JPH055699U - 天体への荷物着陸装置 - Google Patents

天体への荷物着陸装置

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JPH055699U
JPH055699U JP5380791U JP5380791U JPH055699U JP H055699 U JPH055699 U JP H055699U JP 5380791 U JP5380791 U JP 5380791U JP 5380791 U JP5380791 U JP 5380791U JP H055699 U JPH055699 U JP H055699U
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JP
Japan
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landing
luggage
spring
propulsion unit
celestial body
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Pending
Application number
JP5380791U
Other languages
English (en)
Inventor
雷太 天方
Original Assignee
石川島播磨重工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な構成で荷物を天体に軟着陸させる。 【構成】 荷物11に、逆噴射用の推進機12を取り付
ける。この推進機12の着陸側13に、複数の着陸脚1
4を展開自在に設ける。着陸脚14と推進機12の内側
との間にスプリング15を張設して、天体表面Aに着陸
する時の緩衝を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、天体へ荷物を軟着陸させるための装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近来にあっては、地球の大気圏外での実験や研究が頻繁に行われるようになっ てきており、宇宙での活動領域は、月、火星を始めとする天体にまで拡大してい くと予想される。
【0003】 このような天体に人間或いは荷物(ペイロード)を送り込むためには、図4に 示すように、宇宙船体1に備えた着陸脚2を伸ばして、推進機の噴射ノズル3を 逆噴射させて姿勢制御を行いつつ軟着陸させるのが一般的である。この着陸脚2 は長手方向に伸縮可能に形成されていると共に、その内部にスプリング4などを 設けて、着陸時の衝撃を吸収するようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで従来の着陸脚2は、比較的堅牢な構造になっている。これは、着陸時 の緩衝の他、主推進機の噴射ノズル5による発射(離陸)時において、姿勢を維 持する機能を兼ねているためである。
【0005】 しかしながら帰還することのない荷物のみを天体上に軟着陸させる場合には、 このような大型の着陸脚は必要なく、着陸時の緩衝を主として行うものであれば よい。
【0006】 そこで本考案は、上記事情に鑑み、過剰設備となることのない簡易な構成で成 る天体への着陸装置を新規に提供すべく創案されたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】 本考案は、荷物に取り付けられた噴射用の推進機と、この推進機の着陸側に展 開自在に設けられた複数の着陸脚と、この着陸脚と推進機との間に張設され脚と 掘進機とのなす角度を所定の角度になるように付勢するスプリングとを備えたも のである。
【0008】
【作用】
上記構成によって、荷物は推進機の適宜な逆噴射に従って降下し、着陸脚を天 体表面に付けて着陸する。このときスプリングは、着陸脚が着地の衝撃で外方へ 展開するのに抗することで緩衝を行うと共に、着陸姿勢に保持する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に従って説明する。
【0010】 図1及び図2は、本考案に係わる天体への荷物着陸装置の一実施例を示したも のである。この装置は、荷物11に取り付けられた噴射用の推進機12と、推進 機12の着陸側13に展開自在に設けられた複数の着陸脚14と、着陸脚14と 推進機12の内側との間に張設されたスプリング15とにより主として構成され ている。
【0011】 推進機12は、荷物11を両側から挟むように二基設けられており、その運転 を制御するための制御装置(図示せず)が備えられていると共に、着陸側13に 向けられた噴射ノズル19が設けられている。すなわち、着陸の際に噴射力及び 噴射時間などを適宜変えて、天体の引力(重力)に対抗させて所定の降下スピー ド、降下姿勢になるように調節するものである。
【0012】 着陸脚14は、比較的小径のロッドで成り、本実施例にあっては放射状に合計 八本設けられている。そしてそれぞれの基端側がヒンジ16を介して推進機12 の外端部に取り付けられていると共に、先端側には天体表面A上を滑動可能な接 地部17が形成されている。
【0013】 スプリング15は、通常時(降下途中)の姿勢にあって着陸脚14を所定の角 度θに、例えば推進機12の内側底面から凡そ120 度隔てられた斜向状態に保持 するようになっていると共に、着地時の衝撃を適宜吸収できるような付勢力を発 揮するように形成されている。
【0014】 また本実施例にあっては、各スプリング15には火工品18が取り付けられて おり、着陸後に推進機12の制御装置により適宜発火されてスプリング15を切 断するようになっている。すなわち着陸脚14の外方展開に対する規制を無くし て180 度以上に開かせ、荷物11を完全に接地できるようになっている。
【0015】 次に本実施例の作用を説明する。
【0016】 荷物11を母船等から月などの天体表面Aへ着陸させるに際して、推進機12 を噴射させることにより、適切な姿勢を保持させつつ、重力とのバランスにより 所定のスピードで降下させる。
【0017】 着陸脚14の接地部17が天体表面Aに着いた瞬間は、着陸脚14には図中上 向きの力が働き、着陸脚14を外方へ展開させる方向に作用する。この力に対し てスプリング15が抗することにより、実質的に衝撃力が吸収される。この吸収 の度合いは、天体引力と、スプリング15のバネ力及びヒンジ16の“硬さ”と のバランスで決定される。言い換えると、適宜な緩衝が得られるように、スプリ ング15及びヒンジ16は形成されるべきものである。
【0018】 そして動的な衝撃力が着陸脚14の展開動作で収まると、図3に示すような姿 勢で保持される。このときのバランスは、荷物11及び推進機の静的な荷重(天 体上の重量)と、伸びた状態のスプリング15の引張力(バネ力及び部材剛性) とで決定されるものである。
【0019】 次にそのスプリング15を、火工品18の発火により例えば一つ置きに切断し て、着陸脚14の保持力を弱めることで、荷物11をさらに天体表面Aに接近さ せ、全部切断することで完全に接地させる。
【0020】 このように、荷物11に噴射用の推進機12を取り付け、展開自在な着陸脚1 4を設けると共に、着陸脚14と推進機12との間にスプリング15を張設した ので、簡易な構成にて荷物11を天体表面A上に軟着陸させることができる。す なわち、従来の堅牢な着陸脚が不要になって、着陸用の設備の軽量小形化、製造 費削減に寄与できる。
【0021】 また本実施例にあっては、スプリング15を適宜切断して荷物11を接地させ るようにしたので、着陸後の荷物11を直ちに安定な状態にできると共に、荷物 11を使用するに際して、着陸脚14に支えられた状態から下ろす必要がなく、 その後の取扱いが極めて容易になる。この切断は、着陸時の衝撃により火工品を 発火させることで行うものとしてもよい。
【0022】 なお荷物11の規模や着陸脚14の長さにもよるが、着陸後もスプリング15 を切断すること無く図3の状態のままにしておき、使用の際に荷物11の下面に 台車などを差し込んでから、推進機12を荷物11から切り離し、運搬するよう にしてもよい。
【0023】
【考案の効果】
以上要するに本考案によれば、次のような優れた効果を発揮する。
【0024】 荷物に取り付けられた推進機と、展開自在に設けられた着陸脚と、着陸脚と推 進機との間に張設されたスプリングとを備えたので、簡易な構成により荷物を天 体に軟着陸させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる天体への荷物着陸装置の一実施
例を示した側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の作用を説明するための側面図である。
【図4】従来の天体への荷物着陸装置を示した側面図で
ある。
【符号の説明】
11 荷物 12 推進機 13 推進機の着陸側 14 着陸脚 15 スプリング θ 所定の角度

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 荷物に取り付けられた噴射用の推進機
    と、該推進機の着陸側に展開自在に設けられた複数の着
    陸脚と、該着陸脚と上記推進機との間に張設され、脚と
    掘進機とのなす角度を所定の角度になるように付勢する
    スプリングとを備えたことを特徴とする天体への荷物着
    陸装置。
JP5380791U 1991-07-11 1991-07-11 天体への荷物着陸装置 Pending JPH055699U (ja)

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JP5380791U JPH055699U (ja) 1991-07-11 1991-07-11 天体への荷物着陸装置

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JP5380791U JPH055699U (ja) 1991-07-11 1991-07-11 天体への荷物着陸装置

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JPH055699U true JPH055699U (ja) 1993-01-26

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ID=12953072

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5380791U Pending JPH055699U (ja) 1991-07-11 1991-07-11 天体への荷物着陸装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009094603A2 (en) * 2008-01-24 2009-07-30 Harold Rosen Spin-stabilized lander
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JP2012528757A (ja) * 2009-06-04 2012-11-15 アストリウム エスアーエス 機体の着陸システム及びこの着陸システムを備えた宇宙探査機
JP2014210572A (ja) * 2013-04-01 2014-11-13 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 衝撃緩和及び跳ね返り低減システム、及び方法

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