JPH0556671U - バッテリ支持構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バッテリの収納作業が煩わしさ無く簡単に行
えるバッテリ支持構造を提供する。 【構成】 バッテリ１０に支持具１１を取付け、機体載
置部１９に載置収納した状態で、前記支持具１１に相対
回動自在に取付けた把手部材１３の回動操作に伴って、
前記把手部材１３に連設した係止部１５が、機体側に形
成した係止具１４に係止して位置決め固定するよう構成
してある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、作業車等のバッテリ支持構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

上記バッテリ支持構造において、従来では、一般に、機体側のバッテリ載置部 材にバッテリを載置支持させた後、バッテリの上面に接当する当て板と前記載置 部材との間に長尺の連結ネジを張設し、ナットで締め付け固定するよう構成して あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来構造においては、バッテリを機体載置部に収納させた後、 上記したような位置固定作業を行う必要があり、又、位置固定作業はネジの締付 け等の煩わしい作業となり、作業性が良くない欠点があった。 本考案は上記不具合点を解消することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の特徴構成は、バッテリに支持具を取付け、機体載置部に載置収納した 状態で、前記支持具に横軸芯周りで相対回動自在に取付けた把手部材の回動操作 に伴って、前記把手部材に連設した係止部材が、機体側に形成した係止具に係止 して位置決め固定するよう構成してある点にある。

【０００５】

【作用】

バッテリに把手部材付きの支持具を取付け運搬して、機体側の載置部に収納載 置した後、その載置動作にひき続いて把手部材を回動させることで、それに連設 した係止部材が機体側係止具に係止して、バッテリが位置決め固定されるのであ る。

【０００６】

【考案の効果】

従って、バッテリの収納作業が煩わしさ無く簡単に行えることになり、メンテ ナンス作業を必要とするバッテリの着脱作業の作業性が向上するものとなった。

【０００７】

【実施例】

以下、実施例を図面に基いて説明する。 図５に段差乗り上げ走行可能な小型運搬車を示している。この運搬車は、前後 方向に長く形成される機体フレーム１に減速機構付き電動モータＭを取付け、前 記電動モータＭにより回動駆動される車軸２の左右両側に階段昇降が可能な走行 装置３を設けるとともに、機体フレーム１の後部に操縦ハンドル４を連設し、機 体フレームの上面に荷物の積載用荷台５を取付けて構成してある。 前記各走行装置３は、車軸２に対して放射状に４本の支持アーム８を延設し、 各支持アーム８の先端に車輪９を遊転自在に支承して、前記各支持アーム８を前 記電動モータＭにより駆動される車軸２の軸芯周りで一体的に回動駆動して段差 を乗り上げ走行可能に構成してある。そして、電動モータＭの駆動を停止させて 、２個の車輪９を設定させた状態で操縦ハンドル４を手押し操作することで、平 坦地を手押し走行可能な運搬車として使用することができる。 前記操縦ハンドル４は、その基端部において横軸芯Ｘ１周りで回動自在に構成 してあり、後方上方に延びる操縦作用位置ａ、後方下方側において荷台５がほぼ 水平姿勢にある状態で接地支持するスタンド作用位置ｂ、機体内方側に入り込む 格納位置ｃの夫々において、ピンの抜き差しにより位置固定できるよう構成して ある。前記スタンド作用位置ｂに設定固定しておくと、操縦者が手を離して荷台 ５上に荷物を積載する場合にも、荷台５をほぼ水平姿勢に維持することができ、 安全に積み込み作業が行える。

【０００８】 次に前記電動モータＭを駆動するためのバッテリ１０の載置支持構造について 説明する。バッテリ１０は図１〜図４に示すように、帯板状の支持具１１を巻回 させてこの支持具１１の端部同士をネジ１２で締付け連結して固定し、この支持 具１１には、バッテリ１０を取付けた状態で持ち運び可能な把手部材１３を連設 してある。把手部材１３は棒状体を屈曲成形して成り、バッテリ１０を装着した 状態で横向きの軸芯Ｘ２周りで相対回動自在に支持具１１に取付けてある。又、 把手部材１３には機体側の係止具１４に入り込み係合してバッテリ１０の上方へ の浮き上がりを阻止する係止部１５を連設してある。つまり、把手部材１３の一 端を長く延出して、この延出部１３ａに係止部材１６をスライド自在に外嵌し、 かつ、コイルバネ１７により回動軸芯方向に向けてバネ付勢するよう構成してあ る。機体側係止具１４は機体フレーム１に溶接固定され、板体を円弧状に屈曲成 形するとともに、前記延出部１３ａが入り込み係合する凹部１８を形成してある 。 機体フレーム１には、バッテリ１０を載置支持する左右一対のガイドレール１ ９〔機体載置部の一例〕を取付け固定してあり、前記支持具１１が取付けられた バッテリ１０をこのガイドレール１９上に載置してスライドさせながら押し込み 収納させると、前記支持具１１の奥側に形成した舌片２０が機体フレーム１の横 杆１ａの下方側に弾性的に接当してバッテリ１０の上方への浮き上がりを阻止す るとともに、支持具１１が横杆１ａに接当してそれ以上のバッテリ１０の入り込 みを阻止するよう構成してある。そして、把手部材１３を回動させて、前記延出 部１３ａを機体側係止具１４の凹部１８に入り込み係合させると、係止具１４の 円弧状案内面に係止部材１６が接当係合して徐々にバネ１７を圧縮させる。そし て、係止具１４の頂部を越えた位置で凹部１８の端部に接当して停止する。そう すると、デッドポイントを越えた状態で弾性的に位置保持される状態に設定され ることになる。 このようにして、バッテリ１０が上下左右並びに前後方向夫々において位置決 め固定されることになり、位置保持されることになる。尚、バッテリ１０を取り 外す場合には、把手部材１３を回動させて係止部材１６が前記デッドポイントを 乗り越えると、位置決め保持が解除されてバッテリ１０を外方に抜き出すことが できる。

【０００９】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を容易にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】バッテリ支持部の側面図

【図２】バッテリ支持部の背面図

【図３】位置決め係合部の平面図

【図４】取り外した状態のバッテリの斜視図

【図５】運搬車の側面図

【符号の説明】

１０ バッテリ １１ 支持具 １３ 把手部材 １４ 係止具 １５ 係止部 １９ 機体載置部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 バッテリ（１０）に支持具（１１）を取
   付け、機体載置部（１９）に載置収納した状態で、前記
   支持具（１１）に相対回動自在に取付けた把手部材（１
   ３）の回動操作に伴って、前記把手部材（１３）に連設
   した係止部（１５）が、機体側に形成した係止具（１
   ４）に係止して位置決め固定するよう構成してあるバッ
   テリ支持構造。