドの一実施例の正
面図である。
【図5】本発明によるインクジェットプリントヘッドの
駆動信号を説明する図である。
【符号の説明】
1 圧電基板 2 ノズルプレート 3 ノズル 4 コモン電極 5 セグメント電極 6 支持基板 7 インク励振部 8 ノズルプレート励振部 9 ノズルプレート励振用電極a 10 ノズルプレート励振用電極b 11 TAB基板 12 ドライバIC 13 テープ基板 14 コネクタ 15 チューブ 16 パッキン 17 インクジェットヘッド 18 紙 23 溝 24 インク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性基板と、この圧電性基板の表面と
    裏面に配された少なくとも1対の電極と、前記電極対の
    交差領域に相対峙するノズルを設けた、前記圧電基板と
    平行に配されたノズルプレートと、前記圧電性基板とノ
    ズルプレートとのギャップに保持されたインクと、前記
    電極間にこの圧電性基板の共振周波数に等しい周期で変
    化する電圧を選択的に印加する駆動手段と、前記ノズル
    プレートの振動機構を備えたことを特徴とするインクジ
    ェットプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記ノズルプレートの振動機構がノズル
    プレートに直付けされた圧電振動子であることを特徴と
    する請求項1記載のインクジェットプリントヘッド。
JP21841091A 1991-08-29 1991-08-29 インクジエツトプリントヘツド Pending JPH0557891A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006256261A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Fuji Photo Film Co Ltd ミスト噴射装置及び方法並びに画像形成装置
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