JPH0556984A - 塞栓切除カテ−テル - Google Patents
塞栓切除カテ−テルInfo
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- JPH0556984A JPH0556984A JP3244561A JP24456191A JPH0556984A JP H0556984 A JPH0556984 A JP H0556984A JP 3244561 A JP3244561 A JP 3244561A JP 24456191 A JP24456191 A JP 24456191A JP H0556984 A JPH0556984 A JP H0556984A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 血管内壁を傷つけないで、血管内壁に付着し
た塞栓を効率よく切除することができるカテ−テルを提
供すること。 【構成】 側壁に開口部を有し、先端が有底の管状部材
からなる細長いチュ−ブ内に回転部材が内挿され、該回
転部材の先端側で該チュ−ブの開口部に対応する位置に
塞栓を切除するための切除部材が設けられ、後端側で連
結した回転駆動軸を回転させることによって、前記切除
部材が塞栓を切除するカテ−テルであって、開口部付近
のチュ−ブ外壁を血管内壁方向に移行させるための伸縮
手段と、真空源と接続し、塞栓を排出するためのポ−ト
とが設けられた塞栓切除カテ−テルの切除部材が、円筒
状部材の外面に少なくとも1の内面が湾曲空洞化した突
起物が設けられ、その基面に小孔が形成されてなる塞栓
切除カテ−テルである。
た塞栓を効率よく切除することができるカテ−テルを提
供すること。 【構成】 側壁に開口部を有し、先端が有底の管状部材
からなる細長いチュ−ブ内に回転部材が内挿され、該回
転部材の先端側で該チュ−ブの開口部に対応する位置に
塞栓を切除するための切除部材が設けられ、後端側で連
結した回転駆動軸を回転させることによって、前記切除
部材が塞栓を切除するカテ−テルであって、開口部付近
のチュ−ブ外壁を血管内壁方向に移行させるための伸縮
手段と、真空源と接続し、塞栓を排出するためのポ−ト
とが設けられた塞栓切除カテ−テルの切除部材が、円筒
状部材の外面に少なくとも1の内面が湾曲空洞化した突
起物が設けられ、その基面に小孔が形成されてなる塞栓
切除カテ−テルである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は血管内壁に付着した塞栓
を切除するためのカテ−テルに関する。
を切除するためのカテ−テルに関する。
【0002】
【従来の技術】血管内壁に凝固血液(血栓)またはカル
シウムとコレステロ−ルからなる粥腫等(以下塞栓と総
称する)が付着すると血流が阻害される。例えば冠動脈
内の血流が塞栓によって閉塞すると心筋梗塞が起こり、
また肢抹消血管が閉塞すると肢が切断されたりする。そ
のために、早期にこのような塞栓を切除することが要求
され、従来から種々の切除方法が行われている。
シウムとコレステロ−ルからなる粥腫等(以下塞栓と総
称する)が付着すると血流が阻害される。例えば冠動脈
内の血流が塞栓によって閉塞すると心筋梗塞が起こり、
また肢抹消血管が閉塞すると肢が切断されたりする。そ
のために、早期にこのような塞栓を切除することが要求
され、従来から種々の切除方法が行われている。
【0003】例えば、特表昭57−501167号公報には、バ
ル−ンカテ−テルを血管内に挿入し、血管内でカテ−テ
ルのバル−ンを膨張させ、細くなった血管の内径を拡大
させるこ3によって血流を確保する方法が紹介されてい
る。しかし、この方法は単に細くなった血管の内径を拡
大して血流を確保するものであるから、一時的に血流が
確保できても再狭窄の恐れがある。かかるバル−ンカテ
−テルの欠点を克服したものとして米国特許第 4994067
号明細書に、血管内にカテ−テルを挿入し、カテ−テル
の側壁に設けられた開口部内に血管内壁の塞栓を導入し
カテ−テルに内挿された金属製のカッタ−を回転前進さ
せて導入塞栓を切除する、いわゆるアテレクトミ−血管
形成方法が紹介され注目を浴びている。
ル−ンカテ−テルを血管内に挿入し、血管内でカテ−テ
ルのバル−ンを膨張させ、細くなった血管の内径を拡大
させるこ3によって血流を確保する方法が紹介されてい
る。しかし、この方法は単に細くなった血管の内径を拡
大して血流を確保するものであるから、一時的に血流が
確保できても再狭窄の恐れがある。かかるバル−ンカテ
−テルの欠点を克服したものとして米国特許第 4994067
号明細書に、血管内にカテ−テルを挿入し、カテ−テル
の側壁に設けられた開口部内に血管内壁の塞栓を導入し
カテ−テルに内挿された金属製のカッタ−を回転前進さ
せて導入塞栓を切除する、いわゆるアテレクトミ−血管
形成方法が紹介され注目を浴びている。
【0004】この塞栓切除カテ−テルは図4に示すよう
に、内側チュ−ブ32を内挿した外側チュ−ブ31の先端は
塞栓を切除するためのカッタ−36が接続され、内側チュ
−ブ32には駆動軸33が内挿され、その先端はカッタ−36
の滑受部35が設置されてなる。駆動軸33は内側チュ−ブ
32から突出し、先端は血管内を先導するヘッド34が形成
され、駆動軸33を回転前進させることによって外側チュ
−ブ31と共にカッタ−36が滑受部35の方向へ回転前進さ
れ血管内の塞栓が切除されるようになっている。そし
て、血管内塞栓の切除方法は、図5に示すように先ずカ
テ−テルの開口部40を塞栓37のある位置に設置する(図
5A)。次いで、ワイヤ−38を伸ばして外側チュ−ブ31の
外壁を血管内壁に押しつける(図5B)。その後、カッタ
−36を回転させながら前進させることによって開口部35
内にある塞栓37が切除される(図5C)。切除された塞栓
小片39は除去される(図5D)。次に、カテ−テルの開口
部40を反対方向に向ける(図5E)。そして図5B〜図5Dの
操作を繰り返すことによって血管内の塞栓は除去される
(図5F)。
に、内側チュ−ブ32を内挿した外側チュ−ブ31の先端は
塞栓を切除するためのカッタ−36が接続され、内側チュ
−ブ32には駆動軸33が内挿され、その先端はカッタ−36
の滑受部35が設置されてなる。駆動軸33は内側チュ−ブ
32から突出し、先端は血管内を先導するヘッド34が形成
され、駆動軸33を回転前進させることによって外側チュ
−ブ31と共にカッタ−36が滑受部35の方向へ回転前進さ
れ血管内の塞栓が切除されるようになっている。そし
て、血管内塞栓の切除方法は、図5に示すように先ずカ
テ−テルの開口部40を塞栓37のある位置に設置する(図
5A)。次いで、ワイヤ−38を伸ばして外側チュ−ブ31の
外壁を血管内壁に押しつける(図5B)。その後、カッタ
−36を回転させながら前進させることによって開口部35
内にある塞栓37が切除される(図5C)。切除された塞栓
小片39は除去される(図5D)。次に、カテ−テルの開口
部40を反対方向に向ける(図5E)。そして図5B〜図5Dの
操作を繰り返すことによって血管内の塞栓は除去される
(図5F)。
【0005】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、かかる
カッタ−を回転させながら前進させて塞栓を切除する方
法は、血管内においてはカテ−テルを回転させなければ
ならず、カテ−テルの先端は切除位置よりも前進させる
必要があるので、血管内壁を傷つける欠点がある。本発
明の目的は血管内壁を傷つけないで、血管内壁に付着し
た塞栓を効率よく切除できるカテ−テルを提供すること
である。
カッタ−を回転させながら前進させて塞栓を切除する方
法は、血管内においてはカテ−テルを回転させなければ
ならず、カテ−テルの先端は切除位置よりも前進させる
必要があるので、血管内壁を傷つける欠点がある。本発
明の目的は血管内壁を傷つけないで、血管内壁に付着し
た塞栓を効率よく切除できるカテ−テルを提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、側壁に開口部
を有し、先端が有底の管状部材からなる細長いチュ−ブ
と;該チュ−ブ内に内挿され、先端側で該チュ−ブの開
口部に対応する位置に配置された円筒形の切除部材、後
方側には内径が拡大した塞栓収集室があり、その後端に
回転駆動軸が連結された細長い円筒形の回転部材と;前
記塞栓収集室から分岐し、真空源と接続した塞栓を排出
するための排出ポ−トと;前記チュ−ブの開口部と反対
側に設けられ、開口部付近のチュ−ブ外壁を血管内壁方
向に移行させるための伸縮手段とからなる塞栓切除カテ
−テルにおいて、切除部材が円筒状部材の外面に少なく
とも1の内面が湾曲空洞化した突起物が設けられてな
り、該突起物の開口した先端面は刃面で、湾曲空洞化し
た基面には小孔が形成されており、回転部材の側壁には
少なくとも1の小孔が設けられてなる塞栓切除カテ−テ
ルである。また、本発明は前記塞栓切除カテ−テルにお
いて、伸縮手段がバル−ンまたはワイヤ−からなる塞栓
切除カテ−テルである。
を有し、先端が有底の管状部材からなる細長いチュ−ブ
と;該チュ−ブ内に内挿され、先端側で該チュ−ブの開
口部に対応する位置に配置された円筒形の切除部材、後
方側には内径が拡大した塞栓収集室があり、その後端に
回転駆動軸が連結された細長い円筒形の回転部材と;前
記塞栓収集室から分岐し、真空源と接続した塞栓を排出
するための排出ポ−トと;前記チュ−ブの開口部と反対
側に設けられ、開口部付近のチュ−ブ外壁を血管内壁方
向に移行させるための伸縮手段とからなる塞栓切除カテ
−テルにおいて、切除部材が円筒状部材の外面に少なく
とも1の内面が湾曲空洞化した突起物が設けられてな
り、該突起物の開口した先端面は刃面で、湾曲空洞化し
た基面には小孔が形成されており、回転部材の側壁には
少なくとも1の小孔が設けられてなる塞栓切除カテ−テ
ルである。また、本発明は前記塞栓切除カテ−テルにお
いて、伸縮手段がバル−ンまたはワイヤ−からなる塞栓
切除カテ−テルである。
【0007】
【作用】本発明は塞栓切除カテ−テルを血管に挿入し、
モ−タ−と接続された回転駆動軸の先端に設けられた切
除部材を回転させることによって、血管内壁に付着した
塞栓は切除部材の湾曲空洞化した突起物の刃面で切除さ
れる。切除された塞栓片の大部分は切除部材の突起物の
基面に形成された小孔から回転部材の中空部を経て塞栓
収集室に集められ、また一部はチュ−ブ内腔から塞栓収
集室に集められ、真空源と接続する排出ポ−トから排出
される。
モ−タ−と接続された回転駆動軸の先端に設けられた切
除部材を回転させることによって、血管内壁に付着した
塞栓は切除部材の湾曲空洞化した突起物の刃面で切除さ
れる。切除された塞栓片の大部分は切除部材の突起物の
基面に形成された小孔から回転部材の中空部を経て塞栓
収集室に集められ、また一部はチュ−ブ内腔から塞栓収
集室に集められ、真空源と接続する排出ポ−トから排出
される。
【0008】
【実施例】以下実施例にて本発明の一例を説明する。図
1は本発明塞栓切除カテ−テルの説明図であり、図2は
本発明塞栓切除カテ−テルの一部切欠断面図であり、図
3は本発明塞栓切除カテ−テルの突起物の一例を示す斜
視図であり、図4は従来の塞栓切除カテ−テルの一部切
欠断面図であり、図5は図4の塞栓切除カテ−テル使用
方法の説明図である。図中、1は切除部材、2はチュ−
ブ、3は回転部材、4は伸縮手段(ワイヤ−)、5は排
出ポ−ト、6はワイヤ−操作治具、7はワイヤ−、8は
切除部材の刃面、9は接続部品、10はモ−タ−、11はバ
ッテリ−、12はスイッチ、13は塞栓収集室、14は開口
部、15は先端ハウジング、16および17は有底部、18およ
び19は小孔、20は突起物を示す。
1は本発明塞栓切除カテ−テルの説明図であり、図2は
本発明塞栓切除カテ−テルの一部切欠断面図であり、図
3は本発明塞栓切除カテ−テルの突起物の一例を示す斜
視図であり、図4は従来の塞栓切除カテ−テルの一部切
欠断面図であり、図5は図4の塞栓切除カテ−テル使用
方法の説明図である。図中、1は切除部材、2はチュ−
ブ、3は回転部材、4は伸縮手段(ワイヤ−)、5は排
出ポ−ト、6はワイヤ−操作治具、7はワイヤ−、8は
切除部材の刃面、9は接続部品、10はモ−タ−、11はバ
ッテリ−、12はスイッチ、13は塞栓収集室、14は開口
部、15は先端ハウジング、16および17は有底部、18およ
び19は小孔、20は突起物を示す。
【0009】図1〜図3に基づいて本発明の一例を説明
する。チュ−ブ2の先端は有底部16からなり、該有底部
16に隣接した側壁に開口部14が設けられる。チュ−ブ後
端は螺合状コネクタ−などの接続部品9を介してモ−タ
−10およびバッテリ−11を内蔵した駆動部本体と接続さ
れている。チュ−ブ2の後端側には、内径が拡大した塞
栓収集室13があり、該収集室13の側壁から分岐して塞栓
を排出するためのチュ−ブ(図示せず)と接続する排出
ポ−ト5が設置される。回転部材3の側壁には少なくと
も1の小孔が設けられるが、小孔は図2に示すように塞
栓収集室13の回転部材3の側壁のみに形成されるのが好
ましい。そして、切除部材1の小孔18から回転部材3の
中空部を通過した塞栓片、およびチュ−ブ2の内腔を通
過した塞栓片が塞栓収集室17に集められ、真空源によっ
て塞栓片は排出ポ−ト5および塞栓排出チュ−ブを経て
除去される。また、塞栓収集室17の先端側に伸縮手段4
であるワイヤ−を操作するワイヤ−操作治具6がチュ−
ブ側壁から分岐して設けられている。
する。チュ−ブ2の先端は有底部16からなり、該有底部
16に隣接した側壁に開口部14が設けられる。チュ−ブ後
端は螺合状コネクタ−などの接続部品9を介してモ−タ
−10およびバッテリ−11を内蔵した駆動部本体と接続さ
れている。チュ−ブ2の後端側には、内径が拡大した塞
栓収集室13があり、該収集室13の側壁から分岐して塞栓
を排出するためのチュ−ブ(図示せず)と接続する排出
ポ−ト5が設置される。回転部材3の側壁には少なくと
も1の小孔が設けられるが、小孔は図2に示すように塞
栓収集室13の回転部材3の側壁のみに形成されるのが好
ましい。そして、切除部材1の小孔18から回転部材3の
中空部を通過した塞栓片、およびチュ−ブ2の内腔を通
過した塞栓片が塞栓収集室17に集められ、真空源によっ
て塞栓片は排出ポ−ト5および塞栓排出チュ−ブを経て
除去される。また、塞栓収集室17の先端側に伸縮手段4
であるワイヤ−を操作するワイヤ−操作治具6がチュ−
ブ側壁から分岐して設けられている。
【0010】回転部材3はチュ−ブ2内に内挿され、そ
の先端は切除部材1が接続される。後端は接続部品9を
介して回転駆動部本体のモ−タ−10と接続され、モ−タ
−10の回転と連動して回転部材3がチュ−ブ2内で回転
するようになっている。切除部材1は回転部材3の先端
側に設けられ、チュ−ブ2の開口部14に設置されるとと
もに、その刃面8は切除部材1が回転した際チュ−ブ2
の外径を超えない範囲内に形成される。すなわち切除部
材1の回転する刃がチュ−ブ2の外周の内側にあること
によって、血管内壁を切除部材1の回転によって傷つけ
るのを防止することができる。切除部材1は円筒状部材
の外面に、少なくとも1の突起物20が設けられて形成さ
れる。図3は突起物23の斜視図であり、突起物20の開口
した先端面は刃面8からなり、内部が湾曲空洞化した猫
の耳のような形をし、かつ、内部が湾曲空洞化した突起
物20の円筒状部材の側壁である基面は小孔18からなり、
刃面8で切除した塞栓片を円筒状の切除部材1の中空部
に吸引する作用をする。図3では突起物20は猫の耳のよ
うな形状をしているが、内部が湾曲空洞化した四半球形
状でもよい。刃面8の刃先は円筒状部材外線と直角に直
立していてもよいが、刃面8の刃先が切除部材1の回転
方向に曲がったものが血管内壁を傷つけなくて好まし
い。切除部材1は例えば金属製シ−トに少なくとも1の
小孔18を形成することによって、肉盛りされた厚肉部を
突起物に形成し、次いで該シ−トを円筒状にして製造さ
れる。切除部材1の先端側は円柱状の有底部17と連結し
ており、回転部材3の支軸が回転の際移動しないように
支持される。
の先端は切除部材1が接続される。後端は接続部品9を
介して回転駆動部本体のモ−タ−10と接続され、モ−タ
−10の回転と連動して回転部材3がチュ−ブ2内で回転
するようになっている。切除部材1は回転部材3の先端
側に設けられ、チュ−ブ2の開口部14に設置されるとと
もに、その刃面8は切除部材1が回転した際チュ−ブ2
の外径を超えない範囲内に形成される。すなわち切除部
材1の回転する刃がチュ−ブ2の外周の内側にあること
によって、血管内壁を切除部材1の回転によって傷つけ
るのを防止することができる。切除部材1は円筒状部材
の外面に、少なくとも1の突起物20が設けられて形成さ
れる。図3は突起物23の斜視図であり、突起物20の開口
した先端面は刃面8からなり、内部が湾曲空洞化した猫
の耳のような形をし、かつ、内部が湾曲空洞化した突起
物20の円筒状部材の側壁である基面は小孔18からなり、
刃面8で切除した塞栓片を円筒状の切除部材1の中空部
に吸引する作用をする。図3では突起物20は猫の耳のよ
うな形状をしているが、内部が湾曲空洞化した四半球形
状でもよい。刃面8の刃先は円筒状部材外線と直角に直
立していてもよいが、刃面8の刃先が切除部材1の回転
方向に曲がったものが血管内壁を傷つけなくて好まし
い。切除部材1は例えば金属製シ−トに少なくとも1の
小孔18を形成することによって、肉盛りされた厚肉部を
突起物に形成し、次いで該シ−トを円筒状にして製造さ
れる。切除部材1の先端側は円柱状の有底部17と連結し
ており、回転部材3の支軸が回転の際移動しないように
支持される。
【0011】チュ−ブ2の開口部14の反対側には、開口
部14付近のチュ−ブ外壁を血管内壁方向に移行させるた
めの伸縮手段4が設けられる。図1は伸縮手段としてワ
イヤ−が使用され、チュ−ブ2の後端側に設けられたワ
イヤ−操作治具6によってワイヤ−7を経てワイヤ−4
が伸縮する。チュ−ブ2を血管内に挿入する際には、ワ
イヤ−4は縮みチュ−ブ2の外面に接しているが、チュ
−ブ2の開口部14が血管内の塞栓位置に設置され、ワイ
ヤ−操作治具6によってワイヤ−4を伸ばすとチュ−ブ
2の開口部14面が血管内壁側に移行し、チュ−ブ2の開
口部付近の外壁は血管内壁と接するようになる。図1で
は伸縮手段4としてワイヤ−が使用されているが、伸縮
手段としてバル−ンを使用することもできる。図1にお
いて、収縮したバル−ンはチュ−ブ2の外面に接し、ワ
イヤ−操作治具6の代わりに空気圧入治具によって空気
をバル−ン内に圧入する。バル−ンを膨張させることに
よって、チュ−ブ2の開口部14面は血管内壁方向に移行
し、チュ−ブ2の開口部付近の外壁は血管内壁と接する
ようになる。開口部14内には塞栓が導入され、スイッチ
12を作動させることによって、回転部材3が回転し、そ
れによって切除部材1が回転し開口部14内の塞栓が切除
される。次にチュ−ブ2を回転させて、開口部14を反対
面に向ける。この操作はカテ−テル全体を回転させるこ
とによっても可能であるが、チュ−ブ2の先端に有底部
16を含む先端ハウジング15を設け、開口部14の後方で接
続部品を介してチュ−ブ2と接続してもよい。かかるカ
テ−テルではチュ−ブ2の開口部14の回転は先端ハウジ
ング15だけを回転させるだけでよい。
部14付近のチュ−ブ外壁を血管内壁方向に移行させるた
めの伸縮手段4が設けられる。図1は伸縮手段としてワ
イヤ−が使用され、チュ−ブ2の後端側に設けられたワ
イヤ−操作治具6によってワイヤ−7を経てワイヤ−4
が伸縮する。チュ−ブ2を血管内に挿入する際には、ワ
イヤ−4は縮みチュ−ブ2の外面に接しているが、チュ
−ブ2の開口部14が血管内の塞栓位置に設置され、ワイ
ヤ−操作治具6によってワイヤ−4を伸ばすとチュ−ブ
2の開口部14面が血管内壁側に移行し、チュ−ブ2の開
口部付近の外壁は血管内壁と接するようになる。図1で
は伸縮手段4としてワイヤ−が使用されているが、伸縮
手段としてバル−ンを使用することもできる。図1にお
いて、収縮したバル−ンはチュ−ブ2の外面に接し、ワ
イヤ−操作治具6の代わりに空気圧入治具によって空気
をバル−ン内に圧入する。バル−ンを膨張させることに
よって、チュ−ブ2の開口部14面は血管内壁方向に移行
し、チュ−ブ2の開口部付近の外壁は血管内壁と接する
ようになる。開口部14内には塞栓が導入され、スイッチ
12を作動させることによって、回転部材3が回転し、そ
れによって切除部材1が回転し開口部14内の塞栓が切除
される。次にチュ−ブ2を回転させて、開口部14を反対
面に向ける。この操作はカテ−テル全体を回転させるこ
とによっても可能であるが、チュ−ブ2の先端に有底部
16を含む先端ハウジング15を設け、開口部14の後方で接
続部品を介してチュ−ブ2と接続してもよい。かかるカ
テ−テルではチュ−ブ2の開口部14の回転は先端ハウジ
ング15だけを回転させるだけでよい。
【0012】切除部材1は先端が有底の円筒形で、同様
に円筒形の回転部材3と円筒箇所で連結している。チュ
−ブ2の後端側には内径が拡大した塞栓収集室13があ
り、塞栓を排出する排出ポ−ト5と接続されている。回
転部材3の側壁には少なくとも1の小孔が設けられてい
て、切除された塞栓片はチュ−ブ2内だけでなく円筒形
の回転部材3の中空部からも除去される。特に、小孔を
切除部材1と塞栓収集室13のみに設けると回転部材3内
部の塞栓除去位置が固定され、塞栓片の大部分は回転部
材3の中空部を通過して排出されるので好ましい。回転
部材3の円筒形の後端は塞栓収集室13までであって、そ
れより後方の回転部材3は円柱形になっている。切除部
材1の側壁には少なくとも1の小孔18が設けられる。塞
栓収集室13の回転部材3の側壁には少なくとも1の小孔
19が設けられ、回転部材3の円筒内を通過した塞栓片が
小孔19から除去される。塞栓収集室13では小孔19からの
塞栓だけでなく、チュ−ブ2内腔の塞栓も排出ポ−ト5
を経て排出される。図1では回転部材3はチュ−ブ2に
内挿された構造をしているが、更に内部チュ−ブを回転
部材3の外側に設けることによって、切除された塞栓片
が回転部材3の外周に付着するのを防止することができ
て好ましい。チュ−ブ2はテフロン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ABS樹
脂、ポリウレタンのようなプラスチック製が好ましく、
回転部材3はステンレス鋼等の金属、ポリイミド、ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリアミド等のプラスチック、セラミック等から
なるのが好ましい。また、切除部材1は金属、セラミッ
ク、硬質プラスチック等からなるのが好ましい。
に円筒形の回転部材3と円筒箇所で連結している。チュ
−ブ2の後端側には内径が拡大した塞栓収集室13があ
り、塞栓を排出する排出ポ−ト5と接続されている。回
転部材3の側壁には少なくとも1の小孔が設けられてい
て、切除された塞栓片はチュ−ブ2内だけでなく円筒形
の回転部材3の中空部からも除去される。特に、小孔を
切除部材1と塞栓収集室13のみに設けると回転部材3内
部の塞栓除去位置が固定され、塞栓片の大部分は回転部
材3の中空部を通過して排出されるので好ましい。回転
部材3の円筒形の後端は塞栓収集室13までであって、そ
れより後方の回転部材3は円柱形になっている。切除部
材1の側壁には少なくとも1の小孔18が設けられる。塞
栓収集室13の回転部材3の側壁には少なくとも1の小孔
19が設けられ、回転部材3の円筒内を通過した塞栓片が
小孔19から除去される。塞栓収集室13では小孔19からの
塞栓だけでなく、チュ−ブ2内腔の塞栓も排出ポ−ト5
を経て排出される。図1では回転部材3はチュ−ブ2に
内挿された構造をしているが、更に内部チュ−ブを回転
部材3の外側に設けることによって、切除された塞栓片
が回転部材3の外周に付着するのを防止することができ
て好ましい。チュ−ブ2はテフロン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリイミド、ポリ塩化ビニル、ABS樹
脂、ポリウレタンのようなプラスチック製が好ましく、
回転部材3はステンレス鋼等の金属、ポリイミド、ポリ
ウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリエス
テル、ポリアミド等のプラスチック、セラミック等から
なるのが好ましい。また、切除部材1は金属、セラミッ
ク、硬質プラスチック等からなるのが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明塞栓切除カテ−テルは、チュ−ブ
に内挿された回転部材の回転だけで切除部材が血管内壁
に付着した塞栓を切除するので、チュ−ブは血管内の塞
栓位置で固定されると塞栓切除の際に前後に動くことは
ない。そのために、塞栓の切除はチュ−ブ内で行われ、
血管内壁を傷つけることは極めて少ない。また、切除部
材の刃面で切除された塞栓の大部分は湾曲空洞化した突
起物の内面から、その基面にある小孔に吸引され、回転
部材の中空部を経て塞栓収集室に入り、排出ポ−トから
排出されるので、チュ−ブ内面に塞栓が付着して回転部
材の回転を駆動するモ−タ−の負荷が大きくなることは
少ない。
に内挿された回転部材の回転だけで切除部材が血管内壁
に付着した塞栓を切除するので、チュ−ブは血管内の塞
栓位置で固定されると塞栓切除の際に前後に動くことは
ない。そのために、塞栓の切除はチュ−ブ内で行われ、
血管内壁を傷つけることは極めて少ない。また、切除部
材の刃面で切除された塞栓の大部分は湾曲空洞化した突
起物の内面から、その基面にある小孔に吸引され、回転
部材の中空部を経て塞栓収集室に入り、排出ポ−トから
排出されるので、チュ−ブ内面に塞栓が付着して回転部
材の回転を駆動するモ−タ−の負荷が大きくなることは
少ない。
【図1】本発明塞栓切除カテ−テルの説明図である。
【図2】本発明塞栓切除カテ−テルの一部切欠断面図で
ある。
ある。
【図3】本発明塞栓切除カテ−テルの突起物の斜視図で
ある。
ある。
【図4】従来の塞栓切除カテ−テルの一部切欠断面図で
ある。
ある。
【図5】図4の塞栓切除カテ−テル使用方法の説明図で
ある。
ある。
1 切除部材 2 チュ−ブ 3 回転部材 4 伸縮手段(ワイヤ−) 5 排出ポ−ト 6 ワイヤ−操作治具 7 ワイヤ− 8 切除部材の刃面 9 接続部品 10 モ−タ− 11 バッテリ− 12 スイッチ 13 塞栓収集室 14 開口部 15 先端ハウジング 16、17 有底部 18、19 小孔 20 突起物
Claims (2)
- 【請求項1】 側壁に開口部を有し、先端が有底の管状
部材からなる細長いチュ−ブと;該チュ−ブ内に内挿さ
れ、先端側で該チュ−ブの開口部に対応する位置に配置
された円筒形の切除部材、後方側には内径が拡大した塞
栓収集室があり、その後端に回転駆動軸が連結された細
長い円筒形の回転部材と;前記塞栓収集室から分岐し、
真空源と接続した塞栓を排出するための排出ポ−トと;
前記チュ−ブの開口部と反対側に設けられ、開口部付近
のチュ−ブ外壁を血管内壁方向に移行させるための伸縮
手段とからなる塞栓切除カテ−テルにおいて、切除部材
が円筒状部材の外面に少なくとも1の内面が湾曲空洞化
した突起物が設けられてなり、該突起物の開口した先端
面は刃面で、湾曲空洞化した突起物の基面には小孔が形
成されており、回転部材の側壁には少なくとも1の小孔
が設けられてなる塞栓切除カテ−テル。 - 【請求項2】 伸縮手段がバル−ンまたはワイヤ−から
なる請求項1記載の塞栓切除カテ−テル。
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ID=17120549
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