JPH0555663A - 磁気抵抗素子 - Google Patents
磁気抵抗素子Info
- Publication number
- JPH0555663A JPH0555663A JP3211769A JP21176991A JPH0555663A JP H0555663 A JPH0555663 A JP H0555663A JP 3211769 A JP3211769 A JP 3211769A JP 21176991 A JP21176991 A JP 21176991A JP H0555663 A JPH0555663 A JP H0555663A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- element pattern
- substrate
- magnetic field
- circuit
- magnet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は磁界を検出するための磁気抵抗素子
に関し、磁石とMR素子表面との距離を短縮し、処理回
路の集積化を可能とすることを目的とする。 【構成】 シリコンの基板2上にMR素子パターン3が
形成されており、同一面上にMR素子パターン3からの
出力を処理する回路等の集積化された回路部4が形成さ
れる。また、基板2の反対面には凹部5がエッチングに
より形成され、該凹部6に磁石6が取着されてMR素子
パターン3にバイアス磁界を印加する。
に関し、磁石とMR素子表面との距離を短縮し、処理回
路の集積化を可能とすることを目的とする。 【構成】 シリコンの基板2上にMR素子パターン3が
形成されており、同一面上にMR素子パターン3からの
出力を処理する回路等の集積化された回路部4が形成さ
れる。また、基板2の反対面には凹部5がエッチングに
より形成され、該凹部6に磁石6が取着されてMR素子
パターン3にバイアス磁界を印加する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁界を検出するための
磁気抵抗素子に関する。
磁気抵抗素子に関する。
【0002】近年、磁気抵抗(MR)素子は微小磁界を
検出できるようになってきている。この微小磁界の正負
を精度よく検出するために、一定のバイアス磁界を印加
することが有効である。従って、必要なバイアス磁界を
小スペースで高精度に印加する必要がある。
検出できるようになってきている。この微小磁界の正負
を精度よく検出するために、一定のバイアス磁界を印加
することが有効である。従って、必要なバイアス磁界を
小スペースで高精度に印加する必要がある。
【0003】
【従来の技術】図5に、従来のMR素子の断面図を示
す。図5(A)において、MR素子30 A は、MR素子
パターン(図示せず)が形成されたシリコン(又はガラ
ス)の基板31の裏面に、永久磁石32を接着剤33に
より貼着したものである。この永久磁石32により基板
31表面のMR素子パターンにバイアス磁界が印加され
る。
す。図5(A)において、MR素子30 A は、MR素子
パターン(図示せず)が形成されたシリコン(又はガラ
ス)の基板31の裏面に、永久磁石32を接着剤33に
より貼着したものである。この永久磁石32により基板
31表面のMR素子パターンにバイアス磁界が印加され
る。
【0004】なお、シリコンの基板31のMR素子パタ
ーンと同一表面には、該MR素子パターンからの出力を
処理する回路を形成することも可能である。
ーンと同一表面には、該MR素子パターンからの出力を
処理する回路を形成することも可能である。
【0005】また、図5(B)においてMR素子30B
は、永久磁石の基板34の表面に、ガラス等の絶縁材3
5a,35bをコーティングし、この絶縁材35a上に
MR素子パターン(図示せず)を形成したものである。
は、永久磁石の基板34の表面に、ガラス等の絶縁材3
5a,35bをコーティングし、この絶縁材35a上に
MR素子パターン(図示せず)を形成したものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図5(A)の
MR素子30A は、永久磁石32とMR素子パターンと
が、基板31の厚みの分だけ距離を有しており、基板3
1をシリコンで形成した場合には破損の危険性により薄
くすることができないことから、十分なバイアス磁界を
得るために永久磁石32を強力にしなければならない。
この場合、MR素子30A は数mm四方以下のものであ
り、これに対応した大きさの磁石では、磁力を大きくす
ることができないという問題がある。
MR素子30A は、永久磁石32とMR素子パターンと
が、基板31の厚みの分だけ距離を有しており、基板3
1をシリコンで形成した場合には破損の危険性により薄
くすることができないことから、十分なバイアス磁界を
得るために永久磁石32を強力にしなければならない。
この場合、MR素子30A は数mm四方以下のものであ
り、これに対応した大きさの磁石では、磁力を大きくす
ることができないという問題がある。
【0007】また、図5(B)のMR素子30B は、永
久磁石の基板34より絶縁材35a上のMR素子パター
ンまでの距離を短かくすることができ小さな磁石でも十
分なバイアス磁界を得ることができるが、このガラス等
の絶縁材35a上にMR素子パターンからの出力を処理
する回路を集積化することができないという問題があ
る。
久磁石の基板34より絶縁材35a上のMR素子パター
ンまでの距離を短かくすることができ小さな磁石でも十
分なバイアス磁界を得ることができるが、このガラス等
の絶縁材35a上にMR素子パターンからの出力を処理
する回路を集積化することができないという問題があ
る。
【0008】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、磁石とMR素子表面との距離を短縮し、処理回
路の集積化が可能な磁気抵抗素子を提供することを目的
とする。
もので、磁石とMR素子表面との距離を短縮し、処理回
路の集積化が可能な磁気抵抗素子を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1に、本発明の原理説
明図を示す。図1において、磁気抵抗素子1は、基板2
の表面に、強磁性薄膜上に磁気抵抗(MR)素子パター
ン3が形成され、該基板2のMR素子パターンが形成さ
れた面に、該MR素子パターンからの出力を処理する回
路を含む回路部4を形成すると共に、反対面に凹部5が
形成される。そして、該凹部5に、該MR素子パターン
にバイアス磁界を印加する磁性体6を取着するものであ
る。
明図を示す。図1において、磁気抵抗素子1は、基板2
の表面に、強磁性薄膜上に磁気抵抗(MR)素子パター
ン3が形成され、該基板2のMR素子パターンが形成さ
れた面に、該MR素子パターンからの出力を処理する回
路を含む回路部4を形成すると共に、反対面に凹部5が
形成される。そして、該凹部5に、該MR素子パターン
にバイアス磁界を印加する磁性体6を取着するものであ
る。
【0010】
【作用】図1に示すように、基板2上にMR素子パター
ン3が形成されており、同一面上にMR素子パターン3
からの出力を処理する回路等の回路部4が形成される。
すなわち、基板2をシリコン等で形成する場合、MR素
子パターン3や処理回路を集積化した回路部4を容易に
形成することが可能である。
ン3が形成されており、同一面上にMR素子パターン3
からの出力を処理する回路等の回路部4が形成される。
すなわち、基板2をシリコン等で形成する場合、MR素
子パターン3や処理回路を集積化した回路部4を容易に
形成することが可能である。
【0011】また、基板2の反対面には凹部5が形成さ
れ、該凹部に磁性体6が取着されてMR素子パターン3
にバイアス磁界を印加する。これにより、基板2の一部
を薄くしてMR素子パターン3と磁石6との距離を短縮
することで、小さな磁石であってもMR素子パターン3
に十分なバイアス磁界を印加することが可能となる。
れ、該凹部に磁性体6が取着されてMR素子パターン3
にバイアス磁界を印加する。これにより、基板2の一部
を薄くしてMR素子パターン3と磁石6との距離を短縮
することで、小さな磁石であってもMR素子パターン3
に十分なバイアス磁界を印加することが可能となる。
【0012】
【実施例】図2に、本発明の一実施例の構成図を示す。
図2において、シリコンで形成された基板2の表面には
MR素子パターン(図3参照)及び集積された回路部
(図2において図示せず、図1参照)が形成されてお
り、裏面がエッチングにより凹部5が形成される。この
凹部5には、磁性体であるフェライト等の磁石(永久磁
石)6が接着剤7により取着される。
図2において、シリコンで形成された基板2の表面には
MR素子パターン(図3参照)及び集積された回路部
(図2において図示せず、図1参照)が形成されてお
り、裏面がエッチングにより凹部5が形成される。この
凹部5には、磁性体であるフェライト等の磁石(永久磁
石)6が接着剤7により取着される。
【0013】このMR素子1は、リードフレーム8に接
着剤9により搭載固着され、該リードフレーム8と図示
しない回路部4との間でワイヤ10によりワイヤボンデ
ィングされる。その後、樹脂によりモールド成形を行
い、磁石内蔵型の磁気抵抗デバイスとするものである。
着剤9により搭載固着され、該リードフレーム8と図示
しない回路部4との間でワイヤ10によりワイヤボンデ
ィングされる。その後、樹脂によりモールド成形を行
い、磁石内蔵型の磁気抵抗デバイスとするものである。
【0014】ここで、図3に、図2における部分拡大図
を示す。図3(A)は部分平面図であり、図3(B)は
側部縦断面図である。図3(A),(B)において、シ
リコン(Si)基板2には酸化シリコン(SiO2 )膜
11が形成され、この上に強磁性薄膜のパーマロイ(N
iFe)層12が形成される。
を示す。図3(A)は部分平面図であり、図3(B)は
側部縦断面図である。図3(A),(B)において、シ
リコン(Si)基板2には酸化シリコン(SiO2 )膜
11が形成され、この上に強磁性薄膜のパーマロイ(N
iFe)層12が形成される。
【0015】パーマロイ層12上には、例えばタンタル
モリブデン(TaMo)膜13を介在させて良導電金属
である金(Au)14が蒸着される。このタンタルモリ
ブデン膜13は、金14とパーマロイ層12との接合状
態を良好ならしめるためのものである。そして、エッチ
ングにより、図3(A)に示すようなバーバーポール形
状のMR素子パターン3を形成するものである。なお、
上述のように、シリコン基板2の裏面にエッチングによ
り凹部が形成されて接着剤7により磁石6が取着され
る。
モリブデン(TaMo)膜13を介在させて良導電金属
である金(Au)14が蒸着される。このタンタルモリ
ブデン膜13は、金14とパーマロイ層12との接合状
態を良好ならしめるためのものである。そして、エッチ
ングにより、図3(A)に示すようなバーバーポール形
状のMR素子パターン3を形成するものである。なお、
上述のように、シリコン基板2の裏面にエッチングによ
り凹部が形成されて接着剤7により磁石6が取着され
る。
【0016】また、図示はしないが、シリコン基板2の
MR素子パターン3と同一面に、MR素子パターン3か
らの出力を処理する増幅回路、温度補償回路等が半導体
プロセスにより集積化され、MR素子1と一体化して形
成される。
MR素子パターン3と同一面に、MR素子パターン3か
らの出力を処理する増幅回路、温度補償回路等が半導体
プロセスにより集積化され、MR素子1と一体化して形
成される。
【0017】次に、図4に、本発明の出力特性のグラフ
を示し、説明する。いま、図3(B)において、磁石6
の極性を図面上右側をS極、左側をN極とすると、図3
(A)において矢印方向がバイアス磁界方向となる。こ
のバイアス磁界方向に対して、図3のように、斜めに金
14のパターン電極を複数個配置した場合の検出磁界方
向Hと出力との関係の特性Aが図4のグラフで示され
る。図4からも明らかなように、十分にバイアス磁界を
印加することにより、出力の安定性の向上、ヒステリシ
スの低減が図られるものである。
を示し、説明する。いま、図3(B)において、磁石6
の極性を図面上右側をS極、左側をN極とすると、図3
(A)において矢印方向がバイアス磁界方向となる。こ
のバイアス磁界方向に対して、図3のように、斜めに金
14のパターン電極を複数個配置した場合の検出磁界方
向Hと出力との関係の特性Aが図4のグラフで示され
る。図4からも明らかなように、十分にバイアス磁界を
印加することにより、出力の安定性の向上、ヒステリシ
スの低減が図られるものである。
【0018】なお、図4のグラフの破線Bは、バイアス
磁界が印加されず、又はバイアス磁界が不十分の場合の
出力特性を示したもので、ヒステリシスを生じることに
より高精度な検出を行うことができないものである。
磁界が印加されず、又はバイアス磁界が不十分の場合の
出力特性を示したもので、ヒステリシスを生じることに
より高精度な検出を行うことができないものである。
【0019】このように、小型のMR素子で十分なバイ
アス磁界が得られ、また、集積回路と同一チップ上に形
成することができ、バイアス磁石内蔵型の集積化MRセ
ンサの実現が可能となる。
アス磁界が得られ、また、集積回路と同一チップ上に形
成することができ、バイアス磁石内蔵型の集積化MRセ
ンサの実現が可能となる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板上に
MR素子パターン及び回路部を形成し、反対面に凹部を
形成して該凹部内に磁石を取着することにより、小さな
磁石でMR素子パターンに十分なバイアス磁界を印加す
ることができると共に、MR素子パターン形成面に処理
回路を集積化して形成することができる。
MR素子パターン及び回路部を形成し、反対面に凹部を
形成して該凹部内に磁石を取着することにより、小さな
磁石でMR素子パターンに十分なバイアス磁界を印加す
ることができると共に、MR素子パターン形成面に処理
回路を集積化して形成することができる。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例の構成図である。
【図3】図2における部分拡大図である。
【図4】本発明の出力特性のグラフである。
【図5】従来のMR素子チップの断面図である。
1 磁気抵抗素子 2 基板 3 MR素子パターン 4 回路部 5 凹部 6 磁石
Claims (1)
- 【請求項1】 基板(2)の表面に、強磁性薄膜上に磁
気抵抗素子パターン(3)が形成され、磁界を検出する
磁気抵抗素子において、 前記基板(2)の前記磁気抵抗素子パターン(3)が形
成された面に、該磁気抵抗素子パターン(3)からの出
力を処理する回路を含む回路部(4)を形成すると共
に、反対面に凹部(5)を形成し、 該凹部(5)に、該磁気抵抗素子パターン(3)にバイ
アス磁界を印加する磁性体(6)を取着することを特徴
とする磁気抵抗素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211769A JPH0555663A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 磁気抵抗素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3211769A JPH0555663A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 磁気抵抗素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0555663A true JPH0555663A (ja) | 1993-03-05 |
Family
ID=16611284
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3211769A Withdrawn JPH0555663A (ja) | 1991-08-23 | 1991-08-23 | 磁気抵抗素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0555663A (ja) |
-
1991
- 1991-08-23 JP JP3211769A patent/JPH0555663A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981112 |